JP2011027578A - 回路基板検査方法および回路基板検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】寄生ダイオードの有無に関わらず、回路基板に実装された集積回路のこの回路基板の配線パターンへの接続状態を検査する。
【解決手段】集積回路12における電源端子13hおよびグランド端子13dにそれぞれ接続される配線パターン14h,14d間に電源電圧Vccを供給する電源プローブ2およびグランドプローブ3と、集積回路12の所定の端子13a〜13c,13e〜13gで構成される端子組にそれぞれ接続される配線パターン14a〜14c,14e〜14gに接触させられる検査用プローブ4a〜4fと、電圧値が予め規定された規定電圧Va〜Vfを検査用プローブ4a〜4fに供給する電圧供給部6と、両プローブ2,3を介して集積回路12に供給される消費電流Iccを測定する電流計7と、測定された消費電流Iccと基準消費電流Irとを比較して集積回路12についての接続状態を検査する処理部8とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】集積回路12における電源端子13hおよびグランド端子13dにそれぞれ接続される配線パターン14h,14d間に電源電圧Vccを供給する電源プローブ2およびグランドプローブ3と、集積回路12の所定の端子13a〜13c,13e〜13gで構成される端子組にそれぞれ接続される配線パターン14a〜14c,14e〜14gに接触させられる検査用プローブ4a〜4fと、電圧値が予め規定された規定電圧Va〜Vfを検査用プローブ4a〜4fに供給する電圧供給部6と、両プローブ2,3を介して集積回路12に供給される消費電流Iccを測定する電流計7と、測定された消費電流Iccと基準消費電流Irとを比較して集積回路12についての接続状態を検査する処理部8とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、回路基板に実装された集積回路のこの回路基板の配線パターンへの接続状態を検査する回路基板検査方法、およびこの回路基板検査方法を実行可能に構成された回路基板検査装置に関するものである。
この種の回路基板検査方法として、本願出願人は下記特許文献1に開示された回路基板検査方法を既に提案している。この回路基板検査方法では、集積回路の信号用端子とグランド端子との間、および信号用端子と電源端子との間に寄生ダイオード(内部ダイオード)がそれぞれ存在することに着目して、この寄生ダイオードに交流成分が重畳した直流を供給し、この状態において集積回路を加熱または冷却したときの交流成分波形の歪率を測定することにより、集積回路の端子浮き(端子の配線パターンへの接続状態)を検査している。
ところが、近年では、例えば、高速動作可能な集積回路において、信号用端子(入力・出力端子)と電源端子間、および信号用端子とグランド端子間の少なくとも一方に寄生ダイオードが存在しない構成が採用されている。このため、寄生ダイオードを利用した従来の回路基板検査方法では、このような高速な集積回路が実装された回路基板について検査を実施できないという解決すべき課題が生じている。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、寄生ダイオードの有無に関わらず、回路基板に実装された集積回路のこの回路基板の配線パターンへの接続状態を検査し得る回路基板検査方法、および回路基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の回路基板検査方法は、回路基板の配線パターンに各端子が接続されて当該回路基板に実装された検査対象の集積回路における当該各端子と当該配線パターンとの接続状態を検査する回路基板検査方法であって、前記検査対象の前記集積回路における電源端子および基準電位端子にそれぞれ接続される前記配線パターン間に電源電圧を供給している状態において、当該集積回路の前記各端子のうちの前記電源端子および前記基準電位端子を除く他の端子から選択された所定の端子で構成される端子組にそれぞれ接続される前記配線パターンに電圧値が予め規定された規定電圧を供給したときの当該集積回路の消費電流を測定し、当該測定した消費電流と基準消費電流とを比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する。
また、請求項2記載の回路基板検査方法は、請求項1記載の回路基板検査方法において、前記端子組に接続される前記配線パターン個々に供給する前記規定電圧の組み合わせを変えて前記消費電流を測定し、当該組み合わせ毎に測定した当該消費電流を当該組み合わせ毎の前記基準消費電流と比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する。
また、請求項3記載の回路基板検査方法は、請求項1または2記載の回路基板検査方法において、前記検査対象の前記集積回路における前記電源端子および前記基準電位端子を除くすべての前記端子を前記端子組として、前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する。
また、請求項4記載の回路基板検査装置は、回路基板の配線パターンに各端子が接続されて当該回路基板に実装された検査対象の集積回路における当該各端子と当該配線パターンとの接続状態を検査する回路基板検査装置であって、前記検査対象の前記集積回路における電源端子および基準電位端子にそれぞれ接続される配線パターン間に電源電圧を供給する電源供給プローブと、前記検査対象の前記集積回路の前記各端子のうちの前記電源端子および前記基準電位端子を除く他の端子から選択された所定の端子で構成される端子組にそれぞれ接続される前記配線パターンに接触させられる検査用プローブと、電圧値が予め規定された規定電圧を前記検査用プローブに供給する電圧供給部と、前記電源供給プローブを介して前記集積回路に供給される消費電流を測定する測定部と、前記測定された消費電流と基準消費電流とを比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する処理部とを備えている。
また、請求項5記載の回路基板検査装置は、請求項4記載の回路基板検査装置において、前記電圧供給部は、前記配線パターン個々に供給する前記規定電圧を変更可能に構成され、前記処理部は、前記電圧供給部に対して前記端子組に接続される各配線パターンに対する前記個々の規定電圧の組み合わせを変更させつつ、当該組み合わせ毎に前記測定部において測定される前記消費電流を当該組み合わせ毎の前記基準消費電流と比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する。
また、請求項6記載の回路基板検査装置は、請求項4または5記載の回路基板検査装置において、前記検査対象の前記集積回路における前記電源端子および前記基準電位端子を除くすべての前記端子が前記端子組として規定されている。
請求項1記載の回路基板検査方法および請求項4記載の回路基板検査装置では、検査対象としての集積回路の端子(電源端子および基準電位端子を除く他の端子)のうちの所定の端子で構成される端子組にそれぞれ接続される配線パターンに電圧値が予め規定された規定電圧を供給したときの集積回路の消費電流を測定し、測定した消費電流と基準消費電流とを比較して、集積回路のすべての端子についての配線パターンへの接続状態を検査する。
したがって、この回路基板検査方法および回路基板検査装置によれば、寄生ダイオードの有無に関わらず、回路基板に実装された集積回路の各端子(すべての端子)についての配線パターンへの接続状態を検査することができる。
請求項2記載の回路基板検査方法および請求項5記載の回路基板検査装置では、端子組に接続される配線パターン個々に供給する規定電圧の組み合わせを変えて消費電流を測定し、組み合わせ毎に測定した消費電流を組み合わせ毎の基準消費電流と比較して集積回路についての接続状態を検査する。したがって、この回路基板検査方法および回路基板検査装置によれば、1つの電圧パターンでは消費電流と基準消費電流との差が微差であって接続状態の検査が困難な集積回路についても、他の電圧パターンでの検査によって接続状態を良好に検査できる可能性が高められるため、寄生ダイオードの有無に関わらず、集積回路のすべての端子についての配線パターンへの接続状態を一層精度良く検査することができる。
請求項3記載の回路基板検査方法および請求項6記載の回路基板検査装置によれば、集積回路の電源端子および基準電位端子を除くすべての端子を端子組として規定したことにより、各規定電圧の電圧パターンを変更することで、集積回路内の各端子に接続されるすべての回路の動作状態を変更したときの消費電流を測定して基準消費電流と比較する検査を実行することができるため、回路基板に実装された集積回路のすべての端子についての配線パターンへの接続状態を、より一層高い精度で検査することができる。
以下、添付図面を参照して、回路基板検査方法および回路基板検査装置の実施の形態について説明する。
回路基板検査装置(以下、「検査装置」ともいう)1は、図1に示すように、電源プローブ2、基準電位(本例ではグランド)プローブ3、検査用プローブ4(本例では、検査用プローブ4a〜4c,4d〜4f)、電源供給部5、電圧供給部6、測定部としての電流計7、処理部8、記憶部9および出力部10を備え、回路基板11に実装された検査対象としての集積回路12の各端子13(本例では一例として8本の端子13a〜13h)についての配線パターン14(本例では一例として、各端子13a〜13hに対応する8本の配線パターン14a〜14h)への接続状態を検査可能に構成されている。
電源プローブ2は、グランドプローブ3と共に、電源供給プローブを構成する。また、電源プローブ2は、後述するようにケーブルを介して電源供給部5の電源出力端子に接続されて、電源供給部5から出力された電源電圧Vccを集積回路12の電源端子(8番の端子)13hに供給する。グランドプローブ3は、後述するようにケーブルを介して電源供給部5の基準電位端子(グランド端子)に接続されて、集積回路12の基準電位端子(本例ではグランド端子)に接続される。また、この電源供給部5のグランド端子は検査装置1内の基準電位(グランド電位)に規定された部位に接続されている。検査用プローブ4は、集積回路12の電源端子13hおよびグランド端子13d(4番の端子)を除く入力端子および出力端子のうちから選択した所定の端子で構成される端子組に接続される。本例では、一例として、電源端子13hおよびグランド端子13dを除くすべての端子13a〜13c(1番から3番の端子),13e〜13f(5番から7番の端子)を選択して、この所定の端子として規定している。このため、本例では、6本の端子13a〜13c,13e〜13fが接続される6本の配線パターン14a〜14c,14e〜14fに対応させて、検査用プローブ4として6本の検査用プローブ4a〜4c,4d〜4f(以下、特に区別しないときには「検査用プローブ4」ともいう)が設けられている。
電源供給部5には、電源プローブ2およびグランドプローブ3がケーブルを介して接続されている。また、電源供給部5は、処理部8によって制御されて、集積回路12を作動させるための電源電圧Vccを発生させると共に、発生させた電源電圧Vccを電源プローブ2およびグランドプローブ3間に供給(出力)する。電圧供給部6には、検査用プローブ4がケーブルを介して接続されている。また、電圧供給部6は、接続された各検査用プローブ4a,4b,4c,4d,4e,4fに対して、処理部8から出力される電圧設定データD1によって検査用プローブ4a,4b,4c,4d,4e,4f毎に規定される電圧(以下「規定電圧」ともいい、電圧値が固定の直流電圧)Va,Vb,Vc,Vd,Ve,Vfを生成して供給する。
電流計7は、一例として電源供給部5と電源プローブ2との間に配設されて、電源供給部5から集積回路12に対して、電源プローブ2を介して供給される電源電流(つまり、集積回路12の消費電流)Iccの電流値I1を測定して、処理部8に出力する。なお、グランドプローブ3と電源供給部5との間に電流計7を配設する構成を採用することもできる。処理部8は、CPUなどで構成されて、電源供給部5および電圧供給部6に対する制御処理と、基板検査処理と、基板検査処理での結果を出力部10に出力する出力処理とを実行する。
記憶部9は、ROMおよびRAMで構成されて、処理部8の動作を規定する動作プログラム、検査用プローブ4毎の規定電圧Va〜Vf、および基準消費電流Irが予め記憶されている。本例では、各検査用プローブ4a〜4fに供給される規定電圧Va〜Vfは、一例として図2に示すように、電圧値が予め規定された規定電圧を組み合わせた第1電圧パターンから第4電圧パターンまでの4種類に規定されている。また、本例では、同図中の「H」は集積回路12の各端子13についての定格電圧の最大値が規定電圧として出力されることを示し、「L」はその最小値が規定電圧として出力されることを示しているが、規定電圧として出力される2つの電圧値としては、これに限定されるものではなく、図2の各電圧パターンで各端子13に規定電圧Va〜Vfが供給されたときに、集積回路12の動作状態が電圧パターン毎に変化する電圧値であれば、任意の電圧(集積回路12における定格電圧の最大値と最小値との間の任意の電圧)とすることができる。また、第1電圧パターンから第4電圧パターンまでの4種類の各電圧パターンを供給したときの基準消費電流Irについても、図2に示すように、電圧パターン毎に記憶されている。なお、本例において基準消費電流Irとは、接続状態が良好な集積回路12に対して図2に示す電圧パターンの規定電圧Va〜Vfを供給したときに測定される消費電流Iccの存在範囲を示すもの、つまり判定基準値(判定基準範囲)であり、本例では一例として、第1電圧パターンでは、基準消費電流IrはA(アンペア)以上に規定され、第2電圧パターンではB(アンペア)以上C(アンペア)以下に規定され、第3電圧パターンではD(アンペア)以上E(アンペア)以下に規定され、第4電圧パターンではF(アンペア)以下に規定されている。また、記憶部9は、処理部8のワークメモリとして機能して、処理部8が電流計7から取得した電流値I1を記憶する。出力部10は、一例として、ディスプレイ装置(例えばLCD)などの表示装置で構成されて、処理部8の実施した基板検査処理の結果を出力(表示)する。
次に、検査装置1の動作と共に、回路基板11に対する検査方法(回路基板検査方法)について、図1〜図3を参照して説明する。
まず、検査の準備段階として、回路基板11に実装された集積回路のうちの検査対象としての集積回路12の各端子13a〜13hが接続される各配線パターン14a〜14hに対して、図1に示すように、電源プローブ2、グランドプローブ3および各検査用プローブ4をそれぞれ接触させる。
次いで、検査装置1を作動させて、図3に示す基板検査処理50を実行させる。この基板検査処理50では、処理部8は、まず、電源供給部5に対する制御を実行して、電源プローブ2への電源電圧Vccの供給を開始させる(ステップ51)。これにより、集積回路12の電源端子13hが対応する配線パターン14hに正常に接続され、かつグランド端子13dが対応する配線パターン14dに正常に接続されている状態では、集積回路12は動作状態に移行する。一方、電源端子13hおよび配線パターン14hと、グランド端子13dおよび配線パターン14dとの少なくとも一方の接続状態が正常でないときには、集積回路12は非動作状態に維持される。電流計7は、電源供給部5から集積回路12に供給される電源電流(集積回路12の消費電流)Iccの電流値I1を繰り返し測定して、測定の都度、測定した電流値I1を処理部8に出力する。
続いて、処理部8は、1つの電圧パターン(一例として第1電圧パターン)についての規定電圧Va〜Vfを読み出して、この規定電圧Va〜Vfを示す電圧設定データD1を電圧供給部6に対して出力する。これにより、電圧供給部6は、入力した電圧設定データD1で特定される規定電圧Va〜Vfを生成して、生成した規定電圧Va〜Vfの対応する検査用プローブ4a〜4fへの供給を開始する(ステップ52)。
次いで、処理部8は、電圧供給部6から各検査用プローブ4a〜4fに対して規定電圧Va〜Vfが供給されている状態での集積回路12の消費電流Iccの電流値I1を入力(測定)して、読み出した電圧パターンに対応させて記憶部9に記憶させる(ステップ53)。処理部8は、記憶部9に記憶されているすべての電圧パターンの読み出しが完了したか否かを判別しつつ(ステップ54)、読み出していない電圧パターンが存在しているときには、上記のステップ52〜ステップ53を繰り返すことにより、図2に示されているすべての電圧パターンについての規定電圧Va〜Vfを検査用プローブ4a〜4fから供給しているとき、つまり規定電圧の組み合わせを変えたときの集積回路12についての消費電流Iccの電流値I1を測定して、記憶部9に記憶させる。
処理部8は、ステップ54において、すべての電圧パターンの読み出しが完了したと判別したときには、電源供給部5に対する制御を実行して、電源プローブ2への電源電圧Vccの供給を停止させると共に、電圧供給部6に対する制御を実行して、各検査用プローブ4への規定電圧Va〜Vfの供給を停止させる(ステップ55)。
次いで、処理部8は、電圧パターン毎に、記憶部9に記憶されている消費電流Iccの電流値I1と基準消費電流Irとを読み出して比較することにより、集積回路12の各端子13と各配線パターン14との接続状態を判別する(ステップ56)。この場合、すべての端子13と配線パターン14との接続状態が良好であるときには、各電圧パターンにおいて測定された消費電流Iccの電流値I1は、すべて、対応する基準消費電流Irの範囲内になる。
一方、端子13a〜13c,13e〜13gのうちの少なくとも1つの端子13と、配線パターン14a〜14c,14e〜14gのうちの対応する配線パターン14との接続状態が不良のとき(端子浮きが発生しているとき)には、この接続不良の端子13から集積回路12内の回路に規定電圧が供給されない結果、この回路の動作状態は、端子13と配線パターン14との接続状態が良好なとき(規定電圧が供給されているとき)とは相違する。このため、この接続状態が不良の状態で測定される消費電流Iccの電流値I1は、端子13a〜13c,13e〜13gが、すべて、対応する配線パターン14a〜14c,14e〜14gと良好に接続しているとき(接続状態が良好のとき)の消費電流Iccの電流値I1とは相違する。この結果、少なくとも1つの電圧パターンにおいて、基準消費電流Irの範囲外となる。また、電源端子13hおよびグランド端子13dのうちの少なくとも一方について、対応する配線パターン14h,14dとの接続状態が良好でないときにも、集積回路12が作動しないため、このときの消費電流Iccの電流値I1は基準消費電流Irの範囲外となる。
したがって、処理部8は、各電圧パターンにおいて測定された消費電流Iccの電流値I1が、すべて対応する基準消費電流Irの範囲内となっているときには、集積回路12の全端子13の配線パターン14への接続状態が正常であると判別し、少なくとも1つの電圧パターンにおいて測定された消費電流Iccの電流値I1が、対応する基準消費電流Irの範囲外となっているときには、集積回路12の端子13の配線パターン14への接続状態に異常が発生していると判別し、この判別結果を集積回路12に対応させて記憶部9に記憶させる。処理部8は、回路基板11に複数の集積回路12が実装されているときには、検査対象とするすべての集積回路12に対して上述した基板検査処理50を実行して、集積回路12毎にその判別結果を記憶部9に記憶させる。最後に、処理部8は、検査を実行した集積回路12についての判別結果を記憶部9から読み出して、出力部10に出力する(ステップ57)。これにより、回路基板11における各集積回路12に対する検査(基板検査処理)が完了する。
このように、この検査装置1および回路基板検査方法では、検査対象としての集積回路12の端子13(入力端子および出力端子)のうちの所定の端子13a〜13c,13e〜13gで構成される端子組にそれぞれ接続される配線パターン14a〜14c,14e〜14gに接触する検査用プローブ4a〜4fに対してこの配線パターン14a〜14c,14e〜14g個々に予め規定された規定電圧Va〜Vfを電圧供給部6から供給しているときの集積回路12の消費電流Iccの電流値I1を電流計7で測定し、処理部8が、この消費電流Iccの電流値I1と基準消費電流Ir(予め測定された接続状態が良好な集積回路12に関する消費電流)とを比較して、集積回路12の各端子13a〜13hについての配線パターン14a〜14hへの接続状態を検査する。
したがって、この検査装置1および回路基板検査方法によれば、寄生ダイオード(集積回路12内において、各端子13と電源ラインとの間、および各端子13とグランドラインとの間に形成されるダイオード)の有無に関わらず、回路基板11に実装された集積回路12のすべての端子13a〜13hについての配線パターン14a〜14hへの接続状態を検査することができる。
また、この検査装置1および回路基板検査方法では、配線パターン14a〜14c,14e〜14g個々に供給する規定電圧Va〜Vfを変更可能に電圧供給部6を構成し、処理部8が、電圧供給部6に対して端子組(端子13a〜13c,13e〜13g)に接続される各配線パターン14a〜14c,14e〜14gに対する個々の規定電圧Va〜Vfの電圧パターン(組み合わせ)を変更させつつ、電圧パターン毎の消費電流Iccの電流値I1を電流計7で測定し、電圧パターン毎に測定した電流値I1を予め測定した電圧パターン毎の基準消費電流Irと比較する。したがって、この検査装置1および回路基板検査方法によれば、1つの電圧パターンでは消費電流Iccの電流値I1と基準消費電流Irとの差が微差であって接続状態の検査が困難な集積回路12についても、他の電圧パターンでの検査によって接続状態を良好に検査できる可能性が高められるため、寄生ダイオードの有無に関わらず、回路基板11に実装された集積回路12のすべての端子13a〜13hについての配線パターン14a〜14hへの接続状態を一層精度良く検査することができる。
また、この検査装置1および回路基板検査方法によれば、集積回路12の電源端子13hおよびグランド端子13dを除くすべての端子13a〜13c,13e〜13gを端子組として規定したことにより、規定電圧Va〜Vfの電圧パターンを変更することで、集積回路12内の各端子13a〜13c,13e〜13gに接続されるすべての回路の動作状態を変更したときの消費電流Iccを測定して基準消費電流Irと比較する検査を実行することができるため、回路基板11に実装された集積回路12のすべての端子13a〜13hについての配線パターン14a〜14hへの接続状態を、より一層高い精度で検査することができる。
なお、1つの電源端子13hを備えた集積回路12を例に挙げて説明したが、複数の電源端子13hを備えた集積回路12に対しては、電源供給部5に電源端子13hと同数の電源プローブ2を接続して、各電源端子13hに各電源電圧Vccを供給することで、複数の電源端子13hを備えた集積回路12についての接続状態を検査することもできる。また、電源供給部5を複数備えた構成とすることにより、電源電圧Vccの異なる複数の電源端子13hを備えた集積回路12に対する検査を実行可能に構成することもできる。
また、規定電圧Va〜Vfについて4種類の電圧パターンを規定して供給する構成について上記したが、電圧パターンの数は1種類以上の任意の数とすることができる。また、すべての端子13のうちの電源端子13hおよびグランド端子13dを除くすべての端子13a〜13c,13e〜13gを端子組の端子として規定する最も好ましい例について上記したが、端子組として規定する端子の数は1以上であれば、任意の数とすることができる。
1 検査装置
2 電源プローブ
3 グランドプローブ
4 検査用プローブ
5 電源供給部
6 電圧供給部
7 電流計
8 処理部
11 回路基板
12 集積回路
13 端子
13d グランド端子
13h 電源端子
14 配線パターン
Icc 消費電流
Ir 基準消費電流
Va〜Vf 規定電圧
Vcc 電源電圧
2 電源プローブ
3 グランドプローブ
4 検査用プローブ
5 電源供給部
6 電圧供給部
7 電流計
8 処理部
11 回路基板
12 集積回路
13 端子
13d グランド端子
13h 電源端子
14 配線パターン
Icc 消費電流
Ir 基準消費電流
Va〜Vf 規定電圧
Vcc 電源電圧
Claims (6)
- 回路基板の配線パターンに各端子が接続されて当該回路基板に実装された検査対象の集積回路における当該各端子と当該配線パターンとの接続状態を検査する回路基板検査方法であって、
前記検査対象の前記集積回路における電源端子および基準電位端子にそれぞれ接続される前記配線パターン間に電源電圧を供給している状態において、当該集積回路の前記各端子のうちの前記電源端子および前記基準電位端子を除く他の端子から選択された所定の端子で構成される端子組にそれぞれ接続される前記配線パターンに電圧値が予め規定された規定電圧を供給したときの当該集積回路の消費電流を測定し、当該測定した消費電流と基準消費電流とを比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する回路基板検査方法。 - 前記端子組に接続される前記配線パターン個々に供給する前記規定電圧の組み合わせを変えて前記消費電流を測定し、当該組み合わせ毎に測定した当該消費電流を当該組み合わせ毎の前記基準消費電流と比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する請求項1記載の回路基板検査方法。
- 前記検査対象の前記集積回路における前記電源端子および前記基準電位端子を除くすべての前記端子を前記端子組として、前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する請求項1または2記載の回路基板検査方法。
- 回路基板の配線パターンに各端子が接続されて当該回路基板に実装された検査対象の集積回路における当該各端子と当該配線パターンとの接続状態を検査する回路基板検査装置であって、
前記検査対象の前記集積回路における電源端子および基準電位端子にそれぞれ接続される配線パターン間に電源電圧を供給する電源供給プローブと、
前記検査対象の前記集積回路の前記各端子のうちの前記電源端子および前記基準電位端子を除く他の端子から選択された所定の端子で構成される端子組にそれぞれ接続される前記配線パターンに接触させられる検査用プローブと、
電圧値が予め規定された規定電圧を前記検査用プローブに供給する電圧供給部と、
前記電源供給プローブを介して前記集積回路に供給される消費電流を測定する測定部と、
前記測定された消費電流と基準消費電流とを比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する処理部とを備えている回路基板検査装置。 - 前記電圧供給部は、前記配線パターン個々に供給する前記規定電圧を変更可能に構成され、
前記処理部は、前記電圧供給部に対して前記端子組に接続される各配線パターンに対する前記個々の規定電圧の組み合わせを変更させつつ、当該組み合わせ毎に前記測定部において測定される前記消費電流を当該組み合わせ毎の前記基準消費電流と比較して前記検査対象の前記集積回路についての前記接続状態を検査する請求項4記載の回路基板検査装置。 - 前記検査対象の前記集積回路における前記電源端子および前記基準電位端子を除くすべての前記端子が前記端子組として規定されている請求項4または5記載の回路基板検査装置。
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