JP2019041962A - リクライニング装置 - Google Patents

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憲輝 前田
Noriteru Maeda
憲輝 前田
藤岡 秀彦
Hidehiko Fujioka
秀彦 藤岡
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Abstract

【課題】第2カムを用いつつ、ロック状態でのガタつきが発生しにくいリクライニング装置を提供することを課題とする。【解決手段】カム31に押されてポール42をアンロック位置からロック位置方向に押す際に、第2カム44を案内する第2カムガイド37lを設け、第2カムガイド37lはポール42のロック位置からアンロック位置への移動方向に対して、他方のポールガイド(先端側部37k)より第2カム44方向に傾斜している。【選択図】図7

Description

本発明は、内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状の第1部材と、前記内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、前記第1部材の開放面側に積層され、前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記ポールを案内する複数のポールガイドが形成された第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間で、回転可能に設けられ、ロック位置方向に前記ポールを移動させるカムと、前記カムと前記ポールとの間に設けられ、前記カムに押されて、前記ポールを押す少なくとも1つの第2カムと、を有し、前記ポールは、2つの前記ポールガイドの間で案内され、前記ポールがロック位置にある場合には、前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されると共に、前記第2カムは、前記ポールをロック位置方向に押すと共に、前記ポールを一方のポールガイドに密着させるリクライニング装置に関する。
リクライニング装置の一例として、内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状の第1部材と、前記内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、前記第1部材の開放面側に積層され、前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記ポールを案内する複数のポールガイドが形成された第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間で、回転可能に設けられ、ロック位置方向に前記ポールを移動させるカムと、前記カムと前記ポールとの間に設けられ、前記カムに押されて、前記ポールを押す少なくとも1つの第2カムと、を有し、前記ポールは、2つの前記ポールガイドの間で案内され、前記ポールがロック位置にある場合には、前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されると共に、前記第2カムは、前記ポールをロック位置方向に押すと共に、前記ポールを一方のポールガイドに密着させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−239721号公報
しかし、特許文献1に記載された構造では、ポールを案内するポールガイドと第2カムを案内する第2カムガイドとは同方向に延びている。そのため、楔のように第2カムが入り込むことで、ポールがアンロック方向に移動するのを抑制しているが、振動等によりポールと第2カムとがアンロック方向に動いてしまい、ロック状態でガタついてしまう恐れがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、第2カムを用いつつ、ロック状態でのガタつきが発生しにくいリクライニング装置を提供することにある。
上述した課題のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したリクライニング装置は、内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状の第1部材と、前記内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、前記第1部材の開放面側に積層され、前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記ポールを案内する複数のポールガイドが形成された第2部材と、前記第1部材と前記第2部材との間で、回転可能に設けられ、ロック位置方向に前記ポールを移動させるカムと、前記カムと前記ポールとの間に設けられ、前記カムに押されて、前記ポールを押す少なくとも1つの第2カムと、を有し、前記ポールは、2つの前記ポールガイドの間で案内され、前記ポールがロック位置にある場合には、前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されると共に、前記第2カムは、前記ポールをロック位置方向に押すと共に、前記ポールを一方のポールガイドに密着させるリクライニング装置であって、前記カムに押されて前記ポールをロック位置方向に押す際に、前記第2カムを案内する第2カムガイドを設け、前記第2カムガイドは前記ポールのアンロック位置への移動方向に対して、他方のポールガイドより前記第2カム方向に傾斜していることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本発明のリクライニング装置よれば、前記カムに押されて前記ポールをロック位置方向に押す際に、前記第2カムを案内する第2カムガイドを設け、前記第2カムガイドは前記ポールのアンロック位置への移動方向に対して、他方のポールガイドより前記第2カム方向に傾斜していることにより、ロック時の第2ポールがアンロック方向に移動するのをより抑制できるため、ロック状態のガタつきが発生しにくい。また、第2ポールに対してアンロック方向への荷重が働いてもロック状態を保持しやすい。
本発明の他の効果は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本実施形態のリクライニング装置の分解斜視図である。 図1の矢印II方向から見た分解斜視図である 図1のリクライニング装置の部品を組み付け、ポールガイド以外の第2部材を除いた状態で、矢印III方向から見たロック時の正面図である。 図3において、第2部材を組み付けた状態における切断線IV−IVでの切断部端面図である。 図3において、第2部材を組み付けた状態における切断線V−Vでの切断部端面図である。 図3において、第2部材を組み付けた状態における切断線VI−VIでの切断部端面図である。 図1の第1ポール、第2ポールがロック位置にある場合を説明する図である。 図1の第1ポール、第2ポールがアンロック位置にある場合を説明する図である。 本実施形態のリクライニング装置が設けられたシートの構成図である。
図面を用いて実施形態を説明する。
最初に、図9を用いて、本実施形態のリクライニング装置が設けられたシートの説明を行う。シート1は、着座者の臀部を支持するシートクッション2と、シートクッション2に対して前後方向に傾動可能に設けられ、着座者の背部を支持するシートバック3とからなっている。4はシートバック3の傾動の回転軸(O)上に設けられ、シートバック3の傾動を許可/禁止するリクライニング装置である。
また、このリクライニング装置4は、前倒れ状態から後ろ倒れ状態で傾動可能である。
そして、初段ロック状態から後ろ倒れ状態までの間及び前倒れ状態では、シートバック3の傾動を許可/禁止可能となっているが、初段ロック状態から前倒れ状態までの間では、ロック解除保持機構(詳細は後述)により、ロック解除保持状態となり、操作レバーを操作しなくても、シートクッションの傾動が可能となっている。
本実施形態のリクライニング装置は、シートの左右に設けられ、構造は同じであるので、以下、一方の側のリクライニング装置4を説明する。
図1−図8を用いて、リクライニング装置4の説明を行う。図1は本実施形態のリクライニング装置の分解斜視図、図2は図1の矢印II方向から見た分解斜視図、図3は図1のリクライニング装置の部品を組み付け、ポールガイド以外の第2部材を除いた状態で、矢印II方向から見たロック時の正面図、図4は図3において、第2部材を組み付けた状態における切断線IV−IVでの切断部端面図、図5は図3において、第2部材を組み付けた状態における切断線V−Vでの切断部端面図、図6は図3において、第2部材を組み付けた状態における切断線VI−VIでの切断部端面図、図7は図1の第1ポール、第2ポールがロック位置にある場合を説明する図、図8は図1の第1ポール、第2ポールがアンロック位置にある場合を説明する図である。
シートバック3側に設けられるラチェット(第1部材)21は、円板状の板材をプレスにより半抜加工した有底円筒状で、円形凹部21aが形成されている。この円形凹部21aの内周面には、内歯23が円周方向全域に形成されている。また、円形凹部21aの中心には、シートバック3の傾動の回転軸(図1、図2において軸O)に沿って配置されるシャフト(図示せず)が遊挿される貫通した穴21bが形成されている。尚、本実施形態の図示しないシャフトの断面形状は、円形でない形状とした。
シートクッション2側に設けられるベースプレート(第2部材)25も、ラチェット21と同様に円板状の板材をプレスにより半抜加工して形成され、円形凹部25aが形成されている。この円形凹部25aの径は、ラチェット21の外径より若干大きく設定されている。そして、円形凹部25aに、ラチェット21が嵌め込まれ、ベースプレート25とラチェット21とは相対回転可能となっている。また、ベースプレート25の中心には、図示しないシャフトが遊挿される貫通した穴25bが形成されている。
ラチェット21の外周部と、ベースプレート25の外周部とは、リング状の外周リン
グ27により挟持され、ラチェット21とベースプレート25とは、相対回転の軸O方向に分離されることなく、相対回転可能に保持されている。
ラチェット21の円形凹部21aとベースプレート25の円形凹部25aとが形成する空間には、カム31が配置される。カム31の中心には、図示しないシャフトが嵌合する穴31aが形成されている。そして、図示しないシャフトとカム31とは一体となって回転する。このため、この図示しないシャフトは、シートの両側部に設けられたリクライニング装置のうちの一方のリクライニング装置のカム31の動きを他方のリクライニング装置のカムへ伝達する伝達部材となっている。又、カム31には、ラチェット21方向に突出する3つの突部31cが形成されている。更に、カム31の外周部には、周方向に沿って3つの第1突部31dと、3つの第2突部31eとが交互に形成されている。更に、カム31には、後述する3つの線細工ばね51が係合する3つの穴31fが形成されている。
カム31とラチェット21の円形凹部21aとの間には、レリーズプレート(レリーズカム)33が配置される。このレリーズプレート33には、カム31の3つの突部31cが係合する穴33aが形成されている。この突部31cと穴33aの係合により、カム31とレリーズプレート33とは一体となって回転する。又、レリーズプレート33の中心部には、穴33eが形成されている。
レリーズプレート33とベースプレート25の円形凹部25aとの間には、軸Oを中心とする円周方向に沿って、3つのポール、即ち、1つの第1ポール41と2つの第2ポール42とが配置されている。尚、本実施形態では、第1ポール41、第2ポール42は、軸Oを中心とする円周方向において略120°ピッチで配置されている。
第1ポール41、第2ポール42の内歯23と対向する面には、内歯23に噛合可能な外歯41a、外歯42aが形成されている。
さらに、第2ポール42とカム31との間には、第2カム44が配置されている。
第1ポール41の外歯41aが設けられた面と反対側の面には、カム31の第1突部31dが当接可能な第1被当接部41bと、カム31の第2突部31eが当接可能な第2被当接部41cとが形成されている。
また、第2ポール42の外歯42aが設けられた面と反対側の面には、第2カム44が当接可能な第1被当接部42bと、カム31の第2突部31eが当接可能な第2被当接部42cとが形成されている。
第2カム44には、カム31の第1突部31dが当接可能な第1被当接部44dと、後述するポールガイド突部(ポールガイド)37に当接可能なガイド当接部44aと、第2ポール42の第1被当接部42bに当接可能な第1当接部44bとが形成されている。
ベースプレート25の円形凹部25aには、相対回転の軸Oを中心とする円の周方向に沿って、120°ピッチで3つのポールガイド突部37が形成されている。さらに、ポールガイド突部37の間の円形凹部25aには、略コの字形で、相対回転の軸Oを中心とする円の径方向に延出するガイド部を有するガイド溝36が形成されている。
隣接する2つのポールガイド突部37により、第1ポール41、第2ポール42は相対回転の軸Oを中心とする円の径方向にのみ移動可能となっている。即ち、ポールガイド突部37は、外歯41a、外歯42aがラチェット21の内歯23と噛合するロック位置,外歯41a、外歯42aがラチェット21の内歯23から離れたアンロック位置の間で、第1ポール41、第2ポール42を案内する。
第1ポール41、第2ポール42のレリーズプレート33と対向する面には、レリーズプレート33方向に突出する突部41d、突部42dが形成されている。レリーズプレート33には、第1ポール41の突部41d、第2ポール42の突部42dが係合するカム穴33bが形成されている。このカム穴33bには、第1ポール41の突部41d、第2ポール42の突部42dが当接する傾斜面が形成され、レリーズプレート33が図1、図2において矢印T方向と逆方向に回転すると、ポールガイド突部37に沿って、第1ポール41の外歯41a、第2ポール42の外歯42aがラチェット21の内歯23より離れる方向(アンロック位置方向)に第1ポール41、第2ポール42を移動させる形状に設定されている。
また、第1ポール41には、ベースプレート25のガイド溝36のガイド部と係合可能な2つの突部41hが形成されている。さらに、第2ポール42には、ベースプレート25のガイド溝36のガイド部と係合可能な1つの突部42hが形成されている。
レリーズプレート33とラチェット21の円形凹部21aとの間には、略C状に湾曲された3つの線細工ばね51が配置される。
ここで、本実施形態のポール41をアンロック位置に保持するロック解除保持機構の説明を行う。
図1に示すように、ラチェット(第1部材)21の内歯23より底面の内筒面には、相対回転の軸Oに向かって突出し、円周方向に沿った円弧状のガイド61が形成されている。ガイド61は、相対回転の軸Oに向かっての突出量が異なる2種類の円弧状突部からなっている。第1の円弧状突部は、中心角がリクライニング装置のロック解除保持状態の角度と同じ3つの小径部61aである。第2の円弧状突部はこれら3つの小径部61aの間に、径方向の突出量が小径部61aより小さい3つの大径部61bである。
図2に示すように、第1ポール41、第2ポール42には、ラチェット21の円弧状のガイド61(小径部61a,大径部61b)と対向する突部41e、突部42eが形成されている。
そして、大径部61bの突出量は、第1ポール41、第2ポール42の突部41e、突部42eがラチェット21のガイド61の大径部61bに対向する状態で、第1ポール41、第2ポール42の外歯41a、外歯42aがラチェット21の内歯23に噛合可能な突出量に設定されている。一方、小径部61aの突出量は、第1ポール41、第2ポール42の突部41e、突部42eがラチェット21のガイド61の小径部61aと当接すると、第1ポール41、第2ポール42の外歯41a、外歯42aがラチェット21の内歯23に噛合不可能な突出量に設定されている。
よって、本実施形態では、ラチェット(第1部材)21のガイド61の小径部61a
と、第1ポール41、第2ポール42の突部41e、突部42eとで、第1ポール41、第2ポール42をアンロック位置に保持するロック解除保持機構が形成されている。
第1ポール41、第2ポール42の側部を挟むように設けられた隣接する2つのポールガイド突部(ポールガイド)37には、それぞれ、第1ポール41、第2ポール42の一方の側部と対向する第1ポールガイド37aと、第1ポール41の他方の側部と対向する第2ポールガイド37b、第2ポール42の他方の側部と対向する第3ポールガイド37eとが形成されている。
第1ポールガイド37aには、第1ポール41、第2ポール42の一方の側部との間に空間を形成する凹部37fが形成されている。
第1ポール41の第2ポールガイド37bと対向する側部は、カム31側の基端側部41iと、段部を介して、外歯41a側の先端側部41jとからなっている。そして、第1ポール41の円周方向の幅は、基端側部41i側より、先端側部41j側の方が広くなるように設定されている。また、基端側部41iと先端側部41jとは、平行とした。
一方、第2ポールガイド37bは、第1ポール41の基端側部41iと対向する基端側部37iと、段部を介して、第1ポール41の先端側部41jと対向する先端側部37jとが形成されている。そして、ガイド37の第1ポールガイド37aと、第2ポールガイド37i(基端側部37i,先端側部37j)とは平行となっている。
第2ポール42の第3ポールガイド37eと対向する側部のうちカム31側は、前述したように第2カム44の第1当接部44bが当接する第1被当接部42bが形成されている。また、第1被当接部42bと段部を介して、外歯41a側には先端側部42kが形成されている。一方、第3ポールガイド37eは、第2カム44のガイド当接部44aと対向する基端側部37l(第2カムガイド)と、段部を介して、第2ポール42の先端側部42kと対向する先端側部37kとからなっている。
そして、本形態例では、先端側部37kと基端側部37lとは非平行とした。詳しく説明すると、図7、図8に示すように、先端側部37kは、第2ポール42のアンロック位置への移動方向と平行に形成されている。言い換えれば、第1ポールガイド37aと平行である。一方、基端側部37l(第2カムガイド)は、第2ポール42のアンロック位置への移動方向(先端側部37kが延びる方向)よりθだけ内側(第2カム44方向)に傾斜させている。言い換えれば、第2ポール42のアンロック位置への移動に対して第1ポールガイド37aと先端側部37kとの幅を縮小する方向に傾斜させている。すなわち、第2ポール42のアンロック方向と交差しているため、ロック時の第2ポール42がアンロック方向に移動するのをより抑制できるため、ロック状態のガタつきが発生しにくい。また、第2ポール42に対してアンロック方向への荷重が働いてもロック状態を保持しやすい。
3つの線細工ばね51の一方の端部側には、ベースプレート25側に折曲された第1端部51aが形成され、他方の端部側には、ベースプレート25側に折曲された第2端部51bが形成されている。
そして、線細工ばね51は、弾性変形した状態で、その第1端部51aは、レリーズプレート33の穴33eを通り、カム31に形成された穴31fに係合し、第2端部51bは、ポールガイド突部37の凹部37fに挿入されている。
線細工ばね51の弾性反発力により、線細工ばね51の第1端部51aは、カム31の穴31fの内壁面を力Fで押圧し、カム31は、第1突部31d、第2突部31eが、それぞれ第1ポール41の第1被当接部41b、第2被当接部41c、第2ポール42の第2被当接部42c、第2カム44の第1被当接部44dに対向する方向(一方の方向)に付勢されている。
ポールガイド突部37の凹部37fに挿入された第2端部51bは、第1ポール41の一方の側部を押圧し、第1ポール41の他方の側部の基端側部41i、先端側部41jをポールガイド突部37の基端側部37i、先端側部37jに押しつけている。また、ポールガイド突部37の凹部37fに挿入された第2端部51bは、第2ポール42の一方の側部を押圧し、第2ポール42の他方の側部の第2カム44を介して、また、先端側部42kをポールガイド突部37の基端側部37l、先端側部37kに押しつけている。即ち、線細工ばね51は、第1ポール41を他方のポールガイド突部(他方のポールガイド)37方向に押しつけ、第2ポール42を第2カム44方向に押しつけている。尚、本実施形態においては、線細工ばね51はロック状態←→アンロック状態へのそれぞれの移動中も常に他方のポールガイド突部37方向、または第2カム方向44に押しつけている。
また、本実施形態では、線細工ばね51の第2端部51bと、ポールガイド突部37の凹部37fとの嵌合(挿入)は、線細工ばね51の第2端部51bが第1ポール41、第2ポール42の一方の側部を押圧付勢している。線細工ばね51の第2端部51bの押圧面と反対側の面側には空間(隙間)が存在し、線細工ばね51の第2端部51bに付勢力と異なる方向に付勢力以上の力が作用すると、第2端部51bは第1ポール41、第2ポール42の一方の側部から離脱する方向に移動可能となっている。
そして、第1ポール41、第2ポール42がロック位置にある場合、図7に示すようにカム31より力Fを受ける第2カム44は、線細工ばね51の付勢力に抗しながら、力Fの分力F’で第2ポール42をロック位置方向に押すと共に、力Fの分力F”でポールガイド突部37の基端側部37lに当接しながら、第2ポール42をポールガイド突部37の第1ポールガイド(一方のポールガイド)37aに密着させる楔状態が発生するような形状とした。
ここで、上記構成のリクライニング装置の作動を説明する。
通常、線細工ばね51の弾性反発力により、カム31を介して、ベースプレート25に設けられた第1ポール41、第2ポール42は、外歯41a、外歯42aが、ラチェット21の内歯23に噛合したロック位置にあり、ラチェット(第1部材)21とベースプレート(第2部材)25との相対回転は禁止され、シートバックはシートクッションに対して回転ができない状態(ロック状態)にある。
線細工ばね51の付勢力に抗して、カム31を操作して、他方の方向(矢印Tと逆の方向)に回転させると、カム31の突部31cとレリーズプレート33の穴33aの係合関係から、レリーズプレート33も共に回転する。この時、カム31の第1突部31dによる第1ポール41の第1被当接部41bおよび第2カム44の第1被当接部44dへの押圧が解除される。
更に、レリーズプレート33が回転すると、ポール41の突部41dが係合するレリーズプレート33のカム穴33bの傾斜面により、第1ポール41、第2ポール42(および第2カム44)は、外歯41a、外歯42aとラチェット21の内歯23との噛合が解除されたアンロック位置に移動し、ラチェット(第1部材)21とベースプレート(第2部材)25との相対回転が可能となり、シートバックはシートクッションに対して回転可能となる。
カム31への操作力を解除すると、線細工ばね51の付勢力により、カム31、レリーズプレート33は元位置に復帰しつつ、カム31の第1突部31dが第1ポール41の第1被当接部41b及び第2カム44の第1被当接部44dを押圧し、第1ポール41、第2ポール42の外歯41a、外歯42aがラチェット21の内歯23に噛合し、ラチェット(第1部材)21とベースプレート(第2部材)25との相対回転は禁止され、再びロック状態となる。
また、本実施形態では、カム31の第1突部31dには、ロック状態で第1ポール41及び第2カム44を押す面に隣接し、かつ押す面より径方向に突出し、第1ポール41、第2ポール42がアンロック位置にある場合、図8に示すように、ポールガイド突部37の内径面37gにそれぞれ当接可能に対向する突部31hが形成されている。また、突部31hは、第1ポール41、第2ポール42がアンロック位置にある場合、ロック時に各第1突部31dと対向する(突部31hと近接する)ポールとは別の第1ポール41、第2ポール42にも当接可能に配置されている。さらに、図7に示すように、ロック状態において第1ポール41および第2カム44には、突部31hとの干渉を防ぐ逃げ凹部41k、逃げ凹部44hがそれぞれ形成されている。

本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
(1) ポールガイド突部(ポールガイド)37の先端側部37kは、第2ポール42のアンロック位置への移動方向と平行に形成されている。一方、基端側部37l(第2カムガイド)は、第2ポール42のアンロック位置への移動方向(先端側部37kが延びる方向)よりθだけ内側(第2カム44方向)に傾斜させている。言い換えれば、第2ポール42のアンロック位置への移動に対して第1ポールガイド37aと先端側部37kとの幅を縮小する方向に傾斜させている。すなわち、第2ポール42のアンロック方向と交差しているため、ロック時の第2ポール42がアンロック方向に移動するのをより抑制できるため、ロック状態のガタつきが発生しにくい。また、第2ポール42に対してアンロック方向への荷重が働いてもロック状態を保持しやすい。
(2) 第2ポール42を案内する先端側部37kと、第2カム44を案内する基端側部37l(第2カムガイド)は同一部材(ポールガイド突部37)に形成することにより、製造コストを低減できる。
本発明は、上記実施形態に限定するものではない。
例えば、上記実施形態は、3個のポールで説明を行ったが、2個のポールでも可能である。この場合、ポールは対角に設けられ、第2カムは2個あるのが好ましい。
また、ポールが4個以上ある場合には、第2カムは少なくとも2個あることが好ましい。その際、第2カムを有するポールはなるべく対角に配置するのが好ましい。
さらに、上記実施形態では、カム31を付勢するばね(第1ばね)と、第1ポール41,第2ポール42を一方のポールガイド突部(ポールガイド)37に押しつけるばね(第2ばね)を同一の線細工ばね51としたが、それぞれ別のばねを設けても良い。
また、第2ポール42を案内する先端側部37kと、第2カム44を案内する基端側部37l(第2カムガイド)は同一部材(ポールガイド突部37)に形成したが、別部材に形成してもよい。
更に、上記実施形態では、線細工ばね51の第1端部51aは、カム31に係合し、カム31を付勢したが、カム31と一体となって回転するレリーズプレート33に係合させてもよい。
21 ラチェット(第1部材)
25 ベースプレート(第2部材)
31 カム
37 ポールガイド
41 第1ポール
42 第2ポール
51 線細工ばね

Claims (2)

  1. 内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状の第1部材と、
    前記内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、
    前記第1部材の開放面側に積層され、前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記ポールを案内する複数のポールガイドが形成された第2部材と、
    前記第1部材と前記第2部材との間で、回転可能に設けられ、ロック位置方向に前記ポールを移動させるカムと、
    前記カムと前記ポールとの間に設けられ、前記カムに押されて、前記ポールを押す少なくとも1つの第2カムと、
    を有し、
    前記ポールは、2つの前記ポールガイドの間で案内され、
    前記ポールがロック位置にある場合には、
    前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されると共に、前記第2カムは、前記ポールをロック位置方向に押すと共に、前記ポールを一方のポールガイドに密着させるリクライニング装置であって、
    前記カムに押されて前記ポールをロック位置方向に押す際に、前記第2カムを案内する第2カムガイドを設け、
    前記第2カムガイドは前記ポールのアンロック位置への移動方向に対して、他方のポールガイドより前記第2カム方向に傾斜していることを特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記第2カムガイドは、前記他方のポールガイドと連続して形成されたことを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
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