JP2016126803A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した磁気記録再生が可能な磁気記録再生装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、磁気記録再生装置は、磁気記録媒体と、磁気ヘッドと、を含む。磁気ヘッドは、磁気記録媒体に情報を記録する記録部と磁気録媒体に記録された情報を再生する再生部とを含む。磁気ヘッドは、3値を磁気記録媒体に記録する。再生部に含まれる再生素子の幅は、記録部の磁極とサイドシールドとの間のサイドギャップの1.2倍以上である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気記録再生装置に関する。
磁気ヘッドを用いて、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体に情報が記録される。磁気記録再生装置において、高密度の記録をより安定して実施できることが望まれている。
特開2011−86321号公報
本発明の実施形態は、安定した磁気記録再生が可能な磁気記録再生装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記録再生装置は、磁気記録媒体と、磁気ヘッドと、を含む。前記磁気記録媒体は、第1方向に沿って延びる第1サブトラックと、前記第1方向に沿って延び前記第1方向と交差する第2方向において前記第1サブトラックと並ぶ第2サブトラックと、を含む第1トラックを含む。前記磁気ヘッドは、前記磁気記録媒体に情報を記録する記録部と前記磁気録媒体に記録された前記情報を再生する再生部とを含む。前記記録部は、磁極と、前記第1方向において前記磁極と離間するライトシールドと、前記第2方向において前記磁極と離間するサイドシールドと、を含む。前記再生部は、前記第2方向に沿った再生幅を有する再生素子を含む。前記第1トラックは、複数の記録シンボルを含む。前記第1サブトラックは、複数の第1磁気記録要素を含む。前記第2サブトラックは、複数の第2磁気記録要素を含む。前記複数の第1磁気記録要素の1つと、前記複数の第2磁気記録要素の1つと、前記複数の記録シンボルの1つを形成する。前記複数の第1磁気記録要素の前記1つは第1磁化を有する。前記複数の第2磁気記録要素の前記1つは第2磁化を有する。前記磁気ヘッドは、前記複数の第1記録シンボルの前記1つに書き込む情報が第1値のときに、前記第1磁化及び前記第2磁化を第1状態とし、前記複数の第1記録シンボルの前記1つに書き込む情報が第2値のときに、前記第1磁化及び前記第2磁化を第2状態とし、前記複数の第1記録シンボルの前記1つに書き込む情報が第3値のときに、前記第1磁化及び前記第2磁化の一方を前記第1状態とし前記第1磁化及び前記第2磁化の他方を前記第2状態とする。前記再生幅は、前記磁極と前記サイドシールドとの間の前記第2方向に沿ったサイドギャップの1.2倍以上である。
図1(a)〜図1(g)は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を示す模式的平面図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を示す模式図である。 第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を示す模式的平面図である。 図4は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を示す模式的斜視図である。 図5(a)〜図5(c)は、磁気記録再生装置の特性を示すグラフ図である。 第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的平面図である。 実施形態に係る磁気記録再生装置を示す模式的斜視図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を示す模式的斜視図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)〜図1(g)は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的平面図である。
図2(a)及び図2(b)は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式図である。
図2(a)は斜視図であり、図2(b)は、断面図である。
図3は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的平面図である。
図4は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、磁気記録媒体80と、磁気ヘッド50と、を含む。磁気ヘッド50は、記録部60と、再生部70と、を含む。
磁気ヘッド50は、磁気記録媒体80(例えば磁気ディスクなど)に対向して配置される。磁気ヘッド50は、媒体対向面51(ABS:Air Bearing Surface)を有する。媒体対向面51は、磁気記録媒体80に対向する。
磁気記録媒体80は、例えば媒体基板82と、媒体基板82の上に設けられた磁気記録層81と、を含む。磁気記録層81に複数の磁気記録要素84が設けられる。磁気記録媒体80は、媒体移動方向85に沿って、磁気ヘッド50に対して相対的に移動する。
磁気ヘッド50の記録部60から印加される磁界により、複数の磁気記録要素84のそれぞれにおいて、磁化83(磁化83の方向)が制御される。制御された磁化83が、情報となる。これにより情報の記録動作が実施される。
実施形態において、磁気記録媒体80は、例えば、垂直磁気記録媒体である。例えば、磁化83は、媒体基板82の表面と交差する。磁化83は、例えば、媒体基板82の表面に対して実質的に垂直である。磁化83は、例えば、上向き、または、下向きの2つの状態を有する。例えば、磁気記録媒体80から記録部60に向かう方向が、上向きである。例えば、記録部60から磁気記録媒体80に向かう方向が、下向きである。
この例では、記録部60は、磁極61と、記録コイル61aと、ライトシールド63と、を含む。後述するように、記録部60には、サイドシールド(図2では図示しない)がさらに設けられる。記録コイル61aにより磁極61から磁界(記録磁界)が生じる。記録磁界により、磁気記録要素84の磁化83が制御される。ライトシールド63を設けることで、記録磁界の強度が高まり制御性が向上する。
一方、複数の磁気記録要素84に記録された情報(磁化83)が、再生部70により読み出される。これにより、再生動作が実施される。
この例では、再生部70は、再生素子71と、第1再生部シールド72aと、第2再生部シールド72bと、第3再生シールド72cと、を含む。第1再生シールド72aと第3再生シールド72cとの間に、第2再生シールド72bが配置される。第1再生シールド72aと第2再生シールド72bとの間に、再生素子71が配置される。再生素子71には、例えば、磁気抵抗効果を有する素子などが用いられる。
例えば、ライトシールド63と磁極61とを結ぶ方向は、媒体移動方向85に沿っている。
磁気記録媒体80の特定の部分80pは、磁極61と対向した後に、ライトシールド63と対向する。
磁気記録媒体80から磁気ヘッド50に向かう方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して直交する1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。
磁気記録媒体80は、複数のトラック(例えば、第1トラックTr1及び第2トラックTr2など)を含む。複数のトラックのそれぞれは、複数の磁気記録要素84を含む。複数のトラックのそれぞれに含まれる複数の磁気記録要素84は、ダウントラック方向に沿って並ぶ。複数のトラックは、トラック幅方向に沿って並ぶ。
例えば、ダウントラック方向は、X軸方向に沿っている。ダウントラック方向は、媒体対向面51に対して平行である。ダウントラック方向は、磁極61からライトシールド63に向かう方向に沿っている。
トラック幅方向は、Y軸方向に沿っている。トラック幅方向は、媒体対向面51に対して平行である。トラック幅方向は、磁極61からライトシールド63に向かう方向に対して垂直である。
図3に示すように、再生部70のY軸方向上の位置は、記録部60のY軸方向上の位置と、異なっても良い。
図2(a)に示すように、本実施形態においては、複数のトラックのそれぞれは、複数のサブトラックを含む。例えば、第1トラックTr1は、第1サブトラックTs1と、第2サブトラックTs2と、を含む。第2トラックTr2は、第3サブトラックTs3と、第4サブトラックTs4と、を含む。これらのサブトラックの例については、後述する。
磁気記録再生装置150においては、制御部55がさらに設けられている。制御部55は、記録部60の動作を制御する。制御部55は、例えば、磁気記録媒体80に記録される情報を入手し、磁気記録媒体80に設けられるトラックの磁気記録要素84のそれぞれの状態に関する情報を生成する。そして、制御部55は、生成した情報に基づいて、記録部60の動作を制御する。制御部55は、再生部70を制御しても良い。制御部55は、再生部70により読み出された情報を処理しても良い。
図4は、磁気ヘッド50を搭載するヘッドスライダを例示している。
磁気ヘッド50は、ヘッドスライダ3に搭載される。ヘッドスライダ3には、例えばAl/TiCなどが用いられる。ヘッドスライダ3は、磁気記録媒体80の上を、浮上または接触しながら、磁気記録媒体80に対して相対的に運動する。
ヘッドスライダ3は、例えば、空気流入側3Aと空気流出側3Bとを有する。磁気ヘッド50は、ヘッドスライダ3の空気流出側3Bの側面などに配置される。これにより、ヘッドスライダ3に搭載された磁気ヘッド50は、磁気記録媒体80の上を浮上または接触しながら磁気記録媒体80に対して相対的に移動する。
本実施形態に係る磁気ヘッド50は、後述する瓦書き(SMR:Shingle Magnetic Recording)により、磁気記録媒体80に情報を記録しても良い。
図1(a)は、磁気ヘッド50に設けられる再生部70を例示する平面図である。図1(b)は、磁気ヘッド50に設けられる記録部60を例示する平面図である。図1(a)及び図1(b)は、媒体対向面51からみた平面図である。図1(c)は、磁気記録媒体80の第1トラックTr1を例示する平面図である。図1(d)〜図1(g)は、磁気記録媒体80の記録シンボルの4つの状態を例示する平面図である。
図1(a)では、第3再生シールド73cが省略されている。図1(a)に示すように、再生部70において、第1再生シールド72aと第2再生シールド72bとの間に再生素子71が設けられる。この例では、第2再生シールド72bは、第1シールド膜75と、第2シールド膜76と、第3シールド膜77と、第4シールド膜78と、を含む。第4シールド膜78と第1再生シールド72aとの間に、第1シールド膜75が設けられる。第1シールド膜75と第4シールド膜78との間に第2シールド膜76が設けられる。第2シールド膜76と第4シールド膜78との間に第3シールド膜77が設けられる。第1シールド膜75には、例えばNiFeが用いられる。第2シールド膜76には、例えばRuが用いられる。第3シールド膜77には、例えばNiFeが用いられる。第4シールド膜78には、例えばIrMnが用いられる。第1再生シールド72aには、例えばNiFeが用いられる。第3再生シールド72cには、例えばNiFeまたはFeCoNi合金などが用いられる。
第1再生シールド72aと第2再生シールド72bとの間において、再生素子71が設けられていない領域には、絶縁層71iが設けられている。
再生素子71は、例えば、第1電極71eと、第2電極71fと、第1磁性層71aと、第2磁性層71bと、第3磁性層71cと、中間層71dと、を含む。第1再生シールド72aと第2再生シールド72bとの間に、第1電極71eが設けられる。第1電極71eと第2再生シールド72bとの間に、第2電極71fが設けられる。第1電極71eと第2電極71fとの間に、第1磁性層71aが設けられる。第1電極71eと第1磁性層71aとの間に、第2磁性層71bが設けられる。第1電極71eと第2磁性層71bとの間に、第3磁性層71cが設けられる。第1磁性層71aと第2磁性層71bとの間に中間層71dが設けられる。第1磁性層71aは、例えば、磁化自由層である。第3磁性層71cは、反強磁性層である。第2磁性層71bは、磁化固定層である。実施形態において、第2磁性層71bは磁化自由層でも良い。
再生素子71は、再生幅Lrを有する。再生幅Lrは、第1磁性層71aの第2方向(Y軸方向)の幅である。第1磁性層71aの側面がX軸方向に対して傾斜している場合がある。このように、第1磁性層71aの側面がテーパ状である場合には、第1磁性層71aのX軸方向の中心の位置における、第1磁性層71aのY軸方向の幅を、再生幅Lrとする。
図1(b)に示すように、記録部60は、磁極61と、ライトシールド63と、サイドシールド64と、を含む。この例では、サイドシールド64は、第1サイドシールド64aと第2サイドシールド64bとを含む。
ライトシールド63は、第1方向(例えばX軸方向)において、磁極61と離間する。サイドシールド64は、第2方向(Y軸方向)において、磁極61と離間する。第1サイドシールド64aは、第2方向において、磁極61と離間する。第2サイドシールド64aは、第2方向において、磁極61と離間する。第1サイドシールド64aと第2サイドシールド64aとの間に、磁極61が配置される。例えば、ライトシールド63のX軸方向上の位置と、再生部70のX軸方向上の位置と、の間に、磁極61のX軸方向上の位置が配置される。
この例では、記録部60は、リターンシールド64cをさらに含む。リターンシールド64cとライトシールド63との間に、磁極61、第1サイドシールド64a及び第2サイドシールド64aが配置される。
磁極61とライトシールド63との間に第1絶縁層65aが設けられる。磁極61と第1サイドシールド64aとの間の位置、磁極61と第2サイドシールド64bとの間の位置、及び、磁極61とリターンシールド64cとの間の位置に、第2絶縁層65bが設けられる。これらの絶縁層には、例えば、酸化アルミニウムなどが用いられる。
磁気ヘッド50の記録部60は、ライトギャップWGを有する。サイトギャップWGは、磁極61とライトシールド63との間の第1方向(X軸方向)に沿った間隔である。
磁極61とサイドシールド64との間の第2方向(Y軸方向)に沿った間隔をサイドギャップSGとする。磁極61と第1サイドシールド64aとの間の第2方向(Y軸方向)に沿った間隔は、第1サイドギャップSG1である。磁極61と第2サイドシールド64bとの間の第2方向(Y軸方向)に沿った間隔は、第2サイドギャップSG2である。サイドギャップSGは、第1サイドギャップSG1及び第2サイドギャップSG2のいずれかである。例えば、第1サイドギャップSG1は、実質的に第2サイドギャップSG2と同じである。例えば、第1サイドギャップSG1は、第2サイドギャップSG2の0.8倍以上1.2倍以下でも良い。実施形態において、第1サイドギャップSG1は、第2サイドギャップSG2と異なっても良い。サイドギャップSGは、として、第1サイドギャップSG1と第2サイドギャップSG2との平均を用いても良い。
磁極61の、Y軸方向(第2方向)の幅を磁極幅Lwとする。磁極幅Lwは、媒体対向面51における、磁極61の第2方向(Y軸方向)に沿った長さの最大値である。
図1(c)に示すように、磁気記録媒体80は、第1トラックTr1を含む。第1トラックTr1は、第1方向(X軸方向)に延在する。第1トラックTr1は、複数の第1記録シンボルRb1を含む。複数の第1記録シンボルRb1は、第1方向(X軸方向)に並ぶ。複数の第1記録シンボルRb1のそれぞれの位置は、第1方向において互いに異なる。
第1トラックTr1は、第1サブトラックTs1と、第2サブトラックTs2と、を含む。第1サブトラックTs1及び第2サブトラックTs2のそれぞれは、X軸方向に延在する。
第1サブトラックTs1は、複数の磁気記録要素84(複数の第1磁気記録要素84a)を含む。複数の第1磁気記録要素84aは、例えば、第1方向(X軸方向)に沿って並ぶ。複数の第1磁気記録要素84aのそれぞれの位置は、例えば、第1方向において互いに異なる。
第2サブトラックTs2は、第2方向(Y軸方向)において第1サブトラックTs1と並ぶ。第2方向は、第1方向と交差する。第2サブトラックTs2は、複数の磁気記録要素84(複数の第2磁気記録要素84b)を含む。複数の複数の第2磁気記録要素84bは、例えば、第1方向に沿って並ぶ。複数の第2磁気記録要素84bのそれぞれの位置は、例えば、第1方向において互いに異なる。
複数の第2磁気記録要素84bの1つは、複数の第1磁気記録要素84aの1つと、例えば、第2方向(Y軸方向)において並ぶ。
複数の第1磁気記録要素84aの1つと、複数の第2磁気記録要素84bの1つと、が、複数の第1記録シンボルRb1の1つを形成する。複数の第1記録シンボルRb1の1つの第1方向(X軸方向)の長さLは、例えば、5ナノメートル以上20ナノメートル以下である。長さLは、複数の第1磁気記録要素84aの1つの第1方向の長さに対応する。長さLは、複数の第2磁気記録要素84bの1つの第1方向の長さに対応する。
複数の第1磁気記録要素84aの1つは、第1磁化を有する。複数の第2磁気記録要素84bの1つは、第2磁化を有する。
複数の第1磁気記録要素84aの磁化83の状態(第1磁化)と、複数の第2磁気記録要素84bの磁化83の状態(第2磁化)と、の組み合わせにより、1つの第1記録シンボルRb1の状態が定まる。この例では、1つの第1記録シンボルRb1は、3つの互いに異なる状態(値)を有する。
すなわち、図1(d)に例示するように、第1磁気記録要素84aの第1磁化が第1状態St1であり、第2磁気記録要素84bの第2磁化が第1状態St1であるときに、第1記録シンボルRb1は、第1値である。第1値は、例えば、「+1」である。
図1(g)に例示するように、第1磁気記録要素84aの第1磁化が第2状態St2であり、第2磁気記録要素84bの第2磁化が第2状態St2であるときに、第1記録シンボルRb1は、第2値である。第2値は、例えば、「−1」である。
図1(e)に例示するように、第1磁気記録要素84aの第1磁化が第1状態St1であり、第2磁気記録要素84bの第2磁化が第2状態St2であるときに、第1記録シンボルRb1は、第3値である。第3値は、例えば、「0」である。この状態の第3値を状態S12とする。
図1(f)に例示するように、第1磁気記録要素84aの第1磁化が第2状態St2であり、第2磁気記録要素84bの第2磁化が第1状態St1であるときに、第1記録シンボルRb1は、第3値である。第3値は、例えば、「0」である。この状態の第3値を状態S21とする。
これらの磁化の制御は、磁気ヘッド50(記録部60)により行われる。
すなわち、磁気ヘッド50(記録部60)は、複数の第1記録シンボルRb1の1つに書き込む情報が第1値のときに、第1磁化及び第2磁化を第1状態St1とする。磁気ヘッド50(記録部60)は、複数の第1記録シンボルRb1の1つに書き込む情報が第2値のときに、第1磁化及び第2磁化を第2状態St2とする。そして、磁気ヘッド50(記録部60)は、複数の第1記録シンボルRb1の1つに書き込む情報が第3値のときに、第1磁化及び第2磁化の一方を第1状態St1とし第1磁化及び第2磁化の他方を第2状態St2とする。
このように、本実施形態においては、3値の情報が、磁気記録媒体80に記録される。
磁気記録媒体80が垂直磁気記録媒体であるとき、第1状態St1は、例えば、上向き及び下向きの一方である。第2状態St2は、例えば、上向き及び下向きの他方である。
例えば、第1状態St1における第1磁化の方向及び第1状態St1における第2磁化の方向は、第1方向及び第2方向を含む面(例えばX−Y平面)と交差する。第2状態St2における第1磁化の方向及び第2状態St2における第2磁化の方向は、第1方向及び第2方向を含む面(例えばX−Y平面)と交差する。第2状態St2における第1磁化の方向は、第1状態St1における第1磁化の方向と逆である。第2状態St2における第2磁化の方向は、第1状態St1における第2磁化の方向と逆である。
3値の記録を行うことで、図1(c)に例示した情報(第1〜第3値、+1、−1及び0)が磁気記録媒体80(第1トラックTr1)に設けられる。
図1(c)に例示するように、第1トラックTr1の第2方向(Y軸方向)の長さを第1トラック幅tw1とする。第1トラック幅tw1は、実質的に2つのサブトラックの幅の合計に対応する。すなわち、計測の誤差を含めると、第1サブトラックTs1の第2方向の第1サブトラック幅sw1と、第2サブトラックTs2の第2方向の第2サブトラック幅sw2と、の和は、第1トラックTr1の第1トラック幅tw1の0.98倍以上1.02倍以下である。例えば、第1サブトラック幅sw1及び第2サブトラック幅sw2のそれぞれは、第1トラック幅tw1の実質的に1/2である。
第1トラックTr1は、アスペクト比ARを有する。アスペクト比ARは、第1トラック幅tw1の、複数の第1磁気記録要素84aの1つの第1方向(X軸方向)の長さに対する比である。複数の第1磁気記録要素84aの1つの第1方向(X軸方向)の長さは、複数の第1記録シンボルRb1の1つの第1方向(X軸方向)の長さLに対応する。例えば、複数の第1磁気記録要素84aの1つの第2方向(Y軸方向)の長さと複数の第2磁気記録要素の1つの第2方向の長さの和が、第1トラック幅tw1に実質的に対応する。
すなわち、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2との間の境界Bs1の第2方向の幅bw1は、非常に小さい。計測の誤差を含めると、幅bw1は、例えば、第1サブトラック幅sw1の0.02倍以下であり、第2サブトラック幅sw2の0.02倍以下である。例えば、第1サブトラックTs1は、第2サブトラックTs2と実質的に接する。
記録部60(磁極61)は、第1サブトラックTs1及び第2サブトラックTs2に瓦書き(SMR:Shingle Magnetic Recording)により情報を記録しても良い。
例えば、図1(c)に例示するように、第1サブトラックTs1への情報の記録(第1磁化の制御)においては、実線で表示された磁極61の位置で、磁気記録媒体80をX軸方向(媒体移動方向85に対応)に沿って、磁極61に対して相対的に移動させる。そして、第2サブトラックTs2への情報の記録(第2磁化の制御)においては、破線で表示された磁極61の位置で、磁気記録媒体80をX軸方向に沿って、磁極61に対して相対的に移動させる。
磁極幅Lwは、複数の第1磁気記録要素84aの1つの第2方向の長さよりも大きい。磁極幅Lwは、複数の第2磁気記録要素84bの1つの第2方向の長さよりも大きい。図1(c)に例示したように、磁極幅Lwは、媒体対向面51における磁極61の第2方向(Y軸方向)に沿った長さの最大値である。
例えば、磁極幅Lwは、複数の第1磁気記録要素84の1つの第2方向の長さ(第1サブトラック幅sw1に対応)の1倍以上4倍以下である。磁極幅Lwは、複数の第2磁気記録要素84bの1つの第2方向の長さ(第2サブトラック幅sw2に対応)の1倍以上4倍以下である。
瓦書きにより情報を記録することで、磁気記録媒体80における情報の密度が高まる。
一方、磁気記録媒体80の第1トラックTr1に記録された情報が、再生部70(再生素子71)により読み出される。再生部70(再生素子71)は、第1サブトラックTs1、第2サブトラックTs2、及び、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2との間の境界Bs1に対向しつつ、第1磁化及び第2磁化に応じた値を、例えば、第1方向(X軸方向)に沿って、検出して、記録された情報を読み出す。
再生素子71の再生幅Lrは、第1トラック幅tw1(第1トラックTr1の第2方向(Y軸方向)の長さ)の0.4倍以上1倍以下である。これにより、第1サブトラックTs1の磁化、及び、第2サブトラックTs2の磁化と、を安定して検出することができる。
このように、本実施形態において、1つのトラックが2つのサブトラックを含む。そして、2つのサブトラックのそれぞれに含まれる磁気記録要素84の状態に応じて、3つの値が定められる。
本願発明者の検討によると、2つのサブトラックのそれぞれの第2方向の端部における磁化の制御が不十分であると、記録されるべき情報が誤って記録される場合があることが分かった。2つのサブトラックのそれぞれの第2方向の端部の磁化の制御が不十分であると、記録された情報が誤って再生され易いことが分かった。
すなわち、本実施形態においては、第3値は、第1磁気記録要素84aの状態と、第2磁気記録要素84bの状態と、の両方で決定される。もし、第1磁気記録要素84aの第2方向の端部の磁化の制御が不十分であり、第2磁気記録要素84bの第2方向の端部の磁化の制御が不十分である場合、例えば、第1磁気記録要素84aの第2方向の幅が設定値よりも大きく、第2磁気記録要素84bの第2方向の幅が設定値よりも小さくなる。このとき、第1磁気記録要素84aが第1状態St1であり、第2磁気記録要素84bが第2状態St2であると、第1状態St1が優勢となり、再生された情報は、第1値と認識される場合がある。このように、第3値が再生されるべき状態において、第1値と誤って再生される。
このような現象は、2つのサブトラックを用いて3値を記録・再生する構成において、特有である。例えば、サブトラックが設けられない参考例においては、このような問題は生じない。
さらに、例えば、第1磁気記録要素84aが第1状態St1であり、第2磁気記録要素84bが第2状態St2である第3値のとき、回り込み磁界が発生する。この回り込み磁界は、第2方向(Y軸方向)の成分を有する。この回り込み磁界が、再生素子71の特性に影響を与える場合もある。この回り込み磁界の程度は、例えば、第1磁気記録要素84aと第2磁気記録要素84bとの間の境界Bs1の位置(第2方向の位置)に依存する。例えば、第1磁気記録要素84aと第2磁気記録要素84bとの間の境界Bs1の第2方向に沿う位置の精度を向上することで、回り込み磁界の再生素子71に与える影響を実質的に一定にすることができる。これにより、再生特性を安定化することができる。例えば、回り込み磁界の再生素子71に与える影響を一定にすることで、再生素子71における検出出力の補正が容易になり、その結果、誤再生を抑制することができる。
第1磁気記録要素84a及び第2磁気記録要素84bによるこの回り込み磁界も、2つのサブトラックを用いて3値を記録・再生する構成において、特有である。例えば、サブトラックが設けられない参考例においては、このような回り込み磁界の問題は生じない。
例えば、第1トラックTr1の第1サブトラックTs1の第2方向の端部における磁化の状態は、記録部60の構成(例えば、記録部60におけるサイドギャップSGなど)の影響を受ける。
本願発明者の検討によると、磁気ヘッド50の記録部60におけるサイドギャップSGを適正に設定することで、サブトラックの第2方向の端部の磁化の制御性が高まることができることが分かった。
上記のように、第3値は、第1磁気記録要素84aの状態と、第2磁気記録要素84bの状態と、の両方で決定される。これらの状態を検出する再生素子71の再生幅Lrは、第1トラック幅tw1に対応して定められる。第1磁気記録要素84aと第2磁気記録要素84bとの間の境界Bs1における磁化が不安定な領域の幅を、再生幅Lrに対して小さくするこことで、安定した磁気記録が実施できると考えられる。本願発明者は、再生素子71の再生幅Lrと、記録部60のサイドギャップSGと、の関係について着目した。
例えば、磁気ヘッド50の記録部60におけるサイドギャップSG(第1サイドギャップSG1及び第2サイドギャップSG2の少なくともいずれか)と、再生幅Lrと、の関係を所定の関係とする。
本実施形態においては、再生幅Lrを、磁極61とサイドシールド64との間の第2方向に沿ったサイドギャップSGの1.2倍以上とする。再生幅Lrは、磁極61とサイドシールド64との間の第2方向に沿ったサイドギャップSGの1.7倍以上であることが好ましい。換言すると、サイドギャップSGは、再生幅Lwの0.83倍以下とする。サイドギャップSGは、再生幅Lwの0.59倍以下であることが好ましい。
この条件は、本願発明者が実施した以下のシミュレーション結果に基づく。シミュレーションにおいては、サイドギャップSGを変えたときの再生ノイズが求められる。このシミュレーションでは、図1(e)及び図1(f)に例示した状態S12と状態S21とが交互に繰り返すパターン(いずれも第3値)が、磁気記録媒体80に書き込まれる。そして、そのパターンを再生素子71で読み出したときの再生ノイズ(第3値再生ノイズ)が求められる。
第3値再生ノイズは、基準信号におけるノイズを1とした相対値である。基準信号は、第1値と第2値を交互に磁気記録媒体80に書き込んだときの再生信号である。この基準信号においては、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2とが同じ状態である。従って、基準信号においては、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2との間の境界Bs1において、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2との間で磁化が異なる影響がない。従って、基準信号に含まれるノイズは、ダウントラック方向(X軸方向)において、第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わる際に生じるノイズ成分となる。一方、状態S12と状態S21とが交互に繰り返すパターン(いずれも第3値)においては、ダウントラック方向(X軸方向)において、第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わる際に生じるノイズ成分に加えて、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2との間でY軸方向において第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わることによるノイズが含まれる。従って、第3値再生ノイズは、Y軸方向において第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わることによるノイズの、X軸方向において第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わる際に生じるノイズに対する比に対応する。
図5(a)〜図5(c)は、磁気記録再生装置の特性を例示するグラフ図である。
これらの図は、シミュレーション結果を例示している。図5(a)の横軸は、再生幅Lrの再生ギャップSGに対する比(Lr/SG)である。縦軸は、第3値再生ノイズNv3である。第3値再生ノイズNv3が1のときに、状態S12と状態S21とが交互に繰り返すパターンにおける再生ノイズが、基準信号における再生ノイズと同じになる。安定した磁気記録再生のために、第3値再生ノイズNv3は小さいことが望ましい。
図5(a)の例は、再生幅Lrを36nmで一定にし、サイドギャップSGを変えたときの特性である。この例では、第1トラック幅tw1(第1トラックTr1の第2方向(Y軸方向)の長さ)は、50nmである。
図5(a)から分かるように、再生幅Lrの再生ギャップSGに対する比Lr/SGが高いと、第3値再生ノイズNv3が小さくなる。比Lr/SGが1.2以上となると、第3値再生ノイズNv3は、約0.5以下となる。比Lr/SGが1.4以上において、第3値再生ノイズNv3はさらに低くなる。そして、比Lr/SGが1.7以上となると、第3値再生ノイズNv3は安定して低い。
このことから、比Lr/SGは、1.2以上であることが好ましい。比Lr/SGは、1.4以上であることがさらに好ましい。比Lr/SGは、1.7以上であることがさらに好ましい。すなわち、再生幅Lrは、サイドギャップSGの1.2倍以上であることが好ましい。再生幅Lrは、サイドギャップSGの1.4倍以上であることがさらに好ましい。再生幅Lrは、サイドギャップSGの1.7倍以上であることがさらに好ましい。
サイドギャップSGの大きさは、第1磁気記録要素84aと第2磁気記録要素84bとの間の境界Bs1を含む領域(磁化が不安定な領域)の幅に影響を与えると考えられる。サイドギャップSGが大きいと、磁化が不安定な領域の幅が大きくなる。一方、再生幅Lrが小さいと、第1磁気記録要素84aの磁化を検出する領域の幅、及び、第2磁気記録要素84の磁化を検出する領域の幅が小さくなる。従って、再生幅Lrが小さいと、境界Bs1を含む領域(磁化が不安定な領域)の幅に対する、第1磁気記録要素84a及び第2磁気記録要素84の磁化を検出する領域の幅の相対的な大きさが小さくなる。従って、再生幅LrのサイドギャップSGに対する比を高く設定することが第3値再生ノイズNv3を低減することに有効であると考えられる。換言すると、サイドギャップSGの再生幅Lrに対する比を低くすることで第3値再生ノイズNv3を低減することができる。
本実施形態においては、比Lr/SGを、1.2以上とする。これにより、安定した磁気記録再生が可能な磁気記録再生装置が提供できる。
図5(b)は、磁気録媒体80の第1トラックTr1のアスペクト比AR及び比Lr/SGと、第3値再生ノイズNv3と、の関係を示す。アスペクト比ARは、第1トラック幅tw1の、第1磁気記録要素84aのX軸方向の長さLに対する比である。図5(b)の横軸は、アスペクト比ARと比Lr/SGとの積(AR・(Lr/SG))である。図5(b)の縦軸は、第3値再生ノイズNv3である。
図5(b)の例は、再生幅Lrを30nmで一定にし、アスペクト比ARを0.4〜10の範囲で変え、サイドギャップSGを変えたときの特性である。
図5(b)から分かるように、値AR・(Lr/SG)が高いと、第3値再生ノイズNv3が小さくなる。値AR・(Lr/SG)が3以上となると、第3値再生ノイズNv3は、約0.5以下となる。値AR・(Lr/SG)が4以上において、第3値再生ノイズNv3はさらに低くなる。そして、値AR・(Lr/SG)が7以上となると、第3値再生ノイズNv3は安定して低い。
このことから、値AR・(Lr/SG)は、3以上であることが好ましい。値AR・(Lr/SG)は、4以上であることがさらに好ましい。値AR・(Lr/SG)は、7以上であることがさらに好ましい。すなわち、アスペクト比ARと再生幅Lrとの積は、サイドギャップSGの3倍以上であることが好ましい。アスペクト比ARと再生幅Lrとの積は、サイドギャップSGの4倍以上であることがさらに好ましい。アスペクト比ARと再生幅Lrとの積は、サイドギャップSGの7倍以上であることがさらに好ましい。
図5(c)は、ライトシールド63及びサイドシールド64の飽和磁化及び比Lr/SGと、第3値再生ノイズNv3と、の関係を示す。サイドシールド64の飽和磁化(Bs64)のライトシールド63の飽和磁化(Bs63)に対する比(Bs64/Bs63)を飽和磁化比BRとする。図5(c)の横軸は、飽和磁化比BRと比Lr/SGとの積(BR・(Lr/SG))である。図5(b)の縦軸は、第3値再生ノイズNv3である。
図5(c)の例は、再生幅Lrを30nmで一定にし、ライトシールド63の飽和磁化Bs63を2.3Tで一定にし、サイドシールド64の飽和磁化Bs64を1.6T〜2.3Tの範囲で変え、サイドギャップSGを変えたときの特性である。
図5(c)から分かるように、値BR・(Lr/SG)が高いと、第3値再生ノイズNv3が小さくなる。値BR・(Lr/SG)が1.2以上となると、第3値再生ノイズNv3は、約0.5以下となる。値BR・(Lr/SG)が1.4以上において、第3値再生ノイズNv3はさらに低くなる。そして、値BR・(Lr/SG)が1.7以上となると、第3値再生ノイズNv3は安定して低い。
このことから、値BR・(Lr/SG)は、1.2以上であることが好ましい。値BR・(Lr/SG)は、1.4以上であることがさらに好ましい。値BR・(Lr/SG)は、1.7以上であることがさらに好ましい。すなわち、飽和磁化比BRと再生幅Lrとの積は、サイドギャップSGの1.2倍以上であることが好ましい。飽和磁化比BRと再生幅Lrとの積は、サイドギャップSGの1.4倍以上であることがさらに好ましい。飽和磁化比BRと再生幅Lrとの積は、サイドギャップSGの1.7倍以上であることがさらに好ましい。
サイドギャップSGの大きさは、第1磁気記録要素84aと第2磁気記録要素84bとの間の境界Bs1を含む領域(磁化が不安定な領域)の幅に影響を与えると考えられる。サイドギャップSGが大きいと、磁化が不安定な領域の幅が大きくなる。また、サイドシールド64の飽和磁化Bs64も、第1磁気記録要素84aと第2磁気記録要素84bとの間の境界Bs1を含む領域(磁化が不安定な領域)の幅に影響を与えると考えられる。サイドシールド64の飽和磁化Bs64が大きいと、サイドシールド64の飽和領域が少なくなるため、磁化が不安定な領域の幅が小さくなる。一方、再生幅Lrが小さいと、第1磁気記録要素84aの磁化を検出する領域の幅、及び、第2磁気記録要素84の磁化を検出する領域の幅が小さくなる。従って、再生幅Lrが小さいと、境界Bs1を含む領域(磁化が不安定な領域)の幅に対する、第1磁気記録要素84a及び第2磁気記録要素84の磁化を検出する領域の幅の相対的な大きさが小さくなる。従って、値BR・(Lr/SG)を高く設定することが第3値再生ノイズNv3を低減することに有効であると考えられる。換言すると、値BRを大きくし、サイドギャップSGの再生幅Lrに対する比を低くすることで第3値再生ノイズNv3を低減することができる。
本実施形態においては、サイドシールド64の飽和磁化をライトシールド63の飽和磁化と同様に高める。例えば、サブトラックが設けられない参考例においては、磁気記録要素84の第1方向における端部の状態を安定して形成するために、第1方向の記録磁界の制御性を高める。このために、ライトシールド63の飽和磁化をできるだけ高くする。そして、サイドシールド64の飽和磁化は、ライトシールド63の飽和磁化よりも低く設定することが一般的である。
これに対して、本実施形態においては、サイドシールド64の飽和磁化をライトシールド63の飽和磁化と同様に高める。これにより、2つのサブトラックを用いるため、磁気記録要素84の第1方向における端部の状態を安定にすることに加えて、磁気記録要素84の第2方向における端部の状態を安定にすることができる。
例えば、実施形態においては、サイドシールド64の飽和磁化は、ライトシールド63の飽和磁化の0.95倍以上1倍以下とする。これにより、磁気記録要素84の第1方向及び第2方向の端部の状態を安定にできる。
例えば、ライトシールド63は、鉄及びコバルトの少なくともいずれかを含み、サイドシールドは、鉄及びコバルトの少なくともいずれかを含む。これにより、磁気記録要素84の第1方向及び第2方向の端部の状態を安定にできる。
実施形態において、磁極61には、例えば、FeCoまたはFeCoNiなどの材料が用いられる。
実施形態において、再生幅Lrは、例えば、10ナノメートル以上50ナノメートル以下である。再生幅Lrが10ナノメートル未満のときは、再生幅Lrとが媒体記録媒体80の粒径と同程度となり、第3値の再生が困難となり、第3値再生ノイズNv3が増大する。再生幅Lrが50ナノメートルを超えると、再生部70に由来するノイズが新たに生じ、第3値再生ノイズNv3が増大する。
サイドギャップSGは、例えば、10ナノメートル以上90ナノメートル以下である。サイドギャップSGが10ナノメートル未満のときは、磁気記録媒体80へ十分な記録磁界を印可することが困難となり、再生ノイズが増加する。サイドギャップSGが90ナノメートルを超えると、記録磁界の第2方向(Y軸方向)への広がりが大きくなる。
実施形態において、例えば、サイドギャップSGは、ライトギャップWG以下であることが好ましい。サイドギャップSGが、ライトギャップWGを超えると、例えば、磁極61の第2方向(Y軸方向)側面から発生する磁気記録媒体80への記録磁界が小さくなり、第3値再生ノイズが増大する場合がある。
実施形態において、ライトギャップWGは、10ナノメートル以上30ナノメートル以下である。ライトギャップWGが10未満の場合、磁気記録媒体80へ十分な記録磁界を印可することが困難となり、再生ノイズが増加することがある。ライトギャップWGが大きくなると、記録磁界の第1方向(X軸方向)への広がりが大きくなり、第1方向(X軸方向)において第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わる際に生じるノイズ成分が増大する。ライトギャップWGを30ナノメートル以下とすることで、第1方向(X軸方向)において第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わる際に生じるノイズ成分の適正化が可能になる。
実施形態において、第1トラックTr1のY軸方向(第2方向)の長さ(第1トラック幅tw1)は、15ナノメートル以上100ナノメートル以下である。第1トラック幅tw1が15ナノメートル未満のときは、磁気記録媒体80においてY軸方向(第2方向)に並ぶ粒子数が2未満となり、第3値の記録が困難となる。第1トラック幅tw1が100ナノメートルを超えると、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2の間の浮上差によるノイズが顕著となる。
実施形態において、アスペクト比ARは、0.4以上10以下である。
磁気記録において、1つのシンボルに対応する、磁気記録媒体80の磁性粒の数は、約10である。アスペクト比ARが0.4未満となると、第2方向(Y軸方向)に並ぶ磁気記録媒体80の粒子数が2未満となり、第3値の記録が困難となる。一方、アスペクト比ARが10を超えると、第1方向(X軸方向)のシンボルの大きさが磁気記録媒体80の粒径よりも小さくなる。その結果、第1方向(X軸方法)において第1状態St1と第2状態St2とが交互に入れ替わる際に生じるノイズ成分が増加する。このため、ランダムなシンボルを記録した際のノイズが顕著となる。
実施形態において、アスペクト比ARは、2以上10以下でも良い。これにより、安定した磁気記録再生が容易になる。
図6は、第1の実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的平面図である。
図6は、磁気記録媒体80の第1トラックTr1及び第2トラックTr2を示している。
図6に示すように、磁気記録媒体80は、第1トラックTr1に加え、第2トラックTr2をさらに含む。第2トラックTr2は、第1方向(X軸方向)に並ぶ複数の第2記録シンボルRb2を含む。
第2トラックTr2は、第3サブトラックTs3と、第3サブトラックTs4と、を含む。第3サブトラックTs3は、第1方向に沿って並ぶ複数の第3磁気記録要素84cを含む。第3サブトラックTs3は、第2方向(Y軸方向)において第2サブトラックTs2と並ぶ。第4サブトラックTs4は、第1方向に沿って並ぶ複数の第4磁気記録要素84dを含む。第4サブトラックTs4は、第2方向において第3サブトラックTs3と並ぶ。
第1サブトラックTs1と第4サブトラックTs4との間に、第2サブトラックTs2が配置される。第2サブトラックTs2と第4サブトラックTs4との間に、第3サブトラックTs4が配置される。
複数の第4磁気記録要素84dの1つは、複数の第3磁気記録要素84cの1つと第2方向(Y軸方向)において並ぶ。
複数の第3磁気記録要素84cの1つと、複数の第4磁気記録要素84の1つと、が、複数の第2記録シンボルRb2の1つを形成する。
複数の第3磁気記録要素84cの1つは、第3磁化を有する。複数の第4磁気記録要素84dの1つは、第4磁化を有する。
図6に示すように、複数の第2記録シンボルRb2の1つに書き込む情報が第1値(例えば「+1」)のときに、第3磁化及び第4磁化を第1状態St1とする。複数の第2記録シンボルRb2の1つに書き込む情報が第2値(例えば「−1」)のときに、第3磁化及び第4磁化を第2状態St2とする。複数の第2記録シンボルRb2の1つに書き込む情報が第3値(例えば「0」)のときに、第3磁化及び第4磁化の一方を第1状態St1とし第3磁化及び第4磁化の他方を第2状態St2とする。
これらの情報の記録(磁化の制御)は、磁気ヘッド50(記録部60)により行われる。第2トラックTr2においても、2つのサブトラックを利用した3値の情報の記録・再生が行われる。
第3サブトラックTs3の第2方向の第3サブトラック幅sw3と、第4サブトラックTs4の第2方向の第4サブトラック幅sw4と、の和は、第2トラックTr2の第2トラック幅tw2と実質的に同じである。この和は、第2トラック幅tw2の0.98倍以上1.02倍以下である。例えば、第3サブトラック幅sw3及び第4サブトラック幅sw4のそれぞれは、第2トラック幅tw2の実質的に1/2である。
第2サブトラックTs2と第3サブトラックTs3との間の距離dtは、第1サブトラックTs1と第2サブトラックTs2との間の距離(境界Bs1の第2方向の幅bw1に対応)よりも長い。距離dtは、第3サブトラックTs3と第4サブトラックTs4との間の距離(第3サブトラックTs3と第4サブトラックTs4との間の境界Bs2の幅bw2に相当)よりも長い。
図7は、実施形態に係る磁気記録再生装置を例示する模式的斜視図である。
図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る磁気記録再生装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図8に示すように、実施形態に係る磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。記録用媒体ディスク180は、スピンドルモータ4に装着され、駆動装置制御部からの制御信号に応答するモータにより矢印Aの方向に回転する。本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、複数の記録用媒体ディスク180を備えても良い。磁気記録再生装置150は、記録媒体181を含んでもよい。例えば、磁気記録再生装置150は、ハイブリッドHDD(Hard Disk Drive)である。記録媒体181は、例えば、SSD(Solid State Drive)である。記録媒体181には、例えば、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが用いられる。
記録用媒体ディスク180に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ3は、既に説明したような構成を有し、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダ3の先端付近に、例えば、既に説明した実施形態に係る磁気ヘッドのいずれかが搭載される。
記録用媒体ディスク180が回転すると、サスペンション154による押し付け圧力とヘッドスライダ3の媒体対向面(ABS)で発生する圧力とがつりあい、ヘッドスライダ3の媒体対向面は、記録用媒体ディスク180の表面から所定の浮上量をもって保持される。なお、ヘッドスライダ3が記録用媒体ディスク180と接触するいわゆる「接触走行型」としても良い。
サスペンション154は、駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石及び対向ヨークからなる磁気回路とを含むことができる。サスペンション154は、一端と他端とを有し、磁気ヘッドは、サスペンション154の一端に搭載され、アクチュエータアーム155は、サスペンション154の他端に接続されている。
アクチュエータアーム155は、軸受部157の上下2箇所に設けられたボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。その結果、磁気ヘッドを記録用媒体ディスク180の任意の位置に移動可能となる。
図8(a)は、磁気記録再生装置の一部の構成を例示しており、ヘッドスタックアセンブリ160の拡大斜視図である。
図8(b)は、ヘッドスタックアセンブリ160の一部となる磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ:HGA)158を例示する斜視図である。
図8(a)に示すように、ヘッドスタックアセンブリ160は、軸受部157と、この軸受部157から延出したヘッドジンバルアセンブリ158と、軸受部157からHGAと反対方向に延出していると共にボイスコイルモータのコイル162を支持した支持フレーム161と、を有している。
図8(b)に示したように、ヘッドジンバルアセンブリ158は、軸受部157から延出したアクチュエータアーム155と、アクチュエータアーム155から延出したサスペンション154と、を有している。
サスペンション154の先端には、ヘッドスライダ3が取り付けられている。そして、ヘッドスライダ3には、実施形態に係る磁気ヘッドのいずれかが搭載される。
すなわち、実施形態に係る磁気ヘッドアセンブリ(ヘッドジンバルアセンブリ)158は、実施形態に係る磁気ヘッドと、磁気ヘッドが搭載されたヘッドスライダ3と、ヘッドスライダ3を一端に搭載するサスペンション154と、サスペンション154の他端に接続されたアクチュエータアーム155と、を備える。
サスペンション154は、信号の書き込み及び読み取り用、浮上量調整のためのヒーター用、及び、例えばスピントルク発振子用などのためのリード線(図示しない)を有する。これらのリード線と、ヘッドスライダ3に組み込まれた磁気ヘッドの各電極と、が電気的に接続される。
また、磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部190が設けられる。信号処理部190は、例えば、図7に例示した磁気記録再生装置150の図面中の背面側に設けられる。信号処理部190の入出力線は、ヘッドジンバルアセンブリ158の電極パッドに接続され、磁気ヘッドと電気的に結合される。
このように、本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、磁気記録媒体と、上記の実施形態に係る磁気ヘッドと、磁気記録媒体と磁気ヘッドとを離間させ、または、接触させた状態で相対的に移動可能とした可動部と、磁気ヘッドを磁気記録媒体の所定記録位置に位置合わせする位置制御部と、磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、を備える。
すなわち、上記の磁気記録媒体として、記録用媒体ディスク180が用いられる。
上記の可動部は、ヘッドスライダ3を含むことができる。
また、上記の位置制御部は、ヘッドジンバルアセンブリ158を含むことができる。
このように、本実施形態に係る磁気記録再生装置150は、磁気記録媒体と、実施形態に係る磁気ヘッドアセンブリと、磁気ヘッドアセンブリに搭載された磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体への信号の書き込みと読み出しを行う信号処理部と、を備える。
実施形態によれば、安定した磁気記録再生が可能な磁気記録再生装置が提供される。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記録再生装置に含まれる磁気記録媒体、磁気ヘッド、記録部、再生部及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記録再生装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記録再生装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3…ヘッドスライダ、 3A…空気流入側、 3B…空気流出側、 4…スピンドルモータ、 50…磁気ヘッド、 51…媒体対向面、 55…制御部、 60…記録部、 61…磁極、 61a…記録コイル、 63…ライトシールド、 64…サイドシールド、 64a、64b…第1、第2サイドシールド、 64c…リターンシールド、 65a、65b…第1、第2絶縁層、 70…再生部、 71…再生素子、 71a〜71c…第1〜第3磁性層、 71d…中間層、 71e、71f…第1、第2電極、 71i…絶縁層、 72a〜72c…第1〜第3再生シールド、 75〜77…第1〜第3シールド膜、 80…磁気記録媒体、 80p…部分、 81…磁気記録層、 82…媒体基板、 83…磁化、 84…磁気記録要素、 84a〜84d…第1〜第4磁気記録要素、 85…媒体移動方向、 150…磁気記録再生装置、 154…サスペンション、 155…アクチュエータアーム、 156…ボイスコイルモータ、 157…軸受部、 158…ヘッドジンバルアセンブリ、 160…ヘッドスタックアセンブリ、 161…支持フレーム、 162…コイル、 180…記録用媒体ディスク、 181…記録媒体、 190…信号処理部、 A…矢印、 AR…アスペクト比、 BR…飽和磁化比、 Bs1、Bs2…境界、 L…長さ、 Lr…再生幅、 Lw…磁極幅、 Nv3…第3値再生ノイズ、 Rb1、Rb2…第1、第2記録シンボル、 S12、S21…状態、 SG…サイドギャップ、 SG1、SG2…第1、第2サイドギャップ、 St1、St2…第1、第2状態、 Tr1、Tr2…第1、第2トラック、 Ts1〜Ts4…第1〜第4サブトラック、 WG…ライトギャップ、 bw1、bw2…幅、 dt……距離、 sw1〜sw4…第1〜第4サブトラック幅、 tw1、tw2…第1、第2トラック幅

Claims (20)

  1. 第1方向に沿って延びる第1サブトラックと、
    前記第1方向に沿って延び前記第1方向と交差する第2方向において前記第1サブトラックと並ぶ第2サブトラックと、
    を含む第1トラックを含む磁気記録媒体と、
    前記磁気記録媒体に情報を記録する記録部と前記磁気録媒体に記録された前記情報を再生する再生部とを含む磁気ヘッドであって、
    前記記録部は、
    磁極と、
    前記第1方向において前記磁極と離間するライトシールドと、
    前記第2方向において前記磁極と離間するサイドシールドと、
    を含み、
    前記再生部は、前記第2方向に沿った再生幅を有する再生素子を含む、前記磁気ヘッドと、
    を備え、
    前記第1トラックは、複数の記録シンボルを含み、
    前記第1サブトラックは、複数の第1磁気記録要素を含み、
    前記第2サブトラックは、複数の第2磁気記録要素を含み、
    前記複数の第1磁気記録要素の1つと、前記複数の第2磁気記録要素の1つと、前記複数の記録シンボルの1つを形成し、
    前記複数の第1磁気記録要素の前記1つは第1磁化を有し、
    前記複数の第2磁気記録要素の前記1つは第2磁化を有し、
    前記磁気ヘッドは、
    前記複数の第1記録シンボルの前記1つに書き込む情報が第1値のときに、前記第1磁化及び前記第2磁化を第1状態とし、
    前記複数の第1記録シンボルの前記1つに書き込む情報が第2値のときに、前記第1磁化及び前記第2磁化を第2状態とし、
    前記複数の第1記録シンボルの前記1つに書き込む情報が第3値のときに、前記第1磁化及び前記第2磁化の一方を前記第1状態とし前記第1磁化及び前記第2磁化の他方を前記第2状態とし、
    前記再生幅は、前記磁極と前記サイドシールドとの間の前記第2方向に沿ったサイドギャップの1.2倍以上である、磁気記録再生装置。
  2. 前記再生部は、前記第1サブトラック、前記第2サブトラック、及び、前記第1サブトラックと前記第2サブトラックとの間の境界に対向しつつ前記第1磁化及び前記第2磁化に応じた値を前記第1方向に沿って検出して前記記録された前記情報を読み出す請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 前記第1トラックは、アスペクト比を有し、
    前記アスペクト比は、前記第1トラックの前記第2方向の第1トラック幅の、前記複数の第1磁気記録要素の前記1つの前記第1方向の長さに対する比であり、
    前記アスペクト比と前記再生幅との積は、前記サイドギャップの3倍以上である請求項1または2に記載の磁気記録再生装置。
  4. 前記アスペクト比は、0.4以上10以下である請求項3記載の磁気記録再生装置。
  5. 前記サイドシールドの飽和磁化の前記ライトシールドの飽和磁化に対する比と、前記再生幅と、の積は、サイドギャップの1.2倍以上である請求項1〜4のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  6. 前記サイドシールドの飽和磁化の前記ライトシールドの飽和磁化に対する比は、0.95以上1以下である請求項1〜5のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  7. 前記ライトシールドは、鉄及びコバルトの少なくともいずれかを含み、
    前記サイドシールドは、鉄及びコバルトの少なくともいずれかを含む請求項1〜6のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  8. 前記第1サブトラックの前記第2方向の第1サブトラック幅と、前記第2サブトラックの前記第2方向の第2サブトラック幅と、の和は、前記第1トラックの前記第2方向の第1トラック幅の0.98倍以上1.02倍以下である請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  9. 前記磁極の前記第2方向の幅は、前記複数の第1磁気記録要素の前記1つの前記第2方向の長さよりも大きく、
    前記磁極の前記第2方向の前記幅は、前記複数の第2磁気記録要素の前記1つの前記第2方向の長さよりも大きい請求項1〜8のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  10. 前記磁極の前記第2方向の幅は、前記複数の第1磁気記録要素の前記1つの前記第2方向の長さの1倍以上4倍以下であり、
    前記磁極の前記第2方向の前記幅は、前記複数の第2磁気記録要素の前記1つの前記第2方向の長さの1倍以上4倍以下である請求項1〜9のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  11. 前記磁気ヘッドは、前記第1サブトラック及び前記第2サブトラックに瓦書きにより前記情報を記録する請求項1〜10のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  12. 前記第1状態における前記第1磁化の方向及び前記第1状態における前記第2磁化の方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む面と交差し、
    前記第2状態における前記第1磁化の方向及び前記第2状態における前記第2磁化の方向は、前記面と交差する請求項1〜11のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  13. 前記磁気記録媒体は、前記第1方向に並ぶ複数の第2記録シンボルを含む第2トラックをさらに含み、
    前記第2トラックは、
    前記第1方向に沿って並ぶ複数の第3磁気記録要素を含み前記第2方向において前記第2サブトラックと並ぶ第3サブトラックと、
    前記第1方向に沿って並ぶ複数の第4磁気記録要素を含み前記第2方向において前記第3サブトラックと並ぶ第4サブトラックと、
    を含み、
    前記第1サブトラックと前記第4サブトラックとの間に前記第2サブトラックが配置され、
    前記第2サブトラックと前記第4サブトラックとの間に前記第3サブトラックが配置され、
    前記複数の第4磁気記録要素の1つは、前記複数の第3磁気記録要素の1つと前記第2方向において並び、
    前記複数の第3磁気記録要素の前記1つと、前記複数の第4磁気記録要素の前記1つと、が、前記複数の第2記録シンボルの1つを形成し、
    前記複数の第3磁気記録要素の前記1つは第3磁化を有し、
    前記複数の第4磁気記録要素の前記1つは第4磁化を有し、
    前記磁気ヘッドは、
    前記複数の第2記録シンボルの前記1つに書き込む情報が前記第1値のときに、前記第3磁化及び前記第4磁化を前記第1状態とし、
    前記複数の第2記録シンボルの前記1つに書き込む情報が前記第2値のときに、前記第3磁化及び前記第4磁化を前記第2状態とし、
    前記複数の第2記録シンボルの前記1つに書き込む情報が前記第3値のときに、前記第3磁化及び前記第4磁化の一方を前記第1状態とし前記第3磁化及び前記第4磁化の他方を前記第2状態とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  14. 前記第2サブトラックと前記第3サブトラックとの間の距離は、前記第1サブトラックと前記第2サブトラックとの間の距離よりも長く、前記第3サブトラックと前記第4サブトラックとの間の距離よりも長い請求項13記載の磁気記録再生装置。
  15. 前記再生幅は、前記第1トラックの前記第2方向の長さの0.4倍以上1倍以下である請求項1〜14のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  16. 前記再生幅は、10ナノメートル以上50ナノメートル以下である請求項1〜15のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  17. 前記サイドギャップは、10ナノメートル以上90ナノメートル以下である請求項1〜16のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  18. 前記磁気ヘッドは、前記磁極と前記ライトシールドとの間の前記第1方向に沿ったライトギャップを有し、
    前記前記サイドギャップは、前記ライトギャップ以下である請求項1〜17のいずれか1つに記載の磁気記録再生装置。
  19. 前記ライトギャップは、10ナノメートル以上30ナノメートル以下である請求項17記載の磁気記録再生装置。
  20. 前記第1トラックの前記第2方向の長さは、15ナノメートル以上100ナノメートル以下である請求項1〜19のいずれか1つに記載の複数の磁気記録再生装置。
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