JP2011046191A - 液晶性樹脂組成物の製造方法、液晶性樹脂組成物、及び液晶性樹脂製造用の装置 - Google Patents

液晶性樹脂組成物の製造方法、液晶性樹脂組成物、及び液晶性樹脂製造用の装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブラックスペック(BS)の発生が低減された液晶性樹脂組成物の製造方法、BSの含有量が少ない液晶性樹脂組成物、及びBSの含有量が少ない液晶性樹脂組成物製造用の装置を提供する。
【解決手段】液晶性樹脂と充填材とを溶融混練して液晶性樹脂組成物を製造する際に、押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口11、押出方向の下流側端部に吐出ダイ14、液晶性樹脂供給口11と吐出ダイ14の中間に充填材供給口12、及び、充填材供給口12より下流側に第1のベント口13を備えると共に、シリンダー内に、液晶性樹脂供給口の下流側に可塑化部が設けられ、充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて搬送性を有するニーディングエレメントを配した第1ニーディングゾーン17が設けられ、第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部16が設けられた2軸押出機を用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶性樹脂と充填材を2軸押出機を用いて溶融混練する液晶性樹脂組成物の製造方法に関する。
液晶性ポリエステル樹脂に代表される液晶性樹脂は、優れた機械的強度、耐熱性、耐薬品性、電気的性質等をバランスよく有するため高機能エンジニアリングプラスチックとして広く利用されている。特に液晶性樹脂の大部分は射出成形に使用されている。
液晶性樹脂は、通常、ガラス繊維や炭素繊維等の繊維状充填材や、シリカ、マイカ、クレー、ガラスビーズ等の粉粒状充填材や板状充填材を充填した液晶性樹脂組成物として使用されている。種々の充填材を充填された液晶性樹脂組成物は、流動性と機械的強度とのバランスが良好であるため、例えば、リレー部品、コイルボビン、コネクター、ボリューム部品、コンミテーターやセパレーター等のモーター部品、又はコイル、水晶振動子、ICチップ等の素子等の封止材等のように薄肉部又は複雑な形状を有する電気・電子部品の材料として好適に使用されている。
かかる液晶性樹脂組成物の製造方法としては、例えば、押出方向上流部にメインフィード口を備え、押出方向下流部にサイドフィード口を備え、シリンダー内で、サイドフィード口から特定の距離下流側に離れた位置にニーディングディスク等のスクリューピースを配置した混練部を設けた2軸混練押出機を用いて、メインフィード口から液晶性樹脂を供給し、サイドフィード口から充填材を供給して液晶性樹脂と充填材を溶融混練する方法等が知られている(特許文献1)。
特開2006−035677号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、サイドフィード口から混練部の間のフルフライトスクリュー等に樹脂が付着しやすく、スクリューピースに付着した樹脂が充填材と共に押出機内に持ち込まれた空気によって酸化され、ブラックスペック(以下BSとも記載する)と呼ばれる黒色の異物が発生し、ブラックスペックが液晶性樹脂組成物に混入する問題があった。
液晶性樹脂組成物がブラックスペックを含む場合には、成形品の外観が損なわれる問題がある。さらに、液晶性樹脂組成物は、流動性に優れることから薄肉部を有する複雑な形状の電気・電子部品の成形材料として多く用いられており、ブラックスペックのサイズが大きい場合には、かかる薄肉部を有する部品を成形する際にブラックスペックの金型内での閉塞によりショートショットが生じる等の問題がある。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、ブラックスペックの発生が低減された液晶性樹脂組成物の製造方法、ブラックスペックの含有量が少ない液晶性樹脂組成物、及びブラックスペックの含有量が少ない液晶性樹脂組成物製造用の装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、液晶性樹脂と充填材とを溶融混練して液晶性樹脂組成物を製造する際に、押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口、押出方向の下流側端部に吐出ダイ、液晶性樹脂供給口と吐出ダイの中間に充填材供給口、及び、充填材供給口より下流側に第1のベント口を備えると共に、シリンダー内に、液晶性樹脂供給口の上流側に可塑化部が設けられ、充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて搬送性を有するニーディングエレメントを配して第1ニーディングゾーンが設けられ、第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部が設けられた2軸押出機を用いることにより、ブラックスペックの発生が低減されることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 液晶性樹脂と充填材とを2軸押出機を用いて溶融混練して液晶性樹脂組成物を製造する方法であって、
前記2軸押出機が、押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口、押出方向の下流側端部に吐出ダイ、液晶性樹脂供給口と吐出ダイの中間に充填材供給口、及び、充填材供給口より下流側に第1のベント口を備えるものであり、
前記2軸押出機が、シリンダー内に、前記充填材供給口の上流側に可塑化部を備え、前記充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて第1ニーディングゾーンを備え、前記第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部を備えるものであり、
前記第1ニーディングゾーンが搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、液晶性樹脂組成物の製造方法。
(2) 前記第1ニーディングゾーンの長さが、スクリュー有効長さLとスクリュー径Dとの比L/Dで5から15である、(1)記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(3) 前記2軸押出機が、さらに、前記充填材供給口と同位置又は前記充填材供給口の上流側に第2のベント口を備える(1)又は(2)記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(4) 前記2軸押出機が、前記充填材供給口の上流側に前記第2のベント口を備え、さらに、前記シリンダー内に前記第2のベント口の上流側端部の下部から前記充填材供給口の上流側端部の下部の区間内に第2ニーディングゾーンを備え、前記第2ニーディングゾーンは搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、(3)記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(5) 前記第2ニーディングゾーンの長さが、前記第2のベント口の上流側端部の下部から前記充填材供給口の上流側端部の下部の区間の長さに対して、70%以上である(4)記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(6) 前記搬送性を有するニーディングエレメントが、ニーディングディスクを位相角が0より大きく90℃より小さくなるようにずらしながら重ねたものである、(1)から(5)何れか記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(7) 前記充填材の嵩比重が0.6g/cm以下である、(1)から(6)何れか記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(8) 前記充填材の嵩比重が0.35g/cm以下である、(7)記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(9) 前記充填材が、タルク、マイカ、シリカ、及びガラスパウダーからなる群より選択される1種以上を含むものである、(1)から(8)何れか記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
(10) (1)から(9)何れか記載の方法により製造された液晶性樹脂組成物。
(11) 押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口を備え、押出方向の下流側端部に吐出ダイを備える2軸押出機であって、
前記2軸押出機が、前記液晶性樹脂供給口と前記吐出ダイの中間に充填材供給口を備え、前記充填材供給口より下流側に第1のベント口を備えるものであり、
前記2軸押出機が、シリンダー内に、前記充填材供給口の上流側に可塑化部を備え、前記充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて第1ニーディングゾーンを備え、前記第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部を備えるものであり、
前記第1ニーディングゾーンが搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、液晶性樹脂組成物製造用の装置。
(12) 前記2軸押出機が、さらに、前記充填材供給口と同位置又は前記充填材供給口の上流側に第2のベント口を備える、(11)記載の液晶性樹脂組成物製造用の装置。
(13) 前記2軸押出機が、さらに、前記シリンダー内に前記第2のベント口の上流側端部の下部から前記充填材供給口の上流側端部の下部の区間内に第2ニーディングゾーンを備え、前記第2ニーディングゾーンは搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、(12)記載の液晶性樹脂組成物製造用の装置。
本発明によれば、液晶性樹脂と充填材とを溶融混練して液晶性樹脂組成物を製造する際に、押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口、押出方向の下流側端部に吐出ダイ、液晶性樹脂供給口と吐出ダイの中間に充填材供給口、及び、充填材供給口より下流側に第1のベント口を備えると共に、シリンダー内に、充填材供給口の上流側に可塑化部が設けられ、充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて搬送性を有するニーディングエレメントを配した第1ニーディングゾーンが設けられ、第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部が設けられた2軸押出機を用いることによって、ブラックスペックの発生を低減することができる。
本発明において用いる2軸押出機の断面の模式図である。 本発明において用いるニーディングエレメントの一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
本発明は、液晶性樹脂と充填材とを溶融混練して液晶性樹脂組成物を製造する際に、押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口、押出方向の下流側端部に吐出ダイ、液晶性樹脂供給口と吐出ダイの中間に充填材供給口、及び、充填材供給口より下流側に第1のベント口を備える2軸押出機を用い、2軸押出機のシリンダー内に、充填材供給口の上流側に可塑化部が設けられ、充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて搬送性を有するニーディングエレメントを配した第1ニーディングゾーンが設けられ、第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部が設けられることを特徴とする。
ここで、搬送性を有するニーディングエレメントは、搬送性こそ有するものの、その搬送性はフルフライトエレメント等の搬送機能に特化したエレメントよりも劣るものである。このため、従来、熱可塑性樹脂と充填材とを2軸押出機を用いて溶融混練する場合、2軸押出機内の空気を抜くために充填材供給口上流に設けられたベント口から充填材供給口との間の区間や、充填材供給口から下流の混練部に達するまでの区間では、2軸押出機内の圧力上昇により溶融樹脂が充填材供給口に逆流する恐れがあるためニーディングエレメントは用いられていなかった。
しかし、本発明者らの検討により、充填材供給口から下流の混練部に達するまでの区間や、2軸押出機内の充填材供給口の上流のベント口から充填材供給口との間の区間にニーディングエレメントを配した場合でも、液晶性樹脂を用いた場合には、ベント口や充填材供給口から溶融樹脂の逆流を起すことなく、吐出量に大きな影響を与えず液晶性樹脂組成物を製造でき、さらに、ブラックスペックの発生が低減されるという従来技術からは予測されない効果が発見された。かかる効果は液晶性樹脂の一般的な性質として溶融粘度が低いことから、2軸押出機内のニーディングエレメントを配した箇所で著しい圧力上昇が起きなかったことにより実現されていると推測される。
[液晶性樹脂]
本発明で使用する液晶性樹脂とは、光学異方性溶融相を形成し得る性質を有する溶融加工性ポリマーを指す。異方性溶融相の性質は、直交偏光子を利用した慣用の偏光検査法により確認することが出来る。より具体的には、異方性溶融相の確認は、Leitz偏光顕微鏡を使用し、Leitzホットステージに載せた溶融試料を窒素雰囲気下で40倍の倍率で観察することにより実施できる。本発明に適用できる液晶性樹脂は直交偏光子の間で検査したときに、たとえ溶融静止状態であっても偏光は通常透過し、光学的に異方性を示す。
上記のような液晶性樹脂としては特に限定されないが、芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドであることが好ましく、芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドを同一分子鎖中に部分的に含むポリエステルもその範囲にある。これらは60℃でペンタフルオロフェノールに濃度0.1重量%で溶解したときに、好ましくは少なくとも約2.0dl/g、さらに好ましくは2.0から10.0dl/gの対数粘度(I.V.)を有するものが使用される。
本発明に適用できる液晶性樹脂としての芳香族ポリエステル又は芳香族ポリエステルアミドとして特に好ましくは、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミンの群から選ばれた少なくとも1種以上の化合物を構成成分として有する芳香族ポリエステル、芳香族ポリエステルアミドである。また、液晶性樹脂は、2種以上のものをブレンドしても用いてもよい。
より具体的には、
(1)主として芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上からなるポリエステル;
(2)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上と、(b)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上と、(c)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール及びその誘導体の少なくとも1種又は2種以上、とからなるポリエステル;
(3)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上と、(b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン及びその誘導体の1種又は2種以上と、(c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上、とからなるポリエステルアミド;
(4)主として(a)芳香族ヒドロキシカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上と、(b)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン及びその誘導体の1種又は2種以上と、(c)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸及びその誘導体の1種又は2種以上と、(d)芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール及びその誘導体の少なくとも1種又は2種以上、とからなるポリエステルアミド等が挙げられる。さらに上記の構成成分に必要に応じ分子量調整剤を併用してもよい。
本発明に適用できる前記液晶性樹脂を構成する具体的化合物の好ましい例としては、p−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸、2,6−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタレン、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、レゾルシン、下記一般式(I)及び下記一般式(II)で表される化合物等の芳香族ジオール;テレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸及び下記一般式(III)で表される化合物等の芳香族ジカルボン酸;p−アミノフェノール、p−フェニレンジアミン等の芳香族アミン類が挙げられる。
Figure 2011046191
(X:アルキレン(C1からC4)、アルキリデン、−O−、−SO−、−SO−、−S−、−CO−より選ばれる基である)
Figure 2011046191
Figure 2011046191
(Y:−(CH−(n=1から4)、−O(CHO−(n=1から4)より選ばれる基である。)
本発明の目的は、2軸押出機を用いて液晶性樹脂組成物を製造する際のブラックスペックの発生を低減させることにある。2軸押出機を用いて融点の高い液晶性樹脂と充填材とを溶融混練する場合には、2軸押出機内に供給される充填材の温度と溶融状態の液晶性樹脂との温度差が大きく、低い温度の充填材が溶融状態の液晶樹脂に接触することにより、溶融状態の液晶性樹脂が温度低下し、一時的に液晶性樹脂の粘度が上昇する。このため、液晶性樹脂がスクリューに付着しやすくなり、スクリューに付着した樹脂が2軸押出機内に滞留するためBSが特に発生しやすくなる。
本発明の液晶性樹脂組成物の製造方法は、上記の理由により、例えば融点が330℃以上、より好ましくは350℃以上のBSの発生しやすい高融点の液晶性樹脂を用いて液晶性樹脂組成物を製造する際に、顕著なBS発生の低減効果が得られるものである。
[充填材]
本発明において液晶ポリエステルに配合する充填材は特に制限されず、繊維状充填材、粉粒状充填材、板状充填材等の種々の充填材を用いることができる。繊維状充填材の例としては、ガラス繊維、アスベスト繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化珪素繊維、硼素繊維、チタン酸カリウム繊維、さらにステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属の繊維状物等の無機質繊維状物質が挙げられる。粉粒状充填材としては、カーボンブラック、黒鉛、シリカ、石英粉末、ガラスビーズ、ミルドガラスファイバー、ガラスバルーン、ガラス粉、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、ウォラストナイトの如き珪酸塩、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、アルミナの如き金属の酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの如き金属の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウムの如き金属の硫酸塩、その他フェライト、炭化珪素、窒化珪素、窒化硼素、各種金属粉末等が挙げられる。板状充填材の例としては、マイカ、ガラスフレーク、各種の金属箔等が挙げられる。これらの充填材は二種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの充填材の中でも、空気の含有量が多い、例えば、嵩比重が0.6g/cm以下、より好ましくは嵩比重が0.35g/cm以下、さらに好ましくは0.25g/cm以下の充填材を用いる場合には、2軸押出機内での液晶性樹脂の酸化によりBSが発生しやすい。本発明の液晶性樹脂組成物の製造方法は、空気の含有量が多い充填材を用いた場合でも、液晶性樹脂組成物を製造する際のBSの発生を良好に低減することができるため、嵩比重が0.6g/cm以下、より好ましくは0.35g/cm以下、さらに好ましくは0.25g/cm以下の充填材を含む液晶性樹脂組成物の製造に特に好適に用いられる。
本発明において好適に用いられる、空気の含有量が多く、嵩比重の小さい充填材の例としては、タルク、マイカ、シリカ、及びガラスパウダーからなる群より選択される1種以上を含むものが挙げられる。
充填材の嵩比重は、JIS K5101法により測定することができる。
充填材の液晶性樹脂に対する配合量は、本発明の目的を阻害しない範囲で特に制限されず、通常、液晶性樹脂100質量部に対して、200質量部以下、より好ましくは150質量部以下、最も好ましくは100質量部以下の比率で配合される。
[その他の成分]
また、本発明において、液晶性樹脂組成物を製造する際に、液晶性樹脂に対して本発明の目的を阻害しない範囲で充填材以外に、液晶性樹脂の他の熱可塑性樹脂や、核剤、着色剤、酸化防止剤、安定剤、可塑剤、滑剤、離型剤、難燃剤等の添加剤を配合してもよい。
[2軸押出機]
以下、添付した図1に基づき、本発明に使用する2軸押出機の構成を説明する。図1は本発明に使用する2軸押出機の断面を模式的に示した図である。
本発明において用いる2軸押出機1は、押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口11、押出方向の下流側端部に吐出ダイ14、液晶性樹脂供給口11と吐出ダイ14の中間に充填材供給口12、及び、充填材供給口12より下流側に第1のベント口13を備えるものである。また、本発明において用いる2軸押出機1は、シリンダー内に、充填材供給口12の上流側に可塑化部15を備え、充填材供給口12の上流側端部を始点として下流に向けて第1ニーディングゾーン17を備え、第1ニーディングゾーン17の下流側端部より第1のベント口13の上流側端部までの区間に混練部16を備えるものである。
なお、本出願の明細書及び特許請求の範囲において、単に「上流」又は「下流」と記載されている場合、それぞれ「2軸押出機の押出方向の上流」又は「2軸押出機の押出方向の下流」であることを意味する。
本発明において用いる2軸押出機1は、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、好ましくは完全かみ合同方向回転型の2軸押出機が使用される。本発明において用いる2軸押出機1は、スクリュー有効長さ(L)とスクリュー径(D)との比L/Dが20から70であるのが好ましく、30から60であるのがより好ましい。L/Dが20よりも小さければ、スクリュー径に対してスクリュー有効長さが短すぎるために、第1ニーディングゾーン17を設けることが難しく、L/Dが70よりも大きければ液晶性樹脂の熱劣化が起こりやすくなる。
〔可塑化部及び混練部〕
本発明において用いる2軸押出機1は、シリンダー内に、可塑化部15及び混練部16を備えるものである。可塑化部15は2軸押出機1のシリンダー内において、液晶性樹脂にせん断力を与え発熱させることにより液晶性樹脂を十分に溶融させる区間である。また、混練部16は、溶融状態の液晶性樹脂と充填材を十分に混練し、充填材を液晶性樹脂中に均一に分散させるための区間である。
可塑化部15の長さはL/Dで2.0から7.5であるのが好ましく、4.5から6.5であるのがより好ましく、混練部16の長さはL/Dで3.5から10.0であるのが好ましく、3.5から7.0であるのがより好ましい。
可塑化部15及び混練部16を構成するスクリューエレメントは、可塑化部15において十分に液晶性樹脂を可塑化できるか、混練部16において十分に充填材を分散させることができれば特に制限されず、種々のスクリューエレメントを用いることができる。可塑化部15及び混練部16に用いられる一般的なスクリューエレメントとしては、順ニーディングエレメント(後述する搬送性を有するニーディングエレメント)、逆ニーディングエレメント(2軸押出機1の内容物を上流方向に押し戻す作用を有するニーディングエレメント)、ニュートラルニーディングエレメント(ニーディングディスクを位相角90°でずらして重ねあわせて構成される搬送力を有さないエレメント)、及びミキシングエレメント等から選択されるものが挙げられる。
〔第1ニーディングゾーン〕
本発明において用いる2軸押出機1は、シリンダー内に、充填材供給口12の上流側端部の下部を始点として下流に向けて第1ニーディングゾーン17を備えるものである。本発明において用いる2軸押出機1の第1ニーディングゾーン17は搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される。ここで、搬送性を有するニーディングエレメントは、溶融状態の液晶性樹脂組成物を押出方向下流に向けて搬送する能力を有し、シリンダーの内壁とニーディングエレメントのチップ部との間のクリアランス部分で液晶性樹脂組成物にせん断力を与え充填材を液晶性樹脂中に分散させることができるものであれば特に限定されない。シリンダーの内壁と搬送性を有するニーディングエレメントのチップ部との間のクリアランスは3mm以下が好ましく、1mm以下がより好ましい。クリアランスが広すぎる場合には十分な混練効果が得られず充填材が良好に分散しない場合がある。
(搬送性を有するニーディングエレメント)
搬送性を有するニーディングエレメントの具体例としては、ニーディングディスクを位相角(θ)が0より大きく90°より小さくなるようにずらしながら重ねて構成したニーディングエレメントや、チップ部がエレメントの外周に連続的に捩れながら形成されているロータ型のニーディングエレメント等が挙げられる。搬送性を有するニーディングエレメントとしては、液晶性樹脂中で充填材を均一に分散させる効果に優れ、ニーディングディスク間の空間を通り押出機内の空気が抜けやすい点でニーディングディスクを位相角が0より大きく90°より小さくなるようにずらしながら重ねて構成したニーディングエレメントを用いるのがより好ましい。
第1ニーディングゾーン17は、本発明の目的を阻害せず、第1ニーディングゾーン17全体として搬送性を失わない限り、搬送性を有するニーディングディスクとその他のスクリューエレメントを組み合わせて構成してもよい。その他のスクリューエレメントとしてはバックミキシングスクリュー等のミキシングエレメントが挙げられる。
図2は本発明において好適に用いられるニーディングエレメントの一例を、回転軸と平行方向及び回転軸と垂直方向から見た模式図である。ニーディングエレメント2は、ニーディングディスク21を位相角(θ)が0より大きく90°より小さくなるようにずらしながら重ねて構成される。
以下、ニーディングディスクを位相角が0°より大きく90°より小さくなるようにずらしながら重ねて構成したニーディングエレメントについて説明する。
搬送性を有するニーディングエレメントがニーディングディスクを重ねて構成したものである場合、それぞれのニーディングディスク間の位相角は同一であってもよく異なっていてもよい。位相角は5から80°であるのがより好ましく、10から70°であるのがさらに好ましく、15°、30°、45°、又は60°であるのが最も好ましい。かかる範囲の位相角でニーディングディスクをずらしながら重ねて構成されたニーディングエレメントは良好な搬送性を有する。
本発明において用いるニーディングエレメントを構成する各ニーディングディスクの厚さは、それぞれ同一でもよく異なっていてもよいが、通常、同じ厚さのニーディングディスクを用いてニーディングエレメントを構成する。ニーディングディスクの厚さは本発明の目的を阻害しない範囲で特に制限されず、通常、樹脂の溶融混練に使用されるものから適宜選択できる。
本発明では、2軸押出機1のシリンダー内の充填材供給口12の上流側端部の下部から下流に向けて第1ニーディングゾーン17を設けているため、ニーディングエレメントのチップ部で液晶性樹脂組成物にせん断力がかかり発熱することにより、低温の充填材と高温の溶融樹脂とが混合されることによる樹脂温の低下が抑制されることや、ニーディングエレメント自体のセルフクリーニング性によって、BS発生の原因となる液晶性樹脂組成物の2軸押出機1の内部への付着が抑制される。
また、ニーディングエレメントの優れた混練作用によって、充填材と共に2軸押出機1の内部に持ち込まれた空気を溶融状態の液晶性樹脂組成物から脱気できる。このため、充填材と共に2軸押出機1の内部に持ち込まれた空気の少なくとも一部を充填材供給口12から2軸押出機1の外部へ排出することが可能となる。これにより、2軸押出機1の内部での液晶性樹脂の酸化によるBSの発生が抑制される。
さらに、第1ニーディングゾーン17では、ニーディングエレメントとして搬送性を有するものを用いているため、充填材を2軸押出機1の内部に供給する際に、充填材供給口12の下部で2軸押出機1の内部圧力が急激に上昇することがなく、液晶性樹脂組成物が充填材供給口12から逆流しにくい。
第1ニーディングゾーン17の長さはL/Dで、2から15であるのが好ましく、5から15であるのがより好ましく、5から10であることがさらに好ましい。第1ニーディングゾーン17をかかる長さで設けることにより、ニーディングエレメントのチップ部で液晶性樹脂組成物にせん断力がかかり発熱することで低温の充填材と高温の溶融樹脂が混合されることによる樹脂温の低下が抑制されることや、ニーディングエレメント自体のセルフクリーニング性によって、BS発生の原因となる液晶性樹脂組成物の2軸押出機1の内部への付着が抑制され、BSの発生を低減することができる。
第1ニーディングゾーン17の始点は充填材供給口12の上流側端部であれば特に制限されない。また、第1ニーディングゾーン17は、本発明の目的を阻害しない範囲で、充填材供給口12の上流側端部の下部から下流に向けてL/Dで2以下、好ましくは1以下離れた位置であってもよい。
また、第1ニーディングゾーン17と混練部16とは連続して設けられてもよい。かかる場合に、第1ニーディングゾーン17と混練部16の合計の長さはL/Dで5.5から25.0が好ましく、8.5から22.0がより好ましい。
〔第1のベント口〕
本発明で用いる2軸押出機1には、混練部16の下流側に第1のベント口13が設置される。第1のベント口13は、樹脂及び充填材の混練時に生じるガス等の脱気のために設置される。また、第1のベント口13では、通常、真空ポンプによる減圧脱気が行われる。第1のベント口13を減圧する場合の減圧度は、0から380Torr(0から50.7kPa)が好ましく、1から200Torr(0.13から26.7kPa)がより好ましく、10から100Torr(1.3から13.3kPa)が特に好ましい。
〔第2のベント口〕
本発明において用いる2軸押出機1は、さらに第2のベント口18を備えるのが好ましい。第2のベント口18は2軸押出機1の充填材供給口12と同位置又は充填材供給口12の上流側に設けられる。ここで、充填材供給口12と第2のベント口18が「同位置」に設けられるとは、充填材供給口12と第2のベント口18とが、2軸押出機1上に、押出方向と垂直方向に並列に配置されることを意味する。また、2軸押出機1に第2のベント口18を設ける場合は、可塑化部15は、第2のベント口18より上流側に配置される。なお、第2のベント口は、2軸押出機1の内部の空気を排出するため、通常、オープンベントとして使用される。
2軸押出機1に、さらに第2のベント口18を設けることにより、充填材供給口12から充填材と共に2軸押出機1内の内部に持ち込まれた空気を、2軸押出機1から排出しやすくなり、第1ニーディングゾーン17によるBS発生の低減効果を向上させることができる。また、嵩比重が0.6g/cm以下の空気を多く含む充填材を用いる場合には、第2のベント口18を設けることによる、BS発生の低減効果の向上がより顕著になる。
第2のベント口18を充填材供給口12の上流側に設ける場合は、第2のベント口18の上流側端部の下部から充填材供給口12の上流側端部の下部の区間の長さは、L/Dで2.5から10.5であるのが好ましく、2.5から7.0であるのがより好ましい。第2のベント口18の上流側端部の下部から充填材供給口12の上流側端部の下部の区間の長さが長すぎる場合(第2のベント口18と充填材供給口12が離れて設置されている場合)は充填材と共に2軸押出機1の内部に持ち込まれた空気が第2のベント口18からスムーズに排出されにくく、第1ニーディングゾーン17によるBS発生の低減効果を向上させにくい。
〔第2ニーディングゾーン〕
2軸押出機1に、充填材供給口12の上流側に第2のベント口18を設ける場合は、さらに、2軸押出機1のシリンダー内の、第2のベント口18の上流側端部の下部から充填材供給口12の上流側端部の下部の区間内に第2ニーディングゾーン19を設けるのが好ましい。
2軸押出機1に、さらに第2ニーディングゾーン19を設ける場合、第2ニーディングゾーン19は、第1ニーディングゾーン17と同様の搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される。また、第2ニーディングゾーン19は、本発明の目的を阻害せず、第2ニーディングゾーン19全体として搬送性を失わない限り、搬送性を有するニーディングディスクとその他のスクリューエレメントを組み合わせて構成してもよい。その他のスクリューエレメントとしてはバックミキシングスクリュー等のミキシングエレメントが挙げられる。
本発明において、第2ニーディングゾーン19を設けることにより、第1ニーディングゾーン17において溶融状態の液晶性樹脂組成物から除かれた充填材に含まれる空気を、第2ニーディングゾーン19を通じて速やかに第2のベント口18から排出することが可能となる。このため、第1ニーディングゾーン17、第2のベント口18、及び第2ニーディングゾーン19を2軸押出機1に設けた場合には、第1ニーディングゾーン17及び第2のベント口を2軸押出機1に設ける場合よりも、さらに高いBS発生の低減効果が得られる。また、嵩比重が0.6g/cm以下の空気を多く含む充填材を用いる場合には、第2ニーディングゾーン19を設けることによる、BS発生の低減効果の向上がより顕著になる。
第2ニーディングゾーン19は、第2のベント口18の上流側端部の下部から充填材供給口12の上流側端部の下部の区間の長さに対して、70%以上の長さであるのが好ましく、90%以上の長さであるのがより好ましい。第2ニーディングゾーン19をかかる長さとすることにより、2軸押出機1の内部に充填材と共に持ち込まれた空気を2軸押出機1の外部に特に良好に排出することができる。
第2ニーディングゾーン19は、本発明の目的を阻害しない範囲で、可塑化部15と連続して設けられていてもよい。
本発明で用いる2軸押出機1において、シリンダー内の、第1ニーディングゾーン17、第2ニーディングゾーン19、可塑化部15、及び混練部16以外の区間のスクリュー構成は、充填材の種類及び配合量、目標とする液晶性樹脂組成物の物性等に応じて、フルフライトエレメント、ニュートラルニーディングエレメント、順ニーディングエレメント、逆ニーディングエレメント、ミキシングエレメント等を適宜組みあわせることができる。
[液晶性樹脂組成物の製造方法]
本発明の液晶性樹脂組成物の製造方法は、前述の第1ニーディングゾーン、第2ニーディングゾーンを備える2軸押出機を用いることの他は、従来知られる方法に従い、液晶性樹脂と充填材を溶融混練すればよい。
本発明の方法により液晶性樹脂組成物を製造する際には、第2のベント口18、及び/又は、充填材供給口12より2軸押出機1内に不活性ガスを導入することができる。2軸押出機1内に不活性ガスを導入する場合は、2軸押出機内の空気が不活性ガスに置換されることにより、溶融樹脂の酸化を抑制することができBSの発生をさらに低減することが可能となる。2軸押出機内に導入する不活性ガスは、本発明の目的を阻害しない範囲で特に制限されないが、例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン等を用いることができる。
以上説明した本発明の方法により、液晶性樹脂組成物を製造することにより、2軸押出機内でのBSの発生が大きく低減される。本発明の方法により製造される液晶性樹脂組成物はBSの含有量が極めて少ないため、外観に優れた成形品を与えると共に、薄肉部を有する成形品を射出成形する際にBSに起因するショートショットが起こり難い。このため、本発明の方法により製造される液晶性樹脂組成物はボードトゥボード(BtoB)コネクターや、フレキシブルプリント基板(FPC)とフレキシブルフラットケーブル(FFC)を接続するのに使用されるFPC用コネクター等の薄肉部を有する成形品の材料として特に好適に用いられる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例及び比較例において、以下の液晶性樹脂及び充填材を用いて液晶性樹脂組成物を製造した。
<液晶性樹脂>
以下に記載する液晶性樹脂製造例により得られた液晶性樹脂を用いた。
〔液晶性樹脂製造例〕
攪拌機、還流カラム、モノマー投入口、窒素導入口、減圧/流出ラインを備えた重合容器に、以下の(I)から(IV)のモノマー、(V)金属触媒、及び(VI)アシル化剤を投入した。
(I)2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸(HNA)166g(48モル%)
(II)テレフタル酸(TA)76g(25モル%)
(III)4,4’−ジヒドロキシビフェニル(BP)86g(25モル%)
(IV)4−ヒドロキシ安息香酸(HBA)5g(2モル%)
(V)酢酸カリウム(触媒量)
(VI)無水酢酸(HNA、BP、及びHBAの水酸基に対して1.1倍モル)
次いで、窒素気流下、140℃で1時間攪拌後、攪拌を続けながら360℃まで5.5時間かけて昇温した。次に、30分かけて5Torr(667Pa)まで減圧し、酢酸等の低沸点成分を流出させながら溶融重合を行った。攪拌トルクが所定の値に達した後、重合容器に窒素を導入して重合容器内を加圧状態とし、重合容器の下部からポリマーを排出し、ストランドをペレット化した。得られたペレットを窒素気流下に、300℃で8時間熱処理したものを液晶性樹脂として用いた。得られた液晶性樹脂の示差走査熱量計(DSC)により測定した融点は352℃であった。なお、融点は下記の方法に従って測定した。
〔融点測定方法〕
示差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC7)を用いて、ポリマー試料量約10mgを、50℃から450℃まで20℃/分の速度で昇温し、次いで50℃まで20℃/分で降温し、再び450℃まで20℃/分で昇温し、吸熱サーモグラムを測定した。融点(℃)は、2度目の吸熱ピークの値から求めた。
<充填材>
充填材としてマイカ及びガラス繊維を用いて、液晶性樹脂/マイカ/ガラス繊維の質量比が68/22/10となる様に、液晶性樹脂と充填材を溶融混練した。マイカ及びガラス繊維は以下のものを使用した。
マイカ:AB−25S(株式会社山口雲母工業所製、平均粒径25μm、嵩比重0.17g/cm
ガラス繊維:PF70E001(ミルドガラスファイバー、日東紡績株式会社製、繊維径10μm、重量平均長さ70μm、嵩比重0.5g/cm
(実施例1から3、比較例1、及び比較例2)
液晶性樹脂と充填材の溶融混練は、2軸押出機1としてTEX44αII(株式会社日本製鋼所製、スクリュー径46.25mm、L/D=45.5、第1のベント口13の上流側端部から充填材供給口12の上流側端部の長さL/D=3.5(161.9mm))を用いて、表1に記載の条件で行った。
第1ニーディングゾーン17及び第2ニーディングゾーン19に配置するニーディングエレメント2は、厚さ4.7から14.1mmのニーディングディスク21を位相角45°及び30°で組み合わせた搬送性を有するニーディングエレメントを組み合わせて構成した。
各実施例及び比較例において、第1ニーディングゾーン17、第2ニーディングゾーン19、可塑化部15、及び混練部16は、表2に記載される位置及び長さで、2軸押出機1のシリンダー内に配置した。また、可塑化部15及び混練部16には表2に記載のスクリューエレメントを配置した。なお、実施例2及び比較例2においては、2軸押出機内に充填材供給口及び第2ベント口から流量0.75m/hrで窒素を導入した。
Figure 2011046191
Figure 2011046191
実施例1から3、比較例1及び比較例2により得られた液晶性樹脂組成物のブラックスペック含有量を以下の方法により測定した。ブラックスペックの含有量の測定結果を表4に記す。
〔ブラックスペックの評価方法〕
フィルム押出機(ラボプラストミル、株式会社東洋精機製作所製)を用いて表3に記載の条件で液晶性樹脂組成物をフィルム化(2.5g/枚、膜厚150μm)した。フィルムに白色のバックライトを当て、目視によりルーペを用いて、サイズ毎(0.2−0.3mm、0.3−0.4mm、0.4−0.5mm、≧0.5mm)にブラックスペックの個数を確認した。このブラックスペックの含有量の確認作業をフィルム40枚(100g)に対して行い、単位重量あたりのブラックスペックの含有を求めた。
Figure 2011046191
Figure 2011046191
表4より、比較例1及び比較例2の結果から、2軸押出機1の内部に不活性ガスである窒素を導入することのみでは、十分に液晶性樹脂の酸化を防止することができずBS発生の低減効果は低いことが確認された。
一方、実施例1及び実施例2と比較例1の比較から、2軸押出機1のシリンダー内に搬送力を有するニーディングエレメントを用いて第1ニーディングゾーン17を設けることにより、BSの発生が顕著に低減されたことが確認された。実施例1で得られた液晶性樹脂組成物は、0.3mm以上の大きなBSの発生が顕著に低減されており、0.3mm以下の薄肉部を有するような成形品の材料として好適に使用できる。
実施例1と実施例2の結果から、2軸押出機1の内部に窒素を導入することで、BS発生の低減効果をさらに向上できることが確認された。また、実施例1と実施例3の結果から、2軸押出機1に、第1ニーディングゾーン17に加え、第2ニーディングゾーン19を設けることにより、BS発生の低減効果をさらに向上できることが確認された。
1 2軸押出機
11 液晶性樹脂供給口
12 充填材供給口
13 第1のベント口
14 吐出ダイ
15 可塑化部
16 混練部
17 第1ニーディングゾーン
18 第2のベント口
19 第2のニーディングゾーン
2 ニーディングエレメント
21 ニーディングディスク

Claims (13)

  1. 液晶性樹脂と充填材とを2軸押出機を用いて溶融混練して液晶性樹脂組成物を製造する方法であって、
    前記2軸押出機が、押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口、押出方向の下流側端部に吐出ダイ、液晶性樹脂供給口と吐出ダイの中間に充填材供給口、及び、充填材供給口より下流側に第1のベント口を備えるものであり、
    前記2軸押出機が、シリンダー内に、前記充填材供給口の上流側に可塑化部を備え、前記充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて第1ニーディングゾーンを備え、前記第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部を備えるものであり、
    前記第1ニーディングゾーンが搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、液晶性樹脂組成物の製造方法。
  2. 前記第1ニーディングゾーンの長さが、スクリュー有効長さLとスクリュー径Dとの比L/Dで5から15である、請求項1記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  3. 前記2軸押出機が、さらに、前記充填材供給口と同位置又は前記充填材供給口の上流側に第2のベント口を備える請求項1又は2記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  4. 前記2軸押出機が、前記充填材供給口の上流側に前記第2のベント口を備え、さらに、前記シリンダー内に前記第2のベント口の上流側端部の下部から前記充填材供給口の上流側端部の下部の区間内に第2ニーディングゾーンを備え、前記第2ニーディングゾーンは搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、請求項3記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  5. 前記第2ニーディングゾーンの長さが、前記第2のベント口の上流側端部の下部から前記充填材供給口の上流側端部の下部の区間の長さに対して、70%以上である請求項4記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  6. 前記搬送性を有するニーディングエレメントが、ニーディングディスクを位相角が0より大きく90℃より小さくなるようにずらしながら重ねたものである、請求項1から5何れか記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  7. 前記充填材の嵩比重が0.6g/cm以下である、請求項1から6何れか記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  8. 前記充填材の嵩比重が0.35g/cm以下である、請求項7記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  9. 前記充填材が、タルク、マイカ、シリカ、及びガラスパウダーからなる群より選択される1種以上を含むものである、請求項1から8何れか記載の液晶性樹脂組成物の製造方法。
  10. 請求項1から9何れか記載の方法により製造された液晶性樹脂組成物。
  11. 押出方向の上流側端部に液晶性樹脂供給口を備え、押出方向の下流側端部に吐出ダイを備える2軸押出機であって、
    前記2軸押出機が、前記液晶性樹脂供給口と前記吐出ダイの中間に充填材供給口を備え、前記充填材供給口より下流側に第1のベント口を備えるものであり、
    前記2軸押出機が、シリンダー内に、前記充填材供給口の上流側に可塑化部を備え、前記充填材供給口の上流側端部を始点として下流に向けて第1ニーディングゾーンを備え、前記第1ニーディングゾーンの下流側端部より第1のベント口の上流側端部までの区間に混練部を備えるものであり、
    前記第1ニーディングゾーンが搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、液晶性樹脂組成物製造用の装置。
  12. 前記2軸押出機が、さらに、前記充填材供給口と同位置又は前記充填材供給口の上流側に第2のベント口を備える、請求項11記載の液晶性樹脂組成物製造用の装置。
  13. 前記2軸押出機が、さらに、前記シリンダー内に前記第2のベント口の上流側端部の下部から前記充填材供給口の上流側端部の下部の区間内に第2ニーディングゾーンを備え、前記第2ニーディングゾーンは搬送性を有するニーディングエレメントにより構成される、請求項12記載の液晶性樹脂組成物製造用の装置。
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