JP2010507222A - 圧電アクチュエータユニット及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高電圧、高圧力下で長期間連続駆動させた場合であっても変位量の変化が少なく、耐久性に優れた圧電アクチュエータユニット及びその製造方法を提供する。
【解決手段】複数の圧電体層5及び複数の金属層7を有し、圧電体層5と金属層7とが交互に積層されてなる積層型圧電素子1と、積層型圧電素子1が収納されたケース3と、を備えた圧電アクチュエータユニットであり、複数の金属層7のうちの少なくとも一層は、当該金属層に対して積層方向に隣接する2つの圧電体層5,5間の全域にわたって点在する複数の部分金属層71と空隙72とからなる応力緩和層7bであり、応力緩和層7bとこれに隣接する圧電体層5との界面の少なくとも一部に剥離部15が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車エンジンの燃料噴射装置、インクジェット等の液体噴射装置、光学装置等の精密位置決め装置、振動防止装置等に搭載される圧電アクチュエータユニットに関するものである。
従来より、圧電アクチュエータユニットとして、圧電体層と金属からなる内部電極層とを交互に積層した積層型圧電素子(以下、単に「素子」ということがある。)を金属やプラスチックのケースに収納したものが知られている。積層型圧電素子は、同時焼成タイプとスタックタイプの2種類に分類されている。中でも、薄層化が可能である点、耐久性に優れる点、低電圧化が可能である点、製造コスト低減が可能である点等の理由から、近年は、同時焼成タイプの積層型圧電素子が優位性を示している。
図6(a)は、従来の積層型圧電素子を示す斜視図である。この積層型圧電素子は、積層体103と、互いに対向する一対の側面に形成された外部電極105とから構成されている。積層体103は、圧電体層101と内部電極層とが交互に積層されてなる。内部電極層102は、圧電体層101の主面全体には形成されておらず、いわゆる部分電極構造となっている。図6(b)は、部分電極構造を説明するために図6(a)の素子の一部分を分解した分解立体図である。図6(b)に示すように、内部電極層102は、一層おきに積層体103の異なる右側側面と左側側面に交互に露出するように積層されている。これにより、各内部電極102は、一層おきに一対の外部電極105にそれぞれ接続されている。積層体103の積層方向における両端側には不活性層104がそれぞれ積層されている。
この積層型圧電素子は、極性の異なる電極間の絶縁を保つために表面が樹脂等で被覆される。表面が被覆された積層型圧電素子は、金属ケース、プラスチックケース等に収納されて圧電アクチュエータユニットを構成する。以上のように構成された圧電アクチュエータユニットは、コンデンサ等の積層型電子部品と異なり、駆動時に素子自体が連続的に寸法変化を起こす。
図6(a)(b)に示すような部分電極構造を有した積層型圧電素子は、異極の内部電極層102が圧電体層101を介して対向して電界が生じる領域(活性領域)103aと、異極の内部電極層102が圧電体層101を介して異極の内部電極層が対向していないため電界が発生しない領域(不活性領域)103bとを有している。
DE10234787A1公報 DE10307825A1公報
図6(a),(b)に示すように部分電極構造を有する積層型圧電素子は、異極の金属層107が圧電体層105を介して対向する活性領域Aと、圧電体層105を介して異極の金属層107が対向していない不活性領域Bとが存在する。したがって、圧電アクチュエータユニットを駆動させた際には、活性領域Aのみが変位し不活性領域Bは変位しないので、活性領域Aと不活性領域Bの境界部分に応力が集中して亀裂の起点となることがある。
また、図6(a)に示すように、積層型圧電素子101はその積層方向両端側に不活性層113を有している。したがって、圧電アクチュエータユニットを駆動させた際には、不活性層113は変位しないので、変位する領域と不活性層113との境界部分に応力が集中して亀裂の起点となることがある。
上記したような亀裂は、境界部分から積層体109の側面側(不活性領域B側)に向かって進展する場合もあるが、積層体109の内部側(活性領域A側)に向かって進展することもある。活性領域Aは、対向する金属層107間に電界が加わると、逆圧電効果によって電界方向に伸び、それと直行する平面方向に収縮する変形が生じる。各圧電体層105が電界方向の伸びると素子101が全体として積層方向に伸びる。素子101がこの伸びを拘束するケースや枠に収納されている場合には、その反力として素子101に圧縮応力が生じる。
境界部分を起点として活性領域103a側に進展した亀裂は、その際の応力状態を反映して屈折したり分岐して、圧電体層105の厚さ方向に進展することがある。このように圧電体層105の厚さ方向に進展する亀裂が、対向する金属層107間に生じると、これらの金属層107が短絡して圧電アクチュエータユニットの変位量が小さくなることがあった。
さらに、近年、圧電アクチュエータユニットは、小型化され、大きな圧力下において大きな変位量を確保することが要求されているため、より高い電界が印加される。しかも、圧電アクチュエータユニットは、長時間の連続駆動に耐えうることが要求されている。これらの要求を満たすために、内部に応力緩和層を設けた積層型圧電素子が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。しかしながら、積層型圧電素子に応力緩和層を設けた従来の圧電アクチュエータユニットは、高圧力下で長時間連続駆動させる環境下では必ずしも十分な耐久性が得られているとは言えなかった。
本発明の課題は、高電圧、高圧力下で長期間連続駆動させた場合であっても変位量の変化が少なく、耐久性に優れた圧電アクチュエータユニット及びその製造方法を提供することである。
本発明の圧電アクチュエータユニットは、複数の圧電体層及び複数の金属層を有し、前記圧電体層と前記金属層とが交互に積層されてなる積層型圧電素子と、前記積層型圧電素子が収納されたケースと、を備え、前記複数の金属層のうちの少なくとも一層が、当該金属層に対して積層方向に隣接する2つの圧電体層間の全域にわたって点在する複数の部分金属層と空隙とからなる応力緩和層であり、前記応力緩和層とこれに隣接する前記圧電体層との界面の少なくとも一部には剥離部が形成されていることを特徴とする。
本発明の圧電アクチュエータユニットは、前記応力緩和層が前記積層型圧電素子の積層方向に複数配置されているのが好ましい。また、本発明の圧電アクチュエータユニットは、前記応力緩和層が前記積層型圧電素子の積層方向に規則的に配置されているのがより好ましい。
本発明の圧電アクチュエータユニットの製造方法は、積層方向に隣り合う2つの前記圧電体層間の全域にわたって点在する複数の部分金属層と空隙とからなる応力緩和層を含む積層型圧電素子を作製する工程と、前記積層型圧電素子を前記ケースに収納した状態で分極処理することにより、前記応力緩和層とこれに隣接する前記圧電体層との界面の少なくとも一部に剥離部を形成する工程と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、複数の金属層のうちの少なくとも一層が、当該金属層に対して積層方向に隣接する2つの圧電体層間の全域にわたって点在する複数の部分金属層と空隙からなる応力緩和層であり、応力緩和層とこれに隣接する圧電体層との界面の少なくとも一部に剥離部が形成されているので、圧電体層の厚さ方向に亀裂が進展するのを防止することができる。すなわち、複数の部分金属層と空隙とからなる応力緩和層は、他の金属層と比較して圧電体層との接合強度(密着強度)が低いので、素子101に応力が生じた場合には、剥離部を起点にして応力緩和層とこれに隣接する圧電体層との界面に沿って剥離が進展することになる。これにより、圧電体層の厚さ方向に亀裂が進展するのを防止することができるので、素子101の変位量の変化を抑制することができる。
(a)は、実施形態にかかる圧電アクチュエータユニットを示す斜視図であり、(b)は、(a)に断面図である。 (a)は、実施形態にかかる積層型圧電素子を示す斜視図であり、(b)は、(a)における圧電体層と金属層との積層状態を示す部分斜視図である。 実施形態にかかる積層型圧電素子の積層構造を示す部分拡大断面図である。 実施形態にかかる応力緩和層の積層構造を示す部分拡大断面図である。 本発明の実施形態にかかる噴射装置を示す概略断面図である。 (a)は、従来の積層型圧電素子を示す斜視図であり、(b)は圧電体層と金属層との積層状態を示す部分斜視図である。
<圧電アクチュエータユニット>
以下、本発明の一実施形態にかかる圧電アクチュエータユニットについて図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本実施形態にかかる圧電アクチュエータユニットを示す斜視図であり、図1(b)はその断面図である。
図1(a),(b)に示すように、この圧電アクチュエータユニットは積層型圧電素子1とこの積層型圧電素子1を収納するケース3とから構成されている。ケース3はプラスチック製であってもよいが、耐久性に優れた金属製であるのが好ましく、中でもステンレス製であるのがより好ましい。ケース3の蓋3aaは、ケース3と同一材料であるのが好ましい。積層型圧電素子1は蓋3aaとケース3の底部で挟まれていることが望ましい。ケース3内で積層型圧電素子1を固定するためには位置決めピンを用いたり、接着剤を用いるなどの固定手段が用いられる。
ケース3と積層型圧電素子1との間の絶縁を確保し、積層型圧電素子1を周囲の雰囲気や湿度から保護するために、ケース3と積層型圧電素子1との隙間に充填材17を充填することが好ましい。充填材17は、積層型圧電素子1の駆動変形に追随できるように、樹脂からなるのが好ましく、中でも、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂がより好ましい。
図2(a)は本実施形態にかかる積層型圧電素子1を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)に示す積層型圧電素子1の内部構造を説明するために積層型圧電素子1の一部分を分解した分解立体図である。図3は本実施形態にかかる積層型圧電素子1の応力緩和層周辺を拡大した断面図である。図4は、図3に示す応力緩和層をさらに拡大した断面図である。
図2(a),(b)に示すように、積層型圧電素子1は、複数の圧電体層5及び複数の金属層7を有し、圧電体層5と金属層7とが交互に積層されてなる積層体9を備えている。積層体9の積層方向の両端側には圧電体からなる不活性層13,13がそれぞれ積層されている。積層体9の対向する側面には一対の外部電極11,11がそれぞれ配設されている。
一対の外部電極11には、リード線(不図示)が半田によりそれぞれ接続固定される。これらのリード線は外部電圧供給部(不図示)に接続される。この外部電圧供給部からリード線を通じて隣り合う内部電極層7a間に所定の電圧が印加されることにより、各圧電体層5が逆圧電効果によって変位する。不活性層13は、一方の主面側にのみ内部電極層7aが配置され、他方の主面側には内部電極層7aが配置されていないので、電圧を印加しても変位が生じない。
複数の金属層7は、内部電極として機能する内部電極層7aと、応力緩和機能を有する応力緩和層7bとからなる。内部電極層7aは、圧電体層5の主面全体には形成されておらず、いわゆる部分電極構造となっている。すなわち、圧電体層5の主面には内部電極層7aが形成されていない電極非形成部19が存在する。このような部分電極構造を有する複数の内部電極層7aは、積層体9の対向する側面に交互に露出するように配置されている。これにより、内部電極層7aは、一対の外部電極11,11に交互に電気的に接続されている。本実施形態では、一対の外部電極11,11は、積層体9の対向する側面に形成されているが、隣設する側面に形成されていてもよい。
複数の金属層7のうちの少なくとも一層は、応力緩和層7bである。図4に示すように、応力緩和層7bは、積層方向に隣接する2つの圧電体層5,5間の全域にわたって点在する複数の部分金属層(金属粒子)71と空隙72とから主に構成されている。複数の部分金属層71は、空隙(ボイド)72で互いに離隔し電気的に絶縁状態にあるのが好ましい。このように複数の部分金属層71間が空隙72で区分されているときには、応力緩和層7bは内部電極としては機能しないので、異なる極性の外部電極11,11間を短絡させることはない。
また、上記のように応力緩和層7bが金属と空隙で構成されているときには、金属及び空隙のいずれも応力に対して変形可能であるため、耐久性の高い圧電アクチュエータユニットが得られる。また、応力緩和層7bが、空隙72を介して互いに離隔した状態で配置された複数の部分金属層71で構成されているときには、応力緩和層7bに隣接する圧電体層5のうち空隙72に面する部分は、素子1に電圧が印加されても変位しない。したがって、応力緩和層7bに接する圧電体層5は駆動変位が小さくなり、素子の応力が一点に集中するのを避けることができる。また、圧電体層5のうち空隙72に面する部分は、変形しやすいので、駆動中に応力が加わると変形して応力を緩和する効果が高い(圧電体層自体の応力緩和効果)。
応力緩和層7bの空隙率は20%以上90%以下であるのが好ましい。耐久性と応力緩和効果を両立させるためには、空隙率は、40〜90%であるのがより好ましく、60〜85%であるのがさらに好ましい。空隙率が20%以上であることにより、圧電体層5が応力緩和層7bに拘束される拘束力が大きくなるのを防ぐことができるので、素子1の変位量が大きくなるとともに、内部応力が生じるを抑制できる。一方、空隙率が90%以下であることにより、応力緩和層7b自体の強度が低下するのを抑制することができる。
内部電極層7aの空隙率は5%以上70%以下であるのが好ましく、7%以上70%以下であるのがより好ましく、10%以上60%以下であるのがさらに好ましい。これにより、圧電体層5をよりスムーズに変形させることができるとともに、十分な導電性を維持することができるので、積層型圧電素子1の変位量が低下するのを防止できる。内部電極層7aの空隙率が5%以上であることにより、圧電体層5が内部電極層7aに拘束される拘束力が過度に高くならない。また、内部電極層7aの空隙率が70%以下であることにより、内部電極層7aを構成する金属の一部が極端に細くなったり、孤立したりするのを防止することができる。これにより、内部電極層7aの導電性を維持することができるとともに、内部電極層7a自体の強度が低下するのを防止できる。
また、応力緩和層7bとこれに隣接する圧電体層5との界面の少なくとも一部には剥離部15が形成されている。このように応力緩和層7bが空隙72で区分された複数の部分金属層71からなり、圧電体層5との界面に剥離部15を有していることで、応力が素子1に加わったときに、剥離部15を起点として複数の部分金属層71が順次圧電体層5から剥がされて応力を吸収する、進行型応力緩和機能が発現する。
また、部分金属層71間に空隙72が存在することで、応力緩和層7bと圧電体層5との界面全体が一度に剥離してしまうのを防止することができる。さらに、部分金属層71を構成する金属は圧電体層5を構成する圧電体粒子よりも柔らかいことから、部分金属層71自体は、応力を緩和する効果が圧電体層に比べて高い。また、空隙72はクッション効果を生み出す。したがって、極めて応力緩和効果に優れた耐久性の高い圧電アクチュエータユニットが得られる。
上記のような効果が得られる理由は次の通りであると考えられる。圧電アクチュエータユニットが駆動して積層型圧電素子1に応力が加わった際には、強度が最も弱い応力緩和層7bに応力が集中しやすい。圧電体粒子と圧電体粒子との接合強度及び金属粒子と金属粒子との接合強度に比べて、異種材料の圧電体粒子と金属粒子との接合強度は弱い。また、複数の部分金属層71からなる応力緩和層7bは、他の内部電極層7aと比較して圧電体層5との接合面積が小さい。このため、応力緩和層7bと圧電体層5との接合強度は、他の内部電極層7aと圧電体層5との接合強度に比べて弱い。したがって、素子1に応力が加わった際には、点在した部分金属層71と圧電体層5との間に応力が集中しやすい。このようにして応力緩和層7bに応力がかかった際には、部分金属層71と圧電体層5との界面が順次剥離していくことで応力が緩和される。このとき、剥離の起点となるのは、応力緩和層7bとこれに隣接する圧電体層5との界面の少なくとも一部に形成された剥離部15である。
また、2つの圧電体層5間の全域にわたって点在した複数の部分金属層71が存在することで、素子1のいかなる方向から応力がかかったとしても、その応力を吸収することができる。また、部分金属層71が点在しているので、この応力緩和層7bは内部電極として機能しない。このため、応力緩和層7bの剥離部15から剥離が進行しても素子1の変位量に変化が生じず、安定な変位量を長時間保つことができる。
圧電体11同士の接合強度が非金属である圧電体層5と金属層7との接合強度よりも強いことから、複数の部分金属層71からなる応力緩和層7bと圧電体層5との界面に生じた亀裂は圧電体層5内部に伝播できない。したがって、圧電体層5を厚さ方向に縦断する亀裂が生じるのを防止して対向する内部電極層7a間が短絡するのを防止することができる。
また、長時間の駆動により、応力緩和層7bにおける全ての部分金属層71が圧電体層5から剥離したとしても、素子1はケース3内に収納されているので素子1が分解することはない。しかも、全ての部分金属層71が剥離した応力緩和層7bは、これに隣接する積層方向両側の圧電体層5同士の動きを規制する力が小さくなって圧電体層5同士が相対的に動きやすくなるので、引き続き応力緩和機能を発揮する。これにより、高電界、高圧力下で長時間連続駆動させる環境下でも優れた耐久性を発揮する圧電アクチュエータユニットを得ることができる。
応力緩和層7bに空隙72が少なく金属成分以外の絶縁物質が多く含まれていると、素子1を駆動させた際に、絶縁物質の部分に駆動時の応力が集中してそこが起点となって、圧電体層5の厚み方向に亀裂が生じやすくなることがある。一方、応力緩和層7bが多数の空隙72を含んでいると、部分金属層71に応力が加わった際に、空隙72があることで部分金属層71が変形しやすくなり応力を分散緩和することができる。これにより、圧電体層5の厚み方向に亀裂が生じるのを防止できる。
また、積層型圧電素子1が圧電変位する際、空隙72があることで、圧電体層5を部分的にクランプすることになる。金属層7がその全面で圧電体層5をクランプするときと比べて圧電体層5を束縛する力が小さくなる。これにより、圧電体層5がより変位しやすくなり、変位量を大きくすることができる。その結果、変位量がより大きく、しかも耐久性の高い圧電アクチュエータユニットが得られる。
応力緩和層7bにおける空隙72の占める割合(空隙率)は、積層型圧電素子1を積層方向に切断した断面を観察することで測定することができる。すなわち、空隙率(%)は、素子1の断面における応力緩和層7bに存在する空隙72の面積を測定し、その空隙72の面積の総和を応力緩和層7b全体の面積で割った値を100倍したものである。この空隙率は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて得られた画像を公知の方法で画像処理して測定することができる。
応力緩和層7bは、素子1の積層方向に複数配置されているのが好ましい。これにより、素子1内の応力を複数の箇所に分散できるので、より耐久性を向上させることができる。この場合、複数の応力緩和層7bが、複数の圧電体層5を介してそれぞれ配設されていることが好ましい。これは、素子1内に応力緩和層7bが連続して設けられると素子1全体に加わった応力がこの応力緩和層7bが連続して設けられた箇所に集中してしまうことになる。一方、複数の応力緩和層7bが、複数の圧電体層5を介してそれぞれ配設されているときには、素子1内に応力を効果的に分散させることができる。さらには、複数の応力緩和層7bは、素子1の積層方向に規則的に配置されているのが好ましい。これにより、素子1の積層方向に応力が均一に分散される。
積層体9は、断面が多角形の柱状体であるのが好ましい。これは、積層体9が円柱状であると、真円にしなければ中心軸がぶれてしまうため高精度の円を作って積みあげなければならず、同時焼成による量産型の製法を用いるのが困難になる。また、略円形状の積層体を積層後、あるいは焼成後に外周を研磨して円柱状にしても、金属層7の中心軸を高精度にそろえるが困難になる。これに対して、多角形柱状体であれば、基準線を決定した圧電体層5に金属層7を形成することができ、さらに基準線に沿って積層することができるので、駆動の軸である中心軸を量産型の製法をもちいて形成することができる。このため、耐久性の高い素子とすることができる。
応力緩和層7bは、主成分が銀であるのが好ましい。これにより、圧電体層5と同時焼成することができる。しかも、銀は熱伝導特性が優れているので、応力集中により素子1の一部が局部加熱しても、熱を効率的に放散させることができる。また、応力緩和層7bの主成分が銀であることで、表面に酸化層の皮膜がない部分金属層71を形成できる。このため、柔軟性の高い部分金属層71を形成することができるので、応力緩和効果も高まる。応力緩和層7bは、例えば銀−パラジウム合金を用いることができる。内部電極層7aは、例えば銀−パラジウム合金を用いることができる。
本実施形態においては、金属層7(内部電極層7a、応力緩和層7b)中のパラジウムの含有量をM1(質量%)、銀の含有量をM2(質量%)としたとき、金属層7は、0<M1≦15、85≦M2<100、M1+M2=100を満足する金属組成物を主成分とすることが好ましい。パラジウムが15質量%を超えると、比抵抗が大きくなり、積層型圧電素子1を連続駆動させた場合、金属層7が発熱しやすくなり、この発熱が温度依存性を有する圧電体層5に作用して変位特性を低下させてしまうおそれがある。その結果、積層型圧電素子1の変位量が小さくなることがある。
また、外部電極11を形成した際、外部電極11と金属層7とが、これらの間で金属成分が相互拡散することにより接合される。このとき、金属層7中のパラジウム含有量が15質量%を超えると、外部電極11中に金属層成分が拡散した箇所の硬度が高くなるため、駆動時に寸法変化する積層型圧電素子1においては、耐久性が低下するおそれがある。
また、金属層7中の銀の圧電体層5へのマイグレーションを抑制するために、パラジウム金属が0.001質量%以上15質量%以下とすることが好ましい。また、積層型圧電素子1の耐久性を向上させるという点では、パラジウムの比率は0.1質量%以上10質量%以下であるのが好ましい。また、熱伝導に優れ、より高い耐久性を必要とする場合はパラジウムの比率を0.5質量%以上9.5質量%以下とするのがより好ましく、さらに高い耐久性を求める場合は2質量%以上8質量%以下とするのがさらに好ましい。
金属層7中の銀の比率が85質量%未満になると、金属層7の比抵抗が大きくなる。このため、積層型圧電素子1を連続駆動させた場合、金属層7の発熱量が大きくなることがある。また、金属層7中の銀の圧電体層5へのマイグレーションを抑制するために、金属層7中の銀の含有量を85質量%以上99.999質量%以下とすることが好ましい。また、積層型圧電素子1の耐久性を向上させるという点では、銀の比率が90質量%以上99.9質量%以下であるのが好ましい。また、より高い耐久性を必要とする場合は銀の比率が90.5質量%以上99.5質量%以下であるのがより好ましく、さらに高い耐久性を求める場合は92質量%以上98質量%以下がさらに好ましい。
応力緩和層7b及び内部電極層7aの組成は、以下のようにして測定することができる。すなわち、応力緩和層7bが露出するように、応力緩和層7bと圧電体層5との界面で積層体9を切断して、応力緩和層7bの一部を採取する。採取した応力緩和層7bは、ICP(誘導結合プラズマ)発光分析等の化学分析をすることでその成分を測定できる。また、積層型圧電素子1を積層方向に切断した断面を、EPMA(Electron Probe Micro Analysis)法等の分析方法を用いて分析することもできる。積層型圧電素子1の切断面において、金属層をSEM(走査型電子顕微鏡)や金属顕微鏡で観察すると、金属成分だけでなく、空隙72や、セラミック成分等の金属以外の要素も含まれていることがある。このような場合でも、空隙72以外の領域はEPMA法等により分析することができる。
圧電体層5は、ペロブスカイト型酸化物を主成分とすることが好ましい。例えば、圧電体層5がチタン酸バリウム(BaTiO)を代表とするペロブスカイト型圧電セラミックス材料等で形成されると、その圧電特性を示す圧電歪み定数d33が高いことから、変位量を大きくすることができ、さらに、圧電体層5と金属層7を同時に焼成することもできる。圧電体層5としては、圧電歪み定数d33が比較的高いチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)からなるペロブスカイト型酸化物を主成分とすることが好ましい。
次に、本発明の圧電アクチュエータユニットの製法について説明する。まず、積層型圧電素子1の製法を説明する。PbZrO−PbTiO等からなるペロブスカイト型酸化物の圧電セラミックスの仮焼粉末と、アクリル系、ブチラール系等の有機高分子から成るバインダーと、DBP(フタル酸ジブチル)、DOP(フタル酸ジオクチル)等の可塑剤とを混合してスラリーを作製する。ついで、該スラリーを周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等のテープ成型法により圧電体層5となるセラミックグリーンシートを作製する。
次に、銀−パラジウム等の金属層7を構成する金属粉末にバインダー、可塑剤等を添加混合して導電性ペーストを作製する。ついで、これを上記各グリーンシートの上面にスクリーン印刷等によって1〜40μmの厚みに印刷する。
ここで、応力緩和層7bを形成する部分には、銀−パラジウム等の金属粉末にアクリルビーズ等の樹脂ビーズを添加し、バインダー、可塑剤等を添加混合した導電性ペーストを印刷すればよい。また、焼結後の部分金属層71が空隙72で区分されて互いに絶縁状態にある複数の金属粒子で構成されるように、印刷パターンをドットパターンにした上で導電性ペーストを印刷してもよい。また、スパッタリング等の薄膜作成技術で銀のドットパターンをあらかじめ作製し、その上に導電性ペーストを印刷して、焼結時に金属粒子を核成長させることにより複数の部分金属層71を形成してもよい。
また、応力緩和層7b用の導電性ペーストに含まれる銀−パラジウム等の金属粉末における銀の比率を内部電極12a用の導電性ペーストよりも多くして印刷し、焼成時の金属層間の銀濃度の差に起因する濃度勾配を利用して銀を拡散させて、応力緩和層7bを空隙72で区分されて互いに絶縁状態にある複数の金属粒子16aで構成されたものとすることもできる。このとき、銀−パラジウム等の金属粉末は合金粉末ではなく、銀粉末とパラジウム粉末の混合粉末を用いて組成を調整してもよい。また、銀パラジウムの合金に銀粉末またはパラジウム粉末を加えることで組成を調整してもよい。特に、はじめから異なる組成の合金粉末を用いる方が、ベースト中の金属分散が均一になり、内部電極層7aおよび応力緩和層7bの同一面内の組成分布が均一になるので好ましい。
次に、導電性ペーストが印刷されたグリーンシートを所望の配置で複数積層し、所定の温度で脱バインダーを行った後、900〜1200℃で焼成することによって積層体9が作製される。
不活性層14は、該不活性層14を形成するグリーンシート中に、銀−パラジウム等の金属層7を構成する金属粉末を添加したり、不活性層14を形成するグリーンシートを積層する際に、銀−パラジウム等の金属層7を構成する金属粉末および無機化合物とバインダーと可塑剤からなるスラリーをグリーンシート上に印刷することで、不活性層14とその他の部分の焼結時の収縮挙動ならびに収縮率を一致させることができるので、緻密な積層体9を形成することができる。
なお、積層体9は、上記製法によって作製されるものに限定されるものではなく、複数の圧電体層5と複数の金属層7とを交互に積層してなる積層体9を作製できれば、他の製法によって形成されても良い。
次に、ガラス粉末にバインダーを加えて銀ガラス導電性ペーストを作製し、これを積層体9の外部電極形成面に印刷し、ガラスの軟化点よりも高い温度、且つ銀の融点(965℃)以下の温度で焼き付けを行う。これにより、銀ガラス導電性ペーストを用いて外部電極11を形成することができる。
このとき、外部電極11を構成するペーストを多層に積層してから焼付けを行っても、1層で焼付けを行っても良いが、多層に積層してから一度に焼付けを行うほうが量産性に優れている。そして、層ごとにガラス成分を変える場合は、層ごとにガラス成分の量を変えたものを用いればよいが、圧電体層5に最も接した面にごく薄くガラスリッチな層を構成したい場合は、積層体9に、スクリーン印刷等の方法でガラスリッチなペーストを印刷した上で、多層のシートを積層する方法が用いられる。
次に、上記のようにして得られた積層型圧電素子1を円柱状のステンレスなどの金属製のケースに収納して、ケース3と積層型圧電素子1との間に絶縁層としてシリコーン樹脂等の充填材17を充填する。このとき、先に円柱状のジグに積層型圧電素子1をいれて樹脂を充填した後、ジグから樹脂コートした積層型圧電素子1を取り出して、それを円柱状の金属製のケース3に入れても良い。
次に、ケース3を蓋3aで封止する。接着剤で接合したり、はんだ付けやロウ付けすることで封止することができるが、溶接するのが最も耐久性が良い。このとき、円柱状のケース3の側面に複数の穴をあけることで、ケース3自体がばねの役割をもつので、蓋3aを溶接した際に、積層型圧電素子1の積層方向に圧縮応力をかけた圧電アクチュエータユニットとなる。
次に、外部電極11に接続されたリード線を介して一対の外部電極11に0.1〜3kV/mmの直流電圧を印加して、素子1を分極処理する。これにより、素子1を収納した圧電アクチュエータユニットが伸び、そのときの応力が応力緩和層7bに加わる。その結果、圧電体層5間の全域にわたって点在した複数の部分金属層71のうち、より高い応力が集中した箇所がそれに隣接する圧電体層5から剥離して剥離部(スリット)が形成される。特に応力が集中しやすいのが素子1の側面であることから、素子1の側面側に位置する部分金属層71が圧電体層5から剥がれ、図3に示すような剥離部が形成される。特に、分極処理の極性を反転させる分極反転処理を施すことで、素子1の伸び縮みを短時間で激しくできるので、効果的に剥離部15が形成される。
このとき、積層型圧電素子1をケース3に入れない状態で分極をすると、積層型圧電素子1が伸びた際に積層型圧電素子1の保持が不十分であるため、内部電極層7aの層間の積層ズレや素子側面側の絶縁距離のばらつきに応じて、積層型圧電素子1が積層方向にブレが無いように伸びることができない。このため、伸び方向に歪が生じて、素子1の側面に加わる応力が制御できずに、圧電体層5に亀裂が生じたりする。一方、ケース3に収納することで、積層型圧電素子1を積層方向に伸び方向を限定することができるので、圧電体層5間の全域にわたって点在した複数の部分金属層71からなる応力緩和層7bにのみ剥離部15を形成するように制御することができる。特に、ケース3自体にばね特性を付与することで、伸び方向と逆の圧縮応力をかけて、圧縮応力よりも伸びの応力が勝った時に初めて圧電アクチュエータユニットが伸びることができる。これにより、圧電体層5間の全域にわたって点在した複数の部分金属層71からなる応力緩和層7bは、内部電極として機能しないことから、周囲の圧電体層5が伸びに寄与せず、伸びる圧電体層5と異なって圧縮応力が集中し、剥離部15が形成される。
さらに、外部電極11の外面に、金属のメッシュ状若しくはくし状の配線を導電性接着剤やはんだで接合してもよい。この場合には、アクチュエータに大電流を投入し、高速で駆動させる場合においても、大電流を直接内部電極近傍に流すことができ、外部電極11上を流れる電流を低減できる。これにより、外部電極11が局所発熱を起こし断線することを防ぐことができ、耐久性を大幅に向上させることができる。
さらに望ましくは、導電性粒子はフレーク状や針状などの非球形の粒子であるのがよい。導電性粒子の形状をフレーク状や針状などの非球形の粒子とすることにより、該導電性粒子間の絡み合いを強固にすることができ、該導電性接着剤のせん断強度をより高めることができる。
以上のように、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の積層型圧電素子1は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能である。
例えば、上記の実施形態では、金属層が全て合金からなる場合について説明したが、一部の金属層が合金からなり、残りの金属層が単一の金属からなる形態であってもよい。また、上記の実施形態では、金属層が同じ成分を含有している場合について説明したが、金属層が主成分の異なる少なくとも二種以上の層からなる形態であってもよい。
以上のように、本実施形態にかかる圧電アクチュエータユニットは、大きな変位量を得ることができるだけでなく、駆動電源に何らかのノイズが入って瞬間的に積層型圧電素子1に高電圧が加わった場合や、高温、高湿、高電界、高圧力下で長期間連続駆動させた場合においても高い信頼性を維持することができる。
<噴射装置>
図5は、本発明の一実施形態にかかる噴射装置を示す概略断面図である。図5に示すように、本実施形態にかかる噴射装置は、一端に噴射孔33を有する収納容器31の内部に上記実施形態に代表される本発明の圧電アクチュエータユニット43が収納されている。収納容器31内には、噴射孔33を開閉することができるニードルバルブ35が配設されている。噴射孔33には燃料通路37がニードルバルブ35の動きに応じて連通可能に配設されている。この燃料通路37は外部の燃料供給源に連結され、燃料通路37に常時一定の高圧で燃料が供給されている。従って、ニードルバルブ35が噴射孔33を開放すると、燃料通路37に供給されていた燃料が所定の圧力で内燃機関(不図示)の燃料室内に噴出されるように構成されている。
また、ニードルバルブ35の上端部は内径が大きくなっている。収納容器31のシリンダ39には、上記した積層型圧電素子1を備えた圧電アクチュエータユニット43が収納され、ユニット43の下端部にはシリンダ39に対して摺動するピストン41が配置されている。
このような噴射装置では、圧電アクチュエータユニット43が電圧を印加されて伸長すると、ピストン41が押圧され、ニードルバルブ35が噴射孔33を閉塞し、燃料の供給が停止される。また、電圧の印加が停止されると圧電アクチュエータユニット43が収縮し、皿バネ45がピストン41を押し返し、噴射孔33が燃料通路37と連通して燃料の噴射が行われるようになっている。
なお、本発明は、圧電アクチュエータユニットに関するものであるが、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行うことは何等差し支えない。本発明の圧電アクチュエータユニットは、例えば自動車エンジンの燃料噴射装置、インクジェット等の液体噴射装置、光学装置等の精密位置決め装置、振動防止装置等に搭載される駆動素子、燃焼圧センサ、ノックセンサ、加速度センサ、荷重センサ、超音波センサ、感圧センサ、ヨーレートセンサ等に搭載されるセンサ素子、並びに圧電ジャイロ、圧電スイッチ、圧電トランス、圧電ブレーカー等に搭載される回路素子の他、圧電特性を利用した素子であれば、種々の用途に適用可能である。
積層型圧電素子を搭載した圧電アクチュエータユニットを以下のようにして作製した。まず、平均粒径が0.4μmのチタン酸ジルコン酸鉛(PbZrO−PbTiO)を主成分とする圧電セラミックの仮焼粉末、バインダー、及び可塑剤を混合したスラリーを作製し、焼成後の厚みが100μmとなる圧電体層5用のセラミックグリーンシートを複数作製した。
ついで、これらのセラミックグリーンシートの片面に、表1に示す組成となるように、主に銀−パラジウムからなる合金にバインダーを加えた導電性ペーストをスクリーン印刷法により形成したシートを300枚積層し、焼成した。焼成条件は、800℃で2時間保持した後に、1000℃で2時間焼成した。
このとき、応力緩和層16を形成する部分には、表1に示す組成となるように、銀−パラジウム合金に銀を過剰に添加してバインダーを加えた導電性ペーストで、印刷を行い、互いに絶縁状態にある複数の金属粒子16aで構成された応力緩和層16を、50層目、100層目、150層目、200層目、250層目になるように配置した。接合部17が形成できるように図1(b)の形状に応力緩和層16はパターン印刷した。
次に、平均粒径2μmのフレーク状の銀粉末と、残部が平均粒径2μmのケイ素を主成分とする軟化点が640℃の非晶質のガラス粉末との混合物に、バインダーを銀粉末とガラス粉末の合計質量100質量部に対して8質量部添加し、十分に混合して銀ガラス導電性ペーストを作製した。このようにして作製した銀ガラス導電性ペーストを積層体9の外部電極11面に印刷して、700℃で30分焼き付けを行い、外部電極11を形成した。
次に、ばね鋼製の容器に、積層型圧電素子1を入れて、シリコーン樹脂を充填した後、ばね鋼製のふた3を溶接して、圧電アクチュエータユニットと構造とした。
その後、外部電極11にリード線を接続し、正極及び負極の外部電極11にリード線を介して0〜2kV/mm、20Hzのサイン波交流電界を15分間印加して分極処理を行った。このとき分極で剥離部(スリット)ができるときの特徴であるノイズを聞くことができる。1回の分極を行った場合と、リード線の極性を逆に接続して0〜2kV/mm、20Hzのサイン波交流電界を15分間印加して分極反転を1回行ったものとは表1で記載した。以上のように、図1に示すような積層型圧電素子1を用いた圧電アクチュエータユニットを作製した。
得られた積層型圧電素子1に150Vの直流電圧を印加したところ、すべての圧電アクチュエータユニットにおいて、積層方向に変位量が得られた。
さらに、この圧電アクチュエータユニットを室温で0〜+150Vの交流電圧を150Hzの周波数で印加して、1×10回まで連続駆動した試験を行った。
なお、剥離部の測定については、駆動試験したアクチュエータユニットから積層型圧電素子を取り外した後、積層型圧電素子を切断してSEMと金属顕微鏡で断面観察を行った。積層した全ての金属層の断面を観察できるように、積層方向に沿って、かつ、二つの外部電極のそれぞれの中央近辺同士をつなぐ面が断面となるように素子を切断した。剥離部の長さは観察断面にて測定し、全ての剥離部の長さの平均値とした。結果は表1に示すとおりである。
Figure 2010507222
表1に示すように、比較例として、応力緩和層を設けなかった試料番号9は、応力が金属層と圧電体層の境界に集中して内部電極間の圧電体を縦断する亀裂が生じて変位が小さくなった。
これに対して、本発明の実施例である試料番号1〜8は、1×10回連続駆動させた後も、素子変位量が著しく低下することなく、圧電アクチュエータユニットとして必要とする実効変位量を有し、優れた耐久性を有した圧電アクチュエータユニットを作製できた。
1 積層型圧電素子
3 ケース
3a ふた
5 圧電体層
7 金属層
7a 内部電極層
7b 応力緩和層
9 積層体
11 外部電極
13 不活性層
15 剥離部
17 充填材
19 電極非形成部
31 収納容器
33 噴射孔
35 バルブ
37 燃料通路
39 シリンダ
41 ピストン
43 圧電アクチュエータユニット
71 部分金属層(金属粒子)
72 空隙

Claims (5)

  1. 複数の圧電体層及び複数の金属層を有し、前記圧電体層と前記金属層とが交互に積層されてなる積層型圧電素子と、前記積層型圧電素子が収納されたケースと、を備えた圧電アクチュエータユニットであって、
    前記複数の金属層のうちの少なくとも一層は、当該金属層に対して積層方向に隣接する2つの圧電体層間の全域にわたって点在する複数の部分金属層と空隙とからなる応力緩和層であり、前記応力緩和層とこれに隣接する前記圧電体層との界面の少なくとも一部には剥離部が形成されていることを特徴とする圧電アクチュエータユニット。
  2. 前記応力緩和層が前記積層型圧電素子の積層方向に複数配置されている請求項1記載の圧電アクチュエータユニット。
  3. 前記応力緩和層が前記積層型圧電素子の積層方向に規則的に配置されている請求項2記載の圧電アクチュエータユニット。
  4. 複数の圧電体層及び複数の金属層を有し、前記圧電体層と前記金属層とが交互に積層されてなる積層型圧電素子と、前記積層型圧電素子が収納されたケースと、を備えた圧電アクチュエータユニットを製造するための方法であって、
    積層方向に隣り合う2つの前記圧電体層間の全域にわたって点在する複数の部分金属層と空隙とからなる応力緩和層を含む積層型圧電素子を作製する工程と、
    前記積層型圧電素子を前記ケースに収納した状態で分極処理することにより、前記応力緩和層とこれに隣接する前記圧電体層との界面の少なくとも一部に剥離部を形成する工程と、
    を備えていることを特徴とする圧電アクチュエータユニットの製造方法。
  5. 複数の圧電体層及び複数の金属層を有し、前記圧電体層と前記金属層とが交互に積層されてなる積層型圧電素子と、前記積層型圧電素子が収納されたケースと、を備えた圧電アクチュエータユニットであって、
    前記複数の金属層のうちの少なくとも一層は、複数の部分金属層と空隙を含み、その部分金属層は積層方向に隣接する2つの圧電体層間の全域にわたって点在しており、
    その部分金属層のうちの少なくとも1つは隣接する圧電体層から分離されていることを特徴とする圧電アクチュエータユニット。
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