JP5320858B2 - エレベータ用吊り車装置 - Google Patents
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また、上記特許文献2では吊り車を取付梁に対しねじって固定する方法が開示されているが、取付梁の下面に取付梁と直行して吊り車取付シャフトを取り付け、吊り車固定具によって吊り車のシャフトを前記吊り車取付シャフトの一端部に水平方向に回動可能に固定しているため、吊り車取付シャフトと吊り車のシャフトとの取付が複雑になるという問題があった。また、取付梁の下面に吊り車を取り付ける構造としているため取付梁上面と吊り車下端までの寸法を十分に小さくすることが出来ないという問題があった。
前記従動シーブは、前記従動シーブの取付梁にシャフトを介して支持され、前記シャフトは、前記取付梁に、キープレートを介して前記シャフトの軸方向への移動が防止されるように固定され、前記キープレートを嵌め込むためのキー溝が、前記シャフトの軸方向と垂直な方向に対し傾斜して前記シャフトに設けられ、前記キープレートを前記キー溝に嵌め込むとともに、前記キープレートを前記取付梁に固定することによって、前記従動シーブを取付梁の長手方向に対して傾斜して設けることにより、前記従動シーブを取付梁の長手方向に対して傾斜して設けたことを特徴とする。
図1はカウンターウェイトの正面図、図2は吊り車部の詳細図、図2(b)は吊り車部の正面図、図2(a)は図2(b)の平面図、図2(c)は吊り車部の立体図である。また、図3は図2におけるシャフトの構造を示す図である。
図1および図2に示すようにカウンターウェイト10は主ロープ(図示しない)が掛け渡される吊り車1と吊り車1をシャフト2を介して支持するカウンターウエイト枠4とカウンターウェイト枠4に載置されたおもり6を備えている。カウンターウエイト枠4は上部カウンターウエイト梁4a、下部カウンターウエイト梁4b、一対のカウンターウエイト柱4cで構成されている。シャフト2は上部カウンターウエイト梁4aにボルト5にて固定されたキープレート3により軸方向への移動が防止されている。また、吊り車1はカウンターウエイト枠4と角度Aだけ傾斜して取り付けられている。
また、図3に示すようにシャフト2には吊り車1がシャフト2の軸方向への移動を防止するための止め輪(図示しない)を取り付けるための止め輪溝2a、シャフト2がカウンターウエイト枠4のシャフト2の軸方向への移動を防止するためのキープレート3を嵌め込むためのキー溝2bが設けられている。シャフト2に設けられた一対のキー溝2bはシャフト2の円周方向に対して角度Aだけ傾斜し、さらに、一対のキー溝2bの溝巾方向においてカウンターウエイト枠4の奥行き方向寸法Bと同じ間隔で設けられている。
吊り車1はシャフト2に止め輪を介して前記シャフト2の軸方向に移動防止となるよう固定されている。さらに、シャフト2に取り付けられた吊り車1は上部カウンターウエイト梁4aに設けられたシャフト取付穴(図示しない)にはめ込まれ、ボルト5により上部カウンターウエイト梁4aに固定されたキープレート3によりシャフトの軸方向への移動を防止するように取り付けられている。
シャフト2に設けられた一対のキー溝2bはシャフト2の円周方向に対して角度Aだけ傾斜し、さらに、一対のキー溝2bの溝巾方向においてカウンターウエイト枠4の奥行き方向寸法Bと同じ間隔で設けられているのでカウンターウエイト枠4に取り付けた場合、吊り車1は間口方向に対して角度Aだけ傾斜して取り付けることになる。なお、吊り車1をカウンターウエイト枠4に対して角度Aだけ傾斜して取り付けるために上部カウンターウエイト梁4aに設けられたシャフト取付穴は上部カウンターウエイト梁4aの間口方向中央ではなく吊り車1の角度Aに対応する分だけずらして設けることは容易に理解できる。
図4ないし図6は乗りかごの上部に吊り車を設けた場合の実施の形態を示す図である。なお、図4は乗りかごの正面図、図5は図4におけるかご用吊り車7とかご枠8との関係をあらわす平面図、図6は図5の要部詳細図である。
図4ないし図6に示すように、実施の形態2の吊り車装置は上記の実施の形態1のものと比較して2個のかご用吊り車7がかご枠8に片持ち構造で取り付けられているという特徴を有している。
この場合のシャフト9は実施の形態1で説明したシャフト2の止め輪溝2aとキー溝2bの位置関係が異なるだけでシャフト9に設けられた一対のキー溝2bはシャフト9の円周方向に対して角度Cだけ傾斜し、さらに、キー溝2bの溝巾方向においてかご枠8の奥行き方向寸法Dと同じ間隔で設けられている構造となっている。
図7はかごの下部に吊り車を設けた場合の実施の形態を示すかごの正面図である。
図7に示すように、実施の形態3の吊り車装置は上記の実施の形態2のものと比較してかご用吊り車7がかごの下部に設けられているという特徴を有している。
他の構成は、上記実施の形態2と同一であるため、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
上記の実施の形態では吊り車をカウンターウエイトの上部中央に1個、かご枠の上部に2個、かご枠の下部に2個配置するようにしているが、これに加えてかご枠の上部中央に1個としてもよい。また、従動シーブを昇降路内部に設けられ主ロープの方向を転向する返し車としてもよい。
2 シャフト
3 キープレート
4 カウンターウエイト枠
4a 上部カウンターウエイト梁
4b 下部カウンターウエイト梁
4c カウンターウエイト柱
5 ボルト
6 おもり
7 かご用吊り車
8 かご枠
9 シャフト
10 カウンターウェイト
Claims (5)
- かご用ガイドレールに沿って昇降路内を昇降する乗りかごと、前記乗りかごと反対方向にカウンターウエイト用ガイドレールに沿って昇降するカウンターウエイトと、前記乗りかごと前記カウンターウエイトを昇降させる主ロープが巻き掛けられた駆動シーブを有する巻上機と、前記主ロープが巻きかけられ前記主ロープの方向を転向する少なくともひとつ以上の従動シーブを有するエレベータ装置において、
前記従動シーブは、前記従動シーブの取付梁にシャフトを介して支持され、
前記シャフトは、前記取付梁に、キープレートを介して前記シャフトの軸方向への移動が防止されるように固定され、
前記キープレートを嵌め込むためのキー溝が、前記シャフトの軸方向と垂直な方向に対し傾斜して前記シャフトに設けられ、
前記キープレートを前記キー溝に嵌め込むとともに、前記キープレートを前記取付梁に固定することによって、
前記従動シーブを取付梁の長手方向に対して傾斜して設けたことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記従動シーブはカウンターウエイトの上部に設けられたカウンターウエイト用吊り車であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
- 前記従動シーブは乗りかごの上部に設けられたかご用吊り車であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
- 前記従動シーブは乗りかごの下部に設けられたかご用吊り車であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
- 前記従動シーブは昇降路内部に設けられた返し車であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
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