JPH11143841A - 照合回路 - Google Patents

照合回路

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JPH11143841A
JPH11143841A JP9310464A JP31046497A JPH11143841A JP H11143841 A JPH11143841 A JP H11143841A JP 9310464 A JP9310464 A JP 9310464A JP 31046497 A JP31046497 A JP 31046497A JP H11143841 A JPH11143841 A JP H11143841A
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正三 岡本
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利男 高野
Takashi Ishii
隆志 石井
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安雄 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2つの演算手段を同じソフトウェアにより同期
動作させ、比較照合が容易なデータを出力させること
で、信頼度の高い照合回路を提供する。 【解決手段】同期動作するU, V系のMPU1, 2と、
各MPU1, 2からの比較結果出力を比較する比較回路
3と、から構成され、各MPU1, 2は、それぞれΔT
割込信号及びΔT/2 割込信号を発生し同期がとられ、Δ
T 割込信号が発生すると、選択した比較データを他系に
出力して、他系からの入力データと自系の比較対照デー
タとを比較して比較結果出力を比較回路3に出力し、次
に、ΔT/2 割込信号が発生すると、他系に送るデータを
ビット反転させ、更に、ΔT/2割込信号発生後に所定時
間が経過すると、自系の比較対照データをビット反転さ
せる。これにより比較回路3には一致、不一致を交互に
示す比較結果出力が各系から送られ、それらが一致する
と正常動作を示す交番信号が外部に出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期して動作する
2つの演算手段のそれぞれの演算結果を比較照合してマ
イコンの動作確認を行なう照合回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の信号処理装置に用いるマイ
コンは、複数個の演算装置(MPU;microprocessor u
nit )を用いて同様の処理を実行し、それぞれの演算結
果を比較照合することにより高い信頼度を確保するよう
にしたものがあり、このようなマイコンを一般にフェー
ルセーフマイコンと呼んでいる。例えば、2個のMPU
をマクロ同期動作(各MPUが同様のプログラムにより
入力、演算、記憶、出力などの処理を同期して行うこ
と)させ、それぞれのMPUの処理結果を定周期で比較
照合するものなどがある。
【0003】上記のようなマイコンにおける従来の照合
回路の構成は、例えば、図5に示すように、U系及びV
系の2個のMPUと、汎用の比較回路とからなる。ただ
し、図5には、U系のMPUについて具体的な機能ブロ
ックを示し、このU系と同様なV系の機能ブロックは省
略してある。図5の回路構成によれば、各系のMPU
は、内部のタイマを用いて割込信号を交互に出力するこ
とによって同期がとられ、各割込信号の周期をΔT とす
ると、ΔT/2(180 °) の位相差をもって動作する。この
様子は、図6に示すように、例えばU系では、内部割込
信号が発生すると割込処理Ua が実行され、V系からの
外部割込信号が入力すると割込処理Ub が実行される。
割込処理Ua では、比較回路に送る出力データ(例え
ば、データAu 等)が選択され、次の内部割込信号が発
生するまでの間(時間ΔT )データAu が比較回路に出
力される。割込処理Ub では、外部割込信号の入力タイ
ミングと自系タイマのカウント値とが比較され、自系の
タイマが正常に動作しているかのチェックが行われる。
また、V系については、U系よりもΔT/2 遅れて上記と
同様の処理が行われる。これにより、図7に示すような
タイミングで各系からの出力データが比較回路に入力さ
れ、比較回路は、その比較結果として各系のデータが一
致しているときに、例えば、論理値1を出力し、不一致
のときに論理値0を出力する。
【0004】したがって、両系のMPUが正常に動作し
ている場合は、比較回路で交番信号が生成される。この
比較結果出力は、外部に送られると共に各系のMPUに
取り込まれてチェックされる。それぞれのMPUでの比
較結果のチェックにより比較回路の異常が検出された場
合には、各MPUが自系の動作を停止する。また、比較
回路から外部に出力された交番信号は、例えば、信号機
器のフェールセーフ出力回路として用いられる交番信号
増幅回路及び整流回路を介してリレーを駆動するためな
どに用いられる。この場合、マイコンが正常動作して交
番信号が発生するとリレーが動作し、交番信号が途切れ
るとリレーが復帰することによりシステムが安全側に制
御される構成となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回路構成では、U系及びV系について、互いにΔT/
2 の位相差をもつ割込信号を発生させるための別々のソ
フトウェアが必要となり、その開発コストが膨大になる
という問題があった。また、2個のMPUの他に多数の
ビット幅(比較するデータのデータ幅)を比較する、大
規模な比較回路が必要となっていた。しかも、比較回路
の正常動作をチェックするため、比較結果をMPUに戻
して動作の判断処理を行わなければならなかった。
【0006】更に、各系から比較回路に送られる出力デ
ータが、連続して同じ値になる場合、比較結果として一
致が連続してしまうためエラーとなる。したがって、比
較回路への出力データを常に変化させなければならない
という問題もあった。本発明は上記の点に着目してなさ
れたもので、各系のMPUが同じソフトウェアにより動
作し、容易に比較照合可能なデータを各MPUが出力す
ることで高い信頼度を確保できる照合回路を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明のうちの
請求項1に記載の発明は、個別に計時動作を行い、同期
して同じ処理を実行し、該処理データをそれぞれ出力す
る2つの演算手段と、該各演算手段の処理データを比較
照合することにより動作確認を行う比較手段とを備えた
照合回路において、前記各演算手段が、各々の計時動作
に基づいて所定の時間間隔で周期的に第1、2割込信号
を発生する割込信号発生部と、一方の演算手段で発生し
た第1割込信号、及び他方の演算手段で発生した第2割
込信号に基づいて同期をとる同期調整部と、前記第1割
込信号の発生時に、自己の処理データから選択した比較
データを伝送データとして相手方の演算手段に出力する
と共に前記比較データを自己の比較対照データとして保
持し、前記第2割込信号の発生時に、前記伝送データを
ビット反転させて相手方の演算手段に出力し、前記第2
割込信号発生後の所定時間経過時に、前記保持された比
較対照データをビット反転させるデータ制御部と、前記
第1割込信号の発生時及び前記第2割込信号の発生時
に、相手方の演算手段からの伝送データと自己の比較対
照データとが一致するか否かを比較し、該比較結果を前
記比較手段に出力するデータ比較部と、前記第2割込信
号発生後の所定時間経過時に、相手方の演算手段からの
伝送データと自己の比較対照データとを比較して不一致
となるとき、自己での異常発生を検出して動作を停止さ
せる異常検出部と、を備え、前記比較手段が、前記各演
算手段のデータ比較部からの比較結果出力が一致すると
きにのみ正常動作を示す信号を出力する構成とする。
【0008】かかる構成によれば、各演算手段の割込信
号発生部で、周期が等しく位相のずれた第1、2割込信
号が発生し、異なる演算手段で発生した第1、2割込信
号に基づいて各同期調整部で同期がとられることによ
り、各演算手段が同じソフトウェアで動作して同一の処
理が実行されるようになる。それぞれの演算手段では、
まず、第1割込信号が発生すると、データ制御部で自己
の処理データのうちから比較データが選択され、この比
較データが伝送データとして相手方の演算手段に送られ
ると同時に自己の比較対照データとして保持される。そ
して、各データ比較部は、相手方からの伝送データと自
己の比較対照データとの比較を行ない、その結果を比較
手段に出力する。正常動作時には各データの一致を示す
比較結果が各演算手段から比較手段に送られ、比較手段
から正常動作を示す信号が出力される。次に、第2割込
信号が発生すると、各データ制御部では、伝送データが
ビット反転されて相手方の演算手段に出力される。この
とき比較対照データは、前記第2割込信号発生後に所定
時間が経過するまでの間は、第2割込信号が発生する以
前の状態が保持され、所定時間が経過するとビット反転
されたデータとなる。したがって、正常動作する場合に
は、第2割込信号発生時、相手方からの伝送データと自
己の比較対照データが不一致となり、それを示す比較結
果が各演算手段から比較手段に送られ、比較手段から正
常動作を示す信号が出力される。第2割込信号発生後の
所定時間経過時には、伝送データと比較対照データが一
致するようになる。このとき比較結果が不一致となるよ
うであれば、異常検出部が自己の異常発生を判断してそ
の動作を停止させる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記データ比較部は、前記伝送デー
タと前記比較対照データとが一致するときに論理値1を
示し、不一致のときに論理値0を示す1ビットの信号を
比較結果として出力するものとする。かかる構成によれ
ば、比較手段では、各演算手段での比較結果を示す1ビ
ットの信号について一致または不一致の判断が行われる
ようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本実施形態の照合回路の構
成を示すブロック図である。図1において、本回路は、
互いに割込信号を発生して同期動作すると共にデータを
交換して比較処理を実行する2つの演算手段としてのU
系MPU1及びV系MPU2と、各系のMPU1, 2か
らの比較結果出力を比較する比較手段としての比較回路
3と、から構成される。
【0011】U, V系MPU1, 2は、それぞれ内部タ
イマのカウンタ値に応じて、第1及び第2割込信号であ
るΔT 割込信号及びΔT/2 割込信号を発生し、ΔT/2 割
込信号を外部に出力する端子1a,2a 、ΔT 割込信号を外
部に出力する端子1b,2b 、外部からのΔT/2 割込信号を
入力する端子1c,2c 及び外部からのΔT 割込信号を入力
する端子1d,2d を有する。ここでは、U系のΔT 割込信
号出力端子1bがU, V系の各ΔT 割込信号入力端子1d,2
d に接続され、V系のΔT/2 割込信号出力端子2aがU,
V系の各ΔT/2 割込信号入力端子1c,2c に接続され、U
系のΔT/2 割込信号出力端子1a及びV系のΔT 割込信号
出力端子2bは非接続とされる。また、各MPU1, 2
は、後述するように比較データを他系に出力するデータ
出力端子1e,2e 及び他系からのデータを入力するデータ
入力端子1f,2f を有し、互いの系のデータ出力端子とデ
ータ入力端子とが接続される。更に、各々のMPU1,
2は、データの比較結果を出力する比較結果出力端子1
g,2g をそれぞれ有する。
【0012】比較回路3は、U系MPU1及びV系MP
U2の各比較結果出力を入力して、互いの比較結果出力
が一致するか否かに応じて交番信号を出力する。次に、
本実施形態の動作について説明する。図2は、本照合回
路における処理の流れを示す図である。ただし、図2に
は、U系MPU1についての具体的な機能ブロックを示
し、矢印の方向に従って各処理が実行されるものとし、
V系MPU2についてはU系と同様であるため省略す
る。また、図3は、U, V系MPU1, 2の各データの
変化を示す図である。
【0013】図において、U, V系MPU1, 2は、そ
れぞれ内部のタイマを用い、タイマのカウンタ値が時間
ΔT,ΔT/2 に相当する値となった時に、ΔT 割込信号及
びΔT/2 割込信号を出力する(図2のS1,S2,S2' )。そ
して、U系MPU1のΔT 割込信号出力端子1bから出力
されたΔT 割込信号は、両系のΔT 割込信号入力端子1
d,2d に送られ、また、V系MPU2のΔT/2 割込信号
出力端子2aから出力されたΔT/2 割込信号は、両系のΔ
T/2 割込信号入力端子1c,2c に送られる。なお、U系M
PU1のΔT/2 割込信号及びV系MPU2のΔT 割込信
号は使用されない。ここでは、ΔT 割込信号はU系MP
U1で発生させ、ΔT/2 割込信号はV系MPU2で発生
させるものとする。
【0014】まず、ΔT 割込信号が発生すると(S2)、
各MPU1, 2ではΔT 割込処理Fa が実行される。こ
のΔT 割込処理Fa では、最初に、ΔT 割込信号の入力
タイミングが内部タイマでカウントした時間ΔT に一致
するか否かがチェックされる(S3,S4 )。即ち、U系で
は、自系で生成したΔT 割込信号により内部タイマのセ
ルフチェックが行われ、V系では、U系で発生したΔT
割込信号を用いて自系の内部タイマの動作が監視され
る。ΔT 割込信号の入力タイミングが不一致になると、
内部タイマの故障が判断されてMPUの動作が停止され
る(S5)。一方、ΔT 割込信号の入力タイミングが一致
した場合には、内部タイマのカウンタ値がクリアされる
(S6)。
【0015】上記の処理により各系の内部タイマの正常
動作が確認されると、MPU1, 2は、それぞれ比較デ
ータを発生する(S7)。この比較データは、例えば、フ
ロー番号、処理結果、主要メモリの内容、故障診断結果
など、MPUの故障が即反映しやすいデータのうちの1
つを選択したものであり、次のΔT 割込信号が発生する
まで同一のデータが選択される。ここでは、図3に示す
ように、比較データAが選択された後、比較データB,
C, …が順次選択されるものとする。
【0016】上記比較データAは、例えばU系について
考えると、U系内に一旦記憶され、その記憶データが出
力データAUPとしてデータ出力端子1eから出力され(S
8)、V系のデータ入力端子2fに送られてV系の入力デ
ータAUPとなる。また、データ入力端子1fには、V系か
らの出力データAVPが入力されU系の入力データAVP
なる。ここでは、ΔT 割込処理Fa で伝送されるデータ
をポジティブデータと呼び、図3には白地に記した
UP, AVP等で示すことにして、後述するΔT/2 割込処
理Fb で伝送されるビット反転されたデータ(ネガティ
ブデータと呼び、図3には黒地に記したAUN, AVN等で
示す)と区別するものとする。また、U系内の記憶デー
タは、ここではビット反転されることなく比較対照デー
タAUPとされて、V系からの入力データAVPとの比較が
行われる(S10 )。
【0017】図4(a) には、ΔT 割込処理時のデータの
状態をまとめた概念図を示す。図に示した正常動作時に
は、U系の比較対照データAUPと入力データAVPとが一
致し、その比較結果を示す比較結果出力が比較結果出力
端子1gから比較回路3に出力される(S11 )。この比較
結果出力は、例えば、比較結果が一致する場合に論理値
1となり、不一致の場合には論理値0となるものとし、
割込信号発生直後の状態が、次の割込信号発生までの間
維持されるものとする。また、V系においても上記と同
様の処理が行なわれ、V系の比較結果出力が比較結果出
力端子1gから比較回路3に出力される。
【0018】そして、比較回路3では、U, V系からの
各比較結果出力を比較して、互いに一致するか否かが判
別される。各比較結果出力が一致する場合には、その比
較結果出力が外部に出力され、不一致の場合には、比較
結果出力の外部への出力が遮断される。なお、比較回路
3は、外部への出力を一旦遮断すると、その後に比較結
果出力が一致したときでも出力を遮断し続けるものとす
る。
【0019】上記の動作によりΔT 割込処理Fa が終了
し、次にΔT/2 割込信号が発生すると(S2' )、ΔT/2
割込処理Fb が行われる。ΔT/2 割込処理Fb では、ま
ず、ΔT/2 割込信号の入力タイミングが内部タイマでカ
ウントした時間ΔT/2 に略一致するかがチェックされる
(S3',S4' )。ここでは、V系からのΔT/2 割込信号を
用いてU系の内部タイマの動作が監視され、V系では内
部タイマのセルフチェックが行われる。ΔT/2 割込信号
の入力タイミングが不一致になると、内部タイマの故障
を判断してMPUの動作が停止される(S5)。入力タイ
ミングが一致した場合には、次のデータ比較処理に進
む。
【0020】ここでも例えばU系について考えると、比
較データに関しては、ΔT 割込処理Fa で選択された比
較データAがΔT/2 割込処理Fb においても維持され
る。一方、出力データについては、U系内の記憶データ
がビット反転されて前述のネガティブデータAUNとな
り、この反転された記憶データが出力データAUNとして
データ出力端子1eから出力され(S8)、V系のデータ入
力端子2fに送られてV系の入力データAUNとなる。この
とき、データ入力端子1fには、V系からのネガティブ出
力データAVNが入力されてU系の入力データAVNとな
る。
【0021】また、ΔT/2 割込信号が発生してから一定
の時間(次の割込信号が発生するまでの時間よりは短い
時間であり、予めソフトウェア上で設定した時間)の間
は、U系内の記憶データを比較対照データとする処理が
中断される。即ち、この間の比較対照データは、ΔT 割
込処理時と同様のポジティブデータAUPとなる。そし
て、この比較対照データAUPとV系からの入力データA
VNとの比較が行われる(S10 )。
【0022】図4(b) には、このときの各データの状態
をまとめた概念図を示す。図に示した正常動作時には、
U系の比較対照データAUPと入力データAVNとが不一致
となるため、その比較結果を示す論理値0の比較結果出
力が比較結果出力端子1gから比較回路3に出力される。
一方、例えば、U, V系間の伝送路の固定故障等が発生
して異常動作するような場合には、入力データがポジテ
ィブデータのままとなるため、比較結果が一致するよう
になり論理値1の比較結果出力が比較回路3に出力され
る。この比較結果出力の状態は、ΔT/2 割込信号の発生
直後に決定されると、次のΔT 割込信号が発生するまで
同じ状態が維持される。また、V系においても上記と同
様の処理が行なわれ、その比較結果出力が比較回路3に
出力される。そして、比較回路3において、各系からの
比較結果出力が一致するか否かの判別が行なわれ、一致
する場合にはその比較結果出力(論理値0)が外部に出
力され、不一致の場合には外部への出力が遮断される。
【0023】次に、上記のΔT/2 割込信号が発生してか
ら一定の時間が経過すると、ビット反転された記憶デー
タが比較対照データとされ、即ち、比較対照データがネ
ガティブデータAUNとなる。またこのとき、出力データ
AUNの他系への伝送が中断され、各系の入力データにつ
いては中断以前の状態(ネガティブ)が維持される。図
4(c) には、このときの各データの状態をまとめた概念
図を示す。そして、維持された入力データと比較対照デ
ータとを比較するネガティブデータチェックが行われる
(図2のS12 )。
【0024】ネガティブデータチェックでは、自系内の
データ伝送路で固定故障等が発生したか否かをチェック
するために行われる。即ち、前記固定故障等が発生した
ときには、比較対照データがポジティブのままとなるた
め、入力データとの比較結果が不一致となり、一方、正
常に動作するときは、各データがネガティブとなって比
較結果が一致する。したがって、比較結果が一致すると
きは自系の処理が継続され、不一致になるとそれ以降の
自系の処理が停止される(S13 )。一方の系の処理が停
止すると、他方の系においても、以降の処理で入力デー
タが変化しなくなるので、相手方の系の故障が検出され
る。
【0025】上記の処理によりΔT/2 割込処理Fb が終
了し、次のΔT 割込信号が発生すると、上述したΔT 割
込処理Fa が繰り返され、比較データB, C, …につい
ての照合処理が順次行われる。したがって、本実施形態
では、U系MPU1について、図2のS1,S2,S2' が割込
信号発生部として機能し、S3〜S6,S3',S4'が同期調整部
として機能し、S7〜S9がデータ制御部として機能し、S1
0,S11 がデータ比較部として機能し、S12,S13 が異常検
出部として機能する。また、V系MPU2についても同
様である。
【0026】これにより、各MPUが正常に動作してい
るときには、U, V系からそれぞれ比較結果出力として
交番信号が出力され、各系から同一の交番信号が出力さ
れているときにのみ比較回路3から外部に交番信号が出
力される。一方、本回路のいずれかの部分で故障が発生
すれば、各系からの比較結果出力が一致しなくなり比較
回路3からの交番信号の出力がなくなって故障が検知さ
れる。
【0027】上述したように本実施形態によれば、U,
V系のMPU1, 2でそれぞれΔT割込信号及びΔT/2
割込信号を発生させ、U系のΔT 割込信号とV系のΔT/
2 割込信号とを用いて同期をとる構成としたことで、従
来別々のソフトウェアで動作させていたU, V系のMP
Uを同一のソフトウェアで動作させることができるた
め、開発コストの低減を図ることが可能になる。また、
比較回路3は、各MPU1, 2からの比較結果出力、即
ち、1ビットの交番信号を比較するだけで済むため、小
規模な回路構成で比較回路3を実現できる。更に、各M
PU1, 2において他系からの入力データと自系の比較
対照データとの比較が行なわれ、その比較処理は、比較
データを適宜にビット反転させて一致と不一致の両方を
判断して行なわれるため、本回路内での固定故障等を検
出することができると共に、比較データが連続して同じ
値になる場合であっても、比較回路3に送られる比較結
果出力は周期的に変化して比較回路3でのエラー発生を
防止できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、各演算手段においてそれぞれ第1、2割込信号
を発生させ、異なる演算手段で発生した第1、2割込信
号を用いて同期をとる構成としたことによって、2つの
演算手段を同一のソフトウェアで動作させることができ
るため、開発コストの低減を図ることが可能になる。ま
た、各演算手段において、相手方からの伝送データと自
己の比較対照データとの比較が行なわれ、その比較処理
は、比較データを適宜にビット反転させて一致と不一致
の両方を判断して行なわれるようにしたことで、本回路
内での固定故障等を確実に検出することができ、更に、
比較データが連続して同じ値になる場合であっても、比
較手段に送られる比較結果出力は周期的に変化するの
で、比較手段でのエラー発生を防止することも可能であ
る。
【0029】また、請求項2に記載の発明は、上記発明
の効果に加えて、各データ比較部が比較結果と1ビット
の信号を出力するようにしたことで、比較手段は各演算
手段からの1ビットの信号を処理するだけで済むため、
小規模な回路構成で比較手段を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同上実施形態の処理の流れを説明する図であ
る。
【図3】同上実施形態の各データの変化を示す図であ
る。
【図4】同上実施形態の各処理段階のデータ状態をまと
めた概念図である。
【図5】従来の照合回路の構成及び処理の流れを説明す
る図である。
【図6】従来の照合回路の各データの変化を示す図であ
る。
【図7】従来の照合回路の各系出力データ及び比較結果
を示す図である。
【符号の説明】
1 U系MPU 2 V系MPU 3 比較回路 1a〜1g,2a 〜2g 端子 Fa,Fb 割込処理 A, B, C, … 比較データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 安雄 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個別に計時動作を行い、同期して同じ処理
    を実行し、該処理データをそれぞれ出力する2つの演算
    手段と、該各演算手段の処理データを比較照合すること
    により動作確認を行う比較手段とを備えた照合回路にお
    いて、 前記各演算手段が、各々の計時動作に基づいて所定の時
    間間隔で周期的に第1、2割込信号を発生する割込信号
    発生部と、一方の演算手段で発生した第1割込信号、及
    び他方の演算手段で発生した第2割込信号に基づいて同
    期をとる同期調整部と、前記第1割込信号の発生時に、
    自己の処理データから選択した比較データを伝送データ
    として相手方の演算手段に出力すると共に前記比較デー
    タを自己の比較対照データとして保持し、前記第2割込
    信号の発生時に、前記伝送データをビット反転させて相
    手方の演算手段に出力し、前記第2割込信号発生後の所
    定時間経過時に、前記保持された比較対照データをビッ
    ト反転させるデータ制御部と、前記第1割込信号の発生
    時及び前記第2割込信号の発生時に、相手方の演算手段
    からの伝送データと自己の比較対照データとが一致する
    か否かを比較し、該比較結果を前記比較手段に出力する
    データ比較部と、前記第2割込信号発生後の所定時間経
    過時に、相手方の演算手段からの伝送データと自己の比
    較対照データとを比較して不一致となるとき、自己での
    異常発生を検出して動作を停止させる異常検出部と、を
    備え、 前記比較手段が、前記各演算手段のデータ比較部からの
    比較結果出力が一致するときにのみ正常動作を示す信号
    を出力する構成としたことを特徴とする照合回路。
  2. 【請求項2】前記データ比較部は、前記伝送データと前
    記比較対照データとが一致するときに論理値1を示し、
    不一致のときに論理値0を示す1ビットの信号を比較結
    果として出力することを特徴とする請求項1記載の照合
    回路。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009086938A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Hitachi Ltd 高安全制御装置
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