JP2018079021A - リクライニング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
第一部材は、内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状である。ポールは、第一部材の内歯と噛合可能な外歯を有している。第二部材は、第一部材の開放面側に積層され、第一部材に対して円周方向に相対回転可能に設けられている。第二部材には、外歯が内歯と噛合するロック状態となるロック位置と、外歯が内歯から離れたアンロック状態となるアンロック位置の間でポールを案内するポールガイドが形成されている。カムは、第一部材と第二部材との間で回転可能に設けられ、外歯が内歯に噛合する方向にポールを移動させる。ポールの外歯が第一部材の内歯に噛合することにより、第一部材と第二部材との相対回転が禁止される。
内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状の第一部材と、
前記内歯と噛合可能な外歯を有したポールと、
前記第一部材の開放面側に積層され、前記第一部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられた第二部材と、
前記第一部材と前記第二部材との間で、回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合する方向に前記ポールを移動させる方向に付勢されたカムと、
前記第二部材に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合するロック状態となるロック位置と、前記外歯が前記内歯から離れたアンロック状態となるアンロック位置の間で前記ポールを案内するポールガイドと、
前記ポールを前記アンロック位置方向に移動させるレリーズプレートと、
を有し、
前記第一部材の内周面であって前記内歯より底面側に、前記内歯より小径の段差部が設けられており、
前記ポールには、前記第一部材の底面側に突き出す突部が設けられており、
前記ポールの前記突部が前記第一部材の前記段差部に当接することにより、前記ポールは前記アンロック状態に保持され、
前記レリーズプレートには、前記ロック状態において、前記第一部材の開放面から見て、前記レリーズプレートの外縁のうち前記ポールの前記突部に対向する面よりも径方向外側に突出するようにカバー部が設けられている、リクライニング装置が提供される。
前記ポールガイドは、前記ポールの周方向の両側面に当接して、前記ポールを径方向に移動可能に案内する第一ポールガイドと第二ポールガイドとを有し、
前記リクライニング装置が取り付けられるシートバックが前方に倒れる回転方向を順方向と定義した場合に、前記第一ポールガイドは前記ポールの前記順方向側に位置し、前記第二ポールガイドは前記ポールの前記順方向と逆の逆方向側に位置しており、
前記カバー部は、前記ポールと前記第二ポールガイドとの互いの当接面の少なくとも一部を覆っていてもよい。
前記カバー部の外縁が前記段差部の内縁よりも径方向の内側に位置していてもよい。
前記カバー部の外縁の少なくとも一部が前記段差部の内縁よりも径方向の外側に位置していてもよい。
最初に、図7を用いて、本実施形態のリクライニング装置が設けられたシートの説明を行う。シート1は、着座者の臀部を支持するシートクッション2と、シートクッション2に対して前後方向に傾動可能に設けられ、着座者の背部を支持するシートバック3とからなっている。4はシートバック3の傾動の回転軸(O)上に設けられ、シートバック3の傾動を許可/禁止するリクライニング装置である。
図1−図6を用いて、リクライニング装置4の説明を行う。図1は本実施形態のリクライニング装置の分解斜視図、図2は図1の矢印II方向から見た分解斜視図、図3は図1のリクライニング装置の部品を組み付け、ポールガイド以外の第二部材を除いた状態で、矢印II方向から見たロック時の正面図、図4は図3においてアンロック時の正面図、図5は図3において、第二部材を組み付けた状態における切断線V−Vでの断面図、図6は図3のVI部分の拡大図である。
シートバック3側に設けられるラチェット(第一部材)21は、円板状の板材をプレスにより半抜加工した有底円筒状で、円形凹部21aが形成されている。この円形凹部21aの内周面には、内歯23が円周方向に形成されている。また、円形凹部21aの中心には、シートバック3の傾動の回転軸(図1、図2において軸O)に沿って配置されるシャフト(図示せず)が遊挿される貫通した穴21bが形成されている。尚、本実施形態の図示しないシャフトの断面形状は、小判形とした。
ラチェット21の円形凹部21aとベースプレート25の円形凹部25aとが形成する空間には、カム31が配置される。カム31の中心には、図示しないシャフトが嵌合する小判穴31aが形成されている。そして、図示しないシャフトとカム31とは一体となって回転する。このため、この図示しないシャフトは、シートの両側部に設けられたリクライニング装置のうちの一方のリクライニング装置のカム31の動きを他方のリクライニング装置のカムへ伝達する伝達部材となっている。又、カム31には、ラチェット21方向に突出する3つの突部31cが形成されている。更に、カム31の外周部には、周方向に沿って3つの第一突部31dと、3つの第二突部31eとが交互に形成されている。更に、カム31には、後述する3つの線細工ばね51が係合する3つの穴31fが形成されている。
ここで、本実施形態のポール41をアンロック位置に保持するロック解除保持機構の説明を行う。
そして、大径部61bの突出量は、ポール41の突部41eがラチェット21のガイド61の大径部61bに対向する状態で、ポール41の外歯41aがラチェット21の内歯23に噛合可能な突出量に設定されている。一方、小径部61aの突出量は、ポール41の突部41eがラチェット21のガイド61の小径部61aに対向する状態で、ポール41の外歯41aがラチェット21の内歯23に噛合不可能な突出量に設定されている。
次に、本実施形態の発明部分を図1、図6を用いて説明する。
第一ポールガイド37aと対向するポール41のポール壁部41fと、ポール41と対向する第一ポールガイド37aのポールガイド壁部37cとの間に、両壁部の間隔がポール41が案内される方向(相対回転の軸Oを中心とする円の径方向)に沿って漸次減少するくさび状の空間Sが形成されている。
そして、線細工ばね51は、弾性変形した状態で、その第一端部51aは、レリーズプレート33の穴33eの突出穴33gを通り、カム31に形成された穴31fに係合し、第二端部51bは、くさび状の空間Sに挿入されている。
通常、線細工ばね51の弾性反発力により、カム31を介して、ベースプレート25に設けられたポール41は、外歯41aが、ラチェット21の内歯23に噛合したロック位置にあり、ラチェット(第一部材)21とベースプレート(第二部材)25との相対回転は禁止され、シートバックはシートクッションに対して回転ができない状態(ロック状態)にある。
ポール41の第一ポールガイド37aと対向するポール壁部41fと、第一ポールガイド37aのポール41と対向するポールガイド壁部37cとの間、即ち、ポール41と第一ポールガイド37aとの間に、両壁部の間隔がポール41が案内される方向(相対回転の軸Oを中心とする円の径方向)に沿って漸次減少するくさび状の空間Sを設け、線細工ばね51の第二端部51bは、くさび状の空間Sに挿入され、ポール41のポール壁部41fを力F’で押圧する。そして、F’の分力F1’は、ポール41と第二ポールガイド37bとのガタをなくす方向にポール壁部41fを押圧している。よって、ポール41とポールガイド突部37(ポールガイド)とのガタがなくなり、シートバックのガタを防止でき、従来必要であったポールをポールガイドに押しつける第二カムが不要となる。
21 ラチェット(第一部材)
21a 底面
23 内歯
25 ベースプレート(第二部材)
31 カム
33 レリーズプレート
33j カバー部
37 ポールガイド突部(ポールガイド)
37a 第一ポールガイド
37b 第二ポールガイド
41 ポール
41a 外歯
41e 突部
61a 小径部(段差部)
Claims (4)
- 内筒面に円周方向に沿って内歯が形成され、一方の面が開放面となった有底円筒状の第一部材と、
前記内歯と噛合可能な外歯を有したポールと、
前記第一部材の開放面側に積層され、前記第一部材と前記円周方向に相対回転可能に設けられた第二部材と、
前記第一部材と前記第二部材との間で、回転可能に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合する方向に前記ポールを移動させる方向に付勢されたカムと、
前記第二部材に設けられ、前記外歯が前記内歯に噛合するロック状態となるロック位置と、前記外歯が前記内歯から離れたアンロック状態となるアンロック位置の間で前記ポールを案内するポールガイドと、
前記ポールを前記アンロック位置方向に移動させるレリーズプレートと、
を有し、
前記第一部材の内周面であって前記内歯より底面側に、前記内歯より小径の段差部が設けられており、
前記ポールには、前記第一部材の底面側に突き出す突部が設けられており、
前記ポールの前記突部が前記第一部材の前記段差部に当接することにより、前記ポールは前記アンロック状態に保持され、
前記レリーズプレートには、前記ロック状態において、前記第一部材の開放面から見て、前記レリーズプレートの外縁のうち前記ポールの前記突部に対向する面よりも径方向外側に突出するようにカバー部が設けられている、リクライニング装置。 - 前記ポールガイドは、前記ポールの周方向の両側面に当接して、前記ポールを径方向に移動可能に案内する第一ポールガイドと第二ポールガイドとを有し、
前記リクライニング装置が取り付けられるシートバックが前方に倒れる回転方向を順方向と定義した場合に、前記第一ポールガイドは前記ポールの前記順方向側に位置し、前記第二ポールガイドは前記ポールの前記順方向と逆の逆方向側に位置しており、
前記カバー部は、前記ポールと前記第二ポールガイドとの互いの当接面の少なくとも一部を覆っている、請求項1に記載のリクライニング装置。 - 前記カバー部の外縁が前記段差部の内縁よりも径方向の内側に位置している、請求項1または2に記載のリクライニング装置。
- 前記カバー部の外縁の少なくとも一部が前記段差部の内縁よりも径方向の外側に位置している、請求項1または2に記載のリクライニング装置。
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JP2016222644A JP6788481B2 (ja) | 2016-11-15 | 2016-11-15 | リクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016222644A JP6788481B2 (ja) | 2016-11-15 | 2016-11-15 | リクライニング装置 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JP2016222644A Active JP6788481B2 (ja) | 2016-11-15 | 2016-11-15 | リクライニング装置 |
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2016
- 2016-11-15 JP JP2016222644A patent/JP6788481B2/ja active Active
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