JPH1160105A - ガバナロープの制振装置 - Google Patents

ガバナロープの制振装置

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Publication number
JPH1160105A
JPH1160105A JP21645397A JP21645397A JPH1160105A JP H1160105 A JPH1160105 A JP H1160105A JP 21645397 A JP21645397 A JP 21645397A JP 21645397 A JP21645397 A JP 21645397A JP H1160105 A JPH1160105 A JP H1160105A
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JP
Japan
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governor
governor rope
rope
hoistway
tension
Prior art date
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Pending
Application number
JP21645397A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Sanekane
敦 実兼
Takeyoshi Ando
武喜 安藤
Rei Ishida
礼 石田
Masamitsu Yamaki
正光 八巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現状のガバナロープ制振装置は、昇降路内に
ガバナロープの振れを制限するブラケットを取り付けて
おり、このブラケットに主ロープなどのロープが引っか
かってしまう問題があった。そこで、昇降路に新たにブ
ラケットを取り付けることなく、ガバナロープの制振を
行うことのできるガバナロープの制振装置の提供。 【解決手段】 地震の際、ガバナロープ6に張力を付加
する制振装置13を備え、建屋、及び地震波の共振周波
数から、ガバナロープ6の共振周波数を離すことによ
り、ガバナロープ6の振幅を抑える構成とした。 【効果】 本発明によれば、昇降路内に新たにブラケッ
トを設けることなく、かご側、及びかごと対称側両方の
ガバナロープを制振可能であり、昇降路機器への引っか
かりを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのガバ
ナ装置に係り、特に、地震時のガバナロープ振幅を低減
するガバナロープの制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガバナロープの制振装置として、特開昭
58−41666号公報には、ガバナロープをブラケッ
トで取り囲み、ガバナロープの振幅を拘束する方法が開
示されている。ただし、乗りかごとガバナロープの連結
構造上、乗りかごと対称側のガバナロープしかブラケッ
トで囲むことができない。この問題を解決するため、特
開昭58−12571号公報には、回動自在なブラケッ
トを用い、乗りかご側と乗りかごと対称側のガバナロー
プ両方をブラケットで取り囲み、ガバナロープの振幅を
拘束する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術
は、上述したように、乗りかご側のガバナロープに対し
て、適用することができない。
【0004】上記第2の従来技術は、乗りかご側と乗り
かごと対称側のガバナロープ両方に適用できるが、乗り
かご側のガバナロープを取り囲むブラケットと主ロープ
との距離が短いため、主ロープが乗りかご側のガバナロ
ープを取り囲むブラケットに引っかかる恐れがある。
【0005】本発明の目的は、昇降路に新たにブラケッ
トを取り付けることなく、ガバナロープの制振を行うこ
とのできるガバナロープの制振装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、昇降路上部の機械室に設置され、ガバナプ
ーリを回転可能に支持するガバナ本体と、前記ガバナプ
ーリに巻き掛けられ、前記昇降路内を昇降する乗りかご
と連動するループ状のガバナロープと、前記昇降路下部
のピット内に配置され、前記ガバナロープの下部に係合
するテンションプーリと、このテンションプーリを介し
てガバナロープに張力を付加するガバナウェートを有す
るエレベータのガバナ装置、および地震を感知する地震
感知器を備えたエレベータにおいて、前記地震感知器
で、地震を感知すると前記ガバナロープに張力を付加す
る構成としたものである。
【0007】上記構成としたことにより、前記地震感知
器で、地震を感知すると、前記制振装置によって、ガバ
ナロープに張力を付加し、建屋の共振周波数、及び地震
波の卓越周波数から、ガバナロープの共振周波数をずら
すことにより、昇降路内に新たにブラケットを設けるこ
となく、乗りかご側と乗りかごと対称側両方のガバナロ
ープ振幅を抑えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
用いて詳細に説明する。
【0009】図1は、昇降路1上部の機械室2に設置さ
れ、ガバナプーリ3を回転可能に支持するガバナ本体4
と、前記ガバナプーリ3に巻き掛けられ、前記昇降路1
内を昇降する乗りかご5と連動するループ状のガバナロ
ープ6と、前記昇降路1下部のピット7内に配置され、
前記ガバナロープ6の下部に係合するテンションプーリ
8と、このテンションプーリ8を介してガバナロープ6
に張力を付加するガバナウェート12と、ガバナウェー
ト12とテンションプーリ8を連結するリンク11と、
このリンク11を支持するブラケット9と、リンク11
とブラケット9間を回転可能に連結する回転軸10を有
するエレベータのガバナ装置と、地震を感知する地震感
知器15と、地震を感知するとエレベータを停止させる
地震管制運転装置14と、前記地震管制運転装置14と
連動し、前記ガバナロープ6に張力を付加するガバナロ
ープ6の制振装置13を備えたエレベータの全体構成
図、図2は昇降路1下部のピット7内に設置され、ガバ
ナプーリ3を回転可能に支持するガバナ本体4と、ガバ
ナ本体4を支持するガバナベース18と、前記昇降路1
内を昇降する乗りかご5と連動するループ状のガバナロ
ープ6と、前記昇降路1上部に配置され、前記ガバナロ
ープ6上部に係合するガバナロープつり車20と、前記
昇降路1下部のピット7内に配置され、前記ガバナロー
プ6の下部に係合するそらせ車19とテンションプーリ
8、このテンションプーリ8を介してガバナロープ6に
張力を付加するガバナウェート12と、ガバナウェート
12とテンションプーリ8を連結するリンク11と、こ
のリンク11を支持するブラケット9と、リンク11と
ブラケット9間を回転可能に連結する回転軸10を有す
るエレベータのガバナ装置と、地震を感知する地震感知
器15と、地震を感知するとエレベータを停止させる地
震管制運転装置14と、前記地震管制運転装置14と連
動し、前記ガバナロープ6に張力を付加するガバナロー
プ6の制振装置13を備えたエレベータの全体構成図、
図3は、前記ガバナロープ6の応答曲線21aと、前記
ガバナロープ6に前記制振装置13によって張力を付加
した際の応答曲線21b、及び建屋16の応答曲線22
を示した図、図4は、前記ガバナロープ6の応力ひずみ
曲線23を示した図、図5は制振装置13の一例を示し
ており、また制振装置13からガバナロープ6への力の
伝達経路を示した図である。
【0010】ここで、前記ガバナロープ6の1次共振周
波数f1と建屋22の1次共振周波数f2が近い場合、前
記ガバナロープ6と建屋22が共振し、振幅が大きくな
る。また、前記ガバロープ6の1次共振周波数f1と地
震の卓越周波数f4が近い場合、前記ガバナロープ6が
地震の卓越周波数で共振し、振幅が大きくなる。
【0011】そこで、図3に示すように、ガバナロープ
6の1次共振周波数f1を、建屋16の1次共振周波数
2から離れたf3とすれば、ガバナロープ6の共振を防
ぎ、振幅を抑えることができる。また、地震の卓越周波
数f4によるガバナロープ6の利得GをG1からG2に減
少できるため、前記ガバナロープ6の振幅を抑えること
ができる。
【0012】ガバナロープ6の1次共振周波数fの算出
式は、(1)式で表される。
【0013】 f=(1/2・L)・√(T/ρ) ・・・・(1) L:ガバナロープ6の長さ T:ガバナロープ6の張力 ρ:ガバナロープ6の単位長さ当たりの重量 (1)式より、1次共振周波数を大きくするためには、
張力を大きくすればよいことか分かる。ただし、ガバナ
ロープ6に作用する応力が、図4に示すσ1以上になる
と、ガバナロープ6が塑性変形を起こしてしまう。そこ
で、ガバナロープ6に作用する応力がσ1を超えないよ
うにする必要がある。よって、応力がσ1となる時、ガ
バナロープ6の1次共振周波数を最も、大きくすること
ができる。
【0014】張力と応力の関係は、(2)式によって、
表される。
【0015】 σ=T/A ・・・・(2) T:ガバナロープ6の張力 A:ガバナロープ6の断面積 ここで、ガバナウェート12の重さを、ガバナロープ6
に作用する応力がσ1となるようにすれば、地震時、ガ
バナロープ6の振幅を抑えることができるが、常時、大
きな応力がかかるため、ガバナロープ6の摩耗が激しく
なる。
【0016】そこで、本発明のガバナロープ6の制振装
置13は、地震時のみ、応力がσ1となる張力を付加す
る構成とした。図5に、その一例を示す。図5に示すよ
うに、制振装置13は、鉄心13aとコイル13bから
なる電磁石と、可変電流源13cで構成してあり、これ
らをピット床面17に設置し、前記ガバナウェート12
を、磁石によって、引き寄せる。
【0017】このような構成としたことにより、地震が
発生し、地震感知器15が動作すると、地震管制運転装
置14は、エレベータを停止させ、それと共に、制振装
置13は、図5に示すように、可変電流源13cからコ
イル13bに通電し、鉄心13aを励磁する。これによ
って、ガバナウェート12は、磁力Fで引っ張られ、回
転軸10を支点とした、モーメントMが、ガバナウェー
ト12に作用する。
【0018】このモーメントMによって、ガバナロープ
6に張力Tが付加される。ガバナロープ6の1次共振周
波数は、張力Tが付加されることによって、大きくな
り、ガバナロープ6の振幅を抑えることができる。
【0019】ここで、張力Tは、(3)式で表される。
【0020】 T=F・L/2・(L−R−r) ・・・・(3) F:ガバナウェート12に作用する磁力 L:回転軸10の中心からガバナウェート12の中心ま
での距離 R:テンションプーリ8の中心からガバナウェート12
の中心までの距離 r:テンションプーリ8の半径 可変電流源13cからコイル13bに通電する電流値
は、上記(2)式、(3)式から、エレベータ毎に最適
な張力を算出しておき、予め設定しておく。
【0021】地震の継続時間は余裕をみて、1分程度と
考え、通電から1分後、可変電流源13cは、通電を止
め、ガバナロープ6への張力を解除する。
【0022】このようにして、地震時、ガバナロープ6
に摩耗を発生させることなく、ガバナロープ6の振幅を
抑えることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
かご側、及びかごと対称側両方のガハナロープを制振可
能である。また、昇降路内に新たにブラケットを設ける
必要がないため、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガバナ装置の全体構成図である。
【図2】ガバナ装置の全体構成図である。
【図3】ガバナロープと建屋の応答曲線図である。
【図4】ガバナロープの応力ひずみ曲線図である。
【図5】制振装置の構成図、及び制振装置からガバナロ
ープへの力の伝達経路を表した説明図である。
【符号の説明】
1 昇降路 2 機械室 3 ガバナプーリ 4 ガバナ本体 5 乗りかご 6 ガバナロープ 7 ピット 8 テンションプーリ 9 ブラケット 10 回転軸 11 リンク 12 ガバナウェート 13 制振装置 13a 鉄心 13b コイル 13c 可変電流源 14 地震管制運転装置 15 地震感知器 16 建屋 17 ピット床面 18 ガバナベース 19 そらせ車 20 ガバナロープつり車 21a ガバナロープの共振曲線 21b ガバナロープの共振曲線 22 建屋の共振曲線 23 ガバナロープの応力ひずみ曲線
フロントページの続き (72)発明者 八巻 正光 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路上部の機械室に設置され、ガバナ
    プーリを回転可能に支持するガバナ本体と、前記ガバナ
    プーリに巻き掛けられ、前記昇降路内を昇降する乗りか
    ごと連動するループ状のガバナロープと、前記昇降路下
    部のピット内に配置され、前記ガバナロープの下部に係
    合するテンションプーリと、このテンションプーリを介
    してガバナロープに張力を付加するガバナウェートを有
    するエレベータのガバナ装置、および地震を感知する地
    震感知器を備えたエレベータにおいて、前記地震感知器
    で、地震を感知すると前記ガバナロープに張力を付加す
    ることを特徴とするガバナロープの制振装置。
  2. 【請求項2】 昇降路下部のピット内に設置され、ガバ
    ナプーリを回転可能に支持するガバナ本体と、ガバナ本
    体を支持するガバナベースと、前記昇降路内を昇降する
    乗りかごと連動するループ上のガハナロープと、前記昇
    降路上部に配置され、前記ガバナロープ上部に係合する
    ガバナロープつり車と、前記昇降路下部のピット内に配
    置され、前記ガバナロープの下部に係合するそらせ車と
    テンションプーリ、このテンションプーリを介してガバ
    ナロープに張力を付加するガバナウェートを有するエレ
    ベータのガバナ装置、および地震を感知する地震感知器
    を備えたエレベータにおいて、前記地震感知器で、地震
    を感知すると前記ガバナロープに張力を付加することを
    特徴とするガバナロープの制振装置。
  3. 【請求項3】 前記ガバナロープに付加する張力を制御
    することを特徴とする請求項1あるいは2記載のガバナ
    ロープの制振装置。
JP21645397A 1997-08-11 1997-08-11 ガバナロープの制振装置 Pending JPH1160105A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005298118A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Mitsubishi Electric Corp ロープ振動抑制装置
JP2008230779A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ
JP5083203B2 (ja) * 2006-03-01 2012-11-28 三菱電機株式会社 エレベータの管制運転装置
CN107697763A (zh) * 2016-08-08 2018-02-16 株式会社日立大厦系统 电梯
JP6452914B1 (ja) * 2017-02-17 2019-01-16 三菱電機株式会社 エレベーター装置

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