JP5592743B2 - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートリクライニング装置に関し、車両用シートリクライニング装置の高強度化と小径化を図ったものである。
車両にはシートが設けられており、該シートには、シートクッションに対してシートバックを回動させて任意の位置で固定することができるように、車両用シートリクライニング装置が設けられている。
従来の車両用シートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。この車両用シートリクライニング装置は、シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されたシートバックとのいずれか一方に結合された機枠と、他方に結合されると共に前記機枠に対して相対回転自在な蓋体と、該蓋体が前記機枠に対して軸方向へ相対移動するのを規制する規制部材と、前記機枠に対する前記蓋体の回動をロックあるいはロック解除するロックツースと、該ロックツースをロックする位置あるいはロック解除する位置へ移動させるカムとによって構成されている。
車両の衝突時等にはシートクッションに対してシートバックが大きな力で車体前方へ回転させられるため、車両用シートリクライニング装置として高強度のものが要求される。高強度の車両用シートリクライニング装置を得るためには、蓋体の外径寸法を大きくしてロックツースと噛み合う内歯ギヤの歯(モジュール)を大きくするか、またはロックツースの板厚を大きくすることが必要であり、ロックツースの板厚を大きくした場合には、蓋体の外周の円筒部の軸方向長さを長くする必要がある。円筒部の軸方向長さを長くしつつ、蓋体の外径寸法を大きくしないようにするために特許文献1のように蓋体の円筒部を絞り加工等して蓋体の外周部をフランジ状に形成すると、蓋体を軸方向に規制する規制部材の軸方向長さも長くなる。
特開2008−018108号公報 特開2004−121508号公報 特開2009−077920号公報
ところが、規制部材は半径方向の板厚寸法が小さいことから撓み易く、蓋体に軸方向の荷重が作用した場合に蓋体の軸方向の変位量が大きくなり、シートバックの左右方向のがたつきや車両用シートリクライニング装置のロック強度の低下の原因となる。なお、特許文献2では蓋体の円筒部をプレス加工による半抜きで形成しているが、円筒部の軸方向長さを長くするには、蓋体の板厚を大きくすることが必要であり、蓋体の板厚を大きくすると、その分だけ蓋体が半径方向にも大きくなって車両用シートリクライニング装置が大型化する。
また、特許文献3では機枠を小形化するために機枠に円筒部を形成することなく機枠の外周面に規制部材の基端部をレーザ溶接し、該規制部材の中心へ向って屈曲する先端部に対して蓋体が摺動する構成にしているが、蓋体が摺動する相手の部材が規制部材となるため、機枠に対する蓋体のガタツキが大きくなり、更に機枠の外周面に規制部材をレーザ溶接する際に生じる火花(スパッタ等)が蓋体と規制部材との間の摺動部に入り易く、作動性が悪くなるという問題がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、高強度化と小径化とを達成した車両用シートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されるシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して相対回転自在でかつ内歯ギヤを有する回動部材と、前記ベース部材に対して前記回動部材が軸方向へ相対移動するのを規制する規制部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ揺動可能なロックツースと、該ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合させあるいは分離させるカムとを備え、
前記ベース部材の前記回動部材との対向面には円形凹部を形成するための大径円筒部が形成される一方、前記回動部材の前記ベース部材との対向面には前記大径円筒部に入り込むと共に内周面に前記内歯ギヤを有する小径円筒部が形成され、該小径円筒部には、前記大径円筒部の内周面と摺動して前記ベース部材に対し前記回動部材を半径方向に規制する摺動外周面と、前記ベース部材,前記規制部材と摺動することにより前記ベース部材に対して前記回動部材を軸方向に規制する軸直角な摺動平面,摺動規制面が形成された車両用シートリクライニング装置において、
前記小径円筒部に、前記摺動外周面の反ベース部材側から半径方向外側へ突出する第1フランジ部を形成し、該第1フランジ部を前記ベース部材における前記大径円筒部の回動部材側の端面と前記規制部材との間に配置して該第1フランジ部の反ベース部材側の外面を前記規制部材に軸方向に摺動接触させて前記摺動規制面としたことを特徴とする。
この発明によれば、回動部材の小径円筒部に半径方向外側へ突出する第1フランジ部が形成されており、該第1フランジ部の反ベース部材側の外面を摺動規制面としている。このため、第1フランジ部を除いた小径円筒部の半径方向の板厚寸法を小さくしても、回動部材の外周部に摺動規制面を確保することが可能となる。したがって、回動部材の小径円筒部が嵌め込まれる大径円筒部を有するベース部材の半径寸法を小さくすることが可能となる。
また、従来は小径円筒部の半径方向の板厚寸法を小さくする場合には、回動部材の摺動規制面を小径円筒部よりも中心側であって軸方向の反ベース部材側へ移動した位置に設けて、該摺動規制面と摺動接触する規制部材の内周側も中心側であって軸方向の反ベース部材側へ延長させているが、この発明によれば、前記第1フランジ部の反ベース部材側の外面を摺動規制面としているので、規制部材を摺動させる摺動規制面の位置がベース部材に近くなって、規制部材の軸方向長さが従来よりも短くなる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記第1フランジ部のベース部材側の端面を、前記大径円筒部の端面と摺動接触させて前記摺動平面としたことを特徴とする。
この発明によれば、回動部材における小径円筒部の摺動外周面と第1フランジ部のベース部材側の端面(摺動平面)との2面が直角に繋がって形成された外周面凹部に、ベース部材における大径円筒部の内周面と大径円筒部の端面との2面が直角に繋がって形成された内周面凸部が嵌まり込み、回動部材がベース部材に対して摺動しながら相対的に回転する。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記小径円筒部のベース部材側の端面を、前記ベース部材における前記円形凹部の底面と摺動接触させて前記摺動平面としたことを特徴とする。
この発明によれば、回動部材における小径円筒部の摺動外周面と小径円筒部のベース部材側の端面(摺動平面)との2面が直角に繋がって形成された外周面凸部が、ベース部材における大径円筒部の内周面と円形凹部の底面との2面が直角に繋がって形成された内周面凹部に嵌まり込み、回動部材がベース部材に対して摺動しながら相対的に回転する。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記大径円筒部の外周部に前記規制部材における円筒形の基端部を嵌め込み、該基端部を前記大径円筒部の外周部にレーザ溶接したことを特徴とする。
この発明によれば、ベース部材の大径円筒部に規制部材の基端部を嵌め込み、大径円筒部に対して規制部材を軸方向に位置決めした後に、半径方向からのレーザ溶接を円周方向に沿って行い該基端部と大径円筒部の外周部とを溶接するため、大径円筒部の半径方向の寸法を小さくできる。また、規制部材の基端部の内周面とベース部材の大径円筒部の外周面との間の「円筒形の隙間」に沿ってレーザ溶接によるスパッタが生じるが、第1フランジ部がベース部材と回動部材との摺動部へのスパッタの侵入を軽減する。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
前記ベース部材の大径円筒部の外周部の反回動部材側に、前記規制部材の外径寸法と略同一または小さい外径寸法の第2フランジ部を形成し、該第2フランジ部に前記規制部材の基端部の端面を当接させ、該基端部の端面と前記第2フランジ部の回動部材側の端面とをレーザ溶接したことを特徴とする。
この発明によれば、ベース部材の大径円筒部に規制部材の基端部を嵌め込み、規制部材の基端部の端面を第2フランジ部に当接させて規制部材を軸方向に位置決めした状態で、半径方向からのレーザ溶接を円周方向に沿って行い該基端部の端面と第2フランジ部の端面とを溶接するため、規制部材の軸方向の位置決めが容易になると共に、規制部材の基端部の端面とベース部材の第2フランジ部の端面とをレーザ溶接するので、「円筒形の隙間」に生じるスパッタの発生を少なくすることができる。
請求項1に係る車両用シートリクライニング装置によれば、回動部材の小径円筒部に半径方向外側へ突出する第1フランジ部を形成することにより、第1フランジ部の反ベース部材側の外面を規制部材が摺動する摺動規制面としたので、小径円筒部の半径方向の板厚寸法を小さくすることができ、小径円筒部が嵌まり込む大径円筒部を有するベース部材の外径寸法を小さくすることが可能となる。このため、車両用シートリクライニング装置の小径化が図れる。また、第1フランジ部の反ベース部材側の外面を摺動規制面としているので、摺動規制面がベース部材に近くなり、規制部材の軸方向長さが短くなる。このため、回動部材に軸方向の荷重が作用した際の規制部材の撓み変形量が小さくなり、ベース部材に対する回動部材の軸方向の変位量が小さくなるので、シートバックの左右のがたつきが防止されると共にベース部材と回動部材との開きに起因するロック強度の低下を阻止することができる。つまり、車両用シートリクライニング装置の小径化と高強度化とが可能となる。
請求項2に係る車両用シートリクライニング装置によれば、回動部材における第1フランジ部の軸方向の両側の端面,外面(摺動平面および摺動規制面)が、ベース部材の大径円筒部の端面と規制部材の内面とに夫々摺動すると共に、回動部材の外周面凹部にベース部材の内周面凸部が嵌まり込んで、回動部材がベース部材に対して摺動しながら相対的に回転するので、ベース部材に対する回動部材の軸方向および半径方向のガタつきが抑制される。
請求項3に係る車両用シートリクライニング装置によれば、回動部材の小径円筒部のベース部材側の端面(摺動平面)がベース部材における円形凹部の底面と摺動するので、回動部材の小径円筒部の軸方向の両側の端面,外面がベース部材の円形凹部の底面と規制部材の内面とに夫々摺動すると共に、回動部材の小径円筒部がベース部材の大径円筒部に嵌まり込んで小径円筒部の摺動外周面が大径円筒部の内周面に対して摺動するので、ベース部材に対する回動部材の軸方向および半径方向のがたつきが抑制される。
請求項4に係る車両用シートリクライニング装置によれば、規制部材の基端部を大径円筒部の外周部にレーザ溶接したので、回動部材の小径円筒部とベース部材の大径円筒部との半径方向の板厚寸法をいずれも強度上必要な最小限度の値に設定することにより、内歯ギヤの径寸法を基準とした場合の車両用シートリクライニング装置の外径寸法が最小径化される。また、規制部材の円筒形の内周面とベース部材の円筒形の外周面との間をレーザ溶接する際に、内周面と外周面との間の「円筒形の隙間」に生じたスパッタの摺動外周面への侵入が、第1フランジ部の存在により抑制される。
請求項5に係る車両用シートリクライニング装置によれば、ベース部材の大径円筒部の第2フランジ部に規制部材の基端部を当接させてレーザ溶接するので、規制部材の軸方向の位置決めが容易である。また、基端部の端面と第2フランジ部の端面とをレーザ溶接するので、前記「円筒形の隙間」に生じるスパッタの量が少なくなり、摺動外周面の位置へ侵入するスパッタの量は更に少なくなり、レーザ溶接化したことによる摺動性の悪化を防止できる。
図2(b)の要部拡大図(実施の形態1)。 車両用シートリクライニング装置に係り、(a)は一部破断して示す構成図、(b)は側面断面図(実施の形態1)。 図1と対応させて示す要部拡大図(実施の形態2)。 図1と対応させて示す要部拡大図(実施の形態3)。 図1と対応させて示す要部拡大図(実施の形態4)。 車両用シートの構成図(実施の形態1)。
以下、本発明による車両用シートリクライニング装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
(構成)
図6に示すように、座る部分であるシートクッション2が設けられ、該シートクッション2に対してシートバック3が車両の前後方向へ回動可能に取り付けられている。シートクッション2にはベースプレート4を介してベース部材としての機枠5が結合される一方、シートバック3にはアームプレート6を介して図示しない回動部材としての蓋体7が結合されている。そして、シートクッション2に対してシートバック3を車両の前方である左側へ向かって倒すように付勢する図示しないスプリングが設けられている。
前記機枠5および前記蓋体7は、図2に示す車両用シートリクライニング装置1を構成している。この車両用シートリクライニング装置1について、以下に説明する。図2(b)に示すように、機枠5には円盤の内部をプレスにより半抜きして円形凹部5aを形成することにより外周部に大径円筒部5jが形成される一方、蓋体7の外周部には同様にして前記機枠5と対向する側に小径円筒部7bが形成され、該小径円筒部7bの内周面には内歯ギヤ7aが形成されている。そして、該小径円筒部7bの部分が機枠5の前記大径円筒部5jの内部に、同軸状かつ相対回転自在に嵌め込まれている。図2(b)の要部拡大図を図1に示す。該小径円筒部7bの外周面には、大径円筒部5jの内周面5bと摺動することにより機枠5に対し蓋体7を半径方向に規制する摺動外周面7cが形成され、該摺動外周面7cの反機枠5側に半径方向外側へ突出する第1フランジ部7dが形成されている。そして、該第1フランジ部7dの機枠5側の面には、機枠5の大径円筒部5jの端面5cと摺動することにより、機枠5に対して蓋体7を軸方向に規制する軸直角な摺動平面として端面7eが形成されている。小径円筒部7bの機枠5側の端面7jと円形凹部5aの底面5eとの間には隙間20が形成されている。
そして、機枠5に対して蓋体7が軸方向へ相対移動するのを規制する規制部材としてリング状のホルダ8が設けられ、該ホルダ8は機枠5の外周部を軸方向の両側から挟むように屈曲形成されている。そして該ホルダ8の蓋体7側の先端部8aは中心へ向かって屈曲されており、該先端部8aの内面が蓋体7の外周部に軸方向から摺動接触し、蓋体7を軸方向に規制している。これにより、機枠5と蓋体7とが軸方向に分離されることなく相対回転可能に保持されている。従来、小径円筒部をプレス加工により半抜きで形成する場合は、半抜き加工に要求される半径方向の板厚寸法(T)が必要になるが、小径円筒部を鍛造等で形成すれば小径円筒部を強度上必要な半径方向の板厚寸法(t1)にすることができ、半径方向の板厚寸法を小さくすることができる。しかし、鍛造等で形成した場合は、小径円筒部7bが軸方向外部へ向かって延長されて仮想線で示す円筒延長部7gが形成されるため、該円筒延長部7gの外面をホルダ8の先端部8aの内面と摺動させる必要があった。この発明では蓋体7の外周部に第1フランジ部7dが形成されているため、小径円筒部7bの軸方向の厚さを強度に必要な厚さにしても、ホルダ8が摺動接触する面を確保することができ、ホルダ8の先端部8aの内面を第1フランジ部7dの反機枠5側の外面の摺動規制面7fに摺動させることができる。
図2(a)に示すように、機枠5と蓋体7との軸方向間には、中央に回転式のカム9が配置され、該カム9を挟んだ上下位置には揺動自在な一対のロックツース10が配置されている。該ロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するため、円弧軌道の内周側には、内周側ガイド面11aを有する半円柱形状の軸部11が機枠5と一体成形される一方、ロックツース10には、その一部を円弧状に切り欠いて軸受面10cが形成されている。一方、ロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するための円弧軌道の外周側には、ロックツース10を案内するために第1,第2ガイド凸部12A,12B(一対のガイド部)が機枠5と一体成形され、第1,第2ガイド凸部12A,12Bに第1,第2外周側ガイド面12a,12b(外周側ガイド面)が形成されている。そして、ロックツース10には、第1,第2外周側ガイド面12a,12bと摺動する第1,第2摺動外周面10a,10bが形成されている。ロックツース10は円弧軌道に沿って揺動するので、第1,第2外周側ガイド面12a,12bと第1,第2摺動外周面10a,10bとは、軸部11の中心に対して同軸の円弧形状に形成されている。そして、円弧軌道に沿って揺動するロックツース10であって、前記内歯ギヤ7aと対向する面には、前記内歯ギヤ7aに噛合可能な外歯ギヤ10dが形成されている。
このように前記内歯ギヤ7aに係脱する前記外歯ギヤ10dを備えたロックツース10を前記内歯ギヤ7aへ向かって押圧するために、前記カム9が設けられている。カム9は、中心孔9eを中心として反時計方向に回動させることにより、一対のロックツース10をカム9を中心とする半径方向外側へ押圧して外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させたり、逆に時計方向へ回動させることにより噛合を解除させたりすることができる。外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させることにより、機枠5に対する蓋体7の回動が規制され、シートクッション2に対してシートバック3が所定の角度位置で保持される。
カム9には、ロックツース10を時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるためのロックカム面9aと、ロックツース10を反時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aから引き離すためのロック解除カム面9bとが形成されている。カム9には、図2(a)の上下のロックカム面9aどうしを結ぶ線L1に対してほぼ直交する線L2上に、カム9の線L2方向への移動を規制する摺動外周面9cが形成されている。該摺動外周面9cは、カム9の中心孔9eを中心とする円弧状に形成されている。摺動外周面9cは、第1ガイド凸部12Aに形成された摺接面12dに常に摺接している。
そして、ロックツース10の外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるように常時付勢するために、カム9を反時計方向へ回転付勢するロックスプリング13が設けられている。該ロックスプリング13は、機枠5と一体形成された半円柱形状の凸部14を介してその基端部が取り付けられ、先端部がカム9の外周面に形成された係止部9dに係止されている。
図2(b)に示すように、車両用シートリクライニング装置1は、シートクッション2の幅方向両側にそれぞれ配置されており、左右の車両用シートリクライニング装置1に個別に設けられた操作軸15どうしが、シャフト16を介して連結されている。即ち、カム9の中心孔9eには前記操作軸15が圧入固定されており、該操作軸15は、操作軸15の一端の外周面に形成したセレーション(継手部)15aと円筒状のシャフト16の内周面に形成したセレーション16aとを介してシャフト16と一体回転するように結合されている。
図2(b)に示すように操作軸15の他端に形成したセレーション15bが図6に示すべ一スプレート4の外方に突出し、該セレーション15bに操作レバー17が取り付けられ、該操作レバー17には操作ノブ18が取り付けられている。
(作用)
次に、車両用シートリクライニング装置1の作用を説明する。
車両用シートリクライニング装置1がシートに組み付けられた状態においては、通常時は図2(a)に示すように、ロックスプリング13の付勢力によりカム9が反時計方向に回動した状態を占めており、ロックカム面9aによってロックツース10が押圧され、ロックツース10が軸部11および第1,第2外周側ガイド面12a,12bを介して円弧軌道に沿って時計方向に揺動し、外歯ギヤ10dが蓋体7の内歯ギヤ7aに噛合した状態になっている。即ち、シートバック3の回動が規制された状態になっている。
次に、操作ノブ18を操作し、ロックスプリング13の付勢力に抗して操作軸15を図6中の時計方向に回動させると、カム9のロックカム面9aとロックツース10との係合が解かれると共に、ロック解除カム面9bがロックツース10を反対方向へ押圧することになる。このため、ロックツース10は、軸部11を中心として反時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10dと内歯ギヤ7aとの噛合が解かれてロック解除状態となり、蓋体7の取り付けられたアームプレート6及びシートバック3が図示しないスプリングの付勢力により前倒し方向に回動する。
図示しないスプリングの付勢力に抗してシートバック3を後倒し方向へ向かって回動させ、希望するシートバック3の角度位置で操作ノブ18から手を放すと、ロックスプリング13の付勢力によりカム9が反時計方向へ回動し、ロックカム面9aがロックツース10を時計方向へ押圧する。このため、ロックツース10の外歯ギヤ10dが内歯ギヤ7aと噛合してロック状態に戻る。
図6のシートバック3に前倒しの荷重が加わったときの作用を説明する。図2に矢印で示すように機枠5に対して蓋体7が相対的に反時計方向へ回動しようとし、回動力が内歯ギヤ7aと外歯ギヤ10dとの噛合部を介してロックツース10に伝わるので、該ロックツース10が図2中の反時計方向へ回動されようとし、このときロックツース10は、カム9,軸部11および第2ガイド凸部12Bにより支持される。
前記のように、蓋体7の小径円筒部7bに半径方向外側へ突出する第1フランジ部7dが形成されている。これはプレス加工により半抜きしてできた蓋体7の断面四角形の外周部を、切削加工することによって形成したものである。そのため、小径円筒部7bの半径方向の板厚寸法(t1)は、従来の切削加工する前の断面四角形の外周部の板厚寸法Tに比べて小さくできる。即ち、この発明では、小径円筒部7bの板厚寸法を、プレス加工に必要な板厚寸法Tではなく、小径円筒部7bとして強度上必要な板厚寸法(t1)とすることができる。なお、小径円筒部7bと第1フランジ部7dとは、プレス加工と切削加工に代えて、鍛造により形成しても良い。また、小径円筒部7bの板厚寸法を強度上必要な板厚寸法(t1)に形成する加工方法として従来の絞り加工が知られている。この絞り加工では、図1に仮想線で示すように蓋体7の小径円筒部7bを軸方向の反機枠5側へ向って延長して形成した円筒延長部7gの外面に、ホルダ8が摺動するための摺動規制面を設けていたため、蓋体7は外周部の軸方向の幅寸法Hが大きく設定されていたが、この発明によれば、前記第1フランジ部7dの反機枠5側の外面を摺動規制面7fとしているので、前記円筒延長部7gの部分が不要となり、小径円筒部7bの軸方向の幅寸法をHからhに小さくすることができる。なお、小径円筒部7bを鍛造により形成する場合には、円筒延長部7gが不要になった分の材料を第1フランジ部7dとして使用できる。更に、小径円筒部7bの軸方向の幅寸法がHからhに小さくなることから、第1フランジ部7dの軸方向の幅寸法Sが小さくなり、ホルダ8を摺動させる摺動規制面7fの位置が機枠5に近くなり、機枠5の大径円筒部5jの端面5cからホルダ8の自由端である摺動規制面7fまでのホルダ8の軸方向長さが従来よりも短くなる。
この発明では、蓋体7の小径円筒部7bに半径方向外側へ突出する第1フランジ部7dを形成することにより第1フランジ部7dの反機枠5側の外面を摺動規制面7fとしている。そのため、小径円筒部7bの半径方向の板厚寸法(t1)を小さくすることができ、小径円筒部7bが嵌め込まれて摺動する機枠5の大径円筒部5jの内周面5bの半径方向の寸法を小さくすることができる。つまり、従来の絞り加工により小径円筒部7bのみを蓋体7の外周部に形成する場合は、小径円筒部7bの半径方向の板厚寸法(t1)を小さくすることができるため、蓋体7の外径寸法を小さくすることができるが、小径円筒部の軸方向の幅寸法がHとなって大きくなってしまうため、機枠5の大径円筒部5jの端面5cから摺動規制面までの寸法が大きくなり、ホルダ8の軸方向長さが長くなる。一方、従来の半抜き加工により小径円筒部7bのみを蓋体7の外周部に形成した場合は、小径円筒部7bの軸方向の幅寸法は蓋体7の板厚と同じ寸法hになるため、ホルダ8の軸方向長さを小さくできるが、小径円筒部7bの半径方向の板厚寸法は半抜きに必要な板厚寸法Tとなって絞り加工の場合よりも厚くなってしまう。
この発明では、小径円筒部7bに半径方向外側へ突出する第1フランジ部7dを形成することにより第1フランジ部7dの反機枠5側の外面をホルダ8が摺動する摺動規制面7fとしたので、摺動規制面7fを確保しつつ小径円筒部7bの半径方向の板厚寸法を小さくすることができ、この小径円筒部7bが嵌め込まれる機枠5の大径円筒部5jの内周面5bの半径寸法も小さくなる。そのため、機枠5およびホルダ8の外径寸法を小さくすることができ、車両用シートリクライニング装置の小径化が図れる。また、ホルダ8の軸方向長さを小さくできるため、蓋体7と機枠5との間に軸方向の荷重が作用した際にホルダ8の撓み変形を小さくすることができ、機枠5に対する蓋体7の軸方向の変位が小さくなるため、シートバック3の左右のがたつきを防止できると共に機枠5と蓋体7との開きに起因するロック強度の低下を阻止することができる。つまり、車両用シートリクライニング装置の小径化と高強度化が可能になる。
このほか、蓋体7における小径円筒部7bの摺動外周面7cと第1フランジ部7dの機枠5側の端面7e(摺動平面)との2面が直角に繋がって形成された外周面凹部7iに、機枠5における大径円筒部5jの内周面5bと大径円筒部5jの端面5cとの2面が直角に繋がって形成された内周面凸部5dが嵌まり込み、夫々が摺動すると共に蓋体7の外周面凹部7iに機枠5の内周面凸部5dが嵌まり込んで、蓋体7が機枠5に対して摺動しながら相対的に回転するので、機枠5に対する蓋体7の軸方向および半径方向のガタつきが抑制される。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。なお、この実施の形態は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態1の要部を示す図1と対応させて実施の形態2の要部を図3に示す。この実施の形態では、小径円筒部7bの機枠5側の端面7jを摺動平面として機枠5における円形凹部5aの底面5eに摺動させたものである。そして、第1フランジ部7dの機枠5側の端面7eと機枠5の大径円筒部5jの端面5cとの間には隙間21が形成されている。この隙間21は、寸法のばらつきがあっても端面7eと端面5cとが接することはなく、また機枠5と蓋体7との間にこじりが生じた際でも端面7eと端面5cとが接することのない寸法に設定されている。
蓋体7における小径円筒部7bの摺動外周面7cと小径円筒部7bの機枠5側の端面7j(摺動平面)との2面が直角に繋がって形成された外周面凸部7kが、機枠5における大径円筒部5jの内周面5bと円形凹部5aの底面5eの2面が直角に繋がって形成された内周面凹部5fに嵌まり込み、ホルダ8の先端部8aが摺動規制面7fに摺動接触して蓋体7を軸方向に規制した状態で蓋体7が機枠5に対して摺動しながら相対的に回転する。
実施の形態2に係る車両用シートリクライニング装置によれば、蓋体7の小径円筒部7bの機枠5側の端面7jを機枠5における円形凹部5aの底面5eと摺動する摺動平面としたので、蓋体7の小径円筒部7bの軸方向の両側の端面,外面(端面7j,摺動規制面7f)が機枠5の円形凹部5aの底面5eとホルダ8の内面とに夫々摺動すると共に、蓋体7の小径円筒部7bが機枠5の大径円筒部5jに嵌まり込んで小径円筒部7bの摺動外周面7cが大径円筒部5jの内周面5bに対して円周方向へ摺動するので、機枠5に対する蓋体7の軸方向および半径方向のガタつきが抑制される。
(c)実施の形態3
次に、実施の形態3について説明する。なお、この実施の形態は実施の形態2の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態2の要部を示す図3と対応させて実施の形態3の要部を図4に示す。この実施の形態では、機枠5の大径円筒部5jに結合するホルダ8の結合構造のみが実施の形態2と異なる。即ち、ホルダ8のうちの摺動規制面7fと摺動する先端部8aとは反対側であって機枠5に結合される基端部8bは円筒形に形成されて機枠5の大径円筒部5jに結合されており、その結合構造は、図3ではホルダ8が大径円筒部5jを軸方向から挟むことによって行われている。これに対し、図4では大径円筒部5jの外周部にホルダ8における円筒形の基端部8bを嵌め込み、該基端部8bが大径円筒部5jの外周部にレーザ溶接により結合されている。このため、大径円筒部5jにはホルダ8によって挟まれる部分が不要になり、大径円筒部5jの半径方向の板厚寸法は、強度上必要な最小限の板厚寸法(t2)を有していれば足りることになる。
この発明によれば、機枠5の大径円筒部5jにホルダ8の基端部8bを嵌め込み、大径円筒部5jに対してホルダ8を軸方向に位置決めした後に、図4に矢印で示すように半径方向からのレーザ溶接を円周方向に沿って行い該基端部と大径円筒部5jの外周部とを溶接する。このとき、ホルダ8の基端部の内周面と機枠5の大径円筒部5jの外周面との間の僅かな「円筒形の隙間22」に沿ってレーザ溶接によるスパッタが生じ、このスパッタは軸方向へ飛散するが、機枠5の内周面5bと蓋体7の摺動外周面7cとの間の摺動部へのスパッタの侵入は、蓋体7の第1フランジ部7dにより軽減される。
この車両用シートリクライニング装置によれば、ホルダ8の基端部を大径円筒部5jの外周部にレーザ溶接したので、蓋体7の小径円筒部7bの半径方向の板厚寸法を強度上必要な最小限度の値(t1)に設定し、機枠5の大径円筒部5jの半径方向の板厚寸法を強度上必要な最小限度の値(t2)に設定することにより、内歯ギヤの径寸法を基準とした場合の車両用シートリクライニング装置の外径寸法が最小径化される。また、ホルダ8の円筒形の内周面と機枠5の円筒形の外周面との間をレーザ溶接する際に、内周面と外周面との間の「円筒形の隙間22」にスパッタが生じるが、該スパッタの内周面5bと摺動外周面7cとの間の摺動部への侵入は、蓋体7の第1フランジ部7dの存在により抑制される。これにより、レーザ溶接化したことによる機枠5と蓋体7との摺動性の悪化を防止できる。
ここで、隙間21は図中において拡大表示されているため、非常に大きな隙間に見えるが、実際の装置はホルダ8の外径寸法が60〜90mmであって小さいことから、隙間21は僅かな隙間であり、隙間21の軸方向の隙間寸法は0.2〜0.5mmに設定されている。このため「円筒形の隙間22」に生じたスパッタが隙間21を介して摺動外周面7cの位置まで侵入するおそれは少ない。
従来は、特許文献3の図4に示すように機枠と蓋体とのいずれか一方の部材の外周面にリング状のホルダの基端部をレーザ溶接し、他端部を半径方向内側へ曲げて他方の部材を軸方向に規制する構成を採用しており、この場合はレーザ溶接によるスパッタが軸方向へ飛散し、ホルダの内周面と摺動する他方の部材の摺動外周面の位置へスパッタが直接に侵入するが、この実施の形態では摺動外周面7cはホルダ8と摺動することがなく、蓋体7の第1フランジ部7dが摺動外周面7cへのスパッタの侵入を抑制する。
(d)実施の形態4
最後に、実施の形態4について説明する。なお、この実施の形態は実施の形態3の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態3の要部を示す図4と対応させて実施の形態4の要部を図5に示す。この実施の形態では、機枠5の大径円筒部5jに結合するホルダ8の結合構造のみが実施の形態3と異なる。即ち、機枠5の大径円筒部5jの反回動部材側に、ホルダ8の外径寸法と略同一の外径寸法の第2フランジ部5kを形成し、該第2フランジ部5kにホルダ8の基端部8bの端面8cを当接させ、該基端部8bの端面8cと第2フランジ部5kの端面とがレーザ溶接されている。
この発明によれば、機枠5の大径円筒部5jにホルダ8の基端部8bを嵌め込み、該ホルダ8の基端部8bの端面8cを第2フランジ部5kに当接させてホルダ8を軸方向に位置決めした状態で、図5に矢印で示すように半径方向からのレーザ溶接を円周方向に沿って行い該基端部8bの端面と第2フランジ部5kの端面とを溶接するので、ホルダ8の外周面からレーザを照射する場合に比べて溶接に必要なレーザの出力を下げることができ、スパッタの発生を減少させることができる。また、ホルダ8の軸方向の位置決めが容易になると共に、ホルダ8の基端部8bの端面8cと機枠5の第2フランジ部5kの端面との間にレーザ溶接によるスパッタの大部分が生じるので、「円筒形の隙間22」に入り込むスパッタの量は少なくなる。
この車両用シートリクライニング装置によれば、実施の形態3に加えて、機枠5の大径円筒部5jの第2フランジ部5kにホルダ8の基端部8bを当接させてレーザ溶接するので、ホルダ8の軸方向の位置決めが容易である。また、基端部8bの端面8cと第2フランジ部5kの端面とをレーザ溶接するので、「円筒形の隙間22」に生じるスパッタの量が少なくなり、レーザ溶接化したことによる摺動性の悪化を防止できる。
なお、実施の形態3,4は実施の形態2の一部を変更した態様として構成したが、実施の形態1の一部を変更した態様として構成することもできる。また、第2フランジ部5kの外径寸法は、ホルダ8の外径寸法よりも小さい値にしてもよい。
1…車両用シートリクライニング装置
2…シートクッション
3…シートバック
5…機枠(ベース部材)
5a…円形凹部
5b…内周面
5c…大径円筒部の端面
5e…円形凹部の底面
5j…大径円筒部
5k…第2フランジ部
7…蓋体(回動部材)
7a…内歯ギヤ
7b…小径円筒部
7c…摺動外周面
7d…第1フランジ部
7e…第1フランジ部の機枠側の端面(摺動平面)
7f…摺動規制面
7j…小径円筒部の機枠側の端面
8…ホルダ(規制部材)
9…カム
10…ロックツース
10d…外歯ギヤ
1…小径円筒部の半径方向の板厚寸法
2…大径円筒部の半径方向の板厚寸法

Claims (5)

  1. シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されるシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して相対回転自在でかつ内歯ギヤを有する回動部材と、前記ベース部材に対して前記回動部材が軸方向へ相対移動するのを規制する規制部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ揺動可能なロックツースと、該ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合させあるいは分離させるカムとを備え、
    前記ベース部材の前記回動部材との対向面には円形凹部を形成するための大径円筒部が形成される一方、前記回動部材の前記ベース部材との対向面には前記大径円筒部に入り込むと共に内周面に前記内歯ギヤを有する小径円筒部が形成され、該小径円筒部には、前記大径円筒部の内周面と摺動して前記ベース部材に対し前記回動部材を半径方向に規制する摺動外周面と、前記ベース部材,前記規制部材と摺動することにより前記ベース部材に対して前記回動部材を軸方向に規制する軸直角な摺動平面,摺動規制面が形成された車両用シートリクライニング装置において、
    前記小径円筒部に、前記摺動外周面の反ベース部材側から半径方向外側へ突出する第1フランジ部を形成し、該第1フランジ部を前記ベース部材における前記大径円筒部の回動部材側の端面と前記規制部材との間に配置して該第1フランジ部の反ベース部材側の外面を前記規制部材に軸方向に摺動接触させて前記摺動規制面としたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記第1フランジ部のベース部材側の端面を、前記大径円筒部の端面と摺動接触させて前記摺動平面としたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  3. 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記小径円筒部のベース部材側の端面を、前記ベース部材における前記円形凹部の底面と摺動接触させて前記摺動平面としたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記大径円筒部の外周部に前記規制部材における円筒形の基端部を嵌め込み、該基端部を前記大径円筒部の外周部にレーザ溶接したことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記ベース部材の大径円筒部の外周部の反回動部材側に、前記規制部材の外径寸法と略同一または小さい外径寸法の第2フランジ部を形成し、該第2フランジ部に前記規制部材の基端部の端面を当接させ、該基端部の端面と前記第2フランジ部の回動部材側の端面とをレーザ溶接したことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
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