JP2011028685A - 二重化データ処理回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ照合の処理時間を短縮しうる二重化データ処理回路を提供することである。
【解決手段】発振器1は、2つの演算処理回路2,3に共通のクロック信号CLK0を供給する。2つの演算処理回路2,3は、それぞれ、クロック信号CLK0による計時に基づいて、一定の周期で計時完了信号TUPa,TUPbを他方の演算処理回路3,2に出力する。演算処理回路2,3は、それぞれ、この計時完了信号の入力を契機に、クロック信号CLK0に同期してデータDa,Dbを他方の演算処理回路3,2に出力して、データDATAa,DATAbを互いに照合し、その照合結果を示す交番信号CMPa,CMPbを照合回路4に出力する。照合回路4は、2つの演算処理回路2,3から受信した交番信号CMPa,CMPbの各々を照合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道用保安装置などに適用される二重化データ処理回路に関する。
踏切や信号機などを制御する鉄道用保安装置、あるいは地上又は車上の車両制御装置等は、高度の安全性が要求されるために、フェイルセーフの観点から二重化データ処理回路が設けられている。この二重化データ処理回路は、例えば特許文献1にあるような、同一の動作を行ない、互いに入出力データや演算結果を照合する2つのMPUと、これら2つのMPUの出力した各照合結果をさらに照合する比較回路とを備え、比較回路で不一致が検出されたときに故障発生を認識して、安全リレーを落下させるものである。
この二重化データ処理回路によって、2つのMPU、又はその周辺回路の何れかに故障やエラーが発生すれば、誤動作が行なわれる前に、これを検出して装置からの出力を安全に停止させることができ、事故の発生を未然に防止することができる。
このようなフェイルセーフを実現する二重化データ処理回路は、各MPUを駆動するための発振器(つまり、クロック源)が個別に設けられているため、各MPUは非同期動作を行う。
このため、2つのMPUの動作タイミングに時間差が生じ、一方のMPUが他方のMPUの処理が完了するまで待機する処理(いわゆる、ウェイト処理)が必要となる。このような処理は、MPUのソフトウェアの構成を複雑にするだけでなく、その待ち時間が、処理時間の短縮、つまり故障検知時間の短縮の阻害要因となっている。
特開平11−143841号公報
本発明の課題は、データ照合の処理時間を短縮しうる二重化データ処理回路を提供することである。
上述した課題を解決するため、本発明に係る二重化データ処理回路は、発振器と、2つの演算処理回路と、照合回路とを含む。
前記発振器は、前記2つの演算処理回路に共通のクロック信号を供給する。
前記2つの演算処理回路は、それぞれ、前記クロック信号による計時に基づいて、一定の周期で計時完了信号を他方の演算処理回路に出力する。そして、この計時完了信号の入力を契機に、前記クロック信号に同期してデータを他方の演算処理回路に出力して、前記データを互いに照合し、その照合結果を示す交番信号を前記照合回路に出力する。
前記照合回路は、前記2つの演算処理回路から受信した前記交番信号の各々を照合する。
本発明に係る二重化データ処理回路によると、発振器から2つの演算処理回路に共通のクロック信号が供給され、2つの演算処理回路は、それぞれ、このクロック信号に基づいて一定の周期で計時完了信号を出力し、また、クロック信号に同期してデータを出力し、互いのデータを照合する。このデータには、2つの演算処理回路の入出力値や演算処理結果の値などが含まれている。
したがって、2つの演算処理回路は、互いに同期して、データの照合処理を同時に開始し、同時に終了することができるため、上述したようなウェイト処理を必要とすることはなく、ウェイト処理の待ち時間がなくなることによって、その処理時間を短縮することができる。
そして、2つの演算処理回路はその照合結果を示す交番信号を照合回路に出力し、照合回路は交番信号の各々を照合するから、上述したように、その照合結果にしたがい安全リレーを制御することによって、迅速なフェイルセーフ動作を実現することができる。
また、上記の発振器の故障を監視するために、本発明に係る二重化データ処理回路は、検査用発振器をさらに含むと好適である。
前記検査用発振器は、前記2つの演算処理回路に共通の検査用クロック信号を供給する。前記2つの演算処理回路は、それぞれ、前記検査用クロック信号による計時に基づいて、前記周期の正常性を検査する。
これにより、発振器の周波数に異常が生じた場合、これを、計時完了信号の周期の異常として検出することができるという、さらなる効果が得られる。
以上述べたように、本発明によれば、データ照合の処理時間を短縮しうる二重化データ処理回路を提供することができる。
本発明に係る二重化データ処理回路の構成である。 二重化データ処理回路の照合処理のフローである。 照合処理の動作を示すタイムチャートである。 故障発生時の照合処理の動作を示すタイムチャートである。 照合処理のタイミングを表すタイムチャートである。 従来技術に係る比較例である。
図1に、本発明に係る二重化データ処理回路の構成を示す。二重化データ処理回路は、発振器1と、A系及びB系演算処理回路2,3と、照合回路4と、検査用発振器5とを含む。
発振器1は、2つの演算処理回路2,3に共通のクロック信号CLK0を供給する。これは、本発明の特徴的部分であり、2つの演算処理回路2,3の同期処理を実現するものである。発振器1としては水晶発振器などを採用することができる。なお、クロック信号CLK0の周波数は設計に応じて、適宜に決定すべきものである。
A系及びB系演算処理回路2,3は、クロック信号CLK0に基づいて同時に同一の処理を行なうものであって、入力データを演算し、これにより得られたデータを出力する機能を有する。例えば、踏切の保安装置に実装される二重化データ処理回路の場合、演算処理回路2,3は、踏切に接近する列車の位置情報などが入力され、踏切の遮断かんの制御信号などを出力する。
演算処理回路2,3としては、例えばASICやCPUバス回路を採用することができるが、MCU(Micro Control Unit)を用いると好適である。このMCUは、CPUバス回路を1つのLSIに実装したものに相当するため、装置の小型化、低消費電力化、あるいは低コスト化に寄与することができる。
A系及びB系演算処理回路2,3は、それぞれ、故障通知部20,30と、検査部21,31と、監視タイマ部22,32と、タイマ部23,33と、記憶部25,35と、出力部26,36と、データ処理部27,37と、照合部28,38と、入力部29,39とを構成に含む。これらは、ハードウェアの機能ブロック、又はソフトウェアの機能モジュールを表すものである。
以下にこれらの作用効果について説明するが、冗長となることを避けるために、A系演算処理回路2についてのみ説明を行い、他方のB系演算処理回路3については同一の構成及び作用効果を有するものとする。
タイマ部23は、発振器1のクロック信号CLK0により計時を行い、一定の時間ごとに計時完了信号TUPaをB系演算処理回路3に出力する。一方、B系演算処理回路3も、同様に、タイマ部33の計時に基づいて一定の周期で計時完了信号TUPbをA系演算処理回路2に出力する。
出力部26は、この計時完了信号TUPbの入力を契機に、クロック信号CLK0に同期してデータDaをB系演算処理回路3に出力する。具体的には、出力部26は、記憶部25からデータDATAaを読み出して、計時完了信号TUPbの一周期の前半において、データDATAaと同一のデータDaを出力し、後半において、データDATAaの正負の論理を反転して得たデータDaを出力する。
ここで、正負の論理を反転する処理としては、例えば、データDATAaの1(Byte)ごとに、FF(h)との排他的論理和(つまり、XOR)を実行する処理を採用することができる。例えば、データDATAaのAA(h)を論理反転処理すると55(h)となる。
記憶部25は、メモリであり、データ処理部27からデータDATAaが書き込まれる。
データ処理部27は、二重化処理回路に入力されたデータを演算し、これにより得られたデータを他の装置に出力する。また、データ処理部27は、これらの入出力データなどを、上記のデータDATAaとして記憶部25に書き込む。
一方、B系演算処理回路3も、同様に、計時完了信号TUPaの入力を契機に、クロック信号CLK0に同期してデータDbをA系演算処理回路2に出力する。
入力部29は、B系演算処理回路3から入力されたデータDbを、照合部28に出力する。
照合部28は、記憶部25からデータDATAaを読み出して、入力されたデータDbと照合し、その照合結果を示す交番信号CMPaを照合回路4に出力する。照合処理は、例えば、データDATAaとデータDbを先頭から2(Byte)単位で比較することにより行われ、一致した場合、出力する交番信号CMPaをハイレベルとし、一致しない場合、ローレベルとする。データDbは、上述のように半周期おきに論理反転処理がなされるから、正常状態において、交番信号CMPaは、周期的にハイレベルとローレベルを繰り返すことになる。
照合回路4は、2つの演算処理回路2,3から受信した交番信号CMPa,CMPbの各々を照合する。照合の結果、これらが一致した場合、照合回路4は、同様に交番する状態信号FSを安全リレー(図示せず)に対して出力する。一方、一致しない場合、照合回路4は、状態信号FSをハイレベル、又はローレベルのいずれかの状態に保持する。なお、照合回路4は、論理回路を有するLSIなどにより構成することができる。
安全リレーは、インダクタなどで構成された駆動回路が設けられており、この駆動回路に入力される状態信号FSが交番している限り、落下することは無い。しかし、状態信号FSが交番しなくなった場合、安全リレーは落下し、これにより外部の制御対象装置への電源供給は遮断される。このような仕組みを設けることによって、二重化処理回路と制御対象装置を含めたシステム全体としての出力を安全側に制御することが可能となる。
また、本実施形態の二重化データ処理回路は、発振器1の故障を監視するために、検査用発振器5をさらに含んでいる。検査用発振器5は、2つの演算処理回路2,3に共通の検査用クロック信号CLK1を供給する。検査用発振器5としては水晶発振器などを採用することができる。なお、検査用クロック信号CLK1の周波数は設計に応じて、適宜に決定すべきものである。
監視タイマ部22は、この検査用クロック信号CLK1に従って計時を行う。検査部21は、監視タイマ部22の計時に基づいて、B系演算処理回路3から入力された計時完了信号TUPbの周期の正常性を検査する。
具体的には、検査部21は、計時完了信号TUPbの入力ごとに、監視タイマ部22が計時したタイマ値Taを読み出し、タイマ値Taの変化分ΔTaが所定値Nであるか否かを判定する。これは、計時完了信号TUPbの周期が正常である限り、タイマ値Taは、計時完了信号TUPbの入力ごとに、期待される所定の変化分Nだけ増加することによる。このようにして、検査部21は、変化分ΔTaが所定値Nではない場合、計時完了信号TUPbの周期の異常を検出する。
もっとも、検査用クロック信号CLK1はクロック信号CLK0と非同期であることから、現実的には、正常動作時であっても変化分ΔTaに誤差が生ずるのは避けられない。このため、実際の回路設計では、所定値Nを、誤差を見込んで一定の数値範囲にまで拡張しておくことが必要となる。
また、検査部21は、計時完了信号TUPbの入力ごとに、B系演算処理回路3からタイマ値Tbを読み出して、タイマ値Taと比較する。比較の結果、不一致である場合、検査部21は、B系演算処理回路3の監視タイマ部32の故障を検出する。
このように、計時完了信号TUPbの周期を検査することによって、検査用クロック信号CLK1の周波数の異常を検出でき、また、タイマ値Tbを検査することによって、B系演算処理回路3の監視タイマ部32の故障を検出することができるという、フェイルセーフの観点から望ましい効果が得られる。
次に、図2に、二重化データ処理回路の照合処理のフローを示して説明する。ここで、図2は、A系及びB系演算処理回路2,3の両方に対応して記載しているが、説明はA系演算処理回路2のみについて行う。
計時完了信号TUPbが入力されると(符号St1)、検査部21は、タイマ値Taの変化分ΔTaが所定値Nであるか否かを判定する(符号St2)。判定の結果、変化分ΔTaが所定値Nでなければ、故障検知部20は故障を検出する(符号St9)。
次に、監視タイマ部32からタイマ値TaがB系の演算処理回路3に出力され(符号St3)、そして、検査部21は、B系演算処理回路3から入力されたタイマ値Tbと、タイマ値Taを比較する(符号St4)。比較の結果、これらの値が一致しなければ、故障検知部20は故障を検出する(符号St9)。
次に、出力部26はデータDaをB系演算処理回路3に出力し(符号St5)、そして、照合部28は、B系演算処理回路3から入力されたデータDbと、記憶部25から読み出したデータDATAaを照合し、その結果を示す交番信号CMPaを照合回路4に出力する(符号St6)。
次に、出力部26は、データDATAaを上述した論理反転処理して得たデータDaを、B系演算処理回路3に出力する(符号St7)。そして、照合部28は、B系演算処理回路3においてデータDATAbを同様に論理反転処理して得たデータDbと、記憶部25から読み出したデータDATAaを照合し、その結果を示す交番信号CMPaを照合回路4に出力する(符号St8)。なお、図中、「(P)」は論理反転処理されていないポジティブデータを表し、一方、「(N)」は論理反転処理されたネガティブデータを表す。
この一連の照合処理は、2つの演算処理回路2,3において、同一のクロック信号CLK0に従って行われるため、互いに同期している。
図3は、照合処理の動作を示すタイムチャートである。ここで、符号Ap1〜Ap3と符号Bp1〜Bp3は、それぞれ、A系とB系のポジティブデータの値を表し、符号An1〜An3と符号Bn1〜Bn3は、それぞれ、A系とB系のネガティブデータの値を表す。
A系演算処理回路2とB系演算処理回路3は、同一のクロック信号CLK0に同期するため、それぞれ、計時完了信号TUPa,TUPbを同一のタイミングで出力する。
したがって、A系演算処理回路2とB系演算処理回路3は、それぞれ、同一のタイミングでデータDa,Dbを出力し、照合処理部28,38は、同一のタイミングで照合処理を行うことができる。
データDa,Dbは、それぞれ、計時完了信号TUPa,TUPbの半周期ごとにポジティブデータの値とネガティブデータの値を交互に繰り返すから、正常時において、交番信号CMPa,CMPbは、一致を表すハイレベルと、不一致を表すローレベルとを、交互に示すこととなる。このとき、照合回路4は、上述したように、交番する状態信号FSを出力する。
一方、図4に示すように、データDATAaにエラーデータEpが生じた場合、このエラーデータEp,EnとデータBp2,Bn2の照合の結果、交番信号CMPa,CMPbは、不一致を表すローレベルとなるため、照合回路4は、上述したように、状態信号FSを一方のレベルに保持する。なお、このとき、2つの演算処理回路2,3は動作を停止する。
また、図3と図4の例においては、タイマ値Ta,Tbは、それぞれ、計時完了信号TUPa,TUPbごとに10000の増加を示している。このとき、上述した変化分ΔTa,ΔTbの所定値Nを10000とすれば、検査部21,31は、それぞれ、計時完了信号TUPb,TUPaの周期が正常であると判断する。
本発明に係る二重化データ処理回路によると、発振器から2つの演算処理回路2,3に共通のクロック信号CLK0が供給され、2つの演算処理回路2,3は、それぞれ、このクロック信号CLK0に基づいて一定の周期で計時完了信号TUPa,TUPbを出力し、また、クロック信号CLK0に同期してデータDa,Dbを出力し、互いのデータDATAa,DATAbを照合する。
したがって、2つの演算処理回路2,3は、互いに同期して、データDATAa,DATAbの照合処理を同時に開始し、同時に終了することができるため、上述したようなウェイト処理を必要とすることはなく、ウェイト処理の待ち時間がなくなることによって、その処理時間を短縮することができる。
例として、図5に照合処理のタイミングを表すタイムチャートを示す。ここで、トリガ信号TRGは、外部の装置からA系及びB系演算処理回路2,3に入力される信号であって、ハイレベル(つまり、論理「1」)時に、データDATAa,DATAbの照合処理の開始を指示するものである。
また、検知信号CHKa,CHKbは、それぞれ、A系及びB系演算処理回路2,3が、クロック信号CLK0に基づき、一定周期でトリガ信号TRGのレベルを検知するタイミングを示すものである。ここでは、例として4クロックごとに検知信号CHKa,CHKbが出力され、トリガ信号TRGのレベルを検知するものとしている。
さらに、照合開始信号STRa,STRbは、ハイレベル時に、それぞれ、照合処理部28,38の照合処理のタイミングを示すものである。
A系及びB系演算処理回路2,3は、ともにクロック信号CLK0に基づき動作するため、時間t0においてトリガ信号TRGがハイレベルになった場合、それぞれ、その直後の同時間t1における検知信号CHKa,CHKbによって、これを検知することができる(符号P参照)。
そして、A系及びB系演算処理回路2,3は、検知後の最初のクロックパルスによって照合開始信号STRa,STRbをハイレベルに変化させ、時間t2において同時に、照合処理を開始することができる。
これに対して、図6に従来技術に係る比較例を示す。この例では、A系及びB系演算処理回路を駆動する発振器が個別に設けられ、これらが出力するクロック信号CLKa,CLKbの間に時間差Δt(位相差)が存在する。このため、時間t1においてトリガ信号TRGがハイレベルになった場合、A系演算処理回路2は、その直後の時間t2における検知信号CHKaにより、これを検知することができるが(符号P1参照)、B系演算処理回路3は、その直前の時間t0における検知信号CHKbによっては、これを検知することができず(符号P0参照)、その4クロック後の時間t3における検知信号CHKbによって初めて検知することができる(符号P3参照)。
したがって、A系演算処理回路2は、B系演算処理回路3の検知時間t3にタイミングを合わせるために、4クロック分のウェイト処理を行なうとともに、B系演算処理回路3もクロック信号CLKa,CLKbの位相差による検知時間のずれを考慮して、同じだけのウェイト処理を行なう。そして、A系及びB系演算処理回路2,3は、それぞれの待ち時間経過後の時間t5,t4において照合開始信号STRa,STRbをハイレベルとするが、結局のところ、互いに時間差Δtが生じてしまうために、4クロック分のウェイト処理を挿入することは避けられない。したがって、従来技術に係る二重化データ処理回路においては、上述したような問題が存在していた。
このように、本発明に係る二重化データ処理回路によれば、従来のウェイト処理を不要とし、照合処理のタイミングを改善することによって、その処理時間を短縮することができ、ひいては故障検知時間を短縮することができる。
そして、2つの演算処理回路2,3はその照合結果を示す交番信号CMPa,CMPbを照合回路4に出力し、照合回路4は交番信号CMPa,CMPbの各々を照合するから、上述したように、その照合結果を示す状態信号FSにしたがい安全リレーを制御することによって、迅速なフェイルセーフ動作を実現することができる。
なお、本発明に係る二重化データ処理回路の適用範囲は、鉄道分野の装置に限定されず、例えば航空機に搭載される装置など、フェイルセーフ性を必要とする他分野の装置も本発明の適用範囲内にあるのは言うまでもない。
以上、好ましい実施例を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
1 発振器
2,3 演算処理回路
4 照合回路
5 検査用発振器
CLK0 クロック信号
CLK1 検査用クロック信号
TUPa,TUPb 計時完了信号
CMPa,CMPb 交番信号
Ta,Tb タイマ値
DATAa,DATAb データ

Claims (4)

  1. 発振器と、2つの演算処理回路と、照合回路とを含む二重化データ処理回路であって、
    前記発振器は、前記2つの演算処理回路に共通のクロック信号を供給し、
    前記2つの演算処理回路は、それぞれ、
    前記クロック信号による計時に基づいて、一定の周期で計時完了信号を他方の演算処理回路に出力し、
    この計時完了信号の入力を契機に、前記クロック信号に同期してデータを他方の演算処理回路に出力して、前記データを互いに照合し、その照合結果を示す交番信号を前記照合回路に出力し、
    前記照合回路は、前記2つの演算処理回路から受信した前記交番信号の各々を照合する、
    二重化データ処理回路。
  2. 請求項1に記載された二重化データ処理回路であって、
    検査用発振器をさらに含み、
    前記検査用発振器は、前記2つの演算処理回路に共通の検査用クロック信号を供給し、
    前記2つの演算処理回路は、それぞれ、前記検査用クロック信号による計時に基づいて、前記周期の正常性を検査する、
    二重化データ処理回路。
  3. 請求項2に記載された二重化データ処理回路であって、
    前記2つの演算処理回路は、それぞれ、前記計時完了信号の入力ごとに、前記検査用クロック信号により計時したタイマ値の変化分が所定値であるか否かを判定することによって、前記周期の正常性を検査する、
    二重化データ処理回路。
  4. 請求項1ないし3の何れかに記載された二重化データ処理回路であって、
    前記2つの演算処理回路は、それぞれ、MCUである、
    二重化データ処理回路。
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