JP2011073836A - ロープ式エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇降行程の長いエレベータにおいて地震や強風等による主ロープ、コンペンロープ及びテールコードの揺れに対し昇降路機器との衝突を避け、信頼性の高いロープ式エレベータ装置を提供する。
【解決手段】主ロープと、主ロープにつるべ式に吊り下げられた乗りかご及びつり合いおもりと、主ロープを巻き上げる巻上機と、乗りかご及びつり合いおもりを懸垂するコンペンロープとを備えたロープ式エレベータ装置において、巻上機と乗りかごの間及び巻上機とつり合いおもりの間に設けられ主ロープの水平方向の揺れを拘束する上部拘束体と、上部拘束体に吊り下げられて乗りかごの下方及びつり合いおもりの下方に位置し、コンペンロープの水平方向の揺れを拘束する下部拘束体とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、昇降機分野におけるロープ式エレベータ装置に関する。
ロープ式エレベータ装置は、主ロープに乗りかごとつり合いおもりとがつるべ式につり下げられ、巻上機に取り付けられたシーブと主ロープとの間の摩擦力により駆動される。ロープ式エレベータ装置では、昇降行程が長くなると主ロープの長さが乗りかごの位置により違うため、シーブ上で乗りかご側の張力とつり合いおもり側の張力差が大きくなりすべりが生じる。このため、昇降行程が長い場合には主ロープに近い重さをもつコンペンロープを取り付ける場合が多い。
主ロープ、コンペンロープ及びテールコード等の長尺物は、強風や地震等でエレベータ装置が据えつけられているビルが揺れた際には共振して大きく揺れることがある。この際、長尺物の変位を拘束しないと、長尺物が昇降路内の機器に衝突して損傷させるといった問題がある。このような長尺物の衝突は、昇降行程が長い程起こりやすい。
また、鉄塔やタワーなどに据えつけられるエレベータ装置ではわずかに斜行したエレベータが要求される場合があるが、昇降行程が長い場合や斜行度合いが大きい場合、ロープが水平方向にたわみ、昇降路壁や昇降路内機器に干渉するので昇降路を広くとらなければならないといった問題があり、このような場合でも長尺物を拘束させる手段が必要となる。
主ロープを拘束する手段を具備したロープ式エレベータ装置としては、巻上機と乗りかご及び巻上機とつり合いおもりの間に移動式のロープ振れ止めを配置することにより、主ロープの振れを拘束するものがある(例えば、特許文献1又は2参照)。
特開平7−179279号公報 特開平11−139718号公報
しかしながら、従来のエレベータ装置は、主ロープが横揺れした際に主ロープを拘束する手段を備えているが、コンペンロープやテールコードの横揺れについては考慮されていない。一般的には、コンペンロープやテールコードは主ロープよりも張力が小さいため、主ロープよりも振れ量が大きくなる場合があり、昇降路内機器や昇降路壁との衝突が避けられない。
また、昇降路が地面に対して斜行したエレベータでは、張力の小さいコンペンロープの水平方向のたわみが大きくなるので昇降路とのクリアランスが小さくなる。よって、傾斜角度が大きい場合や昇降行程が長い場合にはたわみによりコンペンロープと昇降路と干渉してしまうため、昇降路面積を大きくとらなければエレベータ装置を設置できない場合がある。
本発明の目的は、上記課題を解決すべく、地震や強風等による主ロープの揺れだけなく、コンペンロープ等の揺れに対しても昇降路機器との衝突を避け、信頼性の高いロープ式エレベータ装置を提供することにある。
上記目的を達成すべく本発明に係るロープ式エレベータ装置は、主ロープと、前記主ロープにつるべ式に吊り下げられた乗りかご及びつり合いおもりと、前記主ロープを巻き上げる巻上機と、前記乗りかご及び前記つり合いおもりを懸垂するコンペンロープとを備えたロープ式エレベータ装置において、前記巻上機と前記乗りかごの間及び前記巻上機と前記つり合いおもりの間にそれぞれ設けられ前記主ロープの水平方向の揺れを拘束する上部拘束体と、前記上部拘束体に吊り下げられて前記乗りかごの下方及び前記つり合いおもりの下方にそれぞれ位置し、前記コンペンロープの水平方向の揺れを拘束する下部拘束体とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、地震や強風等による主ロープの揺れだけなく、コンペンロープ等の揺れに対しても昇降路機器との衝突を避け、信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、
本発明の第一実施形態のロープ式エレベータの構成を示す側面図である。 図1の2A−2A線矢視図(正面図)である。 図1の3A−3A線矢視図(上面図)である。 図3の上部拘束体8Aの要部拡大図である。 図3のテールコード拘束体14の要部拡大図である。 乗りかご5が最下階に位置する状態を示した側面図である。 乗りかご5が最下階を過ぎバッファに突入した状態を示した側面図である。 斜行した昇降路を有するロープ式エレベータの構成を示す側面図である。 本発明の第二の実施形態のロープ式エレベータの構成を示す側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
[第一の実施形態]
図1は、第1の実施形態のロープ式エレベータ装置の構成を示す側面図であり、図2は図1の2A−2A線矢視図(正面図)であり、図3は図1の3A−3A線矢視図(上面図)である。
図1及び図2に示すように、ロープ式エレベータ装置は、昇降路1と、昇降路1内を昇降移動する乗りかご5及びつり合いおもり6とを備える。乗りかご5とつり合いおもり6は、昇降路1上方の機械室3に配置されたシーブ(巻上機)22及びプーリ23と主ロープ4とによりつるべ式に懸垂され、シーブ22が発生するトルクを主ロープ4に摩擦伝達させることにより昇降する。昇降行程が長いエレベータ装置では、乗りかご5の位置により、乗りかご5側とつり合いおもり6側の主ロープ自重による張力差が大きくなるため、シーブ22と主ロープ4の摩擦伝達に不足が生じる。そのため、乗りかご5及びつり合いおもり6に懸垂するコンペンロープ18が設けられ張力差を小さくしている。昇降路1には、ガイドレール25が立設され、乗りかご5及びつり合いおもり6の上部及び下部にはそれぞれ、ガイドレール25に係合するガイド26が設けられ、乗りかご5及びつり合いおもり6は、ガイドレール25に沿って昇降する。また、乗りかご5には、電力や信号を伝達するためテールコード7の一端が接続され、他端が中継器24に接続されテールコード7の自重を懸垂する構造となっている。昇降路6の底部には、乗りかご5及びつり合いおもり6との衝突を緩和するバッファ21がそれぞれ設けられ、乗りかご5及びつり合いおもり6の下端12にはバッファ21に突入するバッファ台12がそれぞれ設けられる。
ロープ式エレベータ装置は、主ロープ4又はコンペンロープ18の水平方向の揺れを抑制する拘束体を備える。本実施形態では、ロープ式エレベータ装置は、シーブ22と乗りかご5との間に配置され主ロープ4の水平変位を抑制する乗りかご5側の上部拘束体8Aと、シーブ22とつり合いおもり6との間に配置され主ロープ4の水平変位を抑制するつり合いおもり6側の上部拘束体8Bと、乗りかご5と乗りかご5の下方に配置されるコンペンプーリ20との間に配置され、コンペンロープ18の水平変位を抑制する乗りかご側の下部拘束体9Aと、つり合いおもり6とコンペンプーリ20との間に配置され、コンペンロープ18の水平変位を抑制するつり合いおもり6側の下部拘束体9Bとの4つの拘束体を備える。
図3に示すように、上部拘束体8A,8B及び下部拘束体9A,9Bは、それぞれ両側に拘束体レールガイド15が取り付けられ、乗りかご5およびつり合いおもり6とガイドするガイドレール25によりガイドされて上下方向にのみ運動するよう拘束されると共に、主ロープ4又はコンペンロープ18を通すロープガイド16を有し、ロープガイド16内に主ロープ4又はコンペンロープ18を保持し、主ロープ4又はコンペンロープ18の水平変位を抑制する。
上部拘束体8A,8Bは、動滑車である拘束体プーリ13に取り付けられる。拘束体プーリ13は、拘束体駆動ロープ11に懸垂され、拘束体駆動ロープ11の一端は昇降路1の天井に接続され、他端はシーブ22に掛けられている。上部拘束体8A,8Bは、シーブ22から拘束体駆動ロープ11への摩擦伝達により駆動され、上部拘束体8A,8Bは上下に昇降する。ただし、拘束体プーリ13は動滑車であるので、上部拘束体8A,8Bの昇降行程は乗りかご5の昇降行程に対して1/2の行程となる。
乗りかご5側の上部拘束体8Aは、乗りかご5が最下階に位置するときに昇降行程の1/2付近に位置するように配置され、例えば乗りかご5が最下階から上昇運転をすると、上部拘束体8Aは乗りかごの速度の1/2で上昇し、最上階で乗りかご5と上部拘束体8Aが近づくが干渉しない位置関係となるよう調整されている。つり合いおもり6側の上部拘束体8Bも同様に、つり合いおもり6が最下階付近にいるときに昇降行程の1/2付近に位置するよう設置され、つり合いおもり6が最上階付近にいるときつり合いおもり6と上部拘束体8Bが近づくが干渉しない位置関係となるよう調整されている。
下部拘束体9A,9Bは、上部拘束体8A,8Bに吊り下げられた拘束体懸垂ロープ10の下端に吊り下げられて支持される。拘束体懸垂ロープ10は、1組の拘束体につき合計4本のロープで構成され、上部拘束体8A,8Bと下部拘束体9A,9Bの四隅に取り付けられており、下部拘束体9A,9Bの自重を懸垂し、上部拘束体8A,8Bと下部拘束体9A,9Bとの間隔を保持する役割をしている。拘束体懸垂ロープ10は4本以上のロープで構成されてもよい。また、拘束体懸垂ロープ10の両端には張力調整用のばねを取り付けてもよい。
乗りかご5側の下部拘束体9Aは、乗りかご5が最下階に位置するときに乗りかご下方に干渉しない位置関係で設置され、例えば乗りかご5が最下階から上昇運転をすると、下部拘束体9Aは乗りかごの速度の1/2で上昇し、乗りかごが最上階で下部拘束体9Aは昇降行程の1/2付近に位置するよう設置するよう調整される。つり合いおもり側の下部拘束体9Bも同様に、つり合いおもり6が最下階付近に位置するときにつり合いおもり下方に干渉しない位置関係に設置され、つり合いおもり6が最上階付近にいるときは下部拘束体9Bは昇降行程の1/2付近に位置するよう調整される。
上部拘束体8A,8B及び下部拘束体9A,9Bのロープガイド16付近の詳細な構造について、図4に従い説明する。なお、図4では乗りかご側の上部拘束体8Aについて説明するが、つり合いおもり6側の上部拘束体8B及び下部拘束体9A,9Bも同様の構造を有する。
上部拘束体8Aの中央部には、ロープガイド16が設けられる。ロープガイド16は、主ロープ4を通す四角形状の開口部40と、その開口部40の周囲に設けられ、横揺れする主ロープ4と接触する接触部41とを備える。上部拘束体8Aは強度が必要であることから鋼材等の金属材で構成される。接触部41は、主ロープ4との衝突を緩和するようナイロン等の樹脂材やゴム材など柔らかい材料で構成される。これにより、主ロープ4に水平変位が生じた際、上部拘束体8Aと直接衝突をした際に、主ロープ4の損傷を防ぎ、主ロープ4の寿命低下を防止することがきる。
接触部41は長手方向に中空穴46が形成された円筒体であり、開口部40の周囲に沿って配置された固定軸42が中空穴46に挿通され、その固定軸42の両端が固定金具43によって上部拘束体8A上に固定されている。固定軸42の径は中空穴46の径よりも小さく、接触部41と固定軸42とには適当なすきまが形成されることにより、接触部41は回転自在である。これにより、主ロープ4が接触部41に衝突した際の衝撃をさらに低減することができる。
ただし、下部拘束体9A,9Bの場合は、開口部40の中をコンペンロープ18が通る構造であり、乗りかご5が最下階を通過した異常時にはバッファ台12も通る構成となっている。
図6は、乗りかご5が最下階に位置したときの状態を示す図(図1の下部拡大図)であり、図7は乗りかご5がバッファ21に突入した状態を示す図である。
図6に示すように、下部拘束体9A,9Bは、乗りかご5及びつり合いおもり6の下方に位置し、かつバッファ21とバッファ台12との間に位置する。しかしながら、図7に示すように、例えば乗りかご5が最下階を通過しバッファ21に突入する際、下部拘束体9Aにはバッファ台12が通過可能な開口部40が設けられているので、バッファ台12は下部拘束体9Aに衝突せずに、バッファ台12がバッファ21のプランジャ45と接触し、バッファ21の適切な緩衝効果を得ることができる。なお、開口部40にバッファのプランジャ45を通過できる十分な開口寸法が確保される場合には、バッファ台12が無くてもよい。
乗りかご5側の上部拘束体8Aには、テールコード7を拘束するテールコード拘束体14が設けられる。なお、本実施形態では、下部拘束体9Aにはテールコード拘束体14を取り付けられていないが、テールコード7の拘束性を高めるためにテールコード拘束体14を下部拘束体9Aに取り付ければ振れ止め効果が高まる。
図5は、テールコード拘束体14の詳細な構成を示す上面図である。図5に示すように、テールコード拘束体14の中央部には、テールコードガイド17が設けられる。テールコードガイド17は、テールコード7を通す四角形状の開口部50と、その開口部50の周囲に設けられ、横揺れするテールコード7と接触する接触部51とを備える。テールコード拘束体14は強度が必要であることから鋼材等の金属材で構成される。接触部51は、テールコード7との衝突を緩和するようナイロン等の樹脂材やゴム材など柔らかい材料で構成される。これにより、テールコード7に水平変位が生じた際、テールコード拘束体14と直接衝突をした際に、テールコード7の損傷を防ぎ、テールコード7の寿命低下や断線を防止することがきる。
接触部51は長手方向に中空穴56が形成された円筒体であり、開口部50の周囲に沿って配置された固定軸52が中空穴56に挿通され、その固定軸52の両端が固定金具53によってテールコード拘束体14上に固定されている。固定軸52の径は中空穴56の径よりも小さく、接触部51と固定軸52とには適当なすきまが形成されることにより、接触部51は回転自在である。これにより、テールコード7が接触部51に衝突した際の衝撃をさらに低減することができる。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
ロープ式エレベータ装置では、昇降路1内には懸垂された主ロープ4、コンペンロープ18、テールコード7があるが、エレベータ装置が据付されているビルが強風や地震によりゆれた場合、これらの主ロープ4、コンペンロープ18及びテールコード7の長尺物は水平方向の剛性が低いため、横揺れで大きな水平変位を生じることがある。
本実施形態のロープ式エレベータ装置では、シーブ22と乗りかご5との間及びプーリ23とつり合いおもり6との間に図1〜図5で説明した上部拘束体8A,8Bを設け、コンペンプーリ20と乗りかご5との間及びコンペンプーリ20とつり合いおもり6との間に下部拘束体9A,9Bを上部拘束体8A,8Bに吊り下げて設けることにより、強風や地震等により生じる主ロープ4及びコンペンロープ18に揺れが生じても、主ロープ4は上部拘束体8A,8Bの内側で拘束されると共にコンペンロープ18は下部拘束体9A,9Bの内側で拘束され、主ロープ4及びコンペンロープ18の水平変位を抑制することができる。また、テールコード7は上部拘束体8Aに取り付けたテールコード拘束体14の内側で拘束され、テールコード7の水平変位を抑制することができる。
特に、本エレベータ装置は、上部拘束体8A,8Bに吊設した下部拘束体9A,9Bがコンペンロープ18を拘束し、テールコード拘束体14がテールコード7を拘束することにより、主ロープ4に対して張力が小さいために主ロープ4よりも水平変位が大きくなってしまうコンペンロープ18及びテールコード7の水平変位を抑制することができる。
従って、本ロープ式エレベータ装置は、主ロープ4だけでなくコンペンロープ18及びテールコード7等の長尺物の水平変位を抑制することができるので、長尺物と昇降路内壁2との衝突、特に、昇降路内壁2に設けられる昇降路内機器との接触、衝突等の干渉を避け、信頼性の向上を図ることができる。本実施形態のロープ式エレベータ装置は、主ロープ4やコンペンロープ18の長さが長いロープ式エレベータ装置に有用であり、特に、高さ100mを超える超高層ビルに設けられるロープ式エレベータ装置では、顕著な効果が得られる。
本実施形態では、シーブ22(巻上機)に掛かる動滑車である拘束体プーリ13に上部拘束体8A,8Bを取り付けることにより、乗りかご5及びつり合いおもり6の位置にかかわらず、上部拘束体8Aは主ロープ4の水平方向の拘束点となるシーブ22と乗りかご5の中間点付近に、上部拘束体8Bは主ロープ4の拘束点となるプーリ22とつり合いおもり6の中間点付近に常に存在する。また、下部拘束体9A,9Bを上部拘束体8A,8Bにそれぞれ吊設することにより、乗りかご5及びつり合いおもり6の位置にかかわらず、下部拘束体9Aはコンペンロープ18の拘束点となる乗りかご5とコンペンプーリ20の中間点付近に、下部拘束体9Bはコンペンロープ18の拘束点となるつり合いおもり6とコンペンプーリ20の中間点付近に常に存在する。強風や地震等による主ロープ4やコンペンロープ18の水平変位は中間点において最大であるので、上部拘束体8A,8Bや下部拘束体9A,9Bが乗りかご5やつり合いおもり6の位置に関わらず常に主ロープ4及びコンペンロープ18の中間に位置することにより、常に主ロープ4及びコンペンロープ18の振れ止め効果を最大にすることができる。
また、テールコード拘束体14は、上部拘束体8Aに取り付けられているので、乗りかご5の位置に関わらず常に乗りかご5と中継器24との中間点付近に位置し、常にテールコード7の振れ止め効果を最大にすることができる。
上部拘束体8A,8B及び下部拘束体9A,9Bの開口部40周囲には、主ロープ及びコンペンロープ18の衝突による衝撃を緩和する材料で構成された接触部41を設けたことにより、主ロープ4及びコンペンロープ18と拘束体との衝突によるロープの損傷を防ぐことができるので、ロープ寿命を低下させずにロープ4,18に生じた水平変位を抑制することができる。
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態について説明する。図9は、本実施形態のロープ式エレベータ装置の構成を示す正面図である。図8は、図9のロープ式エレベータ装置と比較するための、拘束体を具備しないロープ式エレベータ装置を示す正面図である。
本実施形態のロープ式エレベータ装置の基本的な構成は、図1〜図7で説明したロープ式エレベータ装置と同様であるが、昇降路が鉛直方向に対して斜行したエレベータ装置である点において異なる。
図8に示すように、昇降路81が斜行したロープ式エレベータ装置では、主ロープ4、テールコード7、コンペンロープ18のような長尺物の両端の拘束点が水平方向にずれているため、長尺物に水平方向のたわみが生じる。例えば、つり合いおもり6側のコンペンロープ18については、つり合いおもり6の下端である拘束点18Aと、コンペンプーリ20の拘束点18Bとが水平方向に距離Lだけずれている。長尺物の水平方向のたわみδaは下式(1)の関係を有する。
δa ∝ L/T ・・・(1)
ここで、Lは拘束点間の水平方向の距離、Tは長尺物に作用する張力である。
乗りかご5やつり合いおもり6の昇降行程が長い場合、拘束点間の水平方向の距離Lも大きくなり、上記の式(1)によりδaが大きくなることがわかる。
また、長尺物に作用する張力Tが小さい場合もたわみδaが大きくなることがわかる。従って、特に張力の小さいコンペンロープ18及びテールコード(図示せず)は式(1)の張力Tが小さいことからたわみδaが大きくなる傾向にある。
昇降行程が長いエレベータ装置または地面鉛直方向に対して斜めに傾斜した昇降路を有するエレベータ装置においては、拘束点間の水平方向の距離Lが大きいため、昇降路に干渉するなどの問題が生じ、昇降路面積を広げる必要があり、エレベータの設置が困難な場合がある。
図8に示すロープ式エレベータ装置では、コンペンロープ18の拘束点18A−18B間の距離が大きいため、レール心30(ガイドレール長手方向)と昇降路内壁82とのクリアランスδ1に対しコンペンロープ18のたわみδaが大きくなり、コンペンロープ18と昇降路内壁82が干渉してしまう。
本実施形態のロープ式エレベータ装置では、図9に示すように、図1と同様な上部拘束体8A,8B、下部拘束体9A,9B及びテールコード拘束体(図示せず)を設置することにより、上部拘束体8A,8B、下部拘束体9A,9B及びテールコード拘束体が位置する点がそれぞれ新たな拘束点として付加され、拘束点間の距離が短くなる。例えば、図9のエレベータ装置における拘束点18A´−18B´間の水平方向の距離L´は、下部拘束体9Bがつり合いおもり6とコンペンプーリ20との中間点付近に位置するから、図8のエレベータ装置における拘束点18A−18B間の水平方向の距離Lに比べて約1/2となる。したがって、コンペンロープ18のたわみδa´は、式(1)の関係より図8のたわみδaの1/4程度となる。
同様に、上部拘束体8A,8Bが主ロープ4を、下部拘束体9A,9Bがコンペンロープ18を、テールコード拘束体14がテールコード7を、最大水平変位が生じやすい拘束点間の中間点付近で拘束するので、各長尺物のたわみをいずれも1/4程度に小さくすることができる。
本実施形態のロープ式エレベータ装置によれば、地面に対して斜めに立設した昇降路81のエレベータにおいて、主ロープ4、コンペンロープ18及びテールコードのたわみを小さくすることができ、ロープ4,18を昇降路内壁82に衝突させることなく、昇降路面積が小さく斜行した昇降路81を有するロープ式エレベータ装置を実現することができる。
なお、拘束体駆動ロープ11や拘束体懸垂ロープ10は、例えば図9の場合、拘束点間の水平方向の距離がL´と同程度であることから、コンペンロープ18と同様にたわみは小さくできるので問題はない。
1 昇降路
4 主ロープ
5 乗りかご
6 つり合いおもり
7 テールコード
8A,8B 上部拘束体
9A,9B 下部拘束体
11 拘束体駆動ロープ
12 バッファ台
14 テールコード拘束体
17 テールコードガイド
18 コンペンロープ
40 開口部
41 接触部
42 固定軸

Claims (11)

  1. 主ロープと、前記主ロープにつるべ式に吊り下げられた乗りかご及びつり合いおもりと、前記主ロープを巻き上げる巻上機と、前記乗りかご及び前記つり合いおもりを懸垂するコンペンロープとを備えたロープ式エレベータ装置において、
    前記巻上機と前記乗りかごの間及び前記巻上機と前記つり合いおもりの間にそれぞれ設けられ前記主ロープの水平方向の揺れを拘束する上部拘束体と、前記上部拘束体に吊り下げられて前記乗りかごの下方及び前記つり合いおもりの下方にそれぞれ位置し、前記コンペンロープの水平方向の揺れを拘束する下部拘束体とを備えたことを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  2. 請求項1記載のロープ式エレベータ装置において、前記上部拘束体は、前記巻上機と乗りかご又はつり合いおもりとの間の中間点付近に配置され、前記下部拘束体は、前記乗りかご又はつり合いおもりと前記コンペンプーリとの間の中間点付近に配置されることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  3. 請求項2記載のロープ式エレベータ装置において、前記巻上機に巻き上げられる拘束体駆動ロープと、その拘束体駆動ロープに支持される動滑車とを備え、前記上部拘束体又は下部拘束体は前記動滑車に取り付けられていることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項記載のロープ式エレベータ装置において、前記上部拘束体及び前記下部拘束体にはそれぞれ、前記乗りかご又は前記つり合いおもりの昇降をガイドするガイドレールに沿って前記上部拘束体及び前記下部拘束体を昇降させる拘束体レールガイドが設けられていることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載のロープ式エレベータ装置において、上部拘束体又は下部拘束体には、前記主ロープ又は前記コンペンロープが通る開口部が形成されてなるロープガイドが設けられていることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載のロープ式エレベータ装置において、前記上部拘束体には、乗りかごと昇降路に設けられた機器とを接続するテールコードの水平方向の揺れを拘束するテールコード拘束体が取り付けられていることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  7. 請求項6記載のロープ式エレベータ装置において、テールコード拘束体には、前記テールコードが通る開口部が形成されてなるテールコードガイドが設けられていることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  8. 請求項5記載のロープ式エレベータ装置において、乗りかごおよびつり合いおもりの下方には、前記下部拘束体の開口部を通過可能なサイズのバッファ台が取り付けられていることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  9. 請求項5記載のロープ式エレベータ装置において、前記ロープガイドは、前記開口部の周囲に前記主ロープとの衝突を緩和する材料で形成された接触部を備えたことを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  10. 請求項9記載のロープ式エレベータ装置において、前記開口部の周囲には前記接触部を固定する固定軸が設けられ、前記接触部は、中空穴を有し、前記固定軸と隙間を有して前記中空穴に前記固定軸が通されて配置され回転自在であることを特徴とするロープ式エレベータ装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項記載のロープ式エレベータにおいて、前記主ロープ、前記コンペンロープ、前記乗りかご及び前記つり合いおもりが地面鉛直方向に対して斜めに傾けて立設された昇降路内に設けられたこと特徴とするロープ式エレベータ装置。
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