JPWO2018138831A1 - エレベータの据付方法 - Google Patents

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Abstract

本発明のエレベータの据付方法は、昇降路(1)の上部に取り付けられたかご用返し車(8)及びおもり用返し車(9)と、主ロープ(12)と、を用いて巻上機(7)を揚重するエレベータの据付工法であって、主ロープ(12)のおもり端部(12b)側からかご端部(12a)側にかけて、おもり用返し車(9)、巻上機(7)、かご用返し車(8)が順に位置するように、それぞれの滑車に主ロープ(12)を巻き掛け、主ロープ(12)の巻上機(7)よりもおもり端部(12b)側を支持梁(6)に留める巻き掛け工程と、巻き掛け工程の後に行われ、主ロープ(12)のおもり用返し車(9)よりもかご端部(12a)側を引っ張って、巻上機(7)を揚重する巻上機揚重工程と、を含む。

Description

この発明はエレベータの据付方法に関するものである。
従来の機械室レスエレベータの巻上機据付方法では、昇降路上部に設置されているかごレールのレールブラケットと該昇降路上部に設置されているカウンターレールのレールブラケット間に配設したプーリー支持枠に回転自在に組み込まれたプーリー、又は該昇降路上部に位置するかごレールを取付けるレールブラケットに回転自在に組み込まれたプーリー、あるいはカウンターレールの昇降路上端部に回転自在に組み込まれたプーリーに玉掛けワイヤロープを巻きかけるとともに、前記カウンターレールを昇降路壁に固定するレールブラケットに揚重機器を支持させ、前記玉掛けワイヤロープの一端部に巻上機を支持させ、前記玉掛けロープの他端部を前記揚重機器に連結し、該揚重機器を駆動して前記巻上機を該昇降路上部に吊り上げる(例えば、特許文献1参照)。
上記した機械室レスエレベータの巻上機据付方法では、昇降路上部に設置されているかごレールのレールブラケットと該昇降路上部に設置されているカウンターレールのレールブラケット間に配設したプーリー支持枠に回転自在に組み込まれたプーリー、又は該昇降路上部に位置するかごレールを取付けるレールブラケットに回転自在に組み込まれたプーリー、あるいはカウンターレールの昇降路上端部に回転自在に組み込まれたプーリーに玉掛けワイヤロープを掛けることにより、巻上機の上方に揚重機器を取り付けなくてもよいので、巻上機の上方に揚重機器を取り付ける巻上機据付方法よりも、巻上機を昇降路のより高い位置に揚重することができる。
特開2001−114483号公報
しかしながら、上記した機械室レスエレベータの巻上機据付方法では、巻上機を揚重してから巻上機のシーブに主ロープを巻き掛けるので、巻上機が昇降路の天井、壁、又は他のエレベータの構成部品の近くに取り付けられると、巻上機の周囲の隙間が小さかったり、巻上機に特定の方向からしか近づけなかったりするため、巻上機のシーブに主ロープを巻き掛けるのが困難となってしまう。また、例えば吊り車を有するかご及びつり合いおもりのように、据付時に揚重してから滑車に主ロープを巻き掛けるエレベータの構成部品についても巻上機と同様の課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、エレベータの構成部品の滑車に主ロープを容易に巻き掛けることができるエレベータの据付方法を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータの据付方法は、昇降路上部に取り付けられた第1返し車及び第2返し車と、主ロープと、を用いて巻上機を揚重するエレベータの据付方法であって、前記主ロープの一端側から他端側にかけて、前記第1返し車、前記巻上機、前記第2返し車が順に位置するように、それぞれの滑車に前記主ロープを巻き掛け、前記主ロープの前記巻上機よりも前記一端側を支持体に留める巻き掛け工程と、前記巻き掛け工程の後に行われ、前記主ロープの前記第2返し車よりも前記他端側を引っ張って、前記巻上機を揚重する巻上機揚重工程と、を含むエレベータの据付方法である。
本発明に係るエレベータの据付方法によれば、巻上機の滑車に主ロープを巻き掛けてから巻上機を揚重するため、巻上機の周囲に十分な作業領域を確保して、巻上機の滑車に主ロープを容易に掛けることができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法によって据え付けられたエレベータの縦断面図である。 図1にA−Aで示された矢印の方向から見たエレベータの縦断面図である。 図2にB−Bで示された矢印の方向から見たエレベータの横断面図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法のフローチャートである。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第1工程(図4のS1)を示す概略図である。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第2工程(図4のS2)を示す概略図である。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第3工程(図4のS3)を示す概略図である。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第4工程(図4のS4)を示す概略図である。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第5工程(図4のS5)を示す概略図である。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第6工程(図4のS6)を示す概略図である。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第7工程(図4のS7)を示す概略図である。 図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第8工程(図4のS8)を示す概略図である。
以下、本発明のエレベータの据付方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法によって据え付けられたエレベータの縦断面図である。図2は、図1にA-Aで示された矢印の方向から見たエレベータの縦断面図である。図3は、図1にB-Bで示された矢印の方向から見たエレベータの横断面図である。
図1から図3に示すように、本発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法によって据え付けられたエレベータは、かご2、つり合いおもり3、かご用ガイドレール4、おもり用ガイドレール5、支持梁6、巻上機7、かご用返し車8、おもり用返し車9、かご用吊り車10、おもり用吊り車11、主ロープ12、かご用ロープ端末留め具13、おもり用ロープ端末留め具14を備える。
かご用ガイドレール4及びおもり用ガイドレール5は、昇降路底部1bから昇降路1の上部まで立てられる。支持梁6は、昇降路1の上部に配置されて、かご用ガイドレール4及びおもり用ガイドレール5に取り付けられる。巻上機7は、支持梁6の下面に取り付けられる。かご用返し車8及びおもり用返し車9は、支持梁6の上面に取り付けられる。つまり、かご用返し車8の取付位置及びおもり用返し車9の取付位置は、巻上機7の取付位置よりも上方に位置する。かご用吊り車10は、かご2の下部に取り付けられる。おもり用吊り車11は、つり合いおもり3の上部に取り付けられる。
かご用ロープ端末留め具13及びおもり用ロープ端末留め具14は支持梁6に取り付けられる。主ロープ12の片方の端部はかご用ロープ端末留め具13に繋がれ、もう片方の端部はおもり用ロープ端末留め具14に繋がれる。かご用ロープ端末留め具13に繋がれる主ロープ12の端部をかご端部12a、おもり用ロープ端末留め具14に繋がれる主ロープ12の端部をおもり端部12bとする。つまり、主ロープ12のかご端部12aは、かご用ロープ端末留め具13で支持梁6に留められ、主ロープ12のおもり端部12bは、おもり用ロープ端末留め具14で支持梁6に留められる。なお、本発明の実施の形態1におけるおもり端部12b側が請求項1及び請求項2の一端側に該当し、本発明の実施の形態1におけるかご端部12a側が請求項1及び請求項2の他端側に該当する。
主ロープ12のおもり端部12b側からかご端部12a側にかけて、おもり用吊り車11、おもり用返し車9、巻上機7、かご用返し車8、かご用吊り車10が順に位置するように、それぞれの滑車に主ロープ12が巻き掛けられる。主ロープ12は、かご用吊り車10と巻上機7とおもり用吊り車11のそれぞれの滑車に下側から巻き掛けられ、かご用返し車8とおもり用返し車9のそれぞれの滑車に上側から巻き掛けられている。つまり、主ロープ12は、おもり端部12b側につり合いおもり3が吊り下げられ、かご端部12a側にかご2が吊り下げられ、かご用返し車8と巻上機7とおもり用返し車9に支持されている。なお、本発明の実施の形態1におけるおもり用返し車9が請求項1の第1返し車及び請求項2の返し車に該当し、本発明の実施の形態1におけるかご用返し車8が請求項1の第2返し車に該当する。
この状態で巻上機7の滑車が回転することで、主ロープ12が移動し、主ロープ12の移動に基づいて、かご2が昇降し、かご2の昇降方向と逆方向につり合いおもり3が昇降する。かごは予め定められたかご昇降領域を昇降し、つり合いおもりはおもり昇降領域を昇降する。また、かご2のかご用吊り車10はかご用返し車8及びかご用ロープ端末留め具13よりも上方に上昇せず、つり合いおもり3のおもり用吊り車11はおもり用返し車9及びおもり用ロープ端末留め具14よりも上方に上昇しない。
次に、本発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法につき、図面を用いて説明する。
図4は、本発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法のフローチャートである。本発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法は、図4にS1からS8で示される第1工程から第8工程で構成されるエレベータの据付方法である。
図5は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第1工程(図4のS1)を示す概略図である。なお、第1工程の前に昇降路1の上部には支持梁6と、足場51とが取り付けられ、昇降路頂部1aにチェーンブロック52が取り付けられている。また、足場51は、昇降路1の上部にエレベータの構成機器を揚重するとき、揚重の妨げにならないように、図3に示されるかご2の水平投影面内に設置される。
第1工程では、チェーンブロック52によってかご用返し車8及びおもり用返し車9を吊り上げ、図1〜図3に示すように、支持梁6の上面にかご用返し車8及びおもり用返し車9を取り付ける。
図6は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第2工程(図4のS2)を示す概略図である。なお、本発明の実施の形態1の第2工程が請求項1の巻き掛け工程に該当する。
第2工程では、主ロープ12のおもり端部12b側からかご端部12a側にかけて、おもり用返し車9、巻上機7、かご用返し車8が順に位置するように、それぞれの滑車に主ロープ12を巻き掛け、主ロープ12の巻上機7よりもおもり端部12b側を支持梁6に留める。第2工程は、次のように行う。
支持梁6の下面よりも下方に巻上機7を置く。
主ロープ12のかご端部12a側をチェーンブロック52で昇降路1の上部に吊り上げて、かご用返し車8の滑車に巻き掛ける。次に、主ロープ12のかご用返し車8よりもおもり端部12b側を巻上機7の滑車に巻き掛け、主ロープ12の巻上機7よりもおもり端部12b側をチェーンブロック52で昇降路1の上部に吊り上げて、おもり用返し車9の滑車に巻き掛ける。
主ロープ12の巻上機7よりもおもり端部12b側をロープ留め具54で支持梁6に一時的に留める。ロープ留め具54は、支持梁6及び主ロープ12に容易に着脱可能であり、主ロープ12を挟んで把持して、主ロープ12を支持梁6に留める。なお、本発明の実施の形態1における支持梁6が請求項1の支持体に該当する。
図7は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第3工程(図4のS3)を示す概略図である。なお、本発明の実施の形態1の第3工程が請求項1の巻上機揚重工程に該当する。
第3工程では、主ロープ12のかご用返し車8よりもかご端部12a側を引っ張って巻上機7を揚重する。第3工程は、次のように行う。
かご用返し車8よりも下方にウィンチ53を設け、主ロープ12のかご用返し車8よりもかご端部12a側とウィンチ53とを牽引ロープ53aで繋ぐ。牽引ロープ53aは、主ロープ12よりも細く、軽く、かつ柔軟なロープであり、ウィンチ53で牽引ロープ53aを巻き取ることができる。
ウィンチ53で牽引ロープ53aを巻き取ることにより、主ロープ12のかご用返し車8よりもかご端部12a側を下方に引っ張る。主ロープ12の巻上機7よりもおもり端部12b側がロープ留め具54で支持梁6に留められているので、主ロープ12のかご用返し車8よりもロープ留め具54側がかご端部12a側に移動して、主ロープ12のかご用返し車8とロープ留め具54との間の長さが短くなり、巻上機7が吊り上がる。これにより、巻上機7を支持梁6の下面まで吊り上げる。
図8は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第4工程(図4のS4)を示す概略図である。
第4工程では、図1〜図3に示すように、支持梁6の下面に巻上機7を取り付ける。また、ロープ留め具54を主ロープ12及び支持梁6から取り外し、牽引ロープ53aを主ロープ12から取り外す。
図9は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第5工程(図4のS5)をす概略図である。なお、本発明の実施の形態1の第5工程が請求項2の巻き掛け工程に該当する。
第5工程では、主ロープ12のおもり端部12b側からかご端部12a側にかけて、おもり用吊り車11、おもり用返し車9が順に位置するように、それぞれの滑車に主ロープ12を巻き掛け、主ロープ12のおもり用吊り車11よりもおもり端部12b側をおもり用吊り車11よりも上方で支持梁6に留める。なお、本発明の実施の形態1におけるおもり用吊り車11が請求項2の吊り車に該当し、本発明の実施の形態1におけるつり合いおもり3が請求項2の昇降体に該当する。第5工程は、次のように行う。
おもり用吊り車11が取り付けられたつり合いおもり3をおもり昇降領域の上端よりも下方に置く。
第3工程でおもり用返し車9に主ロープ12を巻き掛けた。第5工程では、主ロープ12のおもり用返し車9よりもおもり端部12b側をおもり用吊り車11の滑車に巻き掛け、主ロープ12のおもり端部12bをチェーンブロック52で昇降路1の上部に吊り上げ、主ロープ12のおもり端部12bをおもり用ロープ端末留め具14に繋げ、図1〜図3に示すように、おもり用ロープ端末留め具14を支持梁6に取り付けて、主ロープ12のおもり端部12bを支持梁6に留める。なお、本発明の実施の形態1における支持梁6が請求項2の支持体に該当する。
第4工程で主ロープ12からロープ留め具54及び牽引ロープ53aを取り外したので、もし主ロープ12のおもり用返し車9からおもり端部12bまでの長さが短く、おもり端部12bが支持梁6に届かない場合でも、主ロープ12のおもり用返し車9よりもおもり端部12b側を引っ張ることで主ロープ12が移動して、主ロープ12のおもり用返し車9よりもおもり端部12b側の長さを調整することができる。
図10は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第6工程(図4のS6)を示す概略図である。なお、本発明の実施の形態1の第6工程が請求項2の昇降体揚重工程に該当する。
第6工程では、主ロープ12のかご用返し車8よりもかご端部12a側を引っ張ってつり合いおもり3を揚重する。第6工程は、次のように行う。
主ロープ12のかご用返し車8よりもかご端部12a側とウィンチ53とを牽引ロープ53aで繋ぐ。
ウィンチ53で牽引ロープ53aを巻き取ることにより、主ロープ12のかご用返し車8よりもかご端部12a側を下方に引っ張る。主ロープ12のおもり端部12bはおもり用ロープ端末留め具14で支持梁6に留められているので、主ロープ12のおもり用返し車9よりもおもり端部12b側がかご端部12a側に移動して、主ロープ12のおもり用返し車9とおもり用ロープ端末留め具14との間の長さが短くなり、つり合いおもり3が吊り上がる。そして、つり合いおもり3を昇降路1の上部まで吊り上げる。
図11は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第7工程(図4のS7)を示す概略図である。
第7工程では、主ロープ12のおもり用吊り車11よりもかご端部12a側をロープ留め具54で支持梁6に一時的に留めて、昇降路1の上部につり合いおもり3を保持する。また、牽引ロープ53aを主ロープ12から取り外し、ウィンチ53及び牽引ロープ53aを撤去する。
図12は、図3にC−Cで示された矢印の方向から見たエレベータの据付方法の第8工程(図4のS8)を示す概略図である。
第8工程では、主ロープ12のおもり端部12b側からかご端部12a側にかけて、かご用返し車8、かご用吊り車10が順に位置するように、それぞれの滑車に主ロープ12を巻き掛け、主ロープ12のかご用吊り車10よりもかご端部12a側をかご用吊り車10よりも上方で支持梁6に留める。第8工程は、次のように行う。
かご用吊り車10が取り付けられたかご2をかご昇降領域の上端よりも下方に置く。
第3工程でかご用返し車8に主ロープ12を巻き掛けた。第8工程では、主ロープ12のかご用返し車8よりもかご端部12a側をかご用吊り車10の滑車に巻き掛け、主ロープ12のかご端部12aをチェーンブロック52で昇降路1の上部に吊り上げ、主ロープ12のかご端部12aをかご用ロープ端末留め具13に繋げ、図1〜図3に示すように、かご用ロープ端末留め具13を支持梁6に取り付けて、主ロープ12のかご端部12aをかご用ロープ端末留め具13で支持梁6に留める。
ロープ留め具54を主ロープ12及び支持梁6から取り外し、足場51を昇降路1から撤去する。
上述のように第1工程から第8工程によりエレベータを据え付ける。
本発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法によれば、巻上機7の滑車に主ロープ12を巻き掛けてから、支持梁6とかご用返し車8とおもり用返し車9とを使用して巻上機7を揚重するので、巻上機7の滑車に主ロープ12を容易に掛けることができる。
また、昇降路頂部1aに取り付けるチェーンブロック52は、かご用返し車8とおもり用返し車9と主ロープ12とを揚重する。かご用返し車8とおもり用返し車9と主ロープ12とは巻上機7より軽い。このため、従来、チェーンブロックを用いて巻上機を揚重する場合には定格荷重が巻上機の重量以上のチェーンブロックを利用していたが、本発明の実施の形態1では巻上機7をチェーンブロック52で揚重しないため定格荷重が巻上機7の重量未満のチェーンブロック52を使用でき、従来と比較して外形が小さくかつ質量が軽いチェーンブロック52を使用することができる。
また、本発明の実施の形態1において、支持梁6とかご用返し車8とおもり用返し車9とは、本発明の実施の形態1によるエレベータの据付方法によって据え付けられるエレベータの運転に使用される機器である。従来の巻上機の揚重では、巻上機の揚重だけに使用される機器としてプーリー支持枠が必要であったが、本発明の実施の形態1ではプーリー支持枠は不要であり、据付費用及び据付工程の増加を抑えることができる。
さらに、巻上機7だけでなく、かご用吊り車10を組み付けられたかご2及びおもり用吊り車11を組み付けられたつり合いおもり3を巻上機7と同様に揚重することができるので、かご用吊り車10の滑車及びおもり用吊り車11の滑車に主ロープ12を容易に掛けることができる。
また、巻上機7を主ロープ12で吊り上げるときに、主ロープ12をかご用返し車8の滑車に巻き掛けることで、ウィンチ53を昇降路1の下部に設置することでができ、巻上機7を揚重するために昇降路頂部1aにウィンチなどの揚重機器を設置しなくてよいので据付作業が容易になる。
また、巻上機7の滑車に主ロープ12を巻き掛けて、主ロープ12のおもり端部12b側を留め、かご端部12a側を引っ張って巻上機7を吊り上げるので、巻上機7に玉掛けロープを固定して吊り上げるウィンチよりも定格荷重が小さく、外形が小さく、かつ質量が軽いウィンチ53を使用することがてきる。
また、ウィンチ53で主ロープ12を引っ張るときに、主ロープ12よりも細く、軽く、かつ柔軟な牽引ロープ53aを主ロープ12に繋いで、牽引ロープ53aをウィンチ53で巻き取ることにより、主ロープ12をウィンチで巻き取るよりも小さなウィンチ53を使用することができる。
また、主ロープ12を一時的に留めるときに、かご用ロープ端末留め具13及びおもり用ロープ端末留め具14のように主ロープ12の端部を留めるのではなく、ロープ留め具54を使用して、主ロープ12の中間部の任意の位置を留めるので、主ロープ12を容易に留めることができる。
なお、本発明の実施の形態1では主ロープ12のかご端部12aとおもり端部12bは支持梁6に留められているが、これに限らない。例えば、かご用吊り車10とおもり用吊り車11が無く、主ロープ12のかご端部12aがかご2に繋がれ、主ロープ12のおもり端部12bがつり合いおもり3に繋がれていても構わない。この場合においても、第6工程においてウィンチ53で牽引ロープ53aを巻き取ることにより、主ロープ12のおもり端部12bが上方へ移動するため、おもり端部12bに繋がれたつり合いおもり3も上方へ移動する。
なお、本発明の実施の形態1では、主ロープ12のおもり端部12b側が本発明の請求項1及び請求項2の一端側に該当し、かご端部12a側が本発明の請求項1及び請求項2の他端側に該当するとしたが、おもり端部12b側が本発明の請求項1及び請求項2の他端側に該当し、かご端部12a側が本発明の請求項1及び請求項2の一端側に該当してもよい。例えば、第2工程において、主ロープ12の巻上機7よりもかご端部12a側をロープ留め具54で支持梁6に留め、第3工程において、主ロープ12のおもり端部12bとウィンチ53とを牽引ロープ53aで繋ぎ、ウィンチ53で牽引ロープ53aを巻き取ることにより、主ロープ12のおもり用返し車9よりもおもり端部12b側を下方に引っ張っても構わない。この場合においても主ロープ12のおもり用返し車9とロープ留め具54との間の長さが短くなり、巻上機7を吊り上げることができる。
なお、本発明の実施の形態1の第2工程を示す図6において、主ロープ12のおもり用返し車9よりもおもり端部12b側をロープ留め具54で支持梁6に留めているが、主ロープ12の巻上機7とおもり用返し車9との間の部分をロープ留め具54で支持梁6に留めてもよい。この場合、おもり用返し車9は巻上機7の揚重に用いる必要がなくなるため、巻上機7の揚重後におもり用返し車9を取り付けることも可能である。
また、巻上機7と支持梁6との間に昇降路に固定された支持部材を設け、主ロープ12の巻上機7とおもり用返し車9との間の部分をロープ留め具54で支持部材に留めてもよい。巻上機7を支持部材まで揚重した後、ロープ留め具54を支持部材から取り外し、次に、主ロープ12の巻上機7とおもり用返し車9との間の部分をロープ留め具54で支持梁6に留めて、巻上機7を支持梁6の下面まで揚重する。この場合、主ロープ12の巻上機7とロープ留め具54との間の長さを短くでき、巻上機7の揺れが抑制されるので、巻上機7を容易に安定させて揚重することができる。
なお、本発明の実施の形態1では、支持梁6が本発明の支持体に該当するとしたが、これに限らない。支持体は、例えば、かご用ガイドレールなど昇降路に固定されているものであればよい。
なお、本発明の実施の形態1では、巻上機7の滑車に主ロープ12を巻き掛けて巻上機7を揚重するとともに、おもり用吊り車11の滑車に主ロープ12を巻き掛けてつり合いおもり3を揚重しているが、これに限らず、巻上機7とつり合いおもり3の片方だけ、その滑車に主ロープ12を巻き掛けて揚重してもよい。
1 昇降路、1a 昇降路頂部、1b 昇降路底部、2 かご、3 つり合いおもり、4 かご用ガイドレール、5 おもり用ガイドレール、6 支持梁、7 巻上機、8 かご用返し車、9 おもり用返し車、10 かご用吊り車、11 おもり用吊り車、12 主ロープ、12a 主ロープ12のかご端部、12b 主ロープ12のおもり端部、13 かご用ロープ端末留め具、14 おもり用ロープ端末留め具、51 足場、52 チェーンブロック、53 ウィンチ、53a 牽引ロープ、54 ロープ留め具。

Claims (2)

  1. 昇降路上部に取り付けられた第1返し車及び第2返し車と、
    主ロープと、
    を用いて巻上機を揚重するエレベータの据付方法であって、
    前記主ロープの一端側から他端側にかけて、前記第1返し車、前記巻上機、前記第2返し車が順に位置するように、それぞれの滑車に前記主ロープを巻き掛け、前記主ロープの前記巻上機よりも前記一端側を支持体に留める巻き掛け工程と、
    前記巻き掛け工程の後に行われ、前記主ロープの前記第2返し車よりも前記他端側を引っ張って、前記巻上機を揚重する巻上機揚重工程と、
    を含むエレベータの据付方法。
  2. 昇降路上部に取り付けられた返し車と、
    主ロープと、
    を用いて吊り車を有する昇降体を揚重するエレベータの据付方法であって、
    前記主ロープの一端側から他端側にかけて、前記吊り車、前記返し車が順に位置するように、それぞれの滑車に前記主ロープを巻き掛け、前記主ロープの前記吊り車よりも前記一端側を前記吊り車よりも上方で支持体に留める巻き掛け工程と、
    前記巻き掛け工程の後に行われ、前記主ロープの前記返し車よりも前記他端側を引っ張って、前記昇降体を揚重する昇降体揚重工程と、
    を含むエレベータの据付方法。
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