JP2011076652A - 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オントラックでの記録能力を確保したまま隣接トラックの既記録情報の消去、劣化を抑制し、記録の高密度化を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置の磁気ヘッドは、スライダと、スライダに設けられ記録媒体12に対し情報処理を行うヘッド部と、を備え、ヘッド部は、記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極66と、主磁極を励磁する記録コイル71と、主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、記録媒体との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極68と、主磁極のトラック幅方向の両側に、主磁極の側面に対向し主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールド70と、を備え、主磁極の側面に対向するサイドシールド側面において、対向面における主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、サイドシールドの他の部分の透磁率よりも低い透磁率を有している。
【選択図】 図4

Description

この発明は、ディスク装置に用いる垂直磁気記録用の磁気ヘッド、この磁気ヘッドを備えたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。磁気ヘッドは、キャリッジアッセンブリのサスペンションに取り付けられたスライダ、およびスライダに設けられたヘッド部を有し、このヘッド部は、ライト用の記録ヘッドとリード用の再生ヘッドとを含んで構成されている。
近年、磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。このような磁気ヘッドにおいて、記録ヘッドは、垂直方向磁界を発生させる主磁極と、その主磁極のトレーリング側にライトギャップを挟んで配置されて磁気ディスクとの間で磁路を閉じるライトシールド磁極と、主磁極に磁束を流すためのコイルとを有している。主磁極のトラック幅方向の両側には、ライトシールド磁極と磁気的に接合したサイドシールドが配置され、主磁極の端部は、サイドシールド間に、一部が位置している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
主磁極の直下から磁気ディスク上に記録磁界が印加され、磁気ディスクの記録層に対して、ライトギャップの幅とほぼ等しい幅のトラックに沿って記録パターンが垂直記録される。
特開2009−4089号公報 特開2007−294059号公報
上記のようなサイドシールドを搭載した垂直磁気記録ヘッドでは、サイドシールドからライトシールド磁極にかけて磁性層と非磁性層からなる多層から構成されている。この場合、サイドシールド内の磁区形成によるノイズ低減効果は見込まれるが、主磁極と対向しているサイドシールドのリーディング端部分は、サイドシールドの側面からリーディング側にかけて一体化した1層の磁性層で形成されている。そのため、この記録ヘッドを下地層に軟磁性材料を有する垂直2層膜媒体と組み合わせた場合、サイドシールドのリーディング端部分に主磁極直下の媒体面へ流入する磁界方向とは逆向きの磁界が集中するため、ヘッド記録動作時において、この逆向きの磁界により隣接トラック上の既記録情報が消去あるいは劣化されてしまう虞がある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、オントラックでの記録能力を確保したまま隣接トラックの既記録情報の消去、劣化を抑制し、記録の高密度化を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供することにある。
この発明の態様に係る磁気ヘッドは、媒体面に対して垂直方向に容易軸を有する記録層を有する記録媒体に記録を行う垂直記録用の磁気ヘッドであって、前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダと、前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部と、を備え、
前記ヘッド部は、前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、前記主磁極を励磁する記録コイルと、前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極の側面に対向し前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、を備え、前記主磁極の側面に対向するサイドシールド側面において、前記対向面における前記主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、前記サイドシールドの他の部分の透磁率よりも低い透磁率を有している。
この発明の他の態様に係る磁気ディスク装置は、媒体面に対して垂直方向に容易軸を有する記録層を備えたディスク状の記録媒体と、前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダ、および前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部を有する磁気ヘッドと、を備え、
前記ヘッド部は、前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、前記主磁極を励磁する記録コイルと、前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極の側面に対向し前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、を備え、前記主磁極の側面に対向するサイドシールド側面において、前記対向面における前記主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、前記サイドシールドの他の部分の透磁率よりも低い透磁率を有している。
本発明の態様によれば、オントラックでの記録能力を確保したまま隣接トラックの既記録情報の消去、劣化を抑制し、記録の高密度化を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供することができる。
図1は、この発明の第1の実施形態に係るHDDを示す斜視図。 図2は、前記HDDにおける磁気ヘッドおよびサスペンションを示す側面図。 図3は、前記磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図。 図4は、前記磁気ヘッドの記録ヘッドおよび磁気ディスクを模式的に示す斜視図。 図5は、前記記録ヘッドをスライダのディスク対向面側から見た平面図。 図6は、比較例に係る記録ヘッドをスライダのディスク対向面側から見た平面図。 図7は、比較例に係る記録ヘッドの磁界分布と、本実施形態に係る記録ヘッドの磁界分布とを比較して示す図。 図8は、オフセット量とビットエラーレートとの関係を、本実施形態と比較例とで比較して示す図。 図9は、透磁率とビットエラーレートとの関係を示す図。 図10は、第2の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図11は、第2の実施形態に係る記録ヘッドをスライダのディスク対向面側から見た平面図。 図12は、バイアス磁界と透磁率との関係を示す図。 図13は、印加磁界Hと発生磁化Mとの関係を示す図。 図14は、第3の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図15は、第3の実施形態に係る記録ヘッドをスライダのディスク対向面側から見た平面図。
以下図面を参照しながら、この発明に係るディスク装置をハードディスクドライブ(以下、HDDと称する)に適用した第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は、HDDのトップカバーを取り外して内部構造を示し、図2は、浮上状態の磁気ヘッドを示している。図1に示すように、HDDは筐体10を備えている。この筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース11と、図示しない矩形板状のトップカバーとを備えている。トップカバーは、複数のねじによりベースにねじ止めされ、ベースの上端開口を閉塞している。これにより、筐体10内部は気密に保持され、呼吸フィルター26を通してのみ、外部と通気可能となっている。ベース11およびトップカバーは例えばアルミ、鉄、ステンレス、冷間圧延炭素鋼鈑等の金属材料によって形成されている。
ベース11上には、記録媒体としての磁気ディスク12および機構部が設けられている。機構部は、磁気ディスク12を支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスク12に対して情報の記録、再生を行なう複数、例えば、2つの磁気ヘッド33、これらの磁気ヘッド33を磁気ディスク12の表面に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ14、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)15を備えている。また、ベース11上には、磁気ヘッド33が磁気ディスク12の最外周に移動した際、磁気ヘッド33を磁気ディスク12から離間した位置に保持するランプロード機構18、HDDに衝撃等が作用した際、ヘッドアクチュエータ14を退避位置に保持するイナーシャラッチ機構20、およびプリアンプ、ヘッドIC等の電子部品が実装された基板ユニット17が設けられている。
ベース11の外面には、基板ユニット17を介してスピンドルモータ13、VCM15、および磁気ヘッド33の動作を制御する図示しない制御回路基板がねじ止めされ、ベース11の底壁と対向して位置している。
図1および図2に示すように、磁気ディスク12は、垂直2層膜記録媒体として構成されている。磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチの円板状に形成され非磁性体からなる基板16を有している。基板16の各表面には、ソフト・マグネティク・アンダーレーヤーと呼ばれる下地層としての軟磁性層23と、その上層部に、ディスク面に対して垂直方向に容易軸を有する垂直磁気記録層22とが順次積層され、さらにその上に図示しない保護膜が形成されている。
図1に示すように、磁気ディスク12は、スピンドルモータ13のハブに互いに同軸的に嵌合されているとともに、ハブの上端にねじ止めされたクランプばね21によりクランプされ、ハブに固定されている。磁気ディスク12は、駆動モータとしてのスピンドルモータ13により所定の速度で矢印B方向に回転駆動される。
ヘッドアクチュエータ14は、ベース11の底壁上に固定された軸受部24と、軸受部から延出した複数のアーム27と、を備えている。これらのアーム27は、磁気ディスク12の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部24から同一の方向へ延出している。ヘッドアクチュエータ14は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム27の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション30は対応するアーム27と一体に形成されていてもよい。各サスペンション30の延出端に磁気ヘッド33が支持されている。アーム27およびサスペンション30によりヘッドサスペンションを構成し、このヘッドサスペンションと磁気ヘッド33とによりヘッドサスペンションアッセンブリを構成している。
図2に示すように、各磁気ヘッド33は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダの流出端(トレーリング端)に設けられた記録再生用のヘッド部44とを有している。磁気ヘッド33は、サスペンション30の先端部に設けられたジンバルばね41に固定されている。各磁気ヘッド33は、サスペンション30の弾性により、磁気ディスク12の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。2本のアーム27は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取り付けられたサスペンション30および磁気ヘッド33は、磁気ディスク12を間に挟んで互いに向かい合っている。
各磁気ヘッド33は、サスペンション30およびアーム27上に固定された中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)35を介して後述するメインFPC38に電気的に接続されている。
図1に示すように、基板ユニット17は、フレキシブルプリント回路基板により形成されたFPC本体36と、このFPC本体から延出したメインFPC38とを有している。FPC本体36は、ベース11の底面上に固定されている。FPC本体36上には、プリアンプ37、ヘッドICを含む電子部品が実装されている。メインFPC38の延出端は、ヘッドアクチュエータ14に接続され、各中継FPC35を介して磁気ヘッド33に接続されている。
VCM15は、軸受部24からアーム27と反対方向に延出した図示しない支持フレーム、および支持フレームに支持されたボイスコイルを有している。ヘッドアクチュエータ14をベース11に組み込んだ状態において、ボイスコイルは、ベース11上に固定された一対のヨーク34間に位置し、これらのヨークおよびヨークに固定された磁石とともにVCM15を構成している。
磁気ディスク12が回転した状態でVCM15のボイスコイルに通電することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク12の所望のトラック上に移動および位置決めされる。この際、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の径方向に沿って、磁気ディスクの内周縁部と外周縁部との間を移動される。
次に、磁気ヘッド33の構成について詳細に説明する。図3は、磁気ヘッド33のヘッド部44を拡大して示す断面図、図4は、ヘッド部の記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図5は、記録ヘッドをディスク対向面側から見た平面図である。
図2および図3に示すように、磁気ヘッド33は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダの流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は薄膜を積層して形成されている。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク12表面に対し、ディスク対向面43の長手方向が空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。スライダ42のディスク対向面43には、リーディングステップ、トレーリングステップ、サイドステップ、負圧キャビティ等が形成されている。
図3に示すように、ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端部42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド54および記録ヘッド56を有し、記録用ヘッドと再生用ヘッドが分離した分離型磁気ヘッドとして形成されている。
再生ヘッド54は、磁気抵抗効果を示す磁性膜63と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜63を挟むように配置された軟磁気特性を有するシールド膜62a、62bと、で構成されている。これら磁性膜63、シールド膜62a、62bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。再生ヘッド54は、磁気ディスク12に記録された情報を再生する。
記録ヘッド56は、再生ヘッド54に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。記録ヘッド56は、トレーリング端側にライトシールド磁極をもつ単磁極ヘッドとして構成されている。図3および図4に示すように、記録ヘッド56は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料からなる主磁極66と、主磁極66のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層23を介して効率的に磁路を閉じるために設けられたライトシールド磁極(リターン磁極)68と、主磁極66の上部をライトシールド磁極68に連結する連結部67と、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびライトシールド磁極68を含む磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。
図3ないし図5に示すように、主磁極66は、磁気ディスク12の表面に対して垂直な方向に延び、主磁極66の磁気ディスク側の下端部は、磁気ディスク12に向かって幅が狭くなるように先細に絞り込まれ、その先端部66aは、他の部分に対して幅の狭い柱状に形成されている。図5に示すように、主磁極66の先端部66aは、例えば、断面が台形状に形成され、トレーリング端側に位置した所定幅のトレーリング側端面67a、トレーリング端面と対向しているとともにトレーリング側端面よりも幅の狭いリーディング側端面67b、および両側面を有している。主磁極66の下端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。トレーリング側端面67aの幅は、磁気ディスク12におけるトラックの幅にほぼ対応している。
ライトシールド磁極68は、ほぼL字形状に形成され、その下端部68aは、細長い矩形状に形成されている。ライトシールド磁極68の下端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。下端部68aのリーディング側端面68bは、磁気ディスク12のトラックの幅方向に沿って延びている。このリーディング側端面68bは、主磁極66のトレーリング側端面67aとライトギャップWGを置いて平行に対向している。
図4および図5に示すように、記録ヘッド56は、主磁極66のライトギャップWGの長さ方向両側に、すなわち、主磁極66のトラック幅方向の両側に設けられた一対のサイドシールド70を有している。これらのサイドシールド70は、ディスク対向面43上では、主磁極66に対して磁気的に分断して設けられる。各サイドシールド70は、高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料、例えば、Fe系合金、Co系合金によりライトシールド磁極68の下端部68aと一体に形成され、下端部68aのリーディング側端面68bからスライダ42のリーディング端側に向かって延出している。
前記サイドシールド70の各々は、ディスク対向面43に露出し磁気ディスク12と対向する底面70aと、この底面から立ち上がり主磁極66の側面と隙間を置いて対向する側面70bと、底面70aから立ち上がりトラック幅方向に延びるリーディング側端面70cと、底面と対向する上面とを有している。
図4および図5に示すように、各サイドシールド70のリーディング側端縁に、低透磁率層74が形成され、サイドシールド70のトラック幅方向の全長に亘って延びている。低透磁率層74は、サイドシールド70の他の部分の透磁率よりも低い透磁率を有している。本実施形態において、低透磁率層74は、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ジルコニウムを含む合金により形成され、その透磁率μはμ<100に形成されている。主磁極66の先端部66aの長さPWを60nmとする場合、低透磁率層74は、厚さD=30nm程度に形成されている。これにより、主磁極66の側面に対向するサイドシールド側面70bにおいて、ディスク対向面における主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、サイドシールドの他の部分の透磁率よりも低い透磁率を有している。
なお、低透磁率層74は、サイドシールド70のリーディング側端全体に形成する場合に限らず、少なくとも、サイドシールドにおいて、ディスク対向面における主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分に設けられていればよい。
図3に示すように、再生ヘッド54および記録ヘッド56は、スライダ42のディスク対向面43に露出する部分を除いて、保護絶縁膜72により覆われている。保護絶縁膜72は、ヘッド部44の外形を構成している。
以上のように構成されたHDDによれば、VCM15を駆動することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。また、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド33は、ヘッド部44の記録ヘッド56部分が最も磁気ディスク12表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。この状態で、磁気ディスク12に対して、再生ヘッド54により記録情報の読み出しを行うとともに、記録ヘッド56により情報の書き込みを行う。
情報の書き込みにおいては、記録コイル71により主磁極66を励磁し、この主磁極から直下の磁気ディスク12の記録層22に垂直方向の記録磁界を印加することにより、所望のトラック幅にて情報を記録する。この際、主磁極66の先端部66aの両側にサイドシールド70を設けることにより、隣接トラックへの書き込みを防止することができる。また、主磁極66の側面に対向するサイドシールド側面70bにおいて、ディスク対向面における主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、サイドシールドの他の部分の透磁率よりも低い透磁率に形成されている。そのため、主磁極66直下の媒体面に対しての磁界方向とは逆向きの磁界、いわゆる戻り磁界がサイドシールド70のリーディング側端部に集中することを抑制し、この逆向き磁界による、隣接トラックの既記録情報を消去または劣化させる現象を無くすことができる。従って、オントラック信号品質を維持または向上させ、隣接トラックへの漏れ磁界を減少させることができ、磁気ディスクの磁気記録の高密度化を図ることができる。
本実施形態に係る磁気ヘッドと、比較例に係る磁気ヘッドと、を用意し、これらの性能を比較した。比較例に係る磁気ヘッドにおいて、図6に示すように、サイドシールド70は、低透磁率層を備えておらず、全体が、高透磁率材料で形成されている。そのため、サイドシールド側面において、ディスク対向面における主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、サイドシールドの他の部分と同一の透磁率に形成されている。
図7(a)は、比較例に係る磁気ヘッドを用いて垂直2層膜記録媒体に記録する場合の主磁極66近傍直下で記録媒体上に加わる磁界の分布を示している。図において、白が記録ヘッド側から記録媒体方向へ加わる磁界の強度を示し、黒が記録媒体側から記録ヘッドへ戻る磁界を示している。主磁極66直下では白に対して、サイドシールド70の位置では、磁界は黒となっており、逆方向の磁界の流入出が分かる。特に、サイドシールド70のリーディング側端の端部は黒が濃くなっており、逆方向磁界が強いことが分かる。これにより、比較例に係る磁気ヘッドでは、サイドシールド70の側面近傍の直下で、逆方向磁界により記録媒体上の既記録情報の劣化が発生する。
このように、比較例に係る磁気ヘッドでは、垂直2層膜記録媒体との組み合わせにおいて、主磁極66から記録媒体の軟磁性下地層を通過した磁界は、下地層からサイドシールド70へ流入する磁界が発生し、この主磁極直下の磁界と逆方向の磁界により、隣接トラック上の既記録情報が劣化される。特に、サイドシールド70のリーディング側端部での磁束の集中により、隣接トラック信号劣化が顕著となる。
これに対して、図7(b)は、本実施形態に係る磁気ヘッドの主磁極66近傍直下で記録媒体上に加わる磁界の分布を示している。主磁極66直下での磁界が白に対して、サイドシールド70直下では黒くなっているが、サイドシールド70のリーディング側端の主磁極側端部では、灰色であり、記録媒体面に垂直な方向の正磁界も負磁界も抑制できていることがわかる。
図8は、磁気ヘッドで記録媒体の任意のトラック位置にランダム信号を書いた後、トラック幅方向に磁気ヘッドをオフトラックさせ1000回記録した後、最初のトラック位置に磁気ヘッドを戻してもとの信号を再生したときに、もとの信号が読めなかった度合いを示したビットエラーレートの値をオフトラック量との関係で求めたグラフを、本実施形態と比較例とを比較して示している。この図において、オフトラック量を小さくしても、ビットエラーレートが変化しないことは、トラックピッチを小さくし、より高密度な記録が可能であることを意味する。
最初のトラック位置を0とした場合、オフセット量が大きくなるにつれ、ビットエラーレートは良化する。ビットエラーが少なくなるオフセット量が小さいほど、隣接トラックの消去が少なく、高密度化に適しているといえる。比較例に係る磁気ヘッドでは、オフセット量が110nmの位置までビットエラーレートが悪い。これは、前述したようにサイドシールド70のリーディング側端の先端に戻り磁界が集中することが原因である。
これに対して、本実施形態に係る磁気ヘッドによれば、オフセット量が90〜110nm近傍でのビットエラーレートの劣化は見られず、記録媒体の高密度記録化に有効であることがわかる。
図9は、オフセット量が100nmの点での透磁率μとビットエラーレートとの関係を示している。透磁率μが100以上の領域では、ビットエラーレートが急激に悪化していることが分かる。そのため、本実施形態に係る磁気ヘッドにおいて、低透磁率層74の透磁率μはμ<100が有効であることが分かる。
以上のことから、本実施形態に係る磁気ヘッドによれば、サイドシールド70直下、つまり、隣接トラックの信号品質を劣化させることがなく、高いトラック密度化が可能となる。
次に、この発明の第2の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。図10は、ヘッド部の記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図10は、記録ヘッド部分の主磁極先端部およびサイドシールド部分をディスク対向面側から見た平面図である。
図10および図11に示すように、第2の実施形態によれば、磁気ディスク12は、基板16上に軟磁性層23とその上層部にディスク面に対して垂直方向に容易軸をもつ垂直磁気記録層22とを有する垂直2層膜記録媒体である。磁気ヘッドは、記録用ヘッドと再生用ヘッドが分離された分離型の磁気ヘッドである。記録ヘッド56は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料からなる主磁極66と、主磁極66のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層23を介して効率的に磁路を閉じるために設けられたライトシールド磁極68と、主磁極66の上部をライトシールド磁極68に連結する連結部67と、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびライトシールド磁極68を含む磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。主磁極66は、磁気ディスク12の表面に対して垂直な方向に延び、主磁極66の磁気ディスク側の下端部は、磁気ディスク12に向かって幅が狭くなるように先細に絞り込まれ、その先端部66aは、他の部分に対して幅の狭い柱状に形成されている。
記録ヘッド56は、主磁極66のトラック幅方向の両側に設けられた一対のサイドシールド70を備えている。これらのサイドシールド70は、ディスク対向面43上では、主磁極66に対して磁気的に分断して設けられる。各サイドシールド70は、高透磁率・高飽和磁束密度を有する軟磁性材料によりライトシールド磁極68の下端部68aと一体に形成され、下端部68aのリーディング側端面68bからスライダ42のリーディング端側に向かって延出している。
サイドシールド70のリーディング側端70cに、それぞれ軟磁性特性を有する磁性層、すなわち、軟磁性層80a、80bと、この2層に挟まれた非磁性層82とが磁気ヘッド走行方向に積層され、積層体を形成している。軟磁性層80a、80bは、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ジルコニウムを含む合金により形成され、非磁性層82は、例えばRu、Ta、Cu、Wなどにより形成されている。軟磁性層80a、80bは、それぞれトラック幅方向に容易軸を持ち、互いに反並行になるように着磁されている。これにより、軟磁性層80a、80bは非磁性層82を介して、層面に平行で、かつトラック幅方向に反強磁性結合し、これら3層により反強磁性結合層が形成されている。なお、非磁性層82を介して挟まれる軟磁性層80a、80bは、複数層の積層構造としてもよい。反強磁性結合層の透磁率μはμ<100であることが望ましい。なお、反強磁性結合の方向は、トラック幅方向に限らず、他の方向としてもよい。なお、磁気ヘッドおよびHDDの他の構成は、第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12は、バイアス磁界と透磁率との関係を示す図であり、この図から、バイアス磁界HbとしてはHb>600eが望ましい。図13は、印加磁界Hと発生磁化Mとの関係を示す図であり、矢印で示す範囲がバイアス磁界Hbであり、点線で示す傾きを実効的な透磁率と呼び、この実効的な透磁率はバイアス磁界がHb=0のときの透磁率に比べ小さくなるので、同じ印加磁界で比べたときの発生磁化はHbが存在するほうが小さくなり、バイアス磁界を設けることで反強磁性結合層の実効的な透磁率μを下げることが出来る。
従って、サイドシールド70のリーディング側端に反強磁性結合層を設けることにより、リーディング側端部の透磁率を下げることができ、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。図14は、ヘッド部の記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図15は、記録ヘッド部分の主磁極先端部およびサイドシールド部分をディスク対向面側から見た平面図である。
図14および図15に示すように、第3の実施形態によれば、記録ヘッド56のサイドシールド70のリーディング側端70cに、非磁性層82および軟磁性特性を有する磁性層、すなわち、軟磁性層80が磁気ヘッド走行方向に積層され、積層体を形成している。軟磁性層80は、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、ジルコニウムを含む合金により形成され、非磁性層82は、例えば、Ru、Ta、Cu、Wなどにより形成されている。各サイドシールド70と軟磁性層80は、それぞれトラック幅方向に容易軸を持ち、互いに反並行になるように着磁されている。これにより、サイドシールド70および軟磁性層80は非磁性層82を介して、層面に平行で、かつトラック幅方向に反強磁性結合し、これら3層により反強磁性結合層が形成されている。
軟磁性層80は、複数の層の積層構造としてもよい。反強磁性結合層の透磁率μはμ<100であることが望ましい。なお、反強磁性結合の方向は、トラック幅方向に限らず、他の方向としてもよい。図12で示したように、バイアス磁界HbとしてはHb>600eが望ましい。なお、磁気ヘッドおよびHDDの他の構成は、第1の実施形態と同一であり、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
サイドシールド70のリーディング側端に反強磁性結合層を設けることにより、リーディング側端部の透磁率を下げることができ、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、記録ヘッドの各要素を形成する材料は、上述した実施形態に限らず、適宜、変更可能である。また、各要素の飽和磁束密度の値は、上述した実施形態に限定されることなく、適宜、変更可能である。ヘッド部を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、必要に応じて変更可能である。また、磁気ディスク装置において、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数は、必要に応じて増加可能であり、磁気ディスクのサイズも種々選択可能である。
10…筺体、11…ベース、12…磁気ディスク、13…スピンドルモータ、
14…ヘッドアクチュエータ、25…制御回路基板、27…アーム、
30…サスペンション、33…磁気ヘッド、42…スライダ、43…ディスク対向面、
44…ヘッド部、54…再生ヘッド、56…記録ヘッド、66…主磁極、
67a…トレーリング側端面、68…ライトシールド磁極、70…サイドシールド、
70a…底面、70b…側面、70c…リーディング側端面、71…記録コイル、
74…低透磁率層、80、80a、80b…磁性層、82…非磁性層

Claims (11)

  1. 媒体面に対して垂直方向に容易軸を有する記録層を有する記録媒体に記録を行う垂直記録用の磁気ヘッドであって、
    前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダと、
    前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部と、を備え、
    前記ヘッド部は、
    前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、
    前記主磁極を励磁する記録コイルと、
    前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、
    前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極の側面に対向し前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、を備え、
    前記主磁極の側面に対向するサイドシールド側面において、前記対向面における前記主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、前記サイドシールドの他の部分の透磁率よりも低い透磁率を有している磁気ヘッド。
  2. 前記ヘッド部は、前記サイドシールドのリーディング側端に形成され透磁率が100よりも小さい低透磁率層を有している請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 前記ヘッド部は、前記サイドシールドのリーディング側端に、磁気ヘッド走行方向に非磁性層と軟磁気特性を有する磁性層とを積層した積層体が設けられている請求項1に記載の磁気ヘッド。
  4. 前記非磁性層を挟んで、前記磁性層とサイドシールドとが反強磁性結合している請求項3に記載の磁気ヘッド。
  5. 前記ヘッド部は、前記サイドシールドのリーディング側端に、磁気ヘッド走行方向に軟磁気特性を有する第1磁性層と非磁性層と軟磁気特性を有する第2磁性層とを積層した積層体が設けられている請求項1に記載の磁気ヘッド。
  6. 前記非磁性層を挟んで、前記第1磁性層と第2磁性層とが反強磁性結合している請求項5に記載の磁気ヘッド。
  7. 前記非磁性層を挟む磁性層が層面に平行で、かつトラック幅方向に反強磁性結合をしている請求項6に記載の磁気ヘッド。
  8. 媒体面に対して垂直方向に容易軸を有する記録層を有するディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、
    前記記録媒体の表面と対向する対向面を有するスライダ、および前記スライダに設けられ前記記録媒体に対し情報処理を行うヘッド部を有する磁気ヘッドと、を備え、
    前記ヘッド部は、
    前記記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、
    前記主磁極を励磁する記録コイルと、
    前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記記録媒体との間で閉磁路を形成するライトシールド磁極と、
    前記主磁極のトラック幅方向の両側に、前記主磁極の側面に対向し前記主磁極から磁気的に離間して設けられたサイドシールドと、を備え、
    前記主磁極の側面に対向するサイドシールド側面において、前記対向面における前記主磁極側面のリーディング端と最短距離に位置する部分は、前記サイドシールドの他の部分の透磁率よりも低い透磁率を有しているディスク装置。
  9. 前記ヘッド部は、前記サイドシールドのリーディング側端に形成され透磁率が100よりも小さい低透磁率層を有している請求項8に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記ヘッド部は、前記サイドシールドのリーディング側端に、磁気ヘッド走行方向に非磁性層と軟磁気特性を有する磁性層とを積層した積層体が設けられている請求項8に記載の磁気ディスク装置。
  11. 前記非磁性層を挟んで、前記磁性層とサイドシールドとが反強磁性結合している請求項10に記載の磁気ディスク装置。
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