JP2011025441A - 多芯筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記体の交換時に表示部材が折り曲がることを防止でき、しかも、ペン先没入状態の筆記体後端の識別表示部を十分に視認できる多芯筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容する。筆記体6の後端に操作体7を連結する。窓孔41から操作体7を突出させる。操作体6の前端部に前方に開口する取付孔66を設ける。取付孔66の周壁を透明材料により形成する。筆記体5の後端部に筆記体5に対応した識別表示部を有する表示部材7を取り付ける。筆記体5の後端部と操作体6との連結状態において、表示部材7が操作体6の取付孔66に嵌入され、表示部材7が取付孔66の周壁を介して視認可能に構成される。ペン先没入状態における筆記体5の表示部材7の後端が、窓孔41の前端より前方に位置する。窓孔41よりも前方の軸筒2側壁の透視部43を介して表示部材7を視認可能に構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多芯筆記具に関する。詳細には、軸筒内に複数の筆記体を収容した多芯筆記具に関する。
従来この種の多芯筆記具において、例えば、特許文献1には、各々の操作体に前後方向に縦孔を設け、少なくとも各々に縦孔の周壁を透明材料により形成し、各々の筆記体の後端部に識別表示部(例えばインキ色表示部)を有する表示部材を取り付け、各々の筆記体の後端部と各々の操作体との連結状態において、各々の筆記体の表示部材が各々の操作体の縦孔に挿入され、各々の識別表示部を各々の縦孔の周壁を介して視認可能に構成し、且つ、各々の識別表示部を各々の窓孔を介して視認可能に構成した多芯筆記具が記載されている。
特開2009−107227号公報
前記特許文献1の多芯筆記具は、窓孔を介して表示部材の識別表示部を視認する構造であるため、表示部材が長手方向に比較的長くなり、筆記体の交換時に表示部材が折り曲がるおそれがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、筆記体の交換時に表示部材が折り曲がることを防止でき、しかも、ペン先没入状態の筆記体後端の表示部材を十分に視認できる多芯筆記具を提供しようとするものである。尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。本発明で、ペン先突出状態とは、ペン先が軸筒の前端孔から前方に突出した状態をいい、ペン先没入状態とは、ペン先が軸筒内部に没入した状態をいう。
本願の第1の発明は、軸筒2内に複数の筆記体5を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体5を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体5の後端に操作体6を連結し、軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設し、前記各々の窓孔41から径方向外方に前記各々の操作体6を突出させ、一つの操作体6を窓孔41に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体6に連結された筆記体5のペン先51を軸筒2の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体5のペン先51を軸筒2内に没入させる多芯筆記具であって、各々の操作体6の前端部に前方に開口する取付孔66を設け、少なくとも各々の取付孔66の周壁を透明材料により形成し、各々の筆記体5の後端部に各々の筆記体5に対応した識別表示部を有する表示部材7を取り付け、各々の筆記体5の後端部と各々の操作体6との連結状態において、前記各々の表示部材7が各々の操作体6の取付孔66に嵌入され、各々の表示部材7が各々の取付孔66の周壁を介して視認可能に構成され、ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端が、窓孔41の前端より前方に位置するか又は窓孔41の前端と一致し、前記各々の窓孔41よりも前方の軸筒2側壁に透視部43を設け、前記透視部43を介して各々の表示部材7を視認可能に構成したことを要件とする。
前記第1の発明の多芯筆記具1は、ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端が、窓孔41の前端より前方に位置するか又は窓孔41の前端と一致してなることにより、表示部材7の長手寸法を比較的短くすることができ、筆記体5の交換時に表示部材7が折り曲がることを防止できる。また、前記第1の発明の多芯筆記具1は、表示部材7全体を短寸化でき、表示部材7の材料コストを低減させることができる。さらに、前記第1の発明の多芯筆記具1は、前記各々の窓孔41よりも前方の軸筒2側壁(即ち各々の窓孔41前端よりも前方の軸筒2側壁)に透視部43を設け、前記透視部43を介して、ペン先没入状態の筆記体5後端の表示部材7(識別表示部)を十分に視認できる。尚、本発明で、透明とは、無色透明、半透明、または着色透明をいう。
本願の第2の発明は、前記第1の発明の多芯筆記具1において、少なくとも窓孔41よりも前方の軸筒2側壁(即ち少なくとも窓孔41前端よりも前方の軸筒2側壁)を透明材料から形成することによって透視部43が構成されることを要件とする。
前記第2の発明の多芯筆記具1は、透視部43を介して十分に表示部材7(識別表示部)を視認できる。
本願の第3の発明は、前記第1の発明の多芯筆記具1において、窓孔41よりも前方の軸筒2側壁(即ち窓孔41前端よりも前方の軸筒2側壁)に径方向に貫通する小孔を形成することによって透視部43が構成されることを要件とする。
前記第3の発明の多芯筆記具1は、透視部43を介して十分に表示部材7(識別表示部)を視認できる。
(識別表示部)
尚、本発明で、前記識別表示部は、インキ色表示、ペン先サイズ表示、ペン先種類表示、または筆跡幅表示等が挙げられる。前記インキ色表示は、筆記体5内に収容されたインキの色を表示する。前記ペン先サイズ表示は、筆記体5前端のペン先のサイズを表示する。前記ペン先種類表示は、筆記体5前端のペン先の種類を表示する。前記筆跡幅表示は、筆記体5のペン先による筆跡の幅を表示する。
本発明の多芯筆記具によれば、筆記体の交換時に表示部材が折り曲がることを防止でき、しかも、ペン先没入状態の筆記体後端の表示部材を十分に視認できる。
本発明の第1の実施の形態の正面図である。 図1の分離状態を示す正面図である。 図1及び図6の操作体と筆記体の連結状態を示す要部縦断面図である。 図1及び図6の操作体と筆記体の連結状態を示す要部正面図である。 図1及び図6の操作体と筆記体の分離状態を示す要部縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態の正面図である。 図1の分離状態を示す正面図である。
<第1の実施の形態>
図1乃至図5に本発明の第1の実施の形態を示す。
図1は、本実施の形態のペン先没入状態を示す。図2は、筆記体5と軸筒2との分離状態を示す。図3及び図4は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との連結状態を説明するものである。図5は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との分離状態を説明するものである。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(例えば2本〜4本)の筆記体5が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体5は、各々の弾発体8(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または嵌合により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、各々の筆記体5のペン先51が突出可能な前端孔が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。前記後軸4の後部の側壁には、複数本(収容する筆記体5の本数に応じた本数)の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設される。前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁外面には、クリップ42が設けられる。
前記前軸3は不透明な合成樹脂により形成され、前記後軸4は透明材料(例えば、無色透明、半透明または有色透明の合成樹脂)により形成される。前記後軸4を透明材料により形成したことにより、後軸4の内部を外部より視認可能となり、少なくとも各々の窓孔41前端よりも前方の軸筒2の側壁には透視部43が形成される。尚、これ以外にも、本発明では、軸筒2全体(前軸3及び後軸4)を透明材料(例えば、無色透明、半透明または有色透明の合成樹脂)により形成してもよい。
(筆記体)
前記各々の筆記体5は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先51)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管52とからなる。本実施の形態では、インキ収容管52は、透明材料(例えば、無色透明、半透明または有色透明の合成樹脂)により構成される。
前記インキ収容管52の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管52内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
また、前記水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキをインキ収容管52内に収容する場合、その前端に取り付けられる前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールを弾発体等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成が採用される。また、ボールペンチップは、インキ収容管52の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管52の前端開口部に固着される。
(表示部材)
前記インキ収容管52の後端部開口部内面には、表示部材7の前端部71が圧入固着される。前記表示部材7の前端部71より後方には、鍔状の係止部72が一体に形成される。前記係止部72の後方には、棒状の後端部73が一体に形成される。前記係止部72及び後端部73が、筆記体5後端(インキ収容管52後端)より後方に突出される。前記表示部材7は、インキ収容管52内のインキの色と略同じ色に着色され、前記表示部材7全体が識別表示部(インキ色表示)を構成する。前記表示部材7の外径(即ち、前端部71の外径、係止部72の外径、及び後端部73の外径)は、筆記体5の外径(インキ収容管52の外径)より小さく設定される。
(操作体)
前記各々の筆記体5の後端(即ちインキ収容管52の後端)には、操作体6が取り付けられる。前記各々の操作体6の全体は、無色透明の合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等)により形成される。前記各々の操作体6の外面には、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部61と、該操作部61の反対側に設けられる後側突出部63と、該操作部61の反対側の後側突出部63の前方に設けられる前側突出部62と、前端部に形成される鍔部64とが一体に形成される。また、前記各々の操作体6の前端部には、前方に開口する取付孔66が形成される。
前記各々の取付孔66に、前記各々の筆記体5の表示部材7(識別表示部)の棒状の後端部73外面が嵌入される。前記各々の表示部材7の後端部が、各々の取付孔66の透明な周壁を通して外部より視認可能となる。前記各々の取付孔66に前記表示部材7のみが嵌入され、前記各々の取付孔66には筆記体5の後端部は挿入されない。前記表示部材の係止部72の前面がインキ収容管52の後端に当接され、前記表示部材の係止部72の後面が操作体6の前端に当接される。
前記表示部材7の前端部71と筆記体5(インキ収容管52)の後端開口部との固着は、前記表示部材7の後端部73と操作体6の取付孔66との間の嵌合よりも、強く固着され、それにより、筆記体5の交換時、操作体6から表示部材7を容易に取り除くことができる。また、前記表示部材7の後端部73の外面に外向突起(例えば、環状突起または複数個が周状に分散される突起)を設け、前記操作体6の取付孔66の内面に、前記後端部73外面の外向突起(例えば、複数個が周状に分散される突起または環状突起)と乗り越え嵌合可能な内向突起を設けてもよい。それにより、表示部材7の前端部71と操作体6の取付孔66との容易な着脱が可能となる。
前記各々の操作体6の鍔部64の前面には、各々の弾発体8の後端が係止される。また、前記各々の操作体6の両方の側面には抜け止め突起65が形成される。前記抜け止め突起65は窓孔41の両方の側壁内面に係合可能である。
ペン先没入状態にある筆記体5の後端に連結された操作体6の前側突出部62は、その操作体6の操作部61を前方にスライド操作した際、先にペン先突出状態にある他の筆記体5の後端に連結された操作体6の後側突出部63と当接され、他の筆記体5のペン先突出状態が解除される。
ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端は、窓孔41の前端より前方に位置するか又は窓孔41の前端と一致する。即ち、ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端(具体的には後端部73の後端)は、窓孔41から後方に突出せず、窓孔41を介して視認できない。
(筆記体の交換)
本実施の形態の多芯筆記具1において、図2に示すように、筆記体5を交換する際、前軸3と後軸4とを分離し、筆記体5の後端部の表示部材7(識別表示部)を操作体6の取付孔66から抜き取り、その後、新たな筆記体5の後端部の表示部材7(識別表示部)を操作体6の取付孔66に嵌入する。
(本実施の形態の作用効果)
本実施の形態の多芯筆記具1は、ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端が、窓孔41の前端より前方に位置するか又は窓孔41の前端と一致してなることにより、表示部材7の長手寸法を比較的短くすることができ、筆記体5の交換時に表示部材7が折り曲がることを防止できる。また、本実施の形態の多芯筆記具1は、表示部材7全体を短寸化でき、表示部材7の材料コストを低減させることができる。さらに、本実施の形態の多芯筆記具1は、前記各々の窓孔41よりも前方の軸筒2側壁に透視部43を設け、前記透視部43を介して、ペン先没入状態の筆記体5後端の表示部材7(識別表示部)を十分に視認できる。特に、本実施の形態の多芯筆記具1は、操作体6を透明材料により形成し、且つ、インキ収容管52を透明材料により形成し、且つ、後軸4全体を透明材料により形成したことにより、表示部材7全体が外部より視認可能となる。
<第2の実施の形態>
図6、図7、図3、図4、及び図5に本発明の第2の実施の形態を示す。図3、図4、図5は第1の実施の形態と共通である。図6は、本実施の形態のペン先没入状態を示す。図7は、筆記体5と軸筒2との分離状態を示す。図3及び図4は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との連結状態を説明するものである。図5は、軸筒2を省略し、操作体6と筆記体5との分離状態を説明するものである。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(例えば2本〜4本)の筆記体5が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体5は、各々の弾発体8(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または嵌合により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、各々の筆記体5のペン先51が突出可能な前端孔が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。前記後軸4の後部の側壁には、複数本(収容する筆記体5の本数に応じた本数)の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設される。前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁外面には、クリップ42が設けられる。
前記前軸3及び前記後軸4は不透明な合成樹脂により形成される。前記各々の窓孔41前端よりも前方の後軸4の側壁には、小孔(具体的には円形の小孔)よりなる透視部43が形成される。前記小孔の形状は、円形の他、楕円形、三角形、四角形、多角形、直線状スリット、屈曲状スリット、曲線状スリット、あるいはこれらの組合せ等、何れであってもよい。また、前記小孔は、窓孔41と連通していてもよい。前記小孔が窓孔41と連通する場合、前記小孔の幅寸法は、窓孔41の幅寸法より小さく設定される。また、前記小孔は複数、設けてもよい。
(筆記体)
前記各々の筆記体5は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先51)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管52とからなる。本実施の形態では、インキ収容管52は、透明または半透明の合成樹脂により構成される。
前記インキ収容管52の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管52内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
また、前記水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキをインキ収容管52内に収容する場合、その前端に取り付けられる前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールを弾発体等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成が採用される。また、ボールペンチップは、インキ収容管52の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管52の前端開口部に固着される。
(表示部材)
前記インキ収容管52の後端部開口部内面には、表示部材7の前端部71が圧入固着される。前記表示部材7の前端部71より後方には、鍔状の係止部72が一体に形成される。前記係止部72の後方には、棒状の後端部73が一体に形成される。前記係止部72及び後端部73が、筆記体5後端(インキ収容管52後端)より後方に突出される。前記表示部材7は、インキ収容管52内のインキの色と略同じ色に着色され、前記表示部材7全体が識別表示部(インキ色表示)を構成する。前記表示部材7の外径(即ち、前端部71の外径、係止部72の外径、及び後端部73の外径)は、筆記体5の外径(インキ収容管52の外径)より小さく設定される。
(操作体)
前記各々の筆記体5の後端(即ちインキ収容管52の後端)には、操作体6が取り付けられる。前記各々の操作体6の全体は、無色透明の合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等)により形成される。前記各々の操作体6の外面には、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部61と、該操作部61の反対側に設けられる後側突出部63と、該操作部61の反対側の後側突出部63の前方に設けられる前側突出部62と、前端部に形成される鍔部64とが一体に形成される。また、前記各々の操作体6の前端部には、前方に開口する取付孔66が形成される。
前記各々の取付孔66に、前記各々の筆記体5の表示部材7(識別表示部)の棒状の後端部73外面が嵌入される。前記各々の表示部材7の後端部73が、各々の取付孔66の透明な周壁を通して外部より視認可能となる。前記各々の取付孔66に前記表示部材7のみが嵌入され、前記各々の取付孔66には筆記体5の後端部は挿入されない。前記表示部材の係止部72の前面がインキ収容管52の後端に当接され、前記表示部材の係止部72の後面が操作体6の前端に当接される。
前記表示部材7の前端部71と筆記体5(インキ収容管52)の後端開口部との固着は、前記表示部材7の後端部73と操作体6の取付孔66との間の嵌合よりも、強く固着され、それにより、筆記体5の交換時、操作体6から表示部材7を容易に取り除くことができる。また、前記表示部材7の後端部73の外面に外向突起(例えば、環状突起または複数個が周状に分散される突起)を設け、前記操作体6の取付孔66の内面に、前記後端部73外面の外向突起(例えば、複数個が周状に分散される突起または環状突起)と乗り越え嵌合可能な内向突起を設けてもよい。それにより、表示部材7の前端部71と操作体6の取付孔66との容易な着脱が可能となる。
前記各々の操作体6の鍔部64の前面には、各々の弾発体8の後端が係止される。また、前記各々の操作体6の両方の側面には抜け止め突起65が形成される。前記抜け止め突起65は窓孔41の両方の側壁内面に係合可能である。
ペン先没入状態にある筆記体5の後端に連結された操作体6の前側突出部62は、その操作体6の操作部61を前方にスライド操作した際、先にペン先突出状態にある他の筆記体5の後端に連結された操作体6の後側突出部63と当接され、他の筆記体5のペン先突出状態が解除される。
ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端は、窓孔41の前端より前方に位置するか又は窓孔41の前端と一致する。即ち、ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端(具体的には後端部73の後端)は、窓孔41から後方に突出せず、窓孔41を介して視認できない。
(筆記体の交換)
本実施の形態の多芯筆記具1において、図2に示すように、筆記体5を交換する際、前軸3と後軸4とを分離し、筆記体5の後端部の表示部材7(識別表示部)を操作体6の取付孔66から抜き取り、その後、新たな筆記体5の後端部の表示部材7(識別表示部)を操作体6の取付孔66に嵌入する。
(本実施の形態の作用効果)
本実施の形態の多芯筆記具1は、ペン先没入状態における各々の筆記体5の表示部材7の後端が、窓孔41の前端より前方に位置するか又は窓孔41の前端と一致してなることにより、表示部材7の長手寸法を比較的短くすることができ、筆記体5の交換時に表示部材7が折り曲がることを防止できる。また、本実施の形態の多芯筆記具1は、表示部材7全体を短寸化でき、表示部材7の材料コストを低減させることができる。さらに、本実施の形態の多芯筆記具1は、前記各々の窓孔41よりも前方の軸筒2側壁に透視部43を設け、前記透視部43を介して、ペン先没入状態の筆記体5後端の表示部材7(識別表示部)を十分に視認できる。
1 多芯筆記具
2 軸筒
3 前軸
4 後軸
41 窓孔
42 クリップ
43 透視部
5 筆記体
51 ペン先(ボールペンチップ)
52 インキ収容管
6 操作体
61 操作部
62 前側突出部
63 後側突出部
64 鍔部
65 抜け止め突起
66 取付孔
7 表示部材(識別表示部)
71 前端部
72 係止部
73 後端部

Claims (3)

  1. 軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させる多芯筆記具であって、
    各々の操作体の前端部に前方に開口する取付孔を設け、少なくとも各々の取付孔の周壁を透明材料により形成し、各々の筆記体の後端部に各々の筆記体に対応した識別表示部を有する表示部材を取り付け、各々の筆記体の後端部と各々の操作体との連結状態において、前記各々の表示部材が各々の操作体の取付孔に嵌入され、各々の表示部材が各々の取付孔の周壁を介して視認可能に構成され、ペン先没入状態における各々の筆記体の表示部材の後端が、窓孔の前端より前方に位置するか又は窓孔の前端と一致し、前記各々の窓孔よりも前方の軸筒側壁に透視部を設け、前記透視部を介して各々の表示部材を視認可能に構成したことを特徴とする多芯筆記具。
  2. 少なくとも窓孔よりも前方の軸筒側壁を透明材料から形成することによって透視部が構成される請求項1記載の多芯筆記具。
  3. 窓孔よりも前方の軸筒側壁に径方向に貫通する小孔を形成することによって透視部が構成される請求項1記載の多芯筆記具。
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