JP2021050049A - 主ロープの振れ抑制装置 - Google Patents

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【課題】作動時に乗りかご内に伝わる騒音の大きさを低減できる主ロープの振れ抑制装置を提供する。【解決手段】振れ抑制装置30は、乗りかご14上方のかご側主ロープ群12Aに取り付けられた支持部32と、支持部32よりも上方のかご側主ロープ群12Aに取り付けられ、支持部32に連結された振れ抑制用ロープR1,R2,R3,R4を引っ張ることにより同ロープ群12Aの振れを抑制する振れ抑制ユニット42,48を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、主ロープの振れ抑制装置に関し、特に、地震等によりエレベータが設置された建物が揺れるのに起因して生じる主ロープの振れを抑制する主ロープの振れ抑制装置に関する。
近年、建築物の高層化が進むにつれ、ロープ式のエレベータにおいて、地震や強風によって建物に揺れが生じた場合における主ロープの振れが問題となっている。
高層建築物に設置されるロープ式エレベータは、かごの昇降路上部の直上に機械室が設けられ、当該機械室にかごを駆動する巻上機が設置されている場合が多い。巻上機の一部を構成する綱車には、主ロープが掛けられており、主ロープの一端側には乗りかごが、他端側には釣合いおもりが各々連結され、各々主ロープによって吊り下げられている。
そして、原動機によって綱車を正転または逆転することにより、鉛直方向に敷設された一対のかご用ガイドレールに案内された乗りかごが昇降される構成となっている。
このような構成のエレベータにおいて、例えば、長周期地震動により建物が揺れると建物最上部から乗りかごを吊り下げている主ロープも建物の揺れとほぼ同じ向きに水平方向に振れる(以下、この水平方向の主ロープの振れを「横振れ」と称する)。
従来、建物に設置された長周期振動感知器によって感知される当該建物の揺れの大きさから主ロープの振れの大きさを推定し、当該主ロープの振れの大きさの程度に応じて、エレベータの管制運転を実施し、一時的にエレベータの運行を停止するなどしている。
しかしながら、建物の振れが収まった後も主ロープの振れが収束するまでの間、エレベータの通常運転を再開できないという問題がある。また、地震や強風により発生する建物揺れの周波数に主ロープが共振した場合には、主ロープの振れが大きくなることも考えられる。このような場合には、主ロープが昇降路内に設置された機器類などに接触して破損させることも起こり得る。そして、機器類が破損してしまうと、保守員などによる修理作業が必要になるため通常運転の再開までにより長い期間を要するという問題もある。
特許文献1には、主ロープに取り付けられたクランプに接続されるとともに、両端側が各々クランプから斜め下方に延びて乗りかご上面の対向する角部に設置された滑車に架け渡された状態で同上面中央部のアクチュエータ(振れ抑制部)に連結された振れ抑制用ロープを、同アクチュエータで引っ張ることによりクランプを加振して主ロープの横振れを抑制する主ロープの振れ抑制装置が開示されている。
特開平3−51279号公報
上記特許文献1に記載の主ロープの振れ抑制装置では、乗りかご上面に振れ抑制部が設置されているため同抑制部の作動音が乗りかご内に伝わりやすい。このため、主ロープの横振れに伴って主ロープの振れ抑制装置が作動すると乗りかご内の騒音が大きくなりやすいという問題がある。
本発明では、作動時に乗りかご内に伝わる騒音の大きさを低減できる主ロープの振れ抑制装置を提供することを目的とする。
本発明の主ロープの振れ抑制装置は、エレベータ用乗りかごを吊り下げる主ロープに振れが生じたときに主ロープの振れを抑制する振れ抑制装置であって、乗りかご上方の主ロープに取り付けられた支持部と、支持部よりも上方の主ロープに取り付けられ、支持部に連結された振れ抑制用ロープを引っ張ることにより主ロープの振れを抑制する振れ抑制部と、を備えることを特徴とする。
本発明の主ロープの振れ抑制装置において、振れ抑制部は、振れ抑制用ロープが架け渡された滑車と、滑車を回転駆動する駆動部とを含んでもよい。
本発明の主ロープの振れ抑制装置において、振れ抑制部は、直交する2方向の主ロープの振れを抑制するように構成されてもよい。
本発明の主ロープの振れ抑制装置によれば、主ロープに取り付けられた振れ抑制部が支持部に連結された振れ抑制用ロープを引っ張ることにより主ロープの横振れを抑制する。この構成では、主ロープの横振れに伴って振れ抑制部が作動しても振れ抑制部は主ロープに取り付けられているため振れ抑制部の作動音が乗りかご内に伝わり難い。この結果、主ロープの横振れに伴って振れ抑制部が作動したときに乗りかご内に伝わる騒音の大きさを低減できる。
本発明の一実施形態である主ロープの振れ抑制装置が適用されるエレベータの全体構成図である。 図1に示す主ロープの振れ抑制装置を斜め後方から見た場合の斜視図と、主ロープの振れ抑制装置に含まれる支持部の平面図を丸囲みの中に示す図である。 図3(a)は、図2に示すA方向から見たときの主ロープの振れ抑制装置の構成と滑車周辺の部分拡大図を一部に示す図である。図3(b)は、主ロープの振れ抑制装置に含まれる駆動部の構成を示す部分断面図である。 主ロープ群に横振れが生じたときの主ロープの振れ抑制装置およびその周辺の構成を示す図と、同図に含まれる主ロープの振れ抑制装置の状態を示す部分拡大図を含む図である。
以下、本発明の一実施形態である主ロープの振れ抑制装置が適用されるエレベータ10について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、図中に示す「X」は張車19の軸方向と平行な水平方向Xを示し、「Y」は水平方向Xに直交する水平方向Yを示し、「Z」は水平方向X,Yに各々直交する上下方向Zを示すものとする。
図1は、エレベータ10の概略構成を示す図である。図1において、図示簡略化のため主ロープ群12は1本のロープとして図示している。図1に示すように、エレベータ10は、トラクション方式のロープ式エレベータであり、複数本の主ロープ12−1,12−2,12−3(図2参照)からなる主ロープ群12の一端側に乗りかご14が吊り下げられ、他端側に釣合おもり15が吊り下げられる。
また、図1に示すように、乗りかご14上方の主ロープ群12には、主ロープの振れ抑制装置(以下、「振れ抑制装置」と表記する)30が取り付けられている。また、乗りかご14は、昇降路17の壁面に同かご14に対応して設けられている一対のガイドレール(不図示)に沿って上下方向Zに昇降可能に構成されている。同様に、釣合おもり15も、同おもり15に対応して設けられている一対のガイドレール(不図示)に沿って上下方向Zに昇降可能に設けられている。
さらに、乗りかご14には、乗りかご14の昇降位置によって吊り下げ重量が変動する主ロープ群12や、トラベリングケーブル(不図示)などの重量のアンバランスを補償する機能を有する補償ロープ16の一端が接続されている。この補償ロープ16は、昇降路17の底部であるピット17−1に設置された張車19に架け渡されており、他端側が釣合おもり15の下端部に接続される。
主ロープ群12は、昇降路17直上の機械室Mに設置されている巻上機18の綱車18A及びそらせ車18Bに架け渡されており、不図示の巻上機モータにより綱車18Aを正転または逆転させることにより乗りかご14及び釣合おもり15を相対的に昇降させる機能を有する。また、機械室Mには、巻上機18等の運転や振れ抑制装置30の動作を統括的に制御する制御部20が設けられている。本実施形態では、機械室Mに設けられた制御部20により振れ抑制装置30の動作を制御しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、乗りかご14の上面14Rに振れ抑制装置30の動作を制御する制御部を設けるようにしてもよい。なお、本実施形態では、主ロープの本数が3本である場合を例に挙げて説明しているが、主ロープの本数は3本未満であってもよいし、3本より多くてもよい。
以下の説明では、主ロープ群12における乗りかご14を吊り下げている部分をかご側主ロープ群12Aと称し、釣合おもり15を吊り下げている部分を釣合おもり側主ロープ群12Bと必要に応じて呼称する。上記の定義に従えば、主ロープ群12に占めるかご側主ロープ群12Aと、釣合おもり側主ロープ群12Bの長さは乗りかご14の昇降位置によって変動する。図1に1点鎖線で示すかご側主ロープ群12Aは、かご側主ロープ群12Aが横振れ(後段に詳述)したときの状態の一例を模式的に示したのである。
また、制御部20は、昇降路17内に、複数設置されているロープ振れ検知センサ(不図示)を介してかご側主ロープ群12Aの振れを検知し、検知結果に基づいてかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制するように振れ抑制装置30の動作を制御する。これにより、かご側主ロープ群12Aの横振れを早期に抑制することができる。また、制御部20における振れ抑制装置30の駆動制御については、シミュレーションなどを用いてかご側主ロープ群12Aの横振れを減衰させるのに適切な駆動パターンを予め算出して用いてもよい。また、かご側主ロープ群12Aを実際に横振れさせた状態で振れ抑制装置30を動作させるなどしてかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制させる上で適切な駆動パターンを実験的に算出するようにしてもよい。
図2は、図1に示す振れ抑制装置30の斜視図である。図2では、図1に示す振れ抑制装置30を斜め後方から見たときの構成を示している。図3(a)は、図2に示すA方向から見たときの振れ抑制装置30の構成を示す図である。図2および図3(a)に示すように、振れ抑制装置30は、乗りかご14直上方のかご側主ロープ群12Aに固定された支持部32と、支持部32上方のかご側主ロープ群12Aに固定された振れ抑制部40とを備える。
支持部32は、上面視において略十字状に構成されており、X方向に延びる振れ抑制片34と、Y方向に延びる振れ抑制片36とから構成される。支持部32の中央部には、厚み方向に貫通する筒H1,H2,H3が設けられている。各筒H1〜H3には、かご側主ロープ群12Aを構成する各主ロープ12−1,12−2,12−3が挿通されている。各主ロープ12−1,12−2,12−3は、各筒H1〜H3内でボルト(不図示)などの固定具を用いて支持部32に固定されている。
また、図2に示すように、振れ抑制部40は、X方向におけるかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する振れ抑制ユニット42と、同ユニット42の直上方に配置されたY方向におけるかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する振れ抑制ユニット48から構成される。振れ抑制ユニット42,48は同一構成を備えるため、以下の説明では、振れ抑制ユニット42について主に説明を行うとともに、振れ抑制ユニット48については適宜説明を省略する。
図3(a)に示すように、振れ抑制ユニット42は、かご側主ロープ群12Aに固定された略箱状の外観を有する本体43を含む。本体43は、両側面に滑車44,45を備えるとともに駆動部46を一端部に備えている。両滑車44,45の構成及び周辺構成は同一であるため、以下の説明では、滑車45の構成及び周辺構成について主に説明するとともに、滑車44及び周辺構成については適宜説明を省略する。滑車45は、輪軸型の滑車、すなわち、外側に形成された大径の滑車部45Aと、内側に形成された小径の滑車部45Bから構成される。また、図3(a)に示すように、駆動部46には駆動軸46A,46Bが両側面側から各々突き出すように設けられており、駆動軸46A,46Bを介して駆動用滑車47A,47Bが各々回転駆動される。駆動用滑車47A,47Bの構成および周辺構成は同一であるため、駆動用滑車47Bおよび同滑車47Bの周辺構成について以下において主に説明を行うとともに、駆動用滑車47Aおよび同滑車47Aの周辺構成については適宜説明を省略する。
上述した滑車45における内側の滑車部45Bと駆動用滑車47Bの間には、駆動用ロープD1が架け渡さており、駆動用ロープD1を介して滑車45が回転駆動される。また、図3(a)に示すように、滑車45における大径の滑車部45Aには支持部32を構成する振れ抑制片34の両端部34A,34Bに各々両端を連結された振れ抑制用ロープR2が架け渡されている。これにより、駆動用滑車47Bの回転に伴って振れ抑制用ロープR2を介して支持部32を構成する振れ抑制片34を引っ張ることができる。
図3(b)は、本体43の滑車45周辺の構成を示す部分断面図である。図3(b)に示すように、本体43の内部には、上下方向Zに沿ってガイド用突起部43Aが設けられており、このガイド用突起部43Aと側壁部43Bとの間を上下動可能に配置された略直方体状のスライド部材49が設けられている。また、側壁部43Bには、スライド部材49に対向する位置に縦長のスリット43B−1が設けられている。このスライド部材49には、スリット43B−1に挿通された状態で滑車45の軸45−1が回転自在に軸支されている。また、スライド部材49と本体43の底部43Cの間には弾性バネSP1が配置されている。これらの構成により、本体43に滑車45を縦方向、換言すると、かご側主ロープ群12Aが横振れしていないときに上下方向Zと略平行な方向に移動可能な状態で滑車45を支持させる。
上記構成により、かご側主ロープ群12Aの横振れや振れ抑制ユニット42,48の駆動により本体43と支持部32との距離が変動した場合に、滑車45が上下動することにより距離の変動を吸収できる。これにより、振れ抑制用ロープR2が撓んだり、過大な張力が作用するなどして同ロープR2が滑車45から脱落するのを防止できる。本実施形態では、滑車45を上下方向Zに移動可能な状態で本体43に支持させているが、本体43と滑車45の間の距離の変化が微小で無視できる場合には、滑車45を縦方向に移動可能な状態で本体43に支持させなくともよい。
続いて、図4を用いてかご側主ロープ群12Aが横振れしたときの振れ抑制装置30の動作について説明する。図4は、かご側主ロープ群12Aが横振れしたときの状態を模式的に示す図である。
図4では、上下方向Zにおける最大振幅となる位置において、かご側主ロープ群12Aが原点位置PからY1方向に横振れして位置P1に至り、位置P1でかご側主ロープ群12Aの振れ方向がY2方向に変化して原点位置Pを通過して反対側の位置P2に到達し、位置P2で振れ方向がY1方向に変化するように横振れしているものとする。ここで、原点位置とは、かご側主ロープ群12Aが横振れしていない状態、すなわち、静止状態におけるかご側主ロープ群12Aの位置を意味している。
図4に示すように、制御部20は、かご側主ロープ群12Aに横振れが生じたことを振れ検知センサ(不図示)によって検知すると、横振れ方向側の振れ抑制片34,36の端部34A,34B,36A,36Bを振れ抑制用ロープR1,R2,R3,R4を介して各々引っ張るよう振れ抑制ユニット42,48の駆動を制御する。
より具体的には、図4に示すように、かご側主ロープ群12Aが原点位置Pと位置P1との間でY方向に横振れしている場合には、振れ抑制用ロープR3,R4を介して振れ抑制片36の端部36Aを振れ抑制ユニット48が引っ張る。この際、かご側主ロープ群12Aが位置P1に位置しているときに振れ抑制ユニット48が振れ抑制片36の端部36Aを引っ張る力の大きさが最も大きくなるように振れ抑制ユニット48の駆動を制御するのが好ましい。これにより、かご側主ロープ群12Aの横振れを早期に減衰させることができる。
ところで、振れ抑制ユニット42,48よりも支持部32の方が乗りかご14に近接した位置でかご側主ロープ群12Aに取り付けられている。一方、かご側主ロープ群12Aの一端は、乗りかご14に取り付けられている。このため、水平方向に同じ大きさの力が作用した場合には、乗りかご14から比較的離れた位置でかご側主ロープ群12Aに固定されている振れ抑制ユニット42,48の方が支持部32よりも水平方向に変位しやすい。そのため、支持部32の端部36Aを振れ抑制ユニット48が振れ抑制用ロープR3,R4を介して引っ張ると、振れ抑制ユニット48の方が水平方向に相対的に大きく変位する。そして、振れ抑制ユニット48の固定された部分のかご側主ロープ群12AをY1方向に同ユニット48が付勢することにより、かご側主ロープ群12Aの横振れを早期に減衰させることができる。
なお、振れ抑制ユニット48が支持部32を振れ抑制用ロープR3,R4を介して斜め上方に引っ張ると、支持部32を介してかご側主ロープ群12Aを上方に引っ張る力も作用する。しかしながら、かご側主ロープ群12Aが乗りかご14を吊り下げている力の大きさは、振れ抑制ユニット42,48が支持部32を引っ張る力よりも相当程度大きい。このため、振れ抑制ユニット42,48が支持部32を引っ張ることによりかご側主ロープ群12Aに弛みが生じることはない。
また、図4に示すように、支持部32の端部36Aを振れ抑制ユニット48が引っ張る際、振れ抑制ユニット42と振れ抑制片34との間隔に変動が生じるが、この変動は滑車44,45の上下動により吸収される。このようにして、振れ抑制用ロープR1,R2が滑車44,45から脱落することを防止できる。
一方、図4に示す原点位置Pと位置P2との間でかご側主ロープ群12AがY方向に横振れしている場合には、支持部32における振れ抑制片36の端部36Bを振れ抑制用ロープR3,R4を介して振れ抑制ユニット48が引っ張る。これにより、上記同様にかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制できる。このように、かご側主ロープ群12Aの横振れ位置に近接する振れ抑制片36の端部36A,36Bを振れ抑制ユニット48が交互に引っ張るよう制御部20が振れ抑制ユニット48の駆動制御を行うことによりかご側主ロープ群12Aの横振れを早期に減衰させることができる。
また、かご側主ロープ群12AがX方向に横振れしているときは、上述したかご側主ロープ群12がY方向に横振れしている場合と同様に振れ抑制片34の端部34A,34Bを引っ張るよう制御部20が振れ抑制ユニット42の駆動を制御すればよい。これにより、X方向におけるかご側主ロープ群12Aの横振れも早期に減衰させることができる。
一方、X方向及びY方向以外の方向にかご側主ロープ群12Aが横振れした場合には、上述した振れ抑制ユニット42,48の駆動制御により、かご側主ロープ群12Aの横振れ変位のX方向成分およびY方向成分を振れ抑制ユニット42,48で各々減衰させればよい。すなわち、振れ抑制ユニット42が上記X方向成分を減衰させるとともに、振れ抑制ユニット48が上記Y方向成分を減衰させるよう両抑制ユニット42,48の駆動を制御すればよい。これにより、X方向およびY方向以外の方向におけるかご側主ロープ群12Aの横振れも早期に減衰させることができる。
主ロープの振れ抑制装置30によれば、かご側主ロープ群12Aに取り付けられた振れ抑制ユニット42,48が支持部32に連結された振れ抑制用ロープR1〜R4を引っ張ることによりかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する。この構成では、かご側主ロープ群12Aの横振れに伴って振れ抑制ユニット42,48が作動しても同ユニット42,48はかご側主ロープ群12Aに取り付けられているため同ユニット42,48の作動音が乗りかご14内に伝わり難い。この結果、かご側主ロープ群12Aの横振れに伴って振れ抑制ユニット42,48が作動したときに乗りかご14内に伝わる騒音の大きさを低減できる。
上記実施形態では、振れ抑制ユニット42,48を用いてX方向およびY方向におけるかご側主ロープ群12Aの横振れを減衰させているが、いずれか一方の振れ抑制ユニットだけを備えてX方向またはY方向の横振れを減衰させるようにしてもよい。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10 エレベータ
12 主ロープ群
12−1,12−2,12−3 主ロープ
12A かご側主ロープ群
12B 釣合おもり側主ロープ群
14 乗りかご
30 振れ抑制装置(主ロープの振れ抑制装置)
32 支持部
34,36 振れ抑制片
34A,34B,36A,36B 端部
40 振れ抑制部
42,48 振れ抑制ユニット
43 本体
44,45 滑車
45A,45B 滑車部
46 駆動部
46A,46B 駆動軸
47A,47B 駆動用滑車
D1 駆動用ロープ
R1,R2,R3,R4 振れ抑制用ロープ
P 原点位置
P1,P2 位置
X,Y 水平方向
Z 上下方向

Claims (3)

  1. エレベータ用乗りかごを吊り下げる主ロープに振れが生じたときに前記主ロープの振れを抑制する振れ抑制装置であって、
    前記乗りかご上方の前記主ロープに取り付けられた支持部と、
    前記支持部よりも上方の前記主ロープに取り付けられ、前記支持部に連結された振れ抑制用ロープを引っ張ることにより前記主ロープの振れを抑制する振れ抑制部と、を備えることを特徴とする、
    主ロープの振れ抑制装置
  2. 前記振れ抑制部は、前記振れ抑制用ロープが架け渡された滑車と、前記滑車を回転駆動する駆動部とを含む、
    請求項1に記載の主ロープの振れ抑制装置。
  3. 前記振れ抑制部は、直交する2方向の前記主ロープの振れを抑制するように構成されている、
    請求項1または2に記載の主ロープの振れ抑制装置。
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