JP2011105123A - シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポールの係合強度が高く小型軽量なシートリクライニング装置を提供する。
【解決手段】カム32のロアアーム11と対向する対向面32dに、ロアアームの貫通孔11aの内周面11aaと摺接してカムの回転時の偏心を規制する規制凸部80を設けている。よって、カムの外周面をガイドしてカムの回転時の偏心を規制するガイド壁を形成する必要がないので、ポールの数を増加してポールの係合強度を高めることができる。さらに、規制凸部よりも内周側に、付勢部材34の他端部34bを係止する係止凸部32を設けている。よって、規制凸部と係止凸部と付勢部材とをロアアームの貫通孔の厚みの範囲内に収めてシートリクライニング装置の回転軸線方向の厚さを薄くすることができ、シートリクライニング装置の小型軽量化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シートバックをシートクッションに対して角度調整自在に支持するシートリクライニング装置に関するものである。
従来、この種のシートリクライニング装置として、例えば、特許文献1,2に記載されているものが知られている。特許文献1に記載のものは、シートクッション側に保持され、先端に外歯を有する2つのポールを備えるロアアームと、ロアアームに回動自在に支持され且つシートバック側に固定され、ポールの外歯と係脱可能となる内歯が形成されたアッパアームと、ポールの上記係合をロック可能なカム及びばねを有するロック機構とを備えている。
シートバックの倒れ角を調整する場合は、操作レバーを引き上げてばねのばね力に抗してカムをロック解除方向に回転させることにより、ポールをロアアームの径方向内側に移動させ、ポールの外歯をアッパアームの内歯から離脱させてロック解除する。そして、シートバックの倒れ角を調整した後は、ばねのばね力によりカムがロック方向に回転してポールをロアアームの径方向外側に移動させ、ポールの外歯をアッパアームの内歯に係合させてロックする。ロアアームの中央部には、回転軸線方向に突出する正面視円弧状の一対の支持部が対向するように形成されている。そして、カムには、一対の支持部が遊嵌する一対の円弧状長穴が穿設されており、カムは、一対の支持部により偏心を規制されつつ回転できるようになっている。
特許文献2に記載のものは、特許文献1に記載のものと同様のロアアームとアッパアームとロック機構とを備えているが、ポールを3つ備えている。ロアアーム内には、回転軸線を中心として略等間隔の角度(略120度)で回転軸線方向に突出する正面視略台形状の3つのガイド部が形成されている。このガイド部は、径方向に延在する壁面でポールの径方向の移動をガイドすると共に、円弧状に形成された内周側の壁面でカムの外周面を常時ガイドする。これにより、カムは、偏心を規制されつつ回転できるようになっている。
特開2002−282078号公報(段落番号0021,0027、図11) 特開2002−101996号公報(段落番号0011、図3)
例えば、車両シートにおいては、ポールの係合強度が高く小型軽量なシートリクライニング装置が望まれている。ポールの係合強度を高めるには例えばポール数を増加することが考えられる。特許文献1に記載されたものは、カムの偏心を規制する支持部をロアアームに突設する必要があり、また、その支持部が挿通される孔部をカムに穿設する必要がある。このため、カムの剛性を確保するためにはカムを径方向に大きく形成する必要が生じ、装置が大型化、特に回転半径方向に大きくなる傾向にある。また、支持部が遊嵌する円弧状長穴をカムに穿設する必要があるため、カム強度が低下しポール数を増加させるとポールの係合を維持できなくなるおそれがある。一方、特許文献2に記載されたものは、ポールの移動方向を規制するべくロアアームに設けられた突起の軸心側面(12b)にカムの外周面を摺動させることによりカムの偏心を規制している。よって、特許文献2では、ロアアームに特許文献1に記載の支持部を設ける必要も、カムに孔部を穿設する必要もないため、カム強度の低下を招くことなく、また装置が径方向に大型化してしまうこともない。
しかし、このような特許文献2に記載のシートリクライニング装置において、限られたスペースの中でポールの数を3つから例えば4つに増やした場合、ロアアーム内には、スペースの関係から回転軸線を中心として略等間隔の角度(略90度)で回転軸線方向に突出する正面視略三角形状の4つのガイド部が形成されることになる。このガイド部によれば、径方向に延在する壁面でポールの径方向の移動はガイドできる。ところが、内周側の壁面は三角形状の頂点側になるため、カムの外周面をガイドする円弧状の壁面の減少を余儀なくされ、カムの回転時の偏心を常時規制できなくなるおそれがある。カムの回転時の偏心を常時規制するためには別部品の偏心規制部材を設ければよいが、装置が大型化して重量増となりコスト高となる。
本発明は、上記した問題を解消するためになされたもので、ポールの係合強度が高く小型軽量なシートリクライニング装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、シートクッション側に支持されるロアアームと、該ロアアームに相対回動可能に支持され、シートバック側に支持されるアッパアームと、前記ロアアーム内にガイド壁によって径方向に移動可能に配設され、前記アッパアームの内周に設けられた内歯に係脱可能に係合する外歯を有する複数のポールと、該ポールに形成されたカム部に当接するカム面を有しロック方向の回転によって前記ポールを前記内歯に係合する方向に押圧するカムと、前記ロアアームの回動中心部に形成された穴からなる収容部に配置され一端部が該収容部の内周面に係止され他端部が前記カムに係止され、前記カムをロック方向に回転付勢する付勢部材と、を備え、前記カムの前記ロアアームと対向する対向面における該カムの径方向において同一平面上に、前記収容部の内周面と摺接して前記カムの回転時の偏心を規制する規制凸部と、該規制凸部よりも内周側に前記付勢部材の他端部を係止する係止凸部とが設けられていることである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記収容部は、前記カムの前記規制凸部と摺接する前記内周面を有するとともに、前記カムの作動に伴う前記規制凸部の摺接範囲と干渉しない位置に、前記付勢部材の前記一端部と係合する溝部を有することである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1又は2において、前記規制凸部及び前記係止凸部は、前記カムを前記アッパアームと対向する対向面から前記ロアアームと対向する対向面に向けた半抜き加工により前記カムに形成されることである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、前記ポールは、前記ロアアーム内にガイド壁によって互いに直交する直径方向に2個ずつ移動可能に配設されていることである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1〜4の何れか一項において、前記付勢部材は、前記規制凸部の内周側面に非接触状態で前記収容部内に配設されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、カムのロアアームと対向する対向面に、ロアアームの回動中心部に形成された穴からなる収容部の内周面と摺接してカムの回転時の偏心を規制する規制凸部を設けている。よって、従来はポールの数を増加しようとすると、スペースの関係からカムの外周面をガイドしてカムの回転時の偏心を規制する円弧状の壁面の減少を余儀なくされていたが、本発明は該円弧状の壁面をガイドに形成する必要がないので、ポールの数を増加してポールの係合強度を高めることができる。さらに、カムのロアアームと対向する対向面の規制凸部よりも内周側に、付勢部材の他端部を係止する係止凸部を設けている。すなわち、規制凸部と係止凸部とは、カムの径方向における同一平面上に重なって形成されることになり、規制凸部と係止凸部と該係止凸部に係止される付勢部材とをロアアームの貫通孔の厚みの範囲内に収めることができる。よって、シートリクライニング装置の回転軸線方向の厚さを薄くすることができ、シートリクライニング装置の小型軽量化を図ることができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、付勢部材の一端部と係合する溝部を規制凸部の摺接範囲と干渉しない位置に設けているので、付勢部材の他端部を係止する係止凸部を規制凸部の形成面と同一平面上であって規制凸部よりも内周側に設けても、カムを規制凸部により偏心させずに付勢部材により付勢して回転させることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、カムを半抜き加工することにより規制凸部及び係止凸部を形成しており、別部品として規制凸部及び係止凸部を設ける必要がないので、シートリクライニング装置を小型軽量にしてコストを低く抑えることができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明によれば、4つのポールを十字状に配置してアッパアームの内歯におけるポールの外歯との係合割合を増加させているので、ポールの係合強度を高めることができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明によれば、収容部内において付勢部材の外周側面と規制凸部の内周側面とは非接触状態で配設されているので、付勢部材と規制凸部とは相互に干渉せずにカムを付勢しつつ偏心させずに回転させることができる。
本発明の実施の形態のシートリクライニング装置をロアアーム側から見た平面図である。 図1のA−A線に沿って切断した断面図である。 図1のシートリクライニング装置をロアアーム側から見た分解斜視図である。 図1のシートリクライニング装置をアッパアーム側から見た分解斜視図である。 図4のA−A線に沿って切断したロック時のロック機構の状態を示す断面図である。 図4のA−A線に沿って切断したロック解除時のロック機構の状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜4に示すように、車両用シートリクライニング装置10は、円盤状のロアアーム11とアッパアーム12を備えている。ロアアーム11は、シートクッションフレーム13に固定され、アッパアーム12は、シートバックフレーム14に固定されている。
ロアアーム11は、アッパアーム12側に開口する半抜き形成された円形の凹部21を備え、回動中心部に後述する渦巻きばね34が収容される収容部としての貫通孔11aを有している。尚、収容部としては貫通孔11aに限定されるものではなく、渦巻きばね34が収容可能な穴であればよい。ロアアーム11の円形凹部21は、アッパアーム12とロアアーム11の回動軸線O1を中心とする内周面21aを有している。アッパアーム12は、その外周面12aで、ロアアーム11の内周面21aと摺接するように嵌合されている。
一方、アッパアーム12は、ロアアーム11側に開口する半抜き形成された円形の凹部22を備え、回動中心部に貫通孔12bを有している。アッパアーム12の円形凹部22は、回動軸線O1を中心とする内周面22aを有している。円形凹部22の内周面22aには、内歯23が全周に亘って形成されている。円形凹部22の内側には、円形凹部22と同心円上に円形の凹部24が半抜き形成されている。円形凹部24の内周面24aには、回転軸線O1に向かって突部25が円周上に2個所形成されている。
ロアアーム11及びアッパアーム12の外周部には、ロアアーム11の円形凹部21の内周面21aとアッパアーム12の外周面12aが嵌合された状態で、金属板からなるリング状のホルダ27が装着され、このホルダ27によってロアアーム11及びアッパアーム12は、相対回動が許容された状態で軸方向に抜止めされている。
ロアアーム11とアッパアーム12との間には、ロック機構30が配設されている。このロック機構30は、主として、円周上4つのポール31(後述する31A,31B,31C,31D)と、カム32と、レリーズプレート33と、付勢部材としての渦巻きばね34とによって構成されている。ポール31Aとポール31B,31C,31Dとは形状が異なるが、これらは回転軸線O1と直交する面内に円周上等角度(90度)間隔に配置されている。
ポール31A(以下、これを第1ポール31Aと称する)は、鋼材を鍛造加工するなどして作製され、側面視で互いに段違い形成された第1ブロック41と第2ブロック42とを備えている。第1ポール31Aは、第1ブロック41がアッパアーム12の内周面22a側に配置され、第2ブロック42がアッパアーム12の軸心側に配置されている。これら第1ブロック41及び第2ブロック42の両幅端部31A1は一致するとともに、平行な直線となるように形成されている。第1ブロック41の外方端(アッパアーム12の内歯23と対向する端面)には、アッパアーム12の内歯23と噛合可能な外歯44が形成され、第1ブロック41の内方端(外方端とは逆向きの端面)には、カム32の外周に係合する内面カム部45が形成されている。さらに、第2ブロック42には、板厚方向に貫通するポール側溝カム部46が幅方向の略中央部位に透設されている。
一方、ポール31B,31C,31D(以下、これを第2ポール31B、第3ポール31C、第4ポール31Dと称する)は、板状の鋼板をプレス加工するなどして作製され、第1ポール31Aの第2ブロック42が切除され、第1ブロック41のみによって構成された形状に近似した段差をもたない扁平な形状をなしている。すなわち、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dは、第1ポール31Aに対して第2ブロック42分だけ径方向に短く、かつ板厚も第2ブロック42の板厚分だけ薄く形成されている。第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dは、第1ポール31Aと同様に、両幅端部31B1は平行な直線に形成されている。第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dの外方端には、アッパアーム12の内歯23と噛合可能な外歯47が形成されている。第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dには、カム32の外周に係合する内面カム部48が形成されている。さらに、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dには、幅方向の中央部に半抜き加工により係合突起49が突設されている。
上記した第1ポール31Aの段差部に形成された内面カム部45と、第2、第3ポール31B,31Cの内方端に形成された内面カム部48は、同一形状に形成されている。すなわち、内面カム部45,48は、第1、第2、第3ポール31A,31B,31Cの円周方向の中央部と円周方向の両側に、カム32のカム面55が作用する3つの押圧部50a,50b,50cを備えている。第1、第2、第3ポール31A,31B,31Cの3つの押圧部50a,50b,50cは、カム32のロック回転方向への回転に伴いカム32のカム面55に接近する傾斜面を有するカム面で構成されている。これに対して、第4ポール31Dは、第2、第3ポール31B,31Cとほぼ同一形状に形成されているが、第2、第3ポール31B,31Cの押圧部50cの代わりに後述する楔作用部72が設けられている点だけが異なっている。
ロアアーム11の円形凹部21内には、4つのガイド壁51が円周上等角度(90度)間隔に配置され、隣合う2つのガイド壁51の間に、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dの両幅部31A1、31B1を摺接可能にガイドするガイド面52が互いに対向して平行に形成されている。これによって、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dは、ガイド壁51のガイド面52にガイドされてロアアーム11及びアッパアーム12の径方向に摺動され、各外歯44,47を内歯23にそれぞれ係脱可能に係合できるようにしている。
第4ポール31Dには、カム32の回転方向の手前側の一側面に、ガイド壁51のガイド面52に対向して傾斜面71が形成されている。傾斜面71は、図5に示すように、ガイド壁51との間で径方向外方に向かうにつれて幅が連続的に狭くなる直線形状をなして楔作用部72を構成している。この楔作用部72は、例えば、ガイド壁51のガイド面52と傾斜面71との間隔が径方向外方へ向かうに従って狭くなるように徐変形成され、それらガイド面52と傾斜面71間の中心線がカム32の回転軸線O1に向かうように形成されるが、これに限定されるものではなく、楔作用を発揮できればどのように形成してもよい。この楔作用部72に、ガイド面52と傾斜面71に接触する球状部材からなる楔部材73が配設されている。楔部材73は、ロアアーム11の円形凹部21の端面とレリーズプレート33の周縁部との間でカム32の軸線方向に挟持され、ガイド面52と傾斜面71に接触しながらカム32の径方向に移動できるようになっている。楔部材73は、後述するカム32のカム面55によって径方向外方に押圧されることにより、楔作用部72によって、ロアアーム11に設けられたガイド壁51に対してアッパアーム12に係合された第4ポール31Dを互いに離間する方向に相対移動させるようになっている。
ロック機構30のカム32は、アッパアーム12の円形凹部22内で回転軸線O1上に回転可能に配置され、回動中心部に貫通孔32aを有している。また、カム32は、その外周縁に円周上等角度間隔に4組のカム面55を有している。そのうち、1組のカム面55は、第1ポール31Aの内面カム部45の各押圧部50a,50b,50cに係合可能に配置されている。残りの3組のカム面55の2組は、第2、第3ポール31B,31Cの内面カム部48の各押圧部50a,50b,50cにそれぞれ係合可能に配置され、他組は、第4ポール31Dの内面カム部48の各押圧部50a,50b及び楔部材73にそれぞれ係合可能に配置されている。カム面55は、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dの各外歯44,47と内歯23との噛合い部に近いところを押圧することができ、ロアアーム11に対するアッパアーム12を強固な力で確実にロックすることができるようにしている。
3組のカム面55は、第1、第2、第3ポール31A,31B,31Cの押圧部50a,50b,50cに当接可能な3つの押圧カム部55a,55b,55cからなっている。また、1組のカム面55は、第4ポール31Dの押圧部50a,50b及び楔部材73に当接可能な3つの押圧カム部55a,55b,55cからなっている。3つの押圧カム部55a,55b,55cは、カム32がロック位置に回転されたとき、第1、第2及び第3ポール31A,31B,31Cの内面カム部45,48の各押圧部50a,50b,50c並びに第4ポール31Dの内面カム部48の各押圧部50a,50b及び楔部材73にそれぞれ当接する角度位置に保持される。また、カム32がロックを解除する方向に回転されると、押圧カム部55a,55b,55cは、各押圧部50a,50b,50c及び楔部材73より離間される。
カム32のアッパアーム12と対向する側面32cには、円周上所定の間隔を空けて複数(本例では4つ)の係合突起57が半抜き加工により突設され、これら係合突起57の1つに、第1ポール31Aに形成されたポール側溝カム部46が係合されている。ポール側溝カム部46と係合突起57は、カム32のロック解除回転方向への回転によって第1ポール31Aを径方向内方へ移動させるように作用する。尚、係合突起57は等角度(本例では90度間隔)に設けられてもよい。
カム32のロアアーム11と対向する側面32dには、円周上等角度(本例では90度)間隔にカム32の回転時の偏心を規制する複数(本例では4つ)の規制凸部80が半抜き加工により突設されている。規制凸部80は、ロアアーム11の貫通孔11aの内周面11aaと摺接してカム32を回転軸線O1回りで偏心させずに回転させるように作用する。さらに、カム32のロアアーム11と対向する側面32dには、規制凸部80よりも内周側に後述する渦巻きばね34の内端部34bを係止する係止部32b(係止凸部32b1,32b2)が半抜き加工により突設されている。このように、規制凸部80と係止部32b(係止凸部32b1,32b2)とは、カム32の径方向に重なって形成されることになり、規制凸部80と係止部32b(係止凸部32b1,32b2)と該係止部32b(係止凸部32b1,32b2)に係止される渦巻きばね34とをロアアーム11の貫通孔11aの厚みの範囲内に収めることができる。ここで、4つの規制凸部80に外接する円周の直径は、ロアアーム11の貫通孔11aの直径より僅かに小さく形成され、両者の間に径方向の遊びが設けられている。これによって、カム32はアッパアーム12の円形凹部22内で、ヒンジ軸60に対して径方向に僅かに移動可能となっている。
レリーズプレート33は、薄板状であって回動中心部に貫通孔33aを有している。このレリーズプレート33は、カム32のアッパアーム12と対向する側面32cに係合突起57に係合されて一体的に取付けられている。レリーズプレート33は、第1ポール31Aの第2ブロック42と軸線方向に一致するようにカム32に取付けられており、第2、第3及び第4ポール31B,31C及び31Dの端面に摺接可能に対接されている。これによって、第2、第3及び第4ポール31B,31C及び31Dとレリーズプレート33を第1ポール31Aの厚みの範囲内に収めることができるようにしている。レリーズプレート33は、アッパアーム12に形成した突部25とは非接触状態となる略円環形のプレートからなり、その円環形のプレートの一部位に扇型の切欠き33bが形成され、この切欠き33bの部位に第1ポール31Aが配設されている。すなわち、その円環形のプレートを第1ポール31Aに対応する角度範囲だけ扇型に切欠くことにより、カム32の回転によってレリーズプレート33が第1ポール31Aに干渉しないようにしている。
レリーズプレート33の回転中心を中心とする円周上には、板厚方向に貫通して3つのレリーズプレート側溝カム部59が形成されている。これらレリーズプレート側溝カム部59は第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dの端面にそれぞれ対応するように、係合突起57の円周位置よりも径方向外方に配置されている。レリーズプレート側溝カム部59には、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dに突設された係合突起49がそれぞれ係合されている。レリーズプレート側溝カム部59と係合突起49との係合によって、カム32とともにレリーズプレート33がロックを解除する方向に回転されると、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dを径方向内方へ移動させるようにしている。
ヒンジ軸60は、回転軸線O1上に配置され、ロアアーム11、カム32、レリーズプレート33及びアッパアーム12の回転中心部に形成された各貫通孔11a,32a,33a,12bを回転可能に貫通している。ヒンジ軸60の軸方向の略中央部分には、2面取りされた嵌合部60aが形成されている。ヒンジ軸60が貫通するカム32の貫通孔32aは、ヒンジ軸60の嵌合部60aに嵌合するように2面取りされ、ヒンジ軸60とカム32は一体的に回転する構成となっている。ここで、カム32の貫通孔32aは、ヒンジ軸60の嵌合部60aより僅かに大きく形成され、両者の間に径方向の遊びが設けられている。これによって、カム32はアッパアーム12の円形凹部22内で、ヒンジ軸60に対して径方向に僅かに移動可能となっている。さらに、ヒンジ軸60の一方の端部には、2面取りされた係合部60bが形成され、この係合部60bに係合する2面取りされた係合孔を有する操作ハンドル62がヒンジ軸60に一体的に取付けられる。
渦巻きばね34は、ポール31をアッパアーム12に係合する方向にカム32を回転付勢するもので、規制凸部80の内周側面に非接触状態でロアアーム11の貫通孔11a内に収納されている。渦巻きばね34は、略矩形の扁平な線材を所定の渦巻き形状に曲成することにより形成されており、ロアアーム11とカム32との間に配設されている。渦巻きばね34は、外端部34a及び内端部34bと、外端部34aと内端部34bとの間に設けられ曲成・巻回された曲成部34cとを有している。渦巻きばね34の外端部34aは、ロアアーム11に形成した溝部としての係止部11bに係止され、内端部34bは、カム32の端面に設けた係止部32bに係止されている。
すなわち、渦巻きばね34の外端部34aは、接線方向に延びた直線部34a1と、その直線部34a1よりも外方端に外側に屈曲された屈曲部34a2とを有し、直線部34a1と屈曲部34a2との接続部には円弧状の凹部34a3が形成されている。また、渦巻きばね34の内端部34bは、渦巻きばね34の中心方向に僅かに折曲げられた直線状の折曲部34b1と、折曲部34b1と曲成部34cとの間の湾曲した接続部34b2とを有している。
一方、渦巻きばね34の外端部34aを係止するロアアーム11の係止部11bは、ロアアーム11の貫通孔11aの接線方向に延びた導出凹部11b1と、この導出凹部11b1の先端部より折り曲げられた折曲凹部11b2を有している。この係止部11bは、ロアアーム11の貫通孔11a内におけるカム32の作動に伴う規制凸部80の摺接範囲と干渉しない位置に形成されている。導出凹部11b1には、渦巻きばね34の外端部34aの直線部34a1が挿入され、折曲凹部11b2には、外端部34aの屈曲部34a2が嵌合されるようになっている。導出凹部11b1には、渦巻きばね34の外端部34aの直線部34a1と屈曲部34a2との接続部に形成された円弧状の凹部34a3に当接する第1凸部11b3と、この第1凸部11b3と渦巻きばね34の線材を挟んで反対側に配置され、第1凸部11b3と所定距離離間した位置で外端部の直線部34a1に当接する第2凸部11b4が形成されている。
すなわち、渦巻きばね34の外端部34aの屈曲部34a2を、ロアアーム11の係止部11bの折曲凹部11b2に嵌め込むことにより、外端部34aの直線部34a1に沿った移動を規制している。また、外端部34aの直線部34a1の内周側面(曲成部34cの内周側の面)を第2凸部11b4に当接させるとともに、内周側面との当接箇所よりも外端部側で直線部34a1の外周側面(曲成部34cの外周側の面)を第1凸部11b3に当接させることにより、屈曲部34a2を支点とする渦巻きばね34の付勢力を的確に受承し、渦巻きばね34の軸心を回転軸線O1上に保持できるようにしている。
また、渦巻きばね34の内端部34bを係止するカム32の係止部32bは、2つの凸部32b1,32b2からなり、第1係止凸部32b1は、渦巻きばね34の内端部34bの折曲部34b1の先端部分に当接するように配置され、第2係止凸部32b2は、第1係止凸部32b1と渦巻きばね34の線材を挟んで反対側に配置され、第1係止凸部32b1と所定距離離間した位置で接続部34b2の内側に係止するように配置されている。
上記した構成の渦巻きばね34を、ばね力を蓄積した状態で、外端部34aをロアアーム11の係止部11bに係止するとともに、内端部34bをカム32の係止部32bに係止することにより、カム32に図1の時計回りの付勢力を付与することができる。この場合、渦巻きばね34の外端部34aの屈曲部34a2が、ロアアーム11の係止部11bの折曲凹部11b2に係止され、かつ外端部34aの直線部34a1の両側が所定距離離間した位置で第1凸部11b3及び第2凹部11b4により係止される。これにより、渦巻きばね34のばね力によって、渦巻きばね34は、屈曲部34a2を支点にして図1の反時計回りの付勢力が働き、この付勢力によって直線部34a1の両側が第1及び第2凸部11b3、11b4に当接され、渦巻きばね34の軸心が回転軸線O1上に固定的に保持される。その結果、渦巻きばね34の軸心位置は、巻き縮められて付勢力(弾性反力)が変化しても初期状態とほぼ同じ位置に維持され、渦巻きばね34の外周がカム32の規制凸部80の軸心側面に接触したり、渦巻きばね34の隣接する線材同士が接触したりすることを防止できるようになる。その結果、渦巻きばね34のばね力が摩擦抵抗等によって減じられることがない。
上記した構成の渦巻きばね34の付勢力によって、カム32はロアアーム11に対してロック回転方向(図1の時計回り)に回転付勢され、そのカム面55によって第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dを径方向外方に押圧し、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dの外歯44,47をアッパアーム12の内歯23に係合させるようになっている。
次に、以上のように構成されたシートリクライニング装置10の作動について説明する。図5は、シートリクライニング装置10のロック状態を示している。この状態においては、カム32の押圧カム部55a,55b,55cと第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dの内面カム部45,48がそれぞれ当接し、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dが径方向外方へ押圧されている。これにより、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dの外歯44,47とアッパアーム12の内歯23とが噛合い、ロアアーム11に対するアッパアーム12の回動が規制されている。この場合、カム32は円形凹部21内でヒンジ軸60に対して径方向に僅かに移動可能となっているため、カム32は4つの第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dをほぼ均等な押圧力で押圧することができる。従って、アッパアーム12、延いてはシートバックフレーム14をガタなく確実にロックすることが可能となる。
この際、渦巻きばね34の外端部34aの屈曲部34a2が、ロアアーム11の係止部11bの折曲凹部11b2に係止されているため、渦巻きばね34の直線部34a1に沿った移動を規制でき、しかも、外端部34aの直線部34a1の両側が所定距離離間した位置でロアアーム11の係止部11bの第1凸部11b3及び第2凸部11b4により係止されているため、渦巻きばね34はばね力によって、直線部34a1の両側が第1、第2凸部11b3,11b4に当接され、渦巻きばね34が回転軸線O1上に固定的に保持される。その結果、渦巻きばね34は、初期の渦巻き形状に維持され、渦巻きばね34の外周がカム32の規制凸部80の軸心側面に接触したり、渦巻きばね34の隣接する線材同士が接触したりすることによる摩擦抵抗等によって渦巻きばね34のばね力が減じられることがない。
また、第4ポール31Dとガイド壁51との間に形成された楔作用部72に配設された楔部材73が、カム32の押圧カム部55aによって径方向外方へ押圧されるため、楔作用によって第4ポール31Dとガイド壁51のガイド面52とが互いに離間する方向に力を受ける。これによって、ガイド壁51を設けたロアアーム11とポール31が係合されたアッパアーム12が相対回転され、円周上複数の第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dとガイド壁51との各隙間がそれぞれ除去されるようになる。その結果、シートクッション(シートクッションフレーム13)に対するシートバック(シートバックフレーム14)のガタを防止することが可能となる。
また、この際、楔作用部72がカム32によるロック回転方向の手前側に配置されていることにより、楔作用によって第4ポール31Dが楔作用部72から離れる方向に移動するにつれて、カム32とポール31との間では隙間が生ずるように作用するため、カム32がさらにロック方向に回転できるようになり、楔作用部72を設けたことによるポール31のロックが不確実になることを回避することができる。
この状態で、操作ハンドル62を操作してヒンジ軸60を図5の反時計回りに回転すると、カム32及びレリーズプレート33が渦巻きばね34の付勢力に抗して一体的に回転される。これによって、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31Dの内面カム部45,48からカム面55の押圧カム部55a,55bの当接が外れ、押圧カム部55cも内面カム部45,48から干渉しない方向へ外れると共に、第1ポール31Aのポール側溝カム部46とカム32の係合突起57との係合作用によって、第1ポール31Aがガイド壁51のガイド面52に沿って回転軸線O1側に引き寄せられ、第1ポール31Aの外歯44と内歯23との噛合が解除される。同時に、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dの係合突起49とレリーズプレート側溝カム部59との係合作用によって、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dがガイド壁51のガイド面52に沿って回転軸線O1側に引き寄せられ、第2、第3、第3ポール31B,31C,31Dの外歯47と内歯23との噛合が解除され、図6に示すロック解除状態となる。
従って、シートクッションフレーム13に支持されたシートクッションに対して、シートバックフレーム14に支持されたシートバックを、任意の角度位置に回動させることが可能となる。この際、カム32の規制凸部80は、ロアアーム11の貫通孔11aの内周面11aaと摺接するため、カム32は貫通孔11aの内周面11aaによって回転時の偏心が規制されて調心されることとなる。その結果、第1、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dの外歯44,47と内歯23の隙間はほぼ均等となり、一部のポール31の歯先が内歯23の歯先に干渉することに起因する回動不良や異音の発生を無くすことができる。
また、ロックを解除した状態で、シートバック(シートバックフレーム14)をシートクッション(シートクッションフレーム13)に対して、所定の角度以上前方に、いわゆる前倒し角度範囲に回転させると、アッパアーム12の円形凹部24の内周面に形成された突部25は、第1ポール31Aに形成された係合部43と内歯23との間に位置される。すなわち、第1ポール31Aは、その係合部43がアッパアーム12の突部25に係合することによって、径方向外方への移動が妨げられるようになる。この状態で、操作ハンドル62を離すと、渦巻きばね34の作用力でカム32が、第1ポール31Aを内歯23の噛合う方向に押付けようとするが、アッパアーム12の突部25と第1ポール31Aの係合部43との係合によって、第1ポール31Aの移動は阻止されるため、噛合いは生じない。同時に、第1ポール31Aの径方向移動が阻止されることによって、カム32の回転も阻止されるため、レリーズプレート33が回転せず、レリーズプレート側溝カム部59によって、第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dも内歯23より離間した非噛合位置に保持される。従って、前倒し角度範囲では、シートバックはロックされずに自由に回転させることができる。
前倒し状態から再び、操作レバー62を操作して、シートバックを着座に最適な位置になるように後方に戻し、その位置で操作レバー62を離すと、第1、第2、第3、第4ポール31A,31B,31C,31D、カム32及びレリーズプレート33が、図5に示す状態に復帰し、ロック状態となる。
以上のように、上記した実施の形態によれば、カム32のロアアーム11と対向する対向面32dに、ロアアーム11の回動中心部に形成された穴からなる収容部としての貫通孔11aの内周面11aaと摺接してカム32の回転時の偏心を規制する規制凸部80を設けている。よって、従来のシートリクライニング装置ではポールの数を増加しようとすると、スペースの関係からカムの外周面をガイドしてカムの回転時の偏心を規制する円弧状の壁面の減少を余儀なくされていたが、本実施形態のシートリクライニング装置10では円弧状の壁面をガイド壁51に形成する必要がないので、ポール31の数を増加してポール31の係合強度を高めることができる。
さらに、カム32のロアアーム11と対向する対向面32dの規制凸部80よりも内周側に、渦巻きばね34の内端部34bを係止する係止部32b(係止凸部32b1,32b2)を設けている。すなわち、規制凸部80と係止部32b(係止凸部32b1,32b2)とは、カム32の径方向における同一平面上に重なって形成されることになり、規制凸部80と係止部32b(係止凸部32b1,32b2)と該係止部32b(係止凸部32b1,32b2)に係止される渦巻きばね34とをロアアーム11の貫通孔11aの厚みの範囲内に収めることができる。よって、シートリクライニング装置10の回転軸線方向の厚さを薄くすることができ、シートリクライニング装置10の小型軽量化を図ることができる。
また、ロアアーム11の貫通孔11aは、カム32の規制凸部80と摺接する内周面11aaを有するとともに、カム32の作動に伴う規制凸部80の摺接範囲と干渉しない位置に、渦巻きばね34の外端部34aと係合する係止部11bを有するので、渦巻きばね34の内端部34bを係止する係止部32bを規制凸部80の形成面であるカム32の側面32dと同一平面上であって規制凸部80よりも内周側に設けても、カム32を規制凸部80により偏心させずに渦巻きばね34により付勢して回転させることができる。
また、カム32を半抜き加工することにより規制凸部80及び係止部32b(係止凸部32b1,32b2)を形成しており、別部品として規制凸部80及び係止部32b(係止凸部32b1,32b2)を設ける必要がないので、シートリクライニング装置10を小型軽量にしてコストを低く抑えることができる。
また、4つのポール31A,31B,31C,31Dを十字状に配置してアッパアーム12の内歯23におけるポール31A,31B,31C,31Dの外歯44との係合割合を増加させているので、ポール31A,31B,31C,31Dの係合強度を高めることができる。
また、渦巻きばね34は、規制凸部80の内周側面に非接触状態でロアアーム11の貫通孔11a内に配設されているので、渦巻きばね34と規制凸部80とは相互に干渉せずにカム32を付勢しつつ偏心させずに回転させることができる。
尚、上記した実施の形態においては、円周上4つの規制凸部80をカム32に形成した例について述べたが、少なくとも3つもしくは5つ以上形成してもよい。また、規制凸部80を略楕円柱状に形成したが円柱状等に形成してもよく、あるいは貫通穴11aに嵌合可能な1つの円環状に形成してもよい。また、円周上複数のポール31を、第1ポール31Aと第2、第3、第4ポール31B,31C,31Dとの2種類で構成した例について述べたが、すべて第1ポール31Aによって構成して、その1つに楔部材を配設できるように構成してもよく、これに伴って、レリーズプレート33も不要となる。また、ポール31の数も4つに限定されるものではなく、円周上に5つ以上配設してもよい。
以上、本発明を実施の形態に即して説明したが、本発明は実施の形態で述べた構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で種々の形態を採り得るものである。
10…シートリクライニング装置、11…ロアアーム、11a…貫通孔(収容部)、11aa…内周面、11b…係止部(溝部)、12…アッパアーム、13…シートクッションフレーム、14…シートバックフレーム、23…内歯、30…ロック機構、31A,31B,31C,31D…ポール、32…カム、32b…係止部(32b1…第1係止凸部、32b2…第2係止凸部)、32c,32d…側面(対向面)、33…レリーズプレート、34…渦巻きばね(付勢部材)、44,47…外歯、45,48…内面カム部、50a,50b,50c…押圧部、51…ガイド壁、55…カム面、55a,55b,55c…押圧部、60…ヒンジ軸、73…楔部材、80…規制凸部。

Claims (5)

  1. シートクッション側に支持されるロアアームと、
    該ロアアームに相対回動可能に支持され、シートバック側に支持されるアッパアームと、
    前記ロアアーム内にガイド壁によって径方向に移動可能に配設され、前記アッパアームの内周に設けられた内歯に係脱可能に係合する外歯を有する複数のポールと、
    該ポールに形成されたカム部に当接するカム面を有しロック方向の回転によって前記ポールを前記内歯に係合する方向に押圧するカムと、
    前記ロアアームの回動中心部に形成された穴からなる収容部に配置され一端部が該収容部の内周面に係止され他端部が前記カムに係止され、前記カムをロック方向に回転付勢する付勢部材と、を備え、
    前記カムの前記ロアアームと対向する対向面における該カムの径方向において同一平面上に、前記収容部の内周面と摺接して前記カムの回転時の偏心を規制する規制凸部と、該規制凸部よりも内周側に前記付勢部材の他端部を係止する係止凸部とが設けられていることを特徴とするシートリクライニング装置。
  2. 請求項1において、前記収容部は、前記カムの前記規制凸部と摺接する前記内周面を有するとともに、前記カムの作動に伴う前記規制凸部の摺接範囲と干渉しない位置に、前記付勢部材の前記一端部と係合する溝部を有することを特徴とするシートリクライニング装置。
  3. 請求項1又は2において、前記規制凸部及び前記係止凸部は、前記カムを前記アッパアームと対向する対向面から前記ロアアームと対向する対向面に向けた半抜き加工により前記カムに形成されることを特徴とするシートリクライニング装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、前記ポールは、前記ロアアーム内にガイド壁によって互いに直交する直径方向に2個ずつ移動可能に配設されていることを特徴とするシートリクライニング装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、前記付勢部材は、前記規制凸部の内周側面に非接触状態で前記収容部内に配設されていることを特徴とするシートリクライニング装置。
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