JP6819749B1 - 主ロープの振れ抑制装置 - Google Patents

主ロープの振れ抑制装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6819749B1
JP6819749B1 JP2019167546A JP2019167546A JP6819749B1 JP 6819749 B1 JP6819749 B1 JP 6819749B1 JP 2019167546 A JP2019167546 A JP 2019167546A JP 2019167546 A JP2019167546 A JP 2019167546A JP 6819749 B1 JP6819749 B1 JP 6819749B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
runout
main rope
rope
car
suppressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019167546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021042069A (ja
Inventor
佐藤 功一
功一 佐藤
中川 淳一
淳一 中川
佑輔 大野
佑輔 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitec Co Ltd
Original Assignee
Fujitec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitec Co Ltd filed Critical Fujitec Co Ltd
Priority to JP2019167546A priority Critical patent/JP6819749B1/ja
Priority to CN201911089203.1A priority patent/CN112499421B/zh
Priority to US16/775,449 priority patent/US11325812B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6819749B1 publication Critical patent/JP6819749B1/ja
Publication of JP2021042069A publication Critical patent/JP2021042069A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/06Arrangements of ropes or cables
    • B66B7/068Cable weight compensating devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/16Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well
    • B66B5/18Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces
    • B66B5/24Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well and applying frictional retarding forces by acting on guide ropes or cables
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/04Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
    • B66B7/048Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes including passive attenuation system for shocks, vibrations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/06Arrangements of ropes or cables

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

【課題】主ロープの振れを効率よく抑制することができる主ロープの振れ抑制装置を提供する。【解決手段】主ロープの振れ抑制装置30は、かご側主ロープ群12Aに振れが生じたときに、かご側主ロープ群12Aに取り付けられた連結具34を振れ抑制用ロープ52で引っ張ることによりかご側主ロープ群12Aの振れを抑制するものであり、乗りかご14上方のかご側主ロープ群12Aに取り付けられた連結具34と、連結具34と同じ高さ位置で支持された第1の滑車44と、連結具34に連結されるとともに第1の滑車44に架け渡された第1の振れ抑制用ロープ52を引っ張ることによりかご側主ロープ群12Aの振れを抑制するアクチュエータ48を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、主ロープの振れ抑制装置に関し、特に、地震等によりエレベータが設置された建物が揺れるのに起因して生じる主ロープの振れを抑制する主ロープの振れ抑制装置に関する。
近年、建築物の高層化が進むにつれ、ロープ式のエレベータにおいて、地震や強風によって建物に揺れが生じた場合における主ロープの振れが問題となっている。
高層建築物に設置されるロープ式エレベータは、かごの昇降路上部の直上に機械室が設けられ、当該機械室にかごを駆動する巻上機が設置されている場合が多い。巻上機の一部を構成する綱車には、主ロープが掛けられており、主ロープの一端側には乗りかごが、他端側には釣合いおもりが各々連結され、各々主ロープによって吊り下げられている。
そして、原動機によって綱車を正転または逆転することにより、鉛直方向に敷設された一対のかご用ガイドレールに案内された乗りかごが昇降される構成となっている。
このような構成のエレベータにおいて、例えば、長周期地震動により建物が揺れると建物最上部から乗りかごを吊り下げている主ロープも建物の揺れとほぼ同じ向きに水平方向に振れる(以下、この水平方向の主ロープの振れを「横振れ」と称する)。
従来、建物に設置された長周期振動感知器によって感知される当該建物の揺れの大きさから主ロープの振れの大きさを推定し、当該主ロープの振れの大きさの程度に応じて、エレベータの管制運転を実施し、一時的にエレベータの運行を停止するなどしている。
しかしながら、建物の振れが収まった後も主ロープの振れが収束するまでの間、エレベータの通常運転を再開できないという問題がある。また、地震や強風により発生する建物揺れの周波数に主ロープが共振した場合には、主ロープの振れが大きくなることも考えられる。このような場合には、主ロープが昇降路内に設置された機器類などに接触して破損させることも起こり得る。そして、機器類が破損してしまうと、保守員などによる修理作業が必要になるため通常運転の再開までにより長い期間を要するという問題もある。
特許文献1には、主ロープに取り付けられたクランプ(連結具)に接続されるとともに、両端側が各々クランプから斜め下方に延びて乗りかご上面の対向する角部に設置された滑車に架け渡された状態で同上面中央部のアクチュエータに連結された振れ抑制用ロープを、同アクチュエータで引っ張ることによりクランプを加振して主ロープの横振れを抑制する主ロープの振れ抑制装置が開示されている。
特開平3−51279号公報
上記特許文献1に記載の振れ抑制装置では、主ロープの横振れを抑制するために振れ抑制用ロープを斜め下方に引っ張る必要がある。このため、横振れ方向と平行な方向である略水平方向に主ロープを引っ張る場合と比較してより大きな引っ張り力で振れ抑制用ロープを引っ張る必要があり、主ロープの横振れを効率よく抑制することができないという問題がある。
本発明では、主ロープの横振れを効率よく抑制することができる主ロープの振れ抑制装置を提供することを目的とする。
本発明の主ロープの振れ抑制装置は、エレベータ用乗りかごを吊り下げる主ロープに振れが生じたときに、主ロープに取り付けられた連結具を振れ抑制用ロープで引っ張ることにより主ロープの振れを抑制する主ロープの振れ抑制装置であって、乗りかご上方の主ロープに取り付けられた連結具と、連結具と同じ高さ位置で支持された第1の滑車と、連結具に連結されるととともに第1の滑車に架け渡された第1の振れ抑制用ロープを引っ張ることにより主ロープの振れを抑制する機能を有する駆動部と、を備えることを特徴とする。
本発明の主ロープの振れ抑制装置において、第1の振れ抑制用ロープは、回転可能な接続具を介して連結具に接続されるのが好ましい。
また、本発明の主ロープの振れ抑制装置において、連結具を間に挟んで第1の滑車と対向するように配置された第2の滑車と、連結具に連結されるとともに第2の滑車に架け渡された第2の振れ抑制用ロープを介して連結具を引っ張る張力付与ユニットと、を含むのが好ましい。
本発明の主ロープの振れ抑制装置によれば、連結具と同じ高さ位置に設けられている第1の滑車に第1の振れ抑制用ロープを架け渡した状態で駆動部が第1の振れ抑制用ロープを引っ張る。このため、第1の振れ抑制用ロープを用いて略水平方向に連結具を引っ張ることができるので主ロープの横振れを効率よく抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態である主ロープの振れ抑制装置が適用されるエレベータの全体構成図である。 図1に含まれる主ロープの振れ抑制装置の斜視図である。 図3(a)は、図2に示す主ロープの振れ抑制装置の上面視における構成を示すとともに主ロープの振れ抑制装置に含まれる連結具の部分拡大図を丸囲みの中に示す図である。図3(b)は、図2に示す主ロープの振れ抑制装置の側面図である。 図4(a)は、主ロープの振れ抑制装置に含まれる連結具が原点位置からE1方向に横振れした場合における主ロープの振れ抑制装置の動作状態を図3(a)と同様に示す図である。図4(b)は、主ロープの振れ抑制装置に含まれる連結具が原点位置からE2方向に横振れした場合における主ロープの振れ抑制装置の動作状態を図3(a)と同様に示す図である。 図5(a)は、主ロープの振れ抑制装置に含まれる連結具が原点位置からE3方向に横振れした場合における主ロープの振れ抑制装置の動作状態を図3(a)と同様に示す図である。図5(b)は、主ロープの振れ抑制装置に含まれる連結具が原点位置からE4方向に横振れした場合における主ロープの振れ抑制装置の動作状態を図3(a)と同様に示す図である。
以下、本発明の一実施形態である主ロープの振れ抑制装置が適用されるエレベータ10について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において、図中に示す「X」は上梁14A−1の長手方向に平行をなす水平方向Xを示し、「Y」は水平方向Xに直交する水平方向Yを示し、「Z」は水平方向X,Yに各々直交する上下方向Zを示すものとする。また、必要に応じて水平方向XをX方向と、水平方向YをY方向とも表記する。
図1は、エレベータ10の概略構成を示す図である。図1において、図示簡略化のため主ロープ群12は1本のロープとして図示している。図1に示すように、エレベータ10は、トラクション方式のロープ式エレベータであり、複数本の主ロープ12−1,12−2,12−3,…,(図2参照)からなる主ロープ群12の一端側に乗りかご14を支持するかご枠14Aが吊り下げられ、他端側に釣合おもり15が吊り下げられる。かご枠14Aには、主ロープの振れ抑制装置(以下、「振れ抑制装置」と表記する)30が取り付けられている。また、乗りかご14は、昇降路17の壁面に同かご14に対応して設けられている一対のガイドレール(不図示)に沿って上下方向Zに昇降可能に構成されている。同様に、釣合おもり15も、同おもり15に対応して設けられている一対のガイドレール(不図示)に沿って上下方向Zに昇降可能に設けられている。
さらに、かご枠14Aには、乗りかご14の昇降位置によって吊り下げ重量が変動する主ロープ群12やトラベリングケーブル(不図示)などの重量のアンバランスを補償する機能を有する補償ロープ16の一端が接続されている。この補償ロープ16は、昇降路17の底部であるピット17−1に設置された張車19に架け渡されており、他端側が釣合おもり15の下端部に接続される。
主ロープ群12は、昇降路17直上の機械室Mに設置されている巻上機18の綱車18A及びそらせ車18Bに架け渡されており、不図示の巻上機モータにより綱車18Aを正転または逆転させることにより乗りかご14及び釣合おもり15を相対的に昇降させる機能を有する。また、機械室Mには、巻上機18等の運転や振れ抑制装置30の動作を統括的に制御する制御部20が設けられている。なお、本実施形態では、機械室Mに設けられた制御部20により振れ抑制装置30の動作を制御しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、乗りかご14の上面14Rに振れ抑制装置30の動作を制御する制御部を設けるようにしてもよい。
以下の説明では、主ロープ群12における乗りかご14を吊り下げている部分をかご側主ロープ群12Aと称し、釣合おもり15を吊り下げている部分を釣合おもり側主ロープ群12Bと必要に応じて呼称する。上記の定義に従えば、主ロープ群12に占めるかご側主ロープ群12Aと、釣合おもり側主ロープ群12Bの長さは乗りかご14の昇降位置によって変動する。ここで、図1に1点鎖線で示すかご側主ロープ群12Aは、かご側主ロープ群12Aが横振れ(後段に詳述)したときの状態の一例を模式的に示すものである。
図2は、振れ抑制装置30の斜視図である。図3(a)は、振れ抑制装置30の上面視における構成を示す図である。図3(a)において、図示が頻雑なものとなるのを避けるため上梁14A−1および連結具34よりも下方のかご側主ロープ群12Aの図示を省略するとともに、かご側主ロープ群12Aの断面ハッチングを省略している。図3(b)は、振れ抑制装置30の側面視における構成を示す図である。
図2に示すように、振れ抑制装置30は、かご側主ロープ群12Aが水平方向に振れた(以下、この水平方向におけるかご側主ロープ群12Aの振れを「横振れ」と称する)場合において、かご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する機能を有する。振れ抑制装置30は、支持体32と、乗りかご14の上方に位置するかご側主ロープ群12Aに取り付けられた連結具34と、かご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する2つの振れ抑制ユニット40,42とを備える。
支持体32は、かご枠14Aの一部を構成する上梁14A−1に取り付けられており、かご側主ロープ群12Aを取り囲むように設けられた上面視略四角枠状をなす構造体である。
図3(a)および図3(b)に示すように、各振れ抑制ユニット40,42は、上面視において互いに直交するように配置されている。ここで、各振れ抑制ユニット40,42はほぼ同一の構成を備えているため、以下の説明では、主に振れ抑制ユニット40についてのみ説明を行い、振れ抑制ユニット42については適宜説明を省略する。
図3(a)および図3(b)に示すように、振れ抑制ユニット40は、連結具34に連結された振れ抑制用ロープ52,54を介してかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する機能を有する。また、振れ抑制ユニット40は、連結具34を間に挟んで対向するように各々設置された第1の滑車44および第2の滑車46と、両滑車44,46に各々架け渡された振れ抑制用ロープ52,54に張力を付与するアクチュエータ(駆動部)48および弾性ユニット(張力付与ユニット)49を備える。ここで、振れ抑制用ロープ52は第1の振れ抑制用ロープに相当し、振れ抑制用ロープ54は第2の振れ抑制用ロープに相当する。
両滑車44,46は、上下方向Zに略平行な軸周りに回転自在な状態で、連結具34と同じ高さ位置で支持体32の上部に各々支持される。これにより、振れ抑制用ロープ52,54を介してかご側主ロープ群12Aを連結具34の両端側に向かって略水平方向に引っ張ることができる。
本実施形態では、振れ抑制用ロープ52,54を用いてかご側主ロープ群12Aを引っ張るよう構成しているが、このうち振れ抑制用ロープ52のみ用いてかご側主ロープ群12Aを引っ張るようにしてもよい。この場合においても、振れ抑制用ロープ52をアクチュエータ48が引っ張ることによりかご側主ロープ群12Aの振れを抑制することが可能である。この場合には、振れ抑制用ロープ54を用いないため第2の滑車46を設けなくともよい。
また、両滑車44,46は、回転自在に支持されているため、かご側主ロープ群12Aが横振れするのに伴って連結具34が原点位置Pから変位しても連結具34の方を向くように追従して回転できる。これにより、振れ抑制用ロープ52,54の両滑車44,46からの脱落を防止できる。
また、図2に示すように、第1の滑車44には、振れ抑制用ロープ52の脱落を防ぐため外れ止め44A,44B,44Cが設けられている。これにより、振れ抑制用ロープ52が第1の滑車44から脱落するのをより確実に防止できる。第2の滑車46も、上述した第1の滑車44とほぼ同一の構成を備える。
図3(a)および図3(b)に示すように、連結具34は、乗りかご14の上面14Rから予め設定した距離Lだけ離れた上方位置でかご側主ロープ群12Aに取り付けられた板状部材である。ここで、かご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する効果を充分に得るために距離Lは0.5m以上とすることが好適である。
一方で、安全確保の観点から、最上階に停止(着床)した状態で振れ抑制装置30の最上部と昇降路17の天井17R(図1参照)との間の距離が所定値よりも大きくなるように設定する必要があるため、距離Lを1.9m以内とすることが好ましい。従って、距離Lは、0.5m≦L≦1.9mの範囲に収まるよう設定するのが好適である。
また、かご側主ロープ群12Aを構成する各主ロープ12−1,12−2,12−3,…は、各主ロープ12−1,12−2,12−3,…に対応して連結具34に設けられている貫通孔H1,H2,H3,…に各々挿通される。ここで、各主ロープ12−1,12−2,12−3,…は、連結具34に対して上下方向Zに移動可能な状態としてもよいし、ボルトなどの固定金具を用いて連結具34に固定するようにしてもよい。
図3(a)および図3(b)に示すように、振れ抑制用ロープ52,54は、各々、上下方向Zに略平行な軸周りに回転自在な継手(接続具)34A,34Bを介して一端側の端部を連結具34に連結するのが好ましい。このように継手34A,34Bを用いることにより、かご側主ロープ群12Aが横振れしているときに振れ抑制用ロープ52,54に作用する同ロープ52,54を曲げようとする力を各々緩和することができる。なお、継手34A,34Bとして自在継手(ユニバーサルジョイント)を用いてもよい。
また、第1の滑車44に架け渡されている振れ抑制用ロープ52の他端側の端部は、同滑車44の直下方の支持体32側面に取り付けられたアクチュエータ48に接続されている。アクチュエータ48は、油圧式または電動式のアクチュエータを用いるのが好ましい。一方、第2の滑車46に架け渡されている振れ抑制用ロープ54の他端側の端部は、同滑車46の直下方の支持体32側面に取り付けられた弾性ユニット49に接続されている。この弾性ユニット49には、弾性バネ(不図示)が格納されており、同バネの弾性力によって第2の振れ抑制用ロープ54に張力が付与される。
上記構成により、かご側主ロープ群12Aが横振れしていない状態で、振れ抑制用ロープ52,54を介して連結具34が水平方向Xと略平行な方向において互いに反対方向に引っ張られる。さらに、連結具34は、振れ抑制用ロープ53,55を介して水平方向Yと略平行な方向において互いに反対方向に引っ張られる。このように、連結具34は、水平方向Xおよび水平方向Yと各々略平行な方向に引っ張られた状態で支持体32中央の原点位置Pに保持される。
また、上述のように、アクチュエータ48および弾性ユニット49を用いて振れ抑制用ロープ52,54を互いに反対向きに引っ張るよう構成している。このため、アクチュエータ48の駆動に伴って振れ抑制用ロープ52に作用する張力が変化すると、反対側の振れ抑制用ロープ54に弾性ユニット49が作用させる張力も追従して変化する。このため、アクチュエータ48が駆動する際、振れ抑制用ロープ52,54に撓みが生じ難いという利点がある。本実施形態では、振れ抑制ユニット40は、張力付与ユニットとして弾性ユニット49を備えているが、弾性ユニット49の代わりにアクチュエータ48と同一構成からなるアクチュエータを備えるようにしてもよい。この場合には、振れ抑制用ロープ54をアクチュエータが引っ張ることにより、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
アクチュエータ48は、支持体32の側面に取り付けられており、かご側主ロープ群12Aが横振れしたときに振れ抑制用ロープ52を引っ張る機能を有する。このように、乗りかご14の上面14Rではなく、支持体32の側面にアクチュエータ48を取り付けることにより、アクチュエータ48の駆動音が乗りかご14内に伝わり難くできる。
制御部20(図1参照)は、昇降路17内に、複数設置されているロープ振れ検知センサ(不図示)を介してかご側主ロープ群12Aの振れを検知し、検知結果に基づいてかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制するように振れ抑制装置30の動作を制御する。より具体的には、制御部20は、建物揺れによって生じたかご側主ロープ群12Aの横振れである入射波に対し、この入射波を打ち消す反射波が発生するよう振れ抑制ユニット40,42にかご側主ロープ群12Aを加振、換言すると、横振れさせるよう制御を行うことなどが考えられる。これにより、かご側主ロープ群12Aの横振れを抑制することができる。
また、制御部20における振れ抑制装置30の動作制御については、シミュレーションなどを用いてかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制するのに適切な動作パターンを予め算出して用いてもよい。また、かご側主ロープ群12Aを実際に横振れさせた状態で振れ抑制装置30を動作させるなどしてかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制させる上で適切な動作パターンを実験的に算出するようにしてもよい。
本実施形態において、制御部20は、ロープ振れ検知センサ(不図示)から取得されるかご側主ロープ群12Aの位置情報に基づき、上下方向Zにおいてかご側主ロープ群12Aの振れ幅が最大となる位置を割り出す。そして、制御部20は、上記振れ幅が最大となる位置における同ロープ群12Aの振れ幅のX,Y方向成分を各々算出し、このX,Y方向成分の大きさに基づいて振れ抑制装置30の駆動を制御する。
より具体的には、制御部20は、上述したX方向成分に基づいて振れ抑制ユニット40の駆動を制御するとともに、上述したY方向成分に基づいて振れ抑制ユニット42の駆動を制御する。このように、かご側主ロープ群12Aの横振れのX方向成分およびY方向成分を各々振れ抑制ユニット40,42で別々に抑制する。
次に、制御部20における振れ抑制ユニット40,42に対する動作制御について図4(a),図4(b)を用いて説明する。図4(a)は、双方のアクチュエータ48,58から離れる方向にかご側主ロープ群12Aが横振れした状態を示す図であり、これに対して図4(b)は図4(a)と反対側、すなわち、双方のアクチュエータ48,58に接近する方向にかご側主ロープ群12Aが横振れした状態を示す図である。図4(a)および図4(b)において、上述した原点位置Pを1点鎖線で示している。
各振れ抑制ユニット40,42に対する動作制御はほぼ同一であるため、以下において振れ抑制ユニット40に対する動作制御について主に説明を行うものとし、振れ抑制ユニット42については適宜説明を省略する。
ここで、図4(a)および図4(b)に示すように、かご側主ロープ群12Aは原点位置PからE1方向に横振れして位置P1に至るとともに、位置P1で振れ方向がE2方向に変化して再び原点位置Pを通過し反対側の位置P2に至り、位置P2で振れ方向がE1方向に変化して原点位置Pに向かうよう横振れしているものとする。また、原点位置Pと位置P1との間を領域Aとし、原点位置Pと位置P2との間を領域Bとする。
さらに、弾性ユニット49が振れ抑制用ロープ54を引っ張る張力を張力Ts、アクチュエータ48が振れ抑制用ロープ52を引っ張る張力をTaとする。本実施形態では、X方向における張力の大きさは、振れ抑制用ロープ54に作用する張力Tsの方が振れ抑制用ロープ53,55に作用する張力よりも充分に大きいため、振れ抑制用ロープ54に作用する張力Tsのみ考慮して振れ抑制用ロープ52に作用させる張力Taを設定する。
図4(a)に示すように、本実施形態では、ロープ振れ検知センサ(不図示)によってかご側主ロープ群12Aの振れを検知し、制御部20がアクチュエータ48の駆動を制御する。そして、制御部20がアクチュエータ48の駆動を制御することにより、連結具34が領域Aにおいて横振れしている場合には、Ts≧Taとなる。
一方、図4(b)に示すように、制御部20がアクチュエータ48の駆動を制御することにより連結具34が領域Bにおいて横振れしている場合には、Ta≧Tsとなる。また、この際、位置P2において張力Taが最大張力となるようアクチュエータ48の駆動を制御するのが、かご側主ロープ群12Aの横振れを早期に抑制する上で好適である。
さらに、制御部20における振れ抑制ユニット40,42に対する動作制御について図5(a),図5(b)を参照しつつ説明を行う。図5(a)は、アクチュエータ58及び弾性ユニット49に接近する方向にかご側主ロープ群12Aが横振れした状態を示す図であり、図5(b)は反対側のアクチュエータ58及び弾性ユニット49から離間する方向にかご側主ロープ群12Aが横振れした状態を示す図である。図5(a)および図5(b)において、上述した原点位置Pを1点鎖線で示している。
図5(a)および図5(b)に示すように、かご側主ロープ群12Aが原点位置PからE3方向に横振れして位置P3に至るとともに、位置P3において振れ方向がE4方向に変化して再び原点位置Pを通過して位置P4に至り、位置P4で振れ方向がE3方向に変化して原点位置Pに向かうよう横振れするものとする。ここで、原点位置Pと位置P3との間を領域Cとし、原点位置Pと位置P4との間を領域Dとする。
図5(a)に示すように、制御部20がアクチュエータ48の駆動を制御することにより連結具34が領域Cにおいて横振れしている場合には、領域Aの場合と同様に、Ts≧Taとなる。一方、制御部20によるアクチュエータ48の駆動を制御することにより、連結具34が領域Dにおいて横振れしている場合には、領域Bの場合と同様に、Ta≧Tsとなる。また、この際、位置P4において張力Taが最大張力となるようにアクチュエータ48の駆動を制御するのが、かご側主ロープ群12Aの横振れを早期に抑制する上で好適である。
本実施形態では、アクチュエータ48が振れ抑制用ロープ52に作用させる張力Taの大きさを振れ抑制用ロープ54の張力Tsの大きさを考慮して設定しているが、張力Tsに補正係数を乗じて得た補正値との大小関係を考慮して張力Taを設定するようにしてもよい。また、振れ抑制用ロープ54の張力TsのうちX方向の分力と、振れ抑制用ロープ53の張力のうちX方向の分力とを合算した値との大小関係を踏まえてアクチュエータ48が振れ抑制用ロープ52に作用させる張力Taを設定するようにしてもよい。
本実施形態の主ロープの振れ抑制装置30によれば、連結具34と同じ高さ位置に設けられている振れ抑制ユニット40の第1の滑車44と、振れ抑制ユニット42の第1の滑車45に各々振れ抑制用ロープ52,55を架け渡した状態で同ロープ52,55を引っ張ることができる。これにより、かご側主ロープ群12Aに取り付けられている連結具34を水平方向Xおよび水平方向Yと略平行な方向に各々引っ張ることができるので、かご側主ロープ群12Aの横振れを効率よく抑制することができる。
なお、本実施形態では、振れ抑制ユニット40,42を直交配置することによりかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制する例を挙げているが、振れ抑制ユニット40,42のいずれか一方のみを備えるものとしてもよい。この場合においてもかご側主ロープ群12Aの横振れを抑制することが可能である。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10 エレベータ
12 主ロープ群
12−1,12−2,12−3 主ロープ
12A かご側主ロープ群
12B 釣合おもり側主ロープ群
14 乗りかご
14A かご枠
14A−1 かご枠
30 振れ抑制装置(主ロープの振れ抑制装置)
32 支持体
34 連結具
34A,34B 継手(接続具)
44,45 第1の滑車
46 第2の滑車
48,58 アクチュエータ(駆動部)
49 弾性ユニット(張力付与ユニット)
52,55 振れ抑制用ロープ(第1の振れ抑制用ロープ)
53,54 振れ抑制用ロープ(第2の振れ抑制用ロープ)
P 原点位置
P1,P2,P3,P4 位置
X,Y 水平方向
Z 上下方向

Claims (3)

  1. エレベータ用乗りかごを吊り下げる主ロープに振れが生じたときに、前記主ロープに取り付けられた連結具を振れ抑制用ロープで引っ張ることにより前記主ロープの振れを抑制する主ロープの振れ抑制装置であって、
    前記乗りかご上方の前記主ロープに取り付けられた連結具と、
    前記連結具と同じ高さ位置で支持された第1の滑車と、
    前記連結具に連結されるとともに前記第1の滑車に架け渡された第1の振れ抑制用ロープを引っ張ることにより前記主ロープの振れを抑制する機能を有する駆動部と、を備えることを特徴とする、
    主ロープの振れ抑制装置。
  2. 前記第1の振れ抑制用ロープは、回転可能な接続具を介して前記連結具に接続されている、
    請求項1に記載の主ロープの振れ抑制装置。
  3. 前記連結具を間に挟んで前記第1の滑車と対向するように配置された第2の滑車と、
    前記連結具に連結されるとともに前記第2の滑車に架け渡された第2の振れ抑制用ロープを介して前記連結具を引っ張る張力付与ユニットと、を含む、
    請求項1または2に記載の主ロープの振れ抑制装置。
JP2019167546A 2019-09-13 2019-09-13 主ロープの振れ抑制装置 Active JP6819749B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019167546A JP6819749B1 (ja) 2019-09-13 2019-09-13 主ロープの振れ抑制装置
CN201911089203.1A CN112499421B (zh) 2019-09-13 2019-11-08 主绳索的振动抑制装置
US16/775,449 US11325812B2 (en) 2019-09-13 2020-01-29 Damping device for main rope

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019167546A JP6819749B1 (ja) 2019-09-13 2019-09-13 主ロープの振れ抑制装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6819749B1 true JP6819749B1 (ja) 2021-01-27
JP2021042069A JP2021042069A (ja) 2021-03-18

Family

ID=74200250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019167546A Active JP6819749B1 (ja) 2019-09-13 2019-09-13 主ロープの振れ抑制装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11325812B2 (ja)
JP (1) JP6819749B1 (ja)
CN (1) CN112499421B (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3712098B1 (en) * 2019-03-19 2022-12-28 KONE Corporation Elevator apparatus with rope sway detector
JP6819749B1 (ja) * 2019-09-13 2021-01-27 フジテック株式会社 主ロープの振れ抑制装置

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3666051A (en) * 1970-08-06 1972-05-30 Nasa Cable stabilizer for open shaft cable operated elevators
US4117908A (en) * 1972-11-14 1978-10-03 Hitachi, Ltd. Elevator having rope guide means
JPS5261035A (en) * 1975-11-14 1977-05-20 Mitsubishi Electric Corp Device for preventing ropes for elevator from vibrating
US4106594A (en) * 1977-04-08 1978-08-15 Westinghouse Electric Corp. Elevator system
JP2614747B2 (ja) * 1988-06-10 1997-05-28 日本オーチス・エレベータ株式会社 エレベータロープの制振装置
JPH0351279A (ja) 1989-07-17 1991-03-05 Hitachi Elevator Eng & Service Co Ltd 懸垂条体の制振装置
JP2007119131A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータロープ揺れ止め装置
GB2458083B (en) * 2006-12-20 2011-12-21 Otis Elevator Co Sway mitigation in an elevator system
JP5240687B2 (ja) * 2007-12-11 2013-07-17 東芝エレベータ株式会社 エレベータのロープ振れ止め装置
JP2010174987A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 制振装置及び観覧車
JP2011073836A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Hitachi Ltd ロープ式エレベータ装置
CN102869595B (zh) * 2010-05-14 2015-06-17 奥的斯电梯公司 具有绳索摇摆减轻的电梯系统
GB2496352B (en) * 2010-07-30 2015-07-22 Otis Elevator Co Elevator system with rope sway detection
JP5692816B2 (ja) * 2012-03-23 2015-04-01 東芝エレベータ株式会社 エレベータ装置
DE102014113514A1 (de) * 2014-09-18 2016-03-24 Thyssenkrupp Ag Aufzuganlage
CN104527396B (zh) * 2014-12-19 2017-07-07 山东贝格新能源科技有限公司 具有减振功能的发动机总成
US9676592B2 (en) * 2015-06-24 2017-06-13 Thyssenkrupp Elevator Corporation Traction elevator rope movement sensor system
CN205990131U (zh) * 2016-08-03 2017-03-01 东芝电梯株式会社 电梯绳索的减振装置
US10669124B2 (en) * 2017-04-07 2020-06-02 Otis Elevator Company Elevator system including a protective hoistway liner assembly
US10669125B2 (en) * 2017-05-15 2020-06-02 Otis Elevator Company Elevator rope guide system
JP6710332B2 (ja) * 2017-06-13 2020-06-17 三菱電機株式会社 エレベーター用主ロープ振れ止め装置
JP6819749B1 (ja) * 2019-09-13 2021-01-27 フジテック株式会社 主ロープの振れ抑制装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN112499421A (zh) 2021-03-16
JP2021042069A (ja) 2021-03-18
US11325812B2 (en) 2022-05-10
US20210078828A1 (en) 2021-03-18
CN112499421B (zh) 2022-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4350988B2 (ja) マシンルームレスエレベータ
JP4838633B2 (ja) エレベータのかごバランス補正装置
WO2003091143A1 (fr) Ascenseur sans local de machinerie
JP2007099515A (ja) エレベータケージの支持手段をエレベータケージおよびエレベータ昇降路に取り付ける方法
JP2007119131A (ja) エレベータロープ揺れ止め装置
JP6819749B1 (ja) 主ロープの振れ抑制装置
CN105658562B (zh) 升降机设施
WO2006101154A1 (ja) マシンルームレスエレベータ
WO2020035933A1 (ja) 工事用エレベーターの揚程延長技術の適用方法
JP6819752B1 (ja) 主ロープの振れ抑制装置
JP2007297209A (ja) エレベータ装置
JP4091326B2 (ja) エレベーター装置
JP6939951B1 (ja) 主ロープの振れ抑制装置
CN1847133B (zh) 电梯装置
JP6988946B2 (ja) 主ロープの振れ抑制装置
JP6988876B2 (ja) 主ロープの振れ抑制装置
JP6336225B2 (ja) エレベータ装置
JP5518318B2 (ja) エレベータ用マシンビーム
CN102712449B (zh) 悬挂设备和悬挂配置
JP2001048443A (ja) エレベータ
JP2009196790A (ja) エレベータ
KR102414241B1 (ko) 엘리베이터 케이지의 진동저감장치
KR100455502B1 (ko) 엘리베이터 권상기의 설치 구조
JP2019043760A (ja) ガイドレール据付方法
JP6776412B1 (ja) エレベータのロープ制振装置及びロープ制振機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6819749

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250