JP2010506964A - 放射線硬化性インク - Google Patents

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Abstract

衝撃プリントヘッド用の放射線硬化性インク組成物が開示される。この組成物は、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含有する光開始剤系、カルボン酸エステルのアクリル酸エステルおよび少なくとも一つの放射線硬化性材料を含む。

Description

(関連出願データ)
本出願は、2006年10月11日付け出願の米国仮特許出願番号60/851,036に基づく利益を主張し、この全ての内容をここで参照により組み入れる。
本発明は、衝撃プリントヘッドにおいて有利に利用することができるハイブリッド放射線硬化性インクに関する。この組成物は、ラジカル硬化の利益とカチオン硬化の利益を組み合わせたものであり、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系;カルボン酸エステルのアクリル酸エステル;および単官能成分、多官能成分または二官能成分の一以上を含み得る放射線硬化性材料を含む。一つの実施形態において、この組成物は、二官能成分の不存在を特徴とする。もう一つの実施形態において、この組成物は、多官能成分の不存在を特徴とする。もう一つの実施形態において、この組成物は、オキセタンの不存在を特徴とする。
これまでに、種々の基材への接着が、各基材への一般的組成を用いることにより試されてきた。しかしながら、ガラス、PETおよび金属のような基材へのUV硬化性インクジェットインクの接着は、なお試行中である。UV硬化性インクにおいて、高粘度エポキシ−アクリレートに基づくと共にオキセタンを用いるハイブリッドインクが検討されてきた(「Photocatalyst Systems」Keipert,S.J.Coatings & Composite Materials(1996)4,No.17,pp.26−8および「Ultraviolet dual cure process based on acrylate oxetane monomers」Journal of Polymer Science: Polymer Chemistry Edition(2003),41,No.4,pp.469−75を参照)。しかしながら、これらのインクの高粘度により、これらは、インクジェットインクには適していない。カチオン性機構により硬化されるインクジェットインクが検討されてきた(「Jettable Ink」,WO2005/091811A2を参照)。これらはカチオン性機構により硬化するので、これらの組成物は、アクリレートを含まない。3D硬化のためのハイブリッドインクジェットインク系が開発された(「3D Model Maker」US2004/0207123 A1。[5]「Three dimensional structured printing」US2004/0145088 A1を参照)が、これは、光開始剤からなる第2の層がその後に適用される第1の層として適用されるUV硬化性モノマーを有する2成分系である(「Three dimensional printing」WO02/064353 A1を参照)。
国際公開第2005/091811号パンフレット 米国特許出願公開第2004/0207123号明細書 米国特許出願公開第2004/0145088号明細書 国際公開第02/064353号パンフレット
「Photocatalyst Systems」Keipert,S.J.Coatings & Composite Materials(1996)4,No.17,pp.26−8 「Ultraviolet dual cure process based on acrylate oxetane monomers」Journal of Polymer Science: Polymer Chemistry Edition(2003),41,No.4,pp.469−75
発明の要旨
一つの実施形態において、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含有する光開始剤系、カルボン酸エステルのアクリル酸エステル、および放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料を含み、25℃での粘度が約70cPs未満である、衝撃プリントヘッド用の放射線硬化性インク組成物が提供される。
もう一つの実施形態において、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含有する光開始剤系、ヒドロキシル官能基を有するアクリル酸エステルモノマー、および放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料を含み、25℃での粘度が約70cPs未満である、衝撃プリントヘッド用の放射線硬化性インク組成物が提供される。
もう一つの実施形態において、基材を、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含有する光開始剤系、カルボン酸エステルのアクリル酸エステル、および放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料を含有する放射線硬化性インク組成物に接触させることを含む、印刷された物品を調製する方法が提供される。
もう一つの実施形態において、基材および硬化された放射線硬化性インク組成物を含む製造物品であって、このインク組成物は、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含有する光開始剤系、カルボン酸エステルのアクリル酸エステル、および放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料を含むものである製造物品が提供される。
詳細な説明
高剪断速度での安定性(良好なレオロジー安定性)、高温での安定性および/またはプリントヘッド、特に衝撃プリントヘッド内における安定性の所望の特性を満たす放射線硬化性インクが開示される。本発明のインクは、衝撃プリントヘッドを用いる4kHz以上の印刷速度で広いプロセス帯を示す。この水準での印刷速度により、放射線硬化性インクを、従来のインクジェットインクと同様の速度で印刷させることができる。本明細書に開示の放射線硬化性インクは、紫外(UV)放射線を含む放射線を用いて硬化させることができる。特に有利な特徴において、印刷解像度および印刷品質を失うことなく、良好なジェット粉砕および迅速印刷条件下での広い操作帯を含む良好なジェット性能を有する放射線硬化性インクジェットインクを調製することができる。このインクは、周囲温度とプリントヘッド操作温度との両方における良好な物理的および化学的安定性、ならびに良好な老化安定性を有することも望ましい。
本発明の放射線硬化性インクは、ドロップ・オン・デマンドプリントヘッド、特に圧電性ドロップ・オン・デマンドプリントヘッドにおいて用いることができ、ラジカル硬化の利点とカチオン硬化の利点とを組み合わせた光重合性組成物に基づくものである。得られる高分子フィルムは暗室硬化し、これによりポリマーの転化がかなり進み、ガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ビニルおよびセラミックのような種々の基材への優れた接着性が得られる。緩徐な暗室硬化は、収縮も少なくし、良好な柔軟性を与える。湿分により影響されるエポキシのカチオン光重合および緩徐な光硬化速度の不利益は、アクリルレートのラジカル光重合をハイブリッド光重合系に組み込むことにより克服される。
本明細書で用いられるような「ドロップ・オン・デマンド」としても知られている衝撃プリントヘッドは、4つの型のプリントヘッド、即ちエアブラシ、静電、圧電およびサーマルプリントヘッドを意味する。圧電プリントヘッドは2つのクラスのものが利用できる。バイナリー(オンまたはオフ)およびグレースケール(種々の量の小さな液滴を加えることにより液滴寸法を作る。)である。衝撃プリントヘッドは、連続的インクジェット印刷プリントヘッドから区別されるべきである。
放射線硬化性インクは、放射線硬化性組成物を含む。このような組成物は、例えばエチレン性不飽和基、エポキシドまたはオキセタン等の放射線硬化性官能基を含有する放射線硬化性材料の少なくとも一種を主成分として含有する。適切なエチレン性不飽和基としては、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ビニル、アリル、または他のエチレン性不飽和官能基が挙げられる。本明細書で用いられる「(メタ)アクリレート」は、アクリレート官能基とメタクリレート官能基との両方を含む。この材料は、モノマー、オリゴマーおよび/またはポリマー、またはこれらの混合物の形態で用いることができる。本明細書で用いられる「モノマー」という用語は、この分子が一緒に結合してオリゴマーまたはポリマーを形成することができる化合物を意味する。本明細書で用いられる「オリゴマー」は、比較的少量の構造単位(例えば2、3または4個の繰り返し単位)を含有するポリマー中間体である。エチレン性不飽和アルコキシル化化合物は、オリゴマーの定義から排除され、特記しない限り本明細書でモノマーと考えられる。例えばプロピキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレートは、二官能モノマーと考えられる。
これらの材料は、単官能、二官能または多官能、例えば三、四またはこれ以上の官能性の材料でもあり得る。本明細書で用いられる単、二、三および四官能材料は、一分子当たり一、二、三および四個の放射線硬化性官能基を有する化合物を意味する。「多官能成分」は、一分子当たり二個を超える官能基を含有するモノマーまたはオリゴマー成分を意味する。特定のオリゴマー材料の場合、単、二または多官能の表示は、絶対値よりむしろ官能基平均に基づき得る。適切な放射線硬化性材料は、通常、周囲温度およびプリントヘッドで用いられる温度の両方において揮発性の低い液体である。
衝撃プリントヘッドにおいて有利に利用することができる本発明のハイブリッド放射線硬化性インクは、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系;カルボン酸エステルのアクリル酸エステル;および単官能成分、多官能成分または二官能成分の一種以上を含んでよい放射線硬化性官能基を含む。一つの実施形態において、この組成物は二官能成分が存在しないことを特徴とする。もう一つの実施形態において、この組成物は多官能成分が存在しないことを特徴とする。もう一つの実施形態において、この組成物はオキセタンが存在しないことを特徴とする。もう一つの実施形態において、この組成物は、シラン接着促進剤をさらに含む。
光開始剤系(成分1)
本発明のインク組成物は、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系を含む。
光カチオン重合開始剤はオニウム塩を含有し得る。オニウム塩としては、例えばUVI−6950、UVI−6970、UVI−6974、UVI6976、UVI−6990およびUVI6992(Dow Chemical Company,Midland,Michiganから入手可能)、ADEKA Optomers SP−150、SP−151、SP−170およびSP−171(Asahi Denka Kogyo,Tokyo,Japanから入手可能)、Omnicat 550、Omnicat 650、Omnicat BL550、Omnicat 440、Omnicat 445、Omnicat 432、Omnicat 430、Omnicat 750(IGM resins,Shanghai,Chinaから入手可能)、Irgacure 261および250(Ciba,New York,New Yorkから入手可能)、CI−2481、CI−2624、CI−2689およびCI−2064(Nippon Soda,Tokyo,Japanから入手可能)、CD−1011およびCD−1012(Sartomer,Exton,Pennsylvaniaから入手可能)、およびDTS−102、DTS−103、NAT−103、NDS−103、TPS−103、MDS−103、MPI−103、BBI−103(Midori Kagaku,Tokyo,Japanから入手可能)、Chivacure 1176、Chivacure 1190、R−gen BF 1172、R−gen 1130、R−gen 261(Chitec Technology Co.Ltd.から入手可能)、Uvacure 1600(Cytec Surface Specialties,West Paterson,New Jerseyから入手可能)が挙げられ、これらの組み合わせおよび小集団を含む。
遊離基光開始剤は、存在する着色剤のタイプ、およびインクの硬化に用いられる放射線波長に基づいて選択される。硬化のために選択された放射線の範囲内の種々の波長においてピークエネルギー吸収水準を示す光開始剤のブレンドを用いることができる。光開始剤および光開始剤ブレンドは、吸収されない波長に感受性である、または顔料により部分的にのみ影響されることが好ましい。
適切な光開始剤としては、例えば2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−4’−モルホリノブチロフェノン;2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン;トリメチルベンゾフェノン;メチルベンゾフェノン;1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;イソプロピルチオキサントン;2,2−ジメチル−2−ヒドロキシ−アセトフェノン;2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパン−1−オン;2,4,6−トリメチルベンジル−ジフェニルホスフィンオキシド;1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン;ベンゾフェノン;ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド;5,7−ジヨード−3−ブトキシ−6−フルオロン、エチル2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィナート;オキシ−フェニル−酢酸2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステルおよびオキシ−フェニル酢酸2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステル;l−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパノン;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド;カンファーキノン;高分子光開始剤、例えば高分子ベンゾフェノンGenopol BP−1(Rahn USA)、Omnipol BP、Omnipol SZ、Omnipol BL 801T、Omnipol 801S、Omnipol BPLV(IGM resins製)等が挙げられる。前記化合物の一種以上を含む組み合わせおよび小集団も用いることができる。適切な市販光開始剤としては、Irgacure 907、Irgacure 819、Irgacure 2959、Irgacure 184、Irgacure 369、Benzophenone、Darocur Dl173、Irgacure 754およびIrgacure 651(Ciba,New York,New Yorkから入手可能)、SarCure SRl137(TZT)およびSarCure SR1124(ITX)(Sartomer,Exton,Pennsylvaniaから入手可能)、メチルベンゾイルホルメート(Genocure MBF)(Rahn USA Corp,Aurora,Illinoisから入手可能)、H−Nu 470、H−Nu 535、H−Nu 635、H−Nu 640およびH−Nu 660(Spectra Group Limited,Millbury,Ohioから入手可能)、およびLucirin TPO−L(BASF,Florham Park,New Jerseyから入手可能)、ESACURE SM246(Lamberti USAから入手可能)が挙げられるが、これらに限定されない。
光カチオン重合開始剤および遊離基光開始剤の各々が、個々に、硬化性放射線の存在下に重合を開始するのに効果的な量で利用される。重合開始剤は、各々独立して、インクの合計重量に対して約0.5から約15重量%、好ましくは約1から約12重量%、より好ましくは約2から約10重量%、さらにより好ましくは約3から約8重量%の量で利用することができる。
光開始剤組成物は、感光剤、具体的には2−イソプロピル−9H−チオキサンテン−9−オン、2,4−ジエチルチオキサントン、l−クロロ−4−プロポキシ−9h−チオキサンテン−9−オン、2−クロロチオキサントン、アントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン等をさらに含有することができる。市販の感光剤の例は、Darocur ITX(Ciba,New York,New Yorkから入手可能)、CPTX 1−クロロ−4−プロポキシ−チオキサントン(Chemtura Corporation,Middlebury,Connecticutから入手可能)、Genocure DETX(Rahn USA Corp,Aurora,Illinoisから入手可能)、Speedcure CTX(Lambson limited,Wetherby,West Yorkshireから入手可能)等である。感光剤は、インクの合計重量に対して約0から約20重量%、具体的に約0.1から約10重量%、より具体的に約0.2から約2重量%の量でインク中に存在することができる。
カルボン酸エステルのアクリル酸エステル(成分2)
本発明のインク組成物は、下記一般式で示される化合物としてここに記載されるカルボン酸エステルのアクリル酸エステルを含む。
Figure 2010506964
(基R、RおよびRを含有するカルボン酸エステル部分を有し、この各々は独立してアルキル、アリール、アルキルアリール、アルコキシアリールまたは環式脂肪族基であり、基R、RおよびRに含まれる炭素原子の合計数は1から10個である。基R、RおよびRの各々は、フェニル、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルおよびこれらの組み合わせまたはこれらの小集団のいずれかから独立して選択することができる。基Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、フェニルおよびアルコキシフェニルから選択される。好ましい実施形態において、Rは水素である。より好ましい実施形態において、Rはメチル基でありRは水素である。)カルボン酸エステル部分を誘導することができる酸の典型例としては、α,α−ジメチルカプロン酸、α−エチル−α−メチルカプロン酸、α,α−ジエチルカプロン酸、α,α−ジエチル吉草酸、α,α−ジメチルカプリン酸、α−ブチル−α−エチルカプリン酸、α,α−ジメチルエナント酸、α,α−ジエチルペラルゴン酸、α−ブチル−α−メチルカプロン酸、α,α−ジメチルカプリル酸、α−メチル−α−プロピルカプロン酸、α−エチル−α−メチルエナント酸、α−メチル−α−プロピル吉草酸、α−エチル−α−メチルカプリル酸、α−ブチル−α−メチルカプリル酸、α−エチル−α−プロピルカプロン酸、α−エチル−α−プロピル吉草酸、α−ブチル−α−エチルペラルゴン酸、α、α−ジメチルプロピオン酸(ピバル酸)、ネオデカン酸ならびにこれらの組み合わせおよびこれらの小集団のいずれかが挙げられる。カルボン酸エステルのアクリル酸エステルの好ましい例としては、ネオデカン酸のグリシジルエステルのアクリル酸エステルまたはピバル酸のグリシジルエステルのアクリル酸エステルおよびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明のインク組成物において利用されるカルボン酸エステルのアクリル酸エステルの量は、インクの合計重量に対して約0.01から約50重量%(wt%)、好ましくは約0.5から約30wt%、より好ましくは1から約25wt%である。
単官能成分(成分3)
本発明のインク組成物は、ヒドロキシル官能基を有するアクリル酸エステルモノマーであり得る単官能成分、単官能オキセタン、単官能エポキシ、単官能ビニルエーテルまたはビニルエーテルアルコール、単官能エチレン性不飽和化合物、単官能オリゴマー、または任意のこれらの組み合わせまたは小集団を含む。本発明のインク組成物において利用される単官能成分の量は、インクの合計重量に対して約1から約70重量%(wt%)、好ましくは3から約60wt%、好ましくは約5から約50wt%である。
ヒドロキシル官能基を有するアクリル酸エステルモノマー
本発明のインク組成物は、ヒドロキシル官能基を有するアクリル酸エステルモノマーを含む。適切なアクリル酸エステルモノマーとしては、ヒドロキシル官能性モノアクリレート、またはポリエーテルアルコールを含む直鎖、分岐鎖または環式アルキルアルコールのこれらのモノ(メタ)アクリレートが挙げられる。
ヒドロキシル官能性モノアクリレートとしては、ヒドロキシアルキル基が1から10個の炭素原子、好ましくは1から6個の炭素原子を含有するヒドロキシアルキルアクリレートおよびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートが挙げられるが、これらに限定されない。適切な例としては、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノアクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシルアクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノアクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、カプロラクトンアクリレート(Miramer M100(Rahn USA Corp,Aurora,Illinoisから入手可能)またはSR 495B(Sartomer,Exton,Pennsylvaniaから入手可能))、およびこれらの組み合わせまたはこれらの小集団のいずれかが挙げられる。
単官能オキセタン成分
本発明の組成物は、単官能オキセタン成分を含む。適切な単官能オキセタン成分は、好ましくは液状オキセタン樹脂、およびより好ましくは約25℃で液状である液状オキセタン樹脂またはオキセタン樹脂の組み合わせである。ここで用いることができる適切なオキセタン樹脂には、脂肪族、アルコキシ、アリールオキシ、シリル、アリールおよび脂環式オキセタンがある。
ここで用いることができる適切なオキセタン樹脂としては、脂肪族トリメチロールプロパンオキセタン(TMPOまたはOXT−101)、3−エチル−3−フェノキシメチルオキセタン(OXT 211)、3−エチル−3−[(2−エチルヘキシルオキシメチル]オキセタン(OXT 212)、3−エチル−[(トリ−エトキシシリルプロポキシ)メチル]オキセタン(OXT−610)、およびオキセタニル−シルセスキオキサンオキセタン(OX−SQ)(Toagosei Co.Ltd,Tokyo,Japanから入手可能)が挙げられる。これらの樹脂は、単独でまたはこれらの二種以上の組み合わせで用いることができる。
単官能エポキシ成分
本発明のインク組成物は、単官能エポキシ成分を含む。適切な単官能エポキシ成分は、好ましくは約25℃で液状である液状エポキシ樹脂またはエポキシ樹脂の組み合わせである。ここで用いることができる適切なエポキシ樹脂として、ビスフェノールFエポキシ樹脂、ビスフェノールAエポキシ樹脂、芳香族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、アルキルエポキシ樹脂、アリル化ビスフェノールエポキシ樹脂およびこれらの組み合わせまたはこれらの小集団のいずれかが挙げられる。ここで用いることができる適切なエポキシ樹脂として、AOE X68(C16−C18モノグリシジルエーテル)、GD(グリシドール)、PNO(αピネンオキシド)およびビニルシクロヘキセンオキシドであるCELLOXIDE 2000(全て、Daicel Chemical Industriesから入手可能)、脂肪族C−C10モノグリシジルエーテル(HELOXY 7)、C12−C14モノグリシジルエーテル(HELOXY 8)、ブチルグリシジルエーテル(HELOXY 61)、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(HELOXY 116)、C10モノグリシジルエステル(CARDURA N10)、o−クレジルグリシジルエーテル(HELOXY 62)、ノニルフェノールグリシジルエーテル(HELOXY 64)、パラ−tert−ブチルフェノールグリシジルエーテル(HELOXY 65)およびこれらの組み合わせ(HELOXYおよびCARDURA産物は、Hexion Specialty Chemicals Inc.から入手可能)が挙げられる。好ましい実施形態において、単官能エポキシ成分は脂肪族C−C10モノグリシジルエーテルである。
単官能エチレン性不飽和成分
本発明のインク組成物は、脂肪族単官能エチレン性不飽和成分を含む。放射線硬化性インクにおいて用いるための単官能エチレン性不飽和材料としては、例えばポリエーテルアルコールを含む直鎖、分岐鎖または環式アルキルアルコールの(メタ)アクリレートが挙げられる。具体例として、4個を超える炭素原子を有するアルコールのアクリレート、例えばラウリルアクリレートおよびステアリルアクリレート;ポリエーテルアルコールの(メタ)アクリレート、例えば2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート;(メタ)アクリレートとヘテロ環との間の脂肪族結合基を場合により含有するヘテロ環式アルコールの(メタ)アクリレート、例えばテトラヒドロフランアクリレート、オキセタンアクリレート、イソボルニルアクリレート、シクロペンタジエンアクリレート等が挙げられる。これらの樹脂は、単独でまたはこれらの二種以上の組み合わせで用いることができる。ここで用いることができる適切な単官能アクリレート樹脂としては、SR256、SR285、CD420、およびSR506(Sartomer,Exton,Pennsylvaniaから入手可能)、M100(Rahn USA Corp,Aurora,Illinoisから入手可能)、およびこれらの組み合わせが挙げられる。
単官能ビニルエーテル
本発明のインク組成物は、脂肪族、芳香族、アルコキシ、アリールオキシ単官能ビニルエーテルおよびビニルエーテルアルコールを含む。具体例として、ビニルエーテル、例えばRapi−cure HBVE(ヒドロキシルブチルビニルエーテル)、Rapi−cure PEPC(プロピレンカーボネートのプロペニルエーテル)、Rapi−cure DDVE(ドデシルビニルエーテル)、Rapicure CHMVE(シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル)、Rapi−cure CVE(シクロヘキシルビニルエーテル)、Rapi−cure EHVE(2−エチルヘキシルビニルエーテル)、Rapi−cure ODVE(オクタデシルビニルエーテル)(全て、International Specialty Products,New Jersey,USAから入手可能)が挙げられる。
単官能オリゴマー
本発明のインク組成物は、脂肪族および芳香族単官能エチレン性不飽和成分/オリゴマーを含む。放射線硬化性インクで用いるための単官能エチレン性不飽和材料として、例えば直鎖、分岐鎖または環式アルキルアルコールの(メタ)アクリレート、ポリエーテルアルコールを含む芳香族アクリル酸オリゴマーが挙げられる。この例としては、CN131、CN152およびCN3100(Sartomer,Exton,Pennsylvaniaから入手可能)がある。
多官能成分(成分4)
本発明のインク組成物は、2を超える官能基を含むと共に、三またはこれを超える官能性のアクリレート、四官能ビニルエーテルオリゴマー、三またはマルチ官能エポキシ、六官能のポリオール、オキセタンまたはこれらの組み合わせもしくはこれらの小集団のいずれかである多官能成分である。本発明のインク組成物中における多官能成分の量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から約95wt%、好ましくは約5から約80wt%、およびさらに好ましくは約8から約50wt%である。一つの実施形態において、本発明のインク組成物は多官能成分を実質的に含まない。
マルチ官能アクリレート
本発明のインク組成物は、脂肪族または芳香族マルチ官能エチレン性不飽和成分を含む。放射線硬化性インクにおいて用いるためのマルチ官能エチレン性不飽和材料として、例えばシリコーンの直鎖、分岐鎖、超分岐または環式アルキルアルコールの(メタ)アクリレートが挙げられる。この例として、シリコーンヘキサアクリレートEBECRYL1360およびウレタンアクリレートEBECYRL1290(Cytec Surface Specialties,West Paterson,New Jerseyから入手可能)、CN 2302、CN 2303(Sartomer)、BDE 1025、BDE1029(Bomar Specialties Co.)がある。
四官能ビニルエーテルオリゴマー
本発明のインク組成物は、マルチ官能ビニルエーテル成分を含む。例えばそれぞれビニルエーテル末端脂肪族または芳香族エステルモノマーであるVECTOMER 1312または5015(Morflex,Greensboro,North Carolinaから入手可能)およびトリス(4−ビニルオキシブチル)トリメリテートが挙げられる。
三またはマルチ官能エポキシ
本発明のインク組成物は、脂肪族または芳香族のマルチ官能エポキシ成分を含む。放射線硬化性インクで用いるためのマルチ官能エポキシ材料としては、例えば脂肪族、アルコキシ、環式脂肪族、ビスフェノールA、マルチ官能エポキシが挙げられる。これらの例として、HELOXY 48およびHELOXY 505(9−オクタデセン酸、12−(2−オキシラニルメトキシ)−,1,2,3−プロパントリイルエステルのホモポリマー)(Hexion Specialty Chemicals,Inc.から入手可能)、EPOLEAD GT 401(脂環式テトラエポキシド、Daicel Chemical Industries Ltd.から入手可能)2,2−ビス(ヒドロキシメチル)1−ブタノールの1−2−エポキシ−4(2−オキシラニル)−シクロヘキサンの縮合生成物であると共に(3’−4’−エポキシシクロヘキサン)メチル3’−4’−エポキシシクロヘキシル−カルボキシレート(これもDaicel Chemical Industries Ltd.から入手可能)にブレンド/溶解されているEHPE 3150ポリエステル脂環式エポキシ樹脂が挙げられる。
多官能アルコール
本発明のインク組成物は、多官能アルコール成分を含んでよい。この例として、六官能アルコールBOLTORN H 2004(Perstorp specialty chemicals Toledo,Ohioから入手可能)がある。
二官能成分(成分5)
本発明のインク組成物は、二官能成分を含む。適切な二官能モノマーとして、二官能アクリレート、二官能エポキシ、二官能ビニルエーテル、ビニルエーテル官能基とアクリレート官能基との両方を含有する化合物、オキセタン官能基とアクリレート官能基との両方を含有する成分、エポキシ官能基とアクリレート官能基との両方を含有する成分、二官能オリゴマー、二官能オキセタン、またはこれらの組み合わせもしくはこれらの小集団のいずれかが挙げられる。本発明のインク組成物中の二官能成分の量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から約95wt%、好ましくは約5から約80wt%、およびさらに好ましくは約10から約50wt%である。一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、二官能成分を実質的に含まない。
二官能アクリレート成分
本発明のインク組成物は、二官能アクリレート成分を含んでよい。適切な二官能アクリレート成分は、温度25℃で液状である成分である。ここで用いることができるアクリレートモノマーとして、例えばトリプロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチル−グリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレートが挙げられる。これらのモノマーは単独でまたは二種以上の組み合わせで用いることができる。ここで用いることができるアクリレートオリゴマーとして、例えばCN9800と称するシリコーンジアクリレート(Sartomer Company,Inc.から入手可能)、およびEBECRYL 350と称するシリコーンジアクリレート(Cytec Surface Specialtiesから入手可能)が挙げられる。これらのオリゴマーは単独でまたは二種以上の組み合わせで用いることができる。
二官能エポキシ成分
本発明のインク組成物は、脂肪族、環式脂肪族、ビスフェノールA、二官能エポキシ成分を含む。適切な二官能エポキシ成分は、好ましくは約25℃で液状であるエポキシモノマーまたはエポキシ樹脂の組み合わせである。ここで用いることができる適切なエポキシ樹脂として、ビスフェノールFエポキシ樹脂、ビスフェノールAエポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、アルキルエポキシ樹脂、アリル化ビスフェノールエポキシ樹脂およびこれらの組み合わせまたはこれらの小集団のいずれかが挙げられる。ここで用いることができる適切なエポキシ成分としては、HELOXY 66(1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテル)、HELOXY 67(1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル)、EPIKOTE 877(ポリプロピレンオキシドジグリシジルエーテル)またはHELOXY 68(ネオペンチルグリコールのジグリシジルエーテル)、HELOXY 107(シクロヘキサンジメタノールのジグリシジルエーテル)、HELOXY 107、EPON resin 826およびEPON resin 828(ビスフェノールジグリシジルエーテル)、EPON resin 862およびEPON resin 863(ビスフェノールFジグリシジルエーテル)(HELOXY、EPIKOTEおよびEPON産物は、Hexion Specialty Chemicals Inc.から市販されている。)、および環式脂肪族エポキシド、例えばOMNI LANE OC1005(IGM Resinsから入手可能)、7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン−3−カルボン酸の7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプト−3−イルメチルエステル(UVACURE 1500:Cytec Surface Specialties,West Paterson,New Jerseyから入手可能)、1−メチル−4−(2−メチルオキシラニル)−7−オキサビシクロ[4.1.0]ヘプタン(二酸化リモネン:Millenium Specialty Chemicals,Hunt Valley,Marylandから入手可能)およびこれらの組み合わせも挙げられる。好ましい実施形態において、二官能エポキシ成分は、ネオペンチルグリコールのグリシジルエーテルである。
二官能ビニルエーテル成分
本発明のインク組成物は、脂肪族、環式脂肪族またはアルキルアリール二官能ビニルエーテル成分を含む。ここで用いることができる適切な二官能ビニルエーテル成分としては、Rapi−cure DVE 3(トリエチレングリコールジビニルエーテル)、Rapi−cure CHVE(シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル)、Rapi−cure DVE−2(ジエチレングリコールジビニルエーテル)、Rapi−cure DPE−2(ジプロピレングリコールジビニルエーテル)、Rapi−cure HDDVE(ヘキサンジオールジビニルエーテル)、Rapicure DVB ID(ブテンジオールジビニルエーテル)(全て、International Specialty Products,New Jersey,USAから入手可能)、トリエチレングリコールジビニルエーテル(DVE3:ISP,Guildford,UKから入手可能)、ビス[4−(エテニルオキシ)ブチル]ヘキサン二酸エステル(VECTOMER 4060:Morflex,Greensboro,North Carolinaから入手可能)、1,3−ベンゼンジカルボン酸のビス[4−(エテニルオキシブチル]エステル(VECTOMER 4010:これも、Morflex,Greensboro,North Carolinaから入手可能)が挙げられる。
ビニルエーテル官能基とアクリレート官能基との両方を含有する成分
本発明のインク組成物は、ビニルエーテル官能基とアクリレート官能基との両方を含有するハイブリッド成分も場合により含んでよい。これらの二官能モノマーは、特に、硬化性組成物の粘度を下げるのに有用である。二官能モノマーとしては、例えば2−(2−ビニルエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−ビニルオキシエトキシ)−2−プロピル(メタ)アクリレート、2−(2−ビニルオキシエトキシ)−3−プロピル(メタ)アクリレート、2−(2−ビニルオキシエトキシ)−2−ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−ビニルオキシエトキシ)−4−ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−アリルオキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−アリルオキシエトキシ)−2−プロピル(メタ)アクリレート、2−(2−アリルオキシエトキシ)−3−プロピル(メタ)アクリレート、2−(2−アリルオキシエトキシ)−2−ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−アリルオキシエトキシ)−4−ブチル(メタ)アクリレート、2−(2−ビニルオキシプロポキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(2−ビニルオキシプロポキシ)2−プロピル(メタ)アクリレート、2−(2−ビニルオキシプロポキシ)−3−プロピル(メタ)アクリレート、2−(3−ビニルオキシプロポキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−(3−ビニルオキシプロポキシ)−2−プロピル(メタ)アクリレート、2−(3−ビニルオキシプロポキシ)−3−プロピル(メタ)アクリレート、およびこれらの組み合わせまたはこれらの小集団のいずれかが挙げられるが、これらに限定されない。化合物2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート(VEEAおよびVEEM)は、Nippon Shokubai Co.,Inc,Tokyo,Japan.から市販されている。前記化合物の少なくとも一種を含む組み合わせを用いることができる。
オキセタン官能基とアクリレート官能基との両方を含有する成分
本発明のインク組成物は、オキセタン官能基とアクリレート官能基との両方を含有するハイブリッド成分を場合により含んでもよい。二官能モノマーとして、例えばOXE−10(3−エチル−3−(メチルアクリレート)オキセタン:Osaka Organic Chemical Industries Ltd.から入手可能)が挙げられるが、これに限定されない。
エポキシ官能基とアクリレート官能基との両方を含有する成分
本発明のインク組成物は、エポキシ官能基とアクリレート官能基との両方を含有するハイブリッド成分を場合により含んでよい。二官能モノマーとして、例えばCyclomer A400(3,4−エポキシ−シクロヘキシルメチルアクリレート)、Cyclomer M100(3,4−エポキシ−シクロヘキシルメチルメタクリレート)、MGMA(メチルグリシジルメタクリレート)(全て、Daicel Chemical Industriesから入手可能)およびグリシジルメタクリレート(Mitshubishi Rayon Company Ltd.から入手可能)が挙げられるが、これらに限定されない。
二官能オリゴマー
本発明のインク組成物は、脂肪族および芳香族ポリエステルに基づくエチレン性不飽和オリゴマーを含む。これは、脂肪族または芳香族ポリエステルに基づくウレタンアクリレートジアクリレートオリゴマー、エポキシアクリレートオリゴマーまたはこれらの組み合わせであり得る。
放射線硬化性インクにおいて用いるための二官能エチレン性不飽和材料としては、例えば直鎖、分岐鎖の(メタ)アクリレート、または、ポリエステルもしくはポリエーテルウレタンオリゴマー、または芳香族ウレタンジアクリレートオリゴマーが挙げられる。
二官能オキセタン成分
本発明のインク組成物は、二官能オキセタン成分を含む。適切な二官能オキセタン成分は、好ましくは液状オキセタン樹脂、およびより好ましくは約25℃で液状である液状オキセタン樹脂またはオキセタン樹脂の組み合わせである。本明細書で用いることができる適切なオキセタン樹脂には、脂肪族、環式脂肪族、アリールおよび脂環式オキセタンがある。適切なオキセタン樹脂の具体例としては、脂肪族ビス[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル(OXT−221)、1,4−ビス[(3−エチル−3−オキセタニルメトキシ)メチル]ベンゼン(OXT 121)(いずれも、Toagosei Co.Ltd,Tokyo,Japanから入手可能)が挙げられる。これらの樹脂は、単独でまたはこれらの二種以上の組み合わせで用いることができる。
インク組成物
一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系、カルボン酸エステルのアクリル酸エステル、単官能モノマー、三またはこれより高い官能性のモノマーおよび二官能モノマーを含有する。
もう一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、単官能アクリレート、カルボン酸エステルのヒドロキシル官能性単官能アクリレートエステル、二官能エポキシモノマー、二官能アクリレートおよび三またはこれを超える官能性のエポキシモノマー、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能またはこれを超える官能性のモノマーを含まない。
もう一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、単官能アクリレート、カルボン酸エステルのヒドロキシル官能性単官能アクリレートエステル、反応性希釈剤、二官能エポキシモノマー、二官能アクリレートおよび三またはこれを超える官能性のエポキシモノマー、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能またはこれを超える官能性のモノマーを含まない。
もう一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、カルボン酸エステルのヒドロキシル官能性単官能アクリレートエステル、二官能エポキシモノマー、二官能アクリレート、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能またはこれを超える官能性のモノマーを含まない。
もう一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、カルボン酸エステルのヒドロキシル官能性単官能アクリレートエステル、二官能エポキシモノマー、反応性希釈剤、および二官能アクリレート、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能またはこれを超える官能性のモノマーを含まない。
もう一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、カルボン酸エステルのヒドロキシル官能性単官能アクリレートエステル、単官能エポキシモノマー、二官能エポキシモノマー、反応性希釈剤、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能モノマーまたはこれを超える官能性のモノマーを含まない。
もう一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、ヒドロキシル官能性単官能アクリレートエステル、二官能ビニルエーテルモノマー、二官能エポキシモノマー、反応性希釈剤、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能モノマーを含まない。
もう一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、カルボン酸エステルのヒドロキシル官能性単官能アクリレートエステル、二官能ビニルエーテルモノマー、二官能エポキシモノマー、反応性希釈剤、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能モノマーを含まない。
一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、モノアクリレートモノマー、単官能エポキシモノマー、単官能アクリレートオリゴマー、非反応性希釈剤、二官能アクリレートオリゴマー、三またはこれを超える官能性アクリレートモノマー、三またはこれを超える官能性エポキシモノマー、またはこれらの組み合わせを含有し、二官能モノマーを含まない。
一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、カルボン酸エステルの単官能アクリレートエステル、単官能アクリレートモノマー、単官能エポキシモノマー、反応性希釈剤、三またはこれを超える官能性エポキシモノマー、またはこれらの組み合わせを含有し、二官能モノマーを含まない。
一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、単官能アクリレートモノマー、単官能エポキシモノマー、三またはこれを超えるヒドロキシル官能性反応性成分、反応性希釈剤、三またはこれを超える官能性のエポキシモノマー、またはこれらの組み合わせを含有し、二官能モノマーを含まない。
一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、カルボン酸エステルの単官能アクリレートエステル、ヒドロキシル官能性単官能オキセタンモノマー、二官能オキセタンモノマー、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能モノマーを含まない。
一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、ヒドロキシル官能性単官能アクリレートモノマー、ヒドロキシル官能性単官能オキセタンモノマー、二官能オキセタンモノマー、またはこれらの組み合わせを含有し、三官能モノマーを含まない。
反応性/非反応性可塑剤
本発明のインク組成物は、アリル、ビニル、エチレン性不飽和、エポキシまたはアルキルオキシシラン基に基づく反応性または非反応性可塑剤成分を場合により含んでよい。用いられる場合、本発明のインク組成物中の反応性または非反応性可塑剤の量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から約25wt%、好ましくは約1から約20wt%、およびさらに好ましくは約2から約18wt%である。
シラン接着促進剤
本発明のインク組成物は、高度の耐湿性を提供するためにシラン接着促進剤を場合により含んでもよい。シラン接着促進剤は、ラジカルまたはカチオン性光重合性官能基を含有し、有機樹脂と無機基材との間に共有結合を提供し、その結果、接着性が増加し、水に晒された後の加水分解安定性とフィルム硬度の保持率が向上する。シラン促進剤は、好ましくは単官能エポキシシランである。適切なシラン接着促進剤としては、例えばMomentive Performance Materials,Friendly,WVから市販されているSILQUESTの商品名で販売されているものが挙げられるが、これらに限定されない。具体例として、SILQUEST A−172(ビニルトリ(2−メトキシ−エトキシ)シラン)、SILQUEST A−174(γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン)、SILQUEST A−186β(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン)、SILQUEST A−189(γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン)、A−187(γ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン)、A−1871またはY−15589(γ−グリシドオキシプロピルトリエトキシシラン)、Coatosil 1770[β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)−エチルトリエトキシシラン)]、Wetlink 78(γ−グリシドオキシプロピルメチルジエトキシシラン)、A171(ビニルトリメトキシシラン)、A151(ビニルトリエトキシシラン)、Coatosil 1706(ビニルトリイソプロポキシシラン)等が挙げられる。
用いられる場合、本発明のインク組成物中のシラン接着促進剤の量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から約25wt%、好ましくは約0.05から約20wt%、およびさらに好ましくは約0.1から約15wt%である。
界面活性剤
本発明のインク組成物は、ポリシロキサン、アクリレート官能性ポリシロキサン、ポリアクリレートコポリマー、アクリレート官能性フルオロカーボンに基づく界面活性剤成分を場合により含んでもよい。適切な例として、Byk 377、Byk 3510、Byk 361N(全て、Byk Chemie USA Inc.,Wallingford,CT,USAから入手されるByk産物である。)、EBECRYL 381(Cytec Surface Specialties,Inc.から入手可能な三官能フルオロカーボンアクリレート)が挙げられる。用いられる場合、本発明のインク組成物中の界面活性剤の量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から約10wt%、好ましくは約0.001から約8wt%、およびさらに好ましくは約0.01から約5wt%である。
消泡剤
本発明のインク組成物は、ポリシロキサンに基づく消泡剤を場合により含んでよい。用いられる場合、本発明のインク組成物中の消泡剤の量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から約10wt%、好ましくは約0.01から約8wt%、およびさらに好ましくは約0.01から約4wt%である。
安定化剤
本発明のインク組成物は、安定化剤を場合により含んでよい。これらは、空気の存在下および不存在下の安定性の提供に有用である。この例として、Irgastab UV 10、Irgastab UV 22、Irganox 1010、Irganox 1035、およびTinuvin 292(Ciba,New York,New Yorkから入手可能)、Omnistab LS292(IGM Resins,Shanghai,Chinaから入手可能)、4−メトキシフェノールおよび前述の化合物の少なくとも一種を含む組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。用いられる場合、安定化剤の量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から約5wt%、好ましくは約0.001から約3wt%、およびさらに好ましくは約0.01から約1wt%である。
反応性希釈剤
本発明のインク組成物は、アルキレンカーボネートまたはブチロラクトンのような反応性希釈剤を場合により含んでよい。理論に拘泥されることを望まないが、本発明者らは、これらの反応性希釈剤が、UV硬化後の酸条件下に開環すると考える。これらは、硬化性組成物の粘度の低下に有用である。アルキレンカーボネートとして、例えばグリセリンカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネートおよび前述の化合物の少なくとも一種を含む組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。用いられる場合、アルキレンカーボネートの量は、インクジェットインクの合計重量に対して約0から25wt%である。
着色剤組成物
本発明のインクは、着色剤または着色剤の組み合わせを含む着色剤組成物をさらに含有してよい。得られるインクの熱安定性が維持されるなら、顔料と染料との組み合わせを用いることができる。
顔料として、例えば以下の色指数分類のものが挙げられる。Green PG 7および36;Orange PO 5、34、36、38、43、51、60、62、64、66、67および73;Red PR 112、149、170、178、179、185、187、188、207、208、214、220、224、242、251、254、255、260および264;Magenta/Violet PV 19、23、31、および37、およびPR 122、181および202;Yellow PY 17、120、138、139、155、151、168、175、179、180、181および185;Blue PB 15、15:3、15:4、15:6;Black PB 2、5および7;カーボンブラック;二酸化チタン(ルチルおよびアナターゼを含む。);硫化亜鉛等。
他の具体的顔料として、例えば次のものが挙げられる。IRGALITE BLUE GLVO、MONASTRAL BLUE FGX、IRGALITE BLUE GLSM、HELIOGEN BLUE L7101F、LUTETIA CYANINE ENJ、HELIOGEN BLUE L6700F、MONASTRAL GNXC、MONASTRAL GBX、MONASTRAL GLX、MONASTRAL 6Y、IRGAZIN DPP ORANGE RA、NOVAPERM ORANGE H5G70、NOVPERM ORANGE HL、MONOLITE ORANGE 2R、NOVAPERM RED HFG、HOSTAPERM ORANGE HGL、PALIOGEN ORANGE L2640、SICOFAST ORANGE 2953、IRGAZIN ORANGE 3GL、CHROMOPTHAL ORANGE GP、 HOSTAPERM ORANGE GR、PV CARMINE HF4C、NOVAPERM RED F3RK 70、MONOLITE RED BR、IRGAZIN DPP RUBINE TR、IRGAZIN DPP SCARLET EK、RT−390−D SCARLET、RT−280−D RED、NOVAPERM RED HF4B、NOVAPERM RED HF3S、NOVAPERM RD HF2B、VYNAMON RED 3BFW、CHROMOPTHAL RED G、VYNAMON SCARLET 3Y、PALIOGEN RED L3585、NOVAPERM RED BL、PALIOGEN RED 3880 HD、HOSTAPERM P2GL、HOSTAPERM RED P3GL、HOSTAPERM RED E5B 02、SICOFAST RED L3550、SUNFAST MAGENTA 122、SUNFAST RED 122、SUNFAST VIOLET 19 228−0594、SUNFAST VIOLET 19 228−1220、CINQUASIA VIOLET RT−791−D、VIOLET R NRT− 201−D、RED B NRT−796−D、VIOLET R RT−IOl−D、MONOLITE VIOLET 31、SUNFAST MAGENTA 22、MAGENTA RT−243−D、MAGENTA RT 355−D、RED B RT−195−D、CINQUASIA CARBERNET RT−385−D、MONOLITE VIOLET R、MICROSOL VIOLET R、CHROMOPTHAL VIOLET B、ORACET PINK RF、IRGALITE YELLOW 2GP、IRGALITE YELLOW WGP、PV FAST YELLOW HG、PV FAST YELLOW H3R、HOSTAPERM YELLOW H6G、PV FAST YELLOW、PALIOTOL YELLOW D1155およびIRGAZIN YELLOW 3R。
多くの異なるカーボンブラック型顔料が市販されており、例えば以下のカーボンブラックがある。SPECIAL BLACK 100、SPECIAL BLACK 250、SPECIAL BLACK 350、FW1、FW2、FW200、FW18、SPECIAL BLACK 4、NIPEX 150、NIPEX 160、NIPEX 180、SPECIAL BLACK 5、SPECIAL BLACK 6、PRINTEX 80、PRINTEX 90、PRINTEX 140、PRINTEX 150T、PRINTEX 200、PRINTEX UおよびPRINTEX V(全て、Degussa,Parsippany,New Jerseyから入手可能)、MOGUL L、REGAL 400R、REGAL 330およびMONARCH 900(Cabot Chemical Co.,Boston,Massachusettsから入手可能)、MA77、MA7、MA8、MA11、MA100、MA100R、MA100S、MA230、MA220、MA200RB、MA14、#2700B、#2650、#2600、#2450B、#2400B、#2350、#2300、#2200B、#1000、#970、#3030Bおよび#3230B(全て、Mitsubishi,Tokyo,Japanから入手可能)、RAVEN 2500 ULTRA、Carbon black 5250およびCarbon Black 5750(Columbia Chemical Co.,Brunswick,Ohioから入手可能)等。
多くの酸化チタン顔料も知られている。ナノ構造のチタニア粉末を、例えばNanophase Technologies Corporation,Burr Ridge,Illから得る、またはKronos Titan,Cranbury,New JerseyからKRONOS(登録商標)1171の商品名で得ることができる。以下により詳細に記載されるように、二酸化チタン粒子は沈積する傾向があるので、しばしば表面処理される。酸化チタン粒子は、例えばアルミナまたはシリカのような酸化物で被覆することができる。1、2またはそれ以上の層の金属酸化物被覆を用いることができ、例えばアルミナの被覆とシリカの被覆を、いずれかの順番で用いることができる。このタイプの被覆された酸化チタンが、E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,Del.から商品名R960またはR902で市販されている。別の実施形態として、またはこれに加えて、酸化チタン粒子を、ジルコネート、チタネート、シラン、シリコーン等のような有機相溶化剤で表面処理することができる。アルミナで被覆された二酸化チタンの表面処理としては、例えばシリコーン表面処理、好ましくはジメチコン油を用いるジメチコン処理、またはステアリン酸表面処理が挙げられる。ステアリン酸およびアルミナ被覆超微細二酸化チタン粒子は、例えばUV−Titan M160がPresperse,Inc.,South Plainfield,N.J.から市販されている。適切なシランとしては、例えばトリアルコキシシラン、例えば3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレートが挙げられ、これは、Dow Chemical Company,Wilmington,Del.から商品名Z6030で市販されている。対応するアクリレートも用いることができる。適切な二酸化チタンとしては、デシルトリメトキシシラン(DTMS)処理二酸化チタン(平均粒径40nm)(Tayca Corporation,Osaka,Japanから入手可能)、TD3103処理二酸化チタン(Tayca Corporationから入手可能)、二酸化チタン(NANOTEKまたはNanophase Technologies Corporationから入手可能)が挙げられる。粒径30nmの表面処理水酸化酸化チタン(TiO(OH))がSTT100H(商標)(Titan Kogyo)として得られる。硫化亜鉛およびこれとTiOとの混合物のような白色顔料も、顔料として用いることができる。
顔料は、インクに混入される前に、通常、放射線硬化性組成物に用いられる一種以上の放射線硬化性材料に予備分散される。例えば顔料を、単官能エチレン性不飽和材料に分散することができる。顔料分散物に用いるための単官能エチレン性不飽和材料としては、例えばポリエーテルアルコールを含む直鎖、分岐鎖または環式アルキルアルコールの(メタ)アクリレートが挙げられる。具体的として、4個を超える炭素原子を有するアルコールのアクリレート、例えばラウリルアクリレートおよびステアリルアクリレート;ポリエーテルアルコールの(メタ)アクリレート、例えば2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート;(メタ)アクリレートとヘテロ環との間に脂肪族結合基を場合により含有するヘテロ環式アルコールの(メタ)アクリレート、例えばテトラヒドロフランアクリレート、オキセタンアクリレート、イソボルニルアクリレート、シクロペンタジエンアクリレート等が挙げられる。
さらに、我々はHELOXY 7のような単官能材料を用いることができ、脂肪族C8−C10モノグリシジルエーテル(HELOXY 7)、C12−Cl4モノグリシジルエーテル(HELOXY 8)、ブチルグリシジルエーテル(HELOXY 61)、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル(HELOXY 116)およびこれらの組み合わせが挙げられる。全て、Hexion Specialty Chemicals Inc.,Columbus Ohioから市販されている。
場合により、マルチ官能材料、例えばトリプロピレングリコールジアクリレート(TPGDA(BASF,Florham Park,New Jerseyから入手可能))、プロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、超分岐オリゴマーおよび脂肪族エポキシモノマー、例えば1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテル(HELOXY 66)、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル(HELOXY 67)、ポリプロピレンオキシドジグリシジルエーテル(EPIKOTE 877)または、ネオペンチルグリコールのジグリシジルエーテル(HELOXY 68)、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、ネオデカン酸グリシジルエーテル、2−(2−ビニルオキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート(VEEAおよびVEEM(Nippon Shokubai,Osaka,Japanから入手可能))等が挙げられる。全てのHELOXYおよびEPIKOTE材料が、Hexion Specialty Chemicals Inc.,Columbus,Ohioから市販されている。顔料の分散を補助するための他の添加剤、例えばアルキルアクリレートとメチルメタクリレートのAB型ブロックコポリマーが存在してよい。)通常、顔料は、分散剤を約5から約60%含む。
本発明を、この典型的利点を含んで、より良く理解するために、以下の実施例が提供される。実施例は説明を目的としており、本発明の範囲を特定の材料または条件に限定するものと見なすべきではないと解される。
実施例
静的表面張力の手順
静的表面張力は、インクと測定器具との間の熱的、化学的および機械的平衡において測定され、インクがこの上に噴射された基材をインク液滴がどれだけ容易に濡らすかに関係づけ得る。静的表面張力を決めるために種々の方法を用いることができ、例えばdu Nouy法が当分野で知られている。本発明のインクは、25℃での静的表面張力が1cm当たり約20から約45ダイン、好ましくは1cm当たり約21から約40ダイン、およびより好ましくは1cm当たり約22から約38ダインであり得る。
接着性試験の手順
クロスハッチ接着性を、以下の手順に従って決めた。#6Mayerを用いてインクのフィルムを9μmの厚さで調製し、水銀蒸気ランプを700mJ/cmで、Hランプを用いて硬化し、25℃(±2℃)および相対湿度50%(±5%)で16から24時間調整する。6本の平衡刃を有するGardco PA−2000切断ツールのような適切な切断ツールを用いて、2から2.5cmの長さで2.0mm離して並べられた一連の6本の平衡切り込みをフィルムに設け、続いて、同じ寸法で第1のセットに対して90°回転された第2のセットの切り込みを設けた。このようにして、クロスハッチパターンを得、次に、ブラシまたは圧縮空気を用いて清浄化して粒状汚染物を除去した。3M Corporation製の3M 610テープのような長さ7から8cmの適切なテープをクロスハッチ領域に適用し、滑らかに擦って、捕捉された空気の泡を除去して、良好な接触を確保した。次に、クロスハッチ領域への適用から90秒(±30秒)以内にテープを引き剥がした。次にクロスハッチ領域を、ASTM D3359の方法に従って定量した。「5B」は最高の接着を意味し、「0B」は最悪の接着を意味する。結果を以下の表Aに従って定量した。
Figure 2010506964
伸び測定の手順
インストロン引張試験機を用いて、100ニュートン負荷セルおよびクロスヘッド速度300mm/分として、伸びを測定した。Scotchcal220ビニル上にサンプルを調製し、引き下げるか、噴射により調製した。引き下げは、K−コータープルーファー上の12μロッドを用いて4.5の速度で行い、Hanovia Hランプ上で700mJ/cmで硬化した。1/4インチ幅のストリップを切断し、40mm離れて設置されたグリップ内に並べた。ビニルが破断、インクの破壊が観察、またはインクの色褪せまたは白化が観察されると、試験を停止した。伸び率は、試験を停止した時点において測定した。インストロン試験機が炉を備える場合、基材としてポリカーボネートも用いた。インク/ポリカーボネートサンプルがグリップ内にいったん並べられると、ポリカーボネートを軟化させ、容易に拡張できるようにサンプルを150℃に加熱する必要があった。一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、伸び率が少なくとも20%、好ましくは少なくとも40%である。
粘度の手順
Haake Roto Visco 1およびTCP/P−Peltier Temperature Control Unitを用いて、インクの粘度を決めた。粘度は温度25℃で得られ、結果をセンチポイズ(cP)で提供する。一つの実施形態において、本発明のインクは、25℃において粘度が70cP未満、好ましくは約5から約70cP、好ましくは約10から約50cP、およびより好ましくは約12から約25cPであり得る。
MEK摩擦の手順
MEK(メチルエチルケトン)摩擦技術は、ASTM D4752をASTM D3732−82に組み込むことにより硬化インクの溶媒抵抗を調べるための方法である。硬化すべきインクを、#6Mayerロッドを用いて基材に適用した。被覆フィルムを、Fusion Hランプ(最大出力600ワット/インチ)を用いて700mJ/cmの線量(線量はPowerMapで記録)で硬化した。試験のために、少なくとも2インチの長さのインクフィルム表面の試験領域を選択した。2種類の厚さのチーズクロスに包まれたハンマーのボール端を、MEKで垂れる程度の湿潤状態に飽和させる。湿潤ボール端で、硬化フィルムの2インチ部分を交差して擦る。1回の前方運動と1回の後方運動が、1回の摩擦を構成する。試験領域に沿ったどこかの地点からインクが完全に除去されるまで、表面を擦る。
硬化の程度
インクの硬化の程度は、DuraサンプルIR II ATR(Diamond)を備えるNicolet 860 Magna FT−IRベンチを用いて、硬化インクの処理されたエポキシ、ビニルエーテル、オキセタンおよびアクリレートのピークの割合を、それぞれ約909、1620、985および1407cm−1で測定することにより決めた。液状インクの液滴を、ダイアモンドATR結晶の上に配し、未反応液体のスペクトルを得た。#6Mayerロッド引き下げ基材を用いて約7から10μmの厚さのフィルムを形成することにより、スペクトル分析用のインクの硬化フィルムを調製した。次に、インクフィルムを、Fusion Hランプ(最大出力600ワット/インチ)を用いて線量700mJ/cmで硬化した。硬化したインクフィルムを、基材から除去し、フィルムの最上面と最下面(基材に隣接する面)を硬化の程度について測定し、100%が完全硬化、0%が硬化無しに該当する。硬化性官能基の80%超、好ましくは90%超が転化した場合、フィルムが「実質的に硬化」と考えられる。
フィルムの最上面における硬化度は、フィルムの断片(約1/2インチ×1/2インチ)を切断し、フィルムの最上面をスペクトルを得る際にダイアモンドATR結晶に面させることにより得られる。表面に対向するフィルム面における硬化の程度は、フィルムの底面をスペクトルを得る際にダイアモンドATR結晶に面させることにより得られる。アクリレート二重結合についてのピークが、約1407cm−1において液状インクで観察された。約1424cm−1から1393cm−3までの、ピークの面積が測定される。硬化インクの最上面および底面についての1407cm−1におけるピーク面積も、液状インクについての手順と同様にして測定した。
硬化の程度は、以下の式を用いて計算される。
最上面についての硬化%=[1−(最上面についての1407cm−1での面積/液状についての1407cm−1での面積)]×100、および底面についての硬化%=[1−(底面についての1407cm−1での面積/液状についての1407cm−1での面積)]×100。
エポキシ官能基について約909cm−1で、オキセタン基について985cm−1で、およびビニルエーテル基について1620cm−1でピーク面積を測定することにより硬化の程度を測定するためにも、同様の手順を用いる。
基材上の#6Mayerロッドを用いて引き下げたインクを、エネルギー密度700mJ/cmでHanovia水銀蒸気(H)ランプを用いて硬化した。
耐水性および耐蒸気性についての手順
EDTM TS 1300錫側検出機を用いて、ガラスプレートの錫側を決めた。ガラスを検出機のUVランプの上部に乗せたときに、錫側が蛍光を発生するが、空気側は蛍光を発生しない。ガラスの空気側および/または錫側の上でのインクの引き下げを、基材上に#6Mayerロッドを用いて行い、Fusion Hランプをエネルギー密度700mJ/cm(最大出力600ワット/インチ)(線量はPowerMapで記録)で用いて硬化した。引き下げたインクを、100℃で1分間、後硬化し、次に、硬化した被覆を、室温で24時間放置し、次に、以下の耐水性および耐蒸気性試験に用いた。
耐熱水性:硬化した被覆を、80℃の熱水浴中に30分間浸漬した。水から除去後、被覆を、紙タオルで拭いた。クロスハッチ接着性を、ASTM D3359−97(試験法B)により調べた。
耐熱蒸気性:硬化した被覆を、沸騰水浴からの蒸気に15分間晒した。蒸気から除去後、被覆を紙タオルで拭いた。クロスハッチ接着性を、ASTM D3359−97(試験法B)により調べた。
耐水性:硬化した被覆を、室温で24時間放置、または表16に示される予め決められた時間間隔で放置した。次に、被覆を、室温(20℃)の脱イオン水浴に72時間浸漬した。水から除去後、被覆を紙タオルで拭いた。クロスハッチ接着性を、ASTM D3359−97(試験法B)により調べた。
鉛筆硬度の手順
ガラスの空気側および/または錫側の上でのインクの引き下げを、基材上に#6Mayerロッドを用いて行い、Fusion Hランプをエネルギー密度700mJ/cm(最大出力600ワット/インチ)(線量はPowerMapで記録)で用いて硬化した。引き下げたインクを、100℃で1分間、後硬化し、硬化した被覆を、室温で24時間放置、または、表16に示す時間、放置した。硬化した被覆を、脱イオン水中に20℃で72時間浸漬し、紙タオルで拭き、鉛筆硬度をASTM 3363−92aのように試験した。表17に示す水浸漬の前の鉛筆硬度も、ASTM 3363−92a試験法を用いて測定した。一つの実施形態において、本発明のインク組成物は、硬化した場合、脱イオン水中に20℃で72時間浸漬した後、ASTM 3363−92Aを用いて測定した少なくともBの鉛筆硬度を有する。
ジェット操作帯の手順
Fujifilm Dimatix/Spectra Sクラスプリントヘッドにおいて、ジェット操作帯を測定した。発射頻度は、4μ秒の(波型)上昇/下降時間および8μ秒の発射パルス幅を用いて1Hzから32Hzとし得る。ジェット操作帯(JOW)は、プリントヘッドの電圧および温度条件により定められ、全部で128のジェットが絶え間なく3分間発射し、中断するノズルは最大でも6つである。6つ以上のノズルが中断する場合、失敗と考えられる。
一つの実施形態において、本発明の放射線硬化性インク組成物は、噴射頻度が少なくとも約1Hzから約32kHzであるジェット操作帯を有し、プリントヘッド内に少なくとも1日間滞在した後に安定した噴射を示す。もう一つの実施形態において、本発明の放射線硬化性インク組成物は、噴射頻度が少なくとも約1Hzから約16kHzであるジェット操作帯を有し、プリントヘッド内に少なくとも1日間滞在した後に安定した噴射を示す。
インク成分
本明細書に提示される表において、Irgastab UV10、MeHqおよびIrganox 1035は安定化剤であり、Irgacure 819はホスフィンオキシド光開始剤であり、いずれもCiba Specilaty Chemicalsから入手される。BYK 3510、BYK 361NおよびBYK 377は界面活性剤であり、BYK 088およびBYK 080Aは消泡剤であり、全て、BYK−Chemie,Wallingford,CTから市販されている。ジエトキシアントラセンは、Acros Organicsから入手される。4−メトキシフェノールは、Sigma−Aldrich,Inc.から入手される遊離基安定化剤である。ITXは感光剤であり、Sartomer Company,Inc.からESACURE ITXとして市販されているイソプロピルチオキサントンである。SR256は2−(エトキシエトキシ)エチルアクリレートであり、SR351は三官能アクリレートであり、いずれもSartomer Companyから入手される。UVACURE1500は環式脂肪族ジエポキシであり、Cytec Surface Specialtiesから市販されている。カチオン性光開始剤UVACURE 1600はヨードニウム塩に基づき、Ebecryl 1360はシリコーンヘキサアクリレートであり、同様にCytec Surface Specialtiesから市販されている。GENOCURE MBFは、架橋に用いられるグリオキソレート系遊離基開始剤であり、Rahn Corporationから市販されている。HELOXY 7は単官能エポキシモノマーであり、HELOXY 68は二官能エポキシモノマーであり、具体的にはネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルであり、HELOXY 48は三官能エポキシモノマーであり、具体的には三官能脂肪族グリシジルエーテルであり、ACEモノマーは、分子の側鎖の一つにヒドロキシル基を有するネオデカン酸のグリシジルエステルのアクリレートエステルである。HELOXY 7、HELOXY 68、HELOXY 48およびACEは、Hexion Specialty Chemicals Inc.,Columbus,Ohioから入手される。BOLTORN H2004は、6個のヒドロキシル基を有する樹状ポリマーであり、Perstorp Specialty Chemicalsから入手される。CD 420は単官能モノマーであり、SR 506はイソボルニルアクリレートであり、CN131は単官能オリゴマーであり、CN 966J75は二官能脂肪族ポリエステル系ウレタンジアクリレートオリゴマーであり、Sartomer Companyから入手される。Neodene 16は1−ヘキサデセンであり、Shell Chemical Companyから市販されている。CELLOXIDE 2000はビニルシクロヘキセンオキシドであり、Daicel Chemical Industriesから市販されている。Omnicat BL 550はスルホニウムカチオン性光開始剤であり、IGM resinsから入手される。OXT−221はToagosei Company,Ltd.から入手され、TMPOはPerstorp Specialty companyから入手される。4−HBAはOsaka Organic Chemicalから入手される。
UVI 6992はスルホニウム光開始剤であり、Dow Chemical Companyから入手される。Miramer M 100はカプロラクトンアクリレートであり、Rahn Corporationから入手される。Rapicure DVE 3はInternational Specialty Productsから入手される。Silquest TEOS pure silaneはGeneral Electric Siliconesから入手される。プロピレンカーボネートは反応性希釈剤であり、Lyondell Chemical Companyから入手される。Lucirin TPO−LはBASF Corporationから入手される。Cyan dispersionは、TPGDAまたはフェノキシエチルアクリレート中の20%シアン顔料である。赤色、緑色および青色分散物は、Heloxy 68中の15%顔料であり、白色分散物はHeloxy 68中の50%TiO2である。NNBBD15−1は、トリプロピレングリコールジアクリレート中に20%濃度で分散された15:3銅フタロシアニン系シアン顔料である。
A−186は環式脂肪族エポキシ系シランであり、A172はビニル基系シランであり、A−174は、A−172の接着を促進するためのメタクリルオキシプロピル系シランである(SILQUESTの商標名でMomentive Performance Materials,Friendly,WVから入手される。)。
二官能エポキシに基づく本発明のインク組成物を表1に示す。
Figure 2010506964
単官能および多官能モノマーに基づく本発明のインク組成物を表2に示す。
Figure 2010506964
単官能および多官能モノマーに基づく本発明のインク組成物も表3に示す。
Figure 2010506964
HELOXY 68分散物に基づく本発明のインク組成物を表4に示す。
Figure 2010506964
オキセタンおよびACEモノマーに基づく本発明のインク組成物を表5に示す。
Figure 2010506964
表5のオキセタンおよびACE系組成物の特性を表6に示す。
Figure 2010506964
オキセタンに基づく本発明のインク組成物を表7に示す。
Figure 2010506964
表7のオキセタン系組成物の特性を表8から表11に示す。
Figure 2010506964
Figure 2010506964
Figure 2010506964
Figure 2010506964
シラン接着促進剤を含有する本発明のインク組成物9Aから9Fおよび9H、およびシラン接着促進剤を含まない比較組成物9Gを表12に示す。
Figure 2010506964
表12のインク組成物の粘度および耐水性を表13に示す。
Figure 2010506964
インク粘度は噴出可能範囲であり、ガラスの空気側の接着性は9E、9Aおよび9Gについて優れており、サンプル9Eおよび9Gについては、空気側と錫側の両方で優れている。水浸漬後の空気側の鉛筆硬度は、9E>9A>9Gの順に低下する。シラン接着促進剤(9A)の添加は、これを含まないインク(9G)よりも優れた耐水性を提供する。実際、比較例9Gからの硬化フィルムは、紙タオルで拭くと剥がれるが、フィルム9A、9Eおよび9Fは剥がれない。組成物9Eのようにシランに加えて六官能Ebecryl 1360を含むと、組成物9Aと比べて優れた疎水性を提供するようであり、優れた硬度保持が得られる。
シラン接着促進剤を含有する本発明のインク組成物を表14に示す。
Figure 2010506964
表14のインク組成物の特性を、表15から17に示す。シラン接着促進剤および疎水性Eb1360を用いてCMYKインクを調製した(表14)。成分の割合が少し変化して、粘度の変化を説明している。耐水性試験は、優れた硬度を示した(表15)。シアンインク組成物11Aは、空気側について、他のインクよりも低かった。シランは水と反応してガラスとの共有結合を形成することが知られている。しかしながら、硬化された被覆においては、かなりゆっくり反応する傾向がある。共有結合形成は、硬化フィルムの耐湿性の増加を補助することが期待される。これは、種々の時間においてシアンインクの耐水性を試験することにより、さらに確認される(表16)。硬化フィルムを周囲の空気/湿度に1、3、4および7日間放置し、脱イオン水中に72時間置き、これらの接着性および硬度について試験した。24時間サンプルは鉛筆硬度がHBであり、これは、水浸漬試験の後に、4日および7日サンプルについて、それぞれ2Hおよび3Hに増加する。
Figure 2010506964
Figure 2010506964
Figure 2010506964
シランおよび疎水性成分を含む場合と含まない場合のインクは、水浸漬前には匹敵する鉛筆硬度を有している(表17)。しかしながら、シランおよび疎水性成分を含むインクは、これらの成分を含まないインク組成物を比較すると、これらの硬度をかなりの程度に維持した。
シラン接着促進剤を含有する本発明のインクジェット可能なインクのマゼンタインク組成物13Bから13D、およびシラン接着促進剤を含まない比較組成物13Aを、表18に示す。
Figure 2010506964
表18のインク組成物13Aから13Dの耐水性を表19に示す。
Figure 2010506964
シラン接着促進剤を含有する透明プライマー組成物を表20に示す。
Figure 2010506964
異なるシランを用いて透明インク15Aから15Dを調製した(表2)。15A−15Dの引き下げを、ガラス上で6Mayerロッドを用いて行い、Fusion Hランプを700mJ/cmで用いて硬化し、続いて、100℃で1分間、後硬化した。硬化した透明体に、6Mayerロッドを用いてマゼンタインク13Aを上塗りし、Fusion Hランプを700mJ/cmで用いて硬化し、続いて、100℃で1分間、後硬化した。15A、15Cおよび15Dの上面でのマゼンタインク13Aの耐水性を表21に示す。全ての引き下げ物は、耐熱水性、蒸気および室温耐水性試験の後に、優れたクロスハッチ接着性を示した。
Figure 2010506964
ピエゾDODプリントヘッドは、典型的には、金属成分を用いて作成される。噴出試験のために組成物例9Hを利用した。結果を表22に示す。灰色領域は、データを収集していないことを表す。
Figure 2010506964
表22: インクのジェット操作帯(JOW)を、Dimatix Galaxy piezo(DOD)プリントヘッド上で30から50℃および80から120Vで試験した。シアンインク9HについてのJOWは、30℃で90から100V、および40から50℃で80から100Vであった。マゼンタインク11Bについては、30℃で80から130V、40℃で80から110V、50℃で80から90Vであった。イエローインク11Cについては、30℃で80から130V、40から50℃で80から110Vであった。ブラックインク11Dについては、30℃で90から110V、40℃で80から120V、50℃で80から100Vであった。インク9Hをプリントヘッド内に2週間放置し、噴出安定性を1週毎に試験して、プリントヘッド内でのインク安定性を確認し、プリントヘッド成分との好ましくない反応が起こらないことを確認した。JOWは、2週間後でも全く同様であり、これにより噴出安定性を確認した。
表23: 11AのJOWを、Spectra SE 128プリントヘッドにおいて試験し、初期試験は、35から60℃で80から120VのJOWを示した。11Aのインクをプリントヘッド内に放置し、7日および15日後に試験して噴出安定性を確認した。35から55℃でのJOWは、初期値と同様の値を維持した。このことは、インクがプリントヘッド内で安定であり、反応性シランの存在に関わる懸念が無いことを示した。
噴出試験のために、組成物例11Aも用いた。結果を表23に示す。一つの実施形態において、インクは1日より長く、好ましくは5日より長く、より好ましくは1週間より長く、さらにより好ましくは2週間より長く安定である。
Figure 2010506964
本明細書に記載の具体的説明および実施形態は、説明のみの性質のものであり、特許請求の範囲により定義される本発明を制限することを意図していない。さらなる実施形態および実施例が、この明細書を考慮することにより当業者には明らかであり、特許請求の発明の範囲に含まれる。

Claims (24)

  1. a)光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系、
    b)カルボン酸エステルのアクリル酸エステル、および
    c)放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料、
    を含み、25℃での粘度が約70cPs未満である、衝撃プリントヘッド用の放射線硬化性インク組成物。
  2. カルボン酸エステルのアクリル酸エステルが下記式、
    Figure 2010506964
    (基R、RおよびRを含むカルボン酸エステルを有し、これらの各々は独立してアルキル、アリール、アルキルアリール、アルコキシアリールまたは環式脂肪族基であり、基R、RおよびRに含まれる炭素原子の合計数は1から10個であり、Rは、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、フェニルおよびアルコキシフェニルから選択される基である。)
    で示されるものである、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  3. カルボン酸エステル部分が、α,α−ジメチルカプロン酸、α−エチル−α−メチル−カプロン酸、α,α−ジエチルカプロン酸、α,α−ジエチル吉草酸、α、α−ジメチルカプリン酸、α−ブチル−α−エチル−カプリン酸、α,α−ジメチルエナント酸、α,α−ジエチルペラルゴン酸、α−ブチル−α−メチル−カプロン酸、α、α−ジメチルカプリル酸、α−メチル−α−プロピル−カプロン酸、α−エチル−α−メチル−エナント酸、α−メチル−α−プロピル−吉草酸、α−エチル−α−メチル−カプリル酸、α−ブチル−α−メチル−カプリル酸、α−エチル−α−プロピル−カプロン酸、α−エチル−α−プロピル−吉草酸、α−ブチル−α−エチル−ペラルゴン酸、α,α−ジメチルプロピオン酸(ピバル酸)、ネオデカン酸およびこれらの組み合わせから誘導される、請求項2に記載の放射線硬化性インク組成物。
  4. 放射線硬化性材料が、単官能モノマー、多官能モノマーおよび二官能モノマーを含む、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  5. 放射線硬化性材料が、単官能モノマーおよび多官能モノマーを含み、二官能モノマーを実質的に含まない、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  6. 放射線硬化性材料が、単官能モノマーおよび二官能モノマーを含み、多官能モノマーを実質的に含まない、請求項1に記載の放射線硬化性組成物。
  7. 放射線硬化性材料が、単官能オキセタンを含む、請求項1に記載の放射線硬化性組成物。
  8. 光カチオン重合開始剤および遊離基光開始剤が各々独立して、インクの合計重量に対して約0.5から約15重量%の量で利用される、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  9. カルボン酸エステルのアクリル酸エステルが、インクの合計重量に対して約0.01から約50重量%の量で利用される、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  10. 少なくとも一つの放射線硬化性材料が、インクの合計重量に対して約1から約70重量%の単官能成分、約0から約95重量%の多官能成分および約0から約95重量%の二官能成分を含む、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  11. 少なくとも一つの放射線硬化性材料が、インクの合計重量に対して約3から約60重量%の単官能成分、約5から約80重量%の多官能成分および約5から約80重量%の二官能成分を含む、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  12. シラン接着促進剤をさらに含む、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  13. 組成物が、噴出頻度が少なくとも約1Hzから約32kHzであるジェット操作帯を有し、組成物が、プリントヘッド内に少なくとも1日間滞在した後に安定した噴出を示す、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  14. 組成物が、噴出頻度が少なくとも約1Hzから約16kHzであるジェット操作帯を有し、組成物が、プリントヘッド内に少なくとも1日間滞在した後に安定した噴出を示す、請求項1に記載の放射線硬化性インク組成物。
  15. 組成物が、噴出頻度が少なくとも約1Hzから約32kHzであるジェット操作帯を有し、組成物が、プリントヘッド内に少なくとも1日間滞在した後に安定した噴出を示す、請求項12に記載の放射線硬化性インク組成物。
  16. a)光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系、
    b)ヒドロキシル官能基を有するアクリル酸エステルモノマー、および
    c)放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料、
    を含み、25℃での粘度が約70cPs未満である、衝撃プリントヘッド用の放射線硬化性インク組成物。
  17. 放射線硬化性官能基が単官能オキセタンおよび二官能オキセタンを含む、請求項16に記載の放射線硬化性インク組成物。
  18. 少なくとも40%の伸びを有する、請求項16に記載の放射線硬化性インク組成物。
  19. 基材を、
    a)光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系、
    b)カルボン酸エステルのアクリル酸エステル、および
    c)放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料
    を含む放射線硬化性インク組成物に接触させることを含む、印刷された物品を調製する方法。
  20. 衝撃プリントヘッドを利用してインク組成物を基材上に適用することにより接触が起こる、請求項19に記載の方法。
  21. 組成物が、噴出頻度が少なくとも約1Hzから約32kHzであるジェット操作帯を有し、組成物が、プリントヘッド内に少なくとも1日間滞在した後に安定した噴出を示す、請求項20に記載の方法。
  22. 組成物が、噴出頻度が少なくとも約1Hzから約16kHzであるジェット操作帯を有し、組成物が、プリントヘッド内に少なくとも1日間滞在した後に安定した噴出を示す、請求項20に記載の方法。
  23. 硬化されたインク組成物が、脱イオン水中に20℃で72時間浸漬した後にASTM3363−92Aにより測定された鉛筆硬度が少なくともBである、請求項19に記載の方法。
  24. 基材および硬化された放射線硬化性インク組成物を含む物品であって、この放射線硬化性インク組成物は、
    a)光カチオン重合開始剤と遊離基光開始剤との両方を含む光開始剤系、
    b)カルボン酸エステルのアクリル酸エステル、および
    c)放射線硬化性官能基を含有する少なくとも一つの放射線硬化性材料
    を含むものである物品。
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