JP2000034072A - エレベータ巻上機の据付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降路の天井部と巻上機との隙間が狭く巻上
機の吊り代が十分確保できない場合でも、容易に巻上機
を昇降路の天井部近傍に据え付けできるエレベータ巻上
機の据付装置の提供。 【解決手段】 巻上機５を載置する荷台部９、およびこ
の荷台部９より下方へ延設されるつり合いおもり枠２か
らなる荷上げ体７と、昇降路１の下部に設置されるウイ
ンチ１１、昇降路１の天井部近傍に設置される滑車１
３、およびこの滑車１３を介して垂下され、つり合いお
もり枠２の下部に連結される揚重ロープ１４からなる揚
重機８とを備え、ウインチ１１の駆動により揚重ロープ
１４を介して荷上げ体７および巻上機５を昇降路１の天
井部近傍まで上昇させる。これにより、昇降路１の天井
部近傍まで揚重ロープ１４を介して巻上機５を吊り上げ
る際に吊り部１０と滑車１３との間に干渉しないだけの
距離を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータ巻上機
を吊り上げて昇降路の天井部近傍に据え付けるエレベー
タ巻上機の据付装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば特開平９−２０４８２号公
報に記載されているように、昇降路内に、所定階床の床
面と同一面となるように停止可能なかご床面を有する本
設かごと、昇降路の頂部に設けられる滑車と、この滑車
に中間部が巻き掛けられるワイヤロープと、このワイヤ
ロープの一端側が係合し、このワイヤロープを駆動する
駆動装置とを備えたエレベータ巻上機の据付装置が提案
されている。この従来のエレベータ巻上機の据付装置に
あっては、ワイヤロープの他端側にエレベータ巻上機を
取り付けた状態で前記の駆動装置を駆動することにより
巻上機を吊り上げて昇降路の天井部近傍に据え付けるよ
うになっている。

【０００３】なお、近年、昇降路頂部に設置される巻上
機を有するエレベータとして、例えば特許第２５９３２
８８号公報に記載のトラクションシーブエレベータ等が
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のエレベータ巻上機の据付装置では、前記のトラクシ
ョンシーブエレベータの巻上機を据え付ける際、昇降路
の天井部と巻上機との間にワイヤロープのガイドが設け
られているため巻上機の吊り代がなく、また滑車を設置
することもできないことから、このようなトラクション
シーブエレベータに適用できないという問題があった。

【０００５】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、昇降路の天井部
と巻上機との隙間が狭く巻上機の吊り代が十分確保でき
ない場合であっても、容易に巻上機を昇降路の天井部近
傍に据え付けることのできるエレベータ巻上機の据付装
置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項１に係る発明は、エレベータ巻上機
を吊り上げて昇降路の天井部近傍に据え付けるエレベー
タ巻上機の据付装置において、前記巻上機を載置する荷
台部、およびこの荷台部に取付けられ、前記昇降路内に
立設されるガイドレールと係合する係合部からなる荷上
げ体と、前記昇降路の天井部近傍に設置される駆動体、
およびこの駆動体より垂下され、前記巻上機、および前
記荷上げ体の少なくとも一方に連結される揚重ロープか
らなる揚重機とを備え、前記駆動体の駆動により前記揚
重ロープを介して前記荷上げ体を吊り上げて、この荷上
げ体および前記巻上機を前記昇降路の天井部近傍まで上
昇させる構成にしてある。

【０００７】上記のように構成した本発明の請求項１に
係る発明では、昇降路の下部で荷上げ体の荷台部に巻上
機を載置して、昇降路の天井部近傍に設置される駆動体
を駆動させると、この駆動体より垂下される揚重ロープ
を介して荷上げ体が吊り上げられる。その際、荷上げ体
の係合部が昇降路内のガイドレールと係合していること
から、このガイドレールに沿って荷上げ体および巻上機
が昇降路の天井部近傍まで上昇する。これによって、昇
降路の天井部と巻上機との隙間が狭く巻上機の吊り代が
十分確保できない場合であっても、揚重ロープを介して
巻上機を昇降路の天井部近傍まで吊り上げる際に、駆動
体と係合部の下部との間に干渉しないだけの距離を確保
できるので、容易に巻上機を昇降路の天井部近傍に据え
付けできる。

【０００８】また、上記目的を達成するため、本発明の
請求項２に係る発明は、エレベータ巻上機を吊り上げて
昇降路の天井部近傍に据え付けるエレベータ巻上機の据
付装置において、前記巻上機を載置する荷台部、および
この荷台部に取付けられ、前記昇降路内に立設されるガ
イドレールと係合する係合部からなる荷上げ体と、前記
昇降路の下部に設置される駆動体、前記昇降路の天井部
近傍に設置される滑車、およびこの滑車を介して垂下さ
れ、前記巻上機、前記荷台部、および前記荷上げ体の少
なくとも１つに連結される揚重ロープからなる揚重機と
を備え、前記駆動体の駆動により前記揚重ロープを介し
て前記荷上げ体を吊り上げて、この荷上げ体および前記
巻上機を前記昇降路の天井部近傍まで上昇させる構成に
してある。

【０００９】上記のように構成した本発明の請求項２に
係る発明では、昇降路の下部で荷上げ体の荷台部に巻上
機を載置して、昇降路の下部に設置される駆動体を駆動
させると、昇降路の天井部近傍に設置される滑車より垂
下される揚重ロープを介して荷上げ体が吊り上げられ
る。その際、荷上げ体の係合部が昇降路内のガイドレー
ルと係合していることから、このガイドレールに沿って
荷上げ体および巻上機が昇降路の天井部近傍まで上昇す
る。これによって、昇降路の天井部と巻上機との隙間が
狭く巻上機の吊り代が十分確保できない場合であって
も、揚重ロープを介して巻上機を昇降路の天井部近傍ま
で吊り上げる際に、滑車と係合部の下部との間に干渉し
ないだけの距離を確保できるので、容易に巻上機を昇降
路の天井部近傍に据え付けできる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータ巻上機
の据付装置の実施の形態を図に基づいて説明する。図１
は本発明の第１の実施形態に係るエレベータ巻上機の据
付装置を示す概要図、図２は昇降路内に荷上げ体および
揚重機を設けた状態を示す図、図３は昇降路の下部で荷
上げ体の荷台部に巻上機を載置した状態を示す図、図４
は昇降路の上部まで荷上げ体を上昇させた状態を示す図
である。

【００１１】図１に示すエレベータでは、昇降路１の下
部から上部にわたってつり合いおもり枠２を案内するガ
イドレール３が立設され、このガイドレール３はブラケ
ット４を介して昇降路１壁に固定されている。このガイ
ドレール３の上部には、巻上機５が最終的に取り付けら
れるマシンベース６が装着されている。

【００１２】そして本実施形態の据付装置は、荷上げ体
７および揚重機８から主として構成されている。上述し
た荷上げ体７は、巻上機５を載置する荷台部９と、この
荷台部９より下方へ延設される係合部、例えば前記のつ
り合いおもり枠２と、このつり合いおもり枠２の下部
（つり合いおもり枠２の上端から所定の距離を置いた位
置）に取外し可能に設けられる吊り部１０とからなって
いる。前記の荷台部９はつり合いおもり枠２の側面上部
に取外し可能に装着され、このつり合いおもり枠２の上
下部のそれぞれにはガイドレール３と係合するガイド部
２ａ、２ｂが設けられている。

【００１３】上述した揚重機８は、昇降路１の下部に設
置される駆動体、例えば最下階乗場に図示しないアンカ
ーボルトを介して固定されるウインチ１１と、昇降路１
の天井部近傍に設置され、ブラケット４より玉掛けワイ
ヤ１２を介して吊り下げられる滑車１３と、この滑車１
３を介して垂下され、つり合いおもり枠２の吊り部１０
に連結される揚重ロープ１４とからなっている。

【００１４】この第１の実施形態では、まず図２に示す
ように、最上階乗場１５から昇降路１内に向けて図示し
ない足場を設置し、この足場を用いて昇降路１内にガイ
ドレール３を昇降路１の全行程にわたって立設して、こ
のガイドレール３の上部を昇降路１壁面にブラケット４
を介して固定する。このとき、ガイドレール３の強度が
十分ある場合、ガイドレール３の中間部および下部を固
定する必要はない。

【００１５】次いで、ガイドレール３の上部を固定する
ブラケット４より玉掛けワイヤ１２を介して滑車１３を
吊り下げ、ウインチ１１から揚重ロープ１４の一端側を
繰り出して昇降路１内を上昇させて、この揚重ロープ１
４を滑車１３に巻き掛けた後、この揚重ロープ１４の一
端側を昇降路１内で垂下する。

【００１６】そして、立設したガイドレール３の下部に
つり合いおもり枠２のガイド部２ａ、２ｂが係合する状
態でつり合いおもり枠２をガイドレール３に組み込み、
このつり合いおもり枠２の側面上部に荷台部９を取り付
けるとともに、つり合いおもり枠２の上端から所定の距
離をおいた位置に吊り部１０を取り付ける。

【００１７】このようにして荷上げ体７を組み立てた
後、図３に示すように、ウインチ１１を駆動させて巻上
機５を昇降路１内に引き込んで荷上げ体７の荷台部９上
に載置するとともに、この巻上機５を図示しないボルト
または荷締めバンド等で荷台部９に固定する。

【００１８】次いで図１に示すように、揚重ロープ１４
の一端をつり合いおもり枠２の吊り部１０に固定した
後、ウインチ１１を駆動させて揚重ロープ１４を巻き取
り、荷上げ体７を吊り上げることにより、この荷上げ体
７および巻上機を昇降路１の天井部近傍まで上昇させ
る。このとき、ガイドレール３に沿って吊り上げられる
つり合いおもり枠２は、この上端から所定の距離をおい
て取り付けられた吊り部１０で吊り上げられるため、こ
の吊り部１０と滑車１３との間に干渉しないだけの距離
が形成されている。

【００１９】最後に、最上階乗場１５から昇降路１内に
向けて設置した前記の足場を用いて、図４に示すように
巻上機５を荷台部９からガイドレール３上部のマシンベ
ース６上に滑らせて移動した後、このマシンベース６に
巻上機５を固定する。また、このようにして巻上機５を
据え付けた後、昇降路１内の他の機器を据え付けるよう
になっている。

【００２０】このように構成した第１の実施形態では、
昇降路１の天井部と巻上機５との隙間が狭く巻上機５の
吊り代が十分確保できない場合でも、揚重ロープ１４を
介して巻上機５を昇降路１の天井部近傍まで吊り上げる
際に、吊り部１０と滑車１３との間に干渉しないだけの
距離を確保できるので、容易に巻上機５を昇降路の天井
部近傍に据え付けできる。

【００２１】また、本実施形態では、かなりの重量物で
ある巻上機５が荷上げ体７の荷台部９上に載置されると
ともに、つり合いおもり枠２下部の吊り部１０を吊り上
げた状態、すなわちバランスを崩した状態にあっても、
荷上げ体７がつり合いおもり枠２のガイド部２ａ、２ｂ
によってガイドレール３と係合し、すなわちガイドレー
ル３により案内されているため、荷上げ体７を安定した
状態を保つことができる。

【００２２】なお、本実施形態では、ガイドレール３の
上部に固定したブラケット４より玉掛けワイヤ１２を介
して滑車１３を吊り下げたが、玉掛けワイヤ１２の代わ
りに、図示しないフックを介してガイドレール３の上部
に滑車１３を取り付けることもできる。

【００２３】さらに、本実施形態では、最上階乗場１５
から昇降路１内に向けて足場を設置するようにしたが、
この足場を必要に応じて取り外しておけば、この足場に
干渉することなく荷上げ体７を昇降路１の頂部まで吊り
上げできる。

【００２４】さらに、本実施形態では、巻上機５を昇降
路１の天井部近傍まで吊り上げた後、巻上機５を荷台部
９からガイドレール３上部のマシンベース６上に滑らせ
るようにしたが、例えば荷台部９の上部にローラ等の移
動手段あるいはスライド機構を備えることもできる。

【００２５】図５は本発明の第２の実施形態に係るエレ
ベータ巻上機の据付装置を示す概要図である。なお、図
５において前述した図１〜図４に示すものと同等のもの
には同一符号を付してある。

【００２６】図５に示す第２の実施形態では、前述した
図１〜図４に示すものと比べて、荷上げ体１６の構成が
異なり、その他の構成は基本的に同様である。すなわ
ち、前述した図１〜図４に示す第１の実施形態では、荷
上げ体７が係合部としてつり合いおもり枠２を含むのに
対して、本実施形態では、荷上げ体１６がガイドレール
３と係合するガイド部１７ａ、１７ｂを上下部のそれぞ
れに有する係合部１７を含み、この係合部１７の上端か
ら所定の距離を置いた位置に、取外し可能な吊り部１８
が設けられている。

【００２７】このように構成した第２の実施形態でも、
前述した図１〜図４に示す第１の実施形態と同様の効果
が得られる。

【００２８】図６は本発明の第３の実施形態に係るエレ
ベータ巻上機の据付装置を示す概要図である。なお、図
６において前述した図１〜図５に示すものと同等のもの
には同一符号を付してある。

【００２９】図６に示す第３の実施形態では、前述した
図１〜図４に示すものと比べて、揚重機１９の構成が異
なり、その他の構成は基本的に同様である。すなわち、
前述した図１〜図４に示す第１の実施形態では、昇降路
１の下部に駆動体としてのウインチ１１を備え、昇降路
１の天井部近傍に、揚重ロープ１４の中間部が巻き掛け
られる滑車１３を備えたが、本実施形態では、昇降路１
の上部のブラケット４より玉掛けワイヤ１２を介して、
駆動体としてのウインチ２０を吊り下げて、このウイン
チ２０より巻き出される揚重ロープ２１をつり合いおも
り枠２の吊り部１０に連結するように構成した。

【００３０】このように構成した第３の実施形態でも、
前述した図１〜図４に示す第１の実施形態と同様の効果
が得られる。

【００３１】図７，図８は本発明の第４，第５の実施形
態に係るエレベータ巻上機の据付装置を示す概要図であ
る。なお、図７，８において、前述した図１〜６に示す
ものと同等のものには同一符号を付してある。

【００３２】図７，８に示す第４，第５の実施形態で
は、比較的建屋頂部に強度を有する場合に好適であり、
この場合には昇降路頂部に吊りフック３０を設け、この
吊りフック３０に滑車３０を取付け、揚重ロープ１４を
滑車１３を介して荷上げ体、または巻上機５の吊り部３
１または３２に取付けてある。図７では、係合部２の比
較的下方に荷台部９を設けた荷上げ体７とし、ガイドレ
ール３は、昇降路１頂部付近まで立設した状態となって
いる。

【００３３】このように構成した第４，第５の実施形態
でも、吊り点である滑車１３と吊り部３１または３２の
間に巻上機５を吊上げきれる吊り代を確保できるため、
第１の実施形態と同様の効果が得られる。

【００３４】また、この第４，第５の実施形態では、吊
りフック３０に滑車１３を設ける構成としたが、第３の
実施形態と同様にウィンチ２０を吊りフック３０に設け
る構成としても同様の効果が得られることは言うまでも
ない。

【００３５】更に以上の実施形態では全て吊り部１０，
３１，３２を設けて揚重ロープ１４を連結しているが、
荷上げ体、または巻上機に直接玉掛けワイヤ等を巻き掛
けて吊り上げても同様の効果が得られる。

【００３６】ただし、図７の第４の実施形態において
は、巻上機５のエレベータ機器としての取付位置は、例
えばガイドレール３の背面に抱き合わせて固定する場合
などが考えられ、巻上機５を所定高さまで吊り上げた
後、巻上機５の据付位置にスライドさせることにより、
目的を達成できるため、第１の実施形態と同様の効果が
得られる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように構成したので、本発明で
は、昇降路の天井部と巻上機との隙間が狭く巻上機の吊
り代が十分確保できない場合でも、容易に巻上機を昇降
路の天井部近傍に据え付けできる。したがって、昇降路
頂部に設置される巻上機を有するエレベータ、例えばト
ラクションシーブエレベータにも適用可能なエレベータ
巻上機の据付装置が得られるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態に係るエレベータ巻上
機の据付装置を示す概要図である。

【図２】昇降路内に荷上げ体および揚重機を設けた状態
を示す図である。

【図３】昇降路の下部で荷上げ体の荷台部に巻上機を載
置した状態を示す図である。

【図４】昇降路の上部まで荷上げ体を上昇させた状態を
示す図である。

【図５】本発明の第２の実施形態に係るエレベータ巻上
機の据付装置を示す概要図である。

【図６】本発明の第３の実施形態に係るエレベータ巻上
機の据付装置を示す概要図である。

【図７】本発明の第４の実施形態に係るエレベータ巻上
機の据付装置を示す概要図である。

【図８】本発明の第５の実施形態に係るエレベータ巻上
機の据付装置を示す概要図である。

【符号の説明】

１ 昇降路 ２ つり合いおもり枠（係合部） ３ ガイドレール ５ 巻上機 ７ 荷上げ体 ８ 揚重機 ９ 荷台部 １１ ウインチ（駆動体） １４ 揚重ロープ １６ 荷上げ体 １７ 係合部 １７ａ、１７ｂ ガイド部 １９ 揚重機 ２０ ウインチ ２１ 揚重ロープ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長瀬 厚史 東京都千代田区神田錦町１丁目６番地 株 式会社日立ビルシステム内 Ｆターム(参考） 3F305 BA02 DA07 DA13

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベータ巻上機を吊り上げて昇降路の
   天井部近傍に据え付けるエレベータ巻上機の据付装置に
   おいて、 前記巻上機を載置する荷台部、およびこの荷台部に取付
   けられ、前記昇降路内に立設されるガイドレールと係合
   する係合部からなる荷上げ体と、前記昇降路の天井部近
   傍に設置される駆動体、およびこの駆動体より垂下さ
   れ、前記巻上機、および前記荷上げ体の少なくとも一方
   に連結される揚重ロープからなる揚重機とを備え、前記
   駆動体の駆動により前記揚重ロープを介して前記荷上げ
   体を吊り上げて、この荷上げ体および前記巻上機を前記
   昇降路の天井部近傍まで上昇させるようにしたことを特
   徴とするエレベータ巻上機の据付装置。
2. 【請求項２】 エレベータ巻上機を吊り上げて昇降路の
   天井部近傍に据え付けるエレベータ巻上機の据付装置に
   おいて、 前記巻上機を載置する荷台部、およびこの荷台部に取付
   けられ、前記昇降路内に立設されるガイドレールと係合
   する係合部からなる荷上げ体と、前記昇降路の下部に設
   置される駆動体、前記昇降路の天井部近傍に設置される
   滑車、およびこの滑車を介して垂下され、前記巻上機、
   前記荷台部、および前記荷上げ体の少なくとも１つに連
   結される揚重ロープからなる揚重機とを備え、前記駆動
   体の駆動により前記揚重ロープを介して前記荷上げ体を
   吊り上げて、この荷上げ体および前記巻上機を前記昇降
   路の天井部近傍まで上昇させるようにしたことを特徴と
   するエレベータ巻上機の据付装置。
3. 【請求項３】 前記ガイドレールと係合する係合部が、
   エレベータつり合いおもり枠からなることを特徴とする
   請求項１または２記載のエレベータ巻上機の据付装置。