JP2011131969A - エレベータの救出運転システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台のエレベータがバンク分けされた建物において、火災等の災害が発生した場合に、多数の在館者を少しでも早く安全な場所まで効率的に運ぶ。
【解決手段】火災検出装置12によって火災の発生が検出されると、群管理制御装置11a,11bは、災害の発生場所に基づいて危険階を定め、その危険階が自バンク応答ゾーン内にあり、かつ、上記危険階より下の階に他バンクのエレベータとの乗り継ぎ階があるエレベータの目的階を予め設定された避難階から上記乗り継ぎ階に変更して、上記乗り継ぎ階と危険階との間を周回させる。これにより、多数の在館者を少しでも早く安全な場所まで効率的に運ぶことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物内で火災等の災害が発生したときに、各号機のエレベータを用いて救出運転を行うエレベータの救出運転システムに関する。
近年の建物の高層化に伴い、エレベータは建物の縦の移動手段として欠くことのできない役割を果たしている。また、車いすの利用者などの身体に障害を持つ人が建物の各階を移動するためにも、エレベータは重要な役割を果たす。
ここで、火災が発生した場合に、現在、エレベータを避難階へ走行後、運転を休止するといった運用がなされており、法令上の制限はないが、エレベータを避難手段として積極的に利用していないのが現状である。このため、建物に残っている人は階段を利用して避難階まで移動しなければならず、避難するまでに時間がかかり、また、階段で転ぶなどして怪我をする危険性もある。
そこで、近年では、火災発生時にエレベータを避難手段として積極的に利用する要求が高まってきている。例えば特許文献1では、火災発生時にエレベータを使って在館者を避難階まで誘導する方法を開示している。
特開2008−184301号公報
規模が大きい建物には、複数台のエレベータが設置され、各エレベータをグループ(バンクと言う)に分けて、利用者の利用状況に応じて効率的に運転制御している。特に、高層ビルなどでは、低層バンクと高層バンクとに分け、輸送力の強化と待ち時間の適正化が図られている。
ここで、火災が発生した場合に、通常、上の方向に火災が広がるため、高層階にいる在館者を少しでも早く避難階に運ぶ必要がある。しかしながら、高層用と低層用にバンク分けされた建物では、高層バンク用のエレベータが高層階と避難階(例えば1F)との間を周回するのに時間を要するため、高層階に多数の在館者が残っていた場合に避難に遅れが生じてしまう問題があった。
本発明は上記のような点に鑑みなされたもので、複数台のエレベータがバンク分けされた建物において、火災等の災害が発生した場合に、多数の在館者を少しでも早く安全な場所まで効率的に運ぶことのできるエレベータの救出運転システムを提供することを目的とする。
本発明に係るエレベータの救出運転システムは、応答ゾーンが異なる少なくとも2つのバンクに分けて群管理された複数台のエレベータを有する建物に用いられるエレベータの救出運転システムにおいて、上記建物内で災害が発生したときに、その発生場所を検出する災害検出手段と、この災害検出手段によって検出された災害の発生場所に基づいて危険階を定める危険階設定手段と、この危険階設定手段によって設定された危険階が自バンク応答ゾーン内にあり、かつ、上記危険階より下の階に他バンクのエレベータとの乗り継ぎ階があるエレベータの目的階を予め設定された避難階から上記乗り継ぎ階に変更して、上記乗り継ぎ階と上記危険階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御する運転制御手段とを具備したことを特徴とする。
また、本発明の別の観点に係るエレベータの救出運転システムは、応答ゾーンが異なる少なくとも2つのバンクに分けて群管理された複数台のエレベータを有する建物に用いられ、上記建物には同じバンク内に他バンクのエレベータとの乗り継ぎ階が少なくとも2箇所存在するエレベータの救出運転システムにおいて、上記建物内で災害が発生したときに、その発生場所を検出する災害検出手段と、この災害検出手段によって検出された災害の発生場所に基づいて危険階を定める危険階設定手段と、この危険階設定手段によって設定された危険階が応答ゾーン内にあり、かつ、上記危険階より下の階に他バンクのエレベータとの第1の乗り継ぎ階があるエレベータの目的階を予め設定された避難階から上記第1の乗り継ぎ階に変更して、上記第1の乗り継ぎ階と上記危険階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御する第1の運転制御手段と、上記第1の乗り継ぎ階の待ち時間を算出する第1の待時間算出手段と、この第1の待時間算出手段によって算出された待ち時間が予め設定された時間よりも長い場合に、上記エレベータの目的階を上記第1の乗り継ぎ階より下方向にある第2の乗り継ぎ階に変更して、上記第2の乗り継ぎ階と上記危険階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御する第2の運転制御手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、複数台のエレベータがバンク分けされた建物において、例えば高層階で火災等の災害が発生した場合に、高層バンク用エレベータの目的階を避難階から乗り継ぎ階に変更して周回させることで、高層バンク用エレベータの周回時間を短縮化して、多数の在館者を少しでも早く安全な場所まで効率的に運ぶことができる。
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの救出運転システムの構成を示すブロック図である。 図2は同実施形態におけるエレベータの乗りかごの構成を示す図である。 図3は同実施形態におけるエレベータの乗場の構成を示す図である。 図4は同実施形態におけるエレベータの救出運転システムのバンク構成を示す図である。 図5は同実施形態におけるエレベータの救出運転システムの火災発生時の運転処理を示すフローチャートである。 図6は同実施形態におけるエレベータの乗りかごに設置された表示器のメッセージ表示例を示す図である。 図7は同実施形態におけるエレベータの乗場に設置された表示器のメッセージ表示例を示す図である。 図8は本発明の第2の実施形態におけるエレベータの救出運転システムの特殊運転中の処理動作を示すフローチャートである。 図9は本発明の第3の実施形態におけるエレベータの救出運転システムの特殊運転中の処理動作を示すフローチャートである。 図10は高層バンク用エレベータを低層ゾーン内でシャトル運転させた場合の一例を示す図である。 図11は本発明の第4の実施形態におけるエレベータの救出運転システムのバンク構成を示す図である。 図12は同実施形態におけるバンク構成の他の例を示す図であり、低層と中層と高層の3つのバンクを有する構成を示す図である。 図13は第4の実施形態におけるエレベータの救出運転システムの火災発生時の運転処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るエレベータの救出運転システムの構成を示すブロック図である。図1の例では、低層バンクと高層バンクに分けられ、それぞれに3台のエレベータが群管理されたシステムの構成が示されている。なお、ここで言うエレベータとは、基本的には乗りかごのことであり、複数台ある場合に号機という言い方もする。
本システムは、低層バンク用の群管理制御装置11aと、高層バンク用の群管理制御装置11bと、火災検出装置12と、報知装置13と、単体制御装置14a,14b,14c,14d,14e,14fと、エレベータの乗りかご15a,15b,15c,15d,15e,15fと、乗場呼びボタン16a,16b,16c…,17a,17b,17c…とを有する。
低層バンク用の群管理制御装置11aは、低層バンク内の各エレベータを群管理制御する。高層バンク用の群管理制御装置11bは、高層バンク内の各エレベータを群管理制御する。これらの群管理制御装置11a,11bは、それぞれにコンピュータによって構成される。
火災検出装置12は、建物の各階床に設置されており、火災の発生を検知して、その発生場所を群管理制御装置11a,11bに通知する。報知装置13は、火災検出装置12によって火災の発生が検知されたときに避難警告等を報知する。
単体制御装置14a,14b,14cは、低層バンク内の各号機のエレベータの運転を個別に制御する装置であり、例えばかご呼びの登録やドアの開閉などを行う。同様に、単体制御装置14d,14e,14fは、高層バンク内の各号機のエレベータの運転を個別に制御する装置であり、例えばかご呼びの登録やドアの開閉などを行う。これらの単体制御装置14a,14b,14c,14d,14e,14fについても、群管理制御装置11a,11bと同様にコンピュータによって構成される。
乗りかご15a,15b,15cは、低層バンク内を図示せぬ巻上機の駆動により昇降路内を昇降動作し、乗客を乗せて各階床間を移動する。同様に、乗りかご15d,15e,15fは、高層バンク内を図示せぬ巻上機の駆動により昇降路内を昇降動作し、乗客を乗せて各階床間を移動する。
また、乗場呼びボタン16a,16b,16c…は、低層バンク内の各階床の乗場に設置されている。この乗場呼びボタン16a,16b,16c…の操作により、当該乗場の階床と行先方向を示す情報を含んだ乗場呼びの信号が低層用の群管理制御装置11aに送られる。これにより、低層用の群管理制御装置11aでは、各号機のエレベータの運転状態に基づいて当該乗場呼びを割り当てるべきエレベータを選出して応答させる。
同様に、乗場呼びボタン17a,17b,17c…は、高層バンク内の各階床の乗場に設置されている。この乗場呼びボタン17a,17b,17c…の操作により、当該乗場の階床と行先方向を示す情報を含んだ乗場呼びの信号が高層用の群管理制御装置11bに送られる。これにより、高層用の群管理制御装置11bでは、各号機のエレベータの運転状態に基づいて当該乗場呼びを割り当てるべきエレベータを選出して応答させる。
ここで、本実施形態において、各号機のエレベータは低層用と高層用にバンク分けされており、それぞれに別の階床間を運転する(図4参照)。群管理制御装置11a,11bには、このようなバンク分けされた各号機のエレベータを群管理するための制御部21と記憶部22が設けられている。
なお、群管理制御装置11a,11bは同じ構成であるため、各構成部に同一符号を付して説明する。
制御部21は、各号機のエレベータの運転制御に関わる処理を行うものであり、ここでは危険階設定部21a、運転制御部21b、在館者数算出部21c、救出可能時間算出部21d、待ち時間算出部21e、残人数算出部21f、通知部21gを有する。
危険階設定部21aは、火災検出装置12によって検出された火災の発生場所に基づいて危険階を定める。この場合、火災は建物の上方向に広がる傾向にあるため、火災が発生した階床とその階床より上の階床を危険階として定めるのが一般的である。
運転制御部21bは、危険階設定部21aによって設定された危険階が自バンク応答ゾーン内にあり、かつ、上記危険階より下の階に他バンクのエレベータとの乗り継ぎ階があるエレベータの目的階を予め設定された避難階から上記乗り継ぎ階に変更して、上記乗り継ぎ階と危険階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御する。
なお、上記「自バンク応答ゾーン」とは、各バンクに対応した群管理制御装置から見た場合のエレベータの応答ゾーンのことであり、低層用の群管理制御装置11aであれば、低層ゾーンとして定められた範囲、高層用の群管理制御装置11bであれば、高層ゾーンとして定められた範囲である(図4参照)。
在館者数算出部21cは、危険階にいる在館者の人数を算出する。救出可能時間算出部21dは、在館者数算出部21cによって算出された在館者全員を避難階までに運ぶのに必要な時間を算出する。待ち時間算出部21eは、乗り継ぎ階の待ち時間を算出する。残人数算出部21fは、危険階に残っている在館者の人数(残人数)を算出する。通知部21gは、エレベータの目的階が変更されたときに、その旨を乗りかご内および各階床の乗場に通知する。
記憶部22は、制御部21の運転制御に必要な各種情報を記憶している。この記憶部22には、バンク構成に関するデータを記憶したバンクデータ記憶部22aが設けられている。上記バンク構成に関するデータには、低層ゾーンの範囲とそこに応答するエレベータの号機、高層ゾーンの範囲とそこに応答するエレベータの号機に関するデータの他、乗り継ぎ階、避難階などの階床データが含まれる。
図2はエレベータの乗りかごの構成を示す図である。
乗りかご15の正面には、かごドア31が開閉自在に設けられており、そのかごドア31の横に各種操作ボタンが配設された操作パネル32が設けられている。この操作パネル32には、乗客が行先階を指定するための行先階指定ボタン33の他、戸開ボタン34a、戸閉ボタン34bなどが設けられている。
また、この乗りかご15内には、メッセージを表示するための表示器35と音声アナウンスを行うためのスピーカ36が設置されている。
図3はエレベータの乗場の構成を示す図である。
エレベータの乗場17には、乗場ドア41が開閉自在に設けられている。乗場ドア41は、乗りかご15が着床したときにかごドア31に係合して開閉する。この乗場ドア41の近傍に乗場呼びボタン40が設けられている。なお、乗場呼びボタン40は、図1の例では、低層バンク用として16a,16b,16c…、高層バンク用として17a,17b,17c…で示されている。
乗場呼びボタン40は、乗場呼びを登録するための操作ボタンであり、具体的には行先方向を指定するための上方向指定ボタンと下方向指定ボタンからなる。この乗場呼びボタン40とは別に車いす利用者専用の乗場呼びボタン42が設けられている。この乗場呼びボタン42は、車いすに座った状態で操作できるような高さに配設されている。
また、乗場ドア41の上に現在のかご位置などを表示するためのインジケータ43が設けられている。さらに、乗場ドア41付近に、メッセージを表示するための表示器44と音声アナウンスを行うためのスピーカ45が設置されている。
次に、本システムの動作について説明する。
今、図4に示すように、1F〜20Fの建物に6台のエレベータが並設されたシステム想定する。6台のエレベータをそれぞれA号機,B号機,C号機,D号機,E号機,F号機と称し、これらのエレベータの乗りかごを図1の例に対応させて乗りかご15a,15b,15c,15d,15e,15fと記述する。
各エレベータは低層用と高層用にバンク分けされており、ここではA号機,B号機,C号機が低層バンク用エレベータとして所定階以下の範囲つまり低層ゾーン(1F〜11F)を運転し、D号機,E号機,F号機が高層バンク用エレベータとして所定階以上の範囲つまり高層ゾーン(11F〜20F)と1Fを運転する。
1Fと11Fは低層バンク用エレベータと高層バンク用エレベータの共通階であり、1Fは火災が発生したときに避難階として使用され、11Fは低層バンク用エレベータと高層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階として使用される。
なお、低層バンクでは、12F〜20Fの間は不停止階となり、これらの階床には物理的に着床することができない。一方、高層バンクでは、2F〜10Fの間は不停止階となり、これらの階床には物理的に着床することができない。
このような構成において、通常は、低層バンク用エレベータであるA号機,B号機,C号機と高層バンク用エレベータであるD号機,E号機,F号機が各階床の乗場呼びに応答して個別に運転している。ここで、高層階で火災が発生した場合には、高層階にいる多数の在館者を効率的に下に降ろすために、高層バンク用エレベータでは、乗り継ぎ階を火災時の目的階とした特殊運転が実行される。
以下に、その具体的な運転処理について説明する。
図5は本システムの火災発生時の運転処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、低層バンク用の群管理制御装置11aと高層バンク用の群管理制御装置11bの各々において実行される。
以下では、高層ゾーンで火災が発生したものとし、主として高層バンク用の群管理制御装置11b側で実行される処理について説明する。
建物内の高層ゾーンで火災が発生すると、火災検出装置12によって火災発生場所(火災が発生した階床)が検出され、その検出信号が高層バンク用の群管理制御装置11bに与えられる(ステップS10)。これにより、群管理制御装置11bに設けられた制御部21は、以下のような運転処理を行う。
すなわち、制御部21は、火災が発生した階床を含み、それより上の階床を危険階として定める(ステップS11)。そして、制御部21は、危険階が自バンク応答ゾーン内であるか否かを判断する(ステップS12(1))。高層バンクの場合には、危険階が自バンク応答ゾーン内となるため、Yesとなる。低層バンクの場合には、危険階が自バンク応答ゾーン外となるため、Noとなる。
次に、制御部21は、危険階から避難階である1階までの途中に乗り継ぎ階があるか否かを判断する(ステップS12(2))。ここで、高層バンクの場合には、低層バンクへの乗り継ぎ階があるので、Yesとなる。ただし、高層バンクでも、低層バンクへの乗り継ぎ階がない建物であれば、Noとなる。
ここで、上記ステップS12(1)またはS12(2)において、Noであった場合には、低層バンク用エレベータと高層バンク用エレベータを用いて通常の避難運転が行われる(ステップS13)。
通常の避難運転では、低層バンク用エレベータと高層バンク用エレベータがそれぞれに1Fの避難階に向かって運転される。避難運転中は1Fの避難階が自動登録され、その他の階のかご呼び登録は禁止される。また、乗場呼びについては、各階床で任意に登録できる。
一方、上記ステップS12(1)およびS12(2)において、Yesであった場合には、制御部21は、その危険階にいる在館者の人数を求めると共に(ステップS14)、その在館者全員を高層バンク用エレベータにて危険階から1Fの避難階に運ぶのに要する時間(これを救出可能時間と称す)を算出する(ステップS15)。
例えば、図4に示すように、17Fで火災が発生したとすると、17F〜20Fが危険階として定められ、これらの階床にいる在館者の人数が求められる。
在館者数の検出方法としては、例えば各階床の所定の場所にカメラを設置しておき、そのカメラの映像から各階床に存在する在館者の人数を検出する方法や、各階床毎に乗車人数と降車人数を記録しておき、その記録結果に基づいて現在各階床に存在する在館者の人数を検出する方法などがある。乗車人数と降車人数は、乗りかごの積載荷重の変化から推測できる。
また、IDカードなどで入館者の個人認証を行う機能を備えたセキュリティシステムが建物に設置されている場合には、そのセキュリティシステムから各階床の在館者数を取得することでもよい。
ここで、上記救出可能時間は、高層バンク用エレベータの速度、定格人数、台数、危険階から避難階までの距離に基づいて概算的に求められる。この救出可能時間が予め設定された時間Ta(例えば5分)以内であった場合には(ステップS16のNo)、制御部21は、そのまま通常の避難運転を行う(ステップS13)。
一方、救出可能時間が予め設定された時間Ta(例えば5分)を超える場合には(ステップS16のYes)、制御部21は、高層バンク用エレベータの周回時間を短くする必要があると判断し、避難時における高層バンク用エレベータの目的階を予め設定された避難階から乗り継ぎ階に変更して特殊運転を実行する(ステップS17)。
図4の例では、低層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階は11Fである。したがって、高層バンク用エレベータであるD号機,E号機,F号機は、避難時に11Fまで移動した後、上方向に折り返すことになる。
特殊運転中は11Fの乗り継ぎ階が自動登録され、その他の階のかご呼び登録は禁止される。乗場呼びについては、危険階のみ登録可としても良いし、危険階を含む高層ゾーン内の各階床の登録可としてもよい。なお、乗場呼びを危険階のみ登録可とした場合には、高層ゾーン内で危険階より下の階床にいる在館者は階段を使用して乗り継ぎ階まで行くことになるが、所定時間経過後、危険階の在館者がある程度減ったときに各階床の乗場呼びを登録できる状態に戻すようにしても良い。
また、特殊運転中において、制御部21は、高層バンク用エレベータの目的階が乗り継ぎ階に変更されている旨を乗りかご15や乗場17に対して通知する(ステップS18)。通知方法は、メッセージの表示であっても音声であっても良い。
図6は高層バンク用エレベータの乗りかご15に設置された表示器35のメッセージ表示例を示す図である。
高層バンク用エレベータが特殊運転中のときに、移動先が避難階ではなく、乗り継ぎ階に変更されたことや、乗り継ぎ階はしばらく安全であることを表示器35に表示する。これにより、高層バンク用エレベータに乗車した在館者の不安感を取り除くことができる。なお、同時にスピーカ36にて同様のメッセージを音声にて通知することでもよい。
図7は高層ゾーンの各階床の乗場17に設置された表示器44のメッセージ表示例を示す図である。
高層バンク用エレベータが特殊運転中のときに、高層ゾーンの各階床の乗場17にて、現在、乗り継ぎ階で折り返し運転を行っている旨を表示器44に表示する。これにより、乗場17で待機している在館者に事前に乗り継ぎ階で折り返す旨を知らせて安心させることができる。なお、同時にスピーカ44にて同様のメッセージを音声にて通知することでもよい。
また、高層ゾーンで一定時間内に乗場呼びが登録されなかった場合には(ステップS19のYes)、制御部21は、高層ゾーンに在館者がいないものと判断して、高層バンク用エレベータの運転を停止する(ステップS20)。
このとき、低層バンク用エレベータは運転中であり、高層バンク用エレベータにて乗り継ぎ階まで来た在館者を乗せて、1Fの避難階まで運ぶことができる。その際、低層バンク用エレベータを乗り継ぎ階に待機させるように運転制御する構成とすれば、乗り継ぎ階にて高層バンク用エレベータから低層バンク用エレベータへの乗り換えがスムーズとなり、在館者をより早く1Fの避難階まで運ぶことができる。
このように、高層ゾーン内で火災が発生したとき、高層バンク用エレベータの目的階を乗り継ぎ階に変更して運転することで、高層バンク用エレベータの周回時間を短縮化して、危険階に残っている多数の在館者を少しでも早く安全な場所(乗り継ぎ階)まで効率的に運ぶことができる。
なお、上記実施形態では、避難時における危険階を火災が発生した階床とそれより上の階床として定めたが、火災が発生した階床より下の数階床分を危険階に含めるようにしてもよい。ただし、乗り継ぎ階に近い階床では、高層バンク用エレベータを乗り継ぎ階で折り返したのでは運転効率が悪いため、危険階が高層ゾーン内であって、最上階に近い場合(最上階から所定階床分の範囲内である場合)に特殊運転に切り替えることが好ましい。
また、上記実施形態では、高層バンク用エレベータであるD号機,E号機,F号機のすべてを特殊運転するものとして説明したが、少なくとも1台を特殊運転することでもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
高層バンク用エレベータの特殊運転中は、乗り継ぎ階に多数の在館者が集中するため、低層バンク用エレベータへの乗り換えに時間がかかることがある。第2の実施形態では、このような特殊運転中における乗り継ぎ階での混在状況を解消するべく、乗り継ぎ階での待ち時間に応じて高層バンク用エレベータの目的階を乗り継ぎ階から避難階へ変更するようにしたものである。
以下に、その詳しい処理動作について説明する。
図8は本発明の第2の実施形態におけるエレベータの救出運転システムの特殊運転中の処理動作を示すフローチャートである。なお、火災発生時に高層バンク用エレベータの特殊運転が実行されるまでの処理は図5と同様であるため、ここでは特殊運転中での処理についてのみ説明する。
高層バンク用エレベータが特殊運転を行っているとき、群管理制御装置11bの制御部21は、乗り継ぎ階の待ち時間を算出する(ステップS21)。待ち時間は、乗り継ぎ階で乗場呼びが登録されてから低層バンク用エレベータが応答するまでの経過時間をカウントすることで得られる。図4の例では、11Fが乗り継ぎ階であり、低層バンク用エレベータであるA号機,B号機,C号機が11Fの乗場呼びに応答するまでの時間が待ち時間として求められることになる。
ここで、待ち時間が予め設定された時間Tb(例えば1分)よりも長い場合には(ステップS22のYes)、制御部21は、乗り継ぎ階が混雑しているものと判断し、高層バンク用エレベータを乗り継ぎ階で止めずに、避難階である1Fまで直通運転させる(ステップS23)。このとき、在館者が混乱しないように、制御部21は、現在の運転情報を乗りかごや乗場に通知する(ステップS24)。
なお、避難階への直通運転中に、乗り継ぎ階での待ち時間が所定時間内に解消された場合には、高層バンク用エレベータの目的階を乗り継ぎ階に戻して特殊運転を行うことでもよい。
このように、乗り継ぎ階が混雑している場合には、高層バンク用エレベータの目的階を避難階である1Fに変更して直通運転に切り替えることで、乗り継ぎ階での混雑状況を避けて在館者を早く避難させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態は、高層バンク用エレベータによって危険階にいた在館者を乗り継ぎ階まで運んだ後、乗り継ぎ階と避難階との間をシャトル運転させることで、乗り継ぎ階での混在状況を解消するものである。
以下に、その詳しい処理動作について説明する。
図9は本発明の第3の実施形態におけるエレベータの救出運転システムの特殊運転中の処理動作を示すフローチャートである。なお、火災発生時に高層バンク用エレベータの特殊運転が実行されるまでの処理は図5と同様であるため、ここでは特殊運転中での処理についてのみ説明する。
高層バンク用エレベータが特殊運転を行っているとき、群管理制御装置11bの制御部21は、危険階に残っている在館者の人数を定期的に算出する(ステップS21)。上述したように、各階床の在館者数は、カメラの映像や乗車/降車の記録、あるいは、セキャリティシステムから得ることができる。
ここで、危険階の残人数が予め設定された人数Pa(例えば100人)よりも多かった場合には(ステップS32のNo)、制御部21は、そのまま特殊運転を維持して、高層バンク用エレベータの目的階を乗り継ぎ階とする。
一方、危険階の残人数が上記Paよりも少なかった場合には(ステップS32のYes)、制御部21は、予め設定された人数Pb(例えば50人)よりも多いか否かを判断する(ステップS33)。人数Pbよりも多い場合には(ステップS33のNo)、制御部21は、高層バンク用エレベータとして存在する複数号機のうちの1台を選択して、乗り継ぎ階と避難階との間を周回的に運転(シャトル運転)させる(ステップS35)。
また、人数Pbよりも少なく、ゼロでない場合には(ステップS34のNo)、制御部21は、高層バンク用エレベータとして存在する複数号機のうちの2台を選択して、乗り継ぎ階と避難階との間を周回的に運転(シャトル運転)させる(ステップS36)。
さらに、危険階の残人数がゼロになった場合には(ステップS34のYes)、制御部21は、高層バンク用エレベータの全号機を選択して、乗り継ぎ階と避難階との間を周回的に運転(シャトル運転)させる(ステップS37)。
なお、このようなシャトル運転に切り替えた場合に、在館者が混乱しないように、現在の運転情報を乗りかごや乗場に通知することが好ましい。
図10に高層バンク用エレベータを低層ゾーン内でシャトル運転させた場合の一例を示す。この例では、高層バンク用エレベータであるD号機,E号機,F号機のうちのD号機が乗り継ぎ階である11Fと避難階である1Fとの間をシャトル運転している状態が示されている。
このように、高層バンク用エレベータの特殊運転により、危険階にいた在館者を避難階まで運んだ後、乗り継ぎ階と避難階との間を周回させることで、乗り継ぎ階での混在状況を緩和して在館者を早く避難させることができる。
また、危険階の残人数に応じて乗り継ぎ階と避難階との間を周回させる台数を段階的に決めることで、危険階に在館者が残っている状態で不用意に高層バンク用エレベータをシャトル運転に切り替えることを防いで、乗り継ぎ階での混在状況を緩和することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態は、同じバンク内に他バンクのエレベータとの乗り継ぎ階が少なくとも2箇所ある場合を想定し、混雑状況に応じて乗り継ぎ階を切り替えて特殊運転を行うようにしたものである。
図11は本発明の第4の実施形態におけるエレベータの救出運転システムのバンク構成を示す図であり、高層バンク用エレベータと低層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階が2箇所ある場合を示している。
この例では、11Fが乗り継ぎ階1、8Fが乗り継ぎ階2として存在しており、高層バンク用エレベータであるD号機,E号機,F号機は、その2箇所の乗り継ぎ階1,2に停止可能である。
なお、低層バンクでは、12F〜20Fの間は不停止階となり、これらの階床には物理的に着床することができない。一方、高層バンクでは、8Fを除く2F〜10Fの間は不停止階となり、これらの階床には物理的に着床することができない。
図12はバンク構成の他の例を示す図であり、低層と中層と高層の3つのバンクを有する。この例では、A号機,B号機が低層バンク用エレベータとして低層ゾーン(1F〜8F)を運転し、C号機,D号機が中層用エレベータとして中層ゾーン(8F〜14F)を運転し、E号機,F号機が高層バンク用エレベータとして高層ゾーン(14F〜20F)と1Fと8Fを運転する。
1Fは各エレベータの共通階であり、火災が発生したときに避難階として使用される。8Fは低層バンク用エレベータと中層用エレベータと高層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階2として使用される。14Fは中層用エレベータと高層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階1として使用される。
なお、低層バンクでは、9F〜20Fの間は不停止階となり、これらの階床には物理的に着床することができない。一方、中層バンクでは、2F〜7Fの間と15F〜20Fの間は不停止階となり、これらの階床には物理的に着床することができない。高層バンクでは、8Fを除く2F〜13Fの間は不停止階となり、これらの階床には物理的に着床することができない。
以下では、図11のバンク構成を例にして、第4の実施形態における運転処理について説明する。なお、基本的な装置構成については、図1と同様であるため、ここではその説明を省略するものとする。
図13は第4の実施形態におけるエレベータの救出運転システムの火災発生時の運転処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、低層バンク用の群管理制御装置11aと高層バンク用の群管理制御装置11bの各々において実行される。
以下では、高層ゾーンで火災が発生したものとし、主として高層バンク用の群管理制御装置11b側で実行される処理について説明する。
通常は、低層バンク用エレベータであるA号機,B号機,C号機と高層バンク用エレベータであるD号機,E号機,F号機が各階床の乗場呼びに応答して個別に運転している。ここで、高層ゾーンで火災が発生した場合には、高層階にいる多数の在館者を効率的に安全な場所に運ぶために、高層バンク用エレベータでは、混雑状況に応じて乗り継ぎ階1または乗り継ぎ階2を目的階とした特殊運転が実行される。
図13に示すように、建物内の高層ゾーンで火災が発生すると、火災検出装置12によって火災発生場所(火災が発生した階床)が検出され、その検出信号が高層バンク用の群管理制御装置11bに与えられる(ステップS40)。これにより、群管理制御装置11に設けられた制御部21は、以下のような運転処理を行う。
すなわち、制御部21は、火災が発生した階床を含み、それより上の階床を危険階として定める(ステップS41)。そして、制御部21は、危険階が自バンク応答ゾーン内であるか否かを判断する(ステップS42(1))。高層バンクの場合には、危険階が自バンク応答ゾーン内となるため、Yesとなる。低層バンクの場合には、危険階が自バンク応答ゾーン外となるため、Noとなる。
次に、制御部21は、危険階から避難階である1階までの途中に乗り継ぎ階があるか否かを判断する(ステップS42(2))。ここで、高層バンクの場合には、低層バンクへの乗り継ぎ階があるので、Yesとなる。ただし、高層バンクでも、低層バンクへの乗り継ぎ階がない建物であれば、Noとなる。
ここで、上記ステップS42(1)またはS42(2)において、Noであった場合には、低層バンク用エレベータと高層バンク用エレベータを用いて通常の避難運転が行われる(ステップS43)。
通常の避難運転では、低層バンク用エレベータと高層バンク用エレベータがそれぞれに1Fの避難階に向かって運転される。避難運転中は1Fの避難階が自動登録され、その他の階のかご呼び登録は禁止される。また、乗場呼びについては、各階床で任意に登録できる。
一方、上記ステップS42(1)およびS42(2)において、Yesであった場合には、制御部21は、高層バンク用エレベータの周回時間を短くする必要があると判断し、避難時における高層バンク用エレベータの目的階を予め設定された避難階から乗り継ぎ階1に変更して特殊運転を実行する。
その際、特殊運転中は乗り継ぎ階1に在館者が集中するため、低層バンク用エレベータへの乗り換えに時間を要することがある。そこで、制御部21は、乗り継ぎ階1の待ち時間を算出する(ステップS44)。待ち時間は、乗り継ぎ階で乗場呼びが登録されてから低層バンク用エレベータが応答するまでの経過時間をカウントすることで得られる。図11の例では、11Fが乗り継ぎ階1であり、低層バンク用エレベータであるA号機,B号機,C号機が11Fの乗場呼びに応答するまでの時間が待ち時間として求められることになる。
待ち時間が予め設定された時間Tc(例えば1分)以下であれば(ステップS45のYes)、目的階を乗り継ぎ階1に変更して特殊運転を実行する(ステップS46)。なお、特殊運転を実行する場合の条件として、上記第1の実施形態と同様に、危険階にいる在館者全員を1階の避難階に運ぶのに要する時間(救出可能時間)を求め、その救出可能時間が所定の時間Taより長い場合に特殊運転を行うようにしてもよい(図5のステップS14〜S16参照)。
図11の例では、低層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階1は11Fである。したがって、高層バンク用エレベータであるD号機,E号機,F号機は11Fで上方向に折り返して高層ゾーン内を周回的に運転することになる。
特殊運転中は11Fの乗り継ぎ階が自動登録され、その他の階のかご呼び登録は禁止される。乗場呼びについては、危険階のみ登録可としても良いし、危険階を含む高層ゾーン内の各階床の登録可としてもよい。なお、乗場呼びを危険階のみ登録可とした場合には高層ゾーン内で危険階より下の階床にいる在館者は階段を使用して乗り継ぎ階まで行くことになるが、所定時間経過後、危険階の在館者がある程度減ったときに各階床の乗場呼びを登録できる状態に戻すようにしても良い。
また、制御部21は、高層バンク用エレベータの目的階が乗り継ぎ階1に変更されている旨を乗りかご15や乗場17に対して通知する(ステップS47)。通知方法は、メッセージの表示であっても音声であっても良い。
ここで、当該特殊運転によって乗り継ぎ階1に在館者が集中し、待ち時間が予め設定された時間Tcよりも長くなってしまった場合には(ステップS45のYes)、制御部21は、乗り継ぎ階1が混雑しているものと判断し、乗り継ぎ階1より下方にある乗り継ぎ階2の有無を調べ、乗り継ぎ階2があれば、高層バンク用エレベータの目的階をその乗り継ぎ階2に変更する。
その際、制御部21は、乗り継ぎ階2での待ち時間を算出して混雑状況を確認する(ステップS48)。そして、乗り継ぎ階2での待ち時間が予め設定された時間Td(例えば1分)以下であった場合には(ステップS49のNo)、制御部21は、高層バンク用エレベータの目的階を乗り継ぎ階2に変更する(ステップS50)。このとき、在館者が混乱しないように、制御部21は、現在の運転情報を乗りかごや乗場に通知する(ステップS50)。
以後、高層バンク用エレベータの目的階を乗り継ぎ階2として特殊運転が実行される。この特殊運転中においても、制御部21は、乗り継ぎ階2での待ち時間を算出して混雑状況を監視する(ステップS49)。そして、乗り継ぎ階2での待ち時間が予め設定された時間Td(例えば1分)よりも長くなった場合には(ステップS49のYes)、制御部21は、乗り継ぎ階2が混雑しているものと判断し、高層バンク用エレベータを乗り継ぎ階2で止めずに、避難階である1Fまで直通運転させる(ステップS52)。このとき、在館者が混乱しないように、制御部21は、現在の運転情報を乗りかごや乗場に通知する(ステップS53)。
なお、避難階への直通運転中に、乗り継ぎ階1または乗り継ぎ階2での待ち時間が所定時間内に解消された場合には、高層バンク用エレベータの目的階を乗り継ぎ階1または乗り継ぎ階2に戻して特殊運転を行うことでもよい。
このように、低層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階が少なくとも2箇所ある場合において、一方の乗り継ぎ階の混雑状況に応じて他方の乗り継ぎ階に切り替えて特殊運転を行うことで、危険階にいる在館者を効率的に避難させることができる。
なお、ここでは高層バンク用エレベータと低層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階が2箇所存在する場合を想定して説明したが、乗り継ぎ階が2箇所以上存在する場合であっても同様である。この場合、火災発生時に高層バンク用エレベータの周回時間を短くして危険階の在館者を少しでも早く安全な場所に運ぶことが先決であるため、複数の乗り継ぎ階が存在した場合には、その中でも最も上に存在する乗り継ぎ階から下方向にある乗り継ぎ階へ順に切り替えることが好ましい。
また、図12に示したような低層バンク、中層バンク、高層バンクに分けられている場合でも同様である。
すなわち、火災が発生すると、まず、中層用エレベータと高層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階1(この例では14F)を高層バンク用エレベータの目的階とした特殊運転を行う。そして、この乗り継ぎ階1の待ち時間が所定時間を超える場合に、次に、低層バンク用エレベータと高層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階2(この例では8F)に変更して特殊運転を行う。さらに、この乗り継ぎ階2での待ち時間が所定時間を超える場合には、避難階である1Fに直通運転するといった運転制御を行うことになる。
以上のように本システムによれば、複数台のエレベータが高層と低層でバンク分けされた構成において、高層階で火災が発生した場合に、高層バンク用エレベータの目的階を低層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階に変更して運転することにより、高層バンク用エレベータの周回時間を短くして危険階の在館者を少しでも早く安全な場所に効率的に運ぶことができる。
なお、上記各実施形態では、高層階で火災が発生した場合を想定し、高層バンク用エレベータの目的階を低層バンク用エレベータとの乗り継ぎ階に変更して特殊運転する方法について説明してきた。しかし、図11の例のように低層ゾーンの途中に乗り継ぎ階(乗り継ぎ階2)が存在する場合には、火災発生場所によっては、低層ゾーン内でも乗り換えを行うことがある。
すなわち、例えば図11の10Fで火災が発生した場合には、低層用エレベータ(A号機,B号機,C号機のいずれか少なくとも1台あるいは全機)の目的階を1Fの避難階から8Fの乗り継ぎ階2に変更して特殊運転を実行する。これにより、低層用エレベータの周回時間を短くして、火災発生階より上の11Fにいる在館者を少しでも早く乗り継ぎ階2経由で避難させることができる。
同様に、図12の例のように中層ゾーンがある場合には、火災発生場所によっては、中層ゾーン内でも乗り換えを行うことがある。
すなわち、例えば図12の13Fで火災が発生した場合には、中層用エレベータ(C号機,D号機のいずれか1台あるいは全機)の目的階を1Fの避難階から8Fの乗り継ぎ階2に変更して特殊運転を実行する。これにより、中層用エレベータの周回時間を短くして、火災発生階より上の14Fにいる在館者を少しでも早く乗り継ぎ階2経由で避難させることができる。
また、上記各実施形態では、火災が発生した場合の救出運転を想定して説明したが、本発明は建物内で火災以外の何らかの災害が発生した場合にも同様に適用可能である。
要するに、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11a…低層用の群管理制御装置、11b…高層用の群管理制御装置、12…火災検出装置、13…報知装置、14a,14b,14c…単体制御装置、15,15a,15b,15c…乗りかご、16a,16b,16c,17a,17b,17c…乗場呼びボタン、21…制御部、21a…危険階設定部、21b…運転制御部、21c…在館者数算出部、21d…救出可能時間算出部、21e…待ち時間算出部、21f…残人数算出部、21g…通知部、22…記憶部、22a…バンクデータ記憶部、31…かごドア、32…操作パネル、33…行先階指定ボタン、34a…戸開ボタン、34b…戸閉ボタン、35…表示器、36…スピーカ、40…乗場呼びボタン、41…乗場ドア、42…乗場呼びボタン、43…車いす利用者専用の乗場呼びボタン、43…インジケータ、44…表示器、45…スピーカ。

Claims (10)

  1. 応答ゾーンが異なる少なくとも2つのバンクに分けて群管理された複数台のエレベータを有する建物に用いられるエレベータの救出運転システムにおいて、
    上記建物内で災害が発生したときに、その発生場所を検出する災害検出手段と、
    この災害検出手段によって検出された災害の発生場所に基づいて危険階を定める危険階設定手段と、
    この危険階設定手段によって設定された危険階が自バンク応答ゾーン内にあり、かつ、上記危険階より下の階に他バンクのエレベータとの乗り継ぎ階があるエレベータの目的階を予め設定された避難階から上記乗り継ぎ階に変更して、上記乗り継ぎ階と上記危険階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御する運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの救出運転システム。
  2. 上記危険階にいる在館者の人数を算出する在館者数算出手段と、
    この在館者数算出手段によって算出された在館者全員を上記危険階から上記避難階に運ぶのに要する時間を算出する救出可能時間算出手段とをさらに具備し、
    上記運転制御手段は、上記救出可能時間算出手段によって算出された時間が予め設定された時間よりも長い場合に、上記エレベータの目的階を上記避難階から上記乗り継ぎ階に変更することを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  3. 上記乗り継ぎ階の待ち時間を算出する待ち時間算出手段をさらに具備し、
    上記運転制御手段は、上記待ち時間算出手段によって算出された上記乗り継ぎ階の待ち時間が予め設定された時間よりも長い場合に、上記エレベータの目的階を上記乗り継ぎ階から上記避難階に変更して、上記危険階から上記避難階へ直通運転させるように上記エレベータの運転を制御することを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  4. 上記運転制御手段は、上記エレベータによって上記危険階にいる在館者を上記乗り継ぎ階まで運んだ後、上記エレベータを上記乗り継ぎ階と上記避難階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御することを特徴とする請求項1記載のエレベータの救出運転システム。
  5. 上記危険階に残っている在館者の人数を算出する残人数算出手段をさらに具備し、
    上記運転制御手段は、上記残人数算出手段によって算出された残人数に応じて、上記乗り継ぎ階と上記避難階との間を周回させるエレベータの台数を段階的に決めることを特徴とする請求項4記載のエレベータの救出運転システム。
  6. 応答ゾーンが異なる少なくとも2つのバンクに分けて群管理された複数台のエレベータを有する建物に用いられ、上記建物には同じバンク内に他バンクのエレベータとの乗り継ぎ階が少なくとも2箇所存在するエレベータの救出運転システムにおいて、
    上記建物内で災害が発生したときに、その発生場所を検出する災害検出手段と、
    この災害検出手段によって検出された災害の発生場所に基づいて危険階を定める危険階設定手段と、
    この危険階設定手段によって設定された危険階が応答ゾーン内にあり、かつ、上記危険階より下の階に他バンクのエレベータとの第1の乗り継ぎ階があるエレベータの目的階を予め設定された避難階から上記第1の乗り継ぎ階に変更して、上記第1の乗り継ぎ階と上記危険階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御する第1の運転制御手段と、
    上記第1の乗り継ぎ階の待ち時間を算出する第1の待時間算出手段と、
    この第1の待時間算出手段によって算出された待ち時間が予め設定された時間よりも長い場合に、上記エレベータの目的階を上記第1の乗り継ぎ階より下方向にある第2の乗り継ぎ階に変更して、上記第2の乗り継ぎ階と上記危険階との間を周回させるように上記エレベータの運転を制御する第2の運転制御手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータの救出運転システム。
  7. 上記第2の乗り継ぎ階の待ち時間を算出する第2の待時間算出手段をさらに具備し、
    上記運転制御手段は、上記第2の待時間算出手段によって算出された待ち時間が予め設定された時間より長かった場合に上記エレベータの目的階を上記第2の乗り継ぎ階から上記避難階に変更して、上記危険階から上記避難階へ直通運転させるように上記エレベータの運転を制御することを特徴とする請求項6記載のエレベータの救出運転システム。
  8. 上記運転制御手段によって目的階が変更されたときに、その旨を乗りかご内に通知する通知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1または6記載のエレベータの救出運転システム。
  9. 上記運転制御手段によって上目的階が変更されたときに、その旨を各階の乗場に通知する通知手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1または6記載のエレベータの救出運転システム。
  10. 上記災害検出手段は、上記建物内で火災が発生したときに、その発生場所を検出することを特徴とする請求項1または6記載のエレベータの救出運転システム。
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