JP2008073934A - 多芯筆記具及びそれに用いる筆記体 - Google Patents
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Abstract
【課題】筆記体の交換時、操作体のボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示と対応しない筆記体を誤って操作体に連結をするおそれがない多芯筆記具及び多芯筆記具用筆記体を提供する。
【解決手段】軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容する。各々の筆記体6を弾発体8により後方に付勢する。各々の筆記体6の後端に、各々の筆記体6に対応した操作体7を連結し、軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設する。各々の窓孔41から径方向外方に各々の操作体7を突出させる。筆記体6のペン先が前端に回転可能なボールを備えたボールペンチップからなる。操作体7の外面に、ボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示部10を設ける。筆記体6と前記操作体7とを、連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成する。
【選択図】 図6
【解決手段】軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容する。各々の筆記体6を弾発体8により後方に付勢する。各々の筆記体6の後端に、各々の筆記体6に対応した操作体7を連結し、軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設する。各々の窓孔41から径方向外方に各々の操作体7を突出させる。筆記体6のペン先が前端に回転可能なボールを備えたボールペンチップからなる。操作体7の外面に、ボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示部10を設ける。筆記体6と前記操作体7とを、連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、多芯筆記具及びそれに用いる筆記体に関する。詳細には、軸筒内に複数の筆記体を収容した多芯筆記具及びそれに用いる筆記体(多芯筆記具用筆記体)に関する。
従来この種の筆記具において、特許文献1には、操作部(本願の操作体に相当)に転写ボールのボール径を示す表示部を施すことが開示されている。
実用新案登録第304966号公報
前記従来の多芯筆記具において、筆記体を交換する際、操作体を軸筒内に残した状態で筆記体のみを軸筒から取り出し、新たな筆記体に交換する。それにより、前記従来の多芯筆記具は、筆記体の交換時において、筆記体の後端に、ボール外径表示を有する操作体を備えないため、誤って操作体のボール径表示と対応しない筆記体を操作体に連結してしまうおそれがある。
また、前記従来の多芯筆記具において、ボール外径を示す表示部は、ペン先突出操作前に、ペン先没入状態の複数の筆記体の中から好みの外径を有するペン先のボールを備えた筆記体を選択するためのものである。そのため、ペン先突出状態におけるボール外径表示については考慮されていない。したがって、前記従来の多芯筆記具は、ペン先突出状態において、ボール径の確認が容易でなく、ボール径を確認したい場合、再度、ペン先を没入させて表示部を確認する手間を要した。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、筆記体の交換時、操作体のペン先前端の大きさまたはボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示と対応しない筆記体を誤って操作体に連結をするおそれがない多芯筆記具及び多芯筆記具用筆記体を提供しようとするものである。また、ペン先突出状態においても、ペン先前端の大きさまたはボールペンチップ前端のボールの外径を容易に確認できる多芯筆記具を提供しようとするものである。尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とは反対側を指す。
[1]本願の第1の発明は、軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体6を弾発体8により後方に付勢し、前記各々の筆記体6の後端に、各々の筆記体6に対応した操作体7を連結し、軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設し、前記各々の窓孔41から径方向外方に前記各々の操作体7を突出させ、一つの操作体7を窓孔41に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体7に連結された筆記体6のペン先61を軸筒2の前端孔31から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体6のペン先61を軸筒2内に没入させる多芯筆記具であって、前記操作体7の外面に、ペン先61前端の大きさを示す表示部10を設け、前記筆記体6と前記操作体7とを、連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成したことを特徴とする。
前記第1の発明の多芯筆記具1は、筆記体6の交換時、筆記体6と操作体7とが連結状態にあるため、誤って操作体7のペン先61前端の大きさの表示と対応しない筆記体6を操作体7に連結をするおそれがない。尚、前記多芯筆記具1(第1の発明)において、表示部10は、印刷、シール貼付、刻設、凹設、凸設などの手段により設けられる。前記ペン先61前端の大きさは、例えば、ペン先61がボールペンチップの場合、ボールペンチップ前端のボールの大きさまたは外径が採用され、ペン先61がシャープペンシルの場合、鉛芯の太さまたは外径が採用される。前記表示部10において、ペン先61前端の大きさを表示するものとして、例えば、ペン先61前端の外径等の寸法を示す数字、またはペン先61前端の大小を識別する文字、記号、図形等が挙げられる。
[2]本願の第2の発明は、軸筒2内に複数の筆記体6を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体6を弾発体8により後方に付勢し、前記各々の筆記体6の後端に、各々の筆記体6に対応した操作体7を連結し、軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔41を径方向に貫設し、前記各々の窓孔41から径方向外方に前記各々の操作体7を突出させ、一つの操作体7を窓孔41に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体7に連結された筆記体6のペン先61を軸筒2の前端孔31から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体6のペン先61を軸筒2内に没入させる多芯筆記具であって、筆記体6のペン先61が前端に回転可能なボールを備えたボールペンチップからなり、前記操作体7の外面に、ボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示部10を設け、前記筆記体6と前記操作体7とを、連結状態で、軸筒2内から取り外し可能且つ軸筒2内に挿入可能に構成したことを特徴とする。
前記第2の発明の多芯筆記具1は、筆記体6の交換時、筆記体6と操作体7とが連結状態にあるため、誤って操作体7のボールペンチップ前端のボールの外径の表示と対応しない筆記体6を操作体7に連結をするおそれがない。尚、前記多芯筆記具1(第2の発明)において、表示部10は、印刷、シール貼付、刻設、凹設、凸設などの手段により設けられる。
[3] 本願の第3の発明は、前記第1または第2の発明において、ペン先61が前端孔31から突出した状態及びペン先61が軸筒2内に没入した状態において、前記表示部10が外部より視認可能であることを特徴とする。
前記第3の発明の多芯筆記具1は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても、ペン先61前端の大きさ(例えば、ボール外径、鉛芯外径)を容易に確認できる。特に、ペン先突出状態において、ペン先61前端の大きさを確認したい場合、再度、ペン先61を没入させて表示部10を確認する手間を要さず、表示部10の確認が容易となる。前記第3の発明は、ペン先61が前端孔31から突出した状態において、表示部10が外部より視認可能な構成として、例えば、ペン先突出状態の表示部10が位置する軸筒2側壁を透明にする構成、またはペン先突出状態の表示部10が位置する軸筒2側壁に孔を設ける構成が挙げられる。
[4] 本願の第4の発明は、前記第1または第2の発明において、ペン先61が前端孔31から突出した状態及びペン先61が軸筒2内に没入した状態において、前記窓孔41を通して、前記表示部10が外部より視認可能であることを特徴とする。
前記第4の発明の多芯筆記具1は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても、ペン先61前端の大きさ(例えば、ボール外径、鉛芯外径)を確実に視認できる。特に、ペン先突出状態において、ペン先61前端の大きさを確認したい場合、再度、ペン先61を没入させて表示部10を確認する手間を要さず、ペン先61前端の大きさの視認が容易となる。
[5] 本願の第5の発明は、前記第1、第2、第3または第4の発明において、前記操作体7を合成樹脂の成形体により構成するとともに表示部10を操作体7の外面に一体に形成し、前記表示部10がペン先61前端の大きさまたはボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示11を備え、前記表示11を凹設または凸設により形成してなることを特徴とする。
前記第5の発明の多芯筆記具1は、操作体7の外面に明確な表示11を形成でき、表示11の識別が容易となる。尚、前記表示11は、ペン先61前端の大きさまたはボールペンチップ前端のボールの外径を示すものであれば、いずれであってもよく、例えば、数字、文字、図形、記号等が挙げられる。
[6]本願の第6の発明は、前記第1、第2、第3、第4または第5の発明において、前記表示部10が、ペン先61前端の大きさまたはボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示11と、該表示11の周囲の背景12とからなり、前記表示11と背景12のいずれか一方を平滑面(光沢面)にし、他方を粗面(シボ面または梨地面)にしたことを特徴とする。
前記第6の発明の多芯筆記具1は、表示11と背景12とのコントラストが明確となり、一層、表示11の識別が容易となる。
[7]本願の第7の発明は、前記第6の発明において、前記背景12が、表示11を包囲する枠状の周縁部13を備えることを特徴とする。
前記第7の発明の多芯筆記具1は、操作体7の外面において表示部10が際立ち、一層、表示部10の視認が容易となる。
[8]本願の第8の発明は、使用時に軸筒2内に複数本が収容され、各々の後端に連結した操作体7を軸筒2の側壁より突出させ、前記操作体7を前方にスライド操作することにより軸筒2の前端からペン先61を出没させる多芯筆記具用筆記体であって、軸筒2内に収容される前の状態において、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップと、該ボールペンチップが前端に固着され且つ内部にインキが収容されたインキ収容管62と、該インキ収容管62の後端に連結され且つインキ収容管62内のインキの色に着色された操作体7とからなり、前記操作体7の外面に、前記ボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示部10を設けたことを特徴とする。
前記第8の発明の多芯筆記具用筆記体6は、筆記体6の交換時、筆記体6と操作体7とが連結状態にあるため、誤って操作体7のボールペンチップ前端のボールの外径の表示11と対応しない筆記体6を操作体7に連結をするおそれがない。
尚、本発明で、軸筒2内に収容する筆記体6の本数は、2本以上であればよく、具体的には、2本、3本、4本、5本、6本等が挙げられる。尚、本発明で、筆記体6と操作体7とを連結状態にするために、筆記体6と操作体7とを一体に形成すること(即ち一部材により構成すること)も可能である。
請求項1の多芯筆記具によれば、筆記体の交換時、誤って操作体のペン先前端の大きさの表示と対応しない筆記体を操作体に連結をするおそれがない。
請求項2の多芯筆記具によれば、筆記体の交換時、誤って操作体のボール外径の表示と対応しない筆記体を操作体に連結をするおそれがない。
請求項3の多芯筆記具によれば、ペン先突出状態においても、ボール外径を容易に確認できる。
請求項4の多芯筆記具によれば、ペン先突出状態においても、ボール外径を確実に視認できる。
請求項5の多芯筆記具によれば、表示の識別が容易となる。
請求項6の多芯筆記具によれば、表示の識別が容易となる。
請求項7の多芯筆記具によれば、表示部の視認が容易となる。
請求項8の多芯筆記具によれば、筆記体の交換時、誤って操作体のボール外径の表示と対応しない筆記体を操作体に連結をするおそれがない。
[第1の実施の形態]
図1乃至図13に本発明の多芯筆記具1及びそれに用いる筆記体6(多芯筆記具用筆記体)の第1の実施の形態を示す。本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(具体的には2本)の筆記体6が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体6は、弾発体8(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
図1乃至図13に本発明の多芯筆記具1及びそれに用いる筆記体6(多芯筆記具用筆記体)の第1の実施の形態を示す。本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(具体的には2本)の筆記体6が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体6は、弾発体8(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または圧入により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、筆記体6のペン先61が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記軸筒2は、先細状の円筒体からなる前軸3と、該前軸3の後端部と螺合または圧入により取り付けられる円筒状の後軸4とからなる。前記前軸3の前端には、筆記体6のペン先61が突出可能な前端孔31が軸方向に貫設される。前記前軸3及び後軸4は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記後軸4の後部の側壁には、複数本(具体的には2本)の前後方向に延びる細長状の窓孔41が、径方向に貫設される。前記2本の窓孔41は、互いに、軸線に対して対称の位置に形成される。また、前記後軸4の後端部には、軸方向に貫通し且つ径方向外方に開口する開口部42が形成される。前記開口部42は、後軸4の後端(即ち軸筒2の後端)において窓孔41と連通され、それにより、窓孔41後端が後方に切り欠かれ後方に開口されている。一方、前記窓孔41の前端は常時閉鎖されている。
前記開口部42の両側の内壁には、操作体7の挿入時、操作体7の側面と摺動し、操作体7の側面の向きを規制するガイド部421が形成される。さらに、前記ガイド部421には、操作体7の抜け止め突起76が挿入可能な凹部421aが形成される。前記ガイド部421は、操作体7の操作部71が径方向外方に向いた状態でのみ、挿入可能な形状に設定される。
また、前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁内面には、前後方向に延びるリブよりなる係止壁部43が形成され、前記係止壁部43に、ペン先61が突出した際の筆記体6の操作体7の後端が係止される。
前記後軸4の窓孔41の相互間の側壁外面には、クリップ44が設けられる。
(蓋部)
前記後軸4の後端部には、前記開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられる。前記蓋部5の一端部は、クリップ44基部に、ヒンジ部52により回動自在に接続される。前記ヒンジ部52は、ペン先下向きでクリップ44を正面視したときのクリップ44の左右方向に延設され、それにより、前記蓋部5は、略前後方向に回動自在となる。前記蓋部5の前面には、当接壁部51が形成される。前記当接壁部51に、没入状態の筆記体6の後端に連結された各々の操作体7の後端が、当接される。本実施の形態では、前記ヒンジ部52は、具体的には、回動軸により回動自在に接続される構成が採用されているが、これ以外にも、屈曲変形可能な可撓性を有する連結部または薄肉部により一体に接続される構成であってもよい。
前記後軸4の後端部には、前記開口部42を開閉自在にする蓋部5が回動自在に設けられる。前記蓋部5の一端部は、クリップ44基部に、ヒンジ部52により回動自在に接続される。前記ヒンジ部52は、ペン先下向きでクリップ44を正面視したときのクリップ44の左右方向に延設され、それにより、前記蓋部5は、略前後方向に回動自在となる。前記蓋部5の前面には、当接壁部51が形成される。前記当接壁部51に、没入状態の筆記体6の後端に連結された各々の操作体7の後端が、当接される。本実施の形態では、前記ヒンジ部52は、具体的には、回動軸により回動自在に接続される構成が採用されているが、これ以外にも、屈曲変形可能な可撓性を有する連結部または薄肉部により一体に接続される構成であってもよい。
前記蓋部5の他端部の前面には、係合部53が設けられる(具体的には係合凹部または係合孔部が形成される)。後軸4の後端には、前記係合部53と係合可能な被係合部45が設けられる(具体的には係合凸部が突設される)。前記係合部53(係合凹部または係合孔部)の内面(具体的には径方向内面)には、内向突起が形成され、一方、前記被係合部45(係合凸部)の外面(具体的には径方向外面)には、前記内向突起と乗り越え係止可能な外向突起が形成される。
前記係合部53と前記被係合部45とは、蓋部5が開口部42を閉鎖した際、互いに係合状態にあり(具体的には内向突起と外向突起が乗り越え係止状態にあり)、弾発体8の後方への付勢による操作体7と蓋部5前面の当接壁部51との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部5が開くことはない。
また、前記係合部53と被係合部45の構成以外にも、前記係合部53が係合凸部よりなり、前記被係合部45が係合凹部または係合孔部からなる構成でもよい。前記係合部53と被係合部45の構成は、一方が凸部であり且つ他方が凹部または孔部である構成により、後方に開口された窓孔41により複数に分割された軸筒2後端部(後軸4後端部)が、径方向及び周方向に変形することが抑えられ、筆記使用時(開口部42の閉鎖時)、窓孔41の形状を適正に維持できる。
(筆記体)
前記各々の筆記体6は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先61)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管62とからなる。前記インキ収容管62の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管62内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
前記各々の筆記体6は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先61)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管62とからなる。前記インキ収容管62の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管62内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
また、前記水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキをインキ収容管62内に収容する場合、その前端に取り付けられる前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールを弾発体等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成が採用される。また、ボールペンチップは、インキ収容管62の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管62の前端開口部に固着される。
(操作体)
前記各々の筆記体6の後端(即ちインキ収容管62の後端開口部)には、操作体7が取り付けられる。前記各々の操作体7は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部71と、該操作部71の反対側に設けられる後側突出部73と、該操作部71の反対側の後側突出部73の前方に設けられる前側突出部72と、前端部に形成され且つインキ収容管62の後端開口部に嵌入される嵌入部74と、該嵌入部74の後方に形成される鍔部75とを備える。前記嵌入部74は、インキ収容管62の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管62の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管62の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部75の前面には、弾発体8の後端が係止される。また、前記操作体7の両方の側面には抜け止め突起76が形成される。前記抜け止め突起76は窓孔41の両方の側壁内面に係合可能である。
前記各々の筆記体6の後端(即ちインキ収容管62の後端開口部)には、操作体7が取り付けられる。前記各々の操作体7は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔41から外部に突出する操作部71と、該操作部71の反対側に設けられる後側突出部73と、該操作部71の反対側の後側突出部73の前方に設けられる前側突出部72と、前端部に形成され且つインキ収容管62の後端開口部に嵌入される嵌入部74と、該嵌入部74の後方に形成される鍔部75とを備える。前記嵌入部74は、インキ収容管62の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管62の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管62の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部75の前面には、弾発体8の後端が係止される。また、前記操作体7の両方の側面には抜け止め突起76が形成される。前記抜け止め突起76は窓孔41の両方の側壁内面に係合可能である。
筆記体6のペン先61が没入状態のとき、その筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、蓋部5の前面に形成された当接壁部51に当接される。一方、筆記体6のペン先61が突出状態のとき、その筆記体6に取り付けられた操作体7の後端部は、軸筒2の内壁に形成された係止壁部43に係止される。
ペン先没入状態にある筆記体6の後端に連結された操作体7の前側突出部72は、その操作体7の操作部71を前方にスライド操作した際、先にペン先突出状態にある他の筆記体6の後端に連結された操作体7の後側突出部73と当接され、他の筆記体6のペン先突出状態が解除される。
前記各々の操作体7は、連結される筆記体6の内部(即ちインキ収容管62内部)に収容されたインキの色と略同じ色に着色される。具体的には、前記操作体7の各々は、連結される筆記体6のインキ色と略同じ色に着色された合成樹脂の成形体からなる。それにより、前記操作体7は、インキ色表示からなる識別表示を有する。例えば、インキ色が黒色の筆記体6に連結する操作体7は黒色に着色され、インキ色が青色の筆記体6に連結する操作体7は青色に着色され、インキ色が赤色の筆記体6に連結する操作体7は赤色に着色され、インキ色が緑色の筆記体6に連結する操作体7は緑色に着色される。本実施の形態では、インキ色の互いに異なる2本の筆記体6を軸筒2内に収容している。
特に、インキ収容管62が不透明材料からなる構成の場合、またはインキ収容管62が透明材料からなるとともに内部のインキが染料インキである構成の場合、内部のインキ色を外部より視認することが困難であるが、操作体7をインキの色と略同じ色に着色したことが有効に作用し、軸筒2外部に存在する交換前の筆記体6において、内部のインキ色を外部より容易に識別できる。
(表示部)
前記各々の操作体7の外面には、ボールペンチップ前端のボールの外径寸法(直径)を表す表示部10が一体成形により形成される。前記表示部10は、操作部71側(即ち前側突出部72及び後側突出部73の反対側)の外面に形成される。本実施の形態では、前記表示部10は、鍔部75後方且つ操作部71前方の位置(即ち鍔部75と操作部71との間)の操作部71側の外面に形成されている。これ以外にも、前記表示部10は、操作部71の側面に形成してもよい。
前記各々の操作体7の外面には、ボールペンチップ前端のボールの外径寸法(直径)を表す表示部10が一体成形により形成される。前記表示部10は、操作部71側(即ち前側突出部72及び後側突出部73の反対側)の外面に形成される。本実施の形態では、前記表示部10は、鍔部75後方且つ操作部71前方の位置(即ち鍔部75と操作部71との間)の操作部71側の外面に形成されている。これ以外にも、前記表示部10は、操作部71の側面に形成してもよい。
前記表示部10は、表示11と、該表示11の周囲の背景12とからなる(図13参照)。
前記表示11は、ボールペンチップ前端のボールの外径の表示するものであり、例えば、ボールの外径が0.3mm、0.4mm、0.5mm等の場合、その表示11は、「0.3」「0.4」「0.5」からなる数字が採用される。本実施の形態では、前記表示11は、前方から後方に向かって軸方向に読むように配設されている。これ以外にも、前記表示11は、後方から前方に向かって軸方向に読むように配設されてもよいし、左右方向(周方向)に読むように配設されてもよい。前記表示11に採用される数字は、例えば、アラビア数字、ローマ数字、漢数字等が挙げられる。また、前記表示11に採用される数字は、例えば、単位を省略したものの他、小数点以下を省略したものでもよい。
前記表示11は、ボールペンチップ前端のボールの外径の表示するものであり、例えば、ボールの外径が0.3mm、0.4mm、0.5mm等の場合、その表示11は、「0.3」「0.4」「0.5」からなる数字が採用される。本実施の形態では、前記表示11は、前方から後方に向かって軸方向に読むように配設されている。これ以外にも、前記表示11は、後方から前方に向かって軸方向に読むように配設されてもよいし、左右方向(周方向)に読むように配設されてもよい。前記表示11に採用される数字は、例えば、アラビア数字、ローマ数字、漢数字等が挙げられる。また、前記表示11に採用される数字は、例えば、単位を省略したものの他、小数点以下を省略したものでもよい。
本実施の形態では、前記背景12は、操作体7の外面に凹設される。即ち、前記背景12は、操作体7の外面から内方に凹んだ形状に形成される。一方、前記表示11は、前記背景12に凸設される。即ち、前記表示11は、背景12から外方に突出した形状に形成される。また、前記背景12は、表示11を包囲する枠状の周縁部13を備える。前記背景12の底面は、平滑面(光沢面)となっている。前記表示11の頂部は、粗面(シボ面または梨地面)となっている。操作体7の操作部71側の外面は、平滑面となっている。
前記背景12の底面は平面よりなる。一方、前記操作体7の操作部71側の外面は、前記背景12を除く箇所が、凸曲面よりなる。それにより、平滑面よりなる背景12と、凸曲面よりなる操作体7の操作部71側の外面との光の反射が異なり、背景12と、操作体7の操作部71側の外面とのコントラストを明確にでき、表示部10の視認が容易となる。即ち、背景12と操作体7の操作部71側の外面との表面状態を異なるものにしたことにより、背景12と、操作体7の操作部71側の外面とのコントラストを明確にでき、表示部10の視認が容易となる。
(弾発体支持部)
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状の弾発体支持部9が設けられる。前記弾発体支持部9は、筆記体6が挿通される複数(具体的には2個)の内孔91が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持部9の後面と、各々の操作体7の鍔部75の前面との間には、弾発体8が配置される。前記各々の弾発体8の内部に筆記体6が遊挿されるとともに、各々の弾発体8の前端は弾発体支持部9の後面により係止され、各々の弾発体8の後端は操作体7の鍔部75の前面に係止される。
軸筒2の内壁(即ち後軸4の内壁)には、円筒状の弾発体支持部9が設けられる。前記弾発体支持部9は、筆記体6が挿通される複数(具体的には2個)の内孔91が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持部9の後面と、各々の操作体7の鍔部75の前面との間には、弾発体8が配置される。前記各々の弾発体8の内部に筆記体6が遊挿されるとともに、各々の弾発体8の前端は弾発体支持部9の後面により係止され、各々の弾発体8の後端は操作体7の鍔部75の前面に係止される。
また、弾発体支持部9の後面の各々の内孔91の周囲には、後方に突出する筒状突出部よりなる保持部92が形成される。前記各々の保持部92の内面は、各々の弾発体8の前端部外面が圧入保持される。それにより、各々の筆記体6及び操作体7を交換する際、軸筒2内から開口部42を通して各々の弾発体8が脱落することを防止できる。
前記各々の弾発体8は、各々の操作体7(即ち各々の筆記体6)を、常時、後方に付勢している。前記各々の弾発体8は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても圧縮状態(即ち筆記体6が後方に付勢された状態)にあり、それにより、各々の操作体7の前後のがたつきが防止される。
図9乃至図12に軸筒2内に収容する前の状態の多芯筆記具用筆記体6を示す。
前記筆記体6のペン先61(ボールペンチップ)の前端には、ペン先乾燥防止用の被覆樹脂61aが固着される。前記被覆樹脂61aは、筆記使用開始時にはユーザーによって取り除かれる。
前記筆記体6のペン先61(ボールペンチップ)の前端には、ペン先乾燥防止用の被覆樹脂61aが固着される。前記被覆樹脂61aは、筆記使用開始時にはユーザーによって取り除かれる。
(包装袋)
図11及び図12に、前記多芯筆記具用筆記体6を包装袋14に収容した状態を示す。筆記体6は、透明材料(透明プラスチックフィルム)よりなる長方形形状の包装袋14の内部に収容される。前記一つの包装袋14に対して、1本の多芯筆記具用筆記体6が収容され、それにより、ユーザーが好みのインキ色及びボール外径を備えた筆記体6を自由に組合せて多芯筆記具として使用できる。
図11及び図12に、前記多芯筆記具用筆記体6を包装袋14に収容した状態を示す。筆記体6は、透明材料(透明プラスチックフィルム)よりなる長方形形状の包装袋14の内部に収容される。前記一つの包装袋14に対して、1本の多芯筆記具用筆記体6が収容され、それにより、ユーザーが好みのインキ色及びボール外径を備えた筆記体6を自由に組合せて多芯筆記具として使用できる。
前記包装袋14は、一端に吊下孔14aが形成される。前記吊下孔14aの周囲の包装袋14表面(即ち吊下孔14aを備えたヘッダー部)には、内部に収容した多芯筆記具用筆記体6のインキ色に着色された着色部14bが印刷により設けられる。
図11に示すように、前記多芯筆記具用筆記体6を包装袋14内に収容した状態において、操作体7は吊下孔14a側に位置され、一方、ボールペンチップはその吊下孔14a側と反対側に位置される。そのため、包装袋14を吊り下げ状態にすると、ボールペンチップ側が下向きになり、上側に操作体7が位置することになる。
図12に示すように、前記多芯筆記具用筆記体6を包装袋14内に収容した状態において、ボールペンチップは吊下孔14a側に位置され、一方、操作体7はその吊下孔14a側と反対側に位置される。そのため、包装袋14を吊り下げ状態にすると、ボールペンチップ側が上向きになり、下側に操作体7が位置することになる。その結果、ボールペンチップ2の前端からインキが漏出するおそれがない。また、図12の場合、包装袋14の吊下孔14aと反対側の端部がボールペンチップの前端によって損傷するおそれがない。また、図12の場合、包装袋14の吊下孔14aと反対側の端部に開閉口を設けることにより、包装袋14に開閉口を通して筆記体6を出し入れする際、操作体7から容易に出し入れでき、ボールペンチップ前端の損傷を防ぐことができる。
(ペン先の出没)
本実施の形態におけるペン先61の出没作動について説明する。
一つの操作体7の操作部71を弾発体8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方にスライド操作すると、そのスライド操作された操作体7の前側突出部72が、先にペン先突出状態にある他の筆記体6の操作体7の後側突出部73を径方向外方に持ち上げる。それにより、軸筒2内壁の係止壁部43と操作体7との係止状態が解除され、他の筆記体6が弾発体8の後方付勢により後方に移動され、他の筆記体6のペン先61が軸筒2内に没入され、他の筆記体6の操作体7の後端が蓋部5の前面の当接壁部51に当接衝止される。前記他の筆記体6のペン先61の没入と同時に、前記前方にスライド操作した操作体7に連結された筆記体6のペン先61が、軸筒2の前端孔31より外部に突出されるとともに、前方にスライド操作された操作体7の後端が軸筒2内壁の係止壁部43に係止され、そのペン先突出状態が維持される。
本実施の形態におけるペン先61の出没作動について説明する。
一つの操作体7の操作部71を弾発体8の後方付勢に抗して窓孔41に沿って前方にスライド操作すると、そのスライド操作された操作体7の前側突出部72が、先にペン先突出状態にある他の筆記体6の操作体7の後側突出部73を径方向外方に持ち上げる。それにより、軸筒2内壁の係止壁部43と操作体7との係止状態が解除され、他の筆記体6が弾発体8の後方付勢により後方に移動され、他の筆記体6のペン先61が軸筒2内に没入され、他の筆記体6の操作体7の後端が蓋部5の前面の当接壁部51に当接衝止される。前記他の筆記体6のペン先61の没入と同時に、前記前方にスライド操作した操作体7に連結された筆記体6のペン先61が、軸筒2の前端孔31より外部に突出されるとともに、前方にスライド操作された操作体7の後端が軸筒2内壁の係止壁部43に係止され、そのペン先突出状態が維持される。
(筆記体及び操作体の交換)
本実施の形態における筆記体6及び操作体7の交換について説明する。
筆記体6を交換する際、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態(図3及び図7参照)から、蓋部5のヒンジ部52と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部53と被係合部45との係合を解除し、蓋部5を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部42を開口する。前記開口部42を開口させると、前記開口部42から各々の操作体7が、弾発体8の後方付勢により後方外部に突出される。前記軸筒2の後端の開口部42が開口した状態(図6及び図8参照)で、操作体7を取り出すことにより、その操作体7と互いに連結状態にある筆記体6を前記開口部42を介して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体6と新たな操作体7とを前記開口部42を介して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部5の当接壁部51に各々の操作体7の後端を当接させ、各々の操作体7を前方に押圧しながら蓋部5を前方に回動させ、その後、係合部53と被係止部45とを係合させ、開口部42を閉鎖する。これにより、筆記体6及び操作体7の交換作業が終了する。
本実施の形態における筆記体6及び操作体7の交換について説明する。
筆記体6を交換する際、蓋部5が軸筒2の後端の開口部42を閉鎖した状態(図3及び図7参照)から、蓋部5のヒンジ部52と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部53と被係合部45との係合を解除し、蓋部5を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部42を開口する。前記開口部42を開口させると、前記開口部42から各々の操作体7が、弾発体8の後方付勢により後方外部に突出される。前記軸筒2の後端の開口部42が開口した状態(図6及び図8参照)で、操作体7を取り出すことにより、その操作体7と互いに連結状態にある筆記体6を前記開口部42を介して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体6と新たな操作体7とを前記開口部42を介して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部5の当接壁部51に各々の操作体7の後端を当接させ、各々の操作体7を前方に押圧しながら蓋部5を前方に回動させ、その後、係合部53と被係止部45とを係合させ、開口部42を閉鎖する。これにより、筆記体6及び操作体7の交換作業が終了する。
(第1の実施の形態の作用効果)
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、筆記体6の交換時、筆記体6と操作体7が連結状態にあるため、誤って操作体7のボールペンチップ前端のボールの外径の表示11と対応しない筆記体6を操作体7に連結をするおそれがない。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、筆記体6の交換時、筆記体6と操作体7が連結状態にあるため、誤って操作体7のボールペンチップ前端のボールの外径の表示11と対応しない筆記体6を操作体7に連結をするおそれがない。
本実施の形態の多芯筆記具1は、ペン先突出状態(図5参照)及びペン先没入状態(図3参照)のいずれにおいても、窓孔41を介して、ボール外径を容易に確認できる。特に、ペン先突出状態において、ペン先61前端の大きさを確認したい場合、再度、ペン先61を没入させて表示部10を確認する手間を要さず、表示部10の確認が容易となる。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、前記表示11を凸設により形成してなることにより、操作体7の外面に明確な表示11を形成でき、表示11の識別が容易となる(図13参照)。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、表示11を粗面にし、背景12を平滑面にしたことにより、表示11と背景12とのコントラストが明確となり、一層、表示11の識別が容易となる(図13参照)。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、前記背景12が、表示11を包囲する枠状の周縁部13を備えることにより、操作体7の外面において表示部10が際立ち、一層、表示部10の視認が容易となる(図13参照)。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、背景12が操作体7の外面に凹設され、表示11が背景12に凸設される構成である。そのため、前記表示部10の表示11及び背景12が、操作体7の操作部71側の外面より外方に殆ど突出されない構成が得られる。それにより、筆記体6の交換時やペン先61の出没操作時に、操作体7の表示部10が軸筒2内面や窓孔41に引っ掛かって、筆記体6の円滑な挿入や、操作体7の円滑な摺動を妨げるおそれがない。
[第2の実施の形態]
図14に本発明の第2の実施の形態を示す。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と異なる点が、表示部10のみであり、それ以外の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
図14に本発明の第2の実施の形態を示す。
第2の実施の形態は、第1の実施の形態と異なる点が、表示部10のみであり、それ以外の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本実施の形態では、前記背景12は、操作体7の外面に凹設される。即ち、前記背景12は、操作体7の外面から内方に凹んだ形状に形成される。一方、前記表示11は、前記背景12に凸設される。即ち、前記表示11は、背景12から外方に突出した形状に形成される。また、前記背景12は、表示11を包囲する枠状の周縁部13を備える。前記背景12の底面は、粗面となっている。前記表示11の頂面は、平滑面となっている。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、表示11を平滑面にし、背景12を粗面にしたことにより、表示11と背景12とのコントラストが明確となり、一層、表示11の識別が容易となる。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、背景12が操作体7の外面に凹設され、表示11が背景12に凸設される構成である。そのため、前記表示部10の表示11及び背景12が、操作体7の操作部71側の外面より外方に殆ど突出されない構成が得られる。それにより、筆記体6の交換時やペン先61の出没操作時に、操作体7の表示部10が軸筒2内面や窓孔41に引っ掛かって、筆記体6の円滑な挿入や、操作体7の円滑な摺動を妨げるおそれがない。
[第3の実施の形態]
図15に本発明の第3の実施の形態を示す。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態と異なる点が、表示部10のみであり、それ以外の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
図15に本発明の第3の実施の形態を示す。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態と異なる点が、表示部10のみであり、それ以外の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本実施の形態では、前記背景12は、操作体7の外面に凸設される。即ち、前記背景12は、操作体7の外面から外方に突出した形状に形成される。一方、前記表示11は、前記背景12に凹設される。即ち、前記表示11は、背景12から内方に凹んだ形状に形成される。また、前記背景12は、表示11を包囲する枠状の周縁部13を備える。前記背景12の頂面は、粗面となっている。前記表示11の底面は、平滑面となっている。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、前記表示11を凹設により形成してなることにより、操作体7の外面に明確な表示11を形成でき、表示11の識別が容易となる。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、表示11を平滑面にし、背景12を粗面にしたことにより、表示11と背景12とのコントラストが明確となり、一層、表示11の識別が容易となる。
[第4の実施の形態]
図16に本発明の第4の実施の形態を示す。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態と異なる点が、表示部10のみであり、それ以外の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
図16に本発明の第4の実施の形態を示す。
第4の実施の形態は、第1の実施の形態と異なる点が、表示部10のみであり、それ以外の構成及び作用効果は第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本実施の形態では、前記背景12は、操作体7の外面に凸設される。即ち、前記背景12は、操作体7の外面から外方に突出した形状に形成される。一方、前記表示11は、前記背景12に凹設される。即ち、前記表示11は、背景12から内方に凹んだ形状に形成される。また、前記背景12は、表示11を包囲する枠状の周縁部13を備える。前記背景12の頂面は、平滑面となっている。前記表示11の底面は、粗面となっている。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、前記表示11を凹設により形成してなることにより、操作体7の外面に明確な表示11を形成でき、表示11の識別が容易となる。
本実施の形態の多芯筆記具1及び多芯筆記具用筆記体6は、表示11を粗面にし、背景12を平滑面にしたことにより、表示11と背景12とのコントラストが明確となり、一層、表示11の識別が容易となる。
1 多芯筆記具
2 軸筒
3 前軸
31 前端孔
4 後軸
41 窓孔
42 開口部
421 ガイド部
421a 凹部
43 係止壁部
44 クリップ
45 被係合部
5 蓋部
51 当接壁部
52 ヒンジ部
53 係合部
6 筆記体
61 ペン先(ボールペンチップ)
61a 被覆樹脂
62 インキ収容管
7 操作体
71 操作部
72 前側突出部
73 後側突出部
74 嵌入部
75 鍔部
76 抜け止め突起
8 弾発体
9 弾発体支持部
91 内孔
92 保持部
10 表示部
11 表示
12 背景
13 周縁部
14 包装袋
14a 吊下孔
14b 着色部
2 軸筒
3 前軸
31 前端孔
4 後軸
41 窓孔
42 開口部
421 ガイド部
421a 凹部
43 係止壁部
44 クリップ
45 被係合部
5 蓋部
51 当接壁部
52 ヒンジ部
53 係合部
6 筆記体
61 ペン先(ボールペンチップ)
61a 被覆樹脂
62 インキ収容管
7 操作体
71 操作部
72 前側突出部
73 後側突出部
74 嵌入部
75 鍔部
76 抜け止め突起
8 弾発体
9 弾発体支持部
91 内孔
92 保持部
10 表示部
11 表示
12 背景
13 周縁部
14 包装袋
14a 吊下孔
14b 着色部
Claims (8)
- 軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に、各々の筆記体に対応した操作体を連結し、軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させる多芯筆記具であって、
前記操作体の外面に、ペン先前端の大きさを示す表示部を設け、前記筆記体と前記操作体とを、連結状態で、軸筒内から取り外し可能且つ軸筒内に挿入可能に構成したことを特徴とする多芯筆記具。 - 軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に、各々の筆記体に対応した操作体を連結し、軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させる多芯筆記具であって、
筆記体のペン先が前端に回転可能なボールを備えたボールペンチップからなり、前記操作体の外面に、ボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示部を設け、前記筆記体と前記操作体とを、連結状態で、軸筒内から取り外し可能且つ軸筒内に挿入可能に構成したことを特徴とする多芯筆記具。 - ペン先が前端孔から突出した状態及びペン先が軸筒内に没入した状態において、前記表示部が外部より視認可能である請求項1または2記載の多芯筆記具。
- ペン先が前端孔から突出した状態及びペン先が軸筒内に没入した状態において、前記窓孔を通して、前記表示部が外部より視認可能である請求項1、2または3記載の多芯筆記具。
- 前記操作体を合成樹脂の成形体により構成するとともに表示部を操作体の外面に一体に形成し、前記表示部がペン先前端の大きさまたはボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示を備え、前記表示を凹設または凸設により形成してなる請求項1乃至4のいずれかに記載の多芯筆記具。
- 前記表示部が、ペン先前端の大きさまたはボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示と、該表示の周囲の背景とからなり、前記表示と背景のいずれか一方を平滑面にし、他方を粗面にした請求項1乃至5のいずれかに記載の多芯筆記具。
- 前記背景が、表示を包囲する枠状の周縁部を備える請求項6記載の多芯筆記具。
- 使用時に軸筒内に複数本が収容され、各々の後端に連結した操作体を軸筒の側壁より突出させ、前記操作体を前方にスライド操作することにより軸筒の前端からペン先を出没させる多芯筆記具用筆記体であって、
軸筒内に収容される前の状態において、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップと、該ボールペンチップが前端に固着され且つ内部にインキが収容されたインキ収容管と、該インキ収容管の後端に連結され且つインキ収容管内のインキの色に着色された操作体とからなり、前記操作体の外面に、前記ボールペンチップ前端のボールの外径を示す表示部を設けたことを特徴とする多芯筆記具用筆記体。
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JP2010221695A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-10-07 | Sakura Color Prod Corp | 筆記具 |
JP2011025524A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Pilot Ink Co Ltd | 多芯筆記具 |
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JP2015157486A (ja) * | 2015-04-29 | 2015-09-03 | 株式会社パイロットコーポレーション | 複合式筆記具 |
-
2006
- 2006-09-21 JP JP2006255353A patent/JP2008073934A/ja active Pending
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