JP2011068949A - 高靭性鋼板 - Google Patents

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Abstract

【課題】靭性を向上し、連続鋳造浸漬ノズル耐火物の溶損及びノズル詰まりの発生を防止することのできる、高靭性鋼板を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.08〜0.22%、S:0.0045%以下、Ca:0.0005〜0.0030%、REM:0.0010〜0.0060%を含有し、かつ、下記(1)式、(2)式を満足することを特徴とする高靭性鋼板である。
0.3≦{(%Ca/40)+(%REM/140/2)}/(%S/32)≦1.3 …(1)
0.4≦(%REM/140)/(%Ca/40)≦5 …(2)
CaとREMの含有量範囲について(1)式と(2)式を満足することにより、生成する酸化物を高融点相と低融点相の混合相とすることができ、酸化物が圧延中に延伸する現象を防止でき、ノズルの溶損もノズル詰まりも発生せず、内部介在物欠陥も発生せず、高靭性鋼板とすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、構造用厚鋼板として使用できる靭性に優れた鋼板に関するものである。
鋼板中に不可避不純物として含有する硫黄は、同じく鋼材中に強度発現元素として含有するマンガンと結合し、MnSを形成する。MnSは圧延中に延伸し、その結果として鋼板の靭性をはじめとする材質の低下原因となる。また、硫化水素と水分を含む環境下で使用される場合、水素誘起割れを発生させる原因ともなる。MnSに起因する靱性低下、水素誘起割れ発生を防止するためには、鋼板中へのMnS生成を抑制する必要があり、特に連続鋳造鋳片の中心偏析部に生成する粗大MnSを抑制することが重要である。
鋼板でのMnS生成を抑制するためには、鋼中S含有量を低下し、連続鋳造時の中心偏析を低減する対策を講じることが有効である。さらに、鋼中にCaあるいはREM(希土類元素)を添加し、硫化物をMnSではなくCaSや、REMオキシサルファイドとして形成し、圧延中に硫化物が延伸することを抑制する方法が用いられる。
特許文献1においては、S:0.0020%未満、Ca:0.0020%以上0.0050%未満を含有し、耐水素誘起割れ性の優れた鋼材が記載されている。また特許文献2においては、0.040%以下(かつ0.008%以上)のREMを、0.005%以下に低減したS含有量に応じて所定の範囲で含み、耐水素誘起割れ性の優れた鋼材が記載されている。特許文献3においては、S:0.01%以下とし、3≦REM(%)/S(%)≦10の範囲でREMを含有し、耐水素誘起割れ性に優れたラインパイプ用鋼が記載されている。引用文献4には、S≦0.008%を含み、CaとREMのうち少なくとも1種以上を含有し、Ca:0.001%以上0.005%未満とし、REMは少なくとも0.008%以上でSとO含有量に応じて定まる範囲の量を含有し、耐水素誘起割れ性の優れた鋼材が記載されている。
特開昭54−31019号公報 特開昭54−31020号公報 特開昭53−14606号公報 特開昭54−92511号公報
特許文献1に記載のように鋼中にCaを添加すると、硫化物をCaSとすることによるMnSの延伸を防止する効果は発揮されるものの、靭性をはじめとする材質は満足する向上が見られないことがわかった。また、鋼中にCaを多量に添加すると、連続鋳造時にノズル耐火物が溶損するという問題も発生する。
特許文献2〜4のように鋼中にREMを添加すると、硫化物の形態制御による延伸の防止効果は発揮されるものの、連続鋳造時のノズル詰まりの発生傾向が増大し、さらに鋼板内部に存在する介在物起因の製品欠陥が増大することがわかった。
本発明は、構造用厚鋼板として使用する鋼板において、靭性を向上し、連続鋳造浸漬ノズル耐火物の溶損及びノズル詰まりの発生を防止し、鋼板の内部介在物欠陥の発生を防止することのできる、高靭性鋼板を提供することを目的とする。
鋼中にCaを添加すると、硫化物をCaSとすることによってMnSの延伸を防止する効果は発揮されるものの、添加したCaと脱酸剤として添加したAlとにより、CaO−Al23系酸化物が形成される。このCaO−Al23系酸化物は低融点酸化物であり、圧延中に延伸するため、靭性をはじめとする材質が低下することがわかった。また、REM添加鋼において、浸漬ノズルのノズル詰まり及び鋼板内部の介在物欠陥が発生するのは、REM添加量が0.006質量%超となる場合に発生することがわかった。
これに対し、CaとREMをともに添加し、Ca添加量とREM添加量を適正化することにより、生成する酸化物を高融点相と低融点相の混合相とすることができ、その結果として酸化物が圧延中に延伸する現象を防止でき、ノズルの溶損もノズル詰まりも発生せず、内部介在物欠陥も発生せず、高靭性鋼板とすることが可能であることがわかった。
本発明は上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下のとおりである。
(1)質量%で、
C:0.08〜0.22%、Si:1.0%以下、Mn:0.5〜2.5%、P:0.030%以下、S:0.0045%以下、N:0.005%以下、sol.Al:0.010〜0.11%、Ca:0.0005〜0.0030%、希土類元素(REM):0.0010〜0.0060%を含有し、残部Fe及び不可避不純物からなり、かつ、下記(1)式、(2)式を満足することを特徴とする高靭性鋼板。
0.3≦{(%Ca/40)+(%REM/140/2)}/(%S/32)≦1.3 …(1)
0.4≦(%REM/140)/(%Ca/40)≦5 …(2)
ここで、%Ca、%REM、%Sは、それぞれカルシウム、希土類元素、硫黄の濃度(質量%)を表す。
(2)さらに質量%で、Ti:0.05%以下、Nb:0.05%以下、V:0.05%以下、Cr:0.5%以下、Mo:0.5%以下、B:0.0020%以下、Ni:0.5%以下、Cu:0.5%以下のいずれか、あるいは複数の元素を含むことを特徴とする、上記(1)に記載の高靭性鋼板。
(3)連続鋳造鋳片を圧延してなることを特徴とする、上記(1)又は(2)に記載の高靭性鋼板。
本発明は、S:0.0045%以下とし、Ca:0.0005〜0.0030%とREM:0.0010〜0.0060%をともに含有し、CaとREMの含有量範囲をS含有量に応じて適正化し、さらにCaとREMの含有量比率を適正化することにより、生成する酸化物を高融点相と低融点相の混合相とすることができ、その結果として酸化物が圧延中に延伸する現象を防止でき、ノズルの溶損もノズル詰まりも発生せず、内部介在物欠陥も発生せず、高靭性鋼板とすることができる。
(1)式中辺(R1)と単独MnS個数の関係を示す図である。 鋼中のREM及びCa含有量と延伸酸化物個数との関係を示す図である。 (2)式中辺(R2)と延伸酸化物個数との関係を示す図である。
本発明は、構造用厚鋼板として使用できる、靭性に優れた高靭性鋼板を対象とする。以下に、本発明の鋼板の成分含有量規定根拠を説明する。特に断らない限り、%は質量%を意味する。
C:0.08〜0.22%
本発明が対象とする構造用厚鋼板として必要強度を得るため、C含有量を0.08質量%以上とする。C含有量を0.08%以上とした場合、凝固時の初晶としてMnやSの拡散速度が遅いγ相が生成し始めるため、凝固組織(デンドライト組織)間でミクロ偏析して高濃度になり、MnSが多量に生成しやすい成分系となる。即ち、MnSの生成による延伸硫化物の影響を特に受けやすい成分系となっている。一方、C濃度が0.22%を超えると靭性や溶接性が劣化するため、C濃度上限を0.22%とする。
Si:1.0%以下
Siは脱酸に必要な元素であり、通常は0.1%以上添加するが、含有量が1.0%を超えると靭性が劣化するので、上限を1.0%とする。
Mn:0.5〜2.5%
Mnは強度を向上する元素であり、0.5%以上を添加するが、含有量が2.5%を超えると溶接性が劣化するので、上限を2.5%とする。
P:0.030%以下
Pは鋼の靭性などに悪影響を与える不純物であるため、低いほど好ましいが、低燐化に要する費用とのかねあいで、上限を0.030%とした。
S:0.0045%以下
MnSの生成を防止する観点からはS含有量は少ないほど好ましいため、下限値は特に規定しない。ただし、二次精錬の負荷を大きくしても、S含有量を0.0005%より低くすることは現実的に困難である。また、S含有量下限を0.0030%とすると、二次精錬負荷(操業時間、コスト、耐火物寿命など)を軽減できるので好ましい。本発明を適用することにより、S含有量:0.0030%以上でも問題なく高靭性鋼とすることができる。一方、S含有量が0.0045%を超えると、圧延時に延伸し易い単独MnSが一定以上に増加し、材質の低下が避けられないため、上限は0.0045%とする。
N:0.005%以下
N含有量が0.005%を超えると、Al含有量とのかねあいでAlNが生成し、靭性が劣化する懸念があるので、N含有量上限を0.005%とした。N含有量はゼロでも構わない。
sol.Al:0.010〜0.11%
本発明において、CaとREMを添加して硫化物形態制御を行うため、鋼を十分に脱酸してCaとREMの酸化を極力抑えることが重要である。そのため、Alは脱酸元素として必要であり、sol.Alで0.010%以上を含有する。一方、sol.Alが0.11%を超えるとAlNが生成し靭性が劣化する懸念があるため、上限を0.11%とする。
本発明は、CaとREMを共に含有することにより、低融点であるCaO−Al23酸化物が単独発生することを抑えて靭性の向上を図り、またREM起因のノズル詰まり及び鋼板内部介在物起因欠陥の発生を防止することを特徴とする。
Ca:0.0005〜0.0030%
Ca含有量が低すぎると、REM単独添加時と同様に、連続鋳造ノズル詰まりや高比重介在物の堆積が生じるので、下限を0.0005%とする。一方、Ca含有量が0.0030%を超えると、粗大な低融点酸化物(例えばCaO−Al23系酸化物)が生成しやすくなり、さらにノズル耐火物が溶損しやすくなり連続鋳造の操業が安定しないので、上限を0.0030%とする。
REM:0.0010〜0.0060%
REMは希土類元素を意味し、Ce、La、Nd、Prから選ばれる1種以上の元素を含有する。添加方法としては、例えば、鋼中にミッシュメタルとして添加することが広く行われている。ここでは、これら含有する希土類元素の合計量を、REM含有量とする。REM含有量が低すぎると、Ca単独添加時と同様に延伸酸化物による材質低下の問題が生じるので、下限を0.0010%とする。一方、REM含有量が0.0060%を超えると、連続鋳造時のノズル詰まりが起こりやすくなり、また、生成するREM系介在物(酸化物やオキシサルファイド)の密度が比較的高いために連続鋳造時に湾曲する鋳片の下面側に堆積し、鋳片を圧延した製品の内部欠陥を引き起こすので、上限を0.0060%とする。
本発明は以下のように、CaとREMの含有量範囲をS含有量に応じて適正化し、さらにCaとREMの含有量比率を適正化することにより、圧延時に延伸し易いMnSの生成を抑え、生成する酸化物を高融点相と低融点相の混合相とすることができ、その結果として酸化物が圧延中に延伸する現象を防止でき、ノズルの溶損もノズル詰まりも発生せず、内部介在物欠陥も発生せず、高靭性鋼板とすることができる。
鋼中において、CaはSと結合してCaSを、REMはS及びOと結合してREM22S(オキシサルファイド)を形成すると想定される。Ca、Sの原子量はそれぞれ40、32であり、REMの平均原子量は140であるから、Sと結合するCaとREMの当量の合計は
1={(%Ca/40)+(%REM/140/2)}/(%S/32)
と表現することができる。R1が1であるとき、鋼中のSと結合する当量のCaとREMが存在するということになる。
次に、C:0.08〜0.22%、Mn:0.5〜2.5%である本発明が対象とする鋼において、Ca、REM、S含有量を種々変更し、上記R1の値と、単独MnSが観察される個数との関係を評価した。結果を図1に示す。図1から明らかなように、R1の値が低いと圧延時に延伸し易い単独MnSが10個/mm2を超える個数で観察されるが、R1≧0.3であれば、単独MnS個数が10個/mm2以下となることが判明した。R1が1未満であっても、CaやREMが、オキシサルファイドや硫化物の形態でSを固定するため、硫化物を形態制御する効果を十分に発揮する。CaやREMを含有しない単独MnSのみが、圧延時に延伸して材質に影響を及ぼす。単独MnS個数が10個/mm2以下であれば十分に硫化物の形態抑制効果を発揮することができる。なお、R1が1.2以上であれば、単独MnS個数の観察結果はゼロとなる。
本発明が対象とする0.08%C以上の鋼において、MnSが急激に生成し易くなる。これは、凝固時の初晶として、MnやSの拡散速度が遅いγ相が生成し始めるため、凝固組織(デンドライト組織)間でミクロ偏析して高濃度になり、MnSが多量に生成するためである。γ相が生成するとミクロ偏析が激しくなる理由は、γ相における拡散速度が、δ相より数十倍遅いためである。一方、本発明範囲外である0.08%より低い炭素濃度では、初晶としてはγ相は生成せず、MnやSの拡散速度が速いδ相単相となるため、MnやSのミクロ偏析の程度は低く、その結果、有害なMnSの生成量は少ない。
本発明においては、MnSが生成しやすいC濃度範囲において、CaとREMをともに添加し、上記R1を0.3以上とすることにより、MnSの発生を抑制できることを見いだした。
一方、R1が1.3を超えると、酸素量が非常に少ないため、CaやREMがノズルの耐火物を還元することにより、ノズル溶損の兆候が見られたため、R1の上限を1.3以下とする。
以上より、本発明においては下記(1)式を満足するようにCaとREMを添加することにより、圧延で延伸するMnSを生成させず、またノズル溶損を抑制して製造を行うことができる。
0.3≦{(%Ca/40)+(%REM/140/2)}/(%S/32)≦1.3 …(1)
ここで、%Ca、%REM、%Sは、それぞれカルシウム、希土類元素、硫黄の濃度(質量%)を表す。
例えばS=0.0045%において、従来のように、硫化物形態制御のためにCaのみを添加する場合、R1を0.3以上とするためにはCaを0.0017%以上含有させる必要がある。このとき、添加したCaと脱酸剤として添加したAlとにより、CaO−Al23系酸化物が形成される。このCaO−Al23系酸化物は低融点酸化物であり、圧延中に延伸するため、靭性をはじめとする材質が低下する。一方、硫化物形態制御のためにREMのみを添加する場合、R1を0.3以上とするためにはREMを0.0118%以上含有させる必要がある。このため、連続鋳造時のノズル詰まりの発生傾向が増大し、さらに鋼板内部に存在する介在物起因の製品欠陥が増大する。
本発明においては、CaとREMをともに添加するので、R1を0.3以上にするに際してREMを極端に多量に添加する必要がなくなり、REM含有量上限である0.0060%以下に抑えることが可能となるので、連続鋳造時のノズル詰まりを防止し、鋼板内部に存在する介在物起因の製品欠陥を防止することができる。
また、CaとREMをともに添加する結果として、脱酸により生成する酸化物系介在物として、Al23−CaO−RE23系酸化物が生成し、高融点相と低融点相の混合相となる。その結果として鋼中の酸化物が圧延中に延伸することを抑止することが可能となる。すなわち、REM酸化物を多く含む高融点相を中心として、その周囲にCaO−Al23系酸化物を多く含む低融点相が取り囲む。このような混合相の酸化物において、低融点相の存在比率に対して高融点相の存在比率を十分に高くすれば、圧延時に低融点相が変形しても、核となる高融点相の形状が相対的に維持されるので、混合組織全体の圧延による延伸比(アスペクト比)を低く抑えられる。アスペクト比が3以下であれば、延伸介在物起因による靭性の低下を好適に防止することができる。
ここで、
2=(%REM/140)/(%Ca/40)
と置き、R2の値と圧延時の酸化物系介在物の変形状況との関係を実験により確認した。結果を図2に示す。図2において、延伸比が3を超える延伸酸化物系介在物個数で層別しており、○は延伸酸化物系介在物個数が3個/mm2以下、◇は3〜10個/mm2、×は10個/mm2超を意味する。図2中にR2=0.4の直線を表示している。図2から明らかなように、R2が低すぎる(図2の左上領域)と延伸酸化物系介在物個数が10個/mm2を超え、靭性に悪影響を及ぼすが、R2が0.4以上(図2の右下領域)であれば、延伸酸化物系介在物個数が10個/mm2以下となり、鋼板の靭性を十分に高い値に保持できることがわかった。好ましくは、R2≧0.5とすれば、延伸酸化物系介在物個数が3個/mm2以下に急速に低減する。図3には、R2を横軸に、延伸比が3を超える延伸酸化物系介在物個数を縦軸に表示している。
混合相においては、中心部のREM酸化物中心の高融点相の外側を低融点相であるCaO−Al23系酸化物が覆っているので、REM酸化物起因のノズル付着を防止する効果を有している。ところが、上記R2の値が高すぎると、中心のREM酸化物を覆う低融点相が減少するので、上記効果を発揮することができない。R2が5以下であれば、ノズル付着を防止する効果を発揮することができる。
以上より、本発明においては下記(2)式を満足するようにCaとREMを添加することにより、圧延時の酸化物の延伸を防止して靭性を良好に保持し、また連続鋳造ノズルへの酸化物付着を防止することができる。このため、連続鋳造機を用いて鋳造した場合に、連続鋳造ノズルの閉塞が抑制できるので、長期的に安定して鋳造することが可能である。
0.4≦(%REM/140)/(%Ca/40)≦5 …(2)
ここで、%Ca、%REMは、それぞれカルシウム、希土類元素の濃度(質量%)を表す。
従来、硫化物形態制御のためにCaまたはREMの一方のみを添加する場合には、CaやREMの含有量が多くなると諸々の問題が発生するので、CaやREMの含有量を削減するため、S含有量を極力低減する努力が払われていた。しかし、極低硫領域までSを低減するためには、溶銑予備脱硫と溶鋼脱硫とを併用することが必要となり、溶鋼二次精錬負荷が増大する結果となる。
本発明においては、CaとREMをともに添加することにより、CaとREMそれぞれをさほど大量に添加することが不要となったので、それに伴い鋼中のSレベルも極低硫鋼レベルまで低減することが不要となり、S濃度が0.0030%以上であっても十分にMnSの生成を抑えることができる。このように溶鋼脱硫における到達S濃度を緩和することにより、溶鋼脱硫において、脱硫剤原単位を低減でき、脱硫剤を浮上させるための攪拌時間を短縮することができ、耐火物の溶損を低減することが可能となる。
本発明においては、必要に応じてさらに下記元素を含有することとすると好ましい。
Ti:0.05%以下
強度向上のためにTiを添加しても良い。ただし、Ti含有量が0.05%を超えると、角状のTiNが生成し、靭性が低下するので、上限を0.05%とした。
Nb:0.05%以下
強度向上のためにNbを添加しても良い。ただし、Nb含有量が0.05%を超えると、粗大なNb(C,N)が析出して靭性の低下を招くので、上限を0.05%とした。
V:0.05%以下
強度向上のためにVを添加しても良い。ただし、V含有量が0.05%を超えると、粗大な析出物が生成し靭性の低下を招くので、上限を0.05%とした。
Cr:0.5%以下
強度向上のためにCrを添加しても良い。ただし、Cr含有量が0.5%を超えると、靭性の低下を招くので、上限を0.5%とした。
Mo:0.5%以下
強度向上のためにMoを添加しても良い。ただし、Mo含有量が0.5%を超えると、靭性の劣化を招くほか、経済的理由から、上限を0.5%とした。
B:0.0020%以下
焼入れ性、強度向上のためにBを添加しても良い。ただし、B含有量が0.0020%を超えると、靭性の劣化を招くので、上限を0.0020%とした。
Ni:0.5%以下
強度と靭性向上を目的にNiを添加しても良い。ただし、Ni含有量が0.5%を超えると、熱間加工性が低下するので、上限を0.5%とした。なお、トランプエレメントとして、一般的に鋼中に0.01%程度のNiを含んでいる。
Cu:0.5%以下
強度と靭性向上を目的にCuを添加しても良い。ただし、Cu含有量が0.5%を超えると、熱間加工性を損なうので、上限を0.5%とした。なお、トランプエレメントとして、一般的に鋼中に0.01%程度のCuを含んでいる。
次に、本発明の高靭性鋼板の製造方法について説明する。高炉溶銑を原料とし、転炉精錬の後に連続鋳造によって鋳片を製造する場合を例にとって説明する。
S:0.0045%以下の極低硫鋼であるので、一般には溶銑脱硫と溶鋼脱硫とを併用する。また、溶銑脱硫のみによって製造することもできる。転炉出鋼後にAlを添加して溶鋼を脱酸する。その後、二次精錬工程で溶鋼脱硫を行う場合には、CaO−CaF2を主成分とする脱硫剤を添加して、鋼材の要求に応じた脱硫処理を行う。
CaやREMは、これ以外の元素の成分調整後、さらに、Al脱酸で生じるAl23を浮上させる時間を取った後に、添加することが好ましい。Al23が溶鋼中に多量に残存していると、CaやREMがAl23の還元に消費され、Sの固定に使われる割合が低下し、MnSの生成を十分に防止出来なくなるためである。Caは、蒸気圧が高いため、歩留を上げるために、Ca−Si合金や、Ca−Ni合金等の形で添加することが一般的である。これらの合金添加では、それぞれの合金ワイヤー添加を用いても良い。REMは、Fe−Si−REM合金や、ミッシュメタルの形で添加すれば良い。
CaとREMの添加順序は特に規定しない。ただし、同時添加よりも、個別に添加する方が、介在物組成のばらつきは小さく安定する傾向があるので、個別添加が好ましい。個別添加の場合のCaとREMの添加順序も、特に規定しない。Ca添加後にREM添加を行う場合、介在物組成がより安定化する傾向が見られる。一方、REM添加後にCa添加した場合は、介在物サイズ分布がやや小さい傾向が見られる。鋼材要求に応じて、添加工程を設定すれば良い。
高炉溶銑を原料として用い、溶銑予備処理工程で、トーピードカー中の溶銑にCaOを主成分とする脱硫剤を吹き込み、予備脱硫を行った。この溶銑を、溶鋼量300トンの上底吹き転炉で脱炭処理した。転炉出鋼後に溶湯中にAlを添加して溶鋼を脱酸した。その後、二次精錬工程で溶鋼脱硫を行い、CaO−CaF2を主成分とする脱硫剤を添加して、目標S含有量に応じた脱硫処理を行った。
CaやREMは、これ以外の元素の成分調整後、さらに、Al脱酸で生じるAl23を浮上させるため、5分以上の時間を取った後に添加した。Caは、蒸気圧が高いため、歩留を上げるためにCa−Si合金の形で添加した。REMはミッシュメタルの形で添加した。
連続鋳造により、厚み240mmの鋳片とした。その後、鋳片を1250℃×1時間の条件で加熱し、仕上温度850℃の条件で板厚12mmまで厚板圧延を行った。圧下比20である。
二次精錬負荷について評価を行った。製品S含有量が0.0030%以上であれば、二次精錬における溶鋼脱硫負荷を少なくできるので、◎と評価した。一方、成品S含有量を0.0030%未満まで下げる場合には、通常の操業時間より2割超延長が必要となるため、○と評価した。
連続鋳造において、タンディッシュから鋳型に溶鋼を注入するための浸漬ノズルの評価を行った。鋳造後、ノズルを回収して断面の耐火物厚さを測定し、5mm以上の減肉が生じた場合にはノズル溶損「有り」とし、それ以外を「無」とした。また、鋳造後のノズル内面に、介在物層、あるいは介在物を含んだ地金層が10mm以上、付着していた場合にはノズル詰まり「有り」とし、それ以外を「無」とした。
製造した鋼板について、介在物の種類と変形挙動(圧延後の長径/短径比=延伸比)を調査した。圧延方向と平行な断面を光学顕微鏡で倍率400倍(ただし、介在物形状を詳細に測定する際は、倍率1000倍)で、厚み方向6mm×長手方向5mm範囲を観察した。観察された介在物から硫化物系介在物と酸化物系介在物を判別した。判別は、簡易的に、介在物の色に基づいて行った。あらかじめ走査型電子顕微鏡(SEM)で介在物を観察し、SEMに付属するEDS等の組成分析装置により、硫化物系か酸化物系かを区別した介在物を、光学顕微鏡で観察すると、硫化物系介在物と、酸化物系介在物では色が異なることを確認している。もちろん、光学顕微鏡で観察した介在物全てを、別途、SEM付属組成分析装置で組成分析しても良い。硫化物系介在物のうち、延伸比(長径/短径)≧3のものを単独MnSが延伸したものと判定した。酸化物系介在物のうち、延伸比(長径/短径)≧3のものを延伸した酸化物と判定した。
単独MnSについては、「◎:0個/mm2、○:10個/mm2以下、×:10個/mm2超」として評価した。延伸介在物については、「◎:3個/mm2以下、○:10個/mm2以下、×:10個/mm2超」として評価した。
連続鋳造鋳片の下面側に堆積した介在物起因の内部欠陥については、鋼板の圧延方向と平行な断面を光学顕微鏡で観察し、長さ100μm超のクラスター状介在物が観察された場合は×とし、それ以外の場合は○として評価した。
鋼板の靭性については、圧延方法と垂直な方向の試験片を採取し、−20℃にてシャルピー試験を行った。シャルピー吸収エネルギーが20J以上の場合を良好であるとして○、それ以外の場合を×として評価した。
製造条件及び製造結果を表1に示す。本発明範囲から外れる数値にアンダーラインを付している。
Figure 2011068949
表1の本発明例1〜20は、本発明条件を満足する鋼板であり、連続鋳造のノズル溶損とノズル詰まりはいずれも評価が「無」である。二次精錬負荷については、S含有量が0.0030%以上のものは◎と良好であった。鋼板の単独MnSと延伸介在物はいずれも○又は◎であり、良好であった。さらに鋼板の靭性はいずれも○であり、良好であった。介在物起因内部欠陥についても良好であった。
表1の比較例1〜8が比較例である。比較例1は、(1)式のR1値が下限未満であり、単独MnSが延伸したものが多数発生し、その結果靭性が低下した。比較例2は、(2)式のR2値が下限未満であり、低融点酸化物が多いために延伸酸化物が増加し、その結果靭性が低下した。
比較例3は、sol.Alが低く脱酸不足であり、Ca、REM含有量は本発明範囲内であるもののOと結合したものが多く残存したため、S固定効率が低く、単独MnSが生成し、靭性が低下した。比較例4は、sol.Alが過剰であり、AlNが生成し、靭性が低下した。
比較例5は、Caが過剰であり、ノズル溶損が発生した。比較例6は、REMが過剰であり、REM酸化物によるノズル詰まりが発生するとともに、介在物起因内部欠陥が不良となった。
比較例7は、Ca単独含有であり、延伸するCaO−Al23系低融点酸化物が多発し、靭性が低下した。比較例8は、Ca単独であり、CaO−Al23系低融点酸化物を防止するためにCa含有量を低減した。Ca低減に合わせ単独MnS生成防止のためS含有量を0.003%以下に二次精錬を強化した。しかしREMを含有せずCa単独添加であるため、CaO−Al23系低融点酸化物発生を防止することができず、靭性が低下した。

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.08〜0.22%、Si:1.0%以下、Mn:0.5〜2.5%、P:0.030%以下、S:0.0045%以下、N:0.005%以下、sol.Al:0.010〜0.11%、Ca:0.0005〜0.0030%、希土類元素(REM):0.0010〜0.0060%を含有し、残部Fe及び不可避不純物からなり、かつ、下記(1)式、(2)式を満足することを特徴とする高靭性鋼板。
    0.3≦{(%Ca/40)+(%REM/140/2)}/(%S/32)≦1.3 …(1)
    0.4≦(%REM/140)/(%Ca/40)≦5 …(2)
    ここで、%Ca、%REM、%Sは、それぞれカルシウム、希土類元素、硫黄の濃度(質量%)を表す。
  2. さらに質量%で、Ti:0.05%以下、Nb:0.05%以下、V:0.05%以下、Cr:0.5%以下、Mo:0.5%以下、B:0.0020%以下、Ni:0.5%以下、Cu:0.5%以下のいずれか、あるいは複数の元素を含むことを特徴とする、請求項1に記載の高靭性鋼板。
  3. 連続鋳造鋳片を圧延してなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の高靭性鋼板。
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