JP2009055984A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイド面の摩耗を抑制し、ロックツースのガタを抑制する。
【解決手段】シートクッションに結合された機枠5と、シートバックに結合され内周面に内歯ギヤ7aを有する蓋体7と、内歯ギヤ7aに噛合可能な外歯ギヤ10dを有するロックツース10と、該ロックツース10を円弧軌道に沿って半径方向へ移動させる軸部11,ガイド凸部12と、ロックツース10を半径方向へ押圧してロックあるいはロック解除させるカム9と、該カム9をロック方向へ付勢するロックスプリング14とを備え、ロックツース10と軸部11,ガイド凸部12とを円周方向に沿って3組配置し、ロックツース10と軸部11,ガイド凸部12の夫々のガイド面との接触面積が異なる場合に、3組のうちのひとつである特定ロックツース10をガイドする軸部11,ガイド凸部12の双方のガイド面を、接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向へ、所定の角度αだけ移動させた。
【選択図】 図1

Description

この発明は、座面となるシートクッションに対して背もたれとなるシートバックを角度調整可能に固定するための車両用シートリクライニング装置に関し、シートバックをロックした状態でガタが生じないようにしたものである。
車両用シートリクライニング装置としては、シートクッション側のべ一スプレートに取り付けられる機枠と、シートバック側のアームプレートに取り付けられる蓋体とが相対的に回動可能に構成され、前記機枠と前記蓋体との間に設けられたロックツースの外歯ギヤを前記蓋体の内周面に形成した内歯ギヤに噛合させることによって、機枠と蓋体との相対回転を規制し、前記シートバックを所定の角度位置に保持するように構成したものが知られている。
そして、前記ロックツースを前記蓋体の内周面の内歯ギヤに噛合させるため、前記ロックツースを円弧軌道に沿って略半径方向へ移動させるようにした円弧軌道方式の車両用シートリクライニング装置と、前記ロックツースを直線軌道に沿って半径方向へ移動させるようにした直線軌道方式の車両用シートリクライニング装置とがある。
前者の円弧軌道方式の車両用シートリクライニング装置では、前記ロックツースを円弧軌道に沿ってガイドするため、円弧軌道の内側と外側には、軸部とガイド凸部とが前記機枠に突出形成して設けられている。そして、前記内歯ギヤの中心部には、ロックツースを押圧して半径方向内側へ移動させ前記外歯ギヤを前記内歯ギヤから離脱させるためのカムと、該カムを付勢してロックツースを半径方向外側へ押圧する付勢手段と、該カムと一体に回転するセンターシャフトと、該センターシャフトに設けられ前記カムを前記付勢手段の付勢力に抗してロック解除する方向へ回転させるための操作レバーとを備えている。シートバックに前倒しあるいは後倒し方向の外力が作用すると、機枠に対して蓋体を相対的に回動させる回転力が作用し、蓋体の内周面に形成した内歯ギヤに外歯が噛合しているロックツースにも時計方向または反時計方向へ回動させる力が作用する。このとき、ロックツースは前記軸部と前記ガイド凸部とにより回動方向での両方向が規制されるため、機枠に対する蓋体の回動が規制され、シートバックが位置保持される。
従来の車両用シートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載の発明が知られている。この発明は、円弧軌道方式の車両用シートリクライニング装置に係るものであり、前記ロックツースと前記軸部と前記ガイド凸部とを円周方向に沿って夫々2組配置したものである。
ところが、前記ロックツースが接触する前記軸部と前記ガイド凸部との接触面積が異なるため、接触面積の小さい軸部が摩耗し易く、摩耗が進行するとロックツースにガタが生じる。このロックツースのガタは蓋体を介してシートバックのガタとなって現れ、回動中心からの距離が大きいシートバックの上端では、ロックツースのガタの10倍以上の大きさに拡大される。
一方、特許文献2には、前記ロックツースと該ロックツースを半径方向の直線に沿ってガイドする一対のガイド部とを円周方向に沿って3組配置した直線軌道方式のシートリクライニング装置が開示されている。この発明では、第1図に示すように歯付環1の歯に噛み合う支承板3,4,5のうち、支承板4,5は支承板3に対して(120度−α/3)をなす位置の上方寄りに配置されたものであり、歯付環1の歯に対して支承板3は完全に噛み合う一方、支承板4,5は一部しか噛み合わないハーフロックの状態になる。このため、支承板3の完全噛み合いにより噛み合い強度を維持し、支承板4,5のハーフロックの状態によりガタ防止を図っており、歯を大きくして強度向上を図ることができるメリットと、完全噛み合いとなる支承板を支承板3,4,5の順に円周方向に沿って変えることによりシートバックの角度調整を歯のピッチの1/3ずつ小刻みに行うことができるというメリットがある。
特開2007−143805号公報 特公平5−6447号公報
ところが、特許文献2に記載の発明の構造では、支承板3,4,5のうちの歯付環1の歯に完全に噛み合う支承板が定まらずカム位置が安定しないないだけでなく、完全に噛み合う支承板が1箇所だけなので噛み合い強度が小さいという問題がある。また、支承板3,4,5の両側のガイド面の接触面積の大きさが異なる場合には接触面積の小さい方が摩耗し易くガタが生じ易いという問題は依然として解決されていない。
そこで本発明は、上記の課題を解決し、シートバックのガタを抑制しこれにより摩耗を抑制した車両用シートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されたシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在でかつ内周面に内歯ギヤを有する回動部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有するロックツースと、該ロックツースを半径方向へ移動させて前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに係脱させるため該ロックツースの移動方向の両側をガイドするガイド面を有すると共に前記ベース部材と一体に成形された一対のガイド部と、前記ロックツースを半径方向へ押圧してロックあるいはロック解除させるカムと、該カムをロックする方向へ付勢する付勢手段と、該カムと一体に回転するセンターシャフトと、該センターシャフトに設けられ前記カムを前記付勢手段の付勢力に抗してロック解除する方向へ回転させる操作レバーとを備え、前記ロックツースと前記一対のガイド部とを円周方向に沿って3組配置し、前記ロックツースと前記一対のガイド部における夫々の前記ガイド面との接触面積が異なる車両用シートリクライニング装置において、3組のロックツースのうちのいずれかひとつである特定ロックツースをガイドする前記一対のガイド部の双方の前記ガイド面を、該ガイド面における前記接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向へ、所定の角度だけ移動させたことを特徴とする。
この発明によれば、ロックツースと一対のガイド部とを3組設けた車両用シートリクライニング装置において、ひとつの特定ロックツースをガイドする一対のガイド部の双方のガイド面を、該ガイド面における前記接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向(以下、特定移動方向という)へ、所定の角度だけ移動させたので、特定ロックツースの両側の一対のガイド面のうちの反特定移動方向側のガイド面が特定ロックツースを前記特定移動方向へ向かって押圧した状態となることから、内歯ギヤ・外歯ギヤを介して回動部材と一体に回転する3つのロックツースのうちの残り2つのロックツースが、前記特定移動方向へ向かって前記一対のガイド面のうちの前記特定移動方向側のガイド面を夫々押圧した状態になり、3つのロックツースのガタが抑制され、更にはシートバックのガタが抑制される。そして、特定ロックツースが前記特定移動方向とは反対方向へ回転するのを一対のガイド面のうちの反特定移動方向側の前記接触面積の大きいガイド面が規制し、特定ロックツース以外の2つのロックツースが前記特定移動方向へ回転するのを一対のガイド面のうちの特定移動方向側の前記接触面積の小さい2つのガイド面が規制する。つまり、反特定移動方向側への回転は前記接触面積の大きい単一のガイド面が規制し、特定移動方向側への回転は前記接触面積の小さい2つのガイド面が規制するので、2つの回転方向で3つのロックツースを規制する3つのガイド面の摩耗のバランスが良く、耐久性が向上する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記一対のガイド部として、円弧軌道の内側に凸状ガイド面を有する軸部を設ける一方、円弧軌道の外側に凹状ガイド面を有するガイド凸部を設け、前記ロックツースが円弧軌道に沿って半径方向へ移動することを特徴とする。
この発明によれば、ロックツースは、該ロックツースの内側に位置する軸部の凸状ガイド面と外側に位置するガイド凸部の凹状ガイド面とにガイドされ、円弧軌道に沿って略半径方向へ移動し、ロックツースの外歯ギヤが回動部材の内歯ギヤと噛み合ってロックされ、あるいはロック解除される。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の車両用シートリクライニング装置において、前記所定の角度は、前記内歯ギヤの歯ピッチの1/4以下であることを特徴とする。
この発明によれば、3組のロックツースのうちの特定ロックツースをガイドする一対のガイド部の双方のガイド面を、該ガイド面における接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向へ、歯ピッチの1/4以下の所定の角度だけ移動させたので、一対のガイド部の間に挟まれたロックツースのガタが抑制されると共に、ロック時には3つのロックツースの外歯が内歯に確実に噛み合い、ハーフロックを防止できる。
請求項1に係る車両用シートリクライニング装置によれば、ロックツースと一対のガイド部とを3組設けた車両用シートリクライニング装置において、ひとつの特定ロックツースをガイドする一対のガイド部の双方のガイド面を、該ガイド面における前記接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向(以下、特定移動方向という)へ、所定の角度だけ移動させたので、特定ロックツースの両側の一対のガイド面のうちの反特定移動方向側のガイド面が特定ロックツースを前記特定移動方向へ向かって押圧した状態となることから、内歯ギヤ・外歯ギヤを介して回動部材と一体に回転する3つのロックツースのうちの残り2つのロックツースが、前記特定移動方向へ向かって前記一対のガイド面のうちの前記特定移動方向側のガイド面を夫々押圧した状態になり、3つのロックツースのガタが抑制され、更にはシートバックのガタが抑制される。そして、特定ロックツースが前記特定移動方向とは反対方向へ回転するのを一対のガイド面のうちの反特定移動方向側の前記接触面積の大きいガイド面が規制し、特定ロックツース以外の2つのロックツースが前記特定移動方向へ回転するのを一対のガイド面のうちの特定移動方向側の前記接触面積の小さい2つのガイド面が規制する。つまり、反特定移動方向側への回転は前記接触面積の大きい単一のガイド面が規制し、特定移動方向側への回転は前記接触面積の小さい2つのガイド面が規制するので、2つの回転方向で3つのロックツースを規制する3つのガイド面の摩耗のバランスが良く、耐久性が向上する。
請求項2に係る車両用シートリクライニング装置によれば、ロックツースは、該ロックツースの内側に位置する軸部の凸状ガイド面と外側に位置するガイド凸部の凹状ガイド面とにガイドされ、円弧軌道に沿って略半径方向へ移動し、ロックツースの外歯ギヤが回動部材の内歯ギヤと噛み合ってロックされ、あるいはロック解除される。
請求項3に係る車両用シートリクライニング装置によれば、3組のロックツースのうちの特定ロックツースをガイドする一対のガイド部の双方のガイド面を、該ガイド面における接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向へ、歯ピッチの1/4以下の所定の角度だけ移動させたので、一対のガイド部の間に挟まれたロックツースのガタが抑制されると共に、ロック時には3つのロックツースの外歯が内歯に確実に噛み合うので、強度の向上と安定化が図れる。
以下、本発明による車両用シートリクライニング装置について説明する。
図4に示すように、座る部分であるシートクッション2が設けられ、該シートクッション2に対してシートバック3が車両の前後方向へ回動可能に取り付けられている。シートクッション2にはべ一スプレート4を介して機枠5が結合される一方、シートバック3にはアームプレート6を介して図示しない蓋体7が結合されている。そして、シートクッション2に対してシートバック3を車両の前方向Fへ向かって倒すように付勢する図示しないスプリングが設けられている。
前記機枠(ベース部材)5および前記蓋体(回動部材)7は、図1,図2示す車両用シートリクライニング装置1を構成している。車両用シートリクライニング装置1の構成を以下に説明する。機枠5は円盤の内部をプレスにより半抜きして円形凹部を形成したものであり、蓋体7は円盤の外周部を鍛造によりフランジ状に形成して円形凹部を形成すると共に、該円形凹部の内周面に内歯ギヤ7aを形成したものである。そして、機枠5の円形凹部の内部に、蓋体7が同軸状かつ相対回転自在に嵌め込まれている。そして、図2(b)に示すように蓋体7と機枠5との外周部がリング状のホルダ8により挟持され、相対回転自在に保持されている。機枠5と蓋体7との軸方向間には、中央に回転式のカム9が配置され、該カム9を囲繞する位置には図1に示すように、円周方向に沿って略等間隔に3つのロックツース10が揺動自在に配置されている。
夫々のロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するため、円弧軌道の内周側には、凸状ガイド面11aを有する半円柱形状の軸部11が機枠5と一体に形成される一方、ロックツース10には、その一部を略半円形に切り欠いて内側被ガイド面10cが形成されている。一方、円弧軌道の外周側では、円周方向で隣り合うロックツース10どうしの間に、3つのガイド凸部12が配置されている。これらのガイド凸部12も機枠5と一体成形されている。いずれのガイド凸部12も同じ形状であり、夫々のガイド凸部12には、円弧軌道の外周側の位置に、第1,第2凹状ガイド面(凹状ガイド面)12a,12bが形成されている。そして、ロックツース10には、第1,第2凹状ガイド面12a,12bと摺動する第1,第2摺動外周面10a,10bが形成されている。そして、円弧軌道に沿って揺動自在なロックツース10の外端部には、前記内歯ギヤ7aに噛合可能な外歯ギヤ10dが形成されている。
ロックツース10の前記外歯ギヤ10dの部分を前記内歯ギヤ7aへ向かって押圧して噛合させたり、あるいは逆に噛合を解除させたりするため、前記カム9が設けられている。カム9には、カム9を反時計方向へ回動させることにより、ロックツース10の内周側のロック面10eに係合させ3つのロックツース10を軸部11を中心として時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるためのロックカム面9aと、カム9を時計方向へ回動させることにより、ロックツース10の内周側のロック解除面10fに係合させ3つのロックツース10を軸部11を中心として反時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aから引き離すためのロック解除カム面9bとが、ロックツース10の数と対応して3組形成されている。外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させることにより、機枠5に対する蓋体7の回動が規制されてロック状態となり、シートクッション2に対してシートバック3が所定の角度位置で保持される。
カム9を該カム9の外周部で支持して回動自在に保持するため、3つのガイド凸部12の内周側には、カム9の円弧状の外周面9fと摺動してカム9の芯出しをするための芯出内周面12cが夫々設けられている。外周面9fと芯出内周面12cとの間には3つのロックツース10の噛み合いを安定させるための僅かな隙間が設けられており、カム9はこの僅かな隙間の範囲でのみ調芯できる。
このように構成されたロックツース10の外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるようにカム9を時計方向へ常時付勢して車両用シートリクライニング装置1をロックするため、付勢手段としてのロックスプリング14が設けられている。即ち、以下のように構成されている。図2に示すように、カム9には略筒状の軸方向突出部13aが焼結成形や鍛造等の塑性加工によりカム9と一体に形成されており、機枠5の中心孔5aを貫通した軸方向突出部13aの先端を囲繞するようにロックスプリング14が設けられている。軸方向突出部13aには円周方向の1箇所にスリット13eが形成され、該スリット13eの位置に、ロックスプリング14の屈曲させた内端部14aが掛けられている。一方、ロックスプリング14の屈曲させた外端部14bは、図2に示すように機枠5に形成され外部へ向かって軸方向へ突出する円形突出部5bの溝5cに係合している。ここで、ロックスプリング14は略2巻きの渦巻きばねであり、組み付け状態において渦巻いた外側の素線の内周面と内側の素線の外周面とが互いに摺動するように接触している。
このように構成されたカム9の中心孔9eには、ロックスプリング14の付勢力に抗してカム9を回転させてロック解除するため、後述する操作レバー20を有するセンターシャフト15が、セレーションを介して圧入結合されている。なお、操作レバー21には、ノブ21が挿着されている。
前記のように、ロックツース10と円弧軌道の内側に配置された軸部11と円弧軌道の外側に配置されたガイド凸部12とが円周方向に沿って3組配置されており、ロックツース10と軸部11との接触面積に対しロックツース10とガイド凸部12との接触面積が大きくなっている。
このようなシートリクライニング装置1において、図1の3組のロックツース10のうちのひとつである例えば上部の特定ロックツース10をガイドする軸部11とガイド凸部12との夫々のガイド面11a,12aが、該ガイド面11a,12aにおける接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向へ、所定の角度αだけ移動されている。
以下、ガイド面11a,12aを所定の角度αだけ移動させるための構成を詳細に説明する。ロック時には、3つのロックツース10は外歯10dが内歯7aに噛み合って蓋体7と共に回転しようとする。一方、ロックツース10の回転を規制するため、回転方向におけるロックツース10の両側には軸部11とガイド凸部12とが機枠5と一体に形成して設けられており、3組の軸部11,ガイド凸部12におけるガイド面11a,12aは、軸部11上の中心点A,B,Cを中心とする半径r,Rの円弧で描かれている。そして、前記中心点A,B,Cは、従来は円周を120度間隔で3等分した位置に配置されている。この発明では図中の上部の特定ロックツース10をガイドするガイド面11a,12aの位置決めの基準となる中心点Aの位置が、図1のように時計方向へ所定の角度αだけ移動させて配置されている。時計方向へ所定の角度αだけ移動させる前の従来のガイド面11a,12aの位置を仮想線で示す。また、ロックツース10を規制するための3組の軸部11とガイド凸部12との部分には、網線を付して示す。
このように配置した理由を図3の概念図に基づいて説明する。ロック時にはロックツース10は蓋体7と噛み合っているため、図3(a)に示すようにロックツース10は蓋体7と一体となって回転する。ここで、該蓋体7の内周面に形成された内歯7aの歯ピッチは例えば2度であって歯数は180であり、3つのロックツース10は内歯7aに噛み合った状態では120度間隔で配置されている。図3(a)において、円周方向の3組のガイド面11a,12aは円周方向の中心点A,B,Cと対応させてガイド面(11a)A,(12a)A,(11a)B,(12a)B,(11a)C,(12a)Cで表示され、ロックツース10との接触面積が大きいガイド面(12a)A,(12a)B,(12a)Cは大きな○で表示されている。中心点Aの位置が時計方向へαだけ移動されているので、(11a)A,(12a)Aの位置も時計方向へαだけ移動している。そのため、3つのロックツース10が内歯7aに噛み合った状態では、ロックツース10と一対のガイド面との間のクリアランスは、ガイド面(11a)A,(12a)B,(12a)C側に偏った状態になる。これにより、3つのロックツース10A〜10Cとガイド面(12a)A,(11a)B,(11a)Cとは略接触した状態になることから、ロックツース10A〜10Cは斜線を施したガイド面(12a)A,(11a)B,(11a)Cに接近し、これらの3者によって回転が規制される。即ち、ロックツース10A〜10Cが反時計方向へ回動しようとするとロックツース10Aが大きなガイド面(12a)Aに当接して規制され、ロックツース10A〜10Cが時計方向へ回動しようとするとロックツース10B,10Cが小さな2つのガイド面(11a)B,(11a)Cに当接して規制される。反時計方向への回動に対してはひとつの大きなガイド面で規制され、時計方向への回動に対しては小さな2つのガイド面で規制されることから、受け面の面積のバランスが良い。
ここで、所定の角度αは、内歯ギヤの歯ピッチの1/4以下とされる。具体的には、この実施の形態では歯ピッチが2度なので、αは0.5度以下の0.05〜0.5度に設定される。
一方、中心点Aの位置を、図3(b)のように図3(a)とは反対方向である反時計方向へαだけ移動させることも考えられる。この場合は、ロックツース10A〜10Cは斜線を施したガイド面(11a)A,(12a)B,(12a)Cに接近し、これらの3者によって回転が規制される。この場合は、ロックツース10A〜10Cが時計方向へ回動しようとするとロックツース10Aが小さなガイド面(11a)Aに当接して規制され、ロックツース10A〜10Cが反時計方向へ回動しようとするとロックツース10B,10Cが大きな2つのガイド面(12a)B,(12a)Cに当接して規制される。時計方向への回動に対してはひとつの小さなガイド面で規制され、反時計方向への回動に対しては大きな2つのガイド面で規制されることから、規制のバランスが悪い。このように規制のバランスが悪いので、図3(b)の構成は採用されない。
図2において、機枠5の外面には3つの前記円形突出部5bよりも大きな円形でない3つの外方突起5eが円周方向に沿って略等間隔に一体成形されており、この3つの外方突起5eと前記円形突起部5bとは図4に示すようにベースプレート4に形成した孔に嵌合され、外方突起5eの外周部のみがベースプレート4に溶接結合されている。
このように構成された車両用シートリクライニング装置1は、シートクッション2の幅方向両側にそれぞれ配置されており、左右の車両用シートリクライニング装置1に個別に設けられたセンターシャフト15の内端部どうしが、セレーション加工した図示しない円筒状のシャフトを介して連結されている。そして、一方のセンターシャフト15の端部には、図4に示す操作レバー20が設けられている。
次に、車両用シートリクライニング装置1の作用を説明する。
車両用シートリクライニング装置1がシートに組み付けられた状態においては、通常時は図2に示すように、ロックスプリング14の付勢力が軸方向突出部13aを介してカム9へ伝わり、カム9が反時計方向へ回動した状態を占めている。このため、ロックカム面9aによってロックツース10のロック面10eが押圧され、ロックツース10が軸部11および両側のガイド凸部12にガイドされて軸部11を中心として時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10dが蓋体7の内歯ギヤ7aに噛合した状態になっている。即ち、ロック状態となってシートバック3の回動が規制されている。
次に、操作レバー20を操作し、ロックスプリング14の付勢力に抗してセンターシャフト15を図4中の時計方向に回動させると、図1においてカム9が時計方向へ回動させられ、カム9のロックカム面9aとロックツース10のロック面10eとの係合が解かれた後に、カム9のロック解除カム面9bがロックツース10のロック解除面10fを反時計方向へ押圧することになる。このため、ロックツース10は、軸部11を中心として反時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10dと内歯ギヤ7aとの噛合が解かれてロック解除状態となり、蓋体7の取り付けられたアームプレート6及びシートバック3が図示しないスプリングの付勢力により図4の前倒し方向Fへ回動する。
この状態で、図示しないスプリングの付勢力に抗してシートバック3を後倒し方向Bへ向かって回動させ、希望するシートバック3の角度位置で操作レバー20から手を放すと、ロックスプリング14の付勢力によりカム9が反時計方向へ回動し、カム9のロックカム面9aがロックツース10のロック面10eを押圧し、ロックツース10は軸部11を中心として時計方向へ回動する。このため、ロックツース10の外歯ギヤ10dが内歯ギヤ7aと噛合し、再びロック状態に戻る。
この発明によれば、ロックツース10と軸部11とガイド凸部12とを3組設けた車両用シートリクライニング装置において、ひとつの特定ロックツース10Aをガイドする軸部11の凸状ガイド面11aとガイド凸部12の凹状ガイド面12aとの双方を、該ガイド面11a,12aにおける接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向(以下、特定移動方向という)へ、所定の角度αだけ移動させたので、図3(a)において、特定ロックツース10の両側の一対のガイド面のうちの反特定移動方向側のガイド面(12a)Aが特定ロックツース10Aを前記特定移動方向へ向かって押圧した状態となることから、内歯ギヤ7a・外歯ギヤ10dを介して回動部材7と一体に回転する3つのロックツース10のうちの残り2つのロックツース10B,10Cが、前記特定移動方向へ向かって一対のガイド面のうちの前記特定移動方向側のガイド面(11a)B,(11a)Cに略接触した状態になり、3つのロックツース10A,10B,10Cのガタが抑制され、更にはシートバックのガタが抑制される。そして、特定ロックツース10Aが前記特定移動方向とは反対方向へ回転するのを一対のガイド面のうちの反特定移動方向側の前記接触面積の大きいガイド面(12a)Aが規制し、特定ロックツース10A以外の2つのロックツース10B,10Cが前記特定移動方向へ回転するのを一対のガイド面のうちの特定移動方向側の前記接触面積の小さい2つのガイド面(11a)B,(11a)Cが規制する。つまり、反特定移動方向側への回転は前記接触面積の大きい単一のガイド面(12a)Aが規制し、特定移動方向側への回転は前記接触面積の小さい2つのガイド面(11a)B,(11a)Cが規制するので、2つの回転方向で3つのロックツース10A,10B,10Cを規制する3つのガイド面(12a),A,(11a)B,(11a)Cの受け面の面積のバランスが良く、摩耗が低減され耐久性が向上する。
この発明によれば、ロックツース10は、該ロックツース10の内側に位置する軸部11の凸状ガイド面11aと外側に位置するガイド凸部12の凹状ガイド面12aとにガイドされ、円弧軌道に沿って半径方向へ移動し、ロックツース10の外歯ギヤ10dが回動部材7の内歯ギヤ7aと噛み合ってロックされ、あるいはロック解除される。
この発明によれば、3組のロックツース10のうちの特定ロックツース10Aをガイドする軸部11とガイド凸部12との双方のガイド面11a,12aを、該ガイド面における接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向へ、歯ピッチの1/4以下の所定の角度αだけ移動させたので、3つのロックツース10は内歯ギヤ7aに確実に噛み合うことができ、ハーフロックによる強度低下を生じることはなく、軸部11とガイド凸部12との間に挟まれたロックツース10のガタが抑制される。
なお、本実施の形態ではロックツースを蓋体の内周面の内歯ギヤに噛合させるため、ロックツースを円弧軌道に沿って半径方向へ移動させるようにした円弧軌道方式の車両用シートリクライニング装置を示したが、ロックツースを直線軌道に沿って半径方向へ移動させるようにした直線軌道方式の車両用シートリクライニング装置に適用することもできる。
車両用シートリクライニング装置に係り、図2の(b)のA−A矢視図(実施の形態1)。 車両用シートリクライニング装置に係り、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B矢視図(実施の形態1)。 本発明を説明するための概念図(実施の形態1)。 車両用シートの構成図。
符号の説明
1…車両用シートリクライニング装置
2…シートクッション
3…シートバック
5…機枠(ベース部材)
7…蓋体(回動部材)
7a…内歯ギヤ
9…カム
10…ロックツース
10d…外歯ギヤ
11…軸部(ガイド部)
11a…凸状ガイド面(ガイド面)
12…ガイド凸部(ガイド部)
12a…第1凹状ガイド面(ガイド面)
14…ロックスプリング(付勢手段)
15…センターシャフト
20…操作レバー
α…所定の角度

Claims (3)

  1. シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されたシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在でかつ内周面に内歯ギヤを有する回動部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有するロックツースと、該ロックツースを半径方向へ移動させて前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに係脱させるため該ロックツースの移動方向の両側をガイドするガイド面を有すると共に前記ベース部材と一体に成形された一対のガイド部と、前記ロックツースを半径方向へ押圧してロックあるいはロック解除させるカムと、該カムをロックする方向へ付勢する付勢手段と、該カムと一体に回転するセンターシャフトと、該センターシャフトに設けられ前記カムを前記付勢手段の付勢力に抗してロック解除する方向へ回転させる操作レバーとを備え、
    前記ロックツースと前記一対のガイド部とを円周方向に沿って3組配置し、前記ロックツースと前記一対のガイド部における夫々の前記ガイド面との接触面積が異なる車両用シートリクライニング装置において、
    3組のロックツースのうちのいずれかひとつである特定ロックツースをガイドする前記一対のガイド部の双方の前記ガイド面を、該ガイド面における前記接触面積の大きいものから小さいものへ向かう回転方向へ、所定の角度だけ移動させたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記一対のガイド部として、円弧軌道の内側に凸状ガイド面を有する軸部を設ける一方、円弧軌道の外側に凹状ガイド面を有するガイド凸部を設け、前記ロックツースが円弧軌道に沿って半径方向へ移動することを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用シートリクライニング装置において、
    前記所定の角度は、前記内歯ギヤの歯ピッチの1/4以下であることを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011087933A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Faurecia Sieges D'automobile 車両用座席調節機構および車両用座席

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