JPWO2009044481A1 - エレベータの揚重装置及びエレベータのかご枠及びエレベータの揚重方法 - Google Patents

エレベータの揚重装置及びエレベータのかご枠及びエレベータの揚重方法 Download PDF

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Abstract

揚重装置100は、昇降路5の下部81から昇降路頂部5aまで設置されたガイドレール8と、ガイドレール8と係合するガイドシュー9を備えることによりガイドレール8をガイドとして昇降可能なエレベータのかご枠7であって、昇降路5の昇降路頂部5aの近傍まで揚重される重量物1が載せられる架台として使用されるかご枠7と、重量物1が載せられたかご枠7をガイドレール8をガイドとして昇降路頂部5aまで揚重する揚重機3とを備えた。これにより、治具解体の手間を省くことができる。

Description

この発明は、エレベータの昇降路において重量物を揚重するエレベータの揚重装置及びエレベータのかご枠及びエレベータの揚重方法に関する。
エレベータの機器を据付ける際、昇降路の大きさは、単に据付後の機器が収まるだけではなく、据付過程で取付作業を行うために必要なスペースを考慮して決める必要がある。特に、エレベータ機器を昇降路内に搬入し所定の高さまで揚重するには搬入経路の確保は当然であるが、昇降路内での荷扱い及び揚重代のスペースを確保する必要がある。ここで「揚重代」とは、揚重機の高さであるが、より正確には揚重機の高さを含めた設置スペースを意味する。
例えば、チェーンブロックを用いて機器を揚重する場合、500kg〜1000kgの機器質量を揚重するには、手動式では400〜500mm、電動式では700〜800mmの高さのチェーンブロックが1〜2個用いられる。機器を直接吊る場合は、揚重時の機器の転倒を防止するため、吊り部は、通常、揚重対象の機器の重心位置よりも上方に設けられる。また、吊り部は、平面方向も重心吊りに極力近づけられる。これにより、揚重対象の機器は、安定した姿勢で揚重される。揚重対象の機器が製品として最終的に取り付けられる高さの上部には、「揚重に必要なスペース」(揚重代)の確保が必要となる。従って、昇降路の最小の頂部位置(必要天井高さ)は、「揚重に必要なスペース」と、かごや釣合おもりの突き上げから決まる「必要オーバーヘッド寸法」との観点から検討する必要がある。以降では、最上階床面〜昇降路頂部までの寸法を「オーバーヘッド寸法OH」(単にOHと記載する場合がある。)と呼ぶ。
(OH(かご突上)の算出)
図22は、かごの突上げ時におけるOHの算出を説明する従来例の図である。図22を参照して、かごの突上げ時におけるオーバーヘッド寸法OHを説明する。図22の構成を簡単に説明する。図22は、昇降路5に設置されたエレベータを示している。かご4が、最上階に位置する場合を示している。かご4と釣合おもり15(おもりという場合がある)とは、巻上機Mがワイヤ18を巻き上げることにより昇降する。オーバーヘッド寸法OHは、最上階床面20と昇降路頂部5aとの距離である。このOHは、以下に詳しく説明する。昇降路5の下部には、おもり側緩衝器16とかご側緩衝器17とが設置されている。おもり側緩衝器16とかご側緩衝器17とは、コイルばね16a,17aを備えている。なお、コイルばねを用いるのは一例であり、おもり側緩衝器16とかご側緩衝器17とは、油圧やそのたの手段によって釣合おもり15、かご4を緩衝させても構わない。例えば、日本国内においては、かご4の突上げ時におけるオーバーヘッド寸法(以下、OH(かご突上)と記載する)は、次の(式1a)で算出される。なお、(式1a)の記号の意味は下記である。
OH(かご突上)=CH+CRB+BST+KJP+C (式1a)
CH:かご床面〜かごTOPまでの寸法。
CRB:おもり側のランバイ量(かご最上階停止時の釣合おもり〜おもり側緩衝器16の受け面(コイルばね16aの最上部)までの垂直距離)。
BST:おもり側緩衝器16のストローク(コイルばね16aのたわみ量)。
KJP:かご4のジャンプ量(慣性による行き過ぎ分)。
C:かご上で運転せず、かご4のジャンプ時におけるかご4のTOP(かご4の最上部)から昇降路頂部5aまでの隙間。
なお、図22の「かご行き過ぎ分H」は、
H=CRB+BST+KJP
である。
図24は、図22、図23における、OHとCH,H,Cとの関係を示す図である。H,Hは、後述の説明に使用される。
(OH(おもり突上)の算出)
図23は、おもり突上げ時におけるOHの算出を説明する図である。図23を参照して、おもり突上げ時におけるオーバーヘッド寸法OH(以下、OH(おもり突上)と記載する)を説明する。釣合おもり15の突き上げ時においても、(式1a)と同様な計算を行う。釣合おもり15の突上げ時の場合、図23によれば、OH(おもり突上)は、次の(式1b)となる。
OH(おもり突上)=CH+CRB+BST+OJP+C (式1b)
(式1b)において、ランバイ量CRBと緩衝器ストロークBSTとはかご側であり、ジャンプ量OJPは、おもり側のジャンプ量を示す。
またCHは、最上階床面20から釣合おもり15の最上部までの距離である。
図24は、図22、図23における、OHとCH,H,Cとの関係を示す図である。H,Hは、後述の説明に使用される。
(かご投影面上に機器がある場合:かご突上、おもり突上の両方)
更に、かご投影面上に機器(例えば巻上機)を配置する場合、前述の揚重代Hを考慮すると、必要オーバーヘッド寸法OHは、以下の(式2a)となる。下記のOH(機器有り)とは、かご4の頭上に揚重代Hの機器が存在する場合の寸法である。
図25は、以下の(式2a)を図式化した図である。
かご突上げ時の場合であれば、
OH(機器有り)=OH(かご突上時)+H+H (式2a)
となる。
また、おもり突上げ時の場合であれば、次の(式2b)の様になる。
OH(機器有り/おもり)=OH(おもり突上時)+H+H (式2b)
となる。なお、記号の意味は下記の通りである。
:機器高さ。
:揚重代。
なお、OHは、後述の説明で使用する。
(かご投影面上に機器がない場合)
図26は、かご投影面上に機器がない場合を説明する図である。かご投影面上に機器がない場合、機器の取付高さをH(最上階床面20から機器の下面までの距離)とした場合、下記算出式(式3)のOH寸法が、
OH>OH(かご突上時)、
かつ
OH>OH(おもり突上時)
となる場合は、OHが必要オーバーヘッド寸法となる。
OH=H+H+H (式3)
なお、Hは、後述の説明で使用する。
1990年後半以降、日本国内は勿論、世界的にも機械室レスエレベータ(Machine−Room−Less elevator。以降、MRLという。)が急速普及し、昇降路内にすべてのエレベータ機器が設置されるシステムが主流になってきている。更に昇降路サイズの縮小(平面寸法、オーバーヘッド寸法、ピット深さ)も進み、必要昇降路サイズは機器の収まり以外にも、据付性を見据えた機器の配置設計を行わなければならない。
オーバーヘッド寸法を小さくするには、治具として専用の揚重架台を用いて、巻上機などの機器を揚重することも考えられる(例えば特許文献1)。しかし、専用の揚重架台を用いる場合には、揚重架台の組立や揚重後の解体が必要となり、据え付け時間がかかるとともにコスト高となる。
特開2000−34072号公報
この発明は、巻上機などのエレベータ機器を揚重する場合において、昇降路のサイズの拡張を必要とすることなく、また、据え付け時間の増大及びコスト高を伴わない揚重装置、揚重方法の提供を目的とする。
この発明のエレベータの揚重装置は、
エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重するエレベータの揚重装置において、
前記昇降路の下部から前記頂部まで設置されたガイドレールと、
前記ガイドレールと係合するガイドシューを備えることにより前記ガイドレールをガイドとして昇降可能なエレベータのかご枠であって、前記昇降路の前記頂部近傍まで揚重される前記重量物が載せられる架台として使用されるかご枠と、
前記重量物が載せられた前記かご枠を前記ガイドレールをガイドとして前記頂部まで揚重する揚重機と
を備えたことを特徴とする。
前記ガイドレールは、
前記頂部の付近と前記下部の付近との間の中間がレールブラケットで固定されていないことを特徴とする。
前記揚重機は、
一方の端部が前記かご枠に取り付けられた線状の線状体と、
前記頂部に配置され、前記線状体を巻き取ることにより前記かご枠を揚重する本体と
を備えるとともに、
前記本体は、
前記線状体を巻き取ることにより前記かご枠を前記頂部まで揚重した場合に、自己の少なくとも一部が、前記かご枠の上部よりも下方に入り込むように配置され、
前記かご枠は、
前記線状体の前記一方の端部が取り付けられるかご枠側端部取付部を備えたことを特徴とする。
前記かご枠は、
前記重量物が載せられる載置部材を前記上部に備え、
前記重量物は、
前記載置部材に載せられるとともに、前記揚重機の前記本体が前記線状体を巻き取ることにより前記頂部近傍まで揚重された場合に前記揚重機の前記本体と干渉しない位置に載せられることを特徴とする。
前記かご枠側端部取付部は、
前記載置部材に載せられる前記重量物と前記かご枠とを一つの剛体とみた場合に決まる重心の位置よりも上方の位置に配置されたことを特徴とする。
前記揚重機は、
一方の端部が前記頂部に固定された固定部に取り付けられた線状の線状体と、
少なくとも一部が前記かご枠の上部よりも下方に入り込むように前記かご枠に取り付けられ、前記線状体を巻き取ることにより前記かご枠を前記頂部まで揚重する本体と
を備え、
前記かご枠は、
前記揚重機の前記本体が取り付けられるかご枠側本体取付部を備えたことを特徴とする。
前記かご枠は、
前記重量物が載せられる載置部材を前記上部に備え、
前記重量物は、
前記載置部材に載せられるとともに、前記揚重機と干渉しない位置に載せられることを特徴とする。
前記かご枠側本体取付部は、
前記載置部材に載せられた前記重量物と前記かご枠とを一つの剛体とみた場合に決まる重心の位置よりも上方の位置に配置されたことを特徴とする。
前記ガイドシューは、
磁力により前記ガイドレールを吸引する磁性体を備えたことを特徴とする。
この発明のエレベータのかご枠は、
エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重する際の架台として使用されるエレベータのかご枠であって、本体が昇降路の頂部に配置されるとともに線状体の一方の端部が揚重対象に取り付けられて前記線状体を巻き取ることにより前記揚重対象を前記頂部まで揚重する揚重機の前記線状体の前記一方の端部が取り付けられるかご枠側端部取付部を備えたことを特徴とする。
この発明のエレベータのかご枠は、
エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重する際の架台として使用されるエレベータのかご枠であって、線状体の一方の端部が昇降路の頂部に接続されるとともに本体が揚重対象に取り付けられて前記線状体を巻き取ることにより前記揚重対象を前記頂部まで揚重する揚重機の前記本体を取り付けるかご枠側本体取付部を備えたことを特徴とする。
この発明のエレベータの揚重方法は、
エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重するエレベータの揚重方法において、
前記昇降路の下部から頂部まで設置されたガイドレールと組み合うガイドシューを備えることにより前記ガイドレールに沿って昇降可能なエレベータのかご枠であって、前記昇降路の前記頂部近傍まで揚重される前記重量物が載せられる架台として使用されるかご枠を、前記重量物が載せられた状態で前記ガイドレールをガイドとして前記頂部まで揚重機により揚重することを特徴とする。
この発明により、巻上機などのエレベータ機器を揚重する場合において、昇降路のサイズの拡張を必要とすることなく、また、据え付け時間の増大及びコスト高を伴わない揚重装置、揚重方法を提供することができる。
実施の形態1.
(1.揚重装置100の概要)
実施の形態1は、エレベータの昇降路において重量物を揚重するエレベータの揚重装置を説明する。図1は、揚重対象の重量物1を直接揚重する場合の不都合を説明する図である。図2は、本実施の形態1の揚重装置100の構成を説明する図である。図2は、揚重終了後を示している。
図1に示すように、重量物1(例えば、巻上機)を揚重する場合、昇降路5の天井(昇降路頂部5a)に揚重機3(例えばウィンチ)を仮りに取り付け、重量物1を吊り上げると、揚重機3自身の高さ(揚重代H)の分が吊り上げできなかった。このため、揚重代Hのぶん、昇降路のサイズが長くなる場合があった。実施の形態1は、揚重代Hを昇降路のサイズを決める際の要因としない揚重装置100を説明する。前記のように、「揚重代H」とは、揚重機の高さであるが正確には揚重機の高さを含めた設置スペースを意味する。
図2に示すように揚重装置100は、ガイドレール8、かご枠7、揚重機3とを備える。揚重機3は揚重機本体30と鎖3aとから構成される。揚重機3の例としては、チェーンブロック、ウィンチなどがある。ウィンチの場合は、鎖3aではなくワイヤを用いる。揚重装置100の特徴は、主に次の(1)から(3)である。
(1)図2に示すように、かご枠7の両側に、それぞれガイドレール8が設置されている。ガイドレール8は、昇降路5の下部81と上部83において、レールブラケット12で固定されている。下部81とは最下階付近(ピット)であり、上部83とは最上階付近である。下部81と上部83との間の中間部82は、レールブラケット12で固定されていない。これは、揚重装置100を用いて巻上機などの重量物1を揚重し、揚重された巻上機などを用いることにより中間部82をレールブラケットで固定する工法(足場なし工法)を想定しているためである。また、かご枠7が、重量物1が載せられる揚重架台として使用される。これらの理由により、重量物1を揚重する場合に専用治具を用いる必要がなく、解体の手間がない。
(2)揚重機本体30は、かご枠7を昇降路頂部5aまで揚重した場合に、少なくとも一部がかご枠上部71よりも下方に入り込むように配置されている。これにより、図2に示すように、揚重代Hのぶんも重量物1を吊り上げることができ、昇降路のサイズを小さくすることができる。
(3)かご枠7を吊る吊り点2が、かご枠7の最上部よりも下方、かつ、重量物1とかご枠7とを一つの剛体と見た場合に決まる合体重心の重心位置4bよりも、かご枠7において上方に設けられている。図2に示すように、吊り点2は、重心位置4bよりも寸法Lだけ上にある。すなわち、かご枠7において吊り点2の位置は、重量物1とかご枠7との合体重心の重心位置4bよりも寸法Lだけ上方にあるので、揚重機本体30は、安定して、重量物1を揚重できる。また、図2に示すように吊り点2は、重量物1が最終の揚重位置まで揚重されるに際して、揚重代Hが重量物1の揚重に影響しない位置に設けられる。
(4)このように、揚重装置100は、(1)〜(3)に示したようにかご枠7を重量物1を載せる揚重治具として使用し、ガイドレール8をガイドとし、及び、吊り点2を合体重心の重心位置4bよりも上方の位置、かつ、吊り点2を重量物1が最終の揚重位置まで揚重されるに際して揚重代Hが重量物1の揚重に影響しない位置に配置している点にある。
(2.OHと揚重機との関係)
図3、図4は、オーバーヘッド寸法OHを説明するための図である。図3、図4を参照してオーバーヘッド寸法OHを、さらに説明する。また図3、図4は、かご枠7を揚重架台に用いる場合に、揚重代HがOHの要因となってしまう場合を示している。
図3は、揚重時を示す図である。
図4は、揚重終了時を示す図である。図3に示すように、吊り点2は、かご枠7の最上部に設けられている。このため揚重終了時を示す図4のように、揚重代HがOHの要因となってしまう。つまり図4に示すように、重量物1を最も揚重できる高さは、揚重機本体30の揚重代Hを昇降路頂部5aから差し引いた高さH(前述の文字式を用いると、H=H+H)となる(図26参照)。
:機器(重量物1)高さ。
:最上階床面20から機器(重量物1)の下面までの距離。
従って、図3の場合、据付の点から必要な最小オーバーヘッド寸法OHは、
OH=H+H (式4)
となる。
一方で、かご4が最も高い位置まで上昇する場合(おもり突上げ時も同様であるので、おもり突上げ時の説明は省略する)、例えば釣合おもり15がおもり側緩衝器16に衝突し、かご4がジャンプした場合の最高到達点と最上階床面20との鉛直方向の距離をHとする(図24参照)。かご4の投影面上に他の昇降路機器がなければ、前記Hに、突き上げ時のかご最上部と昇降路頂部との安全距離Hを加算した寸法が、かご4の突き上げで決まる必要な最小オーバーヘッド寸法OHとなる。
すなわち、図24に示すように、
OH=H+H (式5)
ここでHは、
=CH+CRB+BST+KJP (式6)
CH … かご全高
CRB … おもりランバイ量
BST … おもり緩衝器ストローク
KJP … かごジャンプ量
オーバーヘッド寸法がOH(かご突上)(あるいはOH(おもり突上))で決まれば、必要オーバーヘッド寸法が最も小さくなる。本実施の形態1の揚重装置100では、吊り点2は、重量物1が最終の揚重位置まで揚重されるに際して、揚重代Hが重量物1の揚重に影響しない位置に設けられるので、揚重代Hがオーバーヘッド寸法を算出するための要素とならない。
即ち、
揚重装置100では、
OH≧OH (式7)
となる。あるいは、かご4の投影面上に機器を配置せざるを得ないエレベータシステムとしても、その場合の必要オーバーヘッド寸法OH
OH=OH+H (式8)
となる。このように、揚重代Hがオーバーヘッド寸法を算出するための要素とならない。
(3.揚重装置の構成と動作)
図5〜図12を参照して実施の形態1の揚重装置100の構成及び動作を具体的に説明する。
図5は、揚重装置100による重量物1の揚重開始を示す図である。
図6は、揚重装置100による揚重途中を示す図である。
図7は、揚重装置100による重量物1の揚重終了を示す図である。
図8は、揚重装置100による揚重途中を斜視図として表わした図であり、図6に対応する。
図9は、揚重装置100による揚重終了を斜視図として表わした図であり、図7に対応する。
図10は、図8に対応し、かご枠7の構成と揚重機3の配置とを図8に対して変更した場合を示す図である。
図11は、図10の揚重が終了した場合を示す図である。
図12は、鎖3aの取付構成を示す図である。
図5あるいは図8等に示すように、次の様である。
(1)重量物位置:
揚重対象である重量物1は、かご枠7の上部の載置部材72に載せられる。
(2)揚重機の位置:
揚重機本体30は、昇降路頂部5aに取り付けられる。揚重機本体30は、昇降路頂部5aの建築側に直接的に取り付けられ、あるいは設置された揚重ビーム6を介して、懸架される。図5は、揚重ビーム6を用いる場合を示している。
(3)吊り位置:
図12(a)に示すように、先端部にフック33を有する鎖3aを揚重機本体30から下ろし、フック33にて、かご枠7を吊り上げる。揚重機本体30は鎖3aを巻き上げることにより、かご枠7を揚重する。
(4)揚重機3とかご枠7の位置関係:
この場合、図7に示すように、鎖3aでかご枠7を吊り上げる箇所(吊り点2)は、合体重心の重心位置4bよりも上方であって、かつ、重量物1を最終的に目的の高さまで揚重した場合に、揚重機3の揚重代Hが確保できる位置である。つまり、吊り点2は、合体重心の重心位置4bよりも上方、かつ、重量物1が最終の揚重位置まで揚重されるに際して揚重代Hが重量物1の揚重に影響しない位置に設けられる。また、揚重機3の揚重機本体30は、鎖3aを巻き取ることによりかご枠7を昇降路頂部5aまで揚重した場合に、かご枠7と干渉することなく、少なくとも一部が、かご枠7の上部よりも下方に入り込むように配置されている。これら(1)〜(4)については、さらに詳しく後述する。
(揚重開始時)
図5、図8を参照して、揚重開始時を説明する。
<レール>
ガイドレール8は、昇降路5の下部81から上部83に向けて、かご枠7の左右に2本設置されている。ガイドレール8は、図2で説明したように、中間部82は、レールブラケット12で固定されていない。
<かご枠>
かご枠7は、図8に示すように、かご床7a、2本のかご縦柱7b、かご上枠7cとから構成される。かご枠7は、かご縦柱7bの上部と、下部とに各1個のガイドシュー9を持つ。かご枠7は、ガイドシュー9がガイドレール8と係合することにより、昇降路を昇降する。かご上枠7cは、2本のかご縦柱7bの上部に取り付けられている。かご上枠7cは、重量物1を載せる載置部材72を有している。なお、かご枠7に載置部材72がない場合には、かご枠7の上部に載置部材72を取り付けても構わない。重量物1は、後述する図9、図11に示すように、最上部まで吊り上げられた場合に、揚重機本体30と干渉しないように載置部材72に載せられる。
<吊り位置>
かご枠7は、図8に示すように、図12に示す鎖3aのフック33を掛ける吊り金具2a(かご枠側端部取付部の一例)を、それぞれのかご縦柱7bに有する。吊り金具2aは、ボルトなどの保持具2bにより、かご縦柱7bに固定される。あるいは、吊り金具2aではなく、図12(a)に示すように、アイボルト21をナット22でかご縦柱7bに固定することにより鎖3aのフック33の取付部(かご枠側端部取付部の一例)としてもよい。あるいは、図12(b)に示すように、L字型の板に穴をあけたブラケット23を取付部(かご枠側端部取付部の一例)としてもよい。図5に示すように、かご枠7における鎖3aのフック33の取付部(吊り点2)は、載置部材72に載せられた重量物1とかご枠7とを一つの剛体とみた場合に決まる合体重心の重心位置4bよりも上方の位置に配置されている。即ち、かご枠7の吊り点2は、前記の重心位置4bよりも寸法Lだけ上方にある。これにより揚重機本体30は、重量物1を安定して吊ることができる。なお、図5にはかご枠7単独の重心位置4aを示している。また吊り点2は、重量物1が最終の揚重位置まで揚重されるに際して揚重代Hが重量物1の揚重に影響しない位置(かご枠7の最上部から寸法Mだけ下方の位置)に設けられる。
<揚重機>
実施の形態1は揚重機3を2台を用いているが、これは例示である。揚重機3の台数は限定されない。
(揚重途中)
次に、図6、図8を参照して、揚重機本体30が、重量物1の載せられたかご枠7を吊り上げている途中を説明する。図6は、ガイドレール8の中間部82を示している。よって、ガイドレール8はレールブラケット12で固されていない。重量物1が載せられたかご枠7は、吊り点2を力の作用点として、吊り上げられる。吊り点2は、前記のように、重心位置4bよりも寸法Lだけ上方にあるので、重量物1は、安定して吊り上げられる。揚重中においては、かご枠7は、ガイドシュー9がガイドレール8と係合しながら、ガイドレール8をガイドとして揚重される。なお、揚重の過程では、吊り点2と重心との位置関係から、吊り点2のまわりにモーメントが発生する場合が多い。図6のFは、発生したモーメントに基づく水平方向の押圧力(ガイドシュー9がガイドレール8を押す力)を示している。この押圧力Fについては、図14の説明で後述する。
(揚重終了時)
次に、図7、図9を参照して、揚重終了時を説明する。吊り点2は、重量物1が最終の揚重位置まで揚重されるに際して、揚重代Hが重量物1の揚重に影響しない位置に設けられる。また、揚重機本体30は、鎖3aを巻き取ることにより、かご枠7を昇降路頂部5aまで吊り上げた場合に、少なくとも一部が、かご枠7の上部71(かご上枠7c)よりも下方に入り込むように配置されている。例えば図9に示すように、揚重機本体30は、最上部まで揚重された状態のかご枠7と干渉しない位置に配置される。これらにより、揚重機本体30は、かご枠7が最上部まで揚重されたときには、少なくとも一部が上部71(かご上枠7c)よりも下方に入りこむ。これにより揚重代Hがオーバーヘッド寸法OHの算出に関係しなくなる。図11は、かご枠7の構成と揚重機3の配置とを図8に対して変更した場合を示す図であるが、図11の場合も、揚重機本体30の少なくとも一部が、上部71(かご上枠7c)よりも下方に入りこむ。
(4.吊り位置)
揚重装置100は、本設品であるかご枠7を揚重架台として使用し、重量物1をかご枠7の上部の載置部材72に載せている。この場合に、吊り点2は、載置部材72に載せられた重量物1と、かご枠7との合体時の合体重心の重心位置4bよりも上方に配置される。このように、吊り点2が、載置部材に載せられた重量物1とかご枠7とを一つの剛体とみた場合に決まる合体重心の重心位置4bよりも上方に配置される。このため、重量物1の転倒を防止できる。また、これにより揚重時における吊り点2廻りに発生するモーメントを小さくすることができるので、ガイドレール8が固定されていない中間部82において、前述のモーメントによりガイドレール8にかかる水平方向の押圧力Fを後述(図14)する押圧力F2よりも小さくできる(F<F)。このため、ガイドシュー9がガイドレール8からの脱レールを防止できる。
次に、かご枠7を揚重架台として流用しない場合の不都合を説明する。揚重装置100は、かご枠7を揚重架台として流用するが、かご枠7を流用せずに重量物1を吊り上げるためには、
(1)前述の効果(揚重代Hをオーバーヘッド寸法の要素としない)が同様に得られる専用の架台を用いる。
あるいは
(2)重量物1に吊り代H以上の高さがあり、重量物1の下部を吊り上げる(架台を使用せずに、重量物1を直接吊り上げる)。の2つしかない。
まず、図13〜図15を用いて、前者「(1)専用架台」についての不都合を説明する。
図13は、専用架台を用いた場合の揚重開始時を示す図である。
図14は、専用架台を用いた場合の揚重途中を示す図である。
図15は、専用架台を用いた場合の揚重終了時を示す図である。前者「(1)専用架台」は、例えば図13〜15に示すように、据付時に専用の治具として揚重架台が必要となり、更には揚重架台の組立及び揚重後の解体行為が必要となり、据付時間が増大する要因になる。通常、専用架台はそれほど大きくない(重くない)。また、かご枠7を架台として使用する場合のように揚重終了時(図15)に揚重機3が専用架台11の内部へもぐりこむようにするには、吊り点2の位置を専用架台11の最上部から揚重代H程度下方に設ける必要がある。これらの理由から、重量物1が載せられた専用架台11を揚重機3で2点吊りする場合、吊り点2よりも重量物1と専用架台11との合体重心位置11aのほうが高くなる場合がある。図13はその場合を示している。専用架台11は、図13の状態から揚重されると、吊り点2まわりに発生するモーメントによってガイドレール8を押す押圧力Fが発生する(図14)。合体重心位置11aよりも下の位置を吊り点とする場合は、揚重が不安定となり、発生する押圧力Fは、図6に示した押圧力F1に比べて大きくなる(F<F)。このため、ガイドレール8は中間部82がレールブラケット12で固定されていないため、押圧力Fによって重量物1が転倒する危険が増大する。
一方、後者「(2)直接吊り」は、重量物1の高さに制約条件(重量物1が、揚重機3の揚重代H以上の高さ)が課される。また、重量物1の重心位置1aの下方に吊り点を設けて揚重する。このため、例えば、2点吊りで揚重する場合、機器配置の制約等により、2点吊りの2つの吊り点を結ぶ直線上に重量物1の重心位置1aがない場合に、重量物1が転倒(回転)する可能性がある。また、その場合の対処として、ガイド手段を用いて重量物1の転倒を防止してもよいが、揚重専用のガイド手段を用いると、揚重のための組立、解体作業が発生するため、据付時間を要する。ここで、「ガイド手段」とは、例えば、重量物1の幅が2本のガイドレール8の間隔程度あるような場合には、重量物1にガイドシューを取り付けるような手段が考えられる。また、重量物1の幅が2本のガイドレール8の間隔に満たないような場合は、所定のアタッチメントを介してガイドシューを取り付けるという手段も考えられる。このように、本設品であるガイドレール8を流用する場合、据付工法によっては対応の可否が分かれる。
(足場工法の場合)
例えば、足場工法のように、ガイドレール8が先に立てられ、ガイドレール8が各々所定位置でレールブラケット12により固定される場合であれば、重量物1の重心位置1aの下方で吊り上げた場合に、重量物1が転倒(回転)しようとするモーメントが発生しても、前記のガイドシューを介してガイドレール8にかかる水平方向荷重は、レールブラケット12により支持される。このため重量物1の転倒は発生しない。
(足場なし工法の場合)
しかし、「足場無し工法」のように、ガイドレール8は立っているが、ガイドレール8の中間部はレールブラケット12を取り付ける前であり、水平方向に荷重が掛かれば、ガイドレール8が、ある程度は変位する状況では、前記のガイドシューを介して水平方向荷重がガイドレール8に加わるとガイドレール8が変位することにより直接吊りされている重量物1が転倒する恐れがある。このように、専用架台11を用いた場合、および直接吊りした場合は、重心位置の下を吊るため、重量物1の転倒の危険性が大きい。この点、本実施の形態1の揚重装置100では、上記のように、吊り点2が、載置部材に載せられた重量物1と、かご枠7とを一つの剛体とみた場合に決まる合体重心の重心位置4bよりも上方に配置される。このため、中間部82はレールブラケット12が取り付けられる前であっても、重量物1の転倒を防止することができる。
(5.ガイドシューが磁性体を備える場合)
図16、図17は、ガイドシュー9が磁性体10を備える場合を説明する図である。図16は、重量物1を載せたかご枠7にモーメントが発生した場合を示している。図16のF1は、モーメントの発生によりガイドシュー9がガイドレール8を押す押圧力を表している。F3は、ガイドシュー9、あるいはガイドシュー9の近傍に取り付けられた磁性体10が、ガイドレール8を引き付ける力を表している。図17は、磁性体10を備えたガイドシュー9を示す図である。図17は、ガイドシュー9が、ガイドレール8と接触する面に対して裏側の面に磁性体10を取り付けた場合を示している。
昇降行程が高くなり、ガイドレール8がレールブラケット12で固定されていない中間部82の長さが一層長くなると、前述のモーメントを小さくしても脱レールを起こす可能性が高まる。脱レールを防止するには、ガイドレール8を機械的に保持出来れば良い。しかし、ガイドレール8は、ある所定の長さの長尺物(ガイドレール8を構成する構成品としてのレール)の積み上げで構成されている。このため、上下のガイドレール8の連結部が、微視的には節と見なせる。このため、ガイドレール8に水平力が作用すると、荷重を受けた箇所を腹として、ガイドレール8全体が変位する。昇降行程が長くなると、作用する水平力の大きさが同じであっても昇降行程が短い場合と比較してガイドレール8全体を上下で支持している2点間距離が長くなる。このため、水平力が作用する腹の部分の変位量は、大きくなる。この変位量が、ガイドシュー9とガイドレール8との係り代よりも大きくなると、ガイドシュー9がガイドレール8から離れ、結果として脱レールに至る。
そこで、図17に示すように、ガイドシュー9、あるいはガイドシュー9の近傍に磁性体10を配置する。これより、ガイドレール8が磁性体10にF3で吸引されるため、ガイドシュー9はガイドレール8から離れることなく、常にガイドレール8に沿って昇降が可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、揚重機本体30は、昇降路頂部5aに設置された。これに対して、実施の形態2は、揚重機本体30が、かご枠7に設置される場合を説明する。
図18は、揚重機本体30が、昇降路頂部5aに設置された場合(実施の形態1)を示す図である。これに対して図19は、揚重機本体30が、かご枠7に取り付けられた場合を示す図である。また、図20、図21は、揚重機本体30が、かご枠7に取り付けられた場合の斜視図である。図20は図9に対応し、図21は図11に対応する。図20あるいは図21のように、揚重機本体30は、かご枠7のかご縦柱7bに取り付けられる。即ち、図20あるいは図21では、揚重機本体30は、端部がフック(図示していない)である鎖35aを備える。このフックが、吊り金具2a(かご枠側本体取付部の一例)に掛けられる。一方、揚重機本体30の上部(頂部側)からは、鎖3a(線状体の一例)が頂部に向けて伸びており、鎖3aは、図19のように頂部に取り付けられている。揚重機本体30は、鎖3aを巻き取ることにより、かご枠7を揚重する。なお、図19のように、鎖35aを介さずに、揚重機本体30に設けられているフック24を吊り金具2aに掛けても構わない。あるいは、揚重機本体30を直接にかご縦柱7bに取り付けても構わない。
揚重機本体30は、かご枠7に取り付けられる場合、例えば、実施の形態1の揚重終了時の状態で取り付けられる。すなわち、揚重機本体30は、合体重心の重心位置4bよりも上方、かつ、重量物1が最終の揚重位置まで揚重されるに際して揚重代Hが重量物1の揚重に影響しない位置に取り付けられる。さらに具体的には、揚重機本体30は、少なくとも一部が、かご枠7の上部71(かご上枠7c)よりも下方に入り込むように、かご枠に取り付けられる。これにより揚重機本体30をかご枠7側に取り付ける場合も、揚重代Hがオーバーヘッド寸法OHの要素とならない。
以上の実施の形態の揚重装置100は、重量物1をかご枠7の上部の載置部材に載せて揚重したが、重量物1をかご床7aに載せて揚重しても構わない。
以上の実施の形態では揚重装置100を説明したが、揚重装置100を揚重方法として把握することも可能である。即ち、揚重装置100を昇降路の下部から頂部まで設置されたガイドレールと組み合うガイドシューを備えることにより前記ガイドレールに沿って昇降可能なエレベータのかご枠であって、前記昇降路の前記頂部近傍まで揚重される前記重量物が載せられる架台として使用されるかご枠を、前記重量物が載せられた状態で前記ガイドレールをガイドとして前記頂部まで揚重機により揚重するエレベータの揚重方法として把握することもできる。
以上の実施の形態では、昇降路の頂部近傍に機器を配置するエレベータにおいて、エレベータのかご枠、かご床を揚重時の架台として据付を行う揚重装置を説明した。
以上の実施の形態では、ガイドシューに磁性体を有し、揚重時に磁性体がガイドレールを吸引する揚重装置を説明した。
以上の実施の形態では、かご枠、かご床を揚重架台とする場合に、前記架台の最上部より下方、且つ重量物と重量物を載せた架台全体の重心位置よりも上方に吊り部を備え、昇降路の最上部まで架台を揚重した場合に揚重機が架台の中に位置する揚重装置を説明した。
実施の形態1の、揚重対象を直接吊る不都合を示す図。 実施の形態1の、揚重装置100を説明する図。 実施の形態1の、揚重時を示す図。 実施の形態1の、揚重終了時を示す図。 実施の形態1の、揚重装置100による揚重開始を示す図。 実施の形態1の、揚重装置100による揚重途中を示す図。 実施の形態1の、揚重装置100による揚重終了を示す図。 実施の形態1の、揚重装置100による揚重途中の斜視図。 実施の形態1の、揚重装置100による揚重終了の斜視図。 実施の形態1の、かご枠7の構成と揚重機3の配置とを図8に対して変更した場合を示す図。 実施の形態1の、図10の揚重が終了した場合を示す図。 実施の形態1の、鎖3aの取付構成を示す図。 実施の形態1の、吊り位置の不都合を説明する図。 実施の形態1の、吊り位置の不都合を説明する図。 実施の形態1の、吊り位置の不都合を説明する図。 実施の形態1の、磁性体の効果を説明する図。 実施の形態1の、磁性体の取付位置を説明する図。 実施の形態2の、揚重機本体30の取付位置を説明する図。 実施の形態2の、揚重機本体30の取付位置を説明する図。 実施の形態2の、揚重機本体30の取付位置を説明する斜視図。 実施の形態2の、揚重機本体30の取付位置を説明する斜視図。 従来技術を示す図。 従来技術を示す図。 従来技術の寸法関係を示す図。 従来技術の寸法関係を示す図。 従来技術の寸法関係を示す図。
符号の説明
1 重量物、1a 重量物1の重心位置、2a 吊り金具、2 吊り点、2b 保持具、3 揚重機、3a 鎖、4 かご、4a かご枠4単独の重心位置、4b (かご枠+重量物)の重心位置、5 昇降路、5a 昇降路頂部、6 揚重ビーム、7 かご枠、7a かご床、7b かご縦柱、7c かご上枠、8 ガイドレール、9 ガイドシュー、10 磁性体、11 専用架台、11a 専用架台11+重量物1の重心位置、12 レールブラケット、13 非常止め、15 釣合おもり、16a,17a コイルばね、18 ワイヤ、20 最上階床面、21 アイボルト、22 ナット、23 ブラケット、24 フック、30 揚重機本体、33 フック、35a 鎖、31 一方の端部、51 頂部近傍、71 かご枠上部、72 載置部材、81 下部、82 中間部、83 上部、100 揚重装置。

Claims (12)

  1. エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重するエレベータの揚重装置において、
    前記昇降路の下部から前記頂部まで設置されたガイドレールと、
    前記ガイドレールと係合するガイドシューを備えることにより前記ガイドレールをガイドとして昇降可能なエレベータのかご枠であって、前記昇降路の前記頂部近傍まで揚重される前記重量物が載せられる架台として使用されるかご枠と、
    前記重量物が載せられた前記かご枠を前記ガイドレールをガイドとして前記頂部まで揚重する揚重機と
    を備えたことを特徴とするエレベータの揚重装置。
  2. 前記ガイドレールは、
    前記頂部の付近と前記下部の付近との間の中間がレールブラケットで固定されていないことを特徴とする請求項1記載のエレベータの揚重装置。
  3. 前記揚重機は、
    一方の端部が前記かご枠に取り付けられた線状の線状体と、
    前記頂部に配置され、前記線状体を巻き取ることにより前記かご枠を揚重する本体と
    を備えるとともに、
    前記本体は、
    前記線状体を巻き取ることにより前記かご枠を前記頂部まで揚重した場合に、自己の少なくとも一部が、前記かご枠の上部よりも下方に入り込むように配置され、
    前記かご枠は、
    前記線状体の前記一方の端部が取り付けられるかご枠側端部取付部を備えたことを特徴とする請求項2記載のエレベータの揚重装置。
  4. 前記かご枠は、
    前記重量物が載せられる載置部材を前記上部に備え、
    前記重量物は、
    前記載置部材に載せられるとともに、前記揚重機の前記本体が前記線状体を巻き取ることにより前記頂部近傍まで揚重された場合に前記揚重機の前記本体と干渉しない位置に載せられることを特徴とする請求項3記載のエレベータの揚重装置。
  5. 前記かご枠側端部取付部は、
    前記載置部材に載せられる前記重量物と前記かご枠とを一つの剛体とみた場合に決まる重心の位置よりも上方の位置に配置されたことを特徴とする請求項4記載のエレベータの揚重装置。
  6. 前記揚重機は、
    一方の端部が前記頂部に固定された固定部に取り付けられた線状の線状体と、
    少なくとも一部が前記かご枠の上部よりも下方に入り込むように前記かご枠に取り付けられ、前記線状体を巻き取ることにより前記かご枠を前記頂部まで揚重する本体と
    を備え、
    前記かご枠は、
    前記揚重機の前記本体が取り付けられるかご枠側本体取付部を備えたことを特徴とする請求項2記載のエレベータの揚重装置。
  7. 前記かご枠は、
    前記重量物が載せられる載置部材を前記上部に備え、
    前記重量物は、
    前記載置部材に載せられるとともに、前記揚重機と干渉しない位置に載せられることを特徴とする請求項6記載のエレベータの揚重装置。
  8. 前記かご枠側本体取付部は、
    前記載置部材に載せられた前記重量物と前記かご枠とを一つの剛体とみた場合に決まる重心の位置よりも上方の位置に配置されたことを特徴とする請求項7記載のエレベータの揚重装置。
  9. 前記ガイドシューは、
    磁力により前記ガイドレールを吸引する磁性体を備えたことを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載のエレベータの揚重装置。
  10. エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重する際の架台として使用されるエレベータのかご枠であって、本体が昇降路の頂部に配置されるとともに線状体の一方の端部が揚重対象に取り付けられて前記線状体を巻き取ることにより前記揚重対象を前記頂部まで揚重する揚重機の前記線状体の前記一方の端部が取り付けられるかご枠側端部取付部を備えたことを特徴とするエレベータのかご枠。
  11. エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重する際の架台として使用されるエレベータのかご枠であって、線状体の一方の端部が昇降路の頂部に接続されるとともに本体が揚重対象に取り付けられて前記線状体を巻き取ることにより前記揚重対象を前記頂部まで揚重する揚重機の前記本体を取り付けるかご枠側本体取付部を備えたことを特徴とするエレベータのかご枠。
  12. エレベータの昇降路の頂部近傍まで重量物を揚重するエレベータの揚重方法において、
    前記昇降路の下部から頂部まで設置されたガイドレールと組み合うガイドシューを備えることにより前記ガイドレールに沿って昇降可能なエレベータのかご枠であって、前記昇降路の前記頂部近傍まで揚重される前記重量物が載せられる架台として使用されるかご枠を、前記重量物が載せられた状態で前記ガイドレールをガイドとして前記頂部まで揚重機により揚重することを特徴とするエレベータの揚重方法。
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