JP2016027968A - 車両用シートロック装置 - Google Patents

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剛 神谷
和也 岩佐
Kazuya Iwasa
和也 岩佐
大志 矢口
Hiroshi Yaguchi
大志 矢口
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Abstract

【課題】従来構造に比べて小型化可能な車両用シートロック装置を提供する。
【解決手段】シートロック装置20は、ストライカ100の挿入可能なベース溝部31を有するベース部材30と、ベース部材30に取り付けられてベース溝部31との間でストライカ100を拘束するロック位置とストライカ100を解放するアンロック位置との間で回動可能なラッチ40と、ラッチ40の回動を許容する許容位置とロック位置でラッチ40を係止する係止位置との間で回動可能であってロック解除操作に伴い回動するカムポール50とを備える。カムポール50は規制面55とカム面54とを同一周面上に有する。規制面55は、ラッチ40の接触面48との当接によりラッチ40のアンロック位置方向への回動を規制する。カム面54は、接触面48との当接によりラッチ40をロック位置方向に回動させるとともにラッチ40のアンロック位置方向の回動を規制する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートロック装置に関する。
車両用シートを車体に係脱可能に固定するための車両用シートロック装置が知られている。車両用シートロック装置は、車体に固定されたストライカをラッチで拘束する。
例えば、車両用シートロック装置は、シートに取り付けられるベース部材と、ベース部材に対して回動可能に取り付けられるラッチと、ラッチと係合するカム及びポールとを備える(例えば、特許文献1)。
ベース部材にはベース溝部が設けられている。ラッチは、ロック位置まで回動することによりベース溝部に挿入したストライカを拘束する。ポールは、ラッチがロック位置で維持されるようにラッチの回動を規制する。カムは、ラッチがロック位置にあるとき、ラッチを更にロック位置側に回動させる。これら各部品の作用により、車両用シートロック装置はストライカをベース溝内に拘束する。
特開2012−179962号公報
ところで、車両用シートロック装置の小型化の要求がある。しかしながら、従来構造では、強度上その構成部品の小型化に限界があるため、車両用シートロック装置の更なる小型化が難しい。
本発明の目的は、従来構造に比べて小型化可能な車両用シートロック装置を提供することである。
上記課題を解決する車両用シートロック装置は、固定部材及び可動部材のいずれか一方に固定されるストライカの挿入可能なベース溝部を有して前記固定部材及び前記可動部材のいずれか他方に固定されるベース部材と、前記ストライカと係脱可能なラッチ溝部を有して前記ベース部材に取り付けられ、前記ベース溝部との間で前記ストライカを拘束するロック位置と前記ストライカを解放するアンロック位置との間で回動可能なラッチと、前記ベース部材に取り付けられ、前記ロック位置及び前記アンロック位置間での前記ラッチの回動を許容する許容位置と前記ロック位置で前記ラッチの前記アンロック位置への回動を係止する係止位置との間で回動可能であるとともに、ロック解除操作に伴い前記係止位置から前記許容位置へと回動するカムポールとを備え、前記カムポールは、前記ラッチに設けられた接触面との当接により前記ラッチの前記アンロック位置に向かう方向への回動を規制する規制面と、前記ラッチの前記ロック位置に向かう方向への更なる回動に伴う前記係止位置方向への回動により前記接触面と当接し、前記ラッチを前記ロック位置方向に回動させるとともに前記ラッチの前記アンロック位置方向の回動を規制するカム面とを、同一周面上に有する。
この構成では、カムポールは、ラッチのアンロック位置方向への回動を規制する機能と、ラッチをロック位置方向に回動させる機能とを併せ持つ。すなわち、カムポールは、従来構造の車両用シートロック装置のカムとポールとの両者の機能を併せ持つ。このようにして、部品点数の削減を可能とする。すなわち、車両用シートロック装置は、従来の車両用シートロック装置に比べて少ない部品点数で構成される。このため、従来構造の車両用シートロック装置に比べて小型化が可能となっている。
上記車両用シートロック装置において、前記ベース部材に対して回動するラッチ軸、または、前記ベース部材に固定されるラッチ軸と、前記ベース部材に対して回動するカムポール軸、または、前記ベース部材に固定されるカムポール軸とを更に備え、前記ラッチは、前記ラッチ軸が挿入される軸受部、及びその軸受部から突出した突出部を有し、前記ラッチの突出部の側部に前記接触面が形成され、前記カムポールは、前記カムポール軸が挿入される軸受部、及びその軸受部から突出した突出部を有し、前記カムポールの突出部の先端に前記カム面及び前記規制面が形成されている。
この構成によれば、ラッチの突出部の側部の接触面と、カムポールの突出部の先端のカム面または規制面が互いに接触すると、ラッチの突出部の側部とカムポールの先端とが互いに係合してラッチの回動が規制される。
上記車両用シートロック装置において、前記規制面は、前記カムポールの中心軸を中心とする円弧面に沿うように構成され、または前記ラッチ側に向かうに従って前記カムポールの中心軸からの距離が漸次増大するように構成される。
この構成によれば、ラッチの接触面がカムポールの規制面に接触するとき、この接触によりラッチからカムポールに加わる力の方向が、カムポールの中心軸Cに向かうように、またはカムポールの中心軸Cよりもラッチ側に向かうようになる。これにより、カムポールにはラッチ側に回転するトルクが作用するようになり、カムポールがラッチから離れる方向への回転が抑制されるようになる。これにより、カムポールがラッチから離れる方向への回動が制限され、ラッチとカムポールとの係合状態が維持される。
車両用シートロック装置によれば、従来構造の車両用シートロック装置に比べて、小型化が可能である。
実施形態の後部シートの斜視図。 中間状態のシートロック装置の模式図。 図2のA部の拡大図。 ロック解除直後のシートロック装置の模式図。 ロック解除時のシートロック装置の模式図。 アンロック状態のシートロック装置の模式図。 ロック状態のシートロック装置の模式図。 ロック状態のシートロック装置の模式図。 シートロック装置の変形例のカムポールの拡大図。 (a)〜(d)は、シートロック装置の変形例について、ラッチとカムポールとが接触する部位の拡大図。
実施形態に係る車両用シートロック装置について車両の後部シートに搭載された車両用シートロック装置を例にして説明する。
車両用シートロック装置は、車体(固定部材)に対して移動する後部シート10(可動部材)を所定位置に拘束する。
図1は、車両用シートロック装置(以降、シートロック装置20と称する。)が取り付けられた後部シート10を示す。
後部シート10は、シートクッション11とシートバック12とを有する。シートバック12は、シートクッション11に対して回動可能である。図1における二点鎖線で示されるシートバック12は前方に倒された状態のシートバック12の位置を示す。
シートロック装置20は、シートバック12の側面に取り付けられる。このシートロック装置20には、操作用のレバー21が取り付けられている。レバー21の操作により、シートロック装置20のロック状態(後述参照)を解除する。
車体(固定部材)には、シートロック装置20と係合するストライカ100が固定されている。ストライカ100は、シートバック12が起立したときにシートロック装置20が配置される位置に対応して設置されている。
シートバック12が起立したとき、シートロック装置20はストライカ100を拘束する。これにより、シートバック12は起立姿勢で固定される。なお、以降の説明では、ストライカ100を拘束したシートロック装置20の状態を「ロック状態」と称する。
レバー21の操作によりシートロック装置20のロック状態が解除される。シートロック装置20のロック解除されることにより、シートロック装置20とストライカ100とは互いに離反可能になる。このとき、シートバック12を起立姿勢から前倒姿勢へと移行させることが可能である。なお、以降の説明では、ストライカ100を解放したシートロック装置20の状態を「アンロック状態」と称する。
図2及び図3を参照して、シートロック装置20の構成について説明する。
図2に示すように、シートロック装置20は、ベース部材30と、ラッチ40と、カムポール50と、ラッチ40の回転軸であるラッチ軸61、カムポール50の回転軸であるカムポール軸62とを備える。また、シートロック装置20は、図示しない第1弾性部材と、第2弾性部材とを備える。
ベース部材30にはベース溝部31が形成されている。ベース溝部31は、シートバック12が前倒姿勢から起立姿勢に移行する移動軌跡上でストライカ100に臨む方向に形成されている。したがって、シートバック12が前倒姿勢から起立姿勢に移行することによりストライカ100がベース溝部31に挿入される。
また、ベース部材30には、ラッチ40及びカムポール50が回転自在に配置されている。そして、ベース部材30には、アンロック状態においてラッチ40と当接してラッチ40の更なる第1回動方向R1(図6の矢印R1参照。)への回動を規制する突起33が設けられている。
ラッチ40は板状に形成されている。
ラッチ40は、軸受部42と、軸受部42から突出する第1の突出部43と、第1の突出部43とは異なる方向に軸受部42から突出する第2の突出部44とを有する。
第2の突出部44の先端には、ラッチ溝部45が形成されている。
例えば、第2の突出部44は、溝下部44Aと溝上部44Bとにより構成され、溝下部44Aと溝上部44Bとの間にラッチ溝部45が設けられる。
溝下部44Aのラッチ溝部45側の側面は、ラッチ溝部45の一方の側面(以下、「溝下面46」という。)を構成する。溝上部44Bのラッチ溝部45側の側面は、ラッチ溝部45の他方の側面(以下、「溝上面47」という)を構成する。ラッチ溝部45の幅長(溝下面46と溝上面47との間の間隔距離)は、ストライカ100の直径よりも若干大きい。
溝上部44Bは溝下部44Aよりも長い。すなわち、ラッチ溝部45の開口部がラッチ溝部45の幅長よりも拡大されている。このため、ストライカ100がラッチ溝部45に入りやすい。
ラッチ溝部45は、ラッチ40が回動するときのラッチ溝部45の移動軌跡がベース溝部31上を通るように、ラッチ40に形成されている。
すなわち、図4〜図8に示すように、ラッチ軸61の軸線方向からみて、ラッチ40の回動において、ラッチ溝部45の少なくとも一部がベース部材30のベース溝部31に重なる。
第1の突出部43は、カムポール50のカム面54及び規制面55(図3参照)が接触する側面(以下、「接触面48」という。)と、径方向外側に向いてカムポール50の係止面56が接触する端面(以下、「当接面49」と称する。)とを有する。当接面49は、第1の突出部43の先端に形成されている。
ラッチ40の軸受部42には、ラッチ軸61の直径よりも若干大きな直径の軸孔41が形成されている。軸孔41にはラッチ軸61が挿入され、ラッチ40はラッチ軸61に対して回動可能にされる。ラッチ40は、ラッチ軸61を回転軸として、ベース部材30に対して回動可能にベース部材30に取り付けられる。
ラッチ40は、ロック位置からアンロック位置までの範囲にわたって回動する。ロック位置とは、ラッチ溝部45及びベース溝部31内にストライカ100を拘束するラッチ40の位置を示す。アンロック位置とは、ベース溝部31からストライカ100を解放するラッチ40の位置を示す。
第1弾性部材は、ロック位置からアンロック位置に向かう回動方向(以下、「第1回動方向R1」と称する。)にラッチ40を付勢する。言い換えれば、第1弾性部材は、ラッチ40の第1の突出部43がカムポール50に接近する方向にラッチ40を付勢する。第1弾性部材は、例えば、ねじりコイルバネにより構成される。この場合、ねじりコイルバネの一端部がベース部材30に固定され、ねじりコイルバネの他端部がラッチ40に固定される。
ラッチ40は次のように動作する。
ラッチ溝部45にストライカ100が挿入され、ストライカ100がラッチ40のラッチ溝部45の側面(溝上面47)を押すと、ラッチ40は、第1弾性部材の付勢力に抗して第2回動方向R2に回動する。ラッチ溝部45からストライカ100が脱出するときは、第1弾性部材の付勢力によりラッチ40は第1回動方向R1に回動する。
次に、カムポール50について説明する。
カムポール50は、板状に形成されている。
カムポール50は、ベース部材30の一方面(ラッチ40が配置されている面)に配置されている。すなわち、カムポール軸62の軸線方向において、ベース部材30に対してカムポール50とラッチ40とは同じ位置に配置されている。また、ラッチ40とカムポール50とは、いずれか一方または両方の回動動作により互いに接触し合うように、所定距離だけ互いに離されている。
カムポール50は、軸受部52と、軸受部52から突出した突出部53を有する。
カムポール50の軸受部52には、カムポール軸62の直径よりも若干大きな直径の軸孔51が形成されている。軸孔51にカムポール軸62が挿入され、カムポール50はカムポール軸62に対して回動可能にされる。カムポール50は、カムポール軸62を回転軸として、ベース部材30に対して回動可能にベース部材30に取り付けられる。
カムポール50は、係止位置から許容位置までの範囲にわたって回動する。係止位置とは、ロック位置にあるラッチ40に係合して、ラッチ40がアンロック位置方向へ回動することを規制するカムポール50の位置を示す。許容位置とは、ロック位置とアンロック位置との間でのラッチ40の回動を許容するカムポール50の位置を示す。
図3に示すように、カムポール50の突出部53は、ラッチ40の当接面49が接触する側面(以下、「係止面56」と称する。)と、径方向外側に向いてラッチ40の接触面48に接触する2種類の端面(以下、一方を「カム面54」と、他方を「規制面55」と称する。)とを有する。カム面54及び規制面55はカムポール50の先端の同一周面上に形成されている。
カム面54と規制面55とは互いに隣接し、かつ周方向に連続するように設けられている。規制面55は、カム面54よりも内側(ラッチ40側寄り)に配置される。また、カム面54は、径方向において、規制面55よりもカムポール軸62から外方へ離れたところに配置されている。
また、カム面54は、第4回動方向R4(後述の第3回動方向R3とは反対方向)に向かうに従って、カムポール軸62の中心軸C(すなわちカムポール50の中心軸(回転中心軸))からの距離が漸次増大するように形成されている。すなわち、カム面54の中間あたりから引き出される法線V1は、カムポール軸62からずれている。
規制面55は、カムポール軸62の中心軸C(すなわちカムポール50の中心軸(回転中心軸))を中心とした円弧面に沿うように形成されている。すなわち、規制面55の中間あたりから引き出される法線V2は、カムポール軸62に向く。
カムポール50の突出部53には小孔58が設けられている。小孔58には、レバー21の一方の端部が接続される。すなわち、レバー21の操作によって、カムポール50が回動する。カムポール50の軸受部52は周面57を有し、この周面57は、カムポール軸62の中心軸Cから所定距離だけ離れた円周に沿うように構成される。
第2弾性部材は、許容位置から係止位置に向かう回動方向(以下、「第3回動方向R3」と称する。)にカムポール50を付勢する。言い換えれば、第2弾性部材は、カムポール50の突出部53がラッチ40に接近する方向にカムポール50を付勢する。第2弾性部材は、例えば、ねじりコイルバネにより構成される。この場合、ねじりコイルバネの一端部がベース部材30に固定され、ねじりコイルバネの他端部がカムポール50に固定される。
次に、本実施形態のシートロック装置20の作用について説明する。
まず、ストライカ100を解放するときのシートロック装置20の動作について説明する。
図4に、ロック解除直後のシートロック装置20の模式図を示す。
図4は、ストライカ100を離脱させる方向(以下、「ロック解除操作方向」と称する。)にレバー21が操作されたときのシートロック装置20を示す。
レバー21がロック解除操作方向に操作されることによって、カムポール50は第2弾性部材の付勢力に抗して第4回動方向R4に回動する。
カムポール50の突出部53がラッチ40の第1の突出部43と接触しない位置(すなわち許容位置)まで移動したとき、ラッチ40の第1回動方向R1への回動規制(後述参照)が解除される。このため、ラッチ40は、第1回動方向R1に回動する。このようにして、シートロック装置20がストライカ100を拘束するロック状態が解除される。
また、シートバック12の前倒しによってシートロック装置20がストライカ100から離れる方向に移動すると、ストライカ100がラッチ40のラッチ溝部45の溝下面46に当接するため、ラッチ40が第1回動方向R1に回動する。
図5に、ロック解除時のシートロック装置20の模式図を示す。
ラッチ40が第1回動方向R1に回動すると、ラッチ40がベース部材30の突起33と当接する。これにより、ラッチ40の第1回動方向R1への更なる回動が規制される。このとき、ラッチ40のラッチ溝部45の開口部はベース溝部31の開口部に位置する。このようにして、シートロック装置20はストライカ100を解放する。
図6を参照して、ストライカ100を解放したシートロック装置20がアンロック状態に移行するときのシートロック装置20の動作を説明する。
図6に、アンロック状態のシートロック装置20を示す。
ロック解除操作方向へのレバー21の操作がなされなくなると、カムポール50は第2弾性部材の付勢力により第3回動方向R3に回動する。カムポール50の回動時、ラッチ40はベース部材30の突起33に当接している。そして、カムポール50が所定位置まで回動すると、カムポール50の係止面56とラッチ40の当接面49とが互いに接触する。このようにして、シートロック装置20のアンロック状態が形成される。
シートロック装置20がアンロック状態であるとき、ラッチ40の第1の突出部43の当接面49にカムポール50の係止面56が接触することによって、カムポール50の回動が規制される。また、ラッチ40がベース部材30の突起33に当接することにより、ラッチ40の回動が規制される。このようにして、シートロック装置20はアンロック状態で安定した状態で維持される。
シートロック装置20がアンロック状態に維持されているとき、ラッチ溝部45の開口部がベース溝部31の開口部側に位置し、また、ラッチ40の溝上部44Bがベース溝部31に交差する。
このような配置により、シートロック装置20がストライカ100に接近するときに、ストライカ100がベース部材30のベース溝部31及びラッチ40のラッチ溝部45の両溝に円滑に進入することが実現される。すなわち、ストライカ100がベース溝部31に進入したときには必然的にストライカ100が溝上部44Bに当接し、これによって、ラッチ40が第2回動方向R2に回動し、ストライカ100がベース溝部31の奥へと案内される。
次に、図2、図7及び図8を参照して、シートロック装置20にストライカ100が進入するときのシートロック装置20の動作を説明する。
アンロック状態にあるシートロック装置20において、ベース部材30のベース溝部31にストライカ100が進入すると、ストライカ100はラッチ40の溝上部44Bの溝上面47に当接する。このため、溝上部44Bがストライカ100に押圧されることによって、第1弾性部材の付勢力及び第2弾性部材に基づくカムポール50の押圧力に抗してラッチ40が第2回動方向R2に回動する。このとき、ラッチ40の第1の突出部43がカムポール50の係止面56を摺って移動する。
そして、図2に示すように、更にラッチ40が回動すると、ラッチ40の第1の突出部43の先端角部(第1回動方向R1側の角部)がカムポール50の突出部53の係止面56の端部(係止面56における径方向外方端部)に到達する。
このようなシートロック装置20の状態(中間状態)から更にラッチ40が第2回動方向R2に回動すると、ラッチ40の第1の突出部43がカムポール50の突出部53の外側(径方向外側)に配置されるようになり、カムポール50の第3回動方向R3(付勢方向)への回動が許容される。このため、カムポール50は第3回動方向R3に回動する。そうすると、カムポール50の突出部53の先端がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触するようになる。このとき、カムポール50の突出部53の規制面55がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触する(このとき、カムポール50は第1の係止位置にある。図7参照。)。これにより、ラッチ40の第1回動方向R1への回動が規制されるようになる。すなわち、シートロック装置20のロック状態が形成される。
更に、ストライカ100がベース溝部31の奥に進入することによりラッチ40が第2回動方向R2に回動すると、ラッチ40の第1の突出部43とカムポール50の突出部53との間(すなわち、接触面48と規制面55との間)に隙間が生じるようになるため、第2弾性部材の付勢力によりカムポール50が更に第3回動方向R3に回動する。
そうすると、図8に示すように、カムポール50の突出部53のカム面54がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触するようになる(このとき、カムポール50は第2の係止位置にある。)。
また、更に、ストライカ100がベース溝部31の奥に進入すると、ラッチ40が第2回動方向R2に回動するため、ラッチ40の第1の突出部43とカムポール50の突出部53との間に隙間が拡大する。そうすると、カムポール50が更に第3回動方向R3に回動する。カムポール50のカム面54は、第4回動方向R4に向かってカムポール軸62の中心軸からの距離が漸次増大するように形成されているため、カムポール50の第3回動方向R3への回動により、ラッチ40の第1の突出部43とカムポール50の突出部53との間に形成される隙間が埋められるようになる。また、カムポール50は第2弾性部材により第3回動方向R3に回動するように付勢されているため、ラッチ40は、カムポール50の第3回動方向R3の回動に基づく押圧力(第1の突出部43を押す力)により第2回動方向R2に押圧される。このようにして、ストライカ100がベース溝部31の奥に進入することによりラッチ40が回動したとしても、ラッチ40の第1の突出部43とカムポール50の突出部53との接触が維持される。すなわち、ラッチ40の第1の突出部43とカムポール50の突出部53との係合状態が維持され、シートロック装置20のロック状態が維持される。
更に、ストライカ100がベース溝部31の奥へと進入すると、ストライカ100が、ベース溝部31の溝底部32に接触する。このとき、ラッチ40は、第2弾性部材の付勢力に基づくカムポール50の回動により第2回動方向R2に付勢されているため、ラッチ40の溝下部44Aがストライカ100をベース溝部31の奥へと押圧するようになる。すなわち、ストライカ100は、ベース部材30のベース溝部31の溝底部32とラッチ40の溝下部44Aとにより挟持される。このようにして、ストライカ100は、シートロック装置20によってがたつきなく拘束される。
以上のように、シートロック装置20のロック状態は、ストライカ100の移動に関わらず維持される。具体的には、カムポール50の突出部53の規制面55がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触する状態(図7参照)から、カムポール50の突出部53のカム面54がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触する状態(図8参照)までの範囲にわたって、シートロック装置20のロック状態が維持される。
次に、シートロック装置20がストライカ100を拘束する状態において、ベース溝部31とストライカ100とが互いに離反するときの、シートロック装置20の動作について説明する。
シートロック装置20がストライカ100を拘束する状態において、シートロック装置20がストライカ100から離れる方向に移動することがある。例えば、シートバック12が後方から押されると、シートロック装置20がストライカ100から離れる方向に移動する。このとき、ストライカ100がラッチ40の溝下部44Aを押圧するため、ラッチ40を第1回動方向R1に回動させる力が当該ラッチ40に加わる。一方、ラッチ40は、ラッチ40の接触面48とカムポール50の突出部53との係合によって、第1回動方向R1に回動することが規制されている。このため、第1回動方向R1に回動させる力がラッチ40に加わったとしても、その力が過大でない限りはラッチ40の回動が規制され、ストライカ100の拘束状態が維持される。
ラッチ40を第1回動方向R1に回動させる力が過大になるときがある。例えば、車両が急停車すると、後部シート10に着座していた人が慣性で前方に押し出されるとともにシートベルトを介してシートバック12には当該シートバック12を前倒する力が加わる。このとき、シートロック装置20がストライカ100から離れる方向に移動して、ストライカ100がラッチ40の溝下部44Aを大荷重で押圧する。このため、第1回動方向R1に回動させる大荷重がラッチ40に加わる。
第1回動方向R1に回動させる大荷重がラッチ40に加わると、ラッチ40の第1の突出部43がカムポール50のカム面54を大荷重で押圧する。カム面54の法線V1はカムポール軸62からずれているため、カム面54に加わる力の一部は、カムポール50を第4回動方向R4に回動させるように作用する。そして、この力が、カムポール50を第3回動方向R3に回動させる付勢力よりも大きくなる場合には、カムポール50が第4回動方向R4に回動する。このとき、カムポール50は、カム面54をラッチ40の第1の突出部43の接触面48に摺接させながら第4回動方向R4に回動する。そして、カムポール50が第4回動方向R4に回動して、規制面55がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触するようになると(図7参照)、次に説明する現象により、ラッチ40が第4回動方向R4への回動が再び規制されるようになる。
カムポール50の規制面55がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触するようになると、ラッチ40の第1の突出部43がカムポール50の規制面55に加える力はカムポール軸62に向かうように作用する。これは、規制面55の法線V2がカムポール軸62に向くためである(図3参照)。このため、カムポール50を第4回動方向R4に回動させる力が小さくなり、カムポール50が第4回動方向R4に回動することが抑制される。
すなわち、カムポール50の規制面55がラッチ40の第1の突出部43の接触面48に接触するロック状態では、ラッチ40を第1回動方向R1に回動させる力の殆どが、ラッチ40の第1の突出部43及びカムポール50の突出部53を介してカムポール軸62に加わるようになる。このため、ラッチ40を第1回動方向R1に回動させる力が大荷重であったとしてもカムポール50の第4回動方向R4への回動が抑制されるようになる。
このようにして、ストライカ100がベース溝部31から離脱するような強い力がシートロック装置20に作用する場合でも、シートロック装置20はストライカ100を拘束する。
以上のシートロック装置20の作用及び動作をまとめると次のようになる。
ラッチ40のラッチ溝部45にストライカ100が進入し、ラッチ40の接触面48にカムポール50の規制面55またはカム面54が接触するとき、ベース部材30に対する第1回動方向R1へのラッチ40の回動が規制される。これにより、シートロック装置20のロック状態が形成される。
ロック状態が形成されているとき、レバー21の操作に基づいてカムポール50が第4回動方向R4に回動すると、カムポール50の規制面55及びカム面54がラッチ40の接触面48に接触しなくなる。そして、シートロック装置20がストライカ100から離反する方向に移動すると、ストライカ100がラッチ40の溝下部44Aを押すため、ラッチ40がベース部材30に対して第1回動方向R1に回動し、ストライカ100がラッチ溝部45から離脱する。このようにして、ラッチ40によりストライカ100が拘束された状態が解除されて、シートロック装置20のアンロック状態が形成される。
アンロック状態が形成されているとき、後部シート10の位置及び姿勢が変更されうる。変更された後部シート10の位置または姿勢が元の位置に戻されると、アンロック状態のシートロック装置20は次のように動作する。
シートロック装置20にストライカ100が接近し、ラッチ40の溝上部44Bにストライカ100が接触すると、ラッチ40の溝上部44Bがストライカ100に押されて、ラッチ40が第2回動方向R2に回動する。そうすると、ストライカ100は、ベース部材30のベース溝部31及びラッチ40のラッチ溝部45内に進入するため、ベース部材30とラッチ40とによりストライカ100が拘束される。そして、ラッチ40の接触面48とカムポール50の規制面55またはカム面54とが互いに接触することにより、ロック状態が形成される。
ところで、所定のロック状態(ラッチ40の接触面48とカムポール50のカム面54とが互いに接触する状態)が形成されている場合に後部シート10に前方に向かう大きな衝撃力が加えられる場合がある。この場合、シートロック装置20とストライカ100とが離反するため、ストライカ100を介してラッチ40に大荷重が加えられてラッチ40が回動し、これに伴って、カムポール50が第4回動方向R4に回動する。この回転が進行すると、ラッチ40の接触面48とカムポール50のカム面54との接触に基づくラッチ40の回動規制が維持されなくなる。更にこの回転が進行し、カム面54よりも第3回動方向R3側に形成されている規制面55がカム面54に代わりラッチ40の接触面48に接触するようになると、ラッチ40の回動が再び規制される。これにより、ベース部材30とラッチ40とによるストライカ100の拘束状態(ロック状態)が維持される。このようにして、シートロック装置20は、後部シート10に大きな衝撃力が加えられた場合においてもストライカ100を確実に拘束する。
次に、従来構造のシートロック装置と比べてシートロック装置20の特徴を説明する。
従来構造のシートロック装置は、ベース部材30と、ラッチ40と、カムと、ポールとを備える。ベース部材30にはベース溝部31が設けられる。ラッチ40は、ベース部材30とともにストライカ100を拘束する。カムは、ラッチ40をロック位置側に回動させる。ポールは、ラッチ40がロック位置で維持されるようにラッチ40の回動を規制する。これら各部品の作用により、シートロック装置はストライカ100を拘束する。すなわち、従来構造のシートロック装置には、ロック位置からのラッチ40の回動を規制するための手段として、ポールと、ポールとは別部材のカムとが設けられている。
この種のシートロック装置は、各部品が互いに係合してストライカ100を確実に拘束する必要があるため、各部品について寸法の製造ばらつきを考慮した上で、各部品の形状が設計される。寸法の製造ばらつきを考慮し、かつシートロック装置に加わる最大強度を考慮して各部品を設計すると、各部品の寸法は自ずと所定以上の大きさになる。すなわち、各部品を単に相似的に縮小することはできない。このような事情のため、従来構造では、シートロック装置の小型化に限界があった。
上記実施形態に示したシートロック装置20では、カムポール50が、従来構造のカムの機能とポールの機能とを併せ持つ。このため、実施形態に係るシートロック装置20は、従来構造のシートロック装置に比べて部品点数が少ない。部品点数が少ない分、各部品を配置するために要するスペースが小さくなる。このようなことから、各部品の大きさを大幅に縮小せずとも、シートロック装置20の小型化が可能となっている。
具体的には、従来構造のシートロック装置20では、ラッチ軸61の軸方向において、ラッチ40及びポールが同じ位置に配置され、ラッチ40及びポールの配置位置からずらせてカムが配置されている。このため、従来構造のシートロック装置20の厚幅は、ラッチ40(またはポール)の厚幅と、カムの厚幅と、ベース部材30の厚幅とを加えた寸法となる。
これに対して、上記したシートロック装置20は、ラッチ軸61の軸方向において、ラッチ40及びカムポール50が同じ位置に配置され、ラッチ40及びカムポール50からずらして配置される部品がない。このため、シートロック装置20の厚幅は、ラッチ40(またはカムポール50)の厚幅と、ベース部材30の厚幅とを加えた寸法となる。このように、実施形態に示したシートロック装置20は、従来構造のシートロック装置20に比べて薄型である。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)シートロック装置20は、ベース部材30と、ラッチ40と、カムポール50とを備える。カムポール50は、同一周面上に形成された、カム面54と規制面55とを有する。規制面55は、ラッチ40に設けられた接触面48との当接によりラッチ40のアンロック位置に向かう方向(第1回動方向R1)への回動を規制する。カム面54は、ラッチ40のロック位置に向かう方向への更なる回動に伴ってカムポール50が係止位置方向(第3回動方向R3)へと回動することにより接触面48と当接し、これにより、ラッチ40をロック位置方向(第2回動方向R2)に回動させるとともにラッチ40のアンロック位置方向(第1回動方向R1)の回動を規制する。
この構成では、カムポール50は、ラッチ40がアンロック位置方向(第1回動方向R1)に回動することを規制する機能と、ラッチ40をロック位置方向(第2回動方向R1)に回動させる機能とを併せ持つ。すなわち、カムポール50は、従来構造のシートロック装置のカムとポールとの両者の機能を併せ持つ。このようにして、部品点数の削減を可能とする。すなわち、シートロック装置20は、従来の車両用シートロック装置に比べて少ない部品点数で構成される。このため、従来構造のシートロック装置に比べて小型化が可能となっている。
(2)上記シートロック装置20において、ラッチ40は、軸受部42から突出した第1の突出部43を有し、第1の突出部43の側部に接触面48が形成されている。カムポール50は、軸受部52から突出した突出部53を有し、この突出部53の先端にカム面54及び規制面55が形成されている。
この構成によれば、ラッチ40の第1の突出部43の側部の接触面48と、カムポール50の突出部53の先端のカム面54または規制面55が互いに接触すると、ラッチ40の第1の突出部43の側部とカムポール50の先端とが係合してラッチ40の回動が規制される。
[その他の実施形態]
・上記実施形態のシートロック装置20のカムポール50の規制面55は、図3に示されるように、カムポール軸62の中心軸Cを中心とする円弧面に沿うように形成され、規制面55の中間あたりから引き出される法線V2がカムポール軸62に向くように、構成されている。このような構成に代えて、規制面55は次のように構成され得る。
図9を参照して、カムポール50の変形例を説明する。図9の2点鎖線は、カムポール軸62の中心軸Cを中心とする円を示す。
規制面55xは、第4回動方向R4に向かうに従って、カムポール軸62の中心軸C(すなわちカムポール50の中心軸(回転中心軸))からの距離LXが漸次縮小するように形成される。これを言い換えれば、規制面55xは、ラッチ40側に向かうに従って、カムポール軸62の中心軸Cからの距離LXが漸次増大するように構成される。この場合、規制面55xの中間あたりから引き出される法線V3は、カムポール軸62の中心からラッチ軸61側にずれる。
図10を参照して、この構成の効果を説明する。
図10は、ラッチ40とカムポール50とが接触する部位の拡大図である。図10において矢印TLは、ラッチ40のトルクの方向を示し、矢印TPはカムポール50のトルクの方向を示す。
図10(a)及び図10(b)に示されるように、ロック状態(ラッチ40の接触面48とカムポール50のカム面54とが互いに接触する状態)が形成されている場合に、後部シート10に前方に向かう大きな衝撃力が加えられると、ラッチ40が第1回動方向R1に回転し、これに伴ってカムポール50が第4回動方向R4に回動する。この回転が進行すると、図10(c)に示されるように、カム面54よりも第3回動方向R3側に形成されている規制面55xがカム面54に代わりラッチ40の接触面48に接触するようになる。規制面55xの法線V3はカムポール軸62の中心からラッチ軸61側にずれた点に向いているため、ラッチ40の接触面48と規制面55xとの接触によりラッチ40の第1の突出部43がカムポール50の規制面55xに加える力は、カムポール軸62の中心よりもラッチ40側に向く。このため、カムポール50にはラッチ40側に向かうトルクが加わるようになり、図10(d)に示されるように、カムポール50が第4回動方向R4に回動することが抑制され、ラッチ40の第1回動方向R1への回動が再び規制される。このようにして、シートロック装置20は、後部シート10に大きな衝撃力が加えられた場合においてもストライカ100を確実に拘束する。なお、規制面55xは、第4回動方向R4に向かうに従ってカムポール軸62の中心軸Cからの距離LXが漸次増大するように形成されても、所定構造にすることにより、同様の効果が得られ得る。
・上記実施形態では、ストライカ100が車体に取り付けられ、シートロック装置20がシートバック12に取り付けられているが、両者の関係はこの逆でもよい。すなわち、シートロック装置20が車体に取り付けられ、ストライカ100がシートバック12に取り付けられうる。
・上記実施形態では、ベース部材30にラッチ軸61が固定されているが、ラッチ40にラッチ軸61が固定されてもよい。また、同様に、ベース部材30にカムポール軸62が固定されているが、カムポール50にカムポール軸62が固定されてもよい。
・上記実施形態のシートロック装置20は、タンブルシート、スペースアップシート、着脱シート、ダイブダウンシート等、各種車両用シートの固定装置として適用されうる。
上記実施形態のシートロック装置20は、次の技術思想を含む。
[付記1]固定部材及び可動部材のいずれか一方に固定されるストライカの挿入可能なベース溝部を有して前記固定部材及び前記可動部材のいずれか他方に固定されるベース部材と、前記ストライカと係脱可能なラッチ溝部を有して前記ベース部材に取り付けられ、前記ベース溝部との間で前記ストライカを拘束するロック位置と前記ストライカを解放するアンロック位置との間で回動可能なラッチと、前記ベース部材に取り付けられ、前記ロック位置及び前記アンロック位置間での前記ラッチの回動を許容する許容位置と前記ロック位置で前記ラッチの前記アンロック位置への回動を係止する係止位置との間で回動可能であるとともに、ロック解除操作に伴い前記係止位置から前記許容位置へと回動するカムポールと、を備え、前記カムポールは、前記ラッチに設けられた接触面との当接により前記ラッチの前記アンロック位置に向かう方向への回動を規制する規制面と、前記ラッチの前記ロック位置に向かう方向への更なる回動に伴う前記係止位置方向への回動により前記接触面と当接し、前記ラッチを前記ロック位置方向に回動させるとともに前記ラッチの前記アンロック位置方向の回動を規制するカム面とを、同一周面上に有し、前記カム面は、前記規制面よりも前記カムポールのカムポール軸から離れた位置にある車両用シートロック装置。
[付記2]上記付記1において、前記カム面は、前記カムポールの中心軸からの距離が漸次増大するように形成されている。
[付記3]上記付記1において、前記ラッチは、前記ラッチの突出部が前記カムポール側に接近するように付勢され、前記カムポールは、前記カムポールの突出部が前記ラッチ側に接近するように付勢されている。
10…後部シート、11…シートクッション、12…シートバック、20…シートロック装置、21…レバー、30…ベース部材、31…ベース溝部、32…溝底部、33…突起、40…ラッチ、41…軸孔、42…軸受部、43…第1の突出部、44…第2の突出部、44A…溝下部、44B…溝上部、45…ラッチ溝部、46…溝下面、47…溝上面、48…接触面、49…当接面、50…カムポール、51…軸孔、52…軸受部、53…突出部、54…カム面、55…規制面、55x…規制面、56…係止面、57…周面、58…小孔、61…ラッチ軸、62…カムポール軸、100…ストライカ、C…中心軸。

Claims (3)

  1. 固定部材及び可動部材のいずれか一方に固定されるストライカの挿入可能なベース溝部を有して前記固定部材及び前記可動部材のいずれか他方に固定されるベース部材と、
    前記ストライカと係脱可能なラッチ溝部を有して前記ベース部材に取り付けられ、前記ベース溝部との間で前記ストライカを拘束するロック位置と前記ストライカを解放するアンロック位置との間で回動可能なラッチと、
    前記ベース部材に取り付けられ、前記ロック位置及び前記アンロック位置間での前記ラッチの回動を許容する許容位置と前記ロック位置で前記ラッチの前記アンロック位置への回動を係止する係止位置との間で回動可能であるとともに、ロック解除操作に伴い前記係止位置から前記許容位置へと回動するカムポールと、を備え、
    前記カムポールは、前記ラッチに設けられた接触面との当接により前記ラッチの前記アンロック位置に向かう方向への回動を規制する規制面と、前記ラッチの前記ロック位置に向かう方向への更なる回動に伴う前記係止位置方向への回動により前記接触面と当接し、前記ラッチを前記ロック位置方向に回動させるとともに前記ラッチの前記アンロック位置方向の回動を規制するカム面とを、同一周面上に有する、車両用シートロック装置。
  2. 前記ベース部材に対して回動するラッチ軸、または、前記ベース部材に固定されるラッチ軸と、
    前記ベース部材に対して回動するカムポール軸、または、前記ベース部材に固定されるカムポール軸とを更に備え、
    前記ラッチは、前記ラッチ軸が挿入される軸受部、及びその軸受部から突出した突出部を有し、前記ラッチの突出部の側部に前記接触面が形成され、
    前記カムポールは、前記カムポール軸が挿入される軸受部、及びその軸受部から突出した突出部を有し、前記カムポールの突出部の先端に前記カム面及び前記規制面が形成されている
    請求項1に記載の車両用シートロック装置。
  3. 前記規制面は、前記カムポールの中心軸を中心とする円弧面に沿うように構成され、または前記ラッチ側に向かうに従って前記カムポールの中心軸からの距離が漸次増大するように構成される
    請求項1または請求項2に記載の車両用シートロック装置。
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