JP2012255543A - 減速歯車機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック解除の操作と、実際にロック解除されるタイムラグが小さく、操作フィーリングがよい減速歯車機構を提供する。
【解決手段】内歯歯車61に設けられ、その回転軸を中心とした立壁部(円形穴)と、外歯歯車63に設けられ、その回転軸を中心とし、前記立壁部に挿入される立壁部(円筒)63cと、前記立壁部の内面と立壁部63cの外面との間の空間に設けられ、協同してカム穴を形成する第1カム部材71、第2カム部材73と、カム穴に係合し、第2カム部材73を前記立壁部の内面に、第1カム部材71を立壁部63cの外面に押接する方向に付勢するスプリング77と、第2カム部材73を移動させてカム穴形状を変化させ、第1カム部材71、第2カム部材73の立壁部63cの外面、前記立壁部の内面への押接力を減らすロック解除部材79とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定部材側、回転部材側のうちのいずれか一方の側に設けられた内歯歯車と、前記固定部材側、前記回転部材側のうちの他方の側に設けられ、歯数が前記内歯歯車よりも少なく、前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、前記内歯歯車、前記外歯歯車のうちのいずれか一方を他方の歯車の回転軸を中心に偏心運動させながら前記内歯歯車、前記外歯歯車の噛合位置を変化させることにより、前記回転部材の前記固定部材に対する傾動角を変える減速歯車機構に関する。
減速歯車機構の一例として、シートクッション(固定部材)に対してシートバック(回転部材)の傾動角度を変えるタウメル式のリクライニング装置がある。
このリクライニング装置は、シートクッション側、シートバック側のうちのいずれか一方の側に内歯歯車を設け、シートクッション側、シートバック側のうちの他方の側に、歯数が内歯歯車よりも少なく、内歯歯車に噛合する外歯歯車を設け、内歯歯車、外歯歯車のうちのいずれか一方を他方の歯車の回転軸を中心に偏心運動させながら内歯歯車、外歯歯車の噛合位置を変化させることにより、シートバックのシートクッションに対する傾動角を変えるものである。
そして、図9に示すように、円形穴1の内面と円筒3の外面との間の偏心環状空間には一対の楔状部材5、7が配置されている。この一対の楔状部材5、7は、偏心環状空間に楔を打ち込む方向(矢印A方向、矢印B方向)にスプリング9により付勢されている。
楔状部材5、7は、それぞれ円形穴1の内面と円筒3の外面とを押圧することにより、内歯歯車と外歯歯車とが両者の回転軸間の偏心量を増やす方向に付勢され、内歯歯車と外歯歯車の噛合部位では、内歯と外歯とが圧接し、噛合のガタが解消され、シートバックは傾動しない(ロック状態:非作動状態)。
ロック解除カム11は、その当接面11aがスプリング9の付勢力に抗して楔状部材5、7の楔先端側の端面5aまたは端面7aを押して、楔状部材5または楔状部材7を偏心環状空間から引き抜く方向(矢印Aまたは矢印B方向と逆方向)に押すようになっている。楔状部材5または楔状部材7がロック解除カム11によって押されて移動すると、楔状部材5または楔状部材7の円形穴1の内面、円筒3の外面への押接力が減り、噛合部位での内歯と外歯との圧接状態が低減され、円滑な噛合伝動状態となり、内歯歯車、外歯歯車のうちのいずれか一方を他方の歯車の回転軸を中心に偏心運動させながら内歯歯車、外歯歯車の噛合位置を変化させることにより、シートバックが傾動する(ロック解除状態:作動状態)。
楔状部材5または楔状部材7の移動始めは、他方の楔状部材7または楔状部材5は円形穴1の内面、円筒3の外面との摩擦により、静止している。よって、一方の楔状部材が偏心環状空間から引き抜かれる方向に移動していくと、スプリング9の弾性反発力により他方の楔状部材が急に偏心環状空間に楔を打ち込む方向に移動する(以下、このスプリング9の弾性反発力により他方の楔状部材が押されて移動することを「スキップ」という。)この動作を繰り返しながら、内歯歯車と外歯歯車との偏心状態を保持し、シートバックは傾動する(例えば、特許文献1参照)。
特願2009-165647号
図9に示す構成のリクライニング装置のロック状態(非作動状態)は、楔状部材5、楔状部材7が円形穴1の内面に沿って移動することにより、楔状部材5、楔状部材7が円形穴1の内面と円筒3の外面とを押圧し、内歯歯車と外歯歯車との回転軸間の偏心量を変化させることにより得られる。このため、楔状部材5、楔状部材7の部品精度により、内歯歯車と外歯歯車との回転軸間の偏心量のばらつきが大きいという問題点がある。従って、楔状部材5、7の楔先端側の端面5a、7aの位置がばらつき、楔状部材5、7の楔先端側の端面5a、7aと、ロック解除カム11との間には大きな隙間が必要である。このため、ロック解除カム11を操作して、楔状部材5または楔状部材7を押しシートバックの傾動が可能となるまでに大きなタイムラグが発生する問題点がある。特に、シートを前傾にさせた直後に後傾させる場合は、あるいはシートを後傾させた直後に前傾させる場合は、ロック解除カムと楔状部材との隙間が更に大きくなっているので、タイムラグも更に大きくなる。
次に、図9に示す構成のリクライニング装置では、一方の楔状部材が偏心環状空間から引き抜かれる方向に移動していくと、スプリング9の弾性反発力により他方の楔状部材が急に偏心環状空間に楔を打ち込む方向にスキップするので、操作フィーリングが悪い問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、作動状態への操作と、実際に作動可能状態になるまでのタイムラグが小さく、操作フィーリングがよい減速歯車機構を提供することにある。
請求項1に係る発明は、固定部材側、回転部材側のうちのいずれか一方の側に設けられた内歯歯車と、前記固定部材側、前記回転部材側のうちの他方の側に設けられ、歯数が前記内歯歯車よりも少なく、前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、前記内歯歯車、前記外歯歯車のうちのいずれか一方を他方の歯車の回転軸を中心に偏心運動させながら前記内歯歯車、前記外歯歯車の噛合位置を変化させることにより、前記回転部材の前記固定部材に対する傾動角を変える減速歯車機構であって、前記外歯歯車、前記内歯歯車のうちの一方の歯車に設けられ、その回転軸を中心とした円形穴と、前記外歯歯車、前記内歯歯車のうちの他方の歯車に設けられ、その回転軸を中心とし、前記円形穴に挿入される円筒と、前記円形穴の内面と円筒の外面との間の空間に設けられ、協同してカム穴を形成する少なくとも2つのカム部材と、前記カム穴に係合し、少なくとも1つの前記カム部材を前記円形穴の内面に、少なくとも1つの前記カム部材を前記円筒の外面に押接する方向に付勢する付勢部材と、前記カム部材のうちの1つのカム部材を移動させて前記カム穴形状を変化させ、前記カム部材の前記円形穴の内面,前記円筒の外面への押接力を減らすロック解除部材と、を有することを特徴とする減速歯車機構である。
通常、付勢部材の付勢力により、少なくとも1つの前記カム部材が前記円形穴の内面に押接し、少なくとも1つの前記カム部材が前記円筒の外面に押接し、内歯歯車と外歯歯車とが両者の回転軸間の偏心量を増やす方向に付勢され、内歯歯車と外歯歯車の噛合部位では、内歯と外歯とが圧接し、噛合のガタが解消され、回転部材は固定部材に対して回転しない(ロック状態:非作動状態)。
ここで、ロック解除部材を操作すると、前記カム部材のうちの1つのカム部材が移動し、前記カム穴形状が変化し、前記カム部材の前記円形穴の内面,前記円筒の外面への押接力が減り、噛合部位での内歯と外歯との圧接状態が低減され、円滑な噛合伝動状態となり、回転部材の回転が可能となる(ロック解除状態:作動状態)。
更に、ロック解除部材への操作を解除すると、付勢部材の付勢力により、移動したカム部材が元の位置に戻り、ロック状態(非作動状態)に復帰する。
請求項2に係る発明は、前記カム部材は、第1穴を有する第1カム部材と、該第1カム部材と前記回転軸方向に積層され、前記第1穴と協同して前記カム穴を形成する第2穴を有する第2カム部材と、からなることを特徴とする請求項1記載の減速歯車機構である。
請求項3に係る発明は、前記第1穴の形状は、両端側より中心側が前記回転軸に近づく曲線状であり、前記第2穴の形状は、中心側より両端側が前記回転軸に近づく曲線状であることを特徴とする請求項2記載の減速歯車機構である。
請求項4に係る発明は、前記付勢手段は、前記第1カム部材の第1穴の内壁面を押圧して、前記第1カム部材を前記円形穴の内面に押接させ、前記第2カム部材の第2穴の内壁面を押圧して、前記第2カム部材を前記円筒の外面に押接させること特徴とする請求項2または3記載の減速歯車機構である。
請求項5に係る発明は、前記カム部材は、第1穴、第3穴を有する第1カム部材と、該第1カム部材と前記回転軸方向に積層され、前記第1穴と協同して第1カム穴を形成する第2穴、前記第3カム穴と協同して第2カム穴を形成する第4穴を有する第2カム部材と、からなることを特徴とする請求項1記載の減速歯車機構である。
請求項6に係る発明は、前記第1カム部材の第1穴、第3穴と、前記第2カム部材の第2穴、第4穴との形状は、中心側より両端側が回転軸に近づく山形状曲線であり、前記第1カム部材の第1穴、第3穴と、前記第2カム部材の第2穴、第4穴とは、傾きが異なることを特徴とする請求項5記載の減速歯車機構である。
請求項7に係る発明は、前記付勢部材は、前記第1カム部材の第1穴、第3穴の内壁面を押圧して、前記第1カム部材を前記円形穴の内面に押接させ、前記第2カム部材の第2穴、第4穴の内壁面を押圧して、前記第2カム部材を前記円筒の外面に押接させること特徴とする請求項5または6記載の減速歯車機構である。
請求項8にかかる発明は、前記第1カム部材、前記第2カム部材の前記円形穴の内面,前記円筒の外面への押接方向と、前記回転部材に回転力が作用した際に、前記第1カム部材、前記第2カム部材に作用する力の方向とが略同じであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記載の減速歯車機構である。
請求項9に係る発明は、前記付勢部材は、前記第1カム穴に係合に係合する端部と、第2カム穴に係合する端部とを有し、前記回転部材に回転力が作用した際に、前記第1カム部材、前記第2カム部材に作用する力は、前記第1カム穴、前記第2カム穴のうちのどちらか一方のカム穴を通ると共に、このカム穴に係合した前記付勢部材の端部を通ることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記載の減速歯車機構である。
請求項10に係る発明は、前記ロック解除部材は、前記空間に配置され、前記第1カム部材の周方向の端部を押すカム押圧部を有することを特徴とする請求項1記載の減速歯車機構である。
請求項1−請求項10に係る発明によれば、前記円形穴の内面と円筒の外面との間の空間に設けられ、協同してカム穴を形成する少なくとも2つのカム部材と、前記カム穴に係合し、少なくとも1つの前記カム部材を前記円形穴の内面に、少なくとも1つの前記カム部材を前記円筒の外面に押接する方向に付勢する付勢部材と、前記カム部材のうちの1つのカム部材を移動させて前記カム穴形状を変化させ、前記カム部材の前記円形穴の内面,前記円筒の外面への押接力を減らすロック解除部材と、を有することにより、カム部材は半径方向に移動する。よって、カム部材の移動量は少なく、カム部材の位置のばらつきが小さくなる。そして、カム部材とロック解除部材との隙間を小さくでき、作動状態への操作と、実際に作動可能となるまでのタイムラグが小さくなる。
また、カム部材のうち少なくとも1つのカム部材は前記円形穴の内面に押接し、少なくとも1つの前記カム部材は前記円筒の外面に押接し、前記内歯歯車と前記外歯歯車との偏心状態を保持している。よって、回転部材の傾動時に、背景技術の欄で説明した楔状部材(カム部材)のスキップがなく、操作フィーリングがよい。
第1実施形態のリクライニング装置の分解斜視図である。 図1に示すリクライニング装置が組み付けられたシートの要部側面図である。 図2の切断線III-IIIでの切断面を示す端面図である。 図2の切断線IV-IVでの切断面を示す端面図である。 図1に示すリクライニング装置のロック状態(非作動状態)を説明する図である。 図1に示すリクライニング装置のロック解除状態(作動状態)を説明する図である。 第2実施形態のリクライニング装置の分解斜視図である。 図7に示すリクライニング装置のロック状態(非作動状態)を説明する図である。 従来のリクライニング装置の問題点を説明する図である。
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
最初に、図2を用いて、第1実施形態のリクライニング装置が設けられたシートの説明を行う。図2は第1実施形態のリクライニング装置が組み付けられたシートの要部側面図である。
図に示すように、リクライニング装置51は、シートクッション側の部材であるロアアーム(回転部材)53と、シートバック側の部材であるシートバックフレーム(固定部材 )55との間に設けられる。
次に、図1、図3、図4、図5を用いてリクライニング装置51の説明を行う。図1は第1実施形態のリクライニング装置の分解斜視図、図3は図2の切断線III-IIIでの切断面を示す端面図、図4は図2の切断線IV-IVでの切断面を示す端面図、図5は図1に示すリクライニング装置のロック状態(非作動状態)を説明する図である。
図1において、内歯歯車61は、円形の底部61aと底部61aの周部に沿って形成された円筒状の立壁部61bとからなり、一方の面が開放面となった略有底円筒状となっている。立壁部61bの内周面には、周方向全域にわたって内歯61cが形成されている。また、内歯歯車61の底部61aの中央には、貫通した穴61dが形成されている。穴61dの内周面に沿って、前記開放面方向に突出する円筒状の立壁部61eが形成されている。この円筒状の立壁部61eの内部には円形穴が形成されている。内歯歯車61の底部61aの外面には、3つの円弧状の凸部61fが形成されている。また、図3、図4に示すように、ロアアーム53には、3つの円弧状の穴53aが形成されている。そして、これらの穴53aに内歯歯車61の凸部61fが嵌合し、嵌合部分が溶接やかしめ等の手法により固着され、内歯歯車61はロアアーム53に取り付けられている。
再び、図1に戻って、有底円筒状の内歯歯車61の内部には、シートバックフレーム55に取り付けられる外歯歯車63が配置される。外歯歯車63の外面には、周方向全域にわたって外歯63aが形成されている。そして、外歯歯車63の外歯63aは内歯歯車61の内歯61cに噛合可能となっている。更に、外歯歯車63の外歯63aの歯数は、内歯歯車61の内歯61cの歯数より小さく設定されている。また、外歯歯車63の中央部には、貫通した穴63bが形成されている。外歯歯車63の内歯歯車61と対向する面側には、穴63bの開口の縁部に沿って、内歯歯車61方向に突出する円筒状の立壁部63cが形成されている。この円筒状の立壁部63cの外径は、内歯歯車61の円筒状の立壁部61eの内径より小さく設定され、外歯歯車63の円筒状の立壁部63cは、円形穴である内歯歯車61の円筒状の立壁部61e内に挿入される円筒として機能する。
そして、図5に示すように、内歯歯車61の内歯61cに外歯歯車63の外歯63aが噛合している状態では、内歯歯車61の回転軸(円筒状の立壁部61e(円形穴)の中心)O1と、外歯歯車63の回転軸(立壁部63cの中心)O2とは異なり、偏心している。よって、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)の内面と、外歯歯車63の円筒状の立壁部63c(円筒)の外面との間には、偏心環状空間Kが形成されている。
図1、図5に示すように、この偏心環状空間Kには、カム部材が設けられる。本実施形態のカム部材は、第1穴71aを有する円弧状の第1カム部材71と、第1カム部材71と回転軸方向に積層され、第1穴71aと対向する部分に第2穴73aを有する円弧状の第2カム部材73とからなっている。
第1カム部材71の第1穴71aの形状は、両端側より中心側が回転軸O1に近づく山形状曲線であり、第2カム部材73の第2穴73aの形状は、中心側より両端側が回転軸O1に近づく山形状曲線である。
そして、積層された第1穴71aと第2穴73aとによって、貫通したカム穴75が形成されている。
このカム穴75には、縮径方向に弾性変形したスプリング(付勢部材)77の端部77b、端部77cが係合している。よって、拡径方向に弾性復帰しようとするスプリング77の付勢力により、第1カム部材71は、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接する方向に付勢されている。また、第2カム部材73は、外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接する方向に付勢されている。
そして、図5に示すように、第1カム部材71と第2カム部材73の円周方向の長さは、第2カム部材73の方が第1カム部材71より若干長く設定されている。
再び、図1、図5に戻って、ロック解除部材79は、本体部79dと、本体部79dと連接され、外歯歯車63の立壁部63cの内部に嵌合する円筒部79eと、円筒部79eの外面と隙間を介して設けられ、偏心環状空間Kに配置されるカム部79aとからなっている。
ロック解除部材79には、回転軸O2と同軸の穴79fを有している。尚、本実施形態では、穴79fの内面には、セレーションが施され、図示しない駆動軸が嵌合し、駆動軸とロック解除部材79とは一体となって回転するようになっている。
カム部79aは、第1カム部材71、第2カム部材73の周方向の一方の端面である第1端面71b、第1端面73bと対向する第1カム押圧部79bを有している。また、カム部79aは、第1カム部材71、第2カム部材73の周方向の他方の端面である第2端面71c、第2端面73cと対向する第2カム押圧部79cを有している。
図1に示すように、内歯歯車61、外歯歯車63とは、連結リング81で軸方向に相対移動できないように挟まれている。
次に、上記構成の作動を説明する。図1、図5、図6を用いて、説明する。図6は図1に示すリクライニング装置のロック解除状態(作動状態)を説明する図である。
(ロック状態:非作動状態)
図5に示すように、拡径方向に弾性復帰しようとするスプリング77の端部77b、端部77cは、カム穴75の第1カム部材71の第1穴71aの内側の斜面(内壁面)と、第2カム部材73の第2穴73aの外側の斜面(内壁面)とを押圧している。
第1カム部材71の第1穴71aの内側の斜面が押圧されることにより、第1カム部材71は半径方向に移動し、外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接している。また、第2カム部材73の第2穴73aの外側の斜面が押圧されることにより、第2カム部材73は半径方向に移動し、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接している。即ち、内歯歯車61と外歯歯車63とが両者の回転軸間の偏心量を増やす方向に付勢され、内歯歯車61と外歯歯車63の噛合部位では、内歯61cと外歯63aとが圧接し、噛合のガタが解消され、シートバックは傾動しないロック状態(非作動状態)となっている。
(ロック解除状態:作動状態)
ロック状態において、操作ボタン、または操作ハンドルを操作して、図示しない駆動軸を右方向または左方向に回転駆動すると、ロック解除部材79が右方向または左方向に回転する。一例として、図1において矢印C方向から見たとき、ロック解除部材79が反時計方向に回転したとき、カム部79aの第1カム押圧部79bが第2カム部材73の第1端面73bを最初に押し、第2カム部材73のみが反時計方向に回転する。第2カム部材73のみが回転移動することで、図6に示すようにカム穴75の形状が変化する。このカム穴75の形状変化により、スプリング77の端部77b、端部77cと第2カム部材73の第2穴73aの外側の斜面との押接位置が変わり、第2カム部材73の第2端面73c側が外歯歯車63の立壁部63c方向に傾く。このため、第2カム部材77の第2端面73c側の周面と内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面との間に隙間(x)が発生し、第2カム部材73の外歯歯車63の立壁部63cの外面への押接力が減る。
よって、内歯歯車61と外歯歯車63の噛合部位での内歯61cと外歯63aとの圧接状態が低減され、円滑な噛合伝動状態となり、外歯歯車63と内歯歯車61との相対運動が可能となる。
更に、ロック解除部材79が反時計方向に回転すると、カム部79aの第1カム押圧部79bが第2カム部材73の第1端面73bと、第1カム部材71の第1端面71bとを押すようになり、外歯歯車63は、内歯歯車61の回転軸O1を中心に偏心運動しながら内歯歯車61、外歯歯車63の噛合位置が変化し、シートバックが傾動するロック解除状態(作動状態)となる。
このような構成によれば、以下のような効果がある。
(1) スプリング77の付勢力により第1カム部材71、第2カム部材73は半径方向に移動する。よって、第1カム部材71、第2カム部材73の移動量は少なく、カム部材の位置のばらつきが小さくなる。よって、第1カム部材71、第2カム部材73とロック解除部材79のカム部79aとの隙間を小さくでき、ロック解除の操作と、実際にロック解除されるタイムラグが小さくなる。
(2) 第1カム部材71は、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接 し、第2カム部材73は、外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接し、内歯歯車61と外歯歯車63との偏心状態を保持している。よって、シートバックの傾動時に、背景技術の欄で説明した楔状部材(カム部材)のスキップがなく、操作フィーリングがよい。
<第2実施形態>
次に、図7、図8を用いて、第2実施形態を説明する。第2実施形態と第1実施形態との相違点は、第1カム部材、第2カム部材とロック解除部材79とであり、他の部分は同一である。よって、同一箇所には同一符号を付し、重複する説明は省略する。図7は第2実施形態のリクライニング装置の分解斜視図、図8は図7に示すリクライニング装置のロック状態(非作動状態)を説明する図である。
図7、図8に示すように、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)の内面と、外歯歯車63の円筒状の立壁部63c(円筒)の外面との間に形成された偏心環状空間Kには、円弧状のカム部材が設けられる。本実施形態のカム部材は、第1穴171a、第3穴171bを有する第1カム部材171と、第1カム部材171と回転軸方向に積層され、第1穴171aと対向する部分に第2穴173aが、第3穴171bと対向する部分に第4穴173bを有する第2カム部材173とからなっている。
積層された第1穴171aと第2穴173aとによって、貫通した第1カム穴175が形成されている。同様に、積層された第3穴171bと第4穴173bとによって、貫通した第2カム穴177が形成されている。
第1カム穴175と第2カム穴177とは、第1内歯歯車61の回転軸(円筒状の立壁部61e(円形穴)の中心)O1と、外歯歯車63の回転軸(立壁部63cの中心)O2とを通る直線HL(偏心方向直線)の両側に位置するように、第1カム部材171の第1穴171a、第3穴171b、第2カム部材173の第2穴173a、第4穴173bが形成されている。
また、第1カム部材171の第1穴171a、第2穴171bと、第2カム部材173の第1穴173a、第2穴173bとの形状は、中心側より両端側が回転軸O1に近づく山形状曲線であり、傾きが異なるように設定されている。
そして、第1カム穴175には、縮径方向に弾性変形したスプリング(付勢部材)77の端部77bが係合している。第2カム穴177には、縮径方向に弾性変形したスプリング(付勢部材)77の端部77cが係合している。よって、拡径方向に弾性復帰しようとするスプリング77の付勢力により、第2カム部材173は、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接する方向に付勢されている。また、第1カム部材171は、外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接する方向に付勢されている。
そして、図8に示すように、第1カム部材71と第2カム部材73の円周方向の長さは、第2カム部材173の方が第1カム部材171より若干短く設定されている。
ロック解除部材179は、偏心環状空間Kに配置されるカム部179aと、カム部179aと連接され、外歯歯車63の立壁部63cの内部に嵌合する円筒部179eとからなっている。
ロック解除部材179には、回転軸O2と同軸の穴179fを有している。尚、本実施形態では、穴179fの内面には、セレーションが施され、図示しない駆動軸が嵌合し、駆動軸とロック解除部材179とは一体となって回転するようになっている。
カム部179aは、第1カム部材171、第2カム部材173の周方向の一方の端面である第1端面171c、第1端面173cと対向する第1カム押圧部179bを有している。また、カム部179aは、第1カム部材171、第2カム部材173の周方向の他方の端面である第2端面171d、第2端面173dと対向する第2カム押圧部179cを有している。
(ロック状態:非作動状態)
図8に示すように、拡径方向に弾性復帰しようとするスプリング77の端部77bは、第1カム穴175の第1カム部材171の第1穴171aの内側の斜面と、第2カム部材173の第2穴173aの外側の斜面とを押圧している。拡径方向に弾性復帰しようとするスプリング77の端部77cは、第2カム穴177の第1カム部材71の第3穴171bの内側の斜面と、第2カム部材173の第4穴173bの外側の斜面とを押圧している。
よって、第1カム部材171は半径方向に移動し、外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接している。また、第2カム部材173は半径方向に移動し、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接している。即ち、内歯歯車61と外歯歯車63とが両者の回転軸間の偏心量を増やす方向に付勢され、内歯歯車61と外歯歯車63の噛合部位では、内歯61cと外歯63aとが圧接し、噛合のガタが解消され、シートバックは傾動しないロック状態(非作動状態)となっている。
(ロック解除状態:作動状態)
ロック状態において、操作ボタン、または操作ハンドルを操作して、図示しない駆動軸を右方向または左方向に回転駆動すると、ロック解除部材79が右方向または左方向に回転する。
一例として、ロック解除部材179のカム部179aの第1カム押圧部179bが第1カム部材171の第1端面171cを押す方向に回転した場合、第1カム部材171のみが反時計方向に回転する。第1カム部材171のみが回転移動することで、第1カム穴175、第2カム穴177の形状が変化する。この第1カム穴175の形状変化により、スプリング77の端部77bの第1カム穴175の第1カム部材171の第1穴171aの内側の斜面、第2カム部材73の第2穴173aの外側の斜面への押接位置が変わる。第2カム穴177の形状変化により、スプリング77の端部77cの第2カム穴177の第1カム部材71の第3穴171bの内側の斜面、第2カム部材73の第4穴173bの外側の斜面への押接位置が変わる。
そして、第1実施形態と同様に、第1カム部材171の第2端面171d側が内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面方向に傾き、第1カム部材171の外歯歯車63の立壁部63cの外面への押接力が減る。
よって、内歯歯車161と外歯歯車163の噛合部位での内歯161cと外歯163aとの圧接状態が低減され、円滑な噛合伝動状態となり、外歯歯車63と内歯歯車61との相対運動が可能となる。
更に、ロック解除部材179が回転すると、カム部179aの第1カム押圧部179bが第1カム部材171の第1端面171cと、第2カム部材173の第1端面173cとを押すようになり、外歯歯車63は、内歯歯車61の回転軸O1を中心に偏心運動しながら内歯歯車61、外歯歯車63の噛合位置が変化し、シートバックがシートクッションに対して傾動する。
ところで、図8に示すような内歯と外歯とからなるリクライニング装置において、ロック状態(非作動状態)で、内歯61cと外歯63aとは、E、Fの2箇所で接している。
この状態で、着座者の背部がシートバックをG方向に押すと、第1カム部材171、第2カム部材173に作用する荷重Hの方向は、内歯61cと外歯63aとの接点Fを通る外歯歯車63の立壁部63cの外周面の接線Lの法線方向となる。荷重Hの方向は、第1カム穴175、第2カム穴177のうちのどちらか一方のカム穴(本実施形態では、第1カム穴175)を通るように設定されている。
そして、本実施形態では、スプリング77による第1カム部材171の外歯歯車63の立壁部63cの外面への押接方向(F1)、第2カム部材173の内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面への押接方向(F2)を荷重Hの方向とできるだけ近づけるようにした。即ち、本実施形態では、荷重Hは、カム穴に係合しているスプリング77の端部(本実施形態では、第1カム穴175に係合するスプリング77の端部77b)を通るようにした。
このような構成によれば、以下のような効果がある。
(1) スプリング177の付勢力により第1カム部材171、第2カム部材173は半径方向に移動する。よって、第1カム部材171、第2カム部材173の移動量は少なく、カム部材の位置のばらつきが小さくなる。よって、第1カム部材171、第2カム部材173とロック解除部材179のカム部179aとの隙間を小さくでき、ロック解除の操作と、実際にロック解除されるタイムラグが小さくなる。
(2) 第2カム部材173は、内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接 し、第1カム部材71は、外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接し、内歯歯車61と外歯歯車63との偏心状態を保持している。よって、シートバックの傾動時に、背景技術の欄で説明した楔状部材(カム部材)のスキップがなく、操作フィーリングがよい。
(3) スプリング77による第1カム部材171の外歯歯車63の立壁部63cの外面への押接方向(F1)、第2カム部材173の内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面への押接方向(F2)を荷重Hの方向とできるだけ近づけるようにした。即ち、荷重Hは、カム穴に係合しているスプリング77の端部(本実施形態では、第1カム穴175に係合するスプリング77の端部77b)を通るようにした。よって、ロック状態(非作動状態)に着座者の背部がシートバックを押し、リクライニング装置に外力が作用しても、第1カム部材171、第2カム部材173が動かないので、内歯歯車61と外歯歯車63の噛合にガタが発生しない。
尚、本発明は上記実施形態に限定するものではない。上記実施形態ではリクライニング装置に適用した例で説明したが、他に、リンク機構を用いてシートクッションを昇降させるシートリフタ機構やチルト機構のリンクを回転させる部分に適用可能である。
また、パワーウインド、パワーシート、パワースライドドア、パワーバックドア、パワーラッゲージ等に用いられるモータと減速機とが一体となったギヤードモータの減速機部分にも適用可能である。
更に、第1実施形態例では、縮径方向に弾性変形した状態のスプリング77の端部をカム穴75に係合させ、第1カム部材71を内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴 )内面に押接する方向に、第2カム部材73を外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接する方向に付勢している。しかし、逆に、拡径方向に弾性変形した状態のスプリングの端部をカム穴75に係合させ、第2カム部材73を内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接する方向に、第1カム部材71を外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接する方向に付勢してもよい。
また、第2実施形態では、縮径方向に弾性変形した状態のスプリング77の端部を第1カム穴175,第2カム穴177に係合させ、第2カム部材173を内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接する方向に、第1カム部材171を外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接する方向に付勢している。しかし、逆に、拡径方向に弾性変形した状態のスプリングの端部を第1カム穴175,第2カム穴177に係合させ、第1カム部材171内歯歯車61の円筒状の立壁部61e(円形穴)内面に押接する方向に、第2カム部材173を外歯歯車63の立壁部63cの外面に押接する方向に付勢してもよい。
61 内歯歯車
61e 立壁部(円形穴)
63 外歯歯車
63c 立壁部(円筒)
71 第1カム部材
73 第2カム部材
77 スプリング(付勢部材)
79 ロック解除部材

Claims (10)

  1. 固定部材側、回転部材側のうちのいずれか一方の側に設けられた内歯歯車と、
    前記固定部材側、前記回転部材側のうちの他方の側に設けられ、歯数が前記内歯歯車よりも少なく、前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、
    前記内歯歯車、前記外歯歯車のうちのいずれか一方を他方の歯車の回転軸を中心に偏心運動させながら前記内歯歯車、前記外歯歯車の噛合位置を変化させることにより、前記回転部材の前記固定部材に対する傾動角を変える減速歯車機構であって、
    前記外歯歯車、前記内歯歯車のうちの一方の歯車に設けられ、その回転軸を中心とした円形穴と、
    前記外歯歯車、前記内歯歯車のうちの他方の歯車に設けられ、その回転軸を中心とし、前記円形穴に挿入される円筒と、
    前記円形穴の内面と円筒の外面との間の空間に設けられ、協同してカム穴を形成する少なくとも2つのカム部材と、
    前記カム穴に係合し、少なくとも1つの前記カム部材を前記円形穴の内面に、少なくとも1つの前記カム部材を前記円筒の外面に押接する方向に付勢する付勢部材と、
    前記カム部材のうちの1つのカム部材を移動させて前記カム穴形状を変化させ、前記カム部材の前記円形穴の内面,前記円筒の外面への押接力を減らすロック解除部材と、
    を有することを特徴とする減速歯車機構。
  2. 前記カム部材は、
    第1穴を有する第1カム部材と、
    該第1カム部材と前記回転軸方向に積層され、前記第1穴と協同して前記カム穴を形成する第2穴を有する第2カム部材と、
    からなることを特徴とする請求項1記載の減速歯車機構。
  3. 前記第1穴の形状は、両端側より中心側が前記回転軸に近づく曲線状であり、
    前記第2穴の形状は、中心側より両端側が前記回転軸に近づく曲線状である
    ことを特徴とする請求項2記載の減速歯車機構。
  4. 前記付勢部材は、
    前記第1カム部材の第1穴の内壁面を押圧して、前記第1カム部材を前記円形穴の内面に押接させ、
    前記第2カム部材の第2穴の内壁面を押圧して、前記第2カム部材を前記円筒の外面に押接させること特徴とする請求項2または3記載の減速歯車機構。
  5. 前記カム部材は、
    第1穴、第3穴を有する第1カム部材と、
    該第1カム部材と前記回転軸方向に積層され、前記第1穴と協同して第1カム穴を形成する第2穴、前記第3カム穴と協同して第2カム穴を形成する第4穴を有する第2カム部材と、
    からなることを特徴とする請求項1記載の減速歯車機構。
  6. 前記第1カム部材の第1穴、第3穴と、前記第2カム部材の第2穴、第4穴との形状は、中心側より両端側が回転軸に近づく山形状曲線であり、
    前記第1カム部材の第1穴、第3穴と、前記第2カム部材の第2穴、第4穴とは、傾きが異なることを特徴とする請求項5記載の減速歯車機構。
  7. 前記付勢部材は、
    前記第1カム部材の第1穴、第3穴の内壁面を押圧して、前記第1カム部材を前記円形穴の内面に押接させ、
    前記第2カム部材の第2穴、第4穴の内壁面を押圧して、前記第2カム部材を前記円筒の外面に押接させること特徴とする請求項5または6記載の減速歯車機構。
  8. 前記第1カム部材、前記第2カム部材の前記円形穴の内面,前記円筒の外面への押接方向と、
    前記回転部材に回転力が作用した際に、前記第1カム部材、前記第2カム部材に作用する力の方向とが略同じであることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記載の減速歯車機構。
  9. 前記付勢部材は、前記第1カム穴に係合に係合する端部と、第2カム穴に係合する端部とを有し、
    前記回転部材に回転力が作用した際に、前記第1カム部材、前記第2カム部材に作用する力は、前記第1カム穴、前記第2カム穴のうちのどちらか一方のカム穴を通ると共に、このカム穴に係合した前記付勢部材の端部を通ることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記載の減速歯車機構。
  10. 前記ロック解除部材は、
    前記空間に配置され、前記第1カム部材の周方向の端部を押すカム押圧部を有することを特徴とする請求項1記載の減速歯車機構。
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