JP6488746B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の車両用シートリクライニング装置は、相対回転する2つのブラケットと、第1ブラケットに配置される複数本のポールと、ポールを径方向に移動させるカムとを備える。各ポールは、カムにより径方向外方向に移動するように付勢され、かつカムの回転に応じて径方向に連動する。カムの回転によりポールが径方向外方に移動してポールの外歯と第2ブラケットの内歯とが互いに噛合すると、第1ブラケットと第2ブラケットとが固定される。第2ブラケットには、1個の所定ポールに対応して、所定ポールの径方向外方への移動を規制するポール規制部が設けられている。ポール規制部は、第1ブラケットに対する第2ブラケットの回転角度が所定角度範囲内にあるときに所定ポールの制限部に係合し得るように構成されている。これにより、第1ブラケットに対する第2ブラケットの角度が所定角度範囲内にあるとき、各ポールの径方向外方への移動が制限され、第1ブラケットに対する第2ブラケットの回転が許容されるようになる。
図1〜図15を参照して、第1実施形態に係る車両用シートリクライニング装置について説明する。
図2に示されるように、車両用シートリクライニング装置10の一方の回転体(後述の第1及び第2ブラケット21,31のうちの一方)が、シートクッション3に取り付けられているプレート3aに固定される。車両用シートリクライニング装置10の他方の回転体(後述の第1及び第2ブラケット21,31のうちの他方)は、シートバック4に取り付けられているプレート4aに固定される。本実施形態では、図2に示されるように、第1ブラケット21がシートクッション3側のプレート3aに固定され、第2ブラケット31がシートバック4側のプレート4aに固定されるものとして説明する。
図3に示されるように、車両用シートリクライニング装置10は、第1ブラケット21と、第2ブラケット31と、第1〜第3ポール40A〜40Cと、カム50と、カム50を付勢する渦巻きばね60と、渦巻きばね60を覆うカバー70と、第1及び第2ブラケット21,31とを保持する保持部材80とを備えている。また、車両用シートリクライニング装置10は、第1ポール40Aの余分な動きを抑制するためのボールカム90を備える。なお、上述のカム機構は、カム50、渦巻きばね60、第1〜第3ポール40A〜40C、及びボールカム90により構成される。
図4(a)及び図4(b)に示されるように、第1ブラケット21は、円板状の本体部22と、ポール40A〜40Cの移動を案内する3つのガイド部23と、第1ブラケット21を固定部材(プレート3a)に取り付けるための凸部27とを有する。
ガイド部23は、外方に向かって延びるガイド面24と内側面23aとを有する。3つのガイド部23の内側面23aに囲まれる領域には、カム50が収容される。
この収容部25は、連通溝25aを介して第1ブラケット21の収容凹部28に繋がっている。連通溝25aから収容凹部28にわたる部分に渦巻きばね60の外方係合部62(図3参照)が係合する。
カム50は、第1及び第2ブラケット21,31の間に配置される(図2参照)。また、カム50は、第1ブラケット21の各ガイド部23の内側面23aに囲まれる領域に収容される。
第3カム部57は、第3ポール40Cの第3カム面44Cを押す3個の押圧部57a,57b、57cを有する。第3カム部57は、第2カム部56と同じ構造を有する。
第1ポール40Aは、互いに段違いに配置された第1ブロック41Aと第2ブロック42Aとを備える。具体的には、第1ブロック41Aは径方向において外方(径方向外方)に、第2ブロック42Aは径方向において内方(径方向内方)に配置され(図2等参照)、かつ、第1ブロック41Aと第2ブロック42Aとは回転軸C2に沿う方向(回転軸方向)にずれた位置に配置される。
また、第1ブロック41Aは、回転軸C2に沿う方向において、カム50と同じ位置に配置される(図2参照)。
第1カム面44Aは、周方向に、第1カム部55の第1押圧部55aが当接する部位と、第1カム部55の第2押圧部55bが当接する部位とが設けられている。
図7(a)及び図7(b)に示されるように、第2ブラケット31は、シャフト5が挿通する挿通孔32aを有する円板状の本体部32と、本体部32の外縁に沿って設けられた外周壁33とを有する。
外周壁33の外周面33bは、保持部材80に摺接する。外周壁33の外面33cは、保持部材80の突起83(図2参照)に摺接する。
図8を参照して、段部34の構成を説明する。図8は、第2ブラケット31の段部34を展開した展開図である。
第1ポール許容部34xは、所定の半径(回転軸C2を中心とする半径。以下、同じ。)の内面35xを有する。
第1ポール規制部34aは、第1ポール許容部34xの内面35xよりも小さい半径の第1内面35aを有する。第1ポール規制部34aは正方向F側に延長され、かつ周方向において第2ポール規制部34bよりも長い。具体的には、第1ポール規制部34aは、第2ポール規制部34bの負方向側端部36bまで延びる。
第2ポール規制部34bは、第1ポール規制部34aの第1内面35aよりも小さい半径の第2内面35bを有する。
第2ポール許容部34yは、第2ポール規制部34bの第2内面35bよりも大きい半径の内面35yを有する。
第3ポール規制部34cは、第1ポール規制部34aの第1内面35aよりも小さい半径の第3内面35cを有する。
図8に示されるように、第1ポール40Aの第1制限部46Aにおける正方向F側の側面と第2ポール40Bの第2制限部46Bにおける正方向F側の側面との間の距離LT12は、第1ポール規制部34aの負方向N側の端面と第2ポール規制部34bの負方向N側の端面との間の距離LU12に等しい。
「ポール移動制限の周方向構造」と「ポール移動制限の径方向構造」とによれば、第1ブラケット21に対して第2ブラケット31が所定の回転角度(以下、この角度を「規定角」という。)にあるとき、第1〜第3制限部46A〜46Cの正方向側角部49A〜49Cが第1〜第3ポール規制部34a〜34cの負方向側端部36a〜36cにそれぞれ当接し得る。
図10及び図11は、図2のB−B線に沿う断面図である。図12は、図2のC−C線に沿う断面図である。
図11は、各ポール40A〜40Cが径方向における内方側の位置に維持されることにより、各ポール40A〜40Cの外歯43A〜43Cと第2ブラケット31の内歯37とが噛合していない状態(以下、「ロック解除状態」)を示す。
第1の基本動作は、操作レバー5aの操作に伴うカム50の回転による各ポール40A〜40Cの動作である。
第1の基本動作では第1〜第3ポール40A〜40Cは同じように動作する。以下では、これらの代表として第1ポール40Aを例にして説明する。
図12に示されるように、第2ブラケット31の第1ポール規制部34aが第1ポール40Aの第1制限部46Aに対応する箇所に位置するときに操作レバー5aの操作が解除されたとすると、カム50が付勢方向RBに回転する。そうすると、カム50の回転に伴って第1ポール40Aが径方向外方に移動し、第1ポール40Aの第1制限部46Aが第1ポール規制部34aに当接する。このため、第1ポール40Aが最も径方向外方へ移動する前にその移動が阻止される。すなわち、第1ポール40Aの径方向への移動が制限されることにより、第1ポール40Aの外歯43Aと第2ブラケット31の内歯37とが離間した状態で維持される。また、第1ポール40Aの第1制限部46Aが第2ブラケット31の第1ポール規制部34aに当接することにより、カム50の回転が阻止され、他のポール(第2及び第3ポール40B,40C)の外方への移動が規制されるようになり、他のポールの外歯43B,43Cと第2ブラケット31の内歯37とが離間した状態で維持される。このようにして、第2ブラケット31の第1ポール規制部34aが第1ポール40Aの第1制限部46Aに対応する箇所に位置するときは、車両用シートリクライニング装置10がロック状態になることが制限される。すなわち、車両用シートリクライニング装置10はロック制限状態(第2ブラケット31の回転が許容される状態)になる。
図13(c)に示されるようなロック制限状態では、第1ポール40Aの第1制限部46Aと第1ポール規制部34aとが接触し、第2及び第3ポール40B、40Cの第2及び第3制限部46B,46Cは、第2及び第3ポール規制部34b、34cにそれぞれ離間し又は摺接し得る。図13(c)に示されるようなロック制限状態から第2ブラケット31が正方向Fに回転すると、第1ポール40Aの第1制限部46Aと第1ポール規制部34aとが摺接する。そして、第2ブラケット31の回転が進行すると、第1ポール40Aの第1制限部46Aと第1ポール規制部34aとの間の接触面積、第2ポール40Bの第2制限部46Bと第2ポール規制部34bとの間の接触可能面積、及び第3ポール40Cの第3制限部46Cと第3ポール規制部34cとの間の接触可能面積が同じ態様で漸次小さくなる。そして、上述の「ポール移動制限の周方向構造」と「ポール移動制限の径方向構造」とにより、第2ブラケット31が規定角に至るまで、第1〜第3ポール40A〜40Cと第1〜第3ポール規制部34a〜34cとの摺接状態または接触可能状態が維持される。第2ブラケット31の回転角度が規定角になるとき、第1〜第3制限部46A〜46Cの正方向側角部49A〜49Cが第1〜第3ポール規制部34a〜34cの負方向側端部36a〜36cにそれぞれ当接し得る。
車両用シートリクライニング装置10はシート2の左右両側に配置されている。左右の車両用シートリクライニング装置10のカム50は連動するため、通常は、車両用シートリクライニング装置10は同じタイミングでロック制限状態からロック状態に移行する。しかし、稀に、一方の車両用シートリクライニング装置10だけがロック状態に移行し、他方の車両用シートリクライニング装置10がロック制限状態で維持されることがある。このような状態になると、一方の車両用シートリクライニング装置10によってシートクッション3に対してシートバック4が固定される。シートバック4が固定されると、第2ブラケット31が回転しないようになるため、他方の車両用シートリクライニング装置10はロック制限状態に維持される。ロック制限状態では、第1ブラケット21と第2ブラケット31とが相対回転し得ること、またカム50が回転し易くなっていることにより、シート2の前後方向の揺れや車両の振動等に起因して操作レバー5aが僅かに揺れる。このようなとき、車両の乗員者は、操作レバー5aの揺れを抑えるために、車両用シートリクライニング装置10の操作レバー5aを押し込む(ロック解除とは逆の操作。)ことがあり、このとき、カム50は付勢方向RBに回転する。これが、外部要因(後述参照)によりカム50が回転する場合に相当する。なお、このような押し込み操作が行われると、操作レバー5aを回転させる押圧力(外部要因の押圧力)がカム50を介してポールに加わる。このとき、車両用シートリクライニング装置10のポールには、渦巻きばね60の付勢力(通常、カム50に加わる力)よりも過大な力(外部要因の押圧力)が加わる。
図14は、従来の第2ブラケット31の段部構造である。従来構造では、第1〜第3ポールの制限部146のそれぞれに対応してポール規制部134aとポール許容部134bとが設けられ、これらポール規制部134aとポール許容部134bとは周方向に交互に配置されている。第2ブラケット31の周縁部が3つの領域に区画され、区画ごとにポール規制部134aとポール許容部134bとが設けられる。このため、上述の第1の作用と同様の作用を奏する。しかし、次の問題がある。
例えば、シートクッション3に対してシートバック4が直角に配置されているときを基準位置として、車両用シートリクライニング装置10を次のように構成される。シートバック4を前方に基準位置から50度までの範囲でロック制限状態となりかつ後方に基準位置から80度までの範囲でロック状態が可能であるように、車両用シートリクライニング装置10が構成される。この構成の場合、制御角度範囲が130度(すなわち120度以上の角度)になる。このため、このような仕様が要求されている車両では、図14に示される従来構造の車両用シートリクライニング装置10を用いることができない。
第1ポール規制部34aと第2ポール規制部34bとが径方向において異なる位置に配置されている。そして、第2ブラケット31の第1ポール規制部34aは、従来構造と異なり、第2ポール規制部34bの負方向側端部36bまで延びる。この構成により、第1ポール40Aのポール移動規制範囲APと第2ポール40Bのポール移動許容範囲AQとが重なるようになっている(以下、このような重なりの構造を「制御範囲ARの重なり構造」という。)。このため、従来構造のように第1ポール40Aのポール移動規制範囲APと第2ポール40Bのポール移動許容範囲AQとが重ならない構造に比べて制御範囲ARが拡大され、第2ブラケット31の制御角度範囲が拡大されるようになる。
図13(a)に示されるように、車両用シートリクライニング装置10がロック状態にあるときは、第1〜第3制限部46A〜46Cが第1ポール許容部34x、第1ポール規制部34a、第2ポール規制部34bにそれぞれ接触または接触し得る状態(カム50を介して力が加わるときに接触する状態)にある。
(1)本実施形態では、第2ブラケット31は、第1及び第2ポール40A,40Bの径方向への移動を規制する第1及び第2ポール規制部34a,34bを有する。第2ポール規制部34bは第1ポール規制部34aよりも正方向F側にかつ径方向内方に配置される。第1及び第2ポール規制部34a,34bの負方向側端部36a,36bは、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度が規定角にあるとき、第1及び第2ポール40A,40Bの第1及び第2制限部46A,46Bの正方向側角部49A,49Bに接触するようにそれぞれ配置されている。また、第1ポール規制部34aは第2ポール40Bの径方向外方への移動を許容するように構成されている。
図16を参照して、第2実施形態に係る車両用シートリクライニング装置10について説明する。
第X1ポール規制部34dの第X1内面35dは、第X1ポール40Dの第X1制限部46Dが第X1ポール規制部34dに対応する位置に配置されて第X1ポール40Dが径方向外方に移動して第X1制限部46Dが第X1内面35dに当接するとき第X1ポール40Dの外歯と第2ブラケット31の内歯37とが離間するように構成されている。
第X2ポール規制部34eは、第X1ポール規制部34dの第X1内面35dよりも小さい半径の第X2内面35eを有する。
(1)本実施形態では、第2ブラケット31は、第X1及び第X2ポール40D,40Eそれぞれに対応して設けられて第X1及び第X2制限部46D,46Eとの係合により第X1及び第X2ポール40D,40Eの径方向への移動を規制する第X1及び第X2ポール規制部34d,34eを有する。第X2ポール規制部34eは第X1ポール規制部34dよりも負方向N側に配置されている。第X1及び第X2ポール規制部34d,34eの負方向側端部36d,36eは、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度が規定角にあるとき第X1及び第X2ポール40D,40Eの制限部46D,46Eの正方向側角部49D,49Eに接触するように配置される。更に、第X1ポール規制部34dは正方向F側に延長され、かつ周方向において第X2ポール規制部34eよりも長い。
図17を参照して、第1実施形態に係る車両用シートリクライニング装置10の第1変形例について説明する。
この例では、第3ポール規制部34cは、第2ポール規制部34bよりも正方向F側にかつ径方向外方に配置されている。第3ポール規制部34cの負方向側端部36cは、第1ブラケット21に対する第2ブラケット31の回転角度が規定角にあるとき第3ポール40Cの第3制限部46Cの正方向側角部49Cに接触するように配置される。また、これに伴って第3ポール40Cは、第1実施形態における位置よりも外方側に配置される。この構成によれば、実質的に第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、図19では、便宜上、第1制限部46Aと第1ポール許容部34xとが接触し、第3制限部46Cと第2ポール規制部34bとが接触するように図示されているが、実質的に、これらは接触していない(図20においても同様である。)。
この変形例は、第3変形例に、第3ポール規制部34cを加えたものである。
図21〜図23を参照して、第3実施形態に係る車両用シートリクライニング装置10について説明する。
第1ポール規制部234a、第2ポール規制部234b、及び第1ポール許容部234xは、正方向に、第1ポール許容部234x、第1ポール規制部234a、第2ポール規制部234bの順に配列されている。第2ポール規制部234bは、第1ポール規制部234aよりも径方向内方に配置される。
図22は、第1〜第4ポール140A〜140Dの径方向外方への移動が制限されることにより、第1〜第4ポール140A〜140Dの外歯143A〜143Dと第2ブラケット31の内歯37とが噛合しない状態(以下、「ロック制限状態」)を示す。
・第1実施形態では、図14に示された従来構造に比べて第1ポール規制部34aが延長される構成について説明したが、本技術によれば、図14に示された従来構造に比べて第1ポール許容部34xも延長され得る。すなわち、本技術によれば、従来構造に比べて、ポール移動許容範囲AQ及びポール移動規制範囲APのうちの少なくとも一方が延長され得る。
Claims (6)
- 第1ブラケットと、前記第1ブラケットに対して正負方向に回転する第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して回転または移動するカムと、前記カムの回転または移動に基づいて前記第1ブラケットの径方向に移動して前記第2ブラケットに係合する複数のポールとを備え、
前記複数のポールのそれぞれは径方向外方に付勢されかつ前記カムの回転または移動に応じて連動して径方向に移動するものであり、前記複数のポールのうちの第1ポール及び第2ポールは径方向への移動を制限する制限部を有し、
前記第2ブラケットは、前記ポールの外歯と噛合する内歯が設けられた外周壁と、前記第1及び前記第2ポールそれぞれに対応して設けられて前記制限部との係合により前記第1及び第2ポールの径方向への移動を規制する第1及び第2ポール規制部とを有し、前記第2ポール規制部は前記第1ポール規制部よりも正方向側にかつ径方向内方に配置され、
前記第1及び前記第2ポール規制部の負方向側端部は、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度が規定角にあるとき前記第1及び第2ポールの制限部の正方向側角部に接触するようにそれぞれ配置され、前記第1ポール規制部は前記第2ポールの径方向外方への移動を許容する、車両用シートリクライニング装置。 - 前記第1ポール規制部は、正方向に前記第2ポール規制部の負方向側端部にまで延び、前記第2ブラケットが前記規定角よりも負方向側にあるとき前記第1ポールの径方向外方への移動を規制し、かつ前記第2ブラケットが前記規定角よりも正方向側にあるとき前記第2ポールの径方向外方への移動を許容する
請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置。 - 前記複数のポールのうちの第3ポールは制限部を有し、前記第2ブラケットは、更に、前記第3ポールに対応して設けられて前記第3ポールの制限部との係合により前記第3ポールの径方向への移動を規制する第3ポール規制部を有し、
前記第3ポール規制部は前記第2ポール規制部よりも正方向側にかつ径方向内方、径方向に等しい位置、または径方向外方に配置され、前記第3ポール規制部の負方向側端部は、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度が前記規定角にあるとき前記第3ポールの制限部の正方向側角部に接触するように配置される
請求項2に記載の車両用シートリクライニング装置。 - 前記複数のポールのうちの第3ポールは制限部を有し、前記第2ポール規制部は、正方向に延び、前記第2ブラケットが前記規定角よりも負方向側にあるとき前記第2ポールの径方向外方への移動を規制し、かつ前記第2ブラケットが前記規定角よりも正方向側にあるとき前記第3ポールの径方向外方への移動を許容する
請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置。 - 前記第2ブラケットは、更に、前記第3ポールに対応して設けられて前記第3ポールの制限部との係合により前記第3ポールの径方向への移動を規制する第3ポール規制部を有し、
前記第3ポール規制部は前記第2ポール規制部よりも正方向側にかつ径方向内方に配置され、前記第3ポール規制部の負方向側端部は、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度が前記規定角にあるとき前記第3ポールの制限部の正方向側角部に接触するように配置される
請求項4に記載の車両用シートリクライニング装置。 - 第1ブラケットと、前記第1ブラケットに対して正負方向に回転する第2ブラケットと、前記第1ブラケットに対して回転または移動するカムと、前記カムの回転または移動に基づいて前記第1ブラケットの径方向に移動して前記第2ブラケットに係合する複数のポールとを備え、
前記複数のポールのそれぞれは径方向外方に付勢されかつ前記カムの回転または移動に応じて連動して径方向に移動するものであり、前記複数のポールのうちの第X1ポール及び第X2ポールは径方向への移動を制限する制限部を有し、
前記第2ブラケットは、前記ポールの外歯と噛合する内歯が設けられた外周壁と、前記第X1及び第X2ポールそれぞれに対応して設けられて制限部との係合により前記第X1及び第X2ポールの径方向への移動を規制する第X1ポール規制部及び第X2ポール規制部とを有し、前記第X2ポール規制部は前記第X1ポール規制部よりも負方向側に配置され、
前記第X1及び第X2ポール規制部の負方向側端部は、前記第1ブラケットに対する前記第2ブラケットの回転角度が規定角にあるとき前記第X1及び第X2ポールの制限部の正方向側角部に接触するように配置され、前記第X1ポール規制部は正方向側に延長されかつ前記第X2ポール規制部よりも長い、車両用シートリクライニング装置。
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