JP2005187124A - エレベータのロープ振れ止め装置 - Google Patents

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Daisuke Tsukahara
大祐 塚原
Hidehiko Kobayashi
英彦 小林
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Abstract

【課題】 本発明は、ロープ式エレベータにおいてロープ振れを阻止用のフレームの回転防止を図る。
【解決手段】 釣合いおもり2を吊り下げて昇降移動するメインロープ3を間に挟んで一対の棒状のフレーム8,8が取付部材7に取付固定されたとき、フレーム8の端部に多角形状の鍔部8cを形成し、取付部材7に設けたストッパ部71が、多角形の一辺に係合してフレーム8の回転を阻止するように構成する。
これにより、ボルト8bの緩みや脱落を防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ロープ式エレベータが設置された建物が、強風や地震等で揺れたときに、昇降移動するメインロープ等が揺れ動くのを防止するロープ振れ止め装置の改良に関する。
ビル等の建築物が、強風や地震等で揺れたときに、昇降移動する釣合いおもりを吊り下げたメインロープ等が揺れ動くと、エレベータを運行制御するために昇降路内に設置された各種機器に接触ないしは衝突して各種機器が破損したり、あるいはメインロープ等が昇降路内に突出した各種取付部材に絡まる恐れが生ずる。
そこで、従来からロープの振れを防止する提案が種々行われており、たとえばメインロープを挿通させる空間部を形成し、昇降移動操作に連動したカムの回動やレバーの開閉により、メインロープの振れを防ぐ構成が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
上記のように、かごの昇降移動操作に連動した回動あるいは開閉動作を行うロープの振れ防止装置では、振れを防止するために機械的な可動部分を有する複雑な構成であるから、耐久性に難点があり、また頻繁な保守点検作業が要求される。
一方、図12に示した構成のように、機械的な回動部分を設けることなく、1;1ローピングのロープ式エレベータに採用し得る比較的堅固なロープ振れ止め装置も提案されている。
図12に示したロープ式エレベータでは、かご1と釣合いおもり2は、メインロープ3の両端部に連結されるとともに、メインロープ3は、巻き掛けられた巻上機4の駆動綱車4aに駆動され、そらせ車4bを介して昇降路5内を昇降移動する。
ロープ式エレベータでは、昇降移動するかご1と釣合いおもり2の高さ位置によって、駆動綱車4aにかかるメインロープ3の荷重が偏在するので、その偏在を補正して荷重バランスを得るために、かご1と釣合いおもり2との間には、コンペンセーティングロープ(釣合いロープ)6が張り車6aを介して掛け渡されている。
エレベータを設置した建築物が強風や地震等で揺れ動くとき、その固有振動周波数と建築物の高さとはおおよそ反比例の関係にある。
一方、メインロープ3やコンペンセーティングロープ6の固有振動周波数は、ロープ張力の大きさや、駆動綱車4aからかご1及び釣合いおもり2までの各ロープ長さ、並びにかご1及び釣合いおもり2から張り車6aまでのロープ長さ等に依存する。
従って、ロープの固有振動周波数は昇降移動するかご1等の高さ位置によって変化するので、エレベータの走行行程では、ロープの固有振動周波数が建築物の固有振動周波数に近づいたり離れたりする。
強風や地震等で建築物が揺れ、その建築物の固有振動周波数とエレベータにおけるロープの固有振動周波数とが接近すると、ロープの揺れは建築物の揺れに共振し、振幅が増大する。その結果、ロープが昇降路内壁への衝突は勿論のこと、昇降路内に取付けられた各種機器に衝突したりあるいは絡まったりする可能性がある。
そこで、揺れ動くメインロープ3やコンペンセーティングロープ6の昇降路内の位置関係を考えたとき、かご1側に連結されたメインロープ3やコンペンセーティングロープ6よりも、釣合いおもり2側に連結されたメインロープ3やコンペンセーティングロープ6の方がより昇降路内壁に接近していて衝突しやすいので、釣合いおもり2側におけるロープの振れ止めが特に要請される。
従来のロープ振れ止め装置を採用した図12に示すロープ式エレベータでは、図12のA−A線から矢印方向を見た図13の拡大断面図に示すように、釣合いおもり2を案内するガイドレール21,21の同じ高さ位置に、その長手方向に対し略直角に横断して交差するように、それぞれ一対の取付部材7,7がいわゆるレールクリップ21a,21aにより取付けられている。対をなした取付部材7,7は、ガイドレール21,21の長手方向に間隔を隔てて複数個取付けられているとともに、この対を形成した取付部材7,7間には、昇降移動する釣合いおもりを間に挟んで、棒状の一対のフレーム8,8が差し渡されている。
この一対の取付部材7,7間には、取付部材7,7とともに、昇降移動する釣合いおもり2を取り囲むように一対の棒状のフレーム8,8が差し渡され、ガイドレール21,21に案内された釣合いおもり2が何ら支障無く昇降移動するための閉空間が形成される。
従って、その閉空間内を昇降移動する釣合いおもり2に連結されたメインロープ3やコンペンセーティングロープ6が揺れ動いても、特に接近位置にある一対の棒状のフレーム8,8によって、その振れは抑制される。
各フレーム8,8は、棒状の本体部分は金属部材からなり、外周面はゴムや発泡プラスチック等の緩衝部材8aで被覆され、本体部分の両端部においてボルト8b,8bにより、取付部材7,7に固定されている。
フレーム8,8の外周面は、弾性を有する緩衝部材8aで覆われているから、たとえ昇降移動するメインロープ3やコンペンセーティングロープ6が衝突しても、騒音や振動の発生は抑制される。
しかしながら、緩衝部材8aは、高速移動するロープに衝突して摩耗するので、作業員は、ときどきボルト8b,8bを緩めてフレーム8,8の取付け角度位置を変え、ロープとの衝突面を切り替える作業を行なっている。
なお、図12及び13において、符号21bは、T字状のガイドレール21を昇降路5に取付け固定するためのレールブラケットを示したものである。
特開平3−8685号公報
上記のように、機械的に回動機構を有しない図12及び図13に示した従来のエレベータにおけるロープ振れ止め装置でも、かご1の昇降移動に対応して釣合いおもり2が移動する際、連結されたメインロープ3やコンペンセーティングロープ6がフレーム8,8に衝突するが、フレーム8,8には回転力が加わるから、取付部材7,7にねじ止めしたボルト8b,8bを緩めるように作用する。
その結果、フレーム8,8取付けの角度位置が変化し、緩衝部材8aの摩耗箇所が偏り本体部分である金属部分が露出して騒音を発生させたり、緩みが進むとボルト8b,8bが外れ、フレーム8,8そのものを落下させてしまう恐れが発生する。
また、従来のロープ振れ止め装置では、対をなしたフレーム8,8は、昇降移動する釣合いおもり2を挟み、両側に配置された構造となっているが、昇降移動する釣合いおもり2と一方の昇降路5壁面との間の間隔が狭い場合には、その間に1個のフレーム8を配置するスペースを確保できない場合がある。
このように、昇降路5の内壁により近い側にフレーム8を設けることができないために、ロープを囲む閉空間を構成できなくなると、揺れたロープが、昇降路5の壁面近くの取付部材7,7間の内側から外側に回り出て取付部材7,7に引っ掛かったり、あるいはエレベータ運行上、昇降路壁面に取付配置された各種機器に衝突等して破損させたりする恐れがあり、改善が要望されていた。
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、第1の発明は、昇降移動するロープが衝突してもフレームが回転するのを防止し得るエレベータのロープ振れ止め装置を提供することを目的とする。
また第2の発明は、昇降路の構造やガイドレールの位置関係から、昇降移動する釣合いおもりといずれか一方のより近い位置の昇降路内壁との間に、フレームを取付けることができず、閉空間を構成できない場合でも、ロープの振れを適切に制止可能なエレベータのロープ振れ止め装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、かごとともにメインロープに吊り下げられて昇降移動する釣合いおもりを間に挟んで案内する一対のガイドレールと、前記一対のガイドレールに取付けられた一対の取付部材と、前記昇降移動する釣合いおもりを間に挟むように並設配置されるとともに、前記一対の取付部材間にそれぞれ差し渡され、外周面に緩衝部材を有する一対の棒状のフレームとで構成されたエレベータのロープ振れ止め装置であって、前記フレームと前記取付部材との間の連結部に、前記フレームの長手方向を軸とする回転を防止する回転防止機構を設けたことを特徴とする。
第2の発明は、かごとともにメインロープに吊り下げられ、昇降路内を昇降移動する釣合いおもりを案内する一対のガイドレールと、この一対のガイドレールにそれぞれ、前記ガイドレールの長手方向に間隔を隔てて複数個取付けられた取付部材と、前記昇降移動する釣合いおもりからは昇降路壁面までの距離がより遠い側に、前記対をなして取付けられた取付部材間にそれぞれ差し渡されるとともに、外周面に緩衝部材を設けた棒状のフレームとで構成されたエレベータのロープ振れ止め装置であって、
前記ガイドレールの前記フレームが配設された側とは反対側の前記昇降路壁との間に、上下方向に長く垂下させたワイヤ部材と、このワイヤ部材を係止するように前記取付部材に設けられた係止部とを具備することを特徴とする。
第1の発明のエレベータのロープ振れ止め装置によれば、フレームと前記取付部材との間の連結部に、前記フレームの長手方向を軸とする回転を防止する回転防止機構を設けたので、エレベータの昇降移動に伴うロープの昇降移動動作でロープがフレームに衝突したとしても、回転防止機構によりフレームの回転は回避され、緩衝部材における摩耗の偏在や、ボルトの緩みでフレームが脱落するのを防止できる。
また第2の発明のエレベータのロープ振れ止め装置によれば、昇降移動する釣合いおもりと昇降路壁との間の間隔が狭く、フレームを配置できない場合でも、昇降路の長手方向(上下方向)にワイヤ部材を垂下させ、そのワイヤ部材を取付部材の係止部に係止させたので、ロープの揺れは、上下取付部材間に張られたワイヤ部材に阻止され、ロープが取付部材に引っ掛かったり、昇降路壁面に取り付けた各種機器等に衝突するのを回避できる。
以下、本発明のエレベータのロープ振れ止め装置の一実施例を図1ないし図11を参照して詳細に説明する。なお、図12及び図13に示した従来のロープ振れ止め装置と同一構成には同一符号を付し詳細な説明は省略する。
図1は本発明によるエレベータのロープ振れ止め装置の第1の実施例を1:1ローピングのエレベータに適用した状態を示した構成図で、図2は図1のA−A矢視拡大断面図である。
この第1の実施例のロープ振れ止め装置では、対をなした取付部材7,7がガイドレール21の長手方向に適宜間隔を隔てて複数個取り付けられ、各取付部材7,7に取り付けられた一対の棒状体のフレーム8,8は、外周面にゴムまたは発泡プラスチック等からなる緩衝部材8aが被覆されて構成されている。
図3に、図2のA−A矢視拡大断面を示したように、各フレーム8,8の一方の端部(図2では、下方側の端部)には、横断外形が六角形をなした鍔部8cが形成されるとともに、端面に向かう軸(長手)方向に雌ねじが形成され、この雌ねじに対するボルト8bのねじ込み操作により、各フレーム8,8は取付部材7,7に取付け固定される。
なお、このボルト8bのねじ込み操作によるフレーム8,8の取付部材7,7への取付操作では、フレーム8,8の六角形をなした鍔部8cの一辺に、取付部材7に直方体状に突出させたストッパ部71を係合させた位置で締め付け固定が行われる。
このように、フレーム8,8の六角形の鍔部8cの少なくとも一辺とストッパ部71とが係合して回転防止機構を構成するので、フレーム8の回転はストッパ部71によって阻止される。
なお、回転防止機構は、棒状のフレーム8,8の長手方向を軸とした回転を阻止する構成であれば良いので、フレーム8,8の端部の横断面の外形が六角形でなくとも、三角形や四角形等他の多角形でも良く、また回転を阻止するストッパ部71の形状も図3に示した直方体状でなくとも、図4に示したように単なる棒状体でも良い。またストッパ部71は、フレーム8,8の回転を阻止できれば良いので、ビスやボルトのように、取付部材7本体に差し込む構成でも良い。
従ってまた、回転防止機構は、取付部材7側に多角形状のフレーム8,8の端部が嵌め込まれる多角形状の凹部すなわち座ぐりや、あるいは多角形状の貫通孔を形成し、取付部材7本体自体がストッパ部71を兼ね備えるように構成することができる。
いずれにしても、上記説明の回転防止機構は、フレーム8,8の端部断面を多角形状の鍔部8cとし、少なくともその一辺に係合するストッパ部71との組み合わせで構成したので、作業員は、フレーム8,8の取付部材7への取付け操作に際して、ストッパ部71に係合する多角形状の辺位置を切換え、フレーム8,8を軸回りに任意に回転させてロープに接触する緩衝部材8aの角度位置を変えて、摩耗位置が偏在しないように調節することができる。
多角形状を60度回転させたい場合は六角形、90度回転させたい場合は四角形というように、予め回転角度を決めておき、それに合わせて設定することにより、決めた角度だけ回転させることができる。
上記説明の回転防止機構を有する側のフレーム8,8と取付部材7との間の連結部の一部切り欠け拡大図を図5に示す。
上記説明のように、棒状の各フレーム8,8の図示下方側端部には端面から軸(長手)方向に沿い雌ねじが形成され、図5に示したように、各フレーム8,8本体はボルト8bにより取付部材7に締め付け固定されるが、取付部材7と取付部材7に嵌め込まれたフレーム8,8の端部との間には、プラスチック部材からなる鍔部を有した環状のブッシュ72a及びワッシャ72bを介在させて構成されている。
このブッシュ72a及びワッシャ72bは、ロープの衝突を受けて発するフレーム8の衝突音が、同じく金属部材からなる取付部材7に直接伝達され、ガイドレール21を介して昇降路5内に響くのを緩和するように作用する。また、ガイドレールと建物の梁は、レールブラケットによりつながっているので、建物の昇降路以外にも振動が伝わるが、この振動を緩和する作用も有している。
図5は、図2における下方位置でのフレーム8,8と取付部材7との間の連結部を示したものであるが、符号Cで示した、図2における上方位置でのフレーム8,8と取付部材7との間の連結部の構造を、図6に示した一部切り欠け拡大図を参照して説明する。
フレーム8は、端部の外周面に雄ねじが形成され、取付部材7に設けた貫通孔に貫通させるとともに、フレーム8の雄ねじに嵌め込まれた2個のナット81,82が、取付部材7を挟んで締め付け固定する。
この連結部の構成により、フレーム8は雄ねじの長さ領域において、取付部材7の取付位置を軸方向に移動調整できるので、互いに対向配置される2つの取付部材7,7間の間隔に、取付け寸法誤差やばらつきがある場合でも、その取付け寸法誤差やばらつきに合わせた位置で、フレーム8,8と取付部材7とを適切に取付け固定することができる。
なお、図6に示したフレーム8の端部位置でも、取付部材7に嵌め込んだフレーム8,8の端部との間に、(図5に示した端部位置と同様に)プラスチック部材からなるブッシュ72aとワッシャ72bを介在させたので、ロープのフレーム8,8に対する衝突音や振動音が取付部材7を介して昇降路5内に騒音となって伝達されるのを抑制することができる。
また、図6に示したフレーム8と取付部材7との間の連結構造によれば、図5に示したフレーム8と取付部材7との間の連結構造において、ボルト8bを緩め、ロープのフレーム8,8に対する接触位置を変えたとき、ナット82のみの操作して適切な角度位置で連結固定できる。
次ぎに、図7は、図2における図示下方側のガイドレール21と取付部材7との連結部の拡大平面図である。また、図8は、図7の連結部を下方から見た正面図、図9は図8のD−D線から矢印方向を見た断面図である。
すなわち、取付部材7は、レールクリップ21a,21aによりガイドレール21に取付けられているが、この実施例では、図9に示したように、取付部材7に設けられたレールクリップ21a,21a用に設けられた貫通孔7a,7aは、ガイドレール21の長手方向に略直交して交差する方向に長く形成されていて、ガイドレール21に対する取付部材7の取付位置をその長手方向(図示左右方法)に適宜位置調整できる。
この図9に示した取付部材7の構造により、たとえば建築物に設けられた昇降路5内空間におけるガイドレール21の位置ずれあるいは昇降路内壁面の変形等していて、ガイドレール21に対する取付部材7の取付け位置を調整する必要が生じたときに、貫通孔7a,7aに沿い取付部材7の位置調整を行い取り付け固定することができる。
なお、レールクリップ21a,21aは、図示のように、それぞれガイドレール21の左右両側縁を抑えるための段部を有するクリップ51aとナット21aa、(普通の)ボルト21aaaとの組み合わせで構成されている。
また、ガイドレール21に取付部材7を固定するとき、レールクリップ21a,21aがガイドレール21を押さえ込んだ状態で、ナット21aa,21aaが嵌め込まれ締め付け固定されるが、その際、その一対のレールクリップ21a,21a間の位置間隔に貫通孔を有する固定板72が嵌め込まれ、取付部材7とともに固定される。
ガイドレール21に取付部材7が取付け固定された状態では、固定板72はレールクリップ21a,21a間が広がろうとするのを阻止するので、取付部材7がガイドレール21から外れるのは確実に防止される。
さらにまた、この実施例では、固定板72が取付部材7に固定された状態で、固定板72と取付部材7とに連通孔を設け、その連通孔には、図7ないし図9に示したように、ピン73を挿通させたので、固定板72と取付部材7との間の位置ずれは防止される。
従って、たとえレールクリップ21a,21aとナット21aa,21aaとの間に緩みが生じたとしても、直ちにレールクリップ21a,21a間が広がって、取付部材7がガイドレール21から脱落するような不具合発生は回避できる。なお、ピン73はボルトでも良く、また固定板72と取付部材7とが固定されれば良いので、ピン73を用いることなく、固定板72と取付部材7とを溶接等で直接固定するようにしても良い。
次ぎに、図10は、この発明によるエレベータのロープ振れ止め装置の第2の実施例を示した正面図、図11は図10に示したロープ振れ止め装置の要部平面図である。
この図10及び図11に示した第2の実施例と、図1ないし図9に示した上記第1の実施例との間の相違点のみを特に説明する。
第1の実施例では、取付部材7には、ガイドレール21(並びに昇降移動する釣合いおもり2)を挟んだ図示左右両側にフレーム8,8を取付け配置したが、この第2の実施例では、ガイドレール21と一方の昇降路5壁(図示右側の壁)との間の間隔が狭く、取付部材7にフレーム8を取付け配置できない点が相違する。
そこで、この第2の実施例では、図10及び図11に示したように、ガイドレール21と昇降路5との間に、ガイドレール21の長手方向(上下方向)に沿い、ワイヤ部材9を垂下させ、そのワイヤ部材9を、取付部材7に穴を開けて通したリング状の係止部74に係止させたので、たとえば昇降路5の内壁に向けて揺れ動き、取付部材7の端を内側から外側にメインロープ3あるいはコンペンセーティングロープ6が回り込もうとするのを阻止する。
このように、昇降移動する釣合いおもり2(ないしはガイドレール21)と昇降路5壁との間の間隔が狭く、その間に一方のフレーム8を配置できない場合でも、ワイヤ部材9の存在により、間隔が狭い方向へのロープ振れを止めることができ、ロープが取付部材7に引っ掛かったり、あるいは取付部材7と昇降路壁との間を通過して、回り込み昇降路5壁面に取り付けられた各種機器にロープが衝突するのを防止できる。
なお、このワイヤ部材9には、必ずしも金属製に限らず、合成樹脂製その他非金属性で構成されても良い。
本発明に係るロープ振れ止め装置の第1の実施例を適用したエレベータ装置の構成図である。 図1のA−A矢視拡大平面図である。 図2のB−B矢視拡大断面図である。 図3に示した回転防止機構の他の形状を示した断面図である。 図2に示したフレーム8と取付部材7との連結部のうち、図示下方の連結部の一部切り欠き拡大平面図である。 図2の中で、符号Cで示したフレーム8と取付部材7との連結部のうち、図示上方の連結部の一部切り欠き拡大平面図である。 図2に示したロープ振れ止め装置におけるガイドレール21と取付部材7との連結部を示した拡大平面図である。 図7に示した連結部の正面図である。 図7のD−D矢視断面図である。 本発明に係るロープ振れ止め装置の第2の実施例を示した正面図である。 図10に示したロープ振れ止め装置の平面図である。 従来のロープ振れ止め装置を適用したエレベータ装置の構成図である。 図12のA−A矢視拡大平面図である。
符号の説明
1 かご
2 釣合いおもり
21 ガイドレール
21a,21a レールクリップ
21aa ナット
21aaa ボルト
3 メインロープ
4 巻上機
5 昇降路
6 コンペンセーティングロープ(釣合いロープ)
6b レールブラケット
7 取付部材
7a,7a 貫通孔
71 ストッパ部(回転防止機構)
72 固定板
72a ブッシュ
72b ワッシャ
73 ピン
74 係止部
8 フレーム
81,82 ナット
8a 緩衝部材
8b ボルト
8c 鍔部(回転防止機構)
9 ワイヤ部材

Claims (8)

  1. かごとともにメインロープに吊り下げられて昇降移動する釣合いおもりを間に挟んで案内する一対のガイドレールと、前記一対のガイドレールに取付けられた一対の取付部材と、前記昇降移動する釣合いおもりを間に挟むように並設配置されるとともに、前記一対の取付部材間にそれぞれ差し渡され、外周面に緩衝部材を有する一対の棒状のフレームとで構成されたエレベータのロープ振れ止め装置であって、
    前記フレームと前記取付部材との間の連結部に、前記フレームの長手方向を軸とする回転を防止する回転防止機構を設けたことを特徴とするエレベータのロープ振れ止め装置。
  2. かごとともにメインロープに吊り下げられ、昇降路内を昇降移動する釣合いおもりを案内する一対のガイドレールと、この一対のガイドレールにそれぞれ、前記ガイドレールの長手方向に間隔を隔てて複数個取付けられた取付部材と、前記昇降移動する釣合いおもりからは昇降路壁面までの距離がより遠い側に、前記対をなして取付けられた取付部材間にそれぞれ差し渡されるとともに、外周面に緩衝部材を設けた棒状のフレームとで構成されたエレベータのロープ振れ止め装置であって、
    前記ガイドレールの前記フレームが配設された側とは反対側の前記昇降路壁との間に、上下方向に長く垂下させたワイヤ部材と、
    このワイヤ部材を係止するように前記取付部材に設けられた係止部と
    を具備することを特徴とするエレベータのロープ振れ止め装置。
  3. 前記フレームと前記取付部材との間の連結部に、前記フレームの長手方向を軸とする回転を防止する回転防止機構を設けたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  4. 前記回転防止機構は、横断面が多角形に形成された前記フレーム側の一端部と、この一端部断面の前記多角形の一辺に係合するように前記取付部材側に設けられたストッパ部とで構成されたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  5. 前記フレームは、前記一端部とは反対側の端部の外周面に雄ねじ部を形成し、
    前記取付部材は、前記雄ねじ部が形成された前記フレームの反対側の端部を貫通させる貫通孔を形成し、
    前記フレームは、前記雄ねじ部を貫通させた前記取付部材を、雄ねじ部に嵌め込まれた2個のナットで挟み込み固定するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  6. 前記取付部材は、前記フレームの外周面との間に合成樹脂製のブッシュを介在させたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1項に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  7. 前記取付部材は、レールクリップによりガイドレールに取付けられ、前記レールクリップを挿入するために対をなして設けられ各貫通孔を、前記ガイドレールの長手方向に交差する方向に長く形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1項に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
  8. 前記ガイドレールに取付部材を固定するために、対をなして前記貫通孔に挿通されたレールクリップ間に固定板が差し渡されて構成されたことを特徴とする請求項7に記載のエレベータのロープ振れ止め装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007094367A1 (ja) * 2006-02-14 2007-08-23 Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha 主ロープの振れ止め装置およびそれを備えたエレベータ
JP2016200881A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 東京電力ホールディングス株式会社 変電所屋外鉄構の耐震性簡易評価方法
JP2018154495A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 フジテック株式会社 ロープ振れ抑制ユニット

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