JP4044859B2 - 自動車シートのリクライニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背もたれを有する座席、特に自動車シートのリクライニング装置に係り、詳しくは、一部で噛合された内歯車とこの内歯車より歯数の少ない外歯車が、噛合部位の移動により相対的に揺動回転するいわゆる差動伝動機構(以下タウメル機構)により、シートバックの傾倒角度を調整するリクライニング装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
1)いわゆるタウメル機構を採用したリクライニング装置としては、シートバック側のプレートアームにインターナルギア(内歯)が形成され、シートクッション側のプレートディスクには、インターナルギアより少なくとも一歯少ないアウターギア(外歯)が形成されており、プレートディスクは、枢支軸の正心軸部に枢支され、プレートアームは枢支軸のエキセントリック部(偏心軸部)に枢支されてアウターギアとインターナルギアが一部で噛合された状態に配設されているもので、枢支軸端に取付けられた操作用のノブを回転操作することにより枢支軸が回転し、この回転によるエキセントリック部の偏心量に応じてインターナルギアがアウターギアに噛合しつつ角度位置を変更する。
すなわち、操作用ノブの回転操作により、シートクッション側であるプレートディスクに対してシートバック側であるプレートアームが徐々に揺動回転することにより、シートバックが無段階に傾倒角度調整されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
2)また、他例のタウメル機構によるリクライニング装置としては、一端に操作部材を有する軸杆に、シートバック側である内歯車の中心軸筒部の内周面部が回転可能に軸支され、この中心軸筒部の外周面部には、前記軸杆の他方端に回動可能に軸支された偏心軸筒の内周面部が軸支され、そしてこの偏心軸筒の外周面部には、シートクッション側である外歯車の中心孔部が軸支されているものであって、しかも偏心軸筒は、操作部材の押動操作による軸杆の軸線方向への進退移動によるもので、これに伴ない前記内歯車の中心軸筒部との間の軸支と、外歯車の中心孔部との間の軸支において、それぞれをすべり面接触により軸支する位置と、ころがり接触により軸承により位置とに切替移動可能に構成されているものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭62−221307号公報
【特許文献2】
特公昭56−26408号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
いわゆるタウメル機構によるリクライニング装置は、上記従来技術(1)のごとく、内歯車と外歯車のうちの一方が枢支軸の正心軸部にすべり接触により軸支され、他方が偏心軸部にすべり接触により軸支され、この内歯車と外歯車が一部で噛合された態様であり、枢支軸の回転操作に伴なう偏心軸部の回転による内歯車と外歯車の相対揺動回転により、シートバックの傾倒(回転)角度が無段に調整可能となるものである。
そしてこの構成にあっては、偏心軸部とこれに軸支された外歯車がすべり面接触によるために、その摩擦抵抗により外歯車側からの外力(シートバック側)によっては回転角度を変位させることができないから、シートバックの固定手段を要しないことを特徴とする。
【0006】
しかし傾倒操作にあっては、偏心軸部の回転による内歯車と外歯車の噛合部位の転移動によるものであることから(減速機構)、シートバックを大きく傾倒動する場合には、偏心軸部すなわち枢支軸を多数回転しなければならず煩雑な操作となる。
このことから、タウメル機構を採用した無段調整可能なリクライニング装置であって、しかもシートバックを迅速に傾倒調整可能とした改良手段が上記従来技術(2)である。
【0007】
そしてこの従来技術(2)は、偏心軸筒と、内歯車の中心軸筒部及び外歯車の中心孔部間の両軸支状態が、操作部材の押動操作によりすべり面接触態様とした場合に、前記従来技術(1)と同様にシートバック側の外力(シートバックを傾倒動するトルク)による回転トルクより、これを阻止しようとする各軸支部位のすべり摩擦抵抗によるトルクが大きいことにより、シートバックが傾倒動しないロック状態(位置固定)とし、ころがり接触態様とした場合には、各軸支部位がころがり摩擦状態となることによる摩擦抵抗の減少すなわち、シートバックを傾倒動する回転トルクがこれを阻止しようとするトルクに打ち勝つ状態となり、このシートバックの傾倒動すなわち、内歯車の回転により偏心軸筒が回転し、これに伴ない外歯車が相対回転可能となり、シートバックの傾倒角度を調整可能とするアンロック状態(位置調整)となるもので、この場合には、シートバック側から傾倒操作が行なえ、迅速に大きく傾倒動することができることとなる。
【0008】
しかしながら、上記従来技術(1)(2)のようなタウメル機構によるリクライニング装置は、内歯車と外歯車の一部噛合部位が、偏心軸部の回転に伴なって転移動することにより相対的に揺動回転する機構であることから、従来技術(1)のように、傾倒操作が枢支軸の回転動操作により調整する構成では、この揺動回転が減速状態となりさして気に障ることはないが(減速機構であるため)、従来技術(2)のごとく、傾倒操作が外歯車すなわち、シートバック側からの回転動操作によるものにあっては、逆に増速機構となることから、一部噛合部位が増速揺動回転することとなり、これがひんぱんな振動として体感され着座者に不快感を与える。
またこの従来技術(2)は、シートバックの傾倒動操作に先立つ、偏心軸筒の軸線方向動によるロック、アンロック機構の操作が、傾倒動の回転軸心となる軸杆を軸線方向に移動させる手段を採ることから、シートの両側にリクライニング装置が配設されるいわゆる両持ちタイプのリクライニングシートにおける、一方側装置からの操作により他方側の装置も同じに作動させることを要するための作動伝達機構が複雑となり不適当と言わざるを得ないことから、この両持ちタイプを想定していないものである。
【0009】
本発明の目的は、タウメル機構を採用するものでありながら、この機構の特徴でもあるシートバック傾倒動時の揺動回転による揺動振動が無く、シートバックの傾倒動操作により迅速に大きく傾倒調整ができ、位置固定状態にあっても強固な固定手段を採り、しかも両持ちタイプのリクライニングシートにも好適なリクライニング装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する自動車シートのリクライニング装置は、枢支軸に回転可能に軸支された内歯車盤と、枢支軸を軸心に回転可能及び軸線方向に進退動可能に配設された偏心軸筒と、偏心軸筒に回転可能に軸支され、しかも内歯車盤と一部で噛合するこの内歯車盤よりわずかに歯数の少ない外歯車盤と、外歯車盤とオルダム継手機構により連絡する前記枢支軸に回転可能に軸支された従動盤と、前記偏心軸筒を軸線方向に進退移動させて、この偏心軸筒による外歯車盤の軸支態様を面接触軸支態様によるシートバックの位置固定状態と、転動接触軸支態様によるシートバックの位置調整状態とする操作動手段を備えており、しかも前記枢支軸を同軸とする内歯車盤と従動盤とのいずれか一方にシートクッション側のブラケットが、他方にシートバック側のブラケットが固定され、前記転動接触軸支態様による位置調整状態におけるシートバックの傾倒動操作により傾倒角度位置を調整することを特徴とするもので、
更に前記偏心軸筒による外歯車盤の軸支にあって、偏心軸筒を軸線方向に移動させて面接触軸支態様によるシートバックの位置固定状態とすると共に、この偏心軸筒により外歯車盤を径方向及び軸線方向に押圧して、内歯車盤と外歯車盤の噛合部位を圧接噛合状態に、オルダム継手機構における摺嵌手段を圧接嵌合状態とする偏心軸筒の付勢手段と、偏心軸筒を前記付勢に抗して軸線方向に移動させて、転動接触軸支態様によるシートバックの位置調整状態とすると共の、この移動による前記押圧の解放に伴ない、前記噛合部位を回転伝達に好適な適正噛合状態とし、前記オルダム継手機構を回転伝達に好適な緩嵌合状態とする偏心軸筒の軸線方向進退移動機構を備えており、
そして前記偏心軸筒の軸線方向進退移動機構が、枢支軸に軸支された内歯車盤の軸受筒部に軸線方向の傾斜面が形成され、枢支軸には、操作レバーと前記傾斜面に接する係合突起と、回転可能に保持された偏心軸筒が配設された構成であって、前記操作レバーの回動操作により枢支軸と共に回動する係合突起が、その回動に伴ない傾斜面に沿って軸線方向に移動されることにより、枢支軸が回動しつつ軸線方向に移動され、これにより偏心軸筒を軸線方向に進退移動させる手段若くは、操作レバーと係合突起が配設された枢支軸に、作動筒が摺動可能に嵌装され、作動筒には前記係合突起が接する軸線方向の傾斜面が形成されていると共に、この作動筒と共に摺動する偏心軸筒が回転可能に配設されている構成であって、前記操作レバーの回動操作により枢支軸と共に回動する係合突起が、作動筒に形成された軸線方向の傾斜面を円周方向に押動することにより、この作動筒が傾斜面方向である軸線方向に移動され、これにより偏心軸筒を軸線方向に進退移動させる手段によるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図は本発明に係る自動車シートのリクライニング装置の実施形態を示すもので、以下各図に基づき説明する。
【0012】
この実施形態におけるリクライニング装置は、自動車シートのシートクッション側のブラケットと、シートバック側のブラケットとの間に介設されたいわゆるタウメル機構(差動伝道機構とも称する)により、シートクッションに対してシートバックの傾倒角度を調整するもので、このタウメル機構は、内歯車とこの内歯車よりわずかに歯数の少ない外歯車が、枢支軸とこの枢支軸に対する偏心軸部により一部で噛合された状態で回転可能に軸支されており、偏心軸部(枢支軸)の回転に伴ない、噛合部位が偏心軸部の回転方向と同じ方向に移動することにより、内歯車と外歯車が相対的に揺動回転されるものである。
【0013】
(1)そして図1から図11に示す実施形態によるリクライニング装置は、枢支軸1に回転可能に軸支された内歯車盤2と、枢支軸1を軸心に回転可能及び軸線E方向に進退動可能に配設された偏心軸筒3と、この偏心軸筒3に回転可能に軸支された態様で一部が内歯車盤2と噛合する外歯車盤4とによりタウメル機構が構成され、更にシートバックの傾倒角度を調整操作する時の位置調整状態と、シートバックを所望の傾倒角度位置で固定するときの位置固定状態とに切替える操作動手段C及び、枢支軸1に回転可能に軸支された従動盤5と前記外歯車4との間には、軸中心が一致しない平行な軸(食違い軸)間において、一方の軸の回転を他方の軸に等速同方向回転伝達する手段であるオルダム継手機構Dが介装されており、前記内歯車盤2にシートクッションA側のブラケットA´が、従動盤5にシートバックB側のブラケットB´が固設されているもので、図1に示すいわゆる両持ちタイプのリクライニングシートにあっては、両装置における各枢支軸1が連結杆1´により連絡されている。
【0014】
前記タウメル機構(図2から図7参照)は、中央に枢支軸1が横設され、この枢支軸1には、内歯車盤2の中央部位に一体に横貫された軸受筒部2aが回転可能に軸支され、この軸受筒部2aには偏心軸筒3が回転可能に軸支されている。
【0015】
偏心軸筒3は、枢支軸1と同心円の正心内孔3aの底壁に開口された中心孔3bが、枢支軸1の段部と止め輪6により挟持された態様でこの枢支軸1に回転可能に保持され、正心内孔3aにはころがり軸受であるベアリング7が嵌装されており、このベアリング7が内歯車盤2の軸受筒部2aの外周面部2bに嵌装された態様で回転及び軸線方向に進退動可能に軸支されているもので、この軸支態様は必ずしもころがり軸受である要はなく、また内歯車盤2の軸受筒部2aに回転可能に軸支されるとするも、枢支軸1を軸心とするものであってみれば、この枢支軸1に軸支された態様でも支障はない。
【0016】
更に前記偏心軸筒3の偏心外周面部3cは、内歯車盤2を軸支する枢支軸1の軸心(正心)に対して、内歯車盤2の噛合歯2cより僅かに少ない外歯車盤4の噛合歯4aの歯数差に相応する偏心量をもって形成され、この偏心外周面部3cに内歯車盤2と一部で噛合された態様で外歯車盤4が回転可能に嵌挿軸支されている。
そして図6、図7に示すごとく、偏心軸筒3の偏心外周面部3cには、内歯車盤2方向の外方周縁がやや広径となる傾斜面からなる面接触部3dとこれより僅かに小径なころがり接触周面部3eが軸線E方向に並べられた態様で配設されており、この偏心外周面部3cに軸支される外歯車盤4の中央孔部4bの内周面には、偏心軸筒3における面接触部3dと接することとなるテーパー内周面部4cと、ころがり接触周面部3eに転動接触することとなるころがり軸受であるベアリング8が嵌装固定されている。
【0017】
前記オルダム継手機構Dは、図8から図11に示すごとく、外歯車盤4における噛合歯4a側とは反対の背面部4dと、これに対向する態様で中央孔5aが枢支軸1に回転可能に軸支された従動盤5との間に滑り盤9が挟装されている構成であって、滑り盤9の各側面部には、一方面側が垂直方向で他方面側が水平方向のごとく、互いに直角となる真直な凹状部9a,9bが形成され、外歯車盤4の背面部4dには、対向する滑り盤9の側面部に形成された凹状部9aに摺嵌する凸状部4eが、従動盤5の側面部5bには、同じく対向する滑り盤9の側面部の凹状部9bに摺嵌する凸状部5cが形成され、また滑り盤9の各凹状部9a,9bの両側壁面部は、底方向が狭く、開放方向が広いテーパー側壁面9cで形成され、外歯車盤4及び従動盤5の各凸状部4e,5cの両側壁面部は、滑り盤9の凹状部9a,9bに形成されたテーパー側壁面9cに接するテーパー側壁面4f,5dで形成されており、この滑り盤9の各凹状部9a,9bと、外歯車盤4及び従動盤5の各凸状部4e,5cとが摺動可能に嵌装された摺嵌手段を構成している。
なお、前記凹状部9a,9bや凸状部4e,5cの形成態様は、外歯車盤4及び従動盤5と滑り盤9との間において相対的なものである。
【0018】
前記シートバックの傾倒位置調整と位置固定を切替える操作動手段Cは、前記タウメル機構における偏心軸筒3の偏心外周面部3cに軸支された外歯車盤4の中央孔部4bとの軸支態様を、この偏心軸筒3の軸線E方向移動により切替えるものである。
そして図2、図3に示すごとく、内歯車2の軸受筒部2aにおける外方向(図2左方向)に突出された端縁部に、軸線E方向の螺旋状傾斜面11aを有する端縁方向が開放された作動凹部11が形成され、枢支軸1には、作動凹部11に嵌り込む横貫ピンによる係合突起12が設けられており、軸端にはこの枢支軸1を回転動するための操作レバー13が止着され、これにより偏心軸筒3の軸線E方向進退移動機構をなしている。
【0019】
また枢支軸1における縦動盤5の背面部5e方向(図2右方向)に突出した部位には、止め軸6により突出軸端方向への移動が制限された受板14が回転可能に軸支され、この受板14と従動盤5の背面部5eとの対向間には、互いを離反方向に付勢することにより、枢支軸1を従動盤5方向に引き寄せるように引張り付勢することとなる皿バネ15が挟装されており、これにより枢支軸1の中程に回転可能に保持された偏心軸筒3が従動盤5方向に付勢されている。
【0020】
更に従動盤5は、外周縁部が円環状のリングカバー10における一方端縁部の内周溝10aに嵌合された状態でカシメ固定され、リングカバー10の他方端縁部の内周溝10bには内歯車盤2の外周縁部が回転可能に嵌装されており、これによりこのリングカバー10の内空部と従動盤5及び内歯車盤2により仕切られた空間域に、前記外歯車盤4、偏心軸筒3などからなるタウメル機構やオルダム継手機構Dが内設されていることとなる。
【0021】
この実施形態におけるリクライニング装置は、常態において図2に示す態様であって、枢支軸1の係合突起12が作動凹部11の底部に当接し、偏心軸筒3が従動盤5方向への引張り付勢により軸線Eに沿って付勢移動されており、これに伴ない偏心軸筒3の偏心外周面部3cにおける傾斜した面接触部3dが、外歯車盤4の中央孔部4bにおけるテーパー内周面部4cに圧接して互いに面接触状態になると共に、このテーパー内周面部4cを押圧することにより、この面接触部3dの傾斜面で外歯車盤4を径方向すなわち、偏心軸筒3の偏心方向に押動することとなり、これにより内歯車盤2との噛合部位が圧接噛合状態となると共に、この面接触部3dの傾斜面は外歯車盤4を従動盤5方向に押圧することともなり、これによりオルダム継手機構Dにおける滑り盤9とともに従動盤5方向に押動され外歯車盤4及び従動盤5の凸状部4e,5cと滑り盤9の凹状部9a,9b及び、これらのテーパー側壁面4f,5d,9cとによる摺嵌手段部位が圧接嵌合状態となる。
【0022】
そして前記外歯車盤4の中央孔部4bにおけるテーパー内周面部4cと偏心軸筒3の偏心外周面部3cにおける面接触部3dが面接触した面接触軸支態様となることにより、旧来のタウメル機構によるものと同様に、シートバックBへの負荷すなわち、シートブラケットB´が固定された従動盤5からオルダム継手機構Dを介して伝達される外歯車盤4への回転トルクより面接触によるすべり摩擦抵抗によるトルクが大きいことにより偏心軸筒3が回転しないこととなると共に、内歯車盤2と外歯車盤4の前記圧接噛合状態及びオルダム継手機構Dの圧接嵌合状態ともあいまって、シートバックBが所望傾倒角度位置に固定された位置固定状態になってる。
【0023】
前記図2に示すシートバックの位置固定状態は、操作動手段Cにおける枢支軸1端に止着された操作レバー13を回動操作することにより、図3に示すシートバックの位置調整状態となる。
そして操作レバー13を反時計回り方向(矢示)に回動操作することにより枢支軸1が回動され、これに伴なって作動凹部11の底部に在る係合突起12が螺旋状傾斜面11aに沿って開放縁方向(軸線E方向)に移動することにより枢支軸1が皿バネ15による引張り付勢に抗して回動しつつ軸線E方向に移動され、これにより偏心軸筒3も対向する従動盤5から離れる反付勢方向に軸線移動される。
【0024】
この移動により偏心軸筒3の面接触部3dと外歯車盤4のテーパー内周面部4cが圧接した前記面接触状態からこの面接触部3dが離反して、僅かに小径に形成されたころがり接触周面部3eが外歯車盤4のベアリング8と転動接触状態となり、これに伴ない外歯車盤4と内歯車盤2の噛合部位における前記圧接噛合状態が回転伝達に好適なバックラッシュを有する適正噛合状態となり、また前記引張り付勢により面接触部3dの傾斜面とテーパー内周面部4cを介して作動盤5方向に押圧されていた外歯車盤4への押圧が解除されることにより、オルダム継手機構Dにおける滑り盤9が外歯車盤4と従動盤5の間で摺動可能であって互いにすべり対偶となる緩嵌合状態になる。
【0025】
この適正噛合状態と緩嵌合状態及び、外歯車盤4の中央孔部4bと偏心軸筒3の偏心外周面部3cがベアリング8による転動接触軸支態様となることにより摩擦抵抗の少ないころがり接触となっているから、シートバックBへの負荷すなわち、従動盤5からオルダム継手機構Dを介して伝達される外歯車盤4への回転動トルクにより偏心軸筒3が枢支軸1を軸心として回転することとなり、この偏心軸筒3の回転に伴なう外歯車盤4と内歯車盤2の噛合部位の転移動により内歯車盤2と外歯車盤4が相対的に揺動回転されることとなるもので、ここでは、シートクッションA側である枢支軸1に軸支された内歯車盤2に対して、シートバックB側である偏心軸筒3に軸支された外歯車盤4が揺動回転され、この外歯車盤4の揺動回転は、摺嵌手段により連絡されたオルダム継手機構Dにおける滑り盤9を介して枢支軸1に軸支された従動盤5に等速同方向回転伝達され、これによりシートバックB側のブラケットB´に固定された従動盤5と、シートクッション側のブラケットA´に固定された内歯車盤2は、枢支軸1を同軸として相対的に回転するもので、シートバックBの傾倒動操作により傾倒角度を調整する。
【0026】
そしてシートバックBの所望各度位置において操作レバー13を放すことにより、係合突起12が皿バネ15による枢支軸1の引っ張り付勢により作動凹部11の螺旋状傾斜面11aに沿って底面に復帰当接するに伴ない、枢支軸1及びこれに保持された偏心軸筒3も復帰して前記シートバックの位置固定状態となりシートバックBは所望傾倒角度位置で固定される。
【0027】
(2)図12から図22は他の実施形態を示すもので、基本的な構成は先の実施形態(1)と同様であり、同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0028】
この実施形態(2)におけるリクライニング装置は、枢支軸1に軸支された内歯車盤2にシートバックB側のブラケットB´が、外歯車盤4からオルダム継手機構Dを介して、枢支軸1を軸に回転する従動盤5にシートクッションA側のブラケットA´が固定されているもので、枢支軸1に軸支された内歯車盤2の軸受筒部2aにおける外周面部2bに、軸線E方向に摺動可能な作動筒31が摺嵌され、この作動筒31にベアリング7を介して偏心軸筒3が軸支されて作動筒31と共に軸線E方向に移動可能に構成されている。
【0029】
そして偏心軸筒3の偏心外周面部3cには、外歯車盤4のベアリング8ところがり接触状態となるころがり接触周面部3eと、テーパー内周面部4cに圧接して面接触状態となる面接触部3dが設けられており、この面接触部3dは、図14のごとく偏心軸筒3の偏心方向線F寄りの等分度位置の2個所に間隔をもった態様で配設され、それぞれは内歯車2方向の外方が高い傾斜面からなる突起状に形成されている。
【0030】
操作動手段Dにおいては、図15から図19のごとく前記作動筒31の従動盤5方向端縁に、端縁方向が開放された軸線E方向の螺旋状傾斜面31aを有する作動凹部31bが形成されていると共に端延片部31cが従動盤5の回止め孔5fに摺嵌され、これにより作動筒31の回転動が阻止されており、枢支軸1には、常態において作動筒31の作動凹部31bに嵌まり螺旋状傾斜面31aに接する傾斜面32aを設けた係合突起32が突設され、従動盤5方向の軸端に操作レバー13が止着されることにより偏心軸筒3の軸線方向進退移動機構が構成される。
【0031】
オルダム継手機構Dにおいては、図20から図22のごとく、滑り盤9の各側面部に凹溝33a,33bが複数平行して列設された態様であって、対向する外歯車盤4の背面部4dと従動盤5の側面部5bのそれぞれには、滑り盤9の各凹溝33a,33bに摺嵌する複数列の凸条34a,34bが形成され、各列において両側に位置する各凹溝33a,33b及び凸条34a,34bにおける両側壁面部のうち、外側の側壁面部がテーパー側壁面33c,34cで形成されており、これらにより摺嵌手段を構成している。
【0032】
更に作動筒31及びこれに軸支された偏心軸筒3と内歯車盤2の対向間には互いに離反する方向であって、この作動筒31と偏心軸筒3を共に軸線Eに沿って従動盤5方向に移動付勢する皿バネ15が挟装されている。
【0033】
この実施形態におけるリクライニング装置の常態であるシートバックの位置固定状態は図12に示す態様であって、皿バネ15の付勢により偏心軸筒3の面接触部3dと外歯車盤4のテーパー内周面部4cが圧接されてこの偏心軸筒3と外歯車盤4が面接触軸支態様となると共に、外歯車盤4が押動されることにより、内歯車盤2と外歯車盤4が圧接噛合状態となり、オルダム継手機構Dにおける摺嵌手段部位が圧接嵌合状態となっている。
【0034】
シートバックの位置調整状態は図13に示す態様であって、操作レバー13の回動操作による枢支軸1の回動に伴なって、作動筒31の作動凹部31bに嵌合している係合突起31が回動され、この回動により係合突起31の傾斜面32aがこれに接する作動筒31の螺旋状傾斜面31aを円周方向に押動するに伴ない、作動筒31が皿バネ15の付勢に抗して軸線E方向に摺動されることにより(図17)、この作動筒31に軸支された態様の偏心軸筒3も移動される。
【0035】
これにより偏心軸筒3の面接触部3dが外歯車盤4のテーパー内周面部4cから離反し、ころがり接触周面部3eが外歯車盤4のベアリング8と転動接触状態となり、偏心軸筒3と外歯車盤4が転動接触軸支態様になると共に、内歯車盤2と外歯車盤4が適正噛合状態に、オルダム継手機構Dにおける摺嵌手段部位が緩嵌合状態となり、シートバックBの傾倒動操作により傾倒角度が調整されるもので、操作レバー13を放すことにより皿バネ15の付勢で偏心軸筒3及び作動筒31が従動盤5方向に押動されるに伴ない、作動筒31の作動凹部31bにおける螺旋傾斜面31aに接する枢支軸1の係合突起32における傾斜面32aが押動され、これにより枢支軸1が復帰回動して係合突起32が作動凹部31bに嵌合することにより、作動筒31及び偏心軸筒3が常態位置に復帰して図12に示すシートバックの位置固定状態となりシートバックBは所望傾倒角度位置で固定される。
【0036】
前記実施形態(1)(2)におけるリクライニング装置は、枢支軸1に回転可能に軸支された内歯車盤2と、枢支軸1を軸心に回転可能及び軸線方向に進退動可能に配設された偏心軸筒3と、偏心軸筒3に回転可能に軸支され、しかも内歯車盤2と一部で噛合する、この内歯車盤2よりわずかに歯数の少ない外歯車盤4とによりタウメル機構が構成され、更にこの外歯車盤4がオルダム継手機構Dを介して枢支軸1に回転可能に軸支された従動盤5と連絡されており、内歯車盤2と従動盤5のいずれか一方にシートクッションA側のブラケットA´が、他方にシートバックB側のブラケットB´が固定されているものであって、シートクッション側とシートバック側が同軸を軸心に回転動することとなるから、従来のタウメル機構を採用したリクライニング装置での内歯車盤と外歯車盤の相対的揺動回転を原因とするシートバック傾倒動時のガタ付き(揺動)が無い。
【0037】
また、枢支軸1を回動操作することにより偏心軸筒3の進退動に伴なって、シートバックの位置固定状態と位置調整状態にするもので、シートバックの位置固定状態にあっては、この偏心軸筒3による外歯車盤4の軸支態様を面接触軸支態様として面接触によるすべり摩擦抵抗の増大をはかると共に、内歯車盤2と外歯車盤4の噛合部位を圧接状態とし、オルダム継手機構Dにおける摺嵌手段を圧接嵌合状態とするものであるから、シートバックBが強固に固定されるのでガタが防止され、シートバックの位置調整状態にあっては転動接触軸支態様として、摩擦抵抗の少ないころがり接触とすると共に、内歯車盤2と外歯車盤4を適正噛合状態とし、オルダム継手機構Dの摺動手段を緩嵌合状態とするものであるから、シートバックB側からの傾倒動操作により傾倒角度調整が可能であり、しかも、抵抗も少なく容易に操作することができると共に迅速に大きく無段傾倒調整することができる。
【0038】
更にオルダム継手機構Dにおける摺嵌手段は、外歯車盤4の凸状部4eや凸条34aの各側壁面部にはテーパ側壁面4f,34cが、従動盤5の凸状部5cや凸条34bの各側壁部にはテーパー側壁面5d,34cが、滑り盤9の凹状部9a,9bや凹溝33a,33bの各側壁面部にはテーパー側壁面9c,33cが形成されており、これらが、前記シートバックの位置固定状態におけるこの摺嵌手段の圧接嵌合状態時に、圧接されて互いに食い込み状態となり、実施形態(2)における摺嵌手段にあっては、複数の凹溝と凸条によるものであるから、負荷重応力の分散化がはかれる。
【0039】
また、このシートバックの位置固定状態における偏心軸筒3と外歯車盤4の面接触軸支態様において、互いに面接触する偏心軸筒3の面接触部3dと外歯車盤4のテーパー内周面部4cとが互いに傾斜面をもって圧接されて食込み状態となると共に、実施形態(2)にあっては、偏心軸筒3の面接触部3dが偏心方向部位に間隔をもった態様で配設された2個所の突起状からなるので、シートバックの傾倒動方向負荷に対してあたかも突張る状態となるため、シートバックBはより強固に固定されることとなる。
【0040】
そして前記のごとく、シートバックの位置固定と位置調整状態の操作は、枢支軸1を回動操作することによるから、いわゆる両持ちタイプのリクライニングシートにおいてシートの両側に配設された装置間の同作動にあたって、回動伝達のための連絡杆1´を架設すれば足りることとなり好都合である。
【0041】
【発明の効果】
本発明に係る自動車シートのリクライニング装置は、枢支軸に回転可能に軸支された内歯車盤と、枢支軸を軸心に回転可能及び軸線方向に進退動可能に配設された偏心軸筒と、偏心軸筒に回転可能に軸支され、しかも内歯車盤と一部で噛合する、この内歯車盤よりわずかに歯数の少ない外歯車盤とによりタウメル機構が構成され、更にこの外歯車盤がオルダム継手機構を介して枢支軸に回転可能に軸支された従動盤と連絡されており、内歯車盤と従動盤のいずれか一方にシートクッション側のブラケットが、他方にシートバック側のブラケットが固定されているものであって、シートクッション側とシートバック側が同軸を軸心に回転動することとなるから、従来のタウメル機構を採用したリクライニング装置での内歯車盤と外歯車盤の相対的揺動回転を原因とするシートバック傾倒動時のガタ付き(揺動)が無い。
【0042】
また、枢支軸を回動操作することにより偏心軸筒の進退動に伴なって、シートバックの位置固定状態と位置調整状態にするもので、シートバックの位置固定状態にあっては、この偏心軸筒による外歯車盤の軸支態様を面接触軸支態様として面接触によるすべり摩擦抵抗の増大をはかると共に、内歯車盤と外歯車盤の噛合部位を圧接状態とし、オルダム継手機構における摺嵌手段を圧接嵌合状態とするものであるから、シートバックが強固に固定されるのでガタが防止され、シートバックの位置調整状態にあっては転動接触軸支態様として、摩擦抵抗の少ないころがり接触とすると共に、内歯車盤と外歯車盤を適正噛合状態とし、オルダム継手機構の摺動手段を緩嵌合状態とするものであるから、シートバック側からの傾倒動操作により傾倒角度調整が可能であり、しかも、抵抗も少なく容易に操作することができると共に迅速に大きく無段傾倒調整することができる。
【0043】
そして前記のごとく、シートバックの位置固定と位置調整状態の操作は、枢支軸を回動操作することによるから、いわゆる両持ちタイプのリクライニングシートにおいてシートの両側に配設された装置間の同作動にあたって、回動伝達のための連絡杆を架設すれば足りることとなり好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本装置を両持ちタイプのリクライニングシートに使用した状態を示す斜視図。
【図2】実施態様(1)のリクライニング装置におけるシートバックの位置固定状態(常態)の側面断面図。
【図3】シートバックの位置調整状態の側面断面図。
【図4】図2のI−I断面図。
【図5】図3のII−II断面図。
【図6】面接触軸支態様を示す一部側面断面図。
【図7】転動接触軸支態様を示す一部側面断面図。
【図8】外歯車盤の側面図(イ)とその右視図(ロ)。
【図9】従動盤の側面図(イ)とその左視図(ロ)。
【図10】滑り盤の側面図(イ)とその左視図(ロ)とその右視図(ハ)。
【図11】オルダム継手機構部位の側面図(イ)とその上視図(ロ)。
【図12】実施態様(2)のリクライニング装置におけるシートバックの位置固定状態の側面断面図。
【図13】シートバックの位置調整状態の側面断面図。
【図14】図12のIII−III一部断面図。
【図15】操作動手段の一部側面図。
【図16】図15の右視図。
【図17】操作動手段の簡略説明図。
【図18】枢支軸の斜視図。
【図19】作動筒の斜視図。
【図20】外歯車盤の側面図(イ)とその右視図(ロ)。
【図21】従動盤の正面図(イ)とそのIV−IV断面図(ロ)。
【図22】滑り盤の斜視図。
【符号の説明】
A シートクッション
A´ ブラケット
B シートバック
B´ ブラケット
C 操作動手段
D オルダム継手機構
E 軸線
F 偏心方向線
1 枢支軸
1´ 連結杆
2 内歯車盤
2a 軸受筒部
2c 噛合歯
3 偏心軸筒
3c 偏心外周面部
3d 面接触部
3e ころがり接触周面部
4 外歯車盤
4a 噛合歯
4b 中央孔部
4c テーパー内周面一部
4e 凸状部
4f テーパー側壁面
5 従動盤
5c 凸状部
5d テーパー側壁部
7,8 ベアリング
9 滑り盤
9a,9b 凹状部
9c テーパー側壁面
10 リングカバー
11 作動凹部
11a 螺旋状傾斜面
12 係合突起
13 操作レバー
15 皿バネ
31 作動筒
31a 螺旋状傾斜面
31b 作動凹部
32 係合突起
32a 傾斜面
33a,33b 凹溝
33c,34c テーパー側壁面
34a,34b 凸条

Claims (4)

  1. 枢支軸に回転可能に軸支された内歯車盤と、前記枢支軸を軸心に回転可能及び軸線方向に進退動可能に配設された偏心軸筒と、前記偏心軸筒に回転可能に軸支され、しかも前記内歯車盤と一部で噛合するこの内歯車盤よりわずかに歯数の少ない外歯車盤と、前記外歯車盤とオルダム継手機構により連絡する前記枢支軸に回転可能に軸支された従動盤と、前記偏心軸筒を軸線方向に進退移動させて、この偏心軸筒による前記外歯車盤の軸支態様を面接触軸支態様によるシートバックの位置固定状態と、転動接触軸支態様によるシートバックの位置調整状態とする操作動手段を備えており、しかも前記枢支軸を同軸とする前記内歯車盤と前記従動盤とのいずれか一方にシートクッション側のブラケットが、他方にシートバック側のブラケットが固定され、前記転動接触軸支態様による位置調整状態におけるシートバックの傾倒動操作により傾倒角度位置を調整することを特徴とする自動車シートのリクライニング装置。
  2. 偏心軸筒を軸線方向に移動させて面接触軸支態様によるシートバックの位置固定状態とすると共に、この偏心軸筒により外歯車盤を径方向及び軸線方向に押圧して、内歯車盤と外歯車盤の噛合部位を圧接噛合状態に、オルダム継手機構における摺嵌手段を圧接嵌合状態とする偏心軸筒の付勢手段と、前記偏心軸筒を前記付勢に抗して軸線方向に移動させて、転動接触軸支態様によるシートバックの位置調整状態とすると共に、この移動による前記押圧の解放に伴ない、前記噛合部位を回転伝達に好適な適正噛合状態とし、前記オルダム継手機構を回転伝達に好適な緩嵌合状態とする偏心軸筒の軸線方向進退移動機構を備えていることを特徴とする前記請求項1に記載の自動車シートのリクライニング装置。
  3. 偏心軸筒の軸線方向進退移動機構は、枢支軸に軸支された内歯車盤の軸受筒部に軸線方向の傾斜面が形成され、枢支軸には、操作レバーと前記傾斜面に接する係合突起と、回転可能に保持された偏心軸筒が配設された構成であって、前記操作レバーの回動操作により枢支軸と共に回動する係合突起が、その回動に伴ない傾斜面に沿って軸線方向に移動されることにより、枢支軸が回動しつつ軸線方向に移動され、これにより偏心軸筒を軸線方向に進退移動させることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の自動車シートのリクライニング装置。
  4. 偏心軸筒の軸線方向進退移動機構は、操作レバーと係合突起が配設された枢支軸に作動筒が摺動可能に嵌装され、作動筒には前記係合突起が接する軸線方向の傾斜面が形成されていると共に、この作動筒と共に摺動する偏心軸筒が回転可能に配設されている構成であって、前記操作レバーの回動操作により枢支軸と共に回動する係合突起が、作動筒に形成された軸線方向の傾斜面を円周方向に押動することにより、この作動筒が傾斜面方向である軸線方向に移動され、これにより偏心軸筒を軸線方向に進退移動させることを特徴とする前記請求項1又は2に記載の自動車シートのリクライニング装置。
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