JP2005298118A - ロープ振動抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数と一致して共振することを防止して常に快適なエレベーターの乗り心地を保持するためのロープ振動抑制装置を得る。
【解決手段】1対の吊り車3に掛け回されたロープ2によって吊り下げられて昇降するかご1と釣合おもりとを備えたエレベーター装置のロープ振動抑制装置であって、吊り車3間に設けられ、ロープ2に押付けられることにより、吊り車3間のロープ2のロープ長Lを変化させて、各吊り車3を支点として構成されるロープ弦のロープ弦振動の周波数を調整する回転体4を備え、回転体4によりロープ弦振動の周波数を調整することにより、ロープ2の撚りの凹凸により撚りピッチ毎に発生するロープ噛み込み振動の周波数とロープ弦振動の周波数とが一致して共振することを防止する。
【選択図】図2

Description

この発明はロープ振動抑制装置に関し、特に、エレベーターに使用されるロープにより発生する振動を抑制するためのロープ振動抑制装置に関する。
従来の機械室付エレベーター装置としては、機械室に設置された巻上機のシーブとソラセ車間に掛け回されたロープの両端部にエレベーターかご(以下、かごとする)と釣合おもりとがそれぞれ別個に吊り下げられ、巻上機によりかごと釣合おもりとが昇降路内を昇降するものが主流である(例えば、特許文献1参照。)。
エレベーターに使用されるロープは、通常、複数の素線を撚る事により構成されている。エレベーターが昇降し、ロープが各車(シーブ、ソラセ車、返し車等)を通過する際、ロープの撚りの凹凸により、撚りピッチ毎に振動(以下、ロープ噛み込み振動とする)が発生することがある。また、各車を支点として構成されるロープ弦のロープ弦振動の発生も考えられる。ロープ噛み込み振動の周波数とロープ弦振動の周波数が一致して共振すると、かご内の乗り心地に悪影響を及ぼす可能性がある。
特開2003−104656号公報
従来のエレベーター装置においては、上述したように、ロープの撚りの凹凸によるロープ噛み込み振動や各車を支点としたロープ弦のロープ弦振動が発生するが、ロープ噛み込み振動の周波数とロープ弦振動の周波数が一致し共振した場合には、かご内の乗り心地に悪影響を及ぼす可能性があるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数と一致して共振することを防止するロープ振動抑制装置を得ることを目的としている。
この発明は、2以上の回転車に掛け回された巻上げロープによって吊り下げられて昇降するエレベーターかごと釣合おもりとを備えたエレベーター装置のロープ振動抑制装置であって、前記回転車間に設けられ、前記巻上げロープに押付けられることにより、前記回転車間の前記巻上げロープのロープ長を変化させて、各前記回転車を支点として構成されるロープ弦のロープ弦振動の周波数を調整するロープ弦振動周波数調整手段を備えたことを特徴とするロープ振動抑制装置である。
この発明は、2以上の回転車に掛け回された巻上げロープによって吊り下げられて昇降するエレベーターかごと釣合おもりとを備えたエレベーター装置のロープ振動抑制装置であって、前記回転車間に設けられ、前記巻上げロープに押付けられることにより、前記回転車間の前記巻上げロープのロープ長を変化させて、各前記回転車を支点として構成されるロープ弦のロープ弦振動の周波数を調整するロープ弦振動周波数調整手段を備えたことを特徴とするロープ振動抑制装置であるので、前記ロープ弦振動周波数調整手段によりロープ弦振動の周波数を調整してロープ噛み込み振動の周波数と一致して共振することを防止することにより、常に快適なエレベーターの乗り心地を保持させることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るロープ振動抑制装置を備えた機械室レスエレベーター装置の全体の構成について示したものである。図1に示すように、本実施の形態においては、かご1を、かご1の下に設けた回転車である1対の吊り車3を介してロープ2の一端側に吊る(2:1ローピング)ことにより、昇降路の省スペース化を図っている。また、ロープ2の他端側には、釣合おもり10がシーブ14を介して吊られている。かご1と釣合おもり10との間には、図1に示すように、複数のシーブ11〜13が設置されており、ロープ2は、各シーブ11〜13に掛け回されている。なお、シーブ11は昇降路の床部側に配置され、シーブ12および13は、昇降路上部に、シーブ11の位置を中心として離間して配置されている。
図2は、図1の吊り車3部分の拡大図である。上述したように、かご1はロープ2により1対の吊り車3を経由して吊られている。2つの吊り車3の間には、回転体4が設けられている。回転体4の直径は、吊り車3の直径より小さくなるように構成されている。吊り車3は、かご1の底面に支持部材17を介して固着された固定部材15に設けられた軸18を中心として回転駆動される。軸18は、カゴ1の底面に対して平行になるように設けられている。固定部材15の中央部分には、支持部材16が、固定部材15の長手方向に対して垂直な方向に設けられている。支持部材16の少なくとも一端は、図2に示すように、固定部材15の長辺部分から下方に向けて突出している。支持部材16は、当該突出部分の延出量が調整可能なように設けられている。また、支持部材16の当該突出部分には軸19が固着されている。軸19は、軸18と平行に設けられている。回転体4は、この軸19を中心として回転駆動される。
本実施の形態の原理について説明する。ロープ2には、かご1や吊り車3等の重量がロープ張力Tとなって働いている。この場合、両吊り車3を支点としたロープ2のロープ弦のロープ弦振動の発生が考えられる。このロープ弦振動の周波数が、ロープ噛み込み振動の周波数と一致すると共振し、かご1内の乗り心地に悪影響を及ぼすため、本実施の形態においては、当該共振を回避するために、回転体4を吊り車3間に設けるようにした。すなわち、ロープ弦振動の周波数は、ロープ張力Tおよび吊り車3の軸18間の距離Lで決定されるので、吊り車3間の距離L、すなわち、弦を構成するロープ2の支点間に、図2に示すような新たな回転体4を設け、回転体4をロープ2に押付け、支点間のロープ長さを変化させて、ロープ弦振動の周波数を変化させることで、ロープ弦振動の周波数をロープ噛み込み振動の周波数と一致させないようにして、共振を回避するようにした。
以上のように、本実施の形態においては、弦を構成するロープ2の支点間に新たな回転体4を設け、これをロープ2に押付け、ロープ弦振動の周波数を変化させることで、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数と近い場合には離すように調整する事が可能なようにしたため、ロープ噛み込み振動の周波数との共振を避けることができ、常に、かご1内の乗り心地を快適に保つことができる。
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2に係るロープ振動抑制装置を備えた機械室付エレベーター装置の全体の構成について示したものである。図3に示すように、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、かご1を、かご1の下に設けた1対の吊り車3を介してロープ2の一端側に吊る(2:1ローピング)ことにより、昇降路の省スペース化を図っている。また、ロープ2の他端には、釣合おもり10がシーブ14を介して吊られている。かご1と釣合おもり10との間の昇降路上部には、図3に示すように、機械室21が設けられている。機械室21内には、回転車である巻上機20のシーブ5とソラセ車6とが設けられている。
図4は、図3の機械室21部分の拡大図である。図3及び図4の構成では、巻上機20のシーブ5およびソラセ車6を経由して、かご1、吊り車3および釣り合いおもり10の重量によるロープ張力Tがロープ2に働いた状態で、ロープ2が掛けられている。この場合、巻上機20のシーブ5とソラセ車6の位置を支点としたロープ2の弦振動の発生が考えられる。なお、本実施の形態の場合には、ロープ弦振動の周波数は、ロープ張力T、および、シーブ5およびソラセ車6との間の距離Lで決定される。実施の形態1と同様、ロープ弦振動の周波数が、ロープ噛み込み振動の周波数と一致すると共振し、かご内の乗り心地に悪影響を及ぼすため、弦を構成するロープ2の支点間、すなわち、巻上機20のシーブ5とソラセ車6間にロープ2を掛け回す新たな回転体24を設け、当該回転体24をロープ2に押付けることにより、支点間のロープ長さを変化させ、ロープ弦振動の周波数を変化させることで、ロープ噛み込み振動の周波数から離すようにした。それにより、共振を回避する事が可能となる。なお、回転体24は、機械室21の床部側から上方向に延設されている支持部材の先端部分に設けられている。当該支持部材は、上下移動が可能なように設けられていて、回転体24の高さ位置の調整が可能なように設けられている。また、当該支持部材の先端部には、シーブ5とソラセ車6との軸と平行な軸(図示省略)が固着されており、当該軸を中心として回転体24が回転駆動する構成になっている。
以上のように、本実施の形態においては、弦を構成するロープ2の支点間に新たな回転体24を設け、これをロープ2に押付け、ロープ弦振動の周波数を変化させることで、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数と近い場合には離すように調整する事が可能なようにしたため、ロープ噛み込み振動の周波数との共振を避けることができ、常に、かご1内の乗り心地を快適に保つことができる。
実施の形態3.
図5は、本発明の実施の形態3に係るエレベーターの構成を示す。図5(a)が吊り車3部分の拡大図であり、図5(b)が全体構成図である。本実施の形態においては、実施の形態1の構成に加えて、吊り車3間に設けた新たな回転体4に対して、ロープ2への押付けおよび切り離しの切り換え制御を行うための駆動機7を持たせたことを特徴とする。また、かご内の重量を検知することによりロープ張力を検知するための秤装置8を設け、秤装置8の信号を、駆動機7ヘフィードバックするようにする。なお、秤装置8の信号は、駆動機7に対して、有線あるいは無線により送信する。なお、秤装置8は、例えば、図5(b)に示すように、かご1側のロープ2の一端に配置するようにすればよいが、この場合に限らず、かご1内の重量が検知できればいずれの場所に設置するようにしてもよい。また、駆動機7は、図5(a)に示すように、かご1の底面に支持部材17を介して固着された固定部材15、あるいは、固定部材15の中央部分に設けられた支持部材16に配置するようにすればよいが、この場合に限らず、回転体4のロープ2への押付けおよび切り離しの制御を行うことができればいずれの場所に設置するようにしてもよい。
ロープ弦振動の周波数は、実施の形態1で述べたように、ロープ張力および支点間のロープ長さで決定される。そのため、本実施の形態においては、パラメータの一つであるロープ張力を秤装置8により検知する。秤装置8からの信号に基づいて、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数に近接するような予め設定された所定の範囲内のロープ張力(かご内重量)が発生したと駆動機7が判断した場合にのみ、ロープ2の支点間に設けた回転体4をロープ2に対し駆動機7で押付ける。ロープ弦振動の周波数とロープ噛み込み周波数の値が近接していないと駆動機7が判断した場合は、ロープ2の支点間に設けた回転体4は、駆動機7によりロープ2から切り離されている。すなわち、本実施の形態においては、常時、回転体4をロープ2に押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事により、ロープ2の摩耗を防ぐことができ、ロープ2の使用期間を従来と同等にすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、上記の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、ロープ支点間に設けた回転体4が、ロープ2ヘの押付けおよび切り離しのできる駆動機7を持つようにし、かつ、かご1内の重量を把握できる秤装置8の信号を駆動機7ヘフィードバックすることにより、回転体4が必要に応じてロープ2に対して押付け/切り離しを実施できるようにして、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数に近くなるような、ロープ張力(かご内重量)になった場合にのみ、ロープ支点間に設けた回転体4をロープ2に押付け、ロープ弦振動の周波数とロープ噛み込み周波数の値が近接していないロープ張力(かご内重量)の時は、ロープ支点間に設けた回転体4は、ロープ2から切り離されているように駆動機7により制御するようにしたので、エレベーターの運転中に随時ロープ張力に合わせた精度のよいロープ弦振動の周波数の調整が可能であるため、快適な乗り心地を確実に保持することが可能となる。さらに、駆動機7により押付け/切り離しを切り換えるようにしたので、常時、回転体4をロープに押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事ができ、ロープ2の摩耗を防ぐことができ、ロープ2の使用期間の減縮を防止することができる。
なお、本実施の形態においては、駆動機7によりロープ張力(かご内重量)の大きさの判定を行うように説明したが、その場合に限らず、エレベーターの運行を制御している制御装置(図示せず)において判断して、制御装置からの信号に基づいて駆動機7が駆動されるようにしてもよい。
実施の形態4.
図6は、本発明の実施の形態4に係るエレベーターの構成を示す。図6(a)が機械室21部分の拡大図であり、図6(b)が全体構成図である。本実施の形態においては、実施の形態2の構成に加えて、巻上機20のシーブ5及びソラセ車6間に設けた新たな回転体24に、ロープ2への押付けおよび切り離しの制御を行うための駆動機7を持たせたことを特徴とする。また、かご1内の重量を検知できる秤装置8の信号を、駆動機7ヘフィードバックできるようにした。なお、図6(b)においては、重量検知の秤装置8は、1:1ローピングの例を示しているが、2:1ローピングの場合には、秤装置8の位置は図5(b)と同じ位置になる。
上記の実施の形態3と同様、本実施の形態においては、常時、回転体24をロープ2に押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事により、ロープ2の摩耗を防ぐことができ、ロープ2の使用期間を従来と同等にすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、上記の実施の形態2と同様の効果が得られるとともに、さらに、ロープ支点間に設けた回転体24が、ロープ2ヘの押付けおよび切り離しのできる駆動機7を持つようにし、かつ、かご1内の重量を把握できる秤装置8の信号を駆動機7ヘフィードバックすることにより、回転体24が必要に応じてロープ2に対して押付け/切り離しを実施できるようにして、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数に近くなるような、ロープ張力(かご内重量)になった場合にのみ、ロープ支点間に設けた回転体24をロープ2に押付け、ロープ弦振動の周波数とロープ噛み込み周波数の値が近接していないロープ張力(かご内重量)の時は、ロープ支点間に設けた回転体24はロープ2から切り離されているように駆動機7により制御するようにしたので、エレベーターの運転中に随時ロープ張力に合わせた精度のよいロープ弦振動の周波数の調整が可能であるため、快適な乗り心地を確実に保持することが可能となる。さらに、駆動機7により押付け/切り離しを切り換えるようにしたので、常時、回転体24をロープに押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事ができ、ロープ2の摩耗を防ぐことができ、ロープ2の使用期間の減縮を防止する。
実施の形態5.
図7は、本発明の実施の形態5に係るエレベーターの構成における吊り車3部分の拡大図を示したものである。本実施の形態の全体の構成は基本的に図1と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施の形態においては、吊り車3間に回転体4の代わりに、図7に示すように、摺動部材9を設けるようにしたことを特徴とする。摺動部材9の素材には、例えば、ニューライト等のように、ロープ2より高い柔軟性を有する柔らかいもので、かつ、ロープ弦振動の周波数の調整が効率よく行える程度の所定の値以上の摩擦係数を有するものを使用する。このとき、実施の形態1と同様に、摺動部材9をロープ2に押付け、支点間のロープ長さを変化させることにより、ロープ弦振動の周波数を変化させることで、ロープ弦振動の周波数をロープ噛み込み振動の周波数から離す事が可能となる。また、摺動部材9にロープ2より柔らかい素材を用いることで、ロープ2の使用期間を従来と同等にする事が出来る。
以上のように、本実施の形態においては、ロープ2の支点間にロープ2と摺動させる摺動部材9を設け、摺動部材9をロープ2に押付けてロープ2に摺動させる事により、支点間のロープ長さを変化させるようにしたので、実施の形態1と同等の効果を得る事ができる。また、摺動部材9にロープ2より柔らかい素材を使用する事で、ロープ2の摩耗を防ぐことができ、ロープ2の使用期間を従来と同等にすることができる。
実施の形態6.
図8は、本発明の実施の形態6に係るエレベーターの構成における機械室21部分の拡大図を示したものである。本実施の形態の全体の構成は基本的に図3と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施の形態においては、巻上機20のシーブ5とソラセ車6間に回転体24の代わりに、摺動部材9を設けることを特徴とする。また、摺動部材9の素材には、実施の形態5で述べたように、ロープ2より柔らかいものを使用する。
実施の形態5と同様、摺動部材9をロープ2に押付け、支点間のロープ長さを変化させ、ロープ弦振動の周波数を変化させることで、ロープ噛み込み振動の周波数から離す事が可能となる。また、摺動部材9にロープ2より柔らかい素材(ニューライト等)を用いることで、ロープ2の使用期間を従来と同等にする事が出来る。
以上のように、本実施の形態においては、ロープ2の支点間にロープ2と摺動させる摺動部材9を設け、摺動部材9をロープ2に押付けてロープ2に摺動させる事により、支点間のロープ長さを変化させるようにしたので、実施の形態2と同等の効果を得る事ができる。また、摺動部材9にロープ2より柔らかい素材を使用する事で、ロープ2の摩耗を防ぐことができ、ロープ2の使用期間を従来と同等にすることができる。
実施の形態7.
図9は実施の形態7に係るエレベーターの構成を示した図である。本実施の形態においては、実施の形態5の構成に加えて、吊り車3間に設けた摺動部材9に対して、ロープ2への押付け及び切り離しの制御を行うための駆動機7を持たせたことを特徴とする。また、かご1内の重量を検知できる秤装置8の信号を、駆動機7ヘフィードバックできるようにした。ロープ弦振動の周波数は、ロープ張力および支点間のロープ長さで決定される。パラメータの1つであるロープ張力を秤装置8により検知する。秤装置8からの信号により、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数に近くなるような、ロープ張力(かご内重量)が発生した場合にのみ、ロープ2の支点間に設けた摺動部材9をロープ2に対し駆動機7で押付ける。ロープ弦振動の周波数とロープ噛み込み周波数の値が近接していない場合は、ロープ2の支点間に設けた摺動部材9は、駆動機7によりロープ2から切り離されている。すなわち、常時、摺動部材9をロープ2に押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事により、摺動部材9の摩耗を防ぐことができ、摺動部材9の交換期間を長くすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態5と同様の効果が得られるとともに、さらに、摺動部材9に対して、ロープ2への押付け及び切り離しの制御を行うための駆動機7を設けたので、エレベーターの運転中に随時ロープ張力に合わせた精度のよいロープ弦振動の周波数の調整が可能であるため、快適な乗り心地を確実に保持することが可能となる。さらに、駆動機7により押付け/切り離しを切り換えるようにしたので、常時、摺動部材9をロープ2に押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事により、摺動部材9の摩耗を防ぐことができ、この摺動部材9の交換期間を長くする事ができる。
実施の形態8.
図10は実施の形態8に係るエレベーターの構成を示した図である。本実施の形態においては、実施の形態6の構成に加えて、巻上機20のシーブ5およびソラセ車6間に設けた摺動部材9に対して、ロープ2への押付け及び切り離しの制御を行うための駆動機7を持たせたことを特徴とする。また、かご1内の重量を検知できる秤装置8の信号を、駆動機7ヘフィードバックできるようにした。なお、図10(b)においては、重量検知の秤装置8は、1:1ローピングの例を示しているが、2:1ローピングの場合には、秤装置8の位置は図5(b)と同じ位置になる。
ロープ弦振動の周波数は、ロープ張力および支点間のロープ長さで決定される。パラメータの1つであるロープ張力を秤装置8により検知する。秤装置8からの信号により、ロープ弦振動の周波数がロープ噛み込み振動の周波数に近くなるような、ロープ張力(かご内重量)が発生した場合にのみ、ロープ2の支点間に設けた摺動部材9をロープ2に対し駆動機7で押付ける。ロープ弦振動の周波数とロープ噛み込み周波数の値が近接していない場合は、ロープ2の支点間に設けた摺動部材9は、駆動機7によりロープ2から切り離されている。すなわち、常時、摺動部材9をロープ2に押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事により、摺動部材9の摩耗を防ぐことができ、摺動部材9の交換期間を長くすることができる。
以上のように、本実施の形態においては、実施の形態6と同様の効果が得られるとともに、さらに、摺動部材9に対して、ロープ2への押付け及び切り離しの制御を行うための駆動機7を設けたので、エレベーターの運転中に随時ロープ張力に合わせた精度のよいロープ弦振動の周波数の調整が可能であるため、快適な乗り心地を確実に保持することが可能となる。さらに、駆動機7により押付け/切り離しを切り換えるようにしたので、常時、摺動部材9をロープ2に押付けるのではなく、必要な時のみ押付ける事により、摺動部材9の摩耗を防ぐことができ、この摺動部材9の交換期間を長くする事ができる。
なお、上記の実施の形態1〜8においては、ロープ弦の支点となる2つの回転車として、かご1の下に設けられた1対の吊り車3か、あるいは、機械室21内に設けられた巻上機20のシーブ5とソラセ車6かを例に挙げて説明したが、その場合に限らず、シーブ11〜14等の隣合って設置され、ロープ弦を構成する任意の回転車間のいずれにも、本発明のロープ振動抑制装置は適用可能である。
本発明の実施の形態1に係るロープ振動抑制装置を備えた機械室レスエレベーター装置の全体の構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態1に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図である。 本発明の実施の形態2に係るロープ振動抑制装置を備えた機械室付エレベーター装置の全体の構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態2に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図である。 本発明の実施の形態3に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図および当該ロープ振動抑制装置を備えたエレベーター装置の全体の構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態4に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図および当該ロープ振動抑制装置を備えたエレベーター装置の全体の構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態5に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図である。 本発明の実施の形態6に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図である。 本発明の実施の形態7に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図および当該ロープ振動抑制装置を備えたエレベーター装置の全体の構成を示した構成図である。 本発明の実施の形態8に係るロープ振動抑制装置の構成を示した部分拡大構成図および当該ロープ振動抑制装置を備えたエレベーター装置の全体の構成を示した構成図である。
符号の説明
1 かご、2 ロープ、3 吊り車、4,24 回転体、5,11,12,13,14 シーブ、6 ソラセ車、7 駆動機、8 秤装置、9 摺動部材、10 釣合おもり、15 固定部材、16,17 支持部材、18,19 軸、20 巻上機、21 機械室。

Claims (4)

  1. 2以上の回転車に掛け回された巻上げロープによって吊り下げられて昇降するエレベーターかごと釣合おもりとを備えたエレベーター装置のロープ振動抑制装置であって、
    前記回転車間に設けられ、前記巻上げロープに押付けられることにより、前記回転車間の前記巻上げロープのロープ長を変化させて、各前記回転車を支点として構成されるロープ弦のロープ弦振動の周波数を調整するロープ弦振動周波数調整手段を備えたことを特徴とするロープ振動抑制装置。
  2. 前記ロープ弦振動周波数調整手段の前記巻上げロープに対する押付け/切り離しの切り換えを行うための駆動手段と、
    前記巻上げロープのロープ張力を検出するためのロープ張力検出手段と、
    前記ロープ張力の検出値が、前記ロープ弦振動の周波数の値が前記巻上げロープの撚りピッチごとに発生するロープ噛み込み振動の周波数の値に近接する所定の範囲内であるか否かを判定する判定手段と
    をさらに備え、
    前記判定手段によって前記ロープ張力の検出値が前記所定の範囲内であると判定された場合に、前記駆動手段は前記ロープ弦振動周波数調整手段を前記巻上げロープに押付けることを特徴とする請求項1に記載のロープ振動抑制装置。
  3. 前記ロープ弦振動周波数調整手段は、前記回転車間に設けられて前記巻上げロープが掛け回される回転体から構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のロープ振動抑制装置。
  4. 前記ロープ弦振動周波数調整手段は、前記回転車間に設けられて前記巻上げロープと摺動する摺動部材から構成されており、
    前記摺動部材は前記巻上げロープより高い柔軟性を有していることを特徴とする請求項
    1または2に記載のロープ振動抑制装置。
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