JP6385541B2 - リクライニング装置 - Google Patents
リクライニング装置Info
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Description
よって、リクライニング装置の部品点数が増え、質量が増加する問題点がある。又、第2カムは一般的にかなり小さい部品のため、加工も困難である。
前記ポールガイドは、第1ポールガイド、第2ポールガイドからなり、前記ポールと前記第1ポールガイドとの間に空間を設け、前記空間内に一方の端部が挿入されるばねを設け、該ばねの一方の端部が前記ポールを直接押圧することで、前記ポールは前記第2ポールガイドに押接されることを特徴とする。
本発明の他の効果は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
最初に、図7を用いて、本実施形態のリクライニング装置が設けられたシートの説明を行う。シート1は、着座者の臀部を支持するシートクッション2と、シートクッション2に対して前後方向に傾動可能に設けられ、着座者の背部を支持するシートバック3とからなっている。4はシートバック3の傾動の回転軸(O)上に設けられ、シートバック3の傾動を許可/禁止するリクライニング装置である。
そして、初段ロック状態から後ろ倒れ状態までの間及び前傾れ状態では、シートバック3の傾動を許可/禁止可能となっているが、初段ロック状態から前傾れ状態までの間では、ロック解除保持機構(詳細は後述)により、ロック解除保持状態となり、操作レバーを操作しなくても、シートクッションの傾動が可能となっている。
図1−図6を用いて、リクライニング装置4の説明を行う。図1は本実施形態のリクライニング装置の分解斜視図、図2は図1の矢印II方向から見た分解斜視図、図3は図1のリクライニング装置の部品を組み付け、ポールガイド以外の第2部材を除いた状態で、矢印II方向から見たロック時の正面図、図4は図3においてアンロック時の正面図、図5は図3において、第2部材を組み付けた状態における切断線V−Vでの断面図、図6は図3のVI部分の拡大図である。
シートバック3側に設けられるラチェット(第1部材)21は、円板状の板材をプレスにより半抜加工した有底円筒状で、円形凹部21aが形成されている。この円形凹部21aの内周面には、内歯23が円周方向全域に形成されている。また、円形凹部21aの中心には、シートバック3の傾動の回転軸(図1、図2において軸O)に沿って配置されるシャフト(図示せず)が遊挿される貫通した穴21bが形成されている。尚、本実施形態の図示しないシャフトの断面形状は、小判形とした。
グ27により挟持され、ラチェット21とベースプレート25とは、相対回転の軸O方向に分離されることなく、相対回転可能に保持されている。
ラチェット21の円形凹部21aとベースプレート25の円形凹部25aとが形成する空間には、カム31が配置される。カム31の中心には、図示しないシャフトが嵌合する小判穴31aが形成されている。そして、図示しないシャフトとカム31とは一体となって回転する。このため、この図示しないシャフトは、シートの両側部に設けられたリクライニング装置のうちの一方のリクライニング装置のカム31の動きを他方のリクライニング装置のカムへ伝達する伝達部材となっている。又、カム31には、ラチェット21方向に突出する3つの突部31cが形成されている。更に、カム31の外周部には、周方向に沿って3つの第1突部31dと、3つの第2突部31eとが交互に形成されている。更に、カム31には、後述する3つの線細工ばね51が係合する3つの穴31fが形成されている。
ている。また、突出穴33gの幅および径方向の長さは、後述するばねの径より大きく設定されている。
ここで、本実施形態のポール41をアンロック位置に保持するロック解除保持機構の説明を行う。
そして、大径部61bの突出量は、ポール41の突部41eがラチェット21のガイド61の大径部61bに対向する状態で、ポール41の外歯41aがラチェット21の内歯23に噛合可能な突出量に設定されている。一方、小径部61aの突出量は、ポール41の突部41eがラチェット21のガイド61の小径部61aに対向する状態で、ポール41の外歯41aがラチェット21の内歯23に噛合不可能な突出量に設定されている。
と、ポール41の突部41eとで、ポール41をアンロック位置に保持するロック解除保持機構が形成されている。
次に、本実施形態の発明部分を図1、図6を用いて説明する。
第1ポールガイド37aと対向するポール41のポール壁部41fと、ポール41と対向する第1ポールガイド37aのポールガイド壁部37cとの間に、両壁部の間隔がポール41が案内される方向(相対回転の軸Oを中心とする円の径方向)に沿って漸次減少するくさび状の空間Sが形成されている。
そして、線細工ばね51は、弾性変形した状態で、その第1端部51aは、レリーズプレート33の穴33eの突出穴33gを通り、カム31に形成された穴31fに係合し、第2端部51bは、くさび状の空間Sに挿入されている。
通常、線細工ばね51の弾性反発力により、カム31を介して、ベースプレート25に設けられたポール41は、外歯41aが、ラチェット21の内歯23に噛合したロック位置にあり、ラチェット(第1部材)21とベースプレート(第2部材)25との相対回転は禁止され、シートバックはシートクッションに対して回転ができない状態(ロック状態)にある。
方向)に回転させると、カム31の突部31cとレリーズプレート33の穴33aの係合関係から、レリーズプレート33も共に回転する。最初に、線細工ばね51の第2端部51bと対向するレリーズプレート33の周縁が凹部33iから凸部33hに移行する。くさび状の空間Sに食い込む方向に付勢された線細工ばね51の第2端部51bはレリーズ
プレート33の凸部33hにより、くさび状の空間Sに食い込む方向と逆方向に引き抜かれ、線細工ばね51によるポール壁部41fへの押圧が弱くなる。
(1) ポール41の第1ポールガイド37aと対向するポール壁部41fと、第1ポール
ガイド37aのポール41と対向するポールガイド壁部37cとの間、即ち、ポール41と第1ポールガイド37aとの間に、両壁部の間隔がポール41が案内される方向(相対回転の軸Oを中心とする円の径方向)に沿って漸次減少するくさび状の空間Sを設け、線細工ばね51の第2端部51bは、くさび状の空間Sに挿入され、ポール41のポール壁部41fを力F’で押圧する。そして、F’の分力F1’は、ポール41と第2ポールガイド37bとのガタをなくす方向にポール壁部41fを押圧している。よって、ポール41とポールガイド突部37(ポールガイド)とのガタがなくなり、シートバックのガタを防止でき、従来必要であったポールをポールガイドに押しつける第2カムが不要となる。
(2) レリーズプレート33は、ポール41をアンロック位置方向へ移動させる前に、線
細工ばね51の第2端部51bをくさび状の空間Sに食い込む方向と逆方向に引き抜くことにより、線細工ばね51によるポール壁部41fへの押圧が弱くなり、ポール41をスムーズにアンロック位置方向へ移動できる。
(4) 第1ポールガイド37aに、相対回転の軸Oに向かうに従って相対回転の軸Oを中
心とする円の周方向の幅が漸次狭くなる切り欠き37dを設けることで、くさび状の空間Sを形成した。即ち、ポール41に切り欠きを形成しないので、ポール41の強度低下を防止できる。
例えば、くさび状の空間Sは、図8−図14に示すような形態でもよい。
尚、図8−図14において、図1−図7に示す部分と同じ部分は同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図8では、ポール41にポールガイド壁部37c、ポール壁部41fに対して傾斜した底面を有した切り欠き141aを設け、第1ポールガイド37aにポールガイド壁部37c、ポール壁部41fに対して平行な切り欠き137aを設けた。
切り欠き241a、237aの底面の傾斜は、いずれも、相対回転の軸Oに向かうに従って切り欠きの深さが浅くなる斜面である。
切り欠き337aの底面の傾斜は、相対回転の軸Oに向かうに従って切り欠きの深さが浅くなる斜面であり、切り欠き341aの底面の傾斜は、相対回転の軸Oに向かうに従って切り欠きの深さが深くなる斜面である。
図11では、第1ポールガイド37aにのみポールガイド壁部37c、ポール壁部41fに対して傾斜した底面を有した切り欠き437aを設けた。
図13では、ポール41と、第1ポールガイド37aとに、ポールガイド壁部37c、ポール壁部41fに対して傾斜した底面を有した切り欠き641a、637aを設けた。
図14では、ポール41と、第1ポールガイド37aとに、ポールガイド壁部37c、ポール壁部41fに対して傾斜した底面を有した切り欠き741a、737aを設けた。
更に、上記実施形態では、線細工ばね51の第1端部51aは、カム31に係合し、カム31を付勢したが、カム31と一体となって回転するレリーズプレート33に係合させてもよい。
25 ベースプレート(第2部材)
31 カム
37 ポールガイド
37a 第1ポールガイド
37b 第2ポールガイド
41 ポール
51 線細工ばね
Claims (2)
- 内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状の第1部材と、
前記内歯と噛合可能な外歯を有したポールと、
前記第1部材の開放面側に積層され、前記第1部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合するロック位置,前記外歯が前記内歯から離れたアンロック位置の間で前記ポールを案内するポールガイドが形成された第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間で、回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合する方向に前記ポールを移動させるカムと、
を有し、
前記ポールの外歯が前記第1部材の前記内歯に噛合することにより、前記第1部材と第2部材との相対回転が禁止されるリクライニング装置において、
前記ポールガイドは、第1ポールガイド、第2ポールガイドからなり、
前記ポールと前記第1ポールガイドとの間に空間を設け、
前記空間内に一方の端部が挿入されるばねを設け、
該ばねの一方の端部が前記ポールを直接押圧することで、前記ポールは前記第2ポールガイドに押接される
ことを特徴とするリクライニング装置。 - 前記ばねの他方の端部は前記カムに取り付けられ、
前記カムは前記ばねによって前記外歯が前記内歯に噛合する方向に付勢されている
ことを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置 。
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