JP2007217067A - エレベータの主ロープ振れ止め装置およびそれを備えたエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】主ロープの振れを良好に抑制できるばかりでなく、保守点検性に優れて取り付け取り外しも容易であり、さらには低コストに製造できるエレベータの主ロープ振れ止め装置を提供する。
【解決手段】一対のブラケット21,22で支持された支軸24に円筒弾性体26を回転自在に外嵌することにより、その外径を小さくすることができるから、シーブ支持梁7の下面と主ロープ11との間の上下方向の隙間内に振れ止め装置20を取り付けることができ、その保守点検作業および脱着交換作業を容易に行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、エレベータの乗りかごを懸架する主ロープのうち一対のかご側シーブの間で延びる部分の振れを抑制する主ロープ振れ止め装置と、この主ロープ振れ止め装置を備えたエレベータに関し、より詳しくは、主ロープの振れを良好に抑制できるばかりでなく、保守点検性に優れて取り付け取り外しも容易であり、さらには低コストに製造できるように改良する技術に関する。
まず最初に図7を参照し、本発明の主ロープ振れ止め装置を取り付け可能なエレベータの全体構造について概説すると、このエレベータ1は昇降路2の上方に機械室を持たないマシンルームレスエレベータであり、乗りかご3は左右一対のかご側ガイドレール4L,4Rに案内されて昇降路2の内部を昇降する。
乗りかご3を懸架しているかご枠は、乗りかご3の左右の側壁に沿って上下方向に延びる左右一対の縦枠5L,5Rと、これらの縦枠の上端間に掛け渡されて乗りかご4の上方で左右方向に水平に延びる上梁6とを有している。
また、乗りかご3の上面と上梁6との間の上下方向の隙間には、上梁6に対して水平面内で傾斜して延びるシーブ支持梁7が配設され、その長手方向中央部の上面が上梁6の長手方向中央部の下面に密着するように上梁6に接続されている。そして、このシーブ支持梁7の両端部には、左右一対のかご側シーブ8L,8Rがそれぞれ回転自在に支持されている。
左側のかご側ガイドレール4Lの上端部近傍に配設されたトラクションシーブ9は前後方向に延びる回転軸の回りに回転自在であり、駆動装置10によって回転駆動される。
トラクションシーブ10に巻き付けられた主ロープ11の一端側は、トラクションシーブ10から左側のかご側シーブ8Lに向かって下方に延びる部分11aと、左右一対のかご側シーブ8L,8Rの間で水平に延びる部分11bと、右側のかご側シーブ8Rから上方に延びて右側のヒッチ部12Rに固定される部分11cとからなり、乗りかご3を2:1ローピングで懸架している。
また、トラクションシーブ9に巻き付けられた主ロープ11の他端側は、図示されない錘側ガイドレールに案内されて昇降する釣合錘13を2:1ローピングで懸架しており、釣合錘13の上部に回転自在に支持されている錘側シーブ14に向かってトラクションシーブ10から下方に延びる部分11dと、錘側シーブ14から上方に延びて左側のヒッチ部12Lに固定される部分11eとからなっている。
ところで、主ロープ11のうち左右一対のかご側シーブ8L,8Rの間に延びる部分11bには、左右一対のかご側シーブ8L,8Rの間隔やそこに作用する張力等によって定まる固有振動数と外部要因による加振周波数とが近い場合に自励振動が発生する。
そして、この自励振動に伴って左右一対のかご側シーブ8L,8Rとの間に生じる叩き音や振動が乗りかご3に伝播すると、乗りかご3の内部の乗客の快適性を損なうことになる。
そこで、従来のエレベータにおいては、図8に示したように、シーブ支持梁7を構成している前後一対の形鋼7a,7bの間の隙間内に振れ止め装置15を装着している(特願2004−295233号を参照)。
この振れ止め装置15は、前後一対の形鋼7a,7bの縦壁面にそれぞれ密着しつつボルトBによって固定される前後一対のブラケット15a,15bと、これらのブラケットの間に回転自在に支持された弾性ローラ15cとを有している。
そして、このローラ15cは、主ロープ11のうち左右一対のかご側シーブ8L,8Rの間に延びる部分11bを下方に押し下げつつ、主ロープ11の移動に伴って一体に回転し、自励振動の発生を抑制するようになっている。
ところが、上述した従来の振れ止め装置15は、ローラ14cの内側にある軸受によってローラ15cを回転自在に支持する構造であるため、ローラ15cの外径が大きい。
これにより、シーブ支持梁7の下面と乗りかご3の上面との間の狭い隙間に配置することができず、シーブ支持梁7を構成している前後一対の形鋼7a,7bの間の隙間内に配置せざるを得ない。
また、ローラ15cを軸受で支持するためのハウジングも必要であり、その製造コストが高くなる。
さらに、シーブ支持梁7は、図7に示したように、その長手方向中央部の上面を上梁6の長手方向中央部の下面に密着させて一体に結合するようになっている。
これにより、振れ止め装置15を保守点検しあるいは着脱するための作業スペースは、左側のかご側シーブ8Lと上梁6との間、および右側のかご側シーブ8Rと上梁6との間にしかなく、保守点検の作業性および着脱作業の作業性が悪い。
さらに、図8に示したように、左右一対のかご側シーブ8L,8Rを安全カバー16L,16Rによって覆うと、作業スペースがさらに少なくなってしまう。
そこで本発明の目的は、上述した従来技術が有する問題点を解消し、主ロープの振れを良好に抑制できるばかりでなく、保守点検性に優れて取り付け取り外しも容易であり、さらには低コストに製造できるように改良されたエレベータの主ロープ振れ止め装置、およびこの振れ止め装置を用いたエレベータを提供することにある。
上記の課題を解決するための請求項1に記載した手段は、エレベータの乗りかごを懸架する主ロープのうち前記乗りかごに支持された一対のかご側シーブ間で延びる部分の振れを抑制する振れ止め装置であって、前記乗りかごに取り付けられる一対のブラケットによりその両端が支持された支軸と、前記支軸に回転自在に外嵌された円筒弾性体と、を有することを特徴としている。
なお、一対のかご側シーブは、昇降路を前後、左右あるいは斜めに横断する方向に間隔を開けて乗りかごの上部あるいは下部に配設することができるとともに、乗りかご、かご枠あるいはシーブ支持梁に取り付けることができる。
また、円筒弾性体は、例えば弾性変形する軟質ゴム材あるいは軟質樹脂材等の高分子材料を円筒形状に成形したものとすることができる。
さらに、必要に応じてこの円筒弾性体の内周面に例えば鋼管等の管状部材を嵌挿し、内周面の摩耗を防止しつつ、この円筒弾性体が支軸の回りで滑らかに回転できるようにすることができる。
すなわち、請求項1に記載したエレベータの主ロープ振れ止め装置は、円筒弾性体を支軸に回転自在に外嵌する構造であるから、その外径を小さくすることができ、取付位置の選択の自由度を高めることができる。
また、軸受等を用いない構造であるから、製造コストを低減することができる。
また、請求項2に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータの主ロープ振れ止め装置において、前記円筒弾性体の内周面に円筒形状の無給油式ブシュを嵌挿したことを特徴としている。
なお、無給油式ブシュとして、例えば黄銅合金や鋳鉄製の円筒部材に個体潤滑剤を埋め込んだものや、含油焼結合金、含油樹脂等を用いることができる。
また、円筒弾性体の内周面に無給油式ブシュを圧入し、無給油ブシュの内径寸法を支軸の外径寸法よりわずかに大きく設定することにより、円筒弾性体が支軸の回りで滑らかに回転できるようにすることができる。
すなわち、請求項2に記載したエレベータの主ロープ振れ止め装置においては、無給油式ブシュによって円筒弾性体の内周面と支軸との間の摩擦を低減することができるから、円筒弾性体を滑らかに回転させることができるとともに、円筒弾性体の内周面の摩耗を防止することができる。
また、無給油式であるため、長期間にわたって安定した性能を持続することができるとともに、保守点検作業を簡略化することができる。
また、前述した円筒弾性体の内周面に嵌挿する鋼管等の中空パイプに代えて無給油ブシュを用いることができる。
さらに、長さの短い規格品の無給油ブシュを軸線方向に並べて用いることにより、生産性を向上させつつ製造コストを低減させることができる。
また、請求項3に記載した手段は、請求項1に記載したエレベータの主ロープ振れ止め装置に、前記一対のブラケットと前記乗りかごの側の取付面との間に介装される高分子材料製の防振部材を追加したことを特徴としている。
なお、高分子材料製の防振部材として、例えば防振ゴムの板材を用いることができる。
すなわち、エレベータの主ロープ振れ止め装置における円筒弾性体は、図8に示した従来の振れ止め装置15のローラ15cに対し、その外径が大幅に小さくかつ肉厚も薄い。
これにより、主ロープに発生した振動が十分に減衰されないうちに乗りかご側に伝播するおそれがある。
このとき、請求項3に記載したエレベータの主ロープ振れ止め装置においては、一対のブラケットと乗りかご側の取付面との間に高分子材料製の防振部材を介装しているので、主ロープから乗りかご側への振動および騒音の伝播を低減することができる。
さらに、一対のブラケットを乗りかごに取り付けるボルトの締め付け具合を調整することにより高分子材料製の防振部材の圧縮量を調整し、主ロープと円筒弾性体との位置関係を調整することができる。
また、請求項4に記載した手段は、請求項1または2に記載したエレベータの主ロープ振れ止め装置に、前記一対のブラケットと前記乗りかごの側の取付面との間に介装されて前記円筒弾性体が前記主ロープと常に接触するように付勢するコイルばねを追加したことを特徴とする。
すなわち、請求項4に記載したエレベータの主ロープ振れ止め装置においては、コイルばねの付勢力によって円筒弾性体の外周面を常に主ロープに接触させることにより、主ロープの振れを確実に抑制することができる。
また、主ロープとの接触によって円筒弾性体の外周面が摩耗してその外径が次第に小さくなっても、円筒弾性体と主ロープとが常に接触するから、保守点検作業を簡略化することもできる。
また、請求項5に記載した手段は、請求項1乃至4のいずれかに記載した主ロープ振れ止め装置を備えるエレベータであって、
前記一対のかご側シーブを回転自在に支持するシーブ支持梁が前記乗りかごに固定されており、
かつ前記主ロープ振れ止め装置が、前記主ロープのうち前記一対のかご側シーブの間で延びる部分と前記シーブ支持梁の下面との間の上下方向の隙間内に前記円筒弾性体が位置するように、前記シーブ支持梁の下面に取り付けられていることを特徴としている。
すなわち、請求項5に記載したエレベータは、請求項1〜4に記載したような円筒弾性体を用いた外径の小さい振れ止め装置を備えるものであるから、シーブ支持梁の下面と主ロープとの間の上下方向の隙間内にこの振れ止め装置を取り付けることができる。
これにより、シーブ支持梁の内側の隙間に取り付けられる従来の振れ止め装置とは異なり、振れ止め装置の保守点検作業および脱着交換作業を容易に行うことができる。
また、請求項6に記載した手段は、請求項5に記載したエレベータにおいて、前記主ロープ振れ止め装置が、前記シーブ支持梁の下面のうち前記一対のかご側シーブ寄りの部分にそれぞれ配設されていることを特徴としている。
すなわち、請求項6に記載したエレベータにおいては、シーブ支持梁の下面のうち各かご側シーブ寄りの部分にそれぞれ振れ止め装置が配設されているので、シーブ支持梁7の長手方向中央部の下面に一つの振れ止め装置を取り付ける場合に比較し、一対のかご側シーブの間で延びる主ロープの振れをより一層確実に抑制することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、主ロープの振れを良好に抑制できるばかりでなく、保守点検性に優れて取り付け取り外しも容易であり、さらには低コストに製造できるように改良されたエレベータの主ロープ振れ止め装置、およびこの振れ止め装置を用いたエレベータを提供することができる。
以下、図1乃至図6を参照し、本発明に係るエレベータの主ロープ振れ止め装置およびそれを用いたエレベータの実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、前述した従来技術を含めて同一の部分には同一の符号を用いて重複した説明を省略する。
第1実施形態
まず最初に図1〜図4を参照し、第1実施形態の主ロープ振れ止め装置およびそれを用いたエレベータについて詳細に説明する。
図1および図2に示したエレベータ100は、図8中に示した従来のロープ振れ止め装置15に代えて第1実施形態の主ロープ振れ止め装置20L,20Rを備えている点において、図7に示した従来のエレベータ1と相違している。
振れ止め装置20L,20Rは、シーブ支持梁7の下面のうち左右一対のかご側シーブ8L,8R寄りの部分にそれぞれ固定され、主ロープ11のうち一対のかご側シーブ8L,8Rの間で延びる部分11bの振れを抑制するようになっている。
なお、振れ止め装置20L,20Rは同一構造であるため、以下の説明においては振れ止め装置20として説明する。
図3および図4に示したように、振れ止め装置20は、シーブ支持梁7を構成する一対の形鋼7a,7bの下面にそれぞれ取り付けられる一対のブラケット21,22を有している。
これらのブラケット21,22は、形鋼7a,7bの下面に密着する部分21a,22aおよび縦壁部分21b,22bを具備してその断面形状はL字形であり、かつ密着部分21a,22aに貫設されている挿通孔21c,22cにボルト23を挿通することによってシーブ支持梁7の下面に固定できるようになっている。
また、ブラケット21,22の各縦壁部分21b,22bの間には鋼製の支軸24が掛け渡されており、その両端はナット25によって固定されている。
なお、この支軸24の剛性は、主ロープ11の当該部分11bに発生する振動を抑制するのに十分なものとなっている。
支軸24には、円筒弾性体26が回転自在に外嵌されている。
この円筒弾性体26は、弾性変形する軟質ゴムあるいは軟質樹脂等の高分子材料を円筒形状に成形したものであり、その内周面には鋼管27が圧入されて、内周面の摩耗を防止しつつ円筒弾性体26が支軸24の回りに滑らかに回転できるようにしている。
さらに、円筒弾性体26の両端部と一対のブラケット21,22との間には鋼製あるいは樹脂製のカラー28が同軸に嵌装されており、円筒弾性体26とブラケット21,22との間に生じる摩擦を低減させて円筒弾性体26が滑らかに回転できるようにしている。
なお、支軸24の上下方向の位置は、円筒弾性体26と主ロープ11の当該部分11bとが常に接触するように定められている。
すなわち、本第1実施形態の主ロープ振れ止め装置20は、円筒弾性体26を支軸24に回転自在に外嵌した構造であるから、その外径を小さくすることができる。
これにより、主ロープ11の当該部分11bとシーブ支持梁7の下面との間の上下方向の隙間Sの内側に円筒弾性体26が位置するように、この主ロープ振れ止め装置20をシーブ支持梁7の下面に取り付けることができる。
したがって、シーブ支持梁7の内側の隙間に取り付けられる従来の振れ止め装置15とは異なり、振れ止め装置20の保守点検作業および脱着交換作業を容易に行うことができる。
さらに、軸受を用いることなく円筒弾性体26を回転自在に支持する簡単な構造であるから、その製造コストを低減することもできる。
また、振れ止め装置20L,20Rを備えた本第1実施形態のエレベータ100においては、シーブ支持梁7の下面のうち一対のかご側シーブ8L,8R寄りの部分に振れ止め装置20L,20Rがそれぞれ固定されている。
これにより、シーブ支持梁7の長手方向中央部の下面に一つの振れ止め装置を取り付ける場合に比較して、主ロープ11のうち一対のかご側シーブ8L,8Rの間で延びる部分11bの振れをより一層確実に抑制することができる。
また、乗りかご3の上梁6と左側のかご側シーブ8Lとの間の部分、および上梁6と右側のかご側シーブ8Rとの間の部分において、各振れ止め装置20L,20Rの保守点検作業および着脱作業を容易に行うことができる。
なお、円筒弾性体26の内周面に嵌挿されている鋼管27の代わりに、含油樹脂材を円筒状に成形した無給油ブシュを用いることができる。
これにより、円筒弾性体26の内周面の摩耗を防止しつつ、円筒弾性体26と支軸24との間の摩擦を低減することができるから、円筒弾性体26を支軸24の回りに滑らかに回転させることができる。
また、無給油ブシュを用いることにより、給油等の保守点検作業を簡略化することもできる。
さらに、軸線方向の長さの短い規格品の無給油ブシュを並べて用いることにより、生産性を向上させつつ製造コストを低減させることができる。
第2実施形態
次に図5を参照し、第2実施形態の主ロープ振れ止め装置30について説明する。
上述した第1実施形態の主ロープ振れ止め装置20における円筒弾性体26は、図8に示した従来の振れ止め装置15のローラ15cに対し、その外径が大幅に小さくかつ肉厚も薄い。
これにより、主ロープ11の一部分11bに発生した振動が十分に減衰されないうちに支軸24,ブラケット21,22を介してシーブ支持梁7に伝播するおそれがある。
このとき、本第2実施形態の主ロープ振れ止め装置30においては、一対のブラケット21,22とシーブ支持梁7の取付面との間に防振ゴム製の板材31,31をそれぞれ介装しているので、主ロープ11の側から乗りかご3側への振動および騒音の伝播を低減することができる。
さらに、一対のブラケット21,22をシーブ支持梁7に取り付けているボルトナット23,23の締め付け具合を調整することにより防振ゴム製の板材31,31の圧縮量を調整し、主ロープ11の一部分11bと円筒弾性体26との間の上下方向の位置関係を微調整することができる。
第3実施形態
次に図6を参照し、第3実施形態の主ロープ振れ止め装置について説明する。
図6に示した振れ止め装置40においては、各ブラケット21,22をシーブ支持梁7に取り付けるためのボルトが段付きボルト41に変更されている。
そして、この段付きボルト41の首下の大径部41aに各ブラケット21,22が上下動自在に遊嵌されている。
さらに、シーブ支持梁7の下面と各ブラケット21,22との間にコイルばね42がそれぞそれ介装され、円筒弾性体26が主ロープ11の当該部分11bと常に接触するように円筒弾性体26を下方に付勢している。
すなわち、本第3実施形態の振れ止め装置40においては、コイルばね42の付勢力によって円筒弾性体26の外周面を常に主ロープ11の当該部分11bに接触させることができるから、主ロープ11の当該部分11bの振れを確実に抑制することができる。
また、主ロープ11との接触によって円筒弾性体26の外周面が摩耗してその外径寸法が次第に小さくなっても、円筒弾性体26と主ロープ11の当該部分11bとが常に接触するから、保守点検作業を簡略化することができる。
以上、本発明に係るエレベータの主ロープ振れ止め装置およびそれを備えたエレベータの各実施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、いずれもかご側シーブがシーブ支持梁に取り付けられている。
これに対して、かご側シーブが乗りかごやかご枠に取り付けられている場合には、本発明の主ロープ振れ止め装置を乗りかごやかご枠に取り付けることは言うまでもない。
さらに、かご側シーブが乗りかごの下部に設けられている場合にも、本発明の主ロープ振れ止め装置を適用できることはもちろんである。
第1実施形態の振れ止め装置を備えたエレベータを示す要部斜視図。 図1中に示したシーブ支持梁を斜め下方から見た斜視図。 図2中に示した振れ止め装置を斜め下方から見た拡大斜視図。 図3に示した振れ止め装置を示す断面図。 第2実施形態の振れ止め装置を示す断面図。 第3実施形態の振れ止め装置を示す断面図。 本発明の振れ止め装置を適用可能なエレベータを示す斜視図。 従来の振れ止め装置を有したシーブ支持梁を示す斜視図。
符号の説明
1 従来のエレベータ
2 昇降路
3 乗りかご
6 上梁
7 シーブ支持梁
8L,8R かご側シーブ
11 主ロープ
15 従来の振れ止め装置
20 第1実施形態の振れ止め装置
21,22 ブラケット
23 取り付けボルト
24 支軸
25 取り付けナット
26 円筒弾性体
27 鋼管あるいは無給油ブシュ
28 カラー
30 第2実施形態の振れ止め装置
31 防振ゴムの板材
40 第3実施形態の振れ止め装置
41 段付きボルト
42 コイルばね
100 本発明の主ロープ振れ止め装置を備えたエレベータ

Claims (6)

  1. エレベータの乗りかごを懸架する主ロープのうち前記乗りかごに支持された一対のかご側シーブ間で延びる部分の振れを抑制する振れ止め装置であって、
    前記乗りかごに取り付けられる一対のブラケットによりその両端が支持された支軸と、
    前記支軸に回転自在に外嵌された円筒弾性体と、
    を有することを特徴とするエレベータの主ロープ振れ止め装置。
  2. 前記支軸と前記円筒弾性体との間に介装された円筒形状の無給油式ブシュをさらに有することを特徴とする請求項1に記載した主ロープ振れ止め装置。
  3. 取付前記一対のブラケットと前記乗りかごの側の取付面との間に介装される高分子材料製の防振部材をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載した主ロープ振れ止め装置。
  4. 前記一対のブラケットと前記乗りかごの側の取付面との間に介装されて、前記円筒弾性体が前記主ロープと常に接触するように付勢するコイルばねをさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載した主ロープ振れ止め装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載した主ロープ振れ止め装置を備えるエレベータであって、前記一対のかご側シーブを回転自在に支持するシーブ支持梁が前記乗りかごに固定されており、
    前記主ロープ振れ止め装置は、前記主ロープのうち前記一対のかご側シーブの間で延びる部分と前記シーブ支持梁の下面との間の上下方向の隙間内に前記円筒弾性体が位置するように、前記シーブ支持梁の下面に取り付けられていることを特徴とするエレベータ。
  6. 前記主ロープ振れ止め装置は、前記シーブ支持梁の下面のうち前記一対のかご側シーブ寄りの部分にそれぞれ配設されていることを特徴とする請求項5に記載したエレベータ。
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