JP2019018747A - リクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックを滑らかに前倒しできるリクライニング装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、乗物用シートのリクライニング装置である。リクライニング装置は、内歯車と、外歯車と、バックフレームを揺動させるための揺動力を発生させる揺動力発生機構とを備える。揺動力発生機構は、第1端部がバックフレーム及びクッションフレームのうち一方の第1部材に連結された少なくとも1つのスパイラルスプリングと、スパイラルスプリングの第2端部が連結される伝達部材とを有する。スパイラルスプリングは、その中心軸がバックフレームの揺動中心軸と平行となるよう配置される。伝達部材は、バックフレーム及びクッションフレームのうち他方の第2部材にスパイラルスプリングの回転力を伝達すると共に、内歯車と外歯車との噛み合い点に関わらず、スパイラルスプリングからバックフレームが受けるモーメントが一定となるように構成される。【選択図】図2

Description

本開示は、リクライニング装置に関する。
車両等に配置される乗物用シートには、シートクッションに対しシートバックをシート前後方向に揺動して姿勢を調整するリクライニング装置が設けられる。このリクライニング装置として、偏心した内歯車と外歯車とを組み合わせた減速機構(いわゆるタウメル機構)を用いて、シートバックを揺動させるものが公知である。
また、リクライニング装置は、シートバックの後方への出入りを可能にするために、シートバックを大きく前倒しするウォークイン機構を有する。このウォークイン機構では、スパイラルスプリングの回転力をシートバックの前倒しの揺動力として用いる(特許文献1参照)。
特開2007−68637号公報
タウメル機構においてシートバック100をスパイラルスプリングの回転力(つまり付勢力)によってシートクッション101に対し揺動させると、図11A,11B,11C,11Dに示すように、内歯車102と外歯車103との噛み合い点Pが移動する。これにより、噛み合い点Pとシートバック100におけるスプリングの取り付け点(つまり負荷点)Qとの距離Aが変化し、シートバック100に加わるモーメントが変化する。そのため、シートバックの前倒し作動が不連続化し、うねりや息つきが発生する。
本開示の一局面は、シートバックを滑らかに前倒しできるリクライニング装置を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、シートクッションと、シートクッションに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバックとを備える乗物用シートのリクライニング装置(1,21,31,41)である。リクライニング装置(1,21,31,41)は、内歯車(20)と、外歯車(30)と、内歯車(20)と外歯車(30)との相対的な回転を規制するロック機構(4)と、バックフレーム(10)を揺動させるための揺動力を発生させる揺動力発生機構(5)と、を備える。内歯車(20)は、シートバックの骨格を構成するバックフレーム(10)及びシートクッションの骨格を構成するクッションフレーム(11)のうち一方の部材に連結される。外歯車(30)は、バックフレーム(10)及びクッションフレーム(11)のうち、内歯車(20)が連結されていない部材に連結されると共に、内歯車(20)よりも歯数が小さく、かつ内歯車(20)に対し偏心した状態で径方向内側から噛み合う。揺動力発生機構(5)は、第1端部(51A)がバックフレーム(10)及びクッションフレーム(11)のうち一方の第1部材に連結された少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)と、少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)の第2端部(51B)が連結される伝達部材(53)と、を有する。少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)は、その中心軸がバックフレーム(10)の揺動中心軸と平行となるよう配置される。伝達部材(53)は、バックフレーム(10)及びクッションフレーム(11)のうち、少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)の第1端部(51A)が連結されていない第2部材に少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)の回転力を伝達すると共に、内歯車(20)と外歯車(30)との噛み合い点に関わらず、少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)からバックフレーム(10)が受けるモーメントが一定となるように構成される。
このような構成によれば、伝達部材(53)によって、シートバックの前倒し時に内歯車(20)と外歯車(30)との噛み合い点が移動しても、スパイラルスプリング(51)からバックフレーム(10)が受けるモーメントが一定とされるので、シートバックを滑らかに前倒しできる。
本開示の一態様は、少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)として、第1スパイラルスプリング(51)と、第2スパイラルスプリング(52)と、を備えてもよい。また、第1スパイラルスプリング(51)と第2スパイラルスプリング(52)とは、巻回方向が同じになるように配置されてもよい。伝達部材(53)は、第1スパイラルスプリング(51)の第2端部(51B)が連結される第1連結部(53A)と、第2スパイラルスプリング(52)の第2端部(52B)が連結される第2連結部(53B)と、を有してもよい。第1連結部(53A)と第2連結部(53B)とは、内歯車(20)の中心軸又は外歯車(30)の中心軸に対し対称な位置に配置されてもよい。このような構成によれば、内歯車(20)と外歯車(30)との噛み合い点が移動しても、第1スパイラルスプリング(51)からバックフレーム(10)が受けるモーメントと、第2スパイラルスプリング(52)からバックフレーム(10)が受けるモーメントとの和が一定に保たれる。その結果、シートバックを滑らかに前倒しできる。
本開示の一態様では、第1連結部(54A)と第2連結部(54B)とは、シート幅方向に離間して配置されてもよい。このような構成によれば、バックフレーム(10)の左側に設けられるリクライニング機構(21A)に第1スパイラルスプリング(51)を配置し、右側に設けられるリクライニング機構(21B)に第2スパイラルスプリング(52)を配置できる。そのため、左右2つのリクライニング機構(21A,21B)のスパイラルスプリングの数を1つずつとすることができる。
本開示の一態様では、伝達部材(55,56)は、第2部材に連結される第1プレート(55A,56A)と、バックフレーム(10)の揺動中心軸周りに回転可能に支持されると共に、少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)の第2端部(51B)が連結される第2プレート(55B,56B)と、少なくとも1つのスパイラルスプリング(51)による回転力を第2プレート(55B,56B)から第1プレート(55A,56A)に伝えるための伝達機構と、を有してもよい。伝達機構は、内歯車(20)と外歯車(30)との噛み合い点の移動によって、第1プレート(55A,56A)における回転力の作用点が変化するように構成されてもよい。このような構成によれば、内歯車(20)と外歯車(30)との噛み合い点の移動に追従して、第1プレート(55A,56A)に回転力が作用する向き及び位置が変化するので、容易かつ確実にスパイラルスプリング(51)からバックフレーム(10)が受けるモーメントを一定にできる。
本開示の一態様では、伝達機構は、円柱状の少なくとも4つの凸部(55D)と、外縁が円形状の少なくとも4つの凹部(55C)と、を有してもよい。少なくとも4つの凸部(55D)は、第1プレート(55A)及び第2プレート(55B)のうち、一方のプレートに設けられ、かつ他方のプレートに向かって突出してもよい。少なくとも4つの凹部(55C)は、第1プレート(55A)及び第2プレート(55B)のうち、少なくとも4つの凸部(55D)が設けられていないプレートに設けられ、かつ少なくとも4つの凸部(55D)が挿入可能に構成されてもよい。少なくとも4つの凸部(55D)及び少なくとも4つの凹部(55C)は、それぞれ、内歯車(20)の中心軸又は外歯車(30)の中心軸を中心とした円周上に、バックフレーム(10)の揺動方向に沿って等間隔で配置されてもよい。また、少なくとも4つの凹部(55C)の内径は、内歯車(20)と外歯車(30)との偏心量と、少なくとも4つの凸部(55D)の外径との和であってもよい。このような構成によれば、内歯車(20)と外歯車(30)との噛み合い点の移動に対し、各凹部(55C)が受ける回転力の合力の大きさと、この合力の作用点と噛み合い点との距離が一定となる。そのため、スパイラルスプリング(51)からバックフレーム(10)が受けるモーメントを一定にできる。
本開示の一態様では、伝達部材(56)は、第1プレート(56A)と第2プレート(56B)との間に配置される第3プレート(56C)をさらに有してもよい。また、伝達機構は、2つの第1凸部(56G)と、2つの第2凸部(56H)と、2つの第1凹部(56D)と、2つの第2凹部(56E)と、を有してもよい。2つの第1凸部(56G)は、第1プレート(56A)及び第3プレート(56C)のうち、一方のプレートに設けられ、かつ他方のプレートに向かって突出してもよい。2つの第2凸部(56H)は、第2プレート(56B)及び第3プレート(56C)のうち、一方のプレートに設けられ、かつ他方のプレートに向かって突出してもよい。2つの第1凹部(56D)は、第1プレート(56A)及び第3プレート(56C)のうち、2つの第1凸部(56G)が設けられていないプレートに設けられ、かつ2つの第1凸部(56G)が挿入可能に構成されてもよい。2つの第2凹部(56E)は、第2プレート(56B)及び第3プレート(56C)のうち、2つの第2凸部(56H)が設けられていないプレートに設けられ、かつ2つの第2凸部(56H)が挿入可能に構成されてもよい。2つの第1凹部(56D)は、2つの第1凸部(56G)によって揺動方向に押圧される第1受圧面(57A)をそれぞれ有してもよい。2つの第1凹部(56D)の第1受圧面(57A)は、互いに平行であってもよい。2つの第2凹部(56E)は、2つの第2凸部(56H)によって押圧され、かつ第1受圧面(57A)と垂直な第2受圧面(57B)をそれぞれ有してもよい。2つの第1凸部(56G)及び2つの第2凸部(56H)は、それぞれ、2つの第1凹部(56D)及び第2凹部(56E)に挿入された状態で、第1受圧面(57A)又は第2受圧面(57B)に対し摺動可能に構成されてもよい。このような構成によれば、2つの第1受圧面(57A)において第1プレート(56A)がスパイラルスプリング(51)から受けるモーメントの和が一定に保たれる。そのため、スパイラルスプリング(51)からバックフレーム(10)が受けるモーメントを一定にできる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1は、実施形態におけるリクライニング装置を示す模式的な斜視図である。 図2は、図1のリクライニング装置の模式的な分解斜視図である。 図3は、図1のリクライニング装置の模式的な側面図である。 図4は、図3のIV−IV線での模式的な部分断面図である。 図5A,5B,5C,5Dは、図1のリクライニング装置の動作を説明する模式図である。 図6は、図1とは異なる実施形態におけるリクライニング装置を示す模式的な分解斜視図である。 図7は、図1及び図6とは異なる実施形態におけるリクライニング装置を示す模式的な分解斜視図である。 図8A,8B,8C,8Dは、図7のリクライニング装置の動作を説明する模式図である。 図9は、図1、図6及び図7とは異なる実施形態におけるリクライニング装置を示す模式的な分解斜視図である。 図10A,10B,10C,10Dは、図9のリクライニング装置の動作を説明する模式図である。 図11A,11B,11C,11Dは、従来のリクライニング装置の動作を説明する模式図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すリクライニング装置1は、シートクッションS1と、シートクッションS1に対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバックS2とを備える乗物用シートにおいて、シートバックS2の姿勢(つまり傾斜角度)を調整する装置である。シートクッションS1は、着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバックS2は、着席者の背部を支持するための部位である。
リクライニング装置1は、シートバックS2の骨格を構成するバックフレーム10に取り付けられ、シートクッションS1の骨格を構成するクッションフレーム11に対してバックフレーム10を揺動させる。つまり、リクライニング装置1は、バックフレーム10にクッションフレーム11に対する揺動力を伝達する。
本実施形態のリクライニング装置1が取り付けられる乗物用シートは、普通乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、リクライニング装置1を乗物(つまり車両)に組み付けた状態における方向を意味する。また、本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
リクライニング装置1は、図2に示すように、内歯部材2と、外歯部材3と、ロック機構4と、揺動力発生機構5とを備える。なお、図2に示すクッションフレーム11は、クッションフレームの一部(つまりロアアーム)である。
<内歯部材>
内歯部材2は、クッションフレーム11にロック部材64を介して連結される部材であり、外歯部材3と隣接して配置される。
内歯部材2は、内歯車20と、後述するくさび部材40が配置される軸受部とを有する。内歯車20は、径方向において軸受部に向かって突出する複数の歯を有する。
具体的には、内歯部材2は、中心に開口が設けられ、厚み方向に段差を有する円盤である。円盤の中心の開口が軸受部を構成し、段差部分の径方向内側の面に複数の歯が形成されている。内歯車20は、内歯部材2を構成する円盤を厚み方向にプレスすることで形成されている。
内歯車20の中心軸(つまり軸受部の中心軸)は、バックフレーム10の揺動中心軸と一致する。
なお、バックフレーム10の揺動中心軸は、シート幅方向と平行である。
<外歯部材>
外歯部材3は、バックフレーム10に連結される部材であり、内歯部材2とクッションフレーム11との間に配置される。
外歯部材3は、内歯車20と噛み合う外歯車30と、くさび部材40が挿通される軸受部とを有する。外歯車30は、径方向において軸受部の外側に突出し、内歯車20の複数の歯と噛み合う複数の歯を有する。
具体的には、外歯部材3は、内歯車20と同様、中心に開口が設けられ、厚み方向に段差を有する円盤である。円盤の中心の開口が軸受部を構成し、段差部分の径方向外側の面に複数の歯が形成されている。外歯車30は、外歯部材3を構成する円盤を厚み方向にプレスすることで形成されている。
外歯車30の径は、内歯車20の径よりも小さい。外歯車30は、外歯部材3が内歯部材2に厚み方向に重ね合わされることで、内歯車20に内側から噛み合うように配置される。
また、外歯車30の中心軸(つまり軸受部の中心軸)は、バックフレーム10の揺動中心軸と平行であるが、揺動中心軸と一致せず、ずれている。つまり、外歯車30の中心軸と、内歯車20の中心軸とは、ずれている。また、外歯車30の歯数は、内歯車20の歯数よりも小さい。そのため、外歯車30は、内歯車20に噛み合った状態で、内歯車20の内側を相対的に公転する。
<ロック機構>
ロック機構4は、内歯車20と外歯車30との相対的な回転を規制する機構である。本実施形態では、ロック機構4は、くさび部材40と、オメガスプリング42と、カムシャフト43と、軸受ブッシュ44とを有する。
くさび部材40は、軸受ブッシュ44に支持されることで、図3及び図4に示すように、内歯部材2の軸受部と外歯部材3の軸受部との間に配置されている。また、オメガスプリング42は、くさび部材40を内歯車20及び外歯車30の径方向に付勢する。
ロック機構4は、カムシャフト43の軸回転により、オメガスプリング42を介してくさび部材40を外歯車30を内歯車20に対し径方向に押圧した状態と、くさび部材40による外歯車30の押圧を解除した状態とを切り替える。つまり、ロック機構4は、内歯車20と外歯車30との回転を規制するロック状態と、このロック状態が解除されたアンロック状態とを切り替える。
<揺動力発生機構>
揺動力発生機構5は、バックフレーム10を揺動させるための揺動力を発生させる機構である。
揺動力発生機構5は、図2に示すように、2つのスパイラルスプリング(第1スパイラルスプリング51及び第2スパイラルスプリング52)と、伝達部材53とを有する。
本実施形態では、揺動力発生機構5は、バックフレーム10及びクッションフレーム11を挟んで内歯部材2及び外歯部材3とは反対側に配置される。
(スパイラルスプリング)
スパイラルスプリング51,52は、コイル状に板材又は線材が巻かれ、中心軸まわりにねじりモーメントを受けるねじりコイルバネである。スパイラルスプリング51,52は、その中心軸がバックフレーム10の揺動中心軸と平行になる向きに配置されている。
なお、図2では、スパイラルスプリング51,52として軸方向の同じ位置に重ねて板材を巻いたバネを図示しているが、線材を巻いたバネを使用してもよい。また、スパイラルスプリング51として、螺旋状に板材又は線材を巻いたバネを使用してもよい。
第1スパイラルスプリング51の内側の第1端部51Aは、スプリング取付部材11Aを介してクッションフレーム11に連結されている。具体的には、第1端部51Aは、バックフレーム10の揺動中心軸付近でクッションフレーム11に固定されている。
第1スパイラルスプリング51の外側の第2端部51Bは、伝達部材53の第1連結部53Aに連結されている。具体的には、第2端部51Bは、第1スパイラルスプリング51の巻き方向と反対方向に湾曲しており、板状の第1連結部53Aに係止している。
第2スパイラルスプリング52は、第1スパイラルスプリング51と同じ形状を有する。すなわち、第2スパイラルスプリング52の弾性力と第1スパイラルスプリング51の弾性力とは同じである。
第2スパイラルスプリング52の内側の第1端部52Aは、第1スパイラルスプリング51と同様に、スプリング取付部材11Aを介してバックフレーム10の揺動中心軸付近でクッションフレーム11に固定されている。
第2スパイラルスプリング52の外側の第2端部52Bは、伝達部材53の第2連結部53Bに連結されている。具体的には、第2端部52Bは、第2スパイラルスプリング52の巻き方向と反対方向に湾曲しており、板状の第2連結部53Bに係止している。
第2スパイラルスプリング52は、第1スパイラルスプリング51を中心軸周りに180°回転させた姿勢で配置されている。したがって、第1スパイラルスプリング51と第2スパイラルスプリング52とは、巻回方向が同じになるように配置されている。
(伝達部材)
伝達部材53は、バックフレーム10に第1スパイラルスプリング51及び第2スパイラルスプリング52の回転力を伝達する。
また、伝達部材53は、内歯車20と外歯車30との噛み合い点に関わらず、第1スパイラルスプリング51及び第2スパイラルスプリング52からバックフレーム10が受けるモーメントが一定となるように構成されている。
具体的には、伝達部材53は、第1連結部53Aと、第2連結部53Bと、本体53Cとを有する。
本体53Cは、バックフレーム10に例えば締結具により固定されるブラケット状の部位である。
第1連結部53Aは、第1スパイラルスプリング51の第2端部51Bが連結される部位であり、第2連結部53Bは、第2スパイラルスプリング52の第2端部52Bが連結される部位である。
第1連結部53A及び第2連結部53Bは、それぞれ、本体53Cから、バックフレーム10の揺動中心軸方向において第1スパイラルスプリング51及び第2スパイラルスプリング52側に突出する板状部で構成されている。
第1連結部53Aと第2連結部53Bとは、外歯車30の中心軸を挟んで対称な位置に配置されている。また、第1連結部53Aにおける第1スパイラルスプリング51の第2端部51Bの係止点、つまり回転力の作用点と、第2連結部53Bにおける第2スパイラルスプリング52の第2端部52Bの係止点とも、外歯車30の中心軸を挟んで対称な位置に配置されている。
<その他の構成>
リクライニング装置1は、上述の構成に加えて、図2に示すように、リリースアーム61、スプリング62、摺動リング63、ロック部材64、支持プレート65、操作アーム66、押さえ部材67、駆動部68等を備える。
リリースアーム61は、ロック部材64によるロックを解除する際に操作される。スプリング62は、ロック部材64をロック状態にする位置に向かってリリースアーム61を付勢する。摺動リング63は、外歯部材3とクッションフレーム11との間に配置され、外歯部材3に対し摺動する。ロック部材64は、シートバックS2の前倒しをロックするロック位置と、ロックが解除されたアンロック位置とに変位可能に構成されている。
支持プレート65は、カムシャフト43等を支持する。操作アーム66は、リクライニング装置1を動作させる際に操作される。押さえ部材67は、伝達部材53と外歯部材3とを連結する。駆動部68は、内歯車20に対し外歯車30を相対的に回転させるアクチュエータである。なお、リクライニング装置1は、駆動部68を必ずしも備える必要はなく、手動式としてもよい。
<作動時のモーメント>
揺動力発生機構5は、前倒し時に、スパイラルスプリング51,52のねじりモーメントによる回転力で、バックフレーム10をクッションフレーム11に対して揺動させる。
具体的には、図5Aに示すように、伝達部材53における第1スパイラルスプリング51の係止点Q1と、伝達部材53における第2スパイラルスプリング52の係止点Q2とが、それぞれのスパイラルスプリングの回転力の作用点となる。これらの作用点Q1,Q2には、同じF/2の力が揺動方向(つまり外歯車30の径方向と垂直な方向)に作用する。
図5Aに示すように、作用点Q1と作用点Q2とを結ぶ直線方向における、内歯車20と外歯車30の噛み合い点Pと作用点Q1との距離をA、噛み合い点Pと作用点Q2との距離をBとすると、作用点Q1におけるモーメントM1は、F/2・Aとなり、作用点Q2におけるモーメントM2は、F/2・Bとなる。そのため、作用点Q1と作用点Q2とのモーメント距離をLとすると、全体のモーメントMは、下記式(1)となる。
M=M1+M2=F/2・A+F/2・B=F/2・(A+B)=F/2・L
・・・(1)
バックフレーム10の揺動により、噛み合い点Pが図5Aに示す位置から図5B,5C,5Dのように変化すると、距離A及び距離Bはそれぞれ変化するが、距離Lは不変である。そのため、図5B,5C,5Dにおいても、全体のモーメントMはF/2・Lとなる。したがって、噛み合い点Pの位置に関わらず、スパイラルスプリング51,52からバックフレーム10が受けるモーメントが一定に保たれる。
[1−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)内歯車20と外歯車30との噛み合い点Pが移動しても、第1スパイラルスプリング51からバックフレーム10が受けるモーメントと、第2スパイラルスプリング52からバックフレーム10が受けるモーメントとの和が一定に保たれる。その結果、シートバックS2を滑らかに前倒しできる。
(1b)第1スパイラルスプリング51及び第2スパイラルスプリング52は、駆動部68による揺動を付勢する補助装置(いわゆるヘルパースプリング)としても機能するので、駆動部68を小型化することができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
図6に示すリクライニング装置21は、2つのリクライニング機構21A,21Bと、揺動力発生機構25と、連結ロッド26とを備える。
2つのリクライニング機構21A,21Bは、それぞれ、内歯部材と、外歯部材と、ロック機構とを有する。内歯部材、外歯部材及びロック機構は、図1のリクライニング装置1の内歯部材2、外歯部材3及びロック機構4と同じものである。
2つのリクライニング機構21A,21Bのうち、一方のリクライニング機構21Aは、バックフレームのシート幅方向の右側部分に配置され、他方のリクライニング機構21Bは、バックフレームのシート幅方向の左側部分に配置されている。
揺動力発生機構25は、伝達部材54と、第1スパイラルスプリング51と、第2スパイラルスプリング52とを有する。
伝達部材54は、第1連結部54Aと、第2連結部54Bと、独立した2つの本体54C,54Dとを有する。第1連結部54A及び第2連結部54Bは、図1の伝達部材53の第1連結部53A及び第2連結部53Bと同じものである。
第1連結部54Aは、一方の本体54Cに設けられ、第2連結部54Bは、他方の本体54Dに設けられている。つまり、本実施形態では、第1連結部54Aと第2連結部54Bとは、分離した別の部材として設けられている。
第1連結部54Aは、本体54Cを介して右側のリクライニング機構21Aに連結されている。一方、第2連結部54Bは、本体54Dを介して左側のリクライニング機構21Bに連結されている。
第1スパイラルスプリング51と、第2スパイラルスプリング52とは、図1のリクライニング装置1と同じものである。本実施形態では、第1スパイラルスプリング51と第2スパイラルスプリング52とがシート幅方向に離間して配置されている。
連結ロッド26は、左右のリクライニング機構21A,21Bのカムシャフト43同士を連結している。左右のリクライニング機構21A,21Bは、連結ロッド26によって回転力が互いに伝達されるため、同時に動作する。
[2−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)左右2つのリクライニング機構21A,21Bにおいて、揺動力を発生させるためのスパイラルスプリングの数を1つずつとすることができる。
[3.第3実施形態]
[3−1.構成]
図7に示すリクライニング装置31は、内歯部材と、外歯部材と、ロック機構と、揺動力発生機構35とを備える。
内歯部材、外歯部材及びロック機構は、図1のリクライニング装置1の内歯部材2、外歯部材3及びロック機構4と同じものである。
揺動力発生機構35は、1つのスパイラルスプリング51と、伝達部材55とを有する。スパイラルスプリング51は、図1の第1スパイラルスプリング51と同じものであるため、説明を省略する。
伝達部材55は、第1プレート55Aと、第2プレート55Bとを有する。
第1プレート55Aは、バックフレームに連結される円環状のプレートである。第1プレート55Aの中心孔は、後述の第2プレート55Bの中心孔よりも大きくされている。また、第1プレート55Aは、8つの凹部55Cを有する。
各凹部55Cは、後述する各凸部55Dが挿入可能に構成された外縁が円形状の貫通孔である。8つの凹部55Cは、外歯車30の中心軸を中心とした円周上に、バックフレームの揺動方向に沿って等間隔で配置されている。
第2プレート55Bは、スプリング取付部材11Aによって、バックフレームの揺動中心軸周りに回転可能に支持された円環状のプレートである。また、第2プレート55Bは、8つの凸部55Dと、連結部55Eとを有する。
連結部55Eには、スパイラルスプリング51の第2端部51Bが連結される。連結部55Eは、例えば図1のリクライニング装置1の第1連結部53A又は第2連結部53Bと同様とすることができる。
各凸部55Dは、第1プレート55Aに向かって突出する円柱状のボスである。8つの凸部55Dは、同一の形状である。また、8つの凸部55Dは、外歯車30の中心軸を中心とした円周上に、バックフレームの揺動方向に沿って等間隔で配置されている。
各凸部55Dは、対応する各凹部55Cに挿入される。各凹部55Cの内径は、対応する凸部55Dの外径に、内歯車20と外歯車30との偏心量(つまり中心軸間の距離)を加算したものである。
8つの凹部55Cと8つの凸部55Dとは、スパイラルスプリング51による回転力を第2プレート55Bから第1プレート55Aに伝えるための伝達機構を構成する。この伝達機構は、内歯車20と外歯車30との噛み合い点の移動によって、第1プレート55Aにおける回転力の作用点を変化させる。
例えば、図8Aに示すように噛み合い点Pが図中上方にあると、各凹部55Cにおいて、凸部55Dは下側の点で当接する。各凹部55Cには、この作用点において、揺動方向の回転力が伝達される。なお、図8Aの状態では、8つの凹部55Cのうち、揺動中心軸よりも右側にある凹部55Cには回転力が作用しない。そのため、各凹部55Cに作用する回転力を合成した合力F1を求めると、図示するように下向きの力となる。
図8Bに示すように、噛み合い点Pが図中左側にあると、作用点は各凹部55Cの右側に位置する。同様に、図8C,8Dに示すように、噛み合い点Pの移動によって、作用点の位置が変化する。なお、各図において破線で示したF0は、スパイラルスプリング51の係止点Q0に作用する回転力である。
このように、噛み合い点Pの回転方向の変位に追従するように、回転力の作用点も変化するので、図8A,8B,8C,8Dに示すように、噛み合い点Pが変化しても、合力F1の大きさと、噛み合い点Pにおける合力F1のモーメント距離Aとは一定に保たれる。
[3−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(3a)各凹部55Cが受ける回転力の合力の大きさと、この合力の作用点と噛み合い点Pとのモーメント距離が一定となる。そのため、スパイラルスプリング51からバックフレームが受けるモーメントを一定にできる。その結果、シートバックS2を滑らかに前倒しできる。
[4.第4実施形態]
[4−1.構成]
図9に示すリクライニング装置41は、内歯部材と、外歯部材と、ロック機構と、揺動力発生機構45とを備える。
内歯部材、外歯部材及びロック機構は、図1のリクライニング装置1の内歯部材2、外歯部材3及びロック機構4と同じものである。
揺動力発生機構45は、1つのスパイラルスプリング51と、伝達部材56とを有する。スパイラルスプリング51は、図1の第1スパイラルスプリング51と同じものであるため、説明を省略する。
伝達部材56は、第1プレート56Aと、第2プレート56Bと、第3プレート56Cとを有する。伝達部材56は、いわゆるオルダム接手を構成する。
第1プレート56Aは、バックフレームに連結される円環状のプレートである。第1プレート56Aの中心孔は、後述の第2プレート56Bの中心孔よりも大きくされている。第1プレート56Aは、2つの第1凹部56Dを有する。
各第1凹部56Dは、後述する各第1凸部56Gが挿入可能に構成された四角形状の切欠きである。2つの第1凹部56Dは、第1凸部56Gによって揺動方向に押圧され、かつバックフレームの揺動中心軸と平行な第1受圧面57Aをそれぞれ有する。2つの第1凹部56Dの第1受圧面57Aは、互いに平行であり、外歯車30の中心軸に対し対称に配置されている。
第2プレート56Bは、スプリング取付部材11Aによって、バックフレームの揺動中心軸周りに回転可能に支持されている。第2プレート56Bは、2つの第2凹部56Eと、連結部56Fとを有する。
連結部56Fには、スパイラルスプリング51の第2端部51Bが連結される。連結部55Eは、例えば図1のリクライニング装置1の第1連結部53A又は第2連結部53Bと同様とすることができる。
各第2凹部56Eは、後述する各第2凸部56Hが挿入可能に構成された四角形状の切欠きである。2つの第2凹部56Eは、第2凸部56Hによって揺動方向に押圧され、かつ第1受圧面57Aと垂直な第2受圧面57Bをそれぞれ有する。2つの第2凹部56Eの第2受圧面57Bは、互いに平行であり、外歯車30の中心軸に対し対称に配置されている。
第3プレート56Cは、第1プレート56Aと第2プレート56Bとの間に配置された円環状のプレートである。第3プレート56Cの中心孔は、第2プレート56Bの中心孔よりも大きくされている。第3プレート56Cは、2つの第1凸部56Gと、2つの第2凸部56Hとを有する。
2つの第1凸部56Gは、それぞれ、第1プレート56Aに向かって突出し、第1凹部56Dに挿入される。2つの第2凸部56Hは、それぞれ、第2プレート56Bに向かって突出し、第2凹部56Eに挿入される。
各第1凸部56G及び各第2凸部56Hの径方向長さ(つまりバックフレームの揺動中心軸と垂直な方向の長さ)は、それぞれ、対応する第1凹部56D及び第2凹部56Eの径方向長さよりも小さい。
各第1凸部56G及び各第2凸部56Hは、それぞれ、2つの第1凹部56D及び第2凹部56Eに挿入された状態で、第1受圧面57A又は第2受圧面57Bに対し摺動可能に構成されている。
2つの第1凸部56Gと、2つの第2凸部56Hと、2つの第1凹部56Dと、2つの第2凹部56Eとは、スパイラルスプリング51による回転力を第2プレート56Bから第1プレート56Aに伝えるための伝達機構を構成する。この伝達機構は、内歯車20と外歯車30との噛み合い点の移動によって、第1プレート56Aにおける回転力の作用点を変化させる。
例えば、図10Aに示すように噛み合い点Pが図中上方にあると、各第1凹部56Dにおいて、第1凸部56Gは、左右方向の中央部分に位置する。また、各第2凹部56Eにおいて、第2凸部56Hは、上下方向の上側部分に位置する。各凹部には、各凸部の当接位置において、揺動方向の回転力が伝達される。
図10Bに示すように、噛み合い点Pが図中左側にあると、各第1凹部56Dにおいて、第1凸部56Gは、左右方向の右側部分に位置する。また、各第2凹部56Eにおいて、第2凸部56Hは、上下方向の中央部分に位置する。同様に、図10C,10Dに示すように、噛み合い点Pの移動によって、各凸部の位置が変化する。
図10Aに示すように、第1受圧面57Aと平行な方向における、噛み合い点Pと左側の第1凹部56Dにおける作用点Q1との距離をA、噛み合い点Pと右側の第1凹部56Dにおける作用点Q2との距離をBとすると、作用点Q1におけるモーメントM1は、F1・Aとなり、作用点Q2におけるモーメントM2は、F1・Bとなる。そのため、作用点Q1と作用点Q2とのモーメント距離をLとすると、全体のモーメントMは、下記式(2)となる。なお、図10Bのように、作用点Q1よりも噛み合い点Pが外側に位置する場合はモーメントの向きが逆になるので、距離Aが負の値となる。
M=M1+M2=F1・A+F1・B=F1(A+B)=F1・L ・・・(2)
噛み合い点Pが図10Aに示す位置から図10B,10C,10Dのように変化すると、距離A及び距離Bはそれぞれ変化するが、距離Lは不変である。そのため、図10B,10C,10Dにおいても、全体のモーメントMはF1・Lとなる。したがって、噛み合い点Pの位置に関わらず、スパイラルスプリング51からバックフレームが受けるモーメントが一定に保たれる。
[4−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(4a)2つの第1受圧面57Aがそれぞれスパイラルスプリング51から受けるモーメントの和が一定に保たれる。そのため、スパイラルスプリング51からバックフレームが受けるモーメントを一定にできる。その結果、シートバックS2を滑らかに前倒しできる。
[5.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(5a)上記実施形態のリクライニング装置1,21,31,41において、内歯部材2がバックフレーム10に連結され、外歯部材3がクッションフレーム11に連結されてもよい。また、伝達部材は、バックフレーム10ではなくクッションフレーム11に連結されてもよい。
(5b)上記実施形態のリクライニング装置31において、凹部55C及び凸部55Dの数は8に限定されない。凹部55C及び凸部55Dは、それぞれ4つ以上設けられればよい。
(5c)上記実施形態のリクライニング装置31において、凹部55Cを第2プレート55Bに設け、凸部55Dを第1プレート55Aに設けてもよい。また、凹部55Cは貫通孔である必要はなく、溝でもよい。
(5d)上記実施形態のリクライニング装置41において、第1凹部56Dを第3プレート56Cに設け、第1凸部56Gを第1プレート56Aに設けてもよい。また、第2凹部56Eを第3プレート56Cに設け、第2凸部56Hを第2プレート56Bに設けてもよい。また、第1凹部56D及び第2凹部56Eは、切欠きではなく、貫通孔又は溝でもよい。
(5e)上記実施形態のリクライニング装置1,21において、第1連結部53Aと第2連結部53Bとは、外歯車30の中心軸の替わりに内歯車20の中心軸を挟んで対称な位置に配置されてもよい。
また、上記実施形態のリクライニング装置31において、8つの凹部55C及び8つの凸部55Dは、それぞれ、内歯車20の中心軸を中心とした円周上に、バックフレームの揺動方向に沿って等間隔で配置されてもよい。
さらに、上記実施形態のリクライニング装置41において、2つの第1凹部56Dの第1受圧面57A及び2つの第2凹部56Eの第2受圧面57Bは、それぞれ、内歯車20の中心軸に対し対称に配置されてもよい。
(5f)上記実施形態のリクライニング装置1,21,31,41は、普通乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(5g)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1,21,31,41…リクライニング装置、2…内歯部材、3…外歯部材、
4…ロック機構、5,25,35,45…揺動力発生機構、10…バックフレーム、
11…クッションフレーム、20…内歯車、21A,21B…リクライニング機構、
26…連結ロッド、30…外歯車、51,52…スパイラルスプリング、
51A,52A…第1端部、51B,52B…第2端部、
53,54,55,56…伝達部材、53A,54A…第1連結部、
53B,54B…第2連結部、55A,56A…第1プレート、
55B,56B…第2プレート、55C,56D,56E…凹部、
55D,56G,56H…凸部、56C…第3プレート、57A…第1受圧面、
57B…第2受圧面。

Claims (6)

  1. シートクッションと、前記シートクッションに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバックとを備える乗物用シートのリクライニング装置であって、
    前記シートバックの骨格を構成するバックフレーム及び前記シートクッションの骨格を構成するクッションフレームのうち一方の部材に連結された内歯車と、
    前記バックフレーム及び前記クッションフレームのうち、前記内歯車が連結されていない部材に連結されると共に、前記内歯車よりも歯数が小さく、かつ前記内歯車に対し偏心した状態で径方向内側から噛み合う外歯車と、
    前記内歯車と前記外歯車との相対的な回転を規制するロック機構と、
    前記バックフレームを揺動させるための揺動力を発生させる揺動力発生機構と、
    を備え、
    前記揺動力発生機構は、
    第1端部が前記バックフレーム及び前記クッションフレームのうち一方の第1部材に連結された少なくとも1つのスパイラルスプリングと、
    前記少なくとも1つのスパイラルスプリングの第2端部が連結される伝達部材と、
    を有し、
    前記少なくとも1つのスパイラルスプリングは、その中心軸が前記バックフレームの揺動中心軸と平行となるよう配置され、
    前記伝達部材は、
    前記バックフレーム及び前記クッションフレームのうち、前記少なくとも1つのスパイラルスプリングの前記第1端部が連結されていない第2部材に前記少なくとも1つのスパイラルスプリングの回転力を伝達すると共に、
    前記内歯車と前記外歯車との噛み合い点に関わらず、前記少なくとも1つのスパイラルスプリングから前記バックフレームが受けるモーメントが一定となるように構成される、リクライニング装置。
  2. 請求項1に記載のリクライニング装置であって、
    前記少なくとも1つのスパイラルスプリングとして、第1スパイラルスプリングと、第2スパイラルスプリングと、を備え、
    前記第1スパイラルスプリングと前記第2スパイラルスプリングとは、巻回方向が同じになるように配置され、
    前記伝達部材は、
    前記第1スパイラルスプリングの前記第2端部が連結される第1連結部と、
    前記第2スパイラルスプリングの前記第2端部が連結される第2連結部と、
    を有し、
    前記第1連結部と前記第2連結部とは、前記内歯車の中心軸又は前記外歯車の中心軸に対し対称な位置に配置される、リクライニング装置。
  3. 請求項2に記載のリクライニング装置であって、
    前記第1連結部と前記第2連結部とは、シート幅方向に離間して配置される、リクライニング装置。
  4. 請求項1に記載のリクライニング装置であって、
    前記伝達部材は、
    前記第2部材に連結される第1プレートと、
    前記バックフレームの揺動中心軸周りに回転可能に支持されると共に、前記少なくとも1つのスパイラルスプリングの第2端部が連結される第2プレートと、
    前記少なくとも1つのスパイラルスプリングによる回転力を前記第2プレートから前記第1プレートに伝えるための伝達機構と、
    を有し、
    前記伝達機構は、前記内歯車と前記外歯車との噛み合い点の移動によって、前記第1プレートにおける回転力の作用点が変化するように構成される、リクライニング装置。
  5. 請求項4に記載のリクライニング装置であって、
    前記伝達機構は、
    前記第1プレート及び前記第2プレートのうち、一方のプレートに設けられ、かつ他方のプレートに向かって突出する円柱状の少なくとも4つの凸部と、
    前記第1プレート及び前記第2プレートのうち、前記少なくとも4つの凸部が設けられていないプレートに設けられ、かつ前記少なくとも4つの凸部が挿入可能に構成された外縁が円形状の少なくとも4つの凹部と、
    を有し、
    前記少なくとも4つの凸部及び前記少なくとも4つの凹部は、それぞれ、前記内歯車の中心軸又は前記外歯車の中心軸を中心とした円周上に、前記バックフレームの揺動方向に沿って等間隔で配置され、
    前記少なくとも4つの凹部の内径は、前記内歯車と前記外歯車との偏心量と、前記少なくとも4つの凸部の外径との和である、リクライニング装置。
  6. 請求項4に記載のリクライニング装置であって、
    前記伝達部材は、前記第1プレートと前記第2プレートとの間に配置される第3プレートをさらに有し、
    前記伝達機構は、
    前記第1プレート及び前記第3プレートのうち、一方のプレートに設けられ、かつ他方のプレートに向かって突出する2つの第1凸部と、
    前記第2プレート及び前記第3プレートのうち、一方のプレートに設けられ、かつ他方のプレートに向かって突出する2つの第2凸部と、
    前記第1プレート及び前記第3プレートのうち、前記2つの第1凸部が設けられていないプレートに設けられ、かつ前記2つの第1凸部が挿入可能に構成された2つの第1凹部と、
    前記第2プレート及び前記第3プレートのうち、前記2つの第2凸部が設けられていないプレートに設けられ、かつ前記2つの第2凸部が挿入可能に構成された2つの第2凹部と、
    を有し、
    前記2つの第1凹部は、前記2つの第1凸部によって揺動方向に押圧される第1受圧面をそれぞれ有し、
    前記2つの第1凹部の前記第1受圧面は、互いに平行であり、
    前記2つの第2凹部は、前記2つの第2凸部によって押圧され、かつ前記第1受圧面と垂直な第2受圧面をそれぞれ有し、
    前記2つの第1凸部及び前記2つの第2凸部は、それぞれ、前記2つの第1凹部及び前記第2凹部に挿入された状態で、前記第1受圧面又は前記第2受圧面に対し摺動可能に構成される、リクライニング装置。
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