JP2010241006A - 記録制御装置、記録システム、記録制御方法、及び、プログラム - Google Patents

記録制御装置、記録システム、記録制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】有彩色及び無彩色のインクを用いて画像を記録する際に、色ずれを起こすことなく記録濃度を調整可能な記録制御装を提供する。
【解決手段】ホストコンピューター2は、記録媒体にCMYKの4色インクで記録を行うプリンター3に接続され、入力表色系の座標値をCMYKインク表色系のインク量に変換するためのLUTを用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従ってプリンター3により記録対象の画像を記録させるプリンタードライバー10を備え、プリンタードライバー10は、記録媒体に黒で印刷される部分の黒点記録濃度と、有彩色で記録される部分のカラー記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値とLUTの値とに基づいて新たなLUTを生成し、生成したLUTに基づいてプリンター3によって記録を実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、有彩色及び無彩色インクを用いて記録を行う記録装置を制御する記録制御装置、記録システム、記録制御方法、及び、プログラムに関する。
従来、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクセットを用いて印刷を行う記録装置において、印刷しようとする画像の濃度を調整できるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の技術によれば、RGB色空間の画像データをCMY色空間に変換し、さらに、記録装置が使用する4色のインクに対応してCMYK色空間に変換してから、指示された濃度に調整する。
特開2002−199236号公報
しかしながら、CMYK色空間に変換した後で濃度を調整すると、濃度を調整する際の演算において量子化誤差等の誤差が生じ、各色インク量のバランスがわずかに崩れて、色ずれを生じるおそれがあった。特に、有彩色のCMYのインクを混色させて黒を形成するコンポジットブラックについては、各色のインクのバランスが崩れることで色ずれが生じると、黒インクとの差が顕著に現れてしまうという問題があった。
また、特許文献1に開示された方法のように、画像データをCMYK色空間に変換した後にさらに濃度を調整する処理を行う場合には、大容量の画像データ自体を補正する処理を行わなければならず、処理負荷が大きく時間がかかるという問題があった。
さらに、CMYのインクを用いるコンポジットブラックの濃度と、Kインクを使用する黒の濃度とを個々に調整することが可能であれば、濃度調整の自由度がより高まるため、コンポジットブラックの濃度とKインクの濃度とを別に調整することが望まれていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、有彩色及び無彩色のインクを用いて画像を記録する際に、色ずれを起こすことなく、高速で実行可能な軽負荷の処理により、記録濃度を調整可能な記録制御装置、記録システム、記録制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、各色のインクの濃度を高い自由度で調整可能な記録制御装置、記録システム、記録制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に有彩色及び無彩色インクを用いて記録を行う記録装置に接続され、前記記録装置を制御する記録制御装置において、入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って前記記録装置により記録対象の画像を記録させる記録制御部を備え、前記記録制御部は、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させること、を特徴とする記録制御装置を提供する。
この構成によれば、無彩色で記録される部分の濃度と有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、この設定された値に基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、このルックアップテーブルを用いて記録対象の画像を記録するので、設定された濃度に合わせて、各色のインクのバランスを崩すことなく、速やかに画像を記録できる。また、無彩色で記録される部分の濃度の設定値と有彩色で記録される部分の記録濃度の設定値とに基づいてルックアップテーブルを生成するので、無彩色インクの濃度を適切に調整することができ、濃度調整後も無彩色インクを効果的に使用して画像を記録できる。さらに、上記構成によれば、画像をインク色空間に変換するためのルックアップテーブル自体を新たに生成するので、画像を入力表色系において調整したり、ルックアップテーブルで変換した後に調整を行ったりする場合に比べ、色ずれを起こしにくいという利点がある。さらに、新たにルックアップテーブルを生成する処理は、変換後の画像自体を補正する処理に比べて負荷が軽く、この新たに生成したルックアップテーブルを用いて画像を変換することで、高速に画像の濃度を調整できる。また、新たにルックアップテーブルを生成する場合におけるインク量の値は自由度が高く、例えば入力表色系の座標値をCMYKの4色のインクのインク量に変換するルックアップテーブルであれば、CMYKの各色の濃度を個別に調整できる。このため、黒を記録するためのインク量として、CMYのインクからなるコンポジットブラックとKインクの濃度を個別に調整することも可能であり、各色のインクの濃度を高い自由度で調整できる。
上記構成において、前記記録制御部は、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の無彩色記録濃度と、有彩色で記録される部分のカラー記録濃度とが設定された場合に、設定された無彩色記録濃度に基づいて、前記ルックアップテーブルに含まれる無彩色インクに係る値をシフトさせるとともに、設定されたカラー記録濃度に基づいて、前記ルックアップテーブルに含まれる有彩色インクに係る値をシフトさせることにより、新たなルックアップテーブルを生成してもよい。
この場合、ルックアップテーブルの無彩色インクのインク量に係る値を、設定された無彩色記録濃度に基づいてシフトさせるとともに、有彩色インクのインク量に係る値をカラー記録濃度に基づいてシフトさせるので、有彩色インクのバランスが崩れることによる色ずれを防止でき、さらに、無彩色インクを効果的に使って無彩色を鮮やかに記録できる。
また、上記構成において、前記記録制御部は、前記ルックアップテーブルに含まれる無彩色インクに係る値及び有彩色インクに係る値をシフトさせるとともに、有彩色インクの混色により無彩色を形成する場合に係る値を、設定された無彩色記録濃度に基づいてシフトさせることにより、新たなルックアップテーブルを生成してもよい。
この場合、有彩色インクを混色して無彩色を形成する場合のインク量を適切に設定したルックアップテーブルを生成できるので、有彩色インクの混色により形成される無彩色の色ずれを防止できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に有彩色及び無彩色インクを用いて記録を行う記録装置と、前記記録装置に接続され、前記記録装置を制御する記録制御装置とを含んで構成される記録システムにおいて、前記記録制御装置は、入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って前記記録装置により記録対象の画像を記録させる記録制御部を備え、前記記録制御部は、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させること、を特徴とする記録システムを提供する。
この構成によれば、無彩色で記録される部分の濃度と有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、この設定された値に基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、このルックアップテーブルを用いて記録対象の画像を記録するので、設定された濃度に合わせて、各色のインクのバランスを崩すことなく、速やかに画像を記録できる。また、無彩色で記録される部分の濃度の設定値と有彩色で記録される部分の記録濃度の設定値とに基づいてルックアップテーブルを生成するので、無彩色インクの濃度を適切に調整することができ、濃度調整後も無彩色インクを効果的に使用して画像を記録できる。さらに、上記構成によれば、画像をインク色空間に変換するためのルックアップテーブル自体を新たに生成するので、画像を入力表色系において調整したり、ルックアップテーブルで変換した後に調整を行ったりする場合に比べ、色ずれを起こしにくいという利点がある。さらに、新たにルックアップテーブルを生成する処理は、変換後の画像自体を補正する処理に比べて負荷が軽く、この新たに生成したルックアップテーブルを用いて画像を変換することで、高速に画像の濃度を調整できる。また、新たにルックアップテーブルを生成する場合におけるインク量の値は自由度が高いので、各色のインクの濃度を高い自由度で調整できる。
また、本発明は、入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って記録装置により記録対象の画像を記録させる際に、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させること、を特徴とする記録制御方法を提供する。
この方法によれば、無彩色で記録される部分の濃度と有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、この設定された値に基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、このルックアップテーブルを用いて記録対象の画像を記録するので、設定された濃度に合わせて、各色のインクのバランスを崩すことなく、速やかに画像を記録できる。また、無彩色で記録される部分の濃度の設定値と有彩色で記録される部分の記録濃度の設定値とに基づいてルックアップテーブルを生成するので、無彩色インクの濃度を適切に調整することができ、濃度調整後も無彩色インクを効果的に使用して画像を記録できる。さらに、上記構成によれば、画像をインク色空間に変換するためのルックアップテーブル自体を新たに生成するので、画像を入力表色系において調整したり、ルックアップテーブルで変換した後に調整を行ったりする場合に比べ、色ずれを起こしにくいという利点がある。さらに、新たにルックアップテーブルを生成する処理は、変換後の画像自体を補正する処理に比べて負荷が軽く、この新たに生成したルックアップテーブルを用いて画像を変換することで、高速に画像の濃度を調整できる。また、新たにルックアップテーブルを生成する場合におけるインク量の値は自由度が高いので、各色のインクの濃度を高い自由度で調整できる。
また、本発明は、記録媒体に有彩色及び無彩色インクを用いて記録を行う記録装置を制御するコンピューターを、入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って前記記録装置により記録対象の画像を記録させ、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させる記録制御部として機能させるためのプログラムを提供する。
このプログラムをコンピューターで実行することにより、無彩色で記録される部分の濃度と有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、この設定された値に基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、このルックアップテーブルを用いて記録対象の画像を記録するので、設定された濃度に合わせて、各色のインクのバランスを崩すことなく、速やかに画像を記録できる。また、無彩色で記録される部分の濃度の設定値と有彩色で記録される部分の記録濃度の設定値とに基づいてルックアップテーブルを生成するので、無彩色インクの濃度を適切に調整することができ、濃度調整後も無彩色インクを効果的に使用して画像を記録できる。さらに、上記構成によれば、画像をインク色空間に変換するためのルックアップテーブル自体を新たに生成するので、画像を入力表色系において調整したり、ルックアップテーブルで変換した後に調整を行ったりする場合に比べ、色ずれを起こしにくいという利点がある。さらに、新たにルックアップテーブルを生成する処理は、変換後の画像自体を補正する処理に比べて負荷が軽く、この新たに生成したルックアップテーブルを用いて画像を変換することで、高速に画像の濃度を調整できる。また、新たにルックアップテーブルを生成する場合におけるインク量の値は自由度が高いので、各色のインクの濃度を高い自由度で調整できる。
さらに、本発明の別の態様として、上記プログラムを格納した情報記録媒体が挙げられる。この情報記録媒体としては、フレキシブルディスクやハードディスク装置等の磁気的記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、CD−R、CD−RW、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAM等の光学式記録媒体、半導体記憶デバイスを用いた記憶装置等の各種記録媒体が挙げられ、上記プログラムは、これらの記録媒体に、コンピューターによって読み取り可能な形式で記録された形態とすることができる。
本発明によれば、高速で実行可能な軽負荷の処理により、設定された濃度に合わせて、各色のインクのバランスを崩すことなく、速やかに画像を記録でき、各色のインクの濃度を高い自由度で調整できる。
記録システムのブロック図である。 プリンタードライバーにより実現される機能を示すブロック図である。 ホストコンピューターによる記録制御方法を示す説明図である。 ホストコンピューターの動作を示すフローチャートである。 濃度補正処理を詳細に示すフローチャートである。 濃度補正処理で演算される値の具体例を示す図表である。 濃度調整アルゴリズムによる黒点濃度の補正イメージを示す図である。 濃度調整アルゴリズムによるカラー濃度の補正イメージを示す図である。 濃度補正処理の具体例を示すフローチャートである。
以下に、本発明を適用した実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態に係る記録システム1の構成を示すブロック図である。この図1に示す記録システム1は、記録制御装置としてのホストコンピューター2に、記録装置としてのプリンター3を接続して構成される。
ホストコンピューター2は、ROM202に記憶された基本制御プログラムを実行してホストコンピューター2の各部を制御するCPU201、CPU201により実行される基本制御プログラム等を記憶したROM202、CPU201により実行されるプログラムや処理されるデータ等を一時的に記憶するRAM203、各種プログラム及びデータ等を記憶する記憶装置204、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスに接続された入力部205、表示デバイス(図示略)への表示出力を行う表示部206、及び、ホストコンピューター2の外部の機器に接続される外部インターフェイス207を備え、これらの各部はバス208により相互に接続されている。
CPU201は、ホストコンピューター2の電源投入時にROM202に記憶された基本制御プログラム(図示略)を読み出して実行し、ホストコンピューター2の各部を初期化する。続いて、CPU201は、入力部205から入力されたデータ等に基づいて、記憶装置204に格納されたプリンタードライバー10やアプリケーションプログラム15のプログラムを読み出して実行し、ホストコンピューター2の各部の動作を制御する。
記憶装置204は、磁気的、光学的記録媒体または半導体記憶デバイスにより構成され、CPU201により実行されるプリンタードライバー10やアプリケーションプログラム15等の各種プログラム、及び、これらプログラムに係る各種データ等を、不揮発的に記憶する。
プリンタードライバー10は、後述するようにプリンター3をホストコンピューター2によって制御するためのプログラムであり、外部インターフェイス207を介してプリンター3へ送信するデータ形式やコマンドの種類等に関する情報等を含んでいる。アプリケーションプログラム15は、ホストコンピューター2における画像編集や画像整理、或いは、その他の文書作成等を行うためのソフトウェアである。
入力部205には、キーボード、及び、マウスやペンタブレット等のポインティングデバイスを含む各種の入力デバイスが接続され、これら入力デバイスの操作を検出し、検出した操作に対応するデータをCPU201に出力する。
表示部206には、液晶表示パネル等からなる表示デバイス(図示略)が接続され、この表示デバイスにCPU201による処理結果等を表示出力する。例えば、表示部206は、後述するプリンタードライバー10によって処理される対象の画像やプリンター3の動作状態等を上記表示デバイスに表示する。
外部インターフェイス(I/F)207は、USBやIEEE1284等の各種規格に準拠したコネクター、無線通信用のアンテナ、及び、これらコネクターやアンテナに対応するインターフェイス回路を備え、ホストコンピューター2の外部の機器に有線又は無線で接続され、これら機器との間で各種データを送受信する。
本実施形態では、外部インターフェイス207にプリンター3が接続される。プリンター3は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを、記録媒体としての紙や不織布あるいは合成樹脂からなるカットシートや連続シートの記録面に噴射して、有彩色或いは無彩色のドットを形成することにより、画像を印刷(記録、形成)するインクジェット式のプリンターである。ホストコンピューター2は、CPU201によってプリンタードライバー10を実行することでプリンター3を制御し、画像等の印刷を実行させる。
図2は、プリンタードライバー10により実現される機能を模式的に示すブロック図である。
図2に示すように、プリンタードライバー10は、プリンター3の印刷動作全般を制御するためのドライバープログラムであり、描画や色調整に係る処理部(いずれも図示省略)の他、色とインク量の対応関係に係るリソース13を有している。リソース13は、プリンタードライバー10の実行時に、CPU201、RAM203及び記憶装置204により仮想的に構築され、このリソース13に、基準LUT11と登録LUT12との2つのLUT(LookUp Table:ルックアップテーブル)が格納される。
LUTは、RGB表色系の画像を示すデータと複数色のインク量を示すデータとを対応づけて登録しているテーブルであり、このLUTを用いて、画像のRGBの値をプリンター3により印刷する際のインク色毎のインク量に変換できる。
このプリンタードライバー10の実行時、ホストコンピューター2のCPU201は、記録制御部として機能する。
すなわち、ホストコンピューター2においては、R(赤)G(緑)B(青)表色系の画像データを利用して、ドットマトリックス状の各画素について各色成分を階調値として表している。
これに対し、プリンター3の印刷処理においては、RGB画像データをインク量に変換する処理が必要となり、RGB表示系の画像を示すデータとインク量とを対応づけて登録しているLUTを基に変換後のインク量を補間演算により求めている。
例えば、プリンター3のインク色は、有彩色インクであるシアン(C)、マゼンタ(M)、黄(Y)の3色と無彩色インクであるK(黒)とを含む4色であるから、LUTには、色の値(RGB表色系のR,G,B値)に対するインク量[C,M,Y,K]がセットされている。LUTは、例えば下記表1のように構成される。表1の例では、nグリッドのRGBの値に対し、CMYKのグリッド数がn個存在する。ホストコンピューター2は、このようなLUTを用いて、画像のRGB値に対するインク量を速やかに算出する。
なお、全てのRGB値に対応するLUTのデータ量はしばしば膨大な容量になってしまうので、容量を抑制するために一部のグリッドのRGB値に対して、周囲のグリッドのインク量から補完計算することも可能である。
基準LUT11は、プリンタードライバー10が使用するLUTとして予め用意されたLUTである。また、プリンタードライバー10は、ユーザーの入力操作に従って印刷時の濃度を補正するための濃度調整アルゴリズム14を有し、この濃度調整アルゴリズム14によって補正されたLUTが、リソース13に、登録LUT12として格納される。
すなわち、プリンタードライバー10は、ユーザーの入力操作に従って、基準LUT11をリソース13から読み出して、メモリー20に展開する。メモリー20は、RAM203(図1)及び記憶装置204(図1)を用いて仮想的に実現される一時記憶領域である。
基準LUT11はメモリー20にLUT21として展開される。プリンタードライバー10が有する濃度調整アルゴリズム14に従って、濃度補正処理が実行されると、LUT21が補正され、補正後のLUT22が新たに作成される。この補正後のLUT22は、リソース13に登録LUT12として登録され、それ以後のプリンター3による印刷時に使用可能となる。
なお、図2に示した各構成は、ホストコンピューター2が備えるCPU201等のハードウェアと、プリンタードライバー10やアプリケーションプログラム15等のソフトウェアとが協働することにより実現されるものである。また、図2及び以下の説明で、プリンタードライバー10の動作として説明する処理は、CPU201がプログラムを実行することで実現される処理である。従って、プリンタードライバー10の動作は特定のハードウェアのみ、或いはソフトウェアのみに依存するものではなく、例えば、プリンタードライバー10をインストールすれば、プリンター3に接続された一般的なコンピューターが、ホストコンピューター2として機能し得ることは言うまでもない。
図3は、ホストコンピューター2が実行する記録制御方法を示す説明図である。
この図3に示すように、記録システム1では、印刷対象の画像100がプリンタードライバー10によって取得され、リソース13の基準LUT11または登録LUT12を用いて、RGB値からCMYK各色のインク量を示す値へ変換されて、変換後の値がプリンター3へ出力され、これにより画像100が印刷される。
次に、上記構成の記録システム1における記録制御方法について説明する。
図4は、本実施の形態に係るホストコンピューター2が実行する記録制御方法の手順を示すフローチャートである。
まず、任意のアプリケーションで作成され、或いは他の機器等からホストコンピューター2に取り込まれた印刷対象の画像100が指定され(ステップS11)、続いて、印刷濃度の補正を行うか否かが選択される(ステップS12)。ステップS11〜S12では、例えば、入力部205を介した入力操作により、画像100が指定され、続いて印刷濃度の補正の要否が入力される。
印刷濃度の補正を行わない場合(ステップS12;No)、基準LUT11を使用して印刷を行うか否かが選択される(ステップS13)。ステップS13では、例えば、入力部205を介した入力操作により、基準LUT11を使用するか否かが入力される。
基準LUT11を使用する場合(ステップS13;Yes)、CPU201は、基準LUT11に基づいて画像100のRGB値からインク量を求め、求めたインク量をプリンター3へ出力することにより、画像100をプリンター3により印刷させ(ステップS14)、本処理を終了する。また、基準LUT11を使用しない場合(ステップS13;No)、プリンタードライバー10はステップS19に移行し、登録LUT12に基づいて画像100のRGB値からインク量を求め、求めたインク量をプリンター3へ出力することにより、画像100をプリンター3により印刷させ、本処理を終了する。
一方、印刷濃度の補正を行う場合(ステップS12;Yes)、入力部205を介した入力操作等により、濃度の設定値が入力される(ステップS15)。
本実施の形態では、ステップS15において、黒点の印刷濃度(黒点濃度:無彩色記録濃度)の設定値と、カラーの印刷濃度(カラー濃度:カラー記録濃度)の設定値とが、それぞれ入力される。黒点の印刷濃度の設定値とは、プリンター3が記録媒体の記録面に形成する黒色のみからなる部分の印刷濃度を指定するもので、Kインクにより形成される黒、及び、CMY3色のインクを混合して形成される黒(いわゆるコンポジットブラック、以下、comKと表記する)の濃度に該当する。また、カラーの印刷濃度の設定値は、CMY3色のインクの混合により形成される色の濃度に関する補正量である。
黒点及びカラーの印刷濃度の設定値は、例えば、1〜9の9段階に設定され、ユーザーが所望の段階を1〜9の中から選択して入力することが考えられる。この場合の9段階の設定値は、中央値である5を補正量ゼロに該当する値とすれば、濃度の増加及び減少のいずれにも対応できる。
このステップS15では、例えば、表示部206によって濃度設定値の入力を案内するメッセージや濃度設定値の入力用の画面が表示され、この画面による案内に従って、ユーザーが入力部205を介して操作を行い、設定値を入力できるようにしてもよい。
続いて、CPU201は、濃度調整アルゴリズム14(図2)による濃度補正処理を実行し(ステップS16)、基準LUT11をメモリー20に展開したLUT21の値を補正して、補正したLUT22を生成する(ステップS17)。そして、CPU201は、補正後のLUT22を、登録LUT12としてリソース13に登録し(ステップS18)、ステップS19に移行して、登録LUT12に基づいて画像100のRGB値からインク量を求め、求めたインク量をプリンター3へ出力することにより、画像100をプリンター3により印刷させ、本処理を終了する。
図5は、図4のステップS16で実行される濃度補正処理を詳細に示すフローチャートである。
この図5に示す濃度補正処理で、CPU201は、プリンタードライバー10は、LUT11を実インク量で展開する(ステップS31)。
続いて、CPU201は、ユーザーがステップS15(図4)で入力したカラー濃度の設定値から、R,G,B,C,M,Yのシフト量をそれぞれ計算し、さらに、黒点の濃度の設定値からK、comKのシフト量を計算する(ステップS32)。
ステップS32におけるシフト量の計算は、例えば、次のように行われる。
ステップS15(図4)で入力される黒点濃度の設定値をxとし、カラー濃度の設定値をyとする。x及びyは、それぞれ、1〜9の9段階の値から選択された一つの値であり、中央値の5が、デフォルト値、すなわちLUT21の値に該当する。
R,G,B,C,M,Yの各シフト量は、下記式(1)〜(8)により計算される。
但し、下記式(1)〜(8)において、総インク量とは、LUT21を展開した実インク量のうち、対象グリッドに対応するインク量を全色分合計した量である。例えば、(R,G,B=255,0,0)の総インク量とは、グリッド(255,0,0)に対応するC,M,Y,Kの全インクの量の和である。
また、下記式(1)〜(8)において、限界インク量とは、対象の色を形成する際にプリンター3により吐出可能な最大のインク量を指す。例えば、R限界インク量とは、R(赤)を形成する際に吐出されるインクの吐出可能な限界量の和を指す。RはYインクとMインクで構成されるので、Yインクの最大量100%とMインクの最大量100%の和として、一色のインクの最大量の200%分となる。同様に、G限界インク量はGを構成するYインクとCインクの最大量を合計した200%分となり、B限界インク量はBを構成するCインクとMインクの最大量を合計した200%分となる。また、C限界インク量はCインクの最大量100%となり、M限界インク量はMインクの最大量100%となり、Y限界インク量はYインクの最大量100%となり、K限界インク量はKインクの最大量100%となる。総限界インク量は、comK限界インク量を指し、コンポジットブラックを構成するC,M,Y,K各インクの最大量100%の和である400%となる。
Rシフト量
=(R限界インク量−(R,G,B=255,0,0)の総インク量)×(y−5)/4 …(1)
Gシフト量
=(G限界インク量−(R,G,B=0,255,0)の総インク量)×(y−5)/4 …(2)
Bシフト量
=(B限界インク量−(R,G,B=0,0,255)の総インク量)×(y−5)/4 …(3)
Cシフト量=(C限界インク量−(R,G,B=0,255,255)の総インク量)×(y−5)/4 …(4)
Mシフト量=(M限界インク量−(R,G,B=255,0,255)の総インク量)×(y−5)/4 …(5)
Yシフト量=(Y限界インク量−(R,G,B=255,255,0)の総インク量)×(y−5)/4 …(6)
Kシフト量=(K限界インク量−(R,G,B=0,0,0)のKインク量)×(x−5)/4 …(7)
comKシフト量=(総限界インク量−K限界インク量−(R,G,B=0,0,0)のKを除くインク量)×(x−5)/4 …(8)
上記式(1)〜(8)においてx,yの値から5を減算しているのは、x,yが1〜9の9段階の値から設定可能で、5が中央値であるためである。
上記式(1)〜(8)によれば、R,G,B,C,M,Y及びK,comKの各色のシフト量を、LUT21のグリッドに対応するインク量と限界インク量との差に基づいて、速やかに算出できる。また、comKのシフト量とKのシフト量とを別に求めることで、コンポジットブラックとKインクによる黒との両方を形成するプリンター3における補正量を、正確かつ適切に求めることができる。
なお、各色のシフト量を求める計算方法は上記式(1)〜(8)に示す方法に限定されない。また、ユーザーが、カラーの濃度設定値と黒点の濃度設定値とを設定する方法に限らず、コンポジットブラックの濃度設定値とKインクによる黒点の設定値Kシフト量とを個別に設定できる構成としてもよい。この場合、Kシフト量とcomKシフト量とをより速やかに、かつ正確に算出できる。
次に、CPU201は、LUT11の構成グリッドのRGB値からH値(HSV色空間)、S値(HSV色空間)、K比重値(UCR)を算出する(ステップS33)。
さらに、CPU201は、ステップS33で算出したH値から、基準6色相の比重(H_R、H_Y、H_G、H_C、H_B、H_M)を求める(ステップS34)。
そして,CPU201は、ステップS32で求めたR,G,B,C,M,Yのシフト量に、ステップS34で求めた基準6色相の比重を乗じ、ステップS31で展開したインク量の値に加算する(ステップS35)。
さらに、CPU201は、ステップS32で求めたK、comKのシフト量に、ステップS33で算出したS値の反転値とK比重値を乗じ、ステップS31で展開したインク量に加算する(ステップS36)。
最後に、ステップS35〜S36で加算したインク量をLUTの値に設定することで、LUT22を得る(ステップS37)。
このように、CPU201は、濃度調整アルゴリズム14による濃度調整処理を実行することで、濃度調整部として機能し、基準LUT11をメモリー20に展開したLUT21の値をシフトさせて、新たなLUT22を生成する。
図6は、図5に示した濃度補正処理で演算される値の具体例を示す図表である。
この図6に符号Aで示すように、ステップS31ではLUT21に設定されたR,G,Bのグリッドに対応するC,M,Y,Kのインク量が展開される。
そして、ステップS33では、図6に符号Bで示すように、H値、S値、及びK比重値が算出され、ステップS34では、図6に符号Cで示すように、基準6色相の比重(H_R、H_Y、H_G、H_C、H_B、H_M)が算出される。そして、ステップS35で、これら基準6色相の比重をR,G,B,C,M,Yのシフト量に乗じた値が符号Aで示すインク量に加算され、ステップS36では、符号Bで示すS値の反転値とK比重値とをK、comKのシフト量に乗じた値が符号Aで示すインク量に加算され、符号Dで示すように、新たなインク量C’,M’,Y’,K’が求められる。このインク量C’,M’,Y’,K’は、符号Aで示す当初のLUT21のR,G,Bの値に対応づけて設定され、補正後のLUT22を構成する。
図7は、上記の濃度調整アルゴリズム14による黒点濃度の補正イメージを示す図であり、図8は濃度調整アルゴリズム14によるカラー濃度の補正イメージを示す図である。
図7に示すプリンターガマットの変化から、S値が小さいほど濃度の補正量が大きくなること、および、K比重値が大きいほど補正量が大きくなること(K比重値=0の白では補正なし)が明らかである。また、図8に示すプリンターガマットの変化からは、すべてのインク量が補正されることがわかる。
次に、上記の濃度調整アルゴリズム14によるインク量の補正について具体例を用いて説明する。
図9は、図5のフローチャートを参照して説明した濃度補正処理の具体例を示すフローチャートであり、グリッド(R,G,B)=(0,15,0)について、ユーザーが、黒点の印刷濃度の設定値8、カラーの印刷濃度の設定値6を設定した場合の例である。
CPU201は、まず、該当グリッド((R,G,B)=(0,15,0))のインク量([C,M,Y,K]=[087,27,125,187])を展開する(ステップS51)。
次に、CPU201は、黒点の印刷濃度の設定値(x)=8、カラーの印刷濃度の設定値(y)=6に基づいて、各色インクのシフト量を計算する(ステップS52)。
すなわち、上記式(1)〜(8)に基づいて、R,G,B,C,M,Y,K,comKの各シフト量を計算する。
例えば、上記式(2)に基づいて、Gシフト量は、(G限界インク量(510)−(R,G,B=0,255,0)の総インク量(350))×(6−5)/4=40と求められる。
同様に、上記式(7)に基づいて、Kシフト量は、(K限界インク量(255)−(R,G,B=0,0,0)のKインク量(230))×(8−5)/4=19と求められる。
また、上記式(8)に基づいて、comKシフト量は、(総限界インク量(1020)−K限界インク量(255)−(R,G,B=0,0,0)のKを除くインク量(153))×(8−5)/4=459と求められる。
次に、CPU201は、HSV計算式に基づいて、該当グリッドの色相(H値=120°)を計算し(ステップS53)、HSV計算式に基づいて、該当グリッドの彩度(S値=0.06)を計算し(ステップS54)、UCR計算式に基づいて、該当グリッドの黒比重値(K比=0.94)を計算する(ステップS55)。
CPU201は、該当グリッドの各色相(H値)比重を計算する(ステップS56)。即ち、H=120°を基準6色相の比重に分解する。ここで、H_R=0,H_Y=0,H_G=1,H_C=0,H_B=0,H_M=0となる。
続いて、CPU201は、ステップS52で計算したR,G,B,C,M,Y各色のシフト量に基づいて、カラー濃度の補正量を計算する(ステップS57)。
計算式は次のようになる。
6色相インク補正量=S×(H_R×Rシフト量+H_Y×Yシフト量+H_G×Gシフト量+H_C×Cシフト量+H_B×Bシフト量+H_M×Mシフト量)=0.06×(1×[20,0,20,0])=[1,0,1,0]
さらに、CPU201は、ステップS52で計算したK,comKのシフト量に基づいて、黒濃度の補正量を計算する(ステップS58)。
計算式は次のようになる。
黒色相インク補正量=(S−1)×K比×(Kシフト量+comKシフト量)=0.94×0.94×([0,0,0,19]+[153,153,153,0])=[135,135,135,17]
そして,CPU201は、該当グリッドの濃度補正後のインク量を計算する(ステップS59)。
濃度補正前のインク量を[C,M,Y,K]、濃度補正後のインク量を[C’,M’,Y’,K’]とすると、計算式は次のようになる。
[C’,M’,Y’,K’]=[C,M,Y,K]+カラー濃度補正量+黒濃度補正量=[87,27,125,187]+[1,0,1,0]+[135,135,135,17]=[223,162,255,204]
以上のように、本発明の実施の形態に係る記録システム1によれば、記録媒体にCMYKの4色インクで記録を行うプリンター3に接続され、プリンター3を制御するホストコンピューター2が、CPU201によってプリンタードライバー10を実行することにより、記録制御部として機能し、画像100の入力表色系の座標値をCMYKインク表色系のインク量に変換するための基準LUT11を用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従ってプリンター3により記録対象の画像を記録させる。そして、CPU201は、ユーザーが記録濃度の設定を行った場合に、プリンタードライバー10の機能により、濃度調整アルゴリズム14による濃度調整処理を実行し、記録媒体に無彩色である黒で印刷される部分の黒点記録濃度(無彩色記録濃度)と、有彩色で記録される部分のカラー記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と基準LUT11の値とに基づいて登録LUT12を生成し、生成した基準LUT11に基づいてプリンター3によって記録を実行させる。これにより、設定された濃度に合わせて、各色のインクのバランスを崩すことなく、速やかに画像を記録できる。また、黒点濃度の設定値とカラー濃度の設定値とに基づいて登録LUT12を生成及び登録するので、Kインクの濃度を適切に調整することができ、濃度調整後もKインクを効果的に使用して鮮やかな黒を記録することができる。この記録システム1により、例えば、バーコードを印刷した場合、Kインク及びコンポジットブラックによって鮮やかなバーコードを記録することができ、バーコードの色ずれを生じないので、バーコード読み取り装置によって高い認識率で読み取りを行うことができるといった利点がある。さらに、本実施形態の記録システム1によれば、印刷対象の画像100をインク色空間に変換するための登録LUT1自体を新たに生成するので、画像100のRGBデータを調整して別のRGBデータを生成したり、インク表色系に変換した後に調整を行ったりする場合に比べ、色ずれを起こしにくい上、処理速度が低下しにくいという利点がある。
この記録システム1において、登録LUT12を生成する処理は、LUTを用いてCMYKに変換された後の画像自体を補正する処理に比べて負荷が軽く、この新たな登録LUT12を用いて画像を変換することで、高速に画像の濃度を調整できる。
また、登録LUT12を生成する場合に設定されるインク量の値は自由度が高く、本実施形態で例示したように、入力表色系の座標値をCMYKの4色のインクのインク量に変換するLUTであれば、CMYKの各色の濃度を個別に調整できる。このため、Kインクの濃度が最大であっても、さらにcomKの濃度を増して黒の記録濃度を増すことが可能であり、各色のインクの濃度を高い自由度で調整できる。
また、記録システム1において、プリンタードライバー10は、記録媒体に無彩色で記録される部分の黒点記録濃度と、有彩色で記録される部分のカラー記録濃度とが設定されると、黒点記録濃度に基づいて基準LUT11(LUT21)に含まれるKインクに係る値をシフトさせるとともに、カラー記録濃度に基づいて、基準LUT11(LUT21)に含まれるCMYインクに係る値をシフトさせることにより、LUT22を生成す。このため、有彩色インクのバランスが崩れることによる色ずれを防止でき、さらに、無彩色インクを効果的に使って無彩色を鮮やかに記録できる。
さらに、記録システム1において、プリンタードライバー10は、基準LUT11(LUT21)に含まれるKインクに係る値及びCMYインクに係る値をシフトさせるとともに、CMYインクの混色により形成されるcomKに係る値を、黒点記録濃度に基づいてシフトさせることにより、LUT22を生成するので、コンポジットブラックの色ずれを確実に防止できる。
なお、上記実施の形態では、ホストコンピューター2の記憶装置204に記憶したプリンタードライバー10を実行することにより、図4及び図5に示す処理を行う構成を例に挙げて説明したが、例えば、ホストコンピューター2に、外部インターフェイス207または通信回線を介して外部接続された他の機器からホストコンピューター2へ、プリンタードライバー10を送信して、上記の設定値を送信してもよい。さらに、上記実施の形態ではホストコンピューター2にプリンター3が直接接続される構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ホストコンピューター2から通信回線を介してプリンター3へ各種データを送信し、或いは、プリンター3に接続された他のコンピューターにホストコンピューター2から各種データを送信して、プリンター3を制御して印刷を行わせる構成としてもよい。
また、上記実施の形態においては、CMYKの4色のインクにより画像を形成するインクジェット式のプリンター3を例に挙げて説明したが、使用するインクの数や種類は任意であり、CMYKの4色のインクに、2色の淡色インクを加えた6色プリンター、或いは、さらに多数のインクを使用するプリンターにも適用可能である。
1…記録システム、2…ホストコンピューター(記録制御装置)、3…プリンター(記録装置)、10…プリンタードライバー(記録制御部)、14…濃度調整アルゴリズム、100…画像、201…CPU(記録制御部)。

Claims (6)

  1. 記録媒体に有彩色及び無彩色インクを用いて記録を行う記録装置に接続され、前記記録装置を制御する記録制御装置において、
    入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用い、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って前記記録装置により記録対象の画像を記録させる記録制御部を備え、
    前記記録制御部は、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させること、
    を特徴とする記録制御装置。
  2. 前記記録制御部は、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の無彩色記録濃度と、有彩色で記録される部分のカラー記録濃度とが設定された場合に、
    設定された無彩色記録濃度に基づいて、前記ルックアップテーブルに含まれる無彩色インクに係る値をシフトさせるとともに、設定されたカラー記録濃度に基づいて、前記ルックアップテーブルに含まれる有彩色インクに係る値をシフトさせることにより、新たなルックアップテーブルを生成すること、
    を特徴とする請求項1記載の記録制御装置。
  3. 前記記録制御部は、前記ルックアップテーブルに含まれる無彩色インクに係る値及び有彩色インクに係る値をシフトさせるとともに、有彩色インクの混色により無彩色を形成する場合に係る値を、設定された無彩色記録濃度に基づいてシフトさせることにより、新たなルックアップテーブルを生成すること、
    を特徴とする請求項2記載の記録制御装置。
  4. 記録媒体に有彩色及び無彩色インクを用いて記録を行う記録装置と、前記記録装置に接続され、前記記録装置を制御する記録制御装置とを含んで構成される記録システムにおいて、
    前記記録制御装置は、
    入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用い、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って前記記録装置により記録対象の画像を記録させる記録制御部を備え、
    前記記録制御部は、前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させること、
    を特徴とする記録システム。
  5. 入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って記録装置により記録対象の画像を記録させる際に、
    前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させること、
    を特徴とする記録制御方法。
  6. 記録媒体に有彩色及び無彩色インクを用いて記録を行う記録装置を制御するコンピューターを、
    入力表色系の座標値を、無彩色インクと有彩色インクとを含む複数種類のインクで構成されるインク表色系のインク量に変換するためのルックアップテーブルを用いて、記録対象の画像をインク量に変換し、このインク量に従って前記記録装置により記録対象の画像を記録させ、
    前記記録媒体に無彩色で記録される部分の記録濃度と、有彩色で記録される部分の記録濃度とが設定された場合に、これら設定された値と前記ルックアップテーブルの値とに基づいて新たなルックアップテーブルを生成し、生成したルックアップテーブルに基づいて前記記録装置によって記録を実行させる記録制御部として機能させるためのプログラム。
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