JP2019018721A - リクライニング装置 - Google Patents

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広崇 磯川
Hirotaka Isokawa
広崇 磯川
晋也 磯部
Shinya Isobe
晋也 磯部
一弘 坪井
Kazuhiro Tsuboi
一弘 坪井
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Abstract

【課題】位置調整が容易でかつ小型化が可能なリクライニング装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、乗物用シートのリクライニング装置である。リクライニング装置は、内歯車と、内歯車よりも歯数が小さく、かつ内歯車に対し偏心した状態で径方向内側から噛み合う外歯車と、バックフレームを揺動させるための揺動力を発生させる揺動力発生機構とを備える。揺動力発生機構は、一方の端部がクッションフレームに連結されたスパイラルスプリングと、スパイラルスプリングの他方の端部が連結される円筒状の回転部材と、回転部材を軸回転可能に支持する軸受部材と、回転部材をバックフレームに連結する連結ピンとを有する。連結ピンは、回転部材とバックフレームとをバックフレームの揺動中心軸と平行な方向に貫通すると共に、バックフレーム及びクッションフレームのうち一方に対し、バックフレームの揺動中心軸に対する径方向に変位可能に構成される。【選択図】図4

Description

本開示は、リクライニング装置に関する。
車両等に配置される乗物用シートには、シートクッションに対しシートバックをシート前後方向に揺動して姿勢を調整するリクライニング装置が設けられる。このリクライニング装置として、偏心した内歯車と外歯車とを組み合わせた減速機構を用いて、シートバックを揺動させるものが公知である(特許文献1)。
特許文献1のリクライニング装置では、内歯車と外歯車との偏心量を吸収するための伝達部が設けられている。
特開2015−182645号公報
リクライニング装置の揺動力を発生させる機構としては、スパイラルスプリングや電動モーターが一般的である。しかし、特許文献1のリクライニング装置にスパイラルスプリングを設けると、シートクッション及びシートバックにそれぞれ連結された外歯車と内歯車との偏心に起因してスパイラルスプリングの固定位置が変動する。その結果、揺動力が不安定となり、シートバックの位置調整が困難となる。
一方で、電動モーターを揺動力発生機構として用いると、リクライニング装置のコストが高くなると共に、装置のサイズが大きくなる。
本開示の一局面は、位置調整が容易でかつ小型化が可能なリクライニング装置を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、シートクッションと、シートクッションに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバックとを備える乗物用シートのリクライニング装置(1)である。リクライニング装置(1)は、内歯車(21)と、外歯車(31)と、内歯車(21)と外歯車(31)との相対的な回転を規制するロック機構(4)と、バックフレーム(10)を揺動させるための揺動力を発生させる揺動力発生機構(5)と、を備える。内歯車(21)は、シートバックの骨格を構成するバックフレーム(10)及びシートクッションの骨格を構成するクッションフレーム(11)のうち一方の部材に連結される。外歯車(31)は、バックフレーム(10)及びクッションフレーム(11)のうち他方の部材に連結されると共に、内歯車(21)よりも歯数が小さく、かつ内歯車(21)に対し偏心した状態で径方向内側から噛み合う。揺動力発生機構(5)は、一方の端部がクッションフレーム(11)に連結されたスパイラルスプリング(51)と、スパイラルスプリング(51)の他方の端部が連結される円筒状の回転部材(52)と、回転部材(52)を軸回転可能に支持する軸受部材(53)と、回転部材(52)をバックフレーム(10)に連結する連結ピン(54)と、を有する。連結ピン(54)は、回転部材(52)と、バックフレーム(10)とをバックフレーム(10)の揺動中心軸と平行な方向に貫通すると共に、バックフレーム(10)及びクッションフレーム(11)のうち一方に対し、バックフレーム(10)の揺動中心軸に対する径方向に変位可能に構成される。
このような構成によれば、連結ピン(54)によって、スパイラルスプリング(51)による揺動力をバックフレーム(10)に伝達する回転部材(52)が、内歯車(21)と外歯車(31)との偏心方向に変位可能にバックフレーム(10)に連結される。そのため、クッションフレーム(11)とバックフレーム(10)との揺動中心軸の偏心を連結ピン(54)の変位によって吸収することができる。その結果、スパイラルスプリング(51)による揺動力が安定し、バックシートの位置調整が容易となる。
また、バックフレーム(10)を揺動させる揺動力発生機構(5)として、スパイラルスプリング(51)を使用するため、電動モーターの使用が避けられ、リクライニング装置の小型化が可能である。
本開示の一態様では、軸受部材(53)は、円筒状であってもよい。このような構成によれば、回転部材(52)をより安定して支持できるため、スパイラルスプリング(51)の動作が安定し、バックシートの位置調整がさらに容易になる。
本開示の一態様では、軸受部材(53)は、周方向の一部に、他の部分よりも中心軸方向の幅が小さい狭幅部(53B)を有してもよい。このような構成によれば、軸受部材(53)において、スパイラルスプリング(51)の軌跡と重なる部分で軸方向の幅を小さくし、それ以外の部分で軸方向の幅を大きくできる。そのため、軸受部材(53)の強度を保ちつつ、回転部材(52)及びスパイラルスプリング(51)の回転を安定させることができる。
本開示の一態様では、回転部材(52)又は軸受部材(53)は、回転部材(52)の軸回転を規制するストッパ(52D)を有してもよい。このような構成によれば、バックフレーム(10)の揺動範囲を比較的容易に規定することができる。
本開示の一態様では、回転部材(52)は、中心軸方向へ延伸するスリット(52B)を有してもよい。また、スパイラルスプリング(51)の他方の端部は、スリット(52B)に係止してもよい。このような構成によれば、溶接等の手段を用いることなく、スパイラルスプリング(51)を容易かつ確実に回転部材(52)に連結することができる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1は、実施形態におけるリクライニング装置を示す模式的な斜視図である。 図2は、図1のリクライニング装置の模式的な側面図である。 図3は、図2のIII−III線での模式的な断面図である。 図4は、図1のリクライニング装置の模式的な分解斜視図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示すリクライニング装置1は、シートクッションと、シートクッションに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバックとを備える乗物用シートにおけるシートバックの姿勢(つまり傾斜角度)を調整する装置である。シートクッションは、着席者の臀部等を支持するための部位である。シートバックは、着席者の背部を支持するための部位である。
リクライニング装置1は、シートバックの骨格を構成するバックフレーム10に取り付けられ、シートクッションの骨格を構成するクッションフレーム(図示省略)に対してバックフレーム10を揺動させる。つまり、リクライニング装置1は、バックフレーム10にクッションフレームに対する揺動力を伝達する。リクライニング装置1は、通常、バックフレーム10の左右両側に1つずつ設けられる。
バックフレーム10は、1対のサイドフレーム10A,10Bと、アッパフレーム10Cと、ロアフレーム10Dとを有する。
1対のサイドフレーム10A,10Bは、それぞれ上下方向に延伸すると共に、シート幅方向に離間して配設されるパネル状の部材である。
アッパフレーム10Cは、シート幅方向に延伸し、1対のサイドフレーム10A,10Bの上端を連結するパネル状の部材である。
ロアフレーム10Dは、シート幅方向に延伸し、1対のサイドフレーム10A,10Bの下端を連結するパネル状の部材である。
本実施形態のリクライニング装置1が取り付けられる乗物用シートは、普通乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、リクライニング装置1を乗物(つまり車両)に組み付けた状態における方向を意味する。また、本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
リクライニング装置1は、図2、図3及び図4に示すように、内歯部材2と、外歯部材3と、ロック機構4と、揺動力発生機構5とを備える。なお、図3及び図4に示すリクライニングプレート11は、クッションフレームの一部を構成する。
<内歯部材>
内歯部材2は、バックフレーム10に連結される部材であり、バックフレーム10のシート幅方向内側に配置される。具体的には、内歯部材2は、バックフレーム10の一方のサイドフレーム10Aに固定されている。
内歯部材2は、図3に示すように、内歯車21と、後述するピン41が挿通される第1軸受部22とを有する。内歯車21は、径方向において第1軸受部22に向かって突出する複数の歯を有する。
具体的には、内歯部材2は、中心に開口が設けられ、厚み方向に段差を有する円盤である。円盤の中心の開口が第1軸受部22を構成し、段差部分の径方向内側の面に複数の歯が形成されている。内歯車21は、内歯部材2を構成する円盤を厚み方向にプレスすることで形成されている。
内歯車21の中心軸(つまり第1軸受部22の中心軸)は、バックフレーム10の揺動中心軸と一致する。なお、バックフレーム10の揺動中心軸は、シート幅方向と平行である。
<外歯部材>
外歯部材3は、リクライニングプレート11に連結される部材であり、内歯部材2とリクライニングプレート11との間に配置される。
外歯部材3は、内歯車21と噛み合う外歯車31と、ピン41が挿通される第2軸受部32とを有する。外歯車31は、径方向において第2軸受部32の外側に突出し、内歯車21の複数の歯と噛み合う複数の歯とを有する。
具体的には、外歯部材3は、内歯部材2と同様、中心に開口が設けられ、厚み方向に段差を有する円盤である。円盤の中心の開口が第2軸受部32を構成し、段差部分の径方向外側の面に複数の歯が形成されている。外歯車31は、外歯部材3を構成する円盤を厚み方向にプレスすることで形成されている。
外歯車31の径は、内歯車21の径よりも小さい。外歯車31は、外歯部材3が内歯部材2に厚み方向に重ね合わされることで、内歯車21に内側から噛み合うように配置される。
また、外歯車31の中心軸(つまり第2軸受部32の中心軸)は、バックフレーム10の揺動中心軸と平行であるが、揺動中心軸と一致せず、ずれている。つまり、外歯車31の中心軸と、内歯車21の中心軸とは、ずれている。また、外歯車31の歯数は、内歯車21の歯数よりも小さい。そのため、外歯車31は、内歯車21に噛み合った状態で、内歯車21の内側を相対的に公転する。
<ロック機構>
ロック機構4は、内歯車21と外歯車31との相対的な回転を規制する機構である。本実施形態では、ロック機構4は、ピン41を有する。
ピン41は、内歯部材2及び外歯部材3をこれらの回転軸方向、つまりバックフレーム10の揺動中心軸と平行な方向に貫通する。ピン41は、軸方向の移動により、内歯部材2及び外歯部材3の回転が規制されたロック状態と、このロック状態が解除されたアンロック状態とを切り替える。
ロック状態では、内歯車21に対する外歯車31の相対的な公転が規制され、バックフレーム10の揺動がロックされる。アンロック状態では、内歯車21に対する外歯車31の相対的な公転が自由に行えるため、バックフレーム10を任意の角度まで揺動することができる。
なお、上述のピン41を用いたロック機構4の構成は一例である。したがって、上述のようなロック状態の切替が可能な構成、例えばくさび部材を用いた公知の構成をロック機構4に使用してもよい。
<揺動力発生機構>
揺動力発生機構5は、バックフレーム10を揺動させるための揺動力を発生させる機構である。
揺動力発生機構5は、図4に示すように、スパイラルスプリング51と、回転部材52と、軸受部材53と、連結ピン54と、連結ブラケット55とを有する。
本実施形態では、揺動力発生機構5は、バックフレーム10及びリクライニングプレート11のシート幅方向外側に配置される。
(スパイラルスプリング)
スパイラルスプリング51は、コイル状に板材又は線材が巻かれ、中心軸まわりにねじりモーメントを受けるねじりコイルバネである。スパイラルスプリング51は、中心軸がバックフレーム10の揺動中心軸と平行になる向きに配置されている。
なお、図2では、スパイラルスプリング51として軸方向の同じ位置に重ねて板材を巻いたバネを図示しているが、線材を巻いたバネを使用してもよい。また、スパイラルスプリング51として、螺旋状に板材又は線材を巻いたバネを使用してもよい。
スパイラルスプリング51の内側の端部51Aは、連結ブラケット55を介してリクライニングプレート11に連結されている。具体的には、端部51Aは、連結ブラケット55のスプリング連結部55Aに係止している。
スパイラルスプリング51の外側の端部51Bは、回転部材52に連結されている。具体的には、端部51Bは、スパイラルスプリング51の巻き方向と反対方向に湾曲しており、回転部材52の第1スリット52Bに係止している。
(回転部材)
回転部材52は、スパイラルスプリング51を内側に収納する円筒状の部材である。回転部材52は、本体52Aと、第1スリット52Bと、連結部52Cと、第2スリット52Dとを有する。
本体52Aは、円筒状の部位であり、中心軸がバックフレーム10の揺動中心軸と平行になる向きに配置されている。本体52Aの内径は、図2に示すように、スパイラルスプリング51の外径よりも大きい。また、本体52Aの内径は、軸受部材53の外径と一致する。
第1スリット52Bは、本体52Aにおいて中心軸方向(つまり幅方向)に設けられたスリットである。第1スリット52Bは、リクライニングプレート11側から中心軸方向に沿って延伸している。第1スリット52Bにスパイラルスプリング51の外側の端部51Bが挿通されることで、端部51Bは回転部材52に係止されている。
連結部52Cは、本体52Aの外周面から径方向外側に突出する部位である。連結部52Cには、連結ピン54が貫通する貫通孔52Eが設けられている。
貫通孔52Eは、図3に示すように、連結ピン54をバックフレーム10の揺動中心軸に対する径方向Pに変位可能に構成されている。具体的には、貫通孔52Eは、図4に示すように長軸が径方向Pと平行な楕円状に形成されている。貫通孔52Eの長軸の長さは、連結ピン54の径に、内歯車21の中心軸と外歯車31の中心軸との偏心量を加えたものである。
第2スリット52Dは、本体52Aにおいて周方向に沿って設けられた帯状の開口である。第2スリット52Dは、本体52Aの中心軸方向の中央部分に配置されている。第2スリット52Dには、例えば軸受部材53に固定されたピン等の突出部材が挿通される。そのため、本体52Aの軸回転によって上記突出部材が第2スリット52Dの周方向の端部に当接することにより、本体52Aの軸回転が規制される。つまり、第2スリット52Dは、回転部材52の軸回転を規制するストッパとして機能する。
(軸受部材)
軸受部材53は、回転部材52を軸回転可能に内側から支持する。本実施形態では、軸受部材53は図2に示すように円筒状である。軸受部材53は、回転しないように固定されている。
軸受部材53の外周面には、回転部材52の本体52Aが当接する。回転部材52は、本体52Aの内周面を軸受部材53に摺動させながら軸回転する。軸受部材53と回転部材52とは中心軸が重なっている。
軸受部材53は、周方向に連結された拡幅部53Aと狭幅部53Bとを有する。狭幅部53Bは、拡幅部53Aよりも中心軸方向の幅が小さい部分である。具体的には、狭幅部53Bは、軸受部材53を構成する円筒をリクライニングプレート11と反対側から軸方向に切り欠いた部位である。
狭幅部53Bは、バックフレーム10の揺動時にスパイラルスプリング51の外側の端部51Bが軸受部材53に干渉せずに通過可能な幅に形成されている。狭幅部53Bは、軸受部材53の周方向において、スパイラルスプリング51の外側の端部51B(つまり回転部材52の第1スリット52B)の通過領域に設けられている。
(連結ピン)
連結ピン54は、回転部材52をバックフレーム10に連結する部材である。連結ピン54は、回転部材52と、サイドフレーム10Aとをバックフレーム10の揺動中心軸と平行な方向に貫通している。
具体的には、連結ピン54は、回転部材52の連結部52Cに設けられた貫通孔52Eと、バックフレーム10に設けられた貫通孔10Eとを貫通している。回転部材52の貫通孔52Eの形状は、上述のように楕円である。一方、バックフレーム10の貫通孔10Eは、連結ピン54の軸と垂直な方向の移動を規制する。つまり、貫通孔10Eの形状は、連結ピン54と等しい径の真円である。
また、連結ピン54のバックフレーム10側の端部はバックフレーム10に固定されるが、回転部材52側の端部は、回転部材52に固定されない。そのため、連結ピン54は、バックフレーム10に対し、バックフレーム10の揺動中心軸に対する径方向Pに変位可能に構成されている。
(連結ブラケット)
連結ブラケット55は、軸受部材53をリクライニングプレート11に固定するための部材である。
また、連結ブラケット55は、リクライニングプレート11と反対側に突出するスプリング連結部55Aを有する。スプリング連結部55Aには、スパイラルスプリング51の内側の端部51Aが固定される。つまり、連結ブラケット55は、スパイラルスプリング51の端部51Aをクッションフレームに固定する。
軸受部材53は、例えば溶接により連結ブラケット55に連結される。連結ブラケット55は、例えばボルト等の締結具によりリクライニングプレート11に連結される。なお、軸受部材53と連結ブラケット55とは一体に形成されてもよく、さらに軸受部材53と連結ブラケット55とリクライニングプレート11とが一体に形成されてもよい。
(揺動力発生機構の動作)
揺動力発生機構5は、スパイラルスプリング51のねじりモーメントによる回転力を利用して、バックフレーム10をリクライニングプレート11に対して揺動させる。
具体的には、ロック機構4をアンロック状態に切り替えると、スパイラルスプリング51の弾性力によって回転部材52が軸受部材53に支持されながら軸回転する。回転部材52の軸回転により、連結ピン54は回転部材52の中心軸を中心に公転する。連結ピン54の公転により、連結ピン54が連結されたバックフレーム10が内歯車21の中心軸を中心に揺動する。
ここで、回転部材52の中心軸はリクライニングプレート11の揺動中心軸(つまり外歯車31の中心軸)と重なり、バックフレーム10の揺動中心軸に対し偏心している。そのため、バックフレーム10の揺動に伴い、内歯車21と外歯車31との噛み合い点が移動する。そのため、バックフレーム10と回転部材52との連結点と、回転部材52の中心軸との距離が変動する。
これに対し、揺動力発生機構5は、連結ピン54が径方向P(つまり内歯車21と外歯車31との偏心方向)に変位することで、この変動を吸収する。その結果、バックフレーム10とスパイラルスプリング51との間には揺動方向のトルクのみが発生する。
なお、バックフレーム10をスパイラルスプリング51による揺動方向と反対方向に揺動させることで、回転部材52と連結されたスパイラルスプリング51の端部51Bが他の端部51Aに対して変位し、スパイラルスプリング51に揺動力となる弾性エネルギーが蓄えられる。
[1−2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)連結ピン54によって、スパイラルスプリング51による揺動力をバックフレーム10に伝達する回転部材52が、内歯車21と外歯車31との偏心方向に変位可能にバックフレーム10に連結される。そのため、クッションフレーム11とバックフレーム10との揺動中心軸の偏心を連結ピン54の変位によって吸収することができる。その結果、スパイラルスプリング51による揺動力が安定し、バックシートの位置調整が容易となる。
(1b)バックフレーム10を揺動させる揺動力発生機構5として、スパイラルスプリング51を使用するため、電動モーターの使用が避けられ、リクライニング装置1の小型化が可能である。
(1c)軸受部材53が円筒状であるため、回転部材52をより安定して支持できる。その結果、スパイラルスプリング51の動作がより安定し、バックシートの位置調整がさらに容易になる。
(1d)軸受部材53が、狭幅部53Bを有するので、軸受部材53において、スパイラルスプリング51の軌跡と重なる部分で軸方向の幅を小さくし、それ以外の部分で軸方向の幅を大きくできる。そのため、軸受部材53の強度を保ちつつ、回転部材52及びスパイラルスプリング51の回転を安定させることができる。
(1e)回転部材52が、回転部材52の軸回転を規制するストッパとしての第2スリット52Dを有するので、バックフレーム10の揺動範囲を比較的容易に規定することができる。
(1f)スパイラルスプリング51の外側の端部51Bは、回転部材52の第1スリット52Bに係止するので、溶接等の手段を用いることなく、スパイラルスプリング51を容易かつ確実に回転部材52に連結することができる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態のリクライニング装置1において、回転部材52の貫通孔52Eの形状が連結ピン54と等しい径の真円であり、バックフレーム10の貫通孔10Eの形状が径方向Pと平行な長軸を有する楕円であってもよい。つまり、連結ピン54は、クッションフレーム11に対し、バックフレーム10の揺動中心軸に対する径方向に変位可能に構成されてもよい。
(2b)上記実施形態のリクライニング装置1において、軸受部材53がスパイラルスプリング51の外側の端部51Bの移動を阻害しない場合には、軸受部材53は必ずしも狭幅部53Bを有さなくてもよい。
(2c)上記実施形態のリクライニング装置1において、軸受部材53は必ずしも円筒状である必要はない。例えば、軸受部材53は回転部材52を周方向に離間した複数の位置で支持する構成を有してもよい。また、軸受部材53は、回転部材52を外側から支持してもよい。
(2d)上記実施形態のリクライニング装置1において、回転部材52は、第2スリット52Dを必ずしも有さなくてもよい。つまり、回転部材52に回転部材52の回転を規制するストッパが設けられなくてもよい。また、軸受部材53にこのストッパを設けてもよい。
(2e)上記実施形態のリクライニング装置1において、回転部材52は、第1スリット52Bを必ずしも有さなくてもよい。つまり、スパイラルスプリング51の端部51Bは、溶接やボルト締結等により回転部材52に固定されてもよい。
(2f)上記実施形態のリクライニング装置1において、回転部材52の連結部52Cは、本体52Aの内側に設けられてもよい。ただし、バックフレーム10との連結スペースの確保し易さの観点から、本体52Aの外側に連結部52Cを設けることが好ましい。
(2g)上記実施形態のリクライニング装置1において、内歯部材2がリクライニングプレート11(つまりクッションフレーム)に連結され、外歯部材3がバックフレーム10に連結されてもよい。
(2h)上記実施形態のリクライニング装置1において、揺動力発生機構5はバックフレーム10のシート幅方向内側に配置されてもよい。
(2i)上記実施形態のリクライニング装置1は、普通乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(2j)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…リクライニング装置、2…内歯部材、3…外歯部材、4…ロック機構、
5…揺動力発生機構、10…バックフレーム、10A,10B…サイドフレーム、
10C…アッパフレーム、10D…ロアフレーム、10E…貫通孔、
11…リクライニングプレート、21…内歯車、22…第1軸受部、31…外歯車、
32…第2軸受部、41…ピン、51…スパイラルスプリング、
51A,51B…端部、52…回転部材、52A…本体、52B…第1スリット、
52C…連結部、52D…第2スリット、52E…貫通孔、53…軸受部材、
53A…拡幅部、53B…狭幅部、54…連結ピン、55…連結ブラケット、
55A…スプリング連結部。

Claims (5)

  1. シートクッションと、前記シートクッションに対してシート前後方向に揺動可能に構成されたシートバックとを備える乗物用シートのリクライニング装置であって、
    前記シートバックの骨格を構成するバックフレーム及び前記シートクッションの骨格を構成するクッションフレームのうち一方の部材に連結された内歯車と、
    前記バックフレーム及び前記クッションフレームのうち他方の部材に連結されると共に、前記内歯車よりも歯数が小さく、かつ前記内歯車に対し偏心した状態で径方向内側から噛み合う外歯車と、
    前記内歯車と前記外歯車との相対的な回転を規制するロック機構と、
    前記バックフレームを揺動させるための揺動力を発生させる揺動力発生機構と、
    を備え、
    前記揺動力発生機構は、
    一方の端部が前記クッションフレームに連結されたスパイラルスプリングと、
    前記スパイラルスプリングの他方の端部が連結される円筒状の回転部材と、
    前記回転部材を軸回転可能に支持する軸受部材と、
    前記回転部材を前記バックフレームに連結する連結ピンと、
    を有し、
    前記連結ピンは、前記回転部材と、前記バックフレームとを前記バックフレームの揺動中心軸と平行な方向に貫通すると共に、前記バックフレーム及び前記クッションフレームのうち一方に対し、前記バックフレームの揺動中心軸に対する径方向に変位可能に構成されている、リクライニング装置。
  2. 請求項1に記載のリクライニング装置であって、
    前記軸受部材は、円筒状である、リクライニング装置。
  3. 請求項2に記載のリクライニング装置であって、
    前記軸受部材は、周方向の一部に、他の部分よりも中心軸方向の幅が小さい狭幅部を有する、リクライニング装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリクライニング装置であって、
    前記回転部材又は前記軸受部材は、前記回転部材の回転を規制するストッパを有する、リクライニング装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリクライニング装置であって、
    前記回転部材は、中心軸方向へ延伸するスリットを有し、
    前記スパイラルスプリングの他方の端部は、前記スリットに係止する、リクライニング装置。
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