JP2002349509A - ロッドレスシリンダ - Google Patents

ロッドレスシリンダ

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JP2002349509A
JP2002349509A JP2001154098A JP2001154098A JP2002349509A JP 2002349509 A JP2002349509 A JP 2002349509A JP 2001154098 A JP2001154098 A JP 2001154098A JP 2001154098 A JP2001154098 A JP 2001154098A JP 2002349509 A JP2002349509 A JP 2002349509A
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JP
Japan
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slider
cylinder tube
sliding member
screw
slit
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JP2001154098A
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English (en)
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Yuichi Ito
雄一 伊藤
Kensuke Nomura
健介 野村
Kimiya Sato
公哉 佐藤
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動材を押圧する力を安定化させるとともに
摺動材を摩耗させにくくして、シリンダをがたつきにく
くすることができるロッドレスシリンダを提供する。 【解決手段】 シリンダチューブ2は上面中央のスリッ
ト3を挟む上部の幅方向両端部が突部31に形成されてい
る。各突部31は断面台形状に形成され、突部31の上面は
スリット3側より突部31の先端側が下がる第1斜面部33
に形成されている。スライダ21の下面36には一方の第1
斜面部33と対向する部分に凹部41が形成され、凹部41の
天井面42と第1斜面部33との間隙43は突部31側よりスリ
ット3側が狭くなっている。間隙43に配置された断面台
形状の第1摺動材44は、スライダ21の側面に形成された
ねじ孔45にねじ込まれたねじ46によってスリット3側に
押し込まれて天井面42と第1斜面部33とに押圧されてい
る。ねじ46のねじ込み方向は、第1摺動材44のねじ46と
対向する面に取り付けられた金属片48と略垂直である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロッドレスシリン
ダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロッドレスシリンダには、図8に示すよ
うに、シリンダチューブ152内に図示しないピストン
とヨーク153の下部とが収容され、ヨーク153の上
部と連結されるスライダ154がシリンダチューブ15
2の上面外側に配設されているものがある。シリンダチ
ューブ152の上面152aと、スライダ154の下面
154aとの間に間隙があるため、スライダ154はが
たつきやすくなっている。
【0003】このがたつき防止対策として、スライダ1
54の下面154aに設けられた凹部内に樹脂製の摺動
材156が収容され、摺動材156には、スライダ15
4の側面に形成されたねじ孔を貫通する調整ねじ157
の先端が鉄片158を介して当接されている。調整ねじ
157を適宜締め付け、摺動材156をシリンダチュー
ブ152の上面152aに相当の力で常時押し当てるこ
とにより、スライダ154のがたつきを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、調整ねじ1
57の押圧方向としてのねじ込み方向は、調整ねじ15
7と対向する鉄片158の面に対して斜めになってい
る。従って、調整ねじ157と鉄片158との接触位置
がずれやすく、しかもそのときに調整ねじ157が摺動
材156を押圧する力が変化しやすく、スライダ154
ががたついてしまう場合があった。又、摺動材156
は、シリンダチューブ152の上面152aにおけるエ
ッジ部160のような平坦でない部位に押し当てられて
いるため、エッジ部160付近の面圧が大きくなって早
期に摩耗しやすく、スライダ154が一層がたつきやす
くなっていた。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、摺動材を押圧する力を安定化さ
せるとともに摺動材を摩耗させにくくして、シリンダを
がたつきにくくすることができるロッドレスシリンダを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、シリンダチューブ内に
あるピストンと、シリンダチューブ外にあるスライダと
を一体移動可能に連結した構造の移動体を備えるロッド
レスシリンダであって、前記シリンダチューブと前記ス
ライダとの間隙に摺動材を配置し、前記スライダには、
前記摺動材を前記シリンダチューブに押圧して前記間隙
の大きさを調整する押圧体を取り付け、前記押圧体の押
圧方向を、前記押圧体と対向する前記摺動材の面に対し
て略垂直に設定するとともに、前記摺動材を、前記シリ
ンダチューブの滑らかな面に圧接したことを要旨とす
る。
【0007】この発明によれば、押圧体は摺動材を、対
向する摺動材の面に対して略垂直な方向から押圧するた
め、押圧体が摺動材の対向する面上でずれにくい。又、
仮にずれた場合でも、押圧体が摺動材を押圧する力がほ
とんど変化しない。従って、従来技術のように調整ねじ
の押圧方向が、対向する鉄片の面に対して斜めになって
いる場合と異なり、押圧体が摺動材を押圧する力を安定
化できる。又、摺動材は、シリンダチューブの滑らかな
面に圧接されているため、従来技術のようにシリンダチ
ューブと摺動材との圧接による面圧がシリンダチューブ
のエッジ部に集中する場合に比べて、押圧による面圧が
低減されて摺動材を摩耗させにくくすることができる。
従って、シリンダをがたつきにくくすることができる。
ここで、滑らかな面とは、エッジ部をほとんど有さない
面であって、例えば、平面や曲面を指す。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記シリンダチューブの幅方向中央部
には前記移動体が貫通するスリットが形成され、前記シ
リンダチューブには、前記スリットを挟む幅方向両端部
に、幅方向外側に突出する突部がそれぞれ設けられ、前
記スライダは、前記シリンダチューブの突部を覆う形状
に形成され、前記スライダと前記シリンダチューブとの
間隙において、前記スリットと前記シリンダチューブの
各突部との間の領域に第1摺動材が配置され、前記突部
を挟んで前記第1摺動材と反対側に第2摺動材が配置さ
れ、前記スライダには、少なくとも1個の前記第1摺動
材が位置する箇所で前記スライダと前記シリンダチュー
ブとの間隙が前記突部側より前記スリット側が狭くなる
収容部が形成され、この第1摺動材が、前記スライダに
取り付けられた第1押圧体によって前記収容部内で前記
突部側から前記スリット側に押し込まれて前記シリンダ
チューブの滑らかな面に圧接されていることを要旨とす
る。
【0009】この発明によれば、収容部が位置する個所
で、スライダとシリンダチューブとの間隙は突部側より
スリット側が狭く形成されている。このため、収容部内
の第1摺動材が第1押圧体によって突部側からスリット
側に押し込まれることにより、第1摺動材がシリンダと
シリンダチューブとを押圧する力が増加して、シリンダ
をがたつきにくくすることができる。従って、シリンダ
のがたつき防止構造を容易に形成できる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記第1押圧体によって押圧される前
記第1摺動材と前記突部を挟んで反対側の前記第2摺動
材は、前記スライダに取り付けられた第2押圧体によっ
て押圧されることにより、前記シリンダチューブにおけ
る別の滑らかな面に圧接されていることを要旨とする。
【0011】この発明によれば、第2押圧体が第2摺動
材を押圧する力を減らして、この第2押圧体と突部を挟
んで反対側の第1押圧体が第1摺動材を押圧する力を増
加させると、スライダは前記第2押圧体が位置する部分
が前記突部に近づく方向に傾く。逆に、前記第1押圧体
が押圧する力を減らし、前記第2押圧体が押圧する力を
増加させると、スライダは前記第2押圧体が位置する部
分が前記突部から離れる方向に傾く。従って、シリンダ
チューブに対するスライダの傾きを容易に調整できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した第1の実
施形態を図1及び図2に従って説明する。
【0013】図1はロッドレスシリンダの一部破断縦断
面図を示し、図2は横断面図を示す。図1及び図2に示
すように、本実施形態のロッドレスシリンダ1を構成す
るシリンダチューブ2は、断面略矩形状かつ筒状の長尺
部材である。本実施形態では、シリンダチューブ2はア
ルミニウム等の押出成形品である。このシリンダチュー
ブ2の下面はシリンダチューブ2を図示しない支持台に
取り付ける取り付け面2aであり、取り付け面2aは平
面に形成されている。シリンダチューブ2の上面の中央
部には、スリット3が形成されている。このスリット3
は、チューブ長手方向に沿って延びかつシリンダチュー
ブ2の内外を連通している。
【0014】シリンダチューブ2の両端開口には、それ
ぞれエンドブラケット4,5が固定されている。シリン
ダチューブ2内には、これらのエンドブラケット4,5
に対応して筒状のカラー6,7が固定されている。図1
の右側に位置するエンドブラケット4には、図示しない
第1の給排ポートが設けられている。第1の給排ポート
は、右側のカラー6を介して第1の圧力作用室9に連通
されている。図1の左側に位置するエンドブラケット5
には、図示しない第2の給排ポートが設けられている。
第2の給排ポートは、左側のカラー7を介して第2の圧
力作用室11に連通されている。
【0015】このロッドレスシリンダ1は、スリット3
を塞ぐ2種のシールベルト12,13を備えている。上
側シールベルト12はスリット3の外部開口側に張設さ
れている。このシールベルト12の両端は、各エンドブ
ラケット4,5の内端面上部に固定されている。上側シ
ールベルト12は、スリット3を介してシリンダチュー
ブ2の内部に塵埃等が侵入することを、スリット3の外
側かつすぐ近傍において防止する役割を果たしている。
一方、下側シールベルト13はスリット3の内部開口側
に張設されている。このシールベルト13は、給排ポー
トから各圧力作用室9,11に供給された駆動流体(本
実施形態では加圧エア)がスリット3を介して外部に漏
洩することを防止する役割を果たしている。
【0016】シリンダチューブ2の内部には、ピストン
14の全体及びピストンヨーク15の一部を収容するた
めの空間が存在している。ピストン14はピストンヨー
ク15を挟んで左右一対に設けられている。これらのピ
ストン14は、それぞれカラー6,7内に嵌合しうる突
出部分を有している。シリンダチューブ2内の空間は、
ピストン14及びピストンヨーク15の存在によって、
第1の圧力作用室9及び第2の圧力作用室11という2
つの領域に区画されている。
【0017】図2に示すように、ピストンヨーク15
は、胴部18、頭部19及び首部20によって成り立っ
ている。胴部18は、シリンダチューブ2の内側に配設
される。頭部19は、スリット3を介してシリンダチュ
ーブ2の外側に露出している。頭部19には、スライダ
21がボルト等の締結手段によって連結されている。首
部20はちょうどスリット3の部分に位置しており、頭
部19と胴部18とを連結している。ピストン14、ピ
ストンヨーク15、スライダ21により移動体が構成さ
れている。
【0018】頭部19の上面中央部には、チューブ長手
方向に沿って延びるようにベルト用溝22が形成されて
いる。そのベルト用溝22には上側シールベルト12が
摺接可能に配設されている。
【0019】図1に示すように、スライダ21の両端面
には一対のエンドブロック25が固定されている。スラ
イダ21の進行方向側の両端面下部には、それぞれスク
レーパ27が設けらている。それらのスクレーパ27は
シャフトを介して図示しない軸受に固定されている。ま
た、前記スクレーパ27は上側にある図示しないばねに
よって下方に付勢されている。これらのスクレーパ27
は、上側シールベルト12の上面を掻き取ることでそこ
にある異物(例えば塵埃や液滴など)を除去する役割を
果たしている。
【0020】図2に示すように、シリンダチューブ2
は、スリット3に対して幅方向(図2中、左右方向)に
略対称な形状に形成されている。シリンダチューブ2の
上部の幅方向の両端部は、幅方向外側に突出する突部3
1に形成されている。突部31は断面台形状に形成され
ており、シリンダチューブ2の上面は、スリット3近く
の平坦部32と、平坦部32から突部31の先端部に渡
って斜め下方に延びる、シリンダチューブの滑らかな面
としての第1斜面部33とに形成されている。突部31
の下面は、突部31の先端部からシリンダチューブ2の
側面に向かって斜め下方に延びる、シリンダチューブの
別の滑らかな面としての第2斜面部34に形成されてい
る。
【0021】スライダ21の上面はワークを取り付ける
ためのテーブル面21aであって、テーブル面21aは
平面に形成されている。スライダ21は断面略コ字状を
した金属製の押出成形品であり、シリンダチューブ2の
上部を覆う形状に形成されている。即ち、スライダ21
の下面36は、突部31も含めてその形状に沿って収容
するように、平坦部32、第1斜面部33、第2斜面部
34に沿う形状に形成されている。下面36の中央には
凹部37が形成され、凹部37には頭部19が収容され
ている。
【0022】スライダ21の下面36には、一方(本実
施形態では図2中、左側)の第1斜面部33と対向する
部分に、収容部としての凹部41が形成されている。凹
部41の天井面42は、テーブル面21aと略平行な平
面に形成されている。従って、天井面42と第1斜面部
33との間隙43は、突部31の先端側よりスリット3
側が狭くなっている。
【0023】間隙43には第1摺動材44が配置されて
いる。第1摺動材44は耐摩耗性樹脂からなる樹脂成型
品であって、耐摩耗性樹脂としては、具体的には共重合
系ポリアセタール樹脂である「ジュラコン(商品名)」
が用いられている。第1摺動材44は、天井面42と第
1斜面部33とに接触するように、断面略台形状に形成
されている。第1摺動材44は、幅が凹部41(間隙4
3)より小さく形成されている。スライダ21の側面に
は、幅方向に延びて凹部41と連通するねじ孔45が形
成されている。ねじ孔45には第1押圧体としてのねじ
46がねじ込まれている。ねじ46の押圧方向としての
ねじ込み方向はスライダ21の幅方向になっている。第
1摺動材44のねじ46と対向する面には、金属片48
が取り付けられている。ねじ46のねじ込み方向は、第
1摺動材44のねじ46と対向する面に対して略垂直に
なっている。ねじ46の先端は金属片48に当接されて
いる。
【0024】スライダ21には、スリット3に対して凹
部41がある側と同じ側(図2中、左側)の第2斜面部
34と対向する下端部に凹部51が形成されている。凹
部51には、断面矩形状の第2摺動材52が嵌合されて
いる。第2摺動材52も、第1摺動材44と同様の耐摩
耗性樹脂からなる樹脂成型品である。第2摺動材52は
第1摺動材44より小さく形成されている。スライダ2
1の下端部には、斜めに延びて凹部51と連通するねじ
孔53が形成されている。ねじ孔45,53は、スライ
ダ21の同一横断面上に形成されている。ねじ孔53に
は第2押圧体としてのねじ54がねじ込まれている。第
2摺動材52のねじ54と対向する面には、金属片55
が取り付けられている。ねじ54の押圧方向としてのね
じ込み方向は、第2摺動材52のねじ54と対向する面
に対して略垂直になっている。ねじ52の先端は金属片
55に当接されている。第2摺動材52は、ねじ54の
ねじ込みによって第2斜面部34に圧接されている。
【0025】スライダ21には、第1摺動材44が配置
された側とスリット3に対して反対側(図2中、右側)
に、第1,第2斜面部33,34と対向する部分にそれ
ぞれ凹部61,62が形成されている。凹部61,62
はそれぞれ第1,第2摺動材44,52とスリット3に
対して対称な位置に形成されている。凹部61には第1
摺動材63が隙間なく嵌合され、凹部62には第2摺動
材64が隙間なく嵌合されている。第1,第2摺動材6
3,64は少なくとも一方が第1,第2斜面部33,3
4と当接可能になっている。
【0026】上記のように、シリンダチューブ2とスラ
イダ21との間隙には、第1摺動材44,63と第2摺
動材52,64とがそれぞれスリット3を挟むように配
置されている。
【0027】次に、上記のように構成されたロッドレス
シリンダの作用について説明する。シリンダチューブ2
に対してスライダ21ががたつかないようにする際に
は、ねじ46を押し込んで第1摺動材44を間隙43に
対して突部31側からスリット3側に押し込む。間隙4
3はスリット3側が狭くなっており、第1摺動材44は
43の形状に合うように断面台形状に形成されているた
め、第1摺動材44がねじ46によってスリット3側に
押し込まれると、第1摺動材44が第1斜面部33と天
井面42とを押圧する力が増加する。従って、シリンダ
チューブ2に対してスライダ21ががたつかなくなる。
即ち、取り付け面2aに対してテーブル面21aががた
つかなくなる。なお、第1摺動材44は、金属片48を
介した状態でねじ46により押圧されている。従って、
ねじ46が第1摺動材44を押圧する力は、金属片48
によって前記対向する面全体に均一に分散される。又、
ねじ46が第1摺動材44に突き刺さるおそれがない。
【0028】又、ねじ46のねじ込み方向は、第1摺動
材44のねじ46と対向する面に取り付けられた金属片
48と略垂直である。このため、ねじ46の先端が上下
方向(金属片48と略平行な方向)にずれにくい。又、
仮にずれた場合でも、ねじ46が第1摺動材44を第1
斜面部33とスライダ21とに押圧する力がほとんど変
化しない。又、ねじ46のねじ込みによる力が効率よく
第1摺動材44に伝えられる。同様に、ねじ54のねじ
込み方向も、第2摺動材52のねじ54と対向する面に
取り付けられた金属片55と略垂直である。従って、ね
じ54の先端が金属片55の面上でずれにくい。又、仮
にずれた場合でも、ねじ54が第2摺動材52を第2斜
面部34に押圧する力がほとんど変化しない。又、ねじ
54のねじ込みによる力が効率よく第2摺動材52に伝
えられる。
【0029】又、取り付け面2aに対してテーブル面2
1aを平行にする際、テーブル面21aの第1摺動材4
4側(図2中、左側)を下降させる場合には、先ず、ね
じ46をゆるめておいてから、ねじ54をさらにねじ込
む。ねじ54のねじ込みによって第2摺動材52は凹部
51からの突出量が増加されるため、スライダ21の凹
部51がある部分と、凹部51に対向する第2斜面部3
4との間隙がさらに押し広げられる。従って、テーブル
面21aは第1摺動材44側が下降する。即ち、スライ
ダ21は図2中、反時計方向に若干回動する。
【0030】逆に、ねじ54をゆるめてねじ46をさら
にねじ込むと、第1摺動材44が間隙43のスリット3
側にさらに押し込まれて凹部51からの第2摺動材52
の突出量が低減される。従って、テーブル面21aは第
1摺動材44側が上昇する。即ち、スライダ21は図2
中、時計方向に若干回動する。上記の操作を適宜行うこ
とにより、テーブル面21aが取り付け面2aに対して
平行になるように調整する。テーブル面21aの傾きを
調整した後は、ねじ46をねじ込んでシリンダチューブ
2に対してスライダ21ががたつかないようにする。
【0031】スライダ21を移動させる際には、図示し
ない圧力供給源から第1の給排ポートに加圧エアを供給
すると、第1の圧力作用室9に導入された加圧エアの圧
力によって、ピストン14が図1の左側方向に押圧され
る。その結果、ピストン14、ピストンヨーク15及び
スライダ21が図1の左側方向に向かって直線的に一体
移動する。第2の給排ポートに加圧エアを供給すると、
第2の圧力作用室11に導入された加圧エアの圧力によ
って、ピストン14が図1の右側方向に押圧される。そ
の結果、ピストン14、ピストンヨーク15及びスライ
ダ21が図1の右側方向に向かって直線的に一体移動す
る。第1摺動材44,63や第2摺動材52,64が摩
耗した際には、スライダ21の傾きを調整するとともに
がたつかないようにするため、ねじ46,54のねじ込
み量を適宜調整する。
【0032】この実施形態によれば、以下のような効果
を有する。 (1)ねじ46,54の押圧方向としてのねじ込み方向
は、それぞれ第1,第2摺動材44,52のねじ46,
54と対向する面と略垂直になっている。従って、ねじ
46,54の先端がそれぞれ前記対向する面に取り付け
られた金属片48,55の面上でずれにくい。又、仮に
ずれた場合でも、ねじ46,54が第1,第2摺動材4
4,52をそれぞれ第1,第2斜面部33,34に押圧
する力がほとんど変化しない。よって、従来技術のよう
に調整ねじ157のねじ込み方向が、対向する鉄片15
8の面に対して斜めになっている場合と異なり、第1,
第2摺動材44,52を押圧する力を安定化させ、スラ
イダ21をがたつきにくくすることができる。又、押圧
する力が安定化されるため、テーブル面21aの傾きの
調整が容易になる。
【0033】(2)シリンダチューブ2の第1斜面部3
3に対して、スライダ21の凹部41の天井面42は、
両者に圧接された第1摺動材44一部材により支えられ
ている。従って、従来技術のようにスライダ154がシ
リンダチューブ152に対して複数個の部材(摺動材1
56、鉄片158、調整ねじ157)を介して支えられ
ている状態と異なり、スライダ21をよりがたつきにく
くすることができる。
【0034】(3)シリンダチューブ2の上面に、スリ
ット3側より突部31の先端側が下がる第1斜面部33
が形成され、凹部41の天井面42がテーブル面21a
と略平行に形成されて、第1斜面部33と天井面42と
の間隙43が突部31側よりスリット3側が狭くなって
いる。従って、第1摺動材44を間隙43に配置してね
じ46によってスリット3側に押し込むことによってス
ライダ21のがたつきを防止する構造を容易に形成でき
る。
【0035】(4)シリンダチューブ2の第1,第2斜
面部33,34にはエッジ部がなく、第1,第2摺動材
44,52,63,64と一様な面圧で圧接されてい
る。従って、従来技術のようにシリンダチューブ152
の上面152aと摺動材156との圧接による面圧が上
面152aのエッジ部160に集中する場合に比べて、
第1,第2摺動材44,52,63,64とシリンダチ
ューブ2との圧接による面圧を下げることができる。よ
って、第1,第2摺動材44,52,63,64を摩耗
させにくくして耐久性を向上でき、スライダ21をより
一層がたつきにくくすることができる。
【0036】(5)第1,第2摺動材44,52,6
3,64は、突部31が形成されたシリンダチューブ2
の上部を、4方向から取り囲んでシリンダチューブ2と
スライダ21との間隙に配置されている。従って、ロッ
ドレスシリンダ1は、シリンダチューブ2の上にスライ
ダ21が載る向きで図示しない支持台に取り付けられる
ことに限らず、いずれの姿勢で支持台に取り付けても、
スライダ21をがたつきにくくすることができるととも
に傾きを調整できる。例えば、シリンダチューブ2とス
ライダ21とが水平方向に並ぶように、取り付け面2a
を図示しない他の支持台に取り付けてもよい。この場
合、スライダ21の側面のうち、上になった方にワーク
を載せることができる。
【0037】(6)シリンダチューブ2には、スリット
3側より突部31の先端側が下がる第1斜面部33が形
成され、スライダ21は、シリンダチューブ2の突部3
1を覆う形状に形成されている。このため、シリンダチ
ューブ2とスライダ21との間隙に塵埃等が入りにくく
することができる。
【0038】(7)スライダ21には、第2斜面部34
に圧接される第2摺動材52の凹部51からの突出量を
調整可能なねじ54が斜めに取り付けられている。従っ
て、ねじ46,54のねじ込み量を増減させることによ
って、スライダ21のがたつきを抑える第1摺動材44
を幅方向に調整するとともに第2摺動材52を上下に調
整することにより、テーブル面21aの傾きを容易に調
整できる。
【0039】(8)スライダ21には、ねじ46が形成
された側とスリット3に対して同じ側にねじ54が取り
付けられている。従って、ねじ46,54の一方のねじ
込み量を増加させるとともに他方のねじ込み量を低減さ
せることにより、テーブル面21aの傾きを効率よく調
整できる。
【0040】(9)ねじ孔45,53は、スライダ21
の同一横断面上に形成されているため、テーブル面21
aの傾きをより一層効率よく調整できる。 (10)シリンダチューブ2の断面形状は、取り付け面
2a側から側面部を介して、スリット3側に向かって回
り込む部分に相当する上部の幅方向両端部に突部31が
形成されている。このため、突部31がある部分が、従
来技術のシリンダチューブ152等に比べて肉厚になっ
ている。従って、シリンダチューブ2は、押出成形によ
って製造する際に溶けた材料がスリット3側まで回り込
みやすいため、容易に製造できる。
【0041】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
を図3に従って説明する。この実施形態では、ねじ46
が取り付けられる方向が主に前記実施形態と異なってい
る。前記実施形態と同様の部分については同一番号を付
してその詳細な説明を省略する。
【0042】図3はこの実施形態のロッドレスシリンダ
の横断面図を示す。図3に示すように、この実施形態の
スライダ81には、スリット3に対して凹部61と対称
な位置に、幅が凹部61と略同じで上下方向に凹部61
より大きな凹部82が形成されている。凹部82には第
1摺動材44が嵌合されている。テーブル面81aに
は、上下方向に延びて凹部82と連通するねじ孔83が
形成され、ねじ孔83にねじ込まれたねじ46の先端
は、第1摺動材44の上面に取り付けられた金属片84
に略垂直に当接されている。この実施形態のスライダ8
1でも、第1の実施形態のスライダ21と同様に、ねじ
46をねじ込んで第1摺動材44を第1斜面部33に押
圧することにより、スライダ81をがたつきにくくする
ことができる。又、テーブル面81aの傾きを調整する
際には、ねじ46をゆるめてねじ54をさらにねじ込む
と、テーブル面81aは第1摺動材44側が下降する。
逆に、ねじ54をゆるめてねじ46をさらにねじ込む
と、テーブル面81aは第1摺動材44側が上昇する。
【0043】この実施形態によれば、前記実施形態の
(1)及び(4)〜(10)の効果の他に、次の効果を
有する。 (11)スライダ21に形成された凹部82に第1摺動
材44が嵌合され、第1摺動材44は、上下方向に延び
るねじ46によって第1斜面部33に圧接されている。
従って、ねじ46をねじ込んで第1摺動材44を第1斜
面部33に圧接することによりスライダ21のがたつき
を防止する構造を容易に形成できる。
【0044】(12)ねじ46がねじ込まれているねじ
孔83がテーブル面81aに形成されているため、テー
ブル面81aからねじ46を調整できる。 (第3の実施形態)次に、第3の実施形態を図4に従っ
て説明する。この実施形態では、第2摺動材52を押圧
するねじ54とねじ孔53のセットが形成されていない
点が主に前記実施形態と異なっている。前記実施形態と
同様の部分については同一番号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0045】図4に示すように、この実施形態のスライ
ダ91の各第1斜面部33との対向部には、収容部とし
ての凹部92が、それぞれ幅が第1斜面部33と略同じ
で凹部37に対して対称に形成されている。各凹部92
には、幅が第1摺動材44,63より大きな第1摺動材
93,94がそれぞれ収容されている。各第1摺動材9
3,94は、幅方向に伸びるようにスライダ91の各側
面にそれぞれ形成されたねじ孔95,96にねじ込まれ
た第1押圧体としてのねじ46,97により、ねじ4
6,97の先端が略垂直に当接する金属片99a,99
bを介して突部31の先端側からスリット3側に押し込
まれて、シリンダチューブ2とスライダ91とに圧接さ
れている。スライダ91にはねじ孔53が形成されてお
らず、第2摺動材52は、スリット3に対して凹部62
と対称に形成された凹部100に隙間なく嵌合された状
態で、シリンダチューブ2の第2斜面部34と当接可能
になっている。
【0046】この実施形態では、ねじ46,97をねじ
込んで第1摺動材93,94をスリット3側に押し込む
ことにより、スライダ91はがたつかなくなる。又、ね
じ97をゆるめてねじ46をさらにねじ込むと、前記実
施形態でねじ54を調整した場合に比べてわずかではあ
るが、テーブル面91aはねじ46側(第1摺動材93
側)が上昇される。逆に、ねじ46をゆるめてねじ97
をさらにねじ込むと、テーブル面91aはねじ97側
(第1摺動材94側)が上昇される。
【0047】この実施形態によれば、前記実施形態の
(1)〜(6)、(9)及び(10)の効果の他に、次
の効果を有する。 (13)各ねじ46,97が収容されているねじ孔4
5,96が凹部37に対して対称にスライダ91の側面
に形成されているため、スライダ91のどちらの側面か
らでもねじ46,97の一方を調整することにより、ス
ライダ91をがたつきにくくすることができる。
【0048】(14)ねじ46,97の一方をゆるめ、
他方をさらにねじ込むことにより、テーブル面91aの
傾きを調整できる。 (第4の実施形態)次に、第4の実施形態を図5に従っ
て説明する。この実施形態では、シリンダチューブの上
部の形状が主に前記実施形態と異なっている。前記実施
形態と同様の部分については同一番号を付してその詳細
な説明を省略する。
【0049】図5に示すように、シリンダチューブ10
1は、シリンダチューブ2の各第1斜面部33に対応す
る箇所が、シリンダチューブの滑らかな面としての上に
凸のなだらかな曲面部102に形成されている。各曲面
部102はスリット3に対して対称に形成され、スリッ
ト3側より突部31の先端側に向けてなだらかに下がる
ように形成されている。各第1摺動材93,94が位置
していた場所には、下面が曲面部102と面接触する曲
面に形成された第1摺動材104,105がそれぞれね
じ46,97によってスリット3側に押し込まれてシリ
ンダチューブ101とスライダ91とに圧接されてい
る。この実施形態でも、ねじ46,97をねじ込んで第
1摺動材104,105をスリット3側に押し込むこと
により、スライダ91はがたつきにくくなる。又、ねじ
97をゆるめてねじ46をさらにねじ込むとテーブル面
91aはねじ46側(第1摺動材104側)が上昇さ
れ、逆にねじ46をゆるめてねじ97をさらにねじ込む
と、テーブル面91aはねじ97側(第1摺動材105
側)が上昇されるため、シリンダチューブ101の取り
付け面101aに対してテーブル面91aの傾きが調整
される。
【0050】この実施形態によれば、前記実施形態の
(1)〜(6)、(9)、(10)、(13)及び(1
4)の効果の他に、次の効果を有する。 (15)シリンダチューブ101の上面が、スリット3
側から突部31の先端側に向けてなだらかに下がる上に
凸の曲面部102に形成されている。従って、第1斜面
部33が形成されたシリンダチューブ2のように第1斜
面部33と平坦部32や突部31の先端部との間にエッ
ジ部がある場合に比べて、スライダ91が位置しない部
分のシリンダチューブ101の外観の印象を柔らかくす
ることができる。
【0051】(第5の実施形態)次に、第5の実施形態
を図6に従って説明する。前記実施形態と同様の部分に
ついては同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0052】図6に示すように、スライダ111には、
第1摺動材105と対向する箇所に、凹部92の代わり
に第1摺動材105と略同じ幅の凹部112が形成さ
れ、凹部112には第1摺動材105が嵌合されてい
る。この実施形態の摺動材は、第1摺動材104のみが
ねじ46によって押圧されている。ねじ46をさらにね
じこんで第1摺動材104をスリット3側に押し込むこ
とにより、スライダ111はがたつきにくくなる。
【0053】この実施形態によれば、前記実施形態の
(1)〜(6)、(10)及び(15)の効果の他に、
次の効果を有する。 (16)一本のねじ46をねじ込んで第1摺動材104
をスリット3側に押し込むことによりスライダ111を
がたつきにくくすることができるため、2本のねじを調
整する場合に比べて調整の手間を簡単にできるととも
に、部品点数を低減できる。
【0054】(第6の実施形態)次に、第6の実施形態
を図7に従って説明する。前記実施形態と同様の部分に
ついては同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0055】図7に示すように、スライダ121の各凹
部92を構成する外側の側面と各第1斜面部33とに
は、それぞれ第1摺動材122,123が圧接されてい
る。テーブル面121aには、上下に延びて各凹部92
と連通するねじ孔124,125が形成されている。各
ねじ孔124,125にはねじ46,97がねじ込ま
れ、各ねじ46,97の先端は、第1摺動材122,1
23の上面に取り付けられた金属片128,129に略
垂直に圧接されている。
【0056】ねじ46,97をねじ込んで第1摺動材1
22,123を下方に押圧することにより、スライダ1
21はがたつきにくくなる。又、ねじ97をゆるめてね
じ46をさらにねじ込むとテーブル面121aはねじ4
6側(第1摺動材122側)が上昇され、逆に、ねじ4
6をゆるめてねじ97をさらにねじ込むと、テーブル面
121aはねじ97側(第1摺動材123側)が上昇さ
れる。
【0057】この実施形態によれば、前記実施形態の
(1)、(4)〜(6)、(9)及び(10)の効果の
他に、次の効果を有する。 (17)ねじ46,97が収容されているねじ孔12
4,125がテーブル面121aに形成されているた
め、テーブル面121aからねじ46,97を調整でき
る。
【0058】なお、実施形態は上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように変更してもよ
い。 ・第1,第2摺動材はねじのねじ込みによって押圧され
ることに限らず、例えば、ばねが取り付けられるととも
に、ばねの付勢力を調整可能な調整機構が設けられた押
圧体によって押圧してもよい。
【0059】・第1及び第2の実施形態において、第2
摺動材52のみがねじによって押圧される構造に限ら
ず、両第2摺動材52,64をそれぞれねじによって押
圧する構造にしてもよい。
【0060】・第1の実施形態において、第1摺動材6
3をねじによって押圧してもよい。例えば、第2の実施
形態のねじ孔83と同様のねじ孔をテーブル面21aか
ら凹部62に連通するように形成し、このねじ孔にねじ
97をねじ込ませて第1摺動材63を押圧する。
【0061】・第3〜第6の実施形態のスライダ91,
111,121にもねじ孔53を形成して、ねじ54に
より第2摺動材52を押圧して押し込み量を調整しても
よい。
【0062】・第3〜第6の実施形態のスライダ91,
111,121において、両第2摺動材52,62をそ
れぞれねじによって押圧する構造にしてもよい。 ・各ねじ孔とねじとのセットは、スライダの同一横断面
上に形成されることに限らず、異なる横断面上に形成し
てもよい。
【0063】・各ねじ孔とねじとのセットは、スライダ
の長手方向に対して一セットずつ形成されることに限ら
ず、スライダの長手方向に複数セット形成してもよい。 ・天井面と第1斜面部33との間隙がスリット3側ほど
狭くなるように、凹部41の天井面を斜めに形成しても
よい。
【0064】・ねじ孔53とねじ54とのセットは、ス
ライダ21に対して斜めに延びるように形成されること
に限らず、例えば、スライダ21の側面から幅方向に延
びるように形成してもよい。この場合、第2摺動材52
に取り付けられる金属片とねじ54の先端とが略垂直に
当接するように、第2摺動材52を断面台形状に形成し
て金属片とスライダ21の側面とを略平行にする。
【0065】・ねじ孔53とねじ54とのセットは、ス
ライダ21の幅方向両端部の下端面から上に延びるよう
に形成してもよい。この場合、第2摺動材52に取り付
けられる金属片とねじ54の先端とが略垂直に当接する
ように、第2摺動材52を断面台形状に形成して金属片
とスライダ21の幅方向両端部の下端面とを略平行にす
る。
【0066】・第1〜第6の実施形態において、各ロッ
ドレスシリンダは、シリンダチューブを下にしてその上
にスライダが載るように配置するのであって、他の向き
に取り付ける場合がないのであれば、第1摺動材のみを
配置して第2摺動材は配置しなくてもよい。
【0067】・第1,第2摺動材の材料は、実施形態に
おいて例示した「ジュラコン(商品名)」のようなポリ
アセタール系樹脂材料に限らず、例えば、「テフロン
(商品名)」等のフッ素系樹脂材料等を使用してもよ
い。
【0068】・第1,第2摺動材は、金属片を介した状
態でねじにより押圧されることに限らず、金属片を介さ
ずに直接ねじが圧接された状態で押圧されてもよい。 ・第4,第5の実施形態において、曲面部102は、上
に凸の曲面に形成されることに限らず、例えば、下に凸
の曲面に形成してもよい。この場合、第1摺動材を、下
に凸の曲面と面接触する断面形状にする。
【0069】・第1,第2摺動材が収容される凹部はス
ライダに形成されることに限らず、シリンダチューブに
形成してもよい。上記各実施形態から把握できる技術的
思想について、以下に追記する。
【0070】(1) ピストンを収容可能な内部空間
と、外部とを連通するスリットを備えるロッドレスシリ
ンダのシリンダチューブであって、前記スリットは、前
記シリンダチューブの幅方向中央部に設けられ、前記ス
リットを挟む幅方向両端部には、幅方向外側に突出する
突部がそれぞれ設けられ、前記スリット近傍部から前記
突部の先端部に渡って第1斜面部が設けられ、前記突部
を挟んで前記第1斜面部と反対側には第2斜面部が設け
られ、前記第1,第2斜面部は、前記突部の先端側より
基部側が離れていることを特徴とするロッドレスシリン
ダのシリンダチューブ。
【0071】(2) 請求項1に記載の発明において、
前記シリンダチューブの幅方向中央部には前記移動体が
貫通するスリットが形成され、前記スライダと前記シリ
ンダチューブとの間隙において、前記スリットを挟んで
両側の領域に摺動材が配置され、前記スライダには、少
なくとも1個の前記摺動材が位置する箇所で、前記スラ
イダと前記シリンダチューブとの間隙が幅方向端部側よ
り前記スリット側が狭くなる収容部が形成され、この摺
動材が、前記スライダに取り付けられた前記押圧体によ
って前記収容部内で前記幅方向端部側から前記スリット
側に押し込まれて前記シリンダチューブの滑らかな面に
圧接されている。
【0072】(3) 請求項1〜請求項3及び前記技術
的思想(2)のいずれかに記載の発明において、前記シ
リンダチューブの滑らかな面は、斜面状である。 (4) 請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(2)
のいずれかに記載の発明において、前記シリンダチュー
ブの滑らかな面は、外側に膨らむ形状の曲面である。
【0073】(5) 請求項1〜請求項3及び前記技術
的思想(2)〜(4)のいずれかに記載の発明におい
て、前記押圧体はねじである。 (6) 請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(2)
〜(5)のいずれかに記載の発明において、前記摺動材
は、耐摩耗性樹脂により形成されている。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
3に記載の発明によれば、摺動材を押圧する力を安定化
させるとともに摺動材を摩耗させにくくして、シリンダ
をがたつきにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のロッドレスシリンダを示す一
部破断縦断面図。
【図2】同じくロッドレスシリンダを示す横断面図。
【図3】第2の実施形態のロッドレスシリンダを示す横
断面図。
【図4】第3の実施形態のロッドレスシリンダを示す横
断面図。
【図5】第4の実施形態のロッドレスシリンダを示す横
断面図。
【図6】第5の実施形態のロッドレスシリンダを示す横
断面図。
【図7】第6の実施形態のロッドレスシリンダを示す横
断面図。
【図8】従来のロッドレスシリンダを示す横断面図。
【符号の説明】
1…ロッドレスシリンダ、2,101…シリンダチュー
ブ、3…スリット、14…移動体を構成するピストン、
15…同じくピストンヨーク、21,81,91,11
1,121…同じくスライダ、31…突部、33…シリ
ンダチューブの滑らかな面としての第1斜面部、102
…同じく曲面部、34…シリンダチューブの別の滑らか
な面としての第2斜面部、41,92…収容部としての
凹部、44,63,93,94,104,105,12
2,123…第1摺動材、46,97…第1押圧体とし
てのねじ、52,64…第2摺動材、54…第2押圧体
としてのねじ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 公哉 愛知県丹羽郡扶桑町大字高雄字南郷356番 地 シーケーディ 株式会社犬山事業所内 Fターム(参考) 3H081 AA34 BB03 CC24 CC25 EE24 EE29 FF40 HH10 3J104 AA43 AA44 AA64 AA74 AA76 BA65 CA06 CA14 DA01 EA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダチューブ内にあるピストンと、
    シリンダチューブ外にあるスライダとを一体移動可能に
    連結した構造の移動体を備えるロッドレスシリンダであ
    って、 前記シリンダチューブと前記スライダとの間隙に摺動材
    を配置し、前記スライダには、前記摺動材を前記シリン
    ダチューブに押圧して前記間隙の大きさを調整する押圧
    体を取り付け、前記押圧体の押圧方向を、前記押圧体と
    対向する前記摺動材の面に対して略垂直に設定するとと
    もに、前記摺動材を、前記シリンダチューブの滑らかな
    面に圧接したことを特徴とするロッドレスシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記シリンダチューブの幅方向中央部に
    は前記移動体が貫通するスリットが形成され、前記シリ
    ンダチューブには、前記スリットを挟む幅方向両端部
    に、幅方向外側に突出する突部がそれぞれ設けられ、前
    記スライダは、前記シリンダチューブの突部を覆う形状
    に形成され、前記スライダと前記シリンダチューブとの
    間隙において、前記スリットと前記シリンダチューブの
    各突部との間の領域に第1摺動材が配置され、前記突部
    を挟んで前記第1摺動材と反対側に第2摺動材が配置さ
    れ、前記スライダには、少なくとも1個の前記第1摺動
    材が位置する箇所で前記スライダと前記シリンダチュー
    ブとの間隙が前記突部側より前記スリット側が狭くなる
    収容部が形成され、この第1摺動材が、前記スライダに
    取り付けられた第1押圧体によって前記収容部内で前記
    突部側から前記スリット側に押し込まれて前記シリンダ
    チューブの滑らかな面に圧接されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のロッドレスシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記第1押圧体によって押圧される前記
    第1摺動材と前記突部を挟んで反対側の前記第2摺動材
    は、前記スライダに取り付けられた第2押圧体によって
    押圧されることにより、前記シリンダチューブにおける
    別の滑らかな面に圧接されていることを特徴とする請求
    項2に記載のロッドレスシリンダ。
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