JP2009126640A - エレベータのテールコード支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータの乗りかごとテールコードとの接触を防止可能なテールコード支持装置を提供する。
【解決手段】エレベータのテールコード支持装置30は、テールコード19の一端を固定するテールコード固定部材23と、テールコード固定部材23の下方において昇降路11内に固定され、テールコード19を保持するテールコード振れ止め部材25とを備えている。このうちテールコード振れ止め部材25は、昇降路11内に固定された固定部25aと、固定部25aに連結され、固定部25aに対して回転可能であるとともにテールコード19を保持する保持部26を含む回転部25bとを有している。回転部25bを固定部25aに対して回転させることによりテールコード19の向きを調整することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、一端がエレベータの昇降路内に固定されるとともに、他端が昇降路内を昇降する乗りかごに固定された略平型のテールコードを支持するエレベータのテールコード支持装置に関する。
従来より、エレベータの乗りかごには、電力線、制御線、および懸架用ワイヤーロープ等を含むテールコードが吊着されている。このテールコードは、一端が乗りかごに取付けられるとともに、他端が昇降路に設けられたジャンクションボックスに接続されている。一方、テールコードの両端の間の部分は自重でU字型に垂れ下がっている。
このテールコードは、乗りかごの昇降行程の長さに対応して長くなる。しかしながら、テールコードの長さが長くなると、テールコードの懸架用ワイヤーロープや撚り電線のアンバランスによってテールコードに捻れが発生する場合がある(図9参照)。
すなわち図9において、テールコード19が捻れている場合(仮想線)、この捻れによりテールコード19が乗りかご15に近付くことが考えられる。この場合、テールコード19が乗りかご15側面に接触しやすくなり、テールコード19に挙動不良が生じたり、テールコード19が乗りかご15に衝突するおそれがある。
また、このようにテールコード19に捻れが発生した場合、従来のテールコード19の懸架用ワイヤーロープの張力を調整することが難しいため、テールコード19の捻れを修正するのに時間を要している。
特開平5−151832号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、テールコードの向きまたは懸架用ワイヤーロープの張力を調整してテールコードの捻れを緩和し、これによりエレベータの乗りかごとテールコードとの接触を防止可能なテールコード支持装置を提供することを目的とする。
本発明は、一端がエレベータの昇降路内に固定されるとともに、他端が前記昇降路内を昇降する乗りかごに固定された略平型のテールコードを支持するエレベータのテールコード支持装置において、前記昇降路内に保持され、前記テールコードの一端を固定するテールコード固定部材と、前記テールコード固定部材の下方において前記昇降路内に固定され、前記テールコードを保持するテールコード振れ止め部材とを備え、前記テールコード振れ止め部材は、前記昇降路内に固定された固定部と、前記固定部に連結され、前記固定部に対して回転可能であるとともに前記テールコードを保持する保持部を含む回転部とを有することを特徴とするエレベータのテールコード支持装置である。
本発明は、前記回転部は、前記固定部と前記回転部との間の角度を固定することができる連結具を介して前記固定部に連結されていることを特徴とするエレベータのテールコード支持装置である。
本発明は、前記テールコード振れ止め部材は、前記固定部に固定された取付部材と、前記取付部材に固定され、前記取付部材と前記回転部とを連結する締結手段とを更に有し、前記回転部は、表面に長穴が形成され、前記締結手段は前記回転部の前記長穴に挿入され、前記回転部は前記取付部材に対して所望の回転位置で締結手段により固定されることを特徴とするエレベータのテールコード支持装置である。
本発明は、前記長穴は、略M字形状に穿設されていることを特徴とするエレベータのテールコード支持装置である。
本発明は、前記テールコード振れ止め部材は、前記固定部に固定され、表面に円弧状の長穴が形成された取付部材と、前記回転部に取付けられ、前記取付部材と前記回転部とを連結する締結手段とを更に有し、前記締結手段は前記取付部材の前記円弧状の長穴に挿入され、前記回転部は前記取付部材に対して所望の回転位置で締結手段により固定されることを特徴とするエレベータのテールコード支持装置である。
本発明は、一端がエレベータの昇降路内に固定されるとともに、他端が前記昇降路内を昇降する乗りかごに固定され、平面上に並ぶ複数のワイヤーロープを内蔵した略平型のテールコードを支持するエレベータのテールコード支持装置において、前記昇降路内に保持されたテールコード固定部材と、前記テールコード固定部材に設けられ、前記テールコード内の各ワイヤーロープを吊着するとともに、各々の前記ワイヤーロープの張力を個別に調整する調整機構とを備えたことを特徴とするエレベータのテールコード支持装置である。
本発明は、前記調整機構は、前記テールコード固定部材に取付けられた支持部材と、前記支持部材を貫通し、前記各ワイヤーロープに連結されたシャックルロッドとを有し、前記各シャックルロッドは、弾性部材を介して調整ネジにより前記支持部材に保持され、前記調整ネジにより前記シャックルロッドに連結された前記ワイヤーロープの張力を調整することを特徴とするエレベータのテールコード支持装置である。
本発明によれば、テールコード振れ止め部材は、昇降路内に固定された固定部と、固定部に連結され、固定部に対して回転可能であるとともにテールコードを保持する保持部を含む回転部とを有しているので、テールコードの向きを調整することによりテールコードの捻れを緩和することができる。これにより、乗りかごとテールコードとの接触がなくなるので、テールコードに不具合が生じたりテールコードが乗りかごへ衝突したりすることを防止することができ、エレベータシステムの信頼性を高めることができる。
また、本発明によれば、テールコード固定部材に、テールコード内の各ワイヤーロープを吊着するとともに、各々のワイヤーロープの張力を個別に調整する調整機構が設けられているので、テールコードの向きを調整することによりテールコードの捻れを緩和することができる。
第1の実施の形態
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
ここで、図1は、エレベータシステムの全体構成を示す概略図であり、図2は、テールコードの断面図である。また、図3は、図1の符号Xで示す箇所を拡大した図であり、図4(a)は、本発明の第1の実施の形態を示す平面図であり、図4(b)は、本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
まず、図1により、エレベータシステムの全体構成について説明する。
図1に示すように、エレベータシステム10は、建造物内に設けられた昇降路11と、昇降路11内に設けられた一対のガイドレール22a、22bと、この一対のガイドレール22a、22bに案内されて昇降路11内を昇降する乗りかご15と、乗りかご15に連結されたつり合いおもり16とを有している。
このうち昇降路11の上部に機械室12が設置されている。この機械室12には巻上機13aが設置されており、乗りかご15は、巻上機13aのメインシーブ13に吊り下げられたメインロープ14の一端に懸架されている。他方、つり合いおもり16は、メインロープ14の他端に懸架されている。
乗りかご15の下側およびつり合いおもり16の下側には、昇降路11下部に設けられたコンペンシーブ17を介してコンペンロープ18が取付けられている。このコンペンロープ18は、乗りかご15の位置によりメインロープ14の質量が変化するのを打ち消す役割を果たす。
また、乗りかご15には、略平型のテールコード19が吊り下げられている。テールコード19は、一端がエレベータの昇降路11内に固定されるとともに、他端が乗りかご15に固定されている。このテールコード19の両端の間の部分は自重でU字型に垂れ下がっている。図2に示すように、テールコード19は、平面上に並ぶ複数(本実施の形態では2本)の懸架用ワイヤーロープ19a1、19a2を内蔵したものである。すなわちテールコード19は、2本のワイヤーロープ19a1、19a2と、ワイヤーロープ19a1、19a2周囲に設けられ電力線または制御線等からなる複数の導線19b1、19b2、・・・と、ワイヤーロープ19a1、19a2および導線19b1、19b2、・・・を覆うシース(被覆)19cとを有している。
さらに、昇降路11内に設置されたガイドレール22bにはジャンクションボックス20が取付けられている。
次に、図3により、テールコード支持装置の概略について説明する。
図3に示すように、ジャンクションボックス20は、ブラケット29a、29bを介してガイドレール22bに取付けられている。またジャンクションボックス20に、テールコード19の導線19b1、19b2、・・・が接続され、ジャンクションボックス20の下方にテールコード支持装置30が設けられている。
テールコード支持装置30は、昇降路11内のガイドレール22bまたは建屋鉄骨に保持され、テールコード19の一端を固定するテールコード固定部材23と、テールコード固定部材23の下方においてガイドレール22bまたは建屋鉄骨に固定され、テールコード19を保持するテールコード振れ止め部材25とを有している。
このうちテールコード固定部材23は、テールコード19の各ワイヤーロープ19a1、19a2を吊り下げるテールコード受け部24を有している。このテールコード受け部24の近傍において、テールコード19のシース19cから各ワイヤーロープ19a1、19a2および導線19b1、19b2、・・・の端部が露出している。
次に、図4(a)(b)により、テールコード振れ止め部材の概略について説明する。
図4(a)(b)に示すように、テールコード振れ止め部材25は、ガイドレール22bまたは建屋鉄骨に固定された固定部25aと、固定部25aに例えば蝶番27からなる連結具を介して連結され、固定部25aに対して回転可能な回転部25bとを有している。このうち回転部25bは、テールコード19を保持するようにテールコード19に沿った平型形状の保持金具(保持部)26を含んでいる。また蝶番27は、固定部25aと回転部25bとの間の角度を固定することができるようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について述べる。
図4(a)(b)において、テールコード振れ止め部材25の回転部25bを固定部25aに対して回転させ、蝶番27を介して固定部25aと回転部25bとの間の角度を固定する。この際、回転部25bに保持されたテールコード19も固定部25aに対して回転され、所定の位置に固定される。すなわち、テールコード19は、乗りかご15の側面に対して平行な位置(図4(a)の実線)から、乗りかご15の側面に対して斜めとなる位置(図4(a)の仮想線)へと移動する。このようにして乗りかご15に対するテールコード19の向きを自在に調整することができる。
このように本実施の形態によれば、テールコード振れ止め部材25は、昇降路11内に固定された固定部25aと、固定部25aに連結され、固定部25aに対して回転可能であるとともにテールコード19を保持する保持金具26を含む回転部25bとを有しているので、テールコード19の向きを調整することによりテールコード19の捻れを緩和することができる。また乗りかご15とテールコード19との接触がなくなるので、テールコード19に不具合が生じたりテールコード19が乗りかご15へ衝突したりすることを防止することができ、エレベータシステム10の信頼性を高めることができる。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について図5(a)−(d)を参照して説明する。
ここで、図5(a)は、本発明の第2の実施の形態を示す平面図であり、図5(b)は、本発明の第2の実施の形態を示す正面図であり、図5(c)は、本発明の第2の実施の形態を示す側面図であり、図5(d)は、回転部を取付部材に対して回転させた状態を示す平面図である。図5(a)−(d)に示す第2の実施の形態は、テールコード振れ止め部材の構成が異なるものであり、他の構成や作用効果は上述した第1の実施の形態と略同一である。図5(a)−(d)において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図5(a)−(c)に示すように、テールコード振れ止め部材25は、ガイドレール22bまたは建屋鉄骨に固定された固定部31と、固定部31に連結され、固定部31に対して回転可能な断面L字形状の部材からなる回転部32とを有している。このうち回転部32は、テールコード19を保持するようにテールコード19に沿った略平型形状の保持金具26を含んでいる。また固定部31に締結手段35a、35b(ボルト)を介して断面L字形状の取付部材33が固定され、この取付部材33に、取付部材33と回転部32とを連結する締結手段34a、34b(ボルト)が固定されている。
また、回転部32の上側の表面に2本の直線状の長穴32a1、32a2が形成されている。各締結手段34a、34bは、回転部32の長穴32a1、32a2にそれぞれ挿入されている。この締結手段34a、34bを締結することにより、回転部32は取付部材33に対して所望の回転位置で固定される。
すなわち、各締結手段34a、34bを緩めた状態で、回転部32を固定部31および取付部材33に対して回転させ、所望の位置で各締結手段34a、34bを締結する。これにより回転部32は取付部材33に対して固定され、同時に略平型のテールコード19も所定の位置に固定される(図5(d))。なお、図5(d)は、回転部32を固定部31に対して上方から見て時計回りに15°回転させた状態を示している。
このようにして本実施の形態によれば、乗りかご15に対するテールコード19の向きを自在に調整することができる。これにより、テールコード19の向きを調整してテールコード19の捻れを緩和することができる。
また本実施の形態によれば、2つのL型形状の部材(回転部32、取付部材33)を用いているので、既に据付けられたテールコード振れ止め部材25に対してこれらの部材を後付けで容易に取付けることができる。
また、テールコード19が昇降路11内に2本吊設されていることも考えられる。この場合、テールコード19を保持するためにL型形状部材(回転部32、取付部材33)が2組必要となる。この場合、例えば一方のL型形状部材の組(回転部32、取付部材33)を固定部31の上方に配置し、他方のL型形状部材の組(回転部32、取付部材33)を固定部31の下方に配置しても良い。このことにより、保持金具26同士が互いに干渉することを防ぐことができる。
第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について図6(a)(b)を参照して説明する。
ここで、図6(a)は、本発明の第3の実施の形態を示す平面図であり、図6(b)は、回転部を取付部材に対して回転させた状態を示す平面図である。図6(a)(b)に示す第3の実施の形態は、テールコード振れ止め部材の構成が異なるものであり、他の構成や作用効果は上述した第1の実施の形態および第2の実施の形態と略同一である。図6(a)(b)において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態および図5に示す第2の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6(a)(b)に示すように、回転部32の上側の表面に1本の略M字形状の長穴32cが穿設されている。また締結手段34は、回転部32の長穴32cに挿入されている。この締結手段34を締結することにより、回転部32は取付部材33に対して所望の回転位置で固定される。
すなわち、締結手段34を緩めた状態で、回転部32を固定部31および取付部材33に対して回転させる。次に、回転部32が所望の位置となったら締結手段34を締結する。これにより、回転部32は取付部材33に対して固定され、同時に略平型のテールコード19も所定の位置に固定される(図6(b))。なお、図6(b)は、回転部32を固定部31に対して上方から見て時計回りに30°回転させた状態を示している。
なお、略M字形状の長穴32cは、回転部32を固定部31からテールコード19側(図6(a)(b)上では下側)に突出させ、テールコード19の一部(例えば図6(b)の符号19d)が固定部31に当接するようにして回転部32を回転させ、この際締結手段34が回転部32上で描く軌跡(すなわち回転部32のボルト穴の軌跡)を結んだものである。このようにして形成されるM字形状の軌跡は実際には曲線となるが、このような曲線を加工することが難しいため、図6(a)(b)では円弧と直線を組み合わせたM字形状として示している。
このようにして本実施の形態によれば、乗りかご15に対するテールコード19の向きを自在に調整することができる。これにより、テールコード19の向きを調整してテールコード19の捻れを緩和することができる。
第4の実施の形態
次に、本発明の第4の実施の形態について図7(a)(b)を参照して説明する。
ここで、図7(a)は、本発明の第4の実施の形態を示す平面図であり、図7(b)は、回転部を取付部材に対して回転させた状態を示す平面図である。図7(a)(b)に示す第4の実施の形態は、テールコード振れ止め部材の構成が異なるものであり、他の構成や作用効果は上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態と略同一である。図7(a)(b)において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態、図5に示す第2の実施の形態、および図6に示す第3の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7(a)(b)に示すように、固定部31に、表面に円弧状の長穴33aが形成された取付部材33が固定されている。また回転部32に締結手段34(ボルト)が取付けられ、締結手段34は、取付部材33と回転部32とを連結している。この締結手段34は取付部材33の円弧状の長穴33aに挿入され、回転部32は取付部材33に対して所望の回転位置で締結手段34により固定されるようになっている。なお、長穴33aは、テールコード19の水平面上の重心を中心とする円弧からなっている。
すなわち、締結手段34を緩めた状態で、回転部32を固定部31および取付部材33に対して回転させ、所望の位置で各締結手段34を締結する。これにより回転部32は取付部材33に対して固定され、同時に略平型のテールコード19も所定の位置に固定される(図7(b))。なお、図7(b)は、回転部32を固定部31に対して上方から見て時計回りに20°回転させた状態を示している。
このようにして本実施の形態によれば、乗りかご15に対するテールコード19の向きを自在に調整することができる。これにより、テールコード19の向きを調整してテールコード19の捻れを緩和することができる。
第5の実施の形態
次に、本発明の第5の実施の形態について図8(a)−(c)を参照して説明する。
ここで、図8(a)は、本発明の第5の実施の形態を示す平面図であり、図8(b)は、本発明の第5の実施の形態を示す正面図であり、図8(c)は、図8(b)のY部拡大図である。図8(a)−(c)に示す第5の実施の形態は、ワイヤーロープの張力を個別に調整する調整機構が設けられている点が異なるものであり、他の構成や作用効果は上述した第1の実施の形態と略同一である。図8(a)−(c)において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8(a)(b)に示すように、エレベータのテールコード支持装置30は、昇降路11内のガイドレール22bまたは建屋鉄骨に保持されたテールコード固定部材41と、テールコード固定部材41の下方において昇降路11内のガイドレール22bまたは建屋鉄骨に固定され、テールコード19を保持するテールコード振れ止め部材25とを有している。
またテールコード固定部材41に、テールコード19内のワイヤーロープ19a1、19a2を吊着するとともに、各々のワイヤーロープ19a1、19a2の張力を個別に調整する調整機構40が設けられている。この調整機構40は、テールコード固定部材41に取付けられた支持部材42と、支持部材42内の垂直方向に延びる穴を貫通して配置されるとともに各ワイヤーロープ19a1、19a2に連結されたシャックルロッド43a、43bとを有している。
各シャックルロッド43a、43bは、コイルバネ44a、44bからなる弾性部材を介してナット(調整ネジ)45a、45bにより支持部材42に保持されている。すなわち図8(c)に示すように、各シャックルロッド43a、43b上端部にネジ山43c1、43c2が形成されており、このネジ山43c1、43c2にナット45a、45bをねじ込むことによりシャックルロッド43a、43bが支持部材42に対して保持される。なお弾性部材としては、コイルバネ44a、44bのほか、ゴム製部材等荷重の違いを変位により見ることができるもの、またはロードセル等数値表示のできるものを用いても良い。
本実施の形態において、それぞれのナット45a、45bを調整することにより、各シャックルロッド43a、43bに連結されたワイヤーロープ19a1、19a2の張力を調整する。すなわちナット45a、45bを締め付けることにより、シャックルロッド43a、43bを介してワイヤーロープ19a1、19a2を上方に引っ張って張力を高めることができる。一方、ナット45a、45bを緩めることにより、シャックルロッド43a、43bを介してワイヤーロープ19a1、19a2の張力を緩和することができる。
このように本実施の形態によれば、テールコード固定部材41に、テールコード19内の各ワイヤーロープ19a1、19a2を吊着するとともに、各々のワイヤーロープ19a1、19a2の張力を個別に調整する調整機構40が設けられているので、ワイヤーロープ19a1、19a2の張力を調整することによりテールコード19の捻れを緩和することができる。
なお、図8(b)において、テールコード19を保持するテールコード振れ止め部材25は1枚の板状部材からなっている(すなわち回転部を有していない)。しかしながら、これに限らず、テールコード振れ止め部材25は、上述した回転部25b(32)を有していても良い。すなわち、本実施の形態と図1乃至図7に示す実施の形態とを組合わせても良い。
エレベータシステムの全体構成を示す概略図。 テールコードの断面図。 図1の符号Xで示す箇所を拡大した図。 本発明によるエレベータのテールコード支持装置の第1の実施の形態を示す図。 本発明によるエレベータのテールコード支持装置の第2の実施の形態を示す図。 本発明によるエレベータのテールコード支持装置の第3の実施の形態を示す図。 本発明によるエレベータのテールコード支持装置の第4の実施の形態を示す図。 本発明によるエレベータのテールコード支持装置の第5の実施の形態を示す図。 従来のテールコードの捻れを示す概略図(図1のA−A線矢視図に相当する)。
符号の説明
10 エレベータシステム
15 乗りかご
19 テールコード
19a1、19a2 ワイヤーロープ
22a、22b ガイドレール
23 テールコード固定部材
25 テールコード振れ止め部材
25a、31 固定部
25b、32 回転部
26 保持金具(保持部)
27 蝶番
30 テールコード支持装置
32a1、32a2、32c 長穴
33 取付部材
34a、34b、35a、35b 締結手段(ボルト)
40 調整機構
41 テールコード固定部材
42 支持部材
43a、43b シャックルロッド
44a、44b コイルバネ(弾性部材)
45a、45b ナット(調整ネジ)

Claims (7)

  1. 一端がエレベータの昇降路内に固定されるとともに、他端が前記昇降路内を昇降する乗りかごに固定された略平型のテールコードを支持するエレベータのテールコード支持装置において、
    前記昇降路内に保持され、前記テールコードの一端を固定するテールコード固定部材と、
    前記テールコード固定部材の下方において前記昇降路内に固定され、前記テールコードを保持するテールコード振れ止め部材とを備え、
    前記テールコード振れ止め部材は、
    前記昇降路内に固定された固定部と、
    前記固定部に連結され、前記固定部に対して回転可能であるとともに前記テールコードを保持する保持部を含む回転部とを有することを特徴とするエレベータのテールコード支持装置。
  2. 前記回転部は、前記固定部と前記回転部との間の角度を固定することができる連結具を介して前記固定部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのテールコード支持装置。
  3. 前記テールコード振れ止め部材は、
    前記固定部に固定された取付部材と、
    前記取付部材に固定され、前記取付部材と前記回転部とを連結する締結手段とを更に有し、
    前記回転部は、表面に長穴が形成され、
    前記締結手段は前記回転部の前記長穴に挿入され、前記回転部は前記取付部材に対して所望の回転位置で締結手段により固定されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのテールコード支持装置。
  4. 前記長穴は、略M字形状に穿設されていることを特徴とする請求項3に記載のエレベータのテールコード支持装置。
  5. 前記テールコード振れ止め部材は、
    前記固定部に固定され、表面に円弧状の長穴が形成された取付部材と、
    前記回転部に取付けられ、前記取付部材と前記回転部とを連結する締結手段とを更に有し、
    前記締結手段は前記取付部材の前記円弧状の長穴に挿入され、前記回転部は前記取付部材に対して所望の回転位置で締結手段により固定されることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのテールコード支持装置。
  6. 一端がエレベータの昇降路内に固定されるとともに、他端が前記昇降路内を昇降する乗りかごに固定され、平面上に並ぶ複数のワイヤーロープを内蔵した略平型のテールコードを支持するエレベータのテールコード支持装置において、
    前記昇降路内に保持されたテールコード固定部材と、
    前記テールコード固定部材に設けられ、前記テールコード内の各ワイヤーロープを吊着するとともに、各々の前記ワイヤーロープの張力を個別に調整する調整機構とを備えたことを特徴とするエレベータのテールコード支持装置。
  7. 前記調整機構は、
    前記テールコード固定部材に取付けられた支持部材と、
    前記支持部材を貫通し、前記各ワイヤーロープに連結されたシャックルロッドとを有し、
    前記各シャックルロッドは、弾性部材を介して調整ネジにより前記支持部材に保持され、前記調整ネジにより前記シャックルロッドに連結された前記ワイヤーロープの張力を調整することを特徴とする請求項6に記載のエレベータのテールコード支持装置。
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