JP4765444B2 - エレベータのロープ振れ止め装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータのかご及び釣合い重りに連結された主ロープ及びコンペンロープの振れを防止するロープ振れ止め装置に関するものである。
エレベータのかごが主ロープによって懸吊されたエレベータ装置や、かごの位置に伴う主ロープの重量アンバランスを補正するコンペンロープがかご下方に連結されたエレベータ装置には、主ロープやコンペンロープの振れを防止するため、ロープ振れ止め装置が設けられたものがある。
なお、上記エレベータのロープ振れ止め装置の従来技術として、昇降路頂部から垂下された振れ止めロープに複数の振れ止め体が連結されてかご上方に配置され、かごの上昇とともに下方に配置された振れ止め体がかご上に順次載置されていくように構成された主ロープ用のロープ振れ止め装置と、かご下部から垂下された振れ止めロープに複数の振れ止め体が連結されてかご下方に配置され、かごの下降とともに下方に配置された振れ止め体が、昇降路ピット部に設けられた受け座上に順次載置されていくように構成されたコンペンロープ用のロープ振れ止め装置とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−59208号公報
特許文献1記載のロープ振れ止め装置では、かごの上昇時にかご上方に設けられた振れ止め体がかご上に順次載置されるとともに、かごの下降時に、かご下方に設けられた振れ止め体が受け座上に順次載置されるように構成されているため、エレベータ運転時に、振れ止め体とかご又は受け座との衝突音が常時発生するという問題が生じていた。また、振れ止め体がかご上又は受け座上に順次載置される際に、振れ止め体間に連結された振れ止めロープが弛緩して、かご上や昇降路ピット部に配置されたエレベータ機器類に引っ掛かるといった問題も生じていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、かご昇降時における騒音を防止するとともに、主ロープ及びコンペンロープの振れを確実に防止することができるエレベータの振れ止め装置を提供することである。
この発明に係るエレベータのロープ振れ止め装置は、エレベータのかごの上方に配置され、かご上方の主ロープが挿通された第一ロープ案内孔を有する第一振れ止め体と、この第一振れ止め体より一定距離下方となるかごの下方に配置され、かご下方のコンペンロープが挿通された第二ロープ案内孔を有する第二振れ止め体と、第一振れ止め体及び第二振れ止め体を懸吊する振れ止めロープと、エレベータ昇降路内に立設され、かご並びに第一振れ止め体及び第二振れ止め体の昇降方向を案内するかご用ガイドレールと、振れ止めロープを主ロープより低速で移動させるとともに、第一振れ止め体をかごの上方においてかごに連動して昇降させて、第二振れ止め体をかごの下方において第一振れ止め体に連動して昇降させる駆動手段とを備え、振れ止めロープは、一側が一方のかご用ガイドレールに近接して配置され、第一振れ止め体及び第二振れ止め体は、各振れ止め体の中央部及び振れ止めロープの間に設けられた第一連結部材と、各振れ止め体の一端部及び振れ止めロープの間に設けられた第二連結部材とを備えた連結手段により振れ止めロープにそれぞれ連結されたものである。
この発明によれば、かご昇降時における騒音を防止するとともに、主ロープ及びコンペンロープの振れを確実に防止することができる。
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ装置の構成を示す正面図、図2は図1に示すエレベータ装置の平面図、図3は図1に示すエレベータ装置の底面図である。図1乃至図3において、1はエレベータ昇降路2内を昇降するかご、3は昇降路2内をかご1とは互いに逆方向に昇降する釣合い重りである。また、上記かご1は、その両側上下部に設けられたガイドシュー1aが昇降路2内に立設されたかご用ガイドレール4に係合することにより、また、上記釣合い重り3は、その両側上下部に設けられたガイドシュー3aが昇降路2内に立設された釣合い重り用ガイドレール5に係合することにより、それぞれ水平方向の移動が制限されて各昇降方向が案内されている。なお、かご用ガイドレール4と釣合い重り用ガイドレール5とは、横断面が略T字状を呈し、互いに対向するようにかご1又は釣合い重り3の両側にそれぞれ配置されている。
また、6は一端部がかご1の上部に、他端部が釣合い重り3の上部に連結されて、かご1及び釣合い重り3を釣瓶式に懸吊する主ロープ、7は昇降路2の上方の機械室8に設けられたエレベータ巻上機9の駆動綱車であり、上記主ロープ6は、駆動綱車7の外周面に形成された綱溝にその一部が巻き掛けられている。そして、巻上機9の駆動綱車7が回動することにより、駆動綱車7に巻き掛けられた主ロープ6が、駆動綱車7の綱溝との間に生じる摩擦力によって駆動綱車7の回動に連動して移動する。即ち、主ロープ4に懸吊されたかご1と釣合い重り3とが、互いに逆方向に昇降路2内を昇降する。なお、10は、機械室8に回動自在に設けられて、主ロープ6の一部が巻き掛けられたそらせ車である。
また、11は一端部がかご1の下部に、他端部が釣合い重り3の下部に連結されて、かご1の位置に伴う主ロープ6の重量アンバランスを補正するコンペンロープ、12a及び12bは、昇降路2のピット部に回動自在に設けられ、外周面の綱溝にコンペンロープ11の一部が巻き掛けられた張り車、13はコンペンロープ11の振動等を抑制するダンパ、14はコンペンロープ11に所定の張力を付与する弾性体である。なお、一方の張り車12aがかご1の直下部に、他方の張り車12bが釣合い重り3の直下部に配置されている。
次に、上記主ロープ6及びコンペンロープ11の振れを防止するロープ振れ止め装置の構成について説明する。このロープ振れ止め装置には、かご1の上方に配置されて、かご1から駆動綱車7に至る主ロープ6の一部が挿通された第一振れ止め体15と、この第一振れ止め体15より一定距離下方となるかご1の下方に配置されて、かご1から張り車12aに至るコンペンロープ11の一部が挿通された第二振れ止め体16と、釣合い重り3の上方に配置されて、釣合い重り3からそらせ車10に至る主ロープ6の一部が挿通された第三振れ止め体17と、この第三振れ止め体17より一定距離下方となる釣合い重り3の下方に配置されて、釣合い重り3から張り車12bに至るコンペンロープ11の一部が挿通された第四振れ止め体18と、一端部に第二振れ止め体16が連結され、この一端部側から第一振れ止め体15、第三振れ止め体17が順次連結されて、他端部に第四振れ止め体18が連結されるとともに、一側に設けられた第一振れ止め体15及び第二振れ止め体16、並びに、他側に設けられた第三振れ止め体17及び第四振れ止め体18を釣瓶式に懸吊する振れ止めロープ19と、第二振れ止め体16及び第四振れ止め体18をつなぐ形で吊り下げられた振れ止めロープ19の重量アンバランスを補正する為の振れ止め用コンペンロープ25と、振れ止め用コンペンロープ25を案内するためにピットに設けられたかご側返し車26a及び釣合い重り側返し車26bと、機械室8に設けられて、振れ止めロープ19が巻き掛けられたロープ振れ止め用の駆動綱車20及び返し車21とが備えられている。
ここで、ロープ振れ止め用の上記駆動綱車20は、振れ止めロープ19を主ロープ6と同方向に、且つ、1/2の速さで移動させるように、駆動手段22により駆動される。そして、駆動手段22によって振れ止めロープ19が移動されることにより、第一振れ止め体15がかご1の上方においてかご1に連動して昇降し、第二振れ止め体16がかご1の下方において第一振れ止め体15に連動して昇降する。また、第三振れ止め体17が釣合い重り3の上方において釣合い重り3に連動して昇降し、第四振れ止め体18が釣合い重り3の下方において第三振れ止め体17に連動して昇降する。なお、図1における上記駆動手段22は、そらせ車10の回動軸に設けられた駆動歯車22aと、駆動綱車20の回動軸に設けられ、駆動歯車22aの2倍の歯数を有する従動歯車22bと、駆動歯車22a及び従動歯車22bに巻き掛けられた無端状の駆動チェーン22cとから構成される。
また、上記第一振れ止め体15は、鋼材やアルミ合金等の金属、CFRPやGFRP等の繊維強化樹脂等で構成されている。そして、第一振れ止め体15は、その中央部に上下に貫通する第一ロープ案内孔15aが設けられ、この案内孔15aに、かご1の上方に配置された主ロープ6が挿通されている。なお、第一ロープ案内孔15aは樹脂やゴム等の弾性体によりその周縁部が形成されているため、かご1が昇降する際に生じる主ロープ6との接触音を軽減することができる。また、第一振れ止め体15の両端部は、凹状に形成されている。そして、この両端部がかご1の両側に配置されたかご用ガイドレール4に係合することにより、第一振れ止め体15の昇降方向がかご用ガイドレール4によって案内される。
上記構成を有する第一振れ止め体15は、連結手段23を介して振れ止めロープ19に連結されている。ここで、振れ止めロープ19は、一方のかご用ガイドレール4に近接するように、かご1と一側の昇降路壁2aとの間に形成された間隙を上下に移動するように配置され、かご1の一側面に設けられた案内手段24により、一側の水平方向の移動が規制されて振れ防止が図られている。なお、案内手段24は、例えば、振れ止めロープ19の周囲を取り囲むようにローラ(図示せず)を井形に配置することによって構成される。
また、上記連結手段23は、第一振れ止め体15の中央部に回動自在に設けられ、その回動軸が鉛直方向に配置されたリンク23aと、振れ止めロープ19に固定された固定部23bと、リンク23a及び固定部23b間に設けられたアーム23c(第一連結部材)と、昇降路2の奥行方向(以下、「y方向」という)に配置されて、第一振れ止め体15の一端部及び固定部23b間に設けられたバネダンパ23d(第二連結部材)と、固定部23bに設けられた所定の重量を有する振れ止め体用重り23eとから構成される。なお、リンク23aは、第一振れ止め体15の昇降路2間口方向(以下、「x方向」という)の重心位置に配置される。そして、振れ止め体用重り23eは、振れ止めロープ19を中心として作用するアーム23cのy方向モーメント、並びに、アーム23c、振れ止め体15及びバネダンパ23dのx方向モーメントを相殺するようにその取付位置及び重量が調整されて振れ防止が図られている。また、リンク23aとバネダンパ23dとは、据付時にその長さを調整することができるように伸縮自在に構成されている。
一方、かご1の下方に配置された第二振れ止め体16は、第一振れ止め体15と同様の構成を有している。即ち、第二振れ止め体16は、鋼材やアルミ合金等の金属、CFRPやGFRP等の繊維強化樹脂等で構成され、その中央部に、かご1の下方に配置されたコンペンロープ11が挿通される第二ロープ案内孔16aが設けられている。また、凹状に形成された両端部がかご用ガイドレール4に係合することにより、第二振れ止め体16の昇降方向がかご用ガイドレール4によって案内されている。
そして、上記構成を有する第二振れ止め体16が、連結手段25を介して振れ止めロープ19の一端部に連結されている。ここで、上記連結手段25は、連結手段23と同様に、リンク25a、固定部25b、第一連結部材からなるアーム25c、第二連結部材からなるバネダンパ25d及び振れ止め体用重り25eから構成される。
なお、釣合い重り3の上下に配置された第三振れ止め体17及び第四振れ止め体18は、かご1の上下に配置された第一振れ止め体15及び第二振れ止め体16と同様の構成を有している。即ち、第三振れ止め体17は、その中央部に釣合い重り3の上方に配置された主ロープ6が挿通される第三ロープ案内孔17aが設けられ、連結手段26により振れ止めロープ19に連結されている。一方、第四振れ止め体18は、その中央部に釣合い重り3の下方に配置されたコンペンロープ11が挿通される第四ロープ案内孔18aが設けられ、連結手段27により振れ止めロープ19に連結されている。そして、第三振れ止め体17及び第四振れ止め体18とも、凹状に形成された両端部が釣合い重り用ガイドレール5に係合することにより、その昇降方向が案内されている。
次に、かかる構成を有するロープ振れ止め装置の動作について説明する。
図4及び図5はこの発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ振れ止め装置の動作を説明する図であり、図4はかご1が図1の状態から下降して、かご1及び釣合い重り3がその昇降可能範囲の中間部に位置した状態を、また、図5はかご1が図4の状態からさらに下降して、かご1がその昇降可能範囲の最下部に、釣合い重り3がその昇降可能範囲の最上部に達した状態をそれぞれ示したものである。
先ず、かご1がその昇降可能範囲の最上部に達した状態を示す図1について説明する。図1において、L1は第一振れ止め体15及び第二振れ止め体16間の距離、L2は第一振れ止め体15及び第二振れ止め体16の昇降可能範囲、L3は第一振れ止め体15が昇降可能範囲の最上部に達した際の昇降路2天井面及び第一振れ止め体15間の距離、L4は第一振れ止め体15が昇降可能範囲の最上部に達した際の昇降路2天井面及びかご1間の距離を示している。
そして、図1の状態からかご1が下降すると、前述の通り、第一振れ止め体15及び第二振れ止め体16は、かご1に連動してかご1の1/2の速度で下降する。この時、かご1は第一振れ止め体15の倍の速度で下降するため、第一振れ止め体15は、かご1の昇降可能範囲より上方に設けられた所定の第一基準位置と昇降路2内を昇降するかご1とのちょうど中間位置に常時配置されるように構成される。なお、L4=2×L3とすることにより、上記第一基準位置を昇降路2天井面とすることもできる。なお、かご1等の昇降時、振れ止めロープ19は、かご1に設けられた案内手段24により水平方向の移動が制限され、主ロープ6及びコンペンロープ11は、第一振れ止め体15の第一ロープ案内孔15a及び第二振れ止め体16の第二ロープ案内孔16aにより水平方向の移動が制限される。そして、図4に示すように、かご1がその昇降可能範囲の中間部に達すると、かご1は、第一振れ止め体15と第二振れ止め体16のちょうど中間位置に配置される。
また、図5において、L5は第二振れ止め体16が昇降可能範囲の最下部に達した際の張り車12b及び第二振れ止め体16間の距離、L6は第二振れ止め体16が昇降可能範囲の最下部に達した際の張り車12a及びかご1間の距離を示している。ここで、かご1は第二振れ止め体16の倍の速度で下降するため、第一振れ止め体16は、かご1の昇降可能範囲より下方に設けられた所定の第二基準位置と昇降路2内を昇降するかご1とのちょうど中間位置に常時配置されるように構成される。なお、L6=2×L5とすることにより、上記第二基準位置を張り車12aの上面とすることも可能である。そして、第一振れ止め体15及び第二振れ止め体16間の距離L1は、第一振れ止め体15又は第二振れ止め体16とかご1との接触を防止するため、L2の半分の距離より長く設定される。
かかる構成を有することにより、かご1が昇降路2内を昇降する場合においても、第一振れ止め体15及び第二振れ止め体16は、かご1や昇降路2天井面、張り車12aに接触することはなく、騒音を発生させる恐れがない。また、主ロープ6及びコンペンロープ11の振れを確実に防止することができるとともに、振れ止めロープ19の振れも案内手段24等によって確実に防止することが可能となる。
なお、上記においては、かご1側の主ロープ6及びコンペンロープ11について説明したが、釣合い重り3側の主ロープ6及びコンペンロープ11も同様の構成により、騒音を発生させずに振れを確実に防止することができる。即ち、釣合い重り3は第三振れ止め体17及び第四振れ止め体18の倍の速度で上昇するため、第三振れ止め体17は、釣合い重り3の昇降可能範囲の上方に設けられた所定の第三基準位置と昇降路2内を昇降する釣合い重り3とのちょうど中間位置に常時配置され、第四振れ止め体18は、釣合い重り3の昇降可能範囲の下方に設けられた所定の第四基準位置と昇降路2内を昇降する釣合い重り3とのちょうど中間位置に常時配置されるように構成される。なお、第三振れ止め体17及び第四振れ止め体18の取付位置を調整することにより、上記と同様に、第三基準位置を昇降路2天井面に、第四基準位置を張り車12bにすることも可能である。
また、この発明においては、かご1及び釣合い重り3の上下に1つずつ振れ止め体を配置した場合について説明したが、昇降工程が長い場合には、昇降路2の昇降工程を均等にN分割して、(N−1)個の振れ止め体を均等に分割した節に設置することによってもこの発明と同様の効果を奏することが可能である。かかる場合には、かご1及び釣合い重り3の昇降速度をSとした場合に、振れ止め体の昇降速度S1を、かご1、釣合い重り3に近い側から、以下の式を満足するように制御すれば良い。
S1=S×(N−n)/N (n=1,2,‥‥,N−1)
かかる構成を有することにより、多数の振れ止め体を使用して、騒音を発生させずに主ロープ6及びコンペンロープ11の振れを確実に防止することが可能となる。
なお、振れ止めロープ19と駆動手段20のすべりによって、第一乃至第四振れ止め体15乃至18とかご1や釣合い重り3との位置関係が変化して接触することを防止するため、駆動装置22とかご側返し車26a又は釣合い重り側返し車26bの何れかにエンコーダ等の検出装置を設け、信号出力の差からエレベータを停止させる安全装置を設けても良い。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置の構成を示す正面図である。 図1に示すエレベータ装置の平面図である。 図1に示すエレベータ装置の底面図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ振れ止め装置の動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータのロープ振れ止め装置の動作を説明する図である。
符号の説明
1 かご
1a、3a ガイドシュー
2 昇降路
2a 昇降路壁
3 釣合い重り
4 かご用ガイドレール
5 釣合い重り用ガイドレール
6 主ロープ
7 駆動綱車
8 機械室
9 巻上機
10 そらせ車
11 コンペンロープ
12a、12b 張り車
13 ダンパ
14 弾性体
15 第一振れ止め体
15a 第一ロープ案内孔
16 第二振れ止め体
16a 第二ロープ案内孔
17 第三振れ止め体
17a 第三ロープ案内孔
18 第四振れ止め体
18a 第四ロープ案内孔
19 振れ止めロープ
20 駆動綱車
21 返し車
22 駆動手段
22a 駆動歯車
22b 従動歯車
22c 駆動チェーン
23、25、26、27 連結手段
23a、25a リンク
23b、25b 固定部
23c、25c アーム
23d、25d バネダンパ
23e、25e 振れ止め体用重り
24 案内手段
25 振れ止め用コンペンロープ
26a かご側返し車
26b 釣合い重り側返し車

Claims (6)

  1. エレベータのかごの上方に配置され、前記かご上方の主ロープが挿通された第一ロープ案内孔を有する第一振れ止め体と、
    この第一振れ止め体より一定距離下方となる前記かごの下方に配置され、前記かご下方のコンペンロープが挿通された第二ロープ案内孔を有する第二振れ止め体と、
    前記第一振れ止め体及び前記第二振れ止め体を懸吊する振れ止めロープと、
    エレベータ昇降路内に立設され、前記かご並びに前記第一振れ止め体及び前記第二振れ止め体の昇降方向を案内するかご用ガイドレールと、
    前記振れ止めロープを前記主ロープより低速で移動させるとともに、前記第一振れ止め体を前記かごの上方において前記かごに連動して昇降させて、前記第二振れ止め体を前記かごの下方において前記第一振れ止め体に連動して昇降させる駆動手段と
    を備え
    前記振れ止めロープは、一側が一方の前記かご用ガイドレールに近接して配置され、
    前記第一振れ止め体及び前記第二振れ止め体は、各振れ止め体の中央部及び前記振れ止めロープの間に設けられた第一連結部材と、各振れ止め体の一端部及び前記振れ止めロープの間に設けられた第二連結部材とを備えた連結手段により前記振れ止めロープにそれぞれ連結され
    ことを特徴とするエレベータのロープ振れ止め装置。
  2. 第一振れ止め体は、かごの昇降可能範囲より上方に設けられた第一基準位置と昇降路内を昇降する前記かごとの中間位置に常時配置されたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  3. 第二振れ止め体は、昇降路内を昇降するかごと前記かごの昇降可能範囲より下方に設けられた第二基準位置との中間位置に常時配置されたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  4. 第二連結部材は、バネダンパであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  5. 振れ止めロープを中心として作用する各振れ止め体及び連結手段のモーメントを相殺するように調整された振れ止め体用重りが備えられたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  6. 振れ止めロープは、かごに設けられた案内手段により、一側の水平方向の移動が規制されたことを特徴とする請求項1から請求項の何れかに記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
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