JP2011140007A5 - - Google Patents

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薄板部材洗浄装置
この発明は、薄板部材を洗浄するための薄板部材洗浄装置に関する。
金属など薄板部材に多数の微細孔を加工したメッシュ部材を振動させて液体の微細粒を噴霧する技術がある。具体例として、喘息治療薬などを吸入する霧化装置(ネブライザや吸入器)に適用されたものが存在する。特にネブライザにおいては、薬液を吸入するという意味からメッシュ部材が清潔な状態に保たれることが望まれる。また、粘性の高い薬液を使用する場合などにおいては、その薬液がメッシュ部材に固着して微細孔を塞いでしまうことのないように使用後の洗浄が必要となる。
このメッシュ部材の代表的な洗浄方法には、(a)ネブライザの薬液ボトルに水道水を入れて数分間噴霧させて、メッシュ部材を洗浄する方法(水噴霧洗浄方法)、(b)水道水からの流水を直接メッシュ部に当てて洗浄する方法(流水洗浄方法)、が挙げられる。
しかし、(a)に示す水噴霧洗浄方法では、ネブライザの電池を消費するため、電池交換サイクルが短くなる。使用者等が、霧化した水を吸入すると好ましくないため、注意が必要である。また、洗浄に手間や時間がかかる。
(b)に示す流水洗浄方法では、水道水からの流水をメッシュ部に直接当てて洗浄した場合、微細加工かつ目詰まり防止のためにメッシュ部材は薄板であることがほとんどであり、激しい流水を当てることによってメッシュ部材が破損し、変形するおそれがある。水の勢いのために誤って手からメッシュ部材が脱落し、メッシュ部材を排水口に流してしまうおそれもある。
なお、本発明に係るメッシュ部材等の薄板部材洗浄装置についての背景技術を、出願人の知得した本技術分野における一般的技術情報に基づいて説明したが、出願人の記憶する範囲において、出願前までに先行技術文献情報として開示すべき情報を出願人は有していない。なお、薄板部材洗浄装置とは技術分野が異なるが、水道水の流水の勢いで米または穀物を洗浄するという技術は、下記特許文献1(特開2001−178639号公報「水流式洗米機又は穀物洗い機」)に開示されている。また、部品類を回転させながら洗浄する技術が、下記特許文献2(特開平6−296939号公報「部品類洗浄機」)に開示されている。
特開2001−178639号公報 特開平6−296939号公報
この発明が解決しようとする課題は、薄板部材を洗浄するための装置が存在しない点にある。したがって、本発明の目的は、薄板部材を破損させることなく効率良く薄板部材を洗浄することを可能とする薄板部材洗浄装置を提供することにある。
この発明に基づいた薄板部材洗浄装置においては、蓋部材と、上記蓋部材により上端開口部が閉ざされ、内部に液体が蓄えられる洗浄容器と、上記洗浄容器内において支持され、上記液体により洗浄される薄板部材を保持する薄板部材固定部と、上記洗浄容器の上記蓋部材に設けられ、上記薄板部材を洗浄するために、上記薄板部材の表面および裏表面に液流を発生させる液流発生手段とを備える。
上記薄板部材洗浄装置の他の形態においては、上記液流発生手段は、上記洗浄容器内において、回転中心軸周りに上記薄板部材固定部を回転させることにより、上記薄板部材の表面および裏表面に液流を発生させる回転機構を含む。
また、他の形態においては、上記洗浄容器は、円形の上記蓋部材と、上記蓋部材により上端開口部が閉ざされ、内部に上記液体が蓄えられる円筒形状容器とを含み、上記蓋部材は、表面側の外周縁部に回転ハンドルと、裏面側中心部に上記円筒形状容器の底面側に延びる回転中心軸と、上記回転中心軸に対して垂直方向に延び、先端部側において上記薄板部材固定部を保持する回転腕部材とを含む。
また、他の形態においては、上記薄板部材固定部は、上記液体中の回転時に揺動する揺動機構を有する。
上記薄板部材洗浄装置の他の形態においては、上記液流発生手段は、上記洗浄容器内の上記液体に気体を導入することにより、上記薄板部材の表面および裏表面に液流を発生させるポンプ機構を含む。
また、他の形態においては、上記洗浄容器は、上記蓋部材と、上記蓋部材により上端開口部が閉ざされ、内部に上記液体が蓄えられる筒形状容器とを含み、上記ポンプ機構は、上記蓋部材の表面側に配置される蛇腹ポンプ本体と、上記蛇腹ポンプ本体から上記蓋部材を貫通し、上記筒形状容器の内部に蓄えられた上記液体の液面位置に達する噴出管とを有し、上記筒形状容器の内部には、上記噴出管の下方位置に上記薄板部材固定部を支持する領域が設けられる。
また、他の形態においては、上記筒形状容器の内部には、上記噴出管と上記薄板部材固定部との間に、液流緩和部材が設けられる。
また、他の形態においては、上記薄板部材固定部は、上記噴出管からの液流に応じて、回転可能に設けられる。
この発明に基づいた薄板部材洗浄装置によれば、薄板部材を破損させることなく効率良く薄板部材を洗浄することを可能とする薄板部材洗浄装置を提供することを可能とする。
メッシュ部材を備えるネブライザの全体構成を示す第1の斜視図である。 メッシュ部材を備えるネブライザの全体構成を示す第2の斜視図である。 (a)および(b)は、図2中のIII−III線矢視部分断面図である。 実施の形態1における薄板部材洗浄装置の構成を示す外観図である。 図4中のV−V線矢視部分断面図である。 実施の形態1における薄板部材洗浄装置に採用されるメッシュ部材保持部の具体的構成を示す斜視図である。 図6中のVII−VII線矢視部分断面図である。 実施の形態1における薄板部材洗浄装置に採用されるメッシュ部材保持部の支持状態を示す拡大図であり、(A)は平面図、(B)は停止状態における(A)中のB−B線矢視断面図、(C)は回転状態における(A)中のB−B線矢視断面図である。 実施の形態2における薄板部材洗浄装置に採用されるメッシュ部材保持部の支持状態を示す拡大図であり、(A)は平面図、(B)は停止状態における(A)中のB−B線矢視断面図、(C)は回転状態における(A)中のB−B線矢視断面図である。 実施の形態3における薄板部材洗浄装置に採用されるメッシュ部材保持部の平面図である。 実施の形態3における薄板部材洗浄装置に採用されるメッシュ部材保持部の支持状態を示す平面図である。 実施の形態4における薄板部材洗浄装置の構成を示す平面図である。 実施の形態5における薄板部材洗浄装置の構成を示す平面図である。 実施の形態6における薄板部材洗浄装置の構成を示す部分拡大断面図である。 実施の形態7における薄板部材洗浄装置の構成を示す第1縦断面図である。 実施の形態7における薄板部材洗浄装置の構成を示す第2縦断面図である。 実施の形態7における薄板部材洗浄装置の構成を示す第3縦断面図である。 実施の形態8における薄板部材洗浄装置の構成を示す縦断面図である。 実施の形態9における薄板部材洗浄装置の構成を示す第1縦断面図である。 実施の形態9における薄板部材洗浄装置の構成を示す第2縦断面図である。 実施の形態10における薄板部材洗浄装置の構成を示す第1縦断面図である。 実施の形態10における薄板部材洗浄装置の構成を示す第2縦断面図である。 各実施の形態における薄板部材洗浄装置を用いた乾燥工程を示す縦断面図である。 各実施の形態における薄板部材洗浄装置に用いることのできる洗浄液を蓄えた蛇腹ポンプを示す縦断面図である。
以下、この発明に基づいた各実施の形態における薄板部材洗浄装置について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。各図中、同一符号は同一または相当部分を指し、重複する説明は繰返さない場合がある。
また、後述する各実施の形態における薄板部材洗浄装置は、水道水を用いた場合について説明するが、専用の洗浄液を用いることも可能である。
(メッシュ部材を備えるネブライザ)
まず、図1から図3を参照して、洗浄対象部材の一例であるメッシュ部材を備えるネブライザについて説明する。ネブライザは、主に医療用に用いられる装置である。このネブライザは、霧化部において薬液を霧状の粒子に霧化させ、使用者がこの霧状の薬液を口または鼻から吸入することで、気管支や鼻腔、咽喉などの疾患を治療するためのものである。
図示する、ネブライザ100は、超音波メッシュ式の霧化機構を備えている。ネブライザ100は、その上部に薬液を噴霧するための噴霧口110を備えている。また、ネブライザ100の上部には、薬液をネブライザ100内の薬液貯留部130(図3参照)に供給し、薬液貯留部130を洗浄し易くするための開閉操作部120が設けられている。また、薬液の供給は噴霧口110を開閉することでも可能である。
ネブライザ100の吸入補助具であるマウスピース200は、樹脂材料により一体に形成されている。このマウスピース200は、ネブライザ100の上部に取り付け可能な形状を有しており、その内部にネブライザ100の噴霧口110から噴霧される霧状の薬液が通過する筒状部240(図3参照)を備えている。
マウスピース200の上面には、使用者が口で咥えるための第2の開口である吸入口220が設けられている。マウスピース200の筒状部240は、ネブライザ100の噴霧口110に気密に取り付けられるものではなく、所定の位置に空気を取りこむための第3の開口である空気取込口230を有している。
このマウスピース200が、ネブライザ100の上部に取り付けられた状態で、使用者はネブライザ100を手で持って使用する。このとき、ネブライザ100を若干手前に傾斜させて、マウスピース200の吸入口220を咥えるようにして使用する。
次に、図3を参照してネブライザ100の構造およびマウスピース200の形状について、より詳細に説明する。なお、図3(a)は、ネブライザ100を水平に保った状態を示しており、図3(b)は、ネブライザ100を使用するために使用者がネブライザ100を手前に傾斜させた状態を示している。
ネブライザ100は、噴霧口110の直下に超音波メッシュ式の霧化機構を備えている。この超音波メッシュ式の霧化機構は、圧電素子150およびステップホーン140、メッシュ部材160とからなる。メッシュ部材160は、多数の微細孔を加工が施された金属の薄板部材と、その周囲に設けられる樹脂部材と有している。メッシュ部材160の下面はステップホーン140の一端と当接している。メッシュ部材160は、洗浄のために、仕切り板190に対して、使用者により着脱可能に設けられている。
圧電素子150は電源により駆動されることで振動を開始し、この振動がステップホーン140に伝搬することでステップホーン140とメッシュ部材160との当接面において薬液が霧化される。霧化された薬液は、微細孔からネブライザ100の噴霧口110に向かって勢いよく噴出す。
噴霧口110の周縁には、筒状部240に付着することで液滴化した薬液や使用者の涎を貯留するための液溜め部180が形成されている。この液溜め部180内に貯留された薬液や涎は、その内側に位置するメッシュ部材160に混入しないように仕切り板190で隔てられている。
ネブライザ100の内部には、霧化部に隣接して薬液貯留部130が形成されている。薬液の補給は、前述した噴霧口110を開閉することで行なわれる。薬液貯留部130内に貯留された薬液は、ネブライザ100が使用時に傾斜させられることで残らず霧化部に供給され、霧化される。このため、霧化部は、薬液が装置内部に垂れ出さないようにOリング170により水密構造が施されている。
マウスピース200は、上述の通り、霧化された薬液が内部を通過する筒状部240を備えており、ネブライザ100に取り付けられた状態で、この筒状部240の両端に、ネブライザ100の噴霧口110に対向する第1の開口である霧化装置側開口210と、使用者が咥えるための第2の開口である吸入口220とを備えている。
この霧化装置側開口210の周縁の一部からは、筒状部240に連続して鍔部211が設けられている。この鍔部211は、液滴化した薬液や涎が垂れ出さないように集めてネブライザ100の液溜め部180に案内する役割を担っている。
この鍔部211は、筒状部240が気密状態とならないように開口の周縁全面には施されておらず、鍔部が形成されていない霧化装置側開口の周縁には、空気を取り込むための空気取込口230が形成されている。この空気取込口230は、霧化装置側開口を切り欠くことで形成されている。これにより、筒状部240内に空気の流れが絶えず生ずるようになっている。
(実施の形態1)
次に、図4から図8を参照して、この発明に基づいた実施の形態1における薄板部材洗浄装置500の構造について説明する。なお、図4は、薄板部材洗浄装置500の構成を示す外観図であり、図5は、図4中のV−V線矢視部分断面図であり、図6は、薄板部材洗浄装置500に採用されるメッシュ部材保持部530の具体的構成を示す斜視図であり、図7は、図6中のVII−VII線矢視部分断面図であり、図8は、薄板部材洗浄装置500に採用されるメッシュ部材保持部530の支持状態を示す拡大図である。
(薄板部材洗浄装置500)
まず、図4および図5を参照して、この薄板部材洗浄装置500は、内部に水道水1300が蓄えられる洗浄容器510を有する。この洗浄容器510は、円形の蓋部材520と、この蓋部材520により上端開口部が閉ざされ、内部に水道水1300が蓄えられる円筒形状容器511とを含む。蓋部材520は、円形の天面部521と、この天面部521の縁部全周において、円筒形状容器511の上端部の側方を覆う円筒縁部522とを有する。
蓋部材520の天面部521の表面側の外周縁部には、ピン523が立設され、このピン523に回転ハンドル524が回転可能に嵌め入れられている。また、天面部521には、後述のメッシュ部材160を保持するメッシュ部材保持部530の出し入れを行なうための開口部525が設けられている。
蓋部材520の天面部521の裏面側中心部には、円筒形状容器511の底面側に延びる回転中心軸526が設けられている。この回転中心軸526には、回転中心軸526に対して垂直方向に延び、その先端部側においてメッシュ部材保持部530を支持する回転腕部材527が設けられている。
回転腕部材527の先端部領域には、上方に延びる係合ピン528が設けられ、この係合ピン528を用いて、メッシュ部材保持部530が支持される。円筒形状容器511の底面には、回転中心軸526の先端部を受け入れる軸受凹部512が設けられている。
上記構成を有する円筒形状容器511に蓋部材520を被せ、回転ハンドル524を持って蓋部材520を回転させることにより、回転中心軸526を回転中心(C1)として回転し、それにともなって、回転腕部材527が回転する。したがって、洗浄容器510において、回転ハンドル524、回転中心軸526および回転腕部材527が、回転中心軸(C1)周りにメッシュ部材保持部530を回転させる主な回転機構を構成する。
次に、図6および図7を参照して、メッシュ部材160を保持するメッシュ部材保持部530の構成について説明する。メッシュ部材160は、多数の微細孔を加工が施された金属の薄板部材161と、その周囲に設けられる環状の樹脂部材162とが一体となっている。メッシュ部材保持部530は、略楕円型の本体部531と、この本体部531の一端側に、メッシュ部材160を受け入れる収容凹部532と、回転腕部材527に設けられた係合ピン528が挿入される係合孔533が設けられている。収容凹部532には、貫通孔532aが設けられ、係合孔533は、本体部531の長手方向に沿って長孔が形成されている。
(メッシュ部材160の洗浄)
次に、図8(A),(B),(C)を参照して、薄板部材洗浄装置500を用いたメッシュ部材160の洗浄について説明する。図8(A)に示すように、洗浄容器510の中に水道水1300を規定量蓄えて、メッシュ部材保持部530を回転腕部材527の係合ピン528に係合させる。図8(B)に示すように、回転腕部材527が回転していない場合、メッシュ部材保持部530は、係合ピン528から垂れ下がった状態となる。
次に、図8(C)に示すように、回転腕部材527が回転している状態では、メッシュ部材保持部530は液流(W)の抵抗を受けて、略水平状態となって回転し、メッシュ部材160の表面を洗浄するための液流を受ける状態となる。水道水1300がメッシュ部材160の表面を流れ、メッシュ部材160に付着している薬液カス等が除去される。
(作用・効果)
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置500を用いたメッシュ部材160の洗浄よれば、メッシュ部材保持部530が支持された回転腕部材527を回転させることで、容易にメッシュ部材160の洗浄を行なうことができる。また、回転数を予め定めておくことで、定量的かつより均一な洗浄を実現することができる。
また、回転腕部材527の回転速度の変化、メッシュ部材160の表面側と裏面側とを流れる水道水の流れ速度の変化に基づき、メッシュ部材保持部530は上下方向に揺動する。この揺動によっても、メッシュ部材160の洗浄効果を高めることができる。
また、メッシュ部材160に勢いの強い水が当たることはないため、メッシュ部材160、特に、金属の薄板部材161を破損することはない。また、メッシュ部材160は、薄板部材洗浄装置500の内部に収用されていることから、紛失してしまうこともない。
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置500によれば、メッシュ部材160を破損させることなく効率良くメッシュ部材160を洗浄することを可能とする。
(実施の形態2)
次に、図9(A),(B),(C)を参照して、この発明に基づいた実施の形態2における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態2における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態1における薄板部材洗浄装置500と同じである。相違点は、メッシュ部材保持部530Aの形態のみである。
したがって、図中において、同一の構成については、同一符号を付して重複は繰返さず、本実施の形態におけるメッシュ部材保持部530Aについてのみ説明する。
(メッシュ部材保持部530A)
図9(A),(B)に示すように、この実施の形態におけるメッシュ部材保持部530Aの基本的構成は、実施の形態1におけるメッシュ部材保持部530と同じであり、相違点は、本体部531の収容凹部532が設けられる側の先端側部に、断面が三角形状の揺動突起535が設けられている点にある。
(作用・効果)
この構成を有するメッシュ部材保持部530Aを用いた薄板部材洗浄装置においても、図9(C)に示すように、回転腕部材527が回転している状態では、メッシュ部材保持部530Aは液流の抵抗を受けて、略水平状態となって回転し、メッシュ部材160の表面を洗浄するための液流を受ける状態となる。水道水1300がメッシュ部材160の表面を流れ、メッシュ部材160に付着している薬液カス等が除去され、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、本体部531に揺動突起535が設けられていることで、回転腕部材527の回転速度の変化、メッシュ部材160の表面側と裏面側とを流れる水道水の流れ速度の変化に加えて、積極的にメッシュ部材保持部530を上下方向に揺動させることができ、メッシュ部材160の洗浄効果をより高めることができる。
(実施の形態3)
次に、図10および図11を参照して、この発明に基づいた実施の形態3における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態3における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態1における薄板部材洗浄装置500と同じである。相違点は、メッシュ部材保持部530Bの形態のみである。
したがって、図中において、同一の構成については、同一符号を付して重複は繰返さず、本実施の形態におけるメッシュ部材保持部530Bについてのみ説明する。
(メッシュ部材保持部530B)
図10に示すように、この実施の形態におけるメッシュ部材保持部530Bの基本的構成は、実施の形態1におけるメッシュ部材保持部530と同じであり、相違点は、本体部531の収容凹部532が設けられる側の側面部分に、弾性部材536が設けられている点にある。
(作用・効果)
この構成を有するメッシュ部材保持部530Bを用いた薄板部材洗浄装置においても、図11に示すように、回転腕部材527が回転している状態では、メッシュ部材保持部530Bは液流の抵抗を受けて、略水平状態となって回転し、メッシュ部材160の表面を洗浄するための液流を受ける状態となる。水道水1300がメッシュ部材160の表面を流れ、メッシュ部材160に付着している薬液カス等が除去され、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、本体部531に弾性部材536が設けられていることで、メッシュ部材保持部530Bに遠心力が働き、メッシュ部材保持部530Bが円筒形状容器511の内面と衝突した際の音の発生や、衝撃を軽減するとともに、メッシュ部材保持部530の上下方向の揺動に加えて、水平方向におけるメッシュ部材保持部530Bの揺動を促し、メッシュ部材160の洗浄効果をさらに高めることができる。なお、両側の側面部分に、弾性部材536を設ける場合について図示しているが、一方の側にのみ弾性部材536を設ける構成の採用も可能である。
(実施の形態4)
次に、図12を参照して、この発明に基づいた実施の形態4における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態4における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態3における薄板部材洗浄装置と同じである。相違点は、メッシュ部材保持部530Bが2箇所設けられている点にある。したがって、図中において、同一の構成については、同一符号を付して重複は繰返さない。
本実施の形態おける回転腕部材527は、回転中心軸526を挟んで一直線状に延びるように設けられ、回転腕部材527の両端部にそれぞれ係合ピン528が設けられている。なお、本実施の形態においては、回転ハンドル524は、回転腕部材527の延びる軸線(V1)に対して、α度ずれた位置に設けられる。
(作用・効果)
この構成を有するメッシュ部材保持部530Bを2箇所に設けた薄板部材洗浄装置においても、実施の形態3の場合と同様の作用効果を得ることができる。なお、メッシュ部材保持部530Bを2箇所設ける構成、またはそれ以上設ける構成は、実施の形態1から3における薄板部材洗浄装置、および、後述の実施の形態における薄板部材洗浄装置に対して適用することも可能である。
(実施の形態5)
次に、図13を参照して、この発明に基づいた実施の形態5における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態5における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態1における薄板部材洗浄装置500と同じである。相違点は、メッシュ部材保持部530Cの回転腕部材527への取り付け形態が異なっている。
したがって、図中において、同一の構成については、同一符号を付して重複は繰返さず、本実施の形態におけるメッシュ部材保持部530Cの回転腕部材527への取り付け形態についてのみ説明する。
(メッシュ部材保持部530C)
図13に示すように、この実施の形態におけるメッシュ部材保持部530Cの構成は、実施の形態1におけるメッシュ部材保持部530と同じであり、相違点は、メッシュ部材160が垂直状態となるように、メッシュ部材保持部530Cが回転腕部材527に固定されている。また、回転腕部材527の軸線(V1)と、メッシュ部材保持部530の表面との交差角度が(β)度となるように、メッシュ部材保持部530Cが回転腕部材527に固定されている。
(メッシュ部材160の洗浄)
本実施の形態における薄板部材洗浄装置を用いたメッシュ部材160の洗浄について説明する。図13に示すように、円筒形状容器511内に水道水1300を蓄えた状態で、回転ハンドル524を矢印R1方向(図中の反時計回転方向)に回転させる。これにより、メッシュ部材160の表面は、矢印F1方向に向かう液流を受ける状態となる。水道水1300がメッシュ部材160の表面を流れ、メッシュ部材160に付着している薬液カス等が除去される。
次に、本実施の形態においては、円筒形状容器511内から水道水1300を廃棄し、回転ハンドル524を矢印R2方向(図中の時計回転方向)に回転させる。これにより、メッシュ部材160の表面は、矢印F2方向に向かう空気の流れ受ける状態となる。空気がメッシュ部材160の表面を流れ、メッシュ部材160の表面を乾燥(遠心力脱水)させることが可能となる。
回転腕部材527の軸線(V1)と、メッシュ部材保持部530の表面との交差角度(β)を約30度程度にすることで、洗浄時にはメッシュ部材160に水道水1300が垂直に当たらず、メッシュ部材160を破損することがない。また、乾燥時には、空気がメッシュ部材160に対して垂直に当たる状態となるため、乾燥速度を速めることが可能となる。
(作用・効果)
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置を用いたメッシュ部材160の洗浄によっても、メッシュ部材保持部530が支持された回転腕部材527を回転させることで、容易にメッシュ部材160の洗浄を行なうことができる。また、回転数を予め定めておくことで、定量的かつより均一な洗浄を実現することができ、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を得ることができる。さらに本実施の形態では、水道水1300を廃棄した状態で、メッシュ部材160を回転させることで、洗浄後のメッシュ部材160の乾燥を行なうこともできる。
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置によれば、メッシュ部材160を破損させることなく効率良くメッシュ部材160を洗浄することを可能とする。
なお、上記実施の形態では、好ましい形態として、回転腕部材527の軸線(V1)と、メッシュ部材保持部530の表面との交差角度(β)を約30度程度にする場合について説明したが、30度に限定されるものでなく、薄板部材洗浄装置500の大きさ、メッシュ部材160の大きさに応じて、最適な傾斜角度が選択される。また、傾斜角度を0度(直線状態)とすることによっても、良好な洗浄作用および乾燥作用を得ることができる。
また、R2方向の回転を洗浄に用い、R1方向の回転を乾燥に用いることも可能である。
(実施の形態6)
次に、図14を参照して、この発明に基づいた実施の形態6における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態6における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態1における薄板部材洗浄装置500と同じである。相違点は、円筒形状容器511内に薬液カス等を集める立壁513が設けられている点にある。
図14に示すように、本実施の形態における薄板部材洗浄装置の円筒形状容器511内には、中心方向に延びる立壁513が設けられている。この立壁513を設けておくことで、水道水がF1方向に回転している場合には、薬液カス等は遠心力により外側に流れ、立壁513の側面に薬液カス等D1として集められる。反対に、水道水がF2方向に回転している場合には、薬液カス等は遠心力により外側に流れ、立壁513の側面に薬液カス等D2として集められる。
なお、立壁513を設ける位置、中心方向への長さ、軸方向長さ、数量等については、円筒形状容器511の容量等に基づき適宜選択される。
(作用・効果)
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置を用いたメッシュ部材160の洗浄によっても、メッシュ部材保持部530が支持された回転腕部材527を回転させることで、容易にメッシュ部材160の洗浄を行なうことができる。また、回転数を予め定めておくことで、定量的かつより均一な洗浄を実現することができ、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を得ることができる。さらに本実施の形態では、水道水1300中の薬液カス等が、立壁513の側面に集められることから、薬液カス等のメッシュ部材160への再付着を抑制することが可能となる。
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置によれば、メッシュ部材160を破損させることなく効率良くメッシュ部材160を洗浄することを可能とする。
なお、上記実施の形態1から6においては、メッシュ部材160を回転腕部材527に支持させるためにメッシュ部材保持部530、530A、530Bまたは530Cを用いる場合について説明しているが、予めネブライザに装着されるメッシュ部材160そのものに、回転腕部材527に支持させるための係合領域を設けておくことも可能である。
また、上記実施の形態1から6においては、蓋部材520に設けられた回転ハンドル524を利用して、メッシュ部材160を回転させる構成を採用しているが、メッシュ部材160を円筒形状容器511側に固定し、回転腕部材527を回転させることで、メッシュ部材160の表面に水道水1300の液流を発生させる構成の採用も可能である。
(実施の形態7)
次に、図15および図16を参照して、この発明に基づいた実施の形態7における薄板部材洗浄装置600の構造について説明する。なお、図15は、薄板部材洗浄装置600の構成を示す第1縦断面図であり、図16は、薄板部材洗浄装置600の構成を示す第2縦断面図である。
(薄板部材洗浄装置600)
まず、図15を参照して、この薄板部材洗浄装置600は、内部に水道水1300が蓄えられる洗浄容器610を有する。この洗浄容器610は、円形の蓋部材620と、この蓋部材620により上端開口部が閉ざされ、内部に水道水1300が蓄えられる円筒形状容器611とを含む。蓋部材620は、円形の天面部621と、この天面部621の縁部全周において、円筒形状容器611の上端部の側方を覆う円筒縁部622とを有する。天面部621には、空気孔621aが設けられている。
蓋部材620の天面部621の表面側の中央部分には、ポンプ機構640が設けられている。このポンプ機構640は、蓋部材620の天面部621の表面側に配置される蛇腹ポンプ本体641と、この蛇腹ポンプ本体641から天面部621を貫通し、筒形状容器611の内部に蓄えられた水道水1300の液面位置に達する噴出管642とを有している。蛇腹ポンプ本体641には図示を省略した逆止弁が設けられ、内部には外気(A)のみ取り込みが可能に設けられている。
円筒形状容器611の内部には、噴出管642の下方位置にメッシュ部材160を支持するメッシュ部材保持部630が配置されている。このメッシュ部材保持部630は、腕部631と保持部632と有し、腕部631は円筒形状容器611の内周面に固定的に支持されている。保持部632は、メッシュ部材160を水平状態に保持する。また、円筒形状容器61の上端部領域の側壁部には、円筒形状容器61に蓄えるべき水道水を入れるための目印として、液面ライン1103が刻印または印刷により設けられている。
(メッシュ部材160の洗浄)
次に、図15から図17を参照して、薄板部材洗浄装置600を用いたメッシュ部材160の洗浄について説明する。図15に示すように、洗浄容器610の中に水道水1300を規定量蓄えて、メッシュ部材保持部630にメッシュ部材160を装着する。ポンプ機構640の噴出管642の先端部分は、水道水1300の液面に浸漬した状態である。したがって、噴出管642には、空気層(A)と液層(1300)とが存在する。
次に、図16に示すように、蛇腹ポンプ本体641を押し込む(図中矢印F方向)。これにより、蛇腹ポンプ本体641の空気のみが円筒形状容器611内に押し出される。押し出された空気(泡)により液流が発生しメッシュ部材160に当接して、メッシュ部材160の表面を洗浄する。
次に、図17に示すように、蛇腹ポンプ本体641が自然状態に復元する。このとき、蛇腹ポンプ本体641の内部に、円筒形状容器611内の水道水1300が噴出管642内を満たすように吸上げられる。次に、蛇腹ポンプ本体641を押し込むと、噴出管642内の水道水1300の噴出により液流が発生しメッシュ部材160に当接して、メッシュ部材160の表面を洗浄する(第1洗浄効果)。さらに、蛇腹ポンプ本体641を押し込むことで、蛇腹ポンプ本体641の空気が円筒形状容器611内に押し出される。押し出された空気(泡)により液流が発生しメッシュ部材160に当接して、メッシュ部材160の表面を洗浄する(第2洗浄効果)。
この動作を繰り返すことで、空気(泡)を含む水道水1300がメッシュ部材160の表面を流れ、メッシュ部材160に付着している薬液カス等が除去される。次に、メッシュ部材保持部630を180度回転させ、メッシュ部材160の反対側の面を同様に洗浄する。なお、メッシュ部材保持部630の一方面の色と他方面の色とを異ならせておくことで、メッシュ部材160の洗浄面の確認が容易となる。
(作用・効果)
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置600を用いたメッシュ部材160の洗浄よれば、ポンプ機構640を用いることで、水道水1300の液流のみの第1洗浄、その後、気泡を多く含んだ液流による第2洗浄が行なわれるため、容易にメッシュ部材160の洗浄を行なうことができる。また、ポンプ機構640を押す回数を予め定めておくことで、定量的かつより均一な洗浄を実現することができる。
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置600によれば、メッシュ部材160を破損させることなく効率良くメッシュ部材160を洗浄することを可能とする。
(実施の形態8)
次に、図18を参照して、この発明に基づいた実施の形態8における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態8における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態7における薄板部材洗浄装置600と同じである。相違点は、筒形状容器611の内部に、噴出管642と薄板部材固定部630との間に、液流緩和部材としての液流緩和プレート650が設けられている点にある。図18に示すように、液流緩和プレート650には、複数の流通孔650aが設けられている。
(作用・効果)
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置を用いたメッシュ部材160の洗浄によっても、ポンプ機構640を用いることで、水道水1300の液流のみの第1洗浄、その後、気泡を多く含んだ液流による第2洗浄が行なわれるため、容易にメッシュ部材160の洗浄を行なうことができ、上記実施の形態7と同様の作用効果を得ることができる。さらに、液流緩和部材650を設けることで、液流をより分散および拡散させることができる。
なお、液流緩和部材650を設ける構成については、以下に説明する実施の形態における薄板部材洗浄装置に適用することも可能である。
(実施の形態9)
次に、図19および図20を参照して、この発明に基づいた実施の形態9における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態9における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態7における薄板部材洗浄装置600と同じである。相違点は、筒形状容器611の内部設けられた薄板部材固定部630が、その腕部631の軸V1周りに回転可能に設けられている点にある。
(作用・効果)
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置を用いたメッシュ部材160の洗浄によっても、ポンプ機構640を用いることで、水道水1300の液流のみの第1洗浄、その後、気泡を多く含んだ液流による第2洗浄が行なわれるため、容易にメッシュ部材160の洗浄を行なうことができ、上記実施の形態6と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、ポンプ機構640からの液流により、薄板部材固定部630は軸V1周りに回転する(図19に示す状態から図20に示す状態)。これにより、メッシュ部材160の両面を同時に洗浄することが可能となり、上記実施の形態7に説明したような、メッシュ部材160の表裏面の入れ替え作業が不要となり、メッシュ部材160の洗浄効率を高めることが可能となる。
なお、噴出管642の中心位置と、メッシュ部材160の中心位置とがずれる構成を採用することで、薄板部材固定部630の回転をより促すことが可能となる。また、薄板部材固定部630に羽根部を設けることで、薄板部材固定部630の回転をより促すことも可能となる。
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置によれば、メッシュ部材160を破損させることなく効率良くメッシュ部材160を洗浄することを可能とする。
(実施の形態10)
次に、図21および図22を参照して、この発明に基づいた実施の形態10における薄板部材洗浄装置の構造について説明する。実施の形態10における薄板部材洗浄装置の基本的構成は、上述の実施の形態7における薄板部材洗浄装置600と同じである。相違点は、図21に示すように、薄板部材固定部630により、メッシュ部材160が垂直状態に保持されている点にある。
ここで、メッシュ部材160が垂直状態に保持されるとは、メッシュ部材160を含む平面が鉛直方向に沿って配置されている状態を意味する。また、薄板部材固定部630の半円状の保持部632の下端部には、実施の形態2の図9において説明したのと同様の揺動突起633が設けられている。
(作用・効果)
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置を用いたメッシュ部材160の洗浄によっても、ポンプ機構640を用いることで、水道水1300の液流のみの第1洗浄、その後、気泡を多く含んだ液流による第2洗浄が行なわれるため、容易にメッシュ部材160の洗浄を行なうことができ、上記実施の形態6と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、図22に示すように、薄板部材固定部630により、メッシュ部材160が垂直状態でかつ揺動突起633が設けられていることから、ポンプ機構640からの液流は、メッシュ部材160の両面を一度に流れ、両面を同時に洗浄することが可能となる。
また、揺動突起633に当接する液流の作用により、メッシュ部材160が揺動し、より洗浄をより高めることが可能となる。その結果、上記実施の形態7に説明したような、メッシュ部材160の表裏面の入れ替え作業が不要となり、メッシュ部材160の洗浄効率を高めることが可能となる。
このように本実施の形態における薄板部材洗浄装置によれば、メッシュ部材160を破損させることなく効率良くメッシュ部材160を洗浄することを可能とする。
(実施の形態7〜10における乾燥工程)
次に、図23を参照して、洗浄後のメッシュ部材160の乾燥工程を、図15に示す実施の形態7における薄板部材洗浄装置600を用いた場合について説明する。この乾燥工程は、実施の形態8〜10における薄板部材洗浄装置に対しても、同様に適用することが可能である。
図23に示すように、水道水1300を廃棄した状態で、蛇腹ポンプ本体641を押し込む(図中矢印F方向)これにより、噴出管642から空気(A)が送り込まれ、メッシュ部材160の洗浄後の乾燥を促すことが可能となる。
(洗浄液入り蛇腹ポンプ本体641)
次に、図24を参照して、実施の形態7〜10における薄板部材洗浄装置に用いられるポンプ機構640として、洗浄液入り蛇腹ポンプ本体641について説明する。たとえば、図24に示すように、蛇腹ポンプ本体641に予め洗浄液(洗浄水、洗浄溶液)を封入し、キャップ643により密閉状態を保持する。使用時には、キャップ643を開封して、内部の洗浄液を筒形状容器611の内部に導入し、蛇腹ポンプ本体641を蓋部材620の天面部621に装着する。
上記各実施の形態においては、ネブライザに用いられるメッシュ部材160を、洗浄対象物である薄板部材の一例として説明しているが、本発明における薄板部材洗浄装置に用いられる薄板部材は、ネブライザに用いられるメッシュ部材に限定されるものではなく、コンタクトレンズ、その他の薄板部材に対しても適用することが可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
100 ネブライザ、110 噴霧口、120 開閉操作部、130 薬液貯留部、140 ステップホーン、150 圧電素子、160 メッシュ部材、161 薄板部材、162 樹脂部材、180 液溜め部、190 仕切り板、200 マウスピース、210 霧化装置側開口、211 鍔部、220 吸入口、230 空気取込口、240 筒状部、500,600 薄板部材洗浄装置、510,610 洗浄容器、511,611 円筒形状容器、512 軸受凹部、513 立壁、520,620 蓋部材、521,621 天面部、522,622 円筒縁部、523 ピン、524 回転ハンドル、525 開口部、526 回転中心軸、527 回転腕部材、528 係合ピン、530,530A,530B,530C メッシュ部材保持部、531 本体部、532 収容凹部、532a 貫通孔、533 係合孔、535 揺動突起、536 弾性部材、621a 空気孔、630 メッシュ部材保持部、631 腕部、632 保持部、633 揺動突起、640 ポンプ機構、641 蛇腹ポンプ本体、642 噴出管、643 キャップ、650 液流緩和プレート、650a 流通孔、1103 液面ライン、1300 水道水。

Claims (8)

  1. 蓋部材と、
    前記蓋部材により上端開口部が閉ざされ、内部に液体が蓄えられる洗浄容器と、
    前記洗浄容器内において支持され、前記液体により洗浄される薄板部材を保持する薄板部材固定部と、
    前記洗浄容器の前記蓋部材に設けられ、前記薄板部材を洗浄するために、前記薄板部材の表面および裏表面に液流を発生させる液流発生手段と、
    を備える、薄板部材洗浄装置。
  2. 前記液流発生手段は、
    前記洗浄容器内において、回転中心軸周りに前記薄板部材固定部を回転させることにより、前記薄板部材の表面および裏表面に液流を発生させる回転機構を含む、請求項1に記載の薄板部材洗浄装置。
  3. 前記洗浄容器は、円形の前記蓋部材と、前記蓋部材により上端開口部が閉ざされ、内部に前記液体が蓄えられる円筒形状容器とを含み、
    前記蓋部材は、表面側の外周縁部に回転ハンドルと、裏面側中心部に前記円筒形状容器の底面側に延びる回転中心軸と、前記回転中心軸に対して垂直方向に延び、先端部側において前記薄板部材固定部を保持する回転腕部材とを含む、請求項2に記載の薄板部材洗浄装置。
  4. 前記薄板部材固定部は、前記液体中の回転時に揺動する揺動機構を有する、請求項3に記載の薄板部材洗浄装置。
  5. 前記液流発生手段は、
    前記洗浄容器内の前記液体に気体を導入することにより、前記薄板部材の表面および裏表面に液流を発生させるポンプ機構を含む、請求項1に記載の薄板部材洗浄装置。
  6. 前記洗浄容器は、前記蓋部材と、前記蓋部材により上端開口部が閉ざされ、内部に前記液体が蓄えられる筒形状容器とを含み、
    前記ポンプ機構は、
    前記蓋部材の表面側に配置される蛇腹ポンプ本体と、
    前記蛇腹ポンプ本体から前記蓋部材を貫通し、前記筒形状容器の内部に蓄えられた前記液体の液面位置に達する噴出管と、を有し、
    前記筒形状容器の内部には、前記噴出管の下方位置に前記薄板部材固定部を支持する領域が設けられる、請求項5に記載の薄板部材洗浄装置。
  7. 前記筒形状容器の内部には、前記噴出管と前記薄板部材固定部との間に、液流緩和部材が設けられる、請求項6に記載の薄板部材洗浄装置。
  8. 前記薄板部材固定部は、前記噴出管からの液流に応じて、回転可能に設けられる、請求項6または7に記載の薄板部材洗浄装置。
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