JP4996309B2 - カラー画像処理システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カラー画像処理システム及び方法に関し、より詳細には、ターゲットとなる出力機よりも色再現範囲が小さいプリンタに対する色補正技術に係る、カラー画像処理システム及び方法並びにプログラムに関する。
各種デバイスを利用した画像処理システムのカラーマネージメントにおいて、重要な役割を果たすデータの一つとして、カラープロファイルがある。カラープロファイルはそのデバイスの色再現特性が記述されており、デバイスの出力色を所望の色にするためのカラーマッチング処理に使用される。一般的なカラープロファイルの規格の一つとしてICC(International Color Consortium)で規格化されているプロファイルがよく知られており、カラーマッチング処理において標準的に使用されている。
昨今、インクジェット方式や電子写真方式のプリンタの普及により、カラーマネージメント技術が一般的になってきた。ユーザは、その出力用途によってプロファイルを設定し、最適なマッチングインテント(異なる色空間を互いに縮めたり延ばしたりして合わせ込む場合の、その延ばし方・縮め方の方法)を選択することにより、目的にあった出力物を得ることができる。特に電子写真方式のプリンタは、印刷機のシミュレーション用途に使用されることも多い。それらは、ソースプロファイルにJapan Color、DICといったCMYK系のプロファイルや、sRGBやスキャナ用プロファイルといったRGB系プロファイルなど、様々な種類のプロファイルを指定することが可能なものが存在する。
プリンタの出力色再現範囲の大きさや形状は、デバイスによってまちまちである。ソースプロファイルの色再現範囲と出力色再現範囲が大幅に異なると、出力される色に問題が生じる。例えば図5は、ソースプロファイルの方が出力色再現範囲よりも最低明度が低い場合の色再現範囲を図示した図である。この場合、ソースプロファイルの最低明度minL_srcが出力色再現範囲minL_dstよりも小さい。そのため、明度がminL_src〜minL_dstの範囲内の色度点がすべてminL_dstにマッピングされてしまい、階調がつぶれてしまうという問題がある。
このような問題点を解決するため、出力色再現範囲、特に図16のように低明度部を仮想的に補正してからマッピングするという方法が考えられる。その補正方法の一つとして、特許文献1のような方法が提案されている(特許文献1参照)。これは、出力デバイスの色再現域のもつ最低明度L*が、ターゲットとする色再現域のもつ最低明度L*'と異なる場合の方法である。即ち、最低明度が高い方の低明度領域のみの色再現域を仮想的に引き伸ばし、他方の色再現域と明度レンジを合わせてからマッピングを行う方法である。
このような方法を用いれば、あるソースプロファイル設定時における黒点付近の階調性は補償できる。しかし先に述べたとおり、特にMFP(Multi Function Peripheral:マルチファンクション周辺機器)の場合は様々なソースプロファイルを設定可能である。そのため、各ソースプロファイルの色再現範囲はまちまちで、表現できる最低明度値の差も大きい。デスティネーション(プリンタ)プロファイルには固定の色変換テーブルしか格納できないため、設定されるソースプロファイルによっては出力画像ダーク部の階調性が悪くなってしまうという問題がある。
このような問題を解決する手段として、入力画像によって出力色再現範囲の補正方法を変更する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2では、入力画像信号の明度成分の最大値および最小値を検出し、入力画像信号の明度成分を補間演算する前に、この最大明度値および最小明度値に応じて圧縮処理を実施するという方法が提案されている。
特開平2006−081080号公報 特開平10−200773号公報
しかしながら、特許文献1では明度方向のみの重み付け関数を用いて明度補正を行っているため、ダーク部の出力色再現範囲形状がいびつな場合に対応できない。また、色再現領域においても同様の補正を行っているため、ダーク部以外も同様に補正されてしまい、マッチング精度が落ちてしまう恐れがある。
また、特許文献2では、入力画像信号の最大・最小明度値によってガマット(Gamut;モニタ、プリンタなどそれぞれの色再現域)圧縮処理を変える方法が提案されているが、入力画像ごとに処理行うと処理時間がかかってしまう。また、画像によっては階調性よりも色差を重視すべきものがあるので、そのような場合に柔軟に対応できないという課題がある。また、図17のようなネットワーク上に存在する複数のプリンタに対して同じソースプロファイル、同じ画像を入力した場合に、各プリンタの出力色再現範囲(ガマット)の違いから、同じ印象の出力画像を得ることは難しい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ダーク部階調性又は色差重視にフレキシブルに対応した色変換を行え、出力色再現範囲全体のバランスを考えた補正を行える、カラー画像処理システム及び方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明のカラー画像処理システムは、色変換処理を行うことができるカラー画像処理システムであって、前記カラー画像処理システムの操作部からの黒点付近の階調性補正の指示の有無を判定する出力条件判定手段と、前記画像処理システムに設定されるソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値前記画像処理システムにおけるプリンタの出力色再現範囲の最低明度値を比較する最低明度値比較手段と、前記出力条件判定手段により黒点付近の階調性補正の指示があると判定された場合であり、かつ、前記最低明度値比較手段による比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値以上の場合、前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が必要と判断し、前記出力色再現範囲の最低明度値を最低明度補正目標値まで低下させる補正をした色変換テーブルを作成する補正色変換テーブル作成手段と、前記出力条件判定手段による判定結果又は前記最低明度値比較手段による比較結果に基づいて、前記出力色再現範囲を補正する前の色変換テーブルと前記補正色変換テーブルとを使い分けて色変換処理を行う色変換処理手段とを備えたことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明のカラー画像処理方法は、色変換処理を行うことができるカラー画像処理方法であって、前記カラー画像処理システムの操作部からの黒点付近の階調性補正の指示の有無を判定する出力条件判定ステップと、前記画像処理システムに設定されるソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値前記画像処理システムにおけるプリンタの出力色再現範囲の最低明度値を比較する最低明度値比較ステップと、前記出力条件判定ステップにより黒点付近の階調性補正の指示があると判定された場合であり、かつ、前記最低明度値比較ステップによる比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値以上の場合、前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が必要と判断し、前記出力色再現範囲の最低明度値を最低明度補正目標値まで低下させる補正をした色変換テーブルを作成する補正色変換テーブル作成ステップと、前記出力条件判定ステップによる判定結果又は前記最低明度値比較ステップによる比較結果に基づいて、前記出力色再現範囲を補正する前の色変換テーブルと前記補正色変換テーブルとを使い分けて色変換処理を行う色変換処理ステップとを備えたことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、上記に記載のカラー画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ソースプロファイルと出力色再現範囲の最低明度値に差がある場合でも、ダーク部階調性重視・色差重視の中から最適なものを選んで色変換を行うことができる。また、出力色再現範囲全体のバランスを考えた補正を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明を適用できる実施形態を詳細に説明する。尚、本明細書で参照される各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。
(実施形態1)
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態に使用する4D(ドラム)カラー系MFPの構成を示す断面図である。
4Dカラー系MFP(4ドラム系画像形成装置)は、スキャナ部1、レーザ露光部2、感光ドラム3、作像部4、定着部5、給紙/搬送部6及び、これらを制御する不図示のプリンタ制御部から構成される。
スキャナ部1は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てて原稿画像を光学的に読み取り、その像を電気信号に変換して画像データを作成する工程である。
レーザ露光部2は、上記画像データに応じて変調されたレーザ光などの光線を等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー7)に入射させ、反射走査光として感光ドラム3に照射する。
作像部4は、感光ドラム3を回転駆動し、帯電器によって帯電させ、上記レーザ露光部2によって感光ドラム3上に形成された潜像をトナーによって現像し、そのトナー像をシートに転写する。作像部4は、その際に転写されずに感光ドラム3上に残った微小トナーを回収する。作像部4は、これら一連の電子写真プロセスの現像ユニット(現像ステーション)を4連持つ。シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の順に並べられた4連の現像ユニットは、シアンステーションの作像開始から所定時間経過後に、マゼンタ、イエロー、ブラックの作像動作を順次実行していく。このタイミング制御によって、シート上に色ずれのない、フルカラートナー像が転写される。
定着部5は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、上記作像部4によってトナー像が転写されたシート上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
給紙/搬送部6は、シートカセットやペーパーデッキに代表されるシート収納庫9を一つ以上持っており、上記プリンタ制御部の指示に応じてシート収納庫9に収納された複数のシートの中から一枚分離し、作像部4及び定着部5へ搬送する。シートは搬送され、前述の現像ステーションによって、各色のトナー像が転写され、最終的にフルカラートナー像がシート上に形成される。また、給紙/搬送部6は、シートの両面に画像形成する場合は、定着部5を通過したシートを再度作像部4へ搬送する両面搬送経路8を通るように制御する。
プリンタ制御部(不図示)は、MFP全体を制御するMFP制御部と通信して、その指示に応じて制御を実行する。同時に、プリンタ制御部(不図示)は、前述のスキャナ部1、レーザ露光部2、作像部4、定着部5、給紙/搬送部6の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。
図2は、4Dカラー系MFPの1つの作像系を示す図である。本実施形態のMFPは、この作像系が各色(Cyan、Magenta、Yellow、Black)分用意されている。プリンタ制御部(不図示)からの出力指示情報に伴い、感光ドラム3が右回り方向に回転する。以下、クリーナユニット10から順次説明を行う。
クリーナユニット10は、感光ドラム3に付着しているトナーを回収し、ドラム表面を清掃する。前露光LED(不図示)は感光ドラムの残留電荷を消去するために使用される。一次帯電器11は、グリッドと呼ばれる放電装置を有し、ドラム表面電位を規定状態にする。電位センサ12はレーザで照射された部分の電位(Vl)や露光されない一次帯電電位(Vd)等の表面電位を測定する。プリンタ制御部(不図示)は、電源ON後、一定枚数出力時などのタイミングで表面電位を測定し、適宜レーザの光量、帯電バイアス、現像バイアスなどを変更する。現像器13は潜像部にトナー像を形成する。その後、所定のタイミングでシートが給紙搬送され、転写帯電器14で静電転写され、次の色(最終色であれば定着器)へと進む。4色転写された転写紙は、不図示の定着装置に送られて加圧及び加熱されてトナー像が定着された後に本体の外に排出される。
ここでは4Dカラー系MFPを例として挙げたが、1ドラム系画像形成装置でも本発明を適用することができる。
<コントローラ部、画像処理部の構成>
図3は、MFPのモジュール構成を示すブロック図である。
図3において、入力画像処理部15は、紙原稿などをスキャナなどの画像読み取り装置で読み取り、読み取られた画像データを画像処理する。
NIC(Network Interface Card)部23は、ネットワークを利用して入力された画像データ(主に、PDLデータ)をRIP部16に渡し、またMFP内部の画像データや装置情報をネットワーク経由で外部に送信する。RIP部16は、入力されたPDL(Page Description Language)データを解読し、RIP(Raster Image Processor)展開する部分である。
次に、入力された画像データは、MFP制御部18に送られる。MFP制御部18は、入力されるデータや出力するデータを制御する交通整理の役割を果たしている。
また、MFP制御部18に入力された画像データは、一旦メモリ部19に格納される。格納された画像データは、一時的に格納され、又は必要に応じて呼び出される。
出力画像処理部20は、画像データにプリントするための画像処理を施し、プリンタ部21へ送る。
プリンタ部21では、シートを給紙し、出力画像処理部20で作られた画像データをそのシート上に順次印字していく。プリントアウトされたシートは後処理部22へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
更に、操作部17は、上記の様々なフローや機能を選択し又は操作指示するためのものであるが、操作部17の表示装置の高解像度化に伴い、メモリ部にある画像データをプレビューし、確認後OKならばプリントする、といった使い方もできる。
このように、MFPには様々な機能と利用方法があり、以下にその例を示す(→は、データ処理フローを示す)。
複写機能 :入力画像処理部15→出力画像処理部20→プリンタ部21
ネットワークスキャン :入力画像処理部15→NIC部16
ネットワークプリント :NIC部23→RIP部16→出力画像処理部20→プリンタ部21
ボックススキャン機能 :入力画像処理部15→出力画像処理部20→メモリ部19
ボックスプリント機能 :メモリ部19→プリンタ部21
ボックス受信機能 :NIC部23→RIP部16→出力画像処理部20→メモリ部19
ボックス送信機能 :メモリ部19→NIC部23
プレビュー機能 :メモリ部19→操作部17
<ディジタルプリントシステムの構成>
図4は、本実施形態で想定するネットワークプリントシステムの構成の一例を示すブロック図である。
ここには、ネットワーク44に接続されたプリントサーバ43、クライアントPC41及び42、上述したようなカラーMFP46a〜46c、及び白黒MFP45a及び45bがそれぞれ1つまたは複数個存在している。複数個のMFPが、図4におけるディジタルプリント部を構成する。クライアントPCは、カラー画像処理システムとしての機能を有する。
プリントサーバ43は、2つの役割を持っている。1つ目の役割は、ディジタルプリント部の外部と情報の送受であり、入稿されるジョブの画像情報や設定情報などは、まずプリントサーバ43に入力され、そのジョブが終了するとステータスなどの情報を外部に知らせる。もう1つの役割は、ディジタルプリント部内部の管理制御であり、外部から入力されたジョブ及び、ディジタルプリント部の内部で発生したジョブは、プリントサーバ43で一元管理されている。プリントサーバ43は、ディジタルプリント部の内部にある全てのデバイスと全てのジョブの状況が監視できると共に、ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開あるいは、ジョブの複製、移動、削除などの制御が行える。
クライアントPC41及び42は、入力されたアプリケーションファイルの編集、印刷指示、あるいは、プリントレディファイルの投入の役割と、プリントサーバ43で管理されているデバイスやジョブの監視や制御の補佐する役割を持っている。
図15は、本発明を適用できる実施形態のカラー画像処理システムの構成を示すブロック図である。具体的には、カラー画像処理システムとしての機能を有するクライアントPC41等の構成の一例を示す。図15においてホストコンピュータ1501はCPU1502、メモリ1503、外部記憶1504、入カ部1505、外部とのインタフェース1506等を有する。CPU1502は、メモリ1503に格納されたプログラム(プリンタドライバ、RIP、カラープロファイル作成ユーティリティプログラム等)を実行することで、図8等を参照して後述する処理手順や、図14を参照して後述するカラーマッチング等を実現する。これらプログラムは外部記憶装置1504に記憶されており、外部記憶装置1504からメモリ1503にロードされる。また、ICCプロファイルも外部記憶装置1504に記憶されている。
入カ部1505は、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等の入力機器(不図示)が接続されており、入力機器のインタフェースを総じて模式的に表したものである。インタフェース1506は、外部との入出力インタフェースを総じて模式的に表したものである。ホストコンピュータ1501はインタフェース1506を介して、カラー画像出力装置1507や、不図示の他の外部の機器やLAN等のネットワークと接続されている。カラー画像出力装置1507は、カラーレーザプリンタ、インクジェットプリンタ等、又は本実施形態におけるMFP等である。不図示の他の外部の機器は、スキャナ、デジタルカメラ、モニタ、カラーセンサ等である。ホストコンピュータ1501は、例えばプリンタドライバによって画像処理を施した画像データをカラー画像出力装置1507に送信して印刷記録を行わせる。
<動作説明>
以上述べた構成において次にその動作について説明する。
図8は、本実施形態のカラー画像処理システムの色変換処理を説明するメインのフローチャートである。図8示す処理手順は、上述した図15のホストコンピュータ1501のCPU1502が、メモリ1503にロードされているカラープロファイル作成ユーティリティプログラムを読み出して実行することにより行われる。
ステップS800において、図4のようなネットワーク上につながっている、あるクライアントPCのCPU1502は、図1、2及び3のような構成のプリンタ(カラーMFP46a又は46b)へ印刷命令を送ると共に、ステップS801の処理へ進む。
ステップS801において、CPU1502は、黒色付近の階調性を維持する設定になっているか否かを判定する。この設定を行う箇所としては、PC画面のドライバUI(user interface)やプリンタ本体のパネルなどがある。
図6は、黒色点付近の階調性を維持するか否かを設定できるプリンタ(MFP)のドライバUIのPC画面の一例を示す図である。図6中の「黒点付近の階調性を維持する」にチェックを入れることで、ダーク部の階調性を生かした色再現が得られる処理が適用される。逆にそのチェックを外してあれば、階調性は失われがちになるものの色差がより小さくなるような処理が適用されることになる。本実施形態は、これらの設定をユーザのプリント用途に応じて選べることが特徴である。
尚、図6ではチェックのON/OFFの2択のみの設定となっているが、その代替の実施形態として、図12のように、どの程度階調性維持処理を施すかその程度を変えられるような設定画面にすることも可能である。
一方、図7は、プリンタ本体(MFP)のパネルで黒点付近の階調性維持設定を行う際の設定例を示す図である。このように、上述の図6を参照し説明したような設定を、本体パネルで設定することも可能である。この場合、ステップS801でCPU1502は、プリンタ本体と通信し、図7に示した設定結果をプリンタ本体から取得する。
黒色付近の階調性を維持する設定になっている場合は、CPU1502は、ステップS802の処理に進み、そうでない場合はステップS808の処理に進む。
ステップS802において、CPU1502は、設定されたソースプロファイルの最低明度値(以下、minL_srcとする)と出力色再現範囲の最低明度値(以下、minL_dstとする)を取得する。これらは、ICCプロファイルであればA2Bテーブルを参照することによって取得することができる。続いてCPU1502は、ステップS803の処理に進む。
ステップS803において、CPU1502は、minL_srcとminL_dstとを比較し、あらかじめ設定されている最低明度補正目標値(以下、L_correctとする)との関係が以下のようになるかを判定する。
minL_dst - L_correct >= minL_src (1)
ここで、L_correctは出力色再現範囲の最低明度値と、黒色点付近の階調性と色再現精度との兼ね合いを考えて、適切な値が設定されている。上記の式(1)では、図10に示すように出力色再現範囲の最低明度値を、最低明度補正目標値まで補正すると、ソースプロファイルの最低明度値よりも大きくなるか否かを判定している。この式(1)が成り立つ場合、CPU1502は、ステップS804の処理に進み、補正によってソースプロファイルの最低明度値よりも小さくなる場合はステップS808の処理に進む。
ステップS804において、CPU1502は、出力色再現範囲の補正後の最低明度値(以下、Lmin_dst’とする;目標明度)が以下のようになるよう、色変換テーブルを補正する。
minL_dst’= minL_dst - L_correct
この詳細処理については、図9を参照して後述する。
ステップS805において、CPU1502は、ステップS804での結果を受けて補正色変換テーブルを作成し、格納部(メモリ1503)に格納してステップS806の処理に進む。
ステップS806において、CPU1502は、ステップS805で作成した補正色変換テーブルを使用して入力画像の色変換を行い、ステップS807の処理に進む。
ステップS808においては、CPU1502は、通常の色変換テーブルを使用して入力画像の色変換を行い、ステップS807の処理に進む。
ステップS807において、CPU1502は、色処理された画像の出力指示をプリンタに対して行い、処理を終了する。
なお、ソースプロファイルが切り替わった際は、CPU1502は、ステップS802の処理からやりなおし、補正色変換テーブルを再作成する。また、図12のようなUIから補正レベルが設定しなおされた場合も同様に、補正色変換テーブルの再作成が行われる。
図14は、カラーマッチング時の画像データの処理の流れを示す図である。カラー画像処理システムに、RGBデータもしくはCMYKデータが入力されるとソースプロファイル、デスティネーションプロファイルを通してカラーマッチングされ、C’M’Y’K’データとして出力される。通常の色変換処理の場合(ステップS808)、デスティネーションプロファイル内の色変換テーブルを用いて処理される。しかし、本実施形態で補正が行われた場合(ステップS806)、デスティネーションプロファイルではなく補正色変換テーブルを用いて色変換を行う。
図9は、ステップS804(及び後述のステップS1107)における出力色再現範囲補正処理の詳細を示すフローチャートである。図9を参照し、色再現範囲補正方法の一例として、補正後の最低明度点からの距離によって重み付けをしながら補正する方法を説明する。
ステップS900において、CPU1502は、出力色再現範囲の、あるグリッドの色度を複数取得する。
ステップS901で、CPU1502は、補正前の出力色再現範囲の色度点と、補正後の最低明度となる色度点との差を算出する。補正前の出力色再現範囲の、あるグリッドの色度a*, b*と、補正後の最低明度点の色度a*_cr, b*_crとの差Δabは次の式で求められる。
Δab = √((a* - a*_cr)^2 + (b* - b*_ cr)^2)
また、補正前の出力色再現範囲のあるグリッドの明度L*と、補正後の最低明度点の明度L*_crとの差ΔLは次の式で求められる。
ΔL = |L* - L*_cr|
ここで、L*_crは、
L*_cr = minL_dst - L_correct (目標明度)
と表せる。続いて、CPU1502は、ステップS902の処理に進む。
ステップS902において、CPU1502は、ΔLとΔabに重み付けをして、各色度点の補正を行う。以下は、算出式の例である。
L* = L* - (L*_cr - L*_k) / √((1 + (m ・ (ΔL)2 + n・(Δab)2))k)
a* = a* - (a*_cr - a*_k) / √((1 + (m ・ (ΔL)2 + n・(Δab)2))k)
b* = b* - (b*_cr - b*_k) / √((1 + (m ・ (ΔL)2 + n・(Δab)2))k)
ここで、L*_kは補正前の最低明度点の明度、a*_k、b*_kは補正前の最低明度点の色度を示す。また、m及びnは重み付け係数であり、プリンタのガマット形状によって適切な値を代入する。
ステップS903において、CPU1502は、カウンタを一つ進めてステップS904の処理に進む。
ステップS904において、CPU1502は、プリンタガマットを構成するすべてのグリッドに対して補正が終わったか否か(カウンタが全グリッド数に達したか否か)をチェックし、終わったら処理を終了する。終わっていなければ、CPU1502は、ステップS901の処理へ進み、上記処理を繰り返す。
本実施形態によると、ソースプロファイルと出力色再現範囲の最低明度点に差がある場合、ユーザの用途に応じて、黒色点付近の階調性を重視するか、ソースとの色差を重視するか、最適なものを選択して色変換を行うことができる。また、補正色変換テーブルは設定されたソースプロファイルや補正レベルによって随時更新されるような仕組みになっているため、あらかじめ複数パターンの色変換テーブルを保持しておく必要はない。
また本実施形態は、図4のように複数のMFPがネットワーク上に存在するシステムにおいて、同じソースプロファイル指定されている同じ画像データを、違う出力特性を持つ複数のプリンタで出力するような場合においても有効である。即ち図4のようなシステムにおいても、本実施形態によって、ソースプロファイルや各々の出力色再現範囲によって最適なレベルの補正が行われるため、黒色点付近の階調性に関して同様な印象の出力画像を得ることができる。
(実施形態2)
本実施形態では、上述の実施形態1のようにユーザが意図的に黒色点付近の階調性について設定するのではなく、プロファイルの種類やグレー補償設定、入力画像の属性によって自動で最適な補正処理を行う方法について説明する。実施形態1との違いは、図11に示すメインの処理手順であり、図9の補正色変換テーブル作成処理の方法その他の処理については実施形態1と同様である。
<動作説明>
図11は、本実施形態のカラー画像処理システムの色変換処理を説明するメインのフローチャートである。図11示す処理手順は、上述した図15のホストコンピュータ1501のCPU1502が、メモリ1503にロードされているカラープロファイル作成ユーティリティプログラムを読み出して実行することにより行われる。
ステップS1100において、CPU1502は、図1、2及び3のような構成のプリンタ(カラーMFP46a又は46b)へ印刷命令を送ると共に、ステップS1101の処理へ進む。
ステップS1101において、CPU1502は、入力された画像のデータに付属した属性を判定する。属性がイメージやグラデーションだった場合は、CPU1502は、ステップS1105の処理に進む。そうでない場合CPU1502は、ステップS1102の処理に進む。
ステップS1102において、設定されているソースプロファイルがRGB系プロファイルか否かを判定する。RGB系プロファイルの場合はステップS1105に進み、CMYK系プロファイルである場合はステップS1103に進む。
ステップS1103において、CPU1502は、プリンタのプロパティの設定等を参照し、プリント命令時にグレー補償ONの設定がなされたか否かを判定する。グレー補償ONの場合CPU1502は、ステップS1105の処理に進み、そうでない場合はステップS1104の処理に進む。
以下のS1104〜S1110の処理は、図8のステップS802〜S808の処理と同様であるが、その概要を説明する。
ステップS1104において、CPU1502は、通常の色変換テーブルを使用して入力画像の色変換を行い、ステップS1110の処理に進む。
一方ステップS1105において、CPU1502は、設定されたソースプロファイルの最低明度値(以下、minL_srcとする)と出力色再現範囲の最低明度値(以下、minL_dstとする)を取得する。これらは、ICCプロファイルであればA2Bテーブルを参照すれば取得することが出来る。続いてCPU1502は、ステップS1106の処理に進む。
ステップS1106において、CPU1502は、minL_srcとminL_dstとを比較し、あらかじめ設定されている最低明度補正目標値(以下、L_correctとする)との関係が以下のようになるかを判定する。
minL_dst - L_correct >= minL_src (1)
ここで、L_correctは出力色再現範囲の最低明度値と、黒色点付近の階調性と色再現精度との兼ね合いを考えて、適切な値が設定されている。上記の式(1)では、図10に示すように出力色再現範囲の最低明度値を、最低明度補正目標値まで補正すると、ソースプロファイルの最低明度値よりも大きくなるか否かを判定している。この式(1)が成り立つ場合、CPU1502は、ステップS1107の処理に進み、補正によってソースプロファイルの最低明度値よりも小さくなる場合はステップS1104の処理に進む。
ステップS1107において、CPU1502は、出力色再現範囲の補正後の最低明度値(以下、Lmin_dst’とする;目標明度)が以下のようになるよう、色変換テーブルを補正する。
minL_dst’= minL_dst - L_correct
この詳細処理は、図9を参照して上述した説明のとおりである。
ステップS1108において、CPU1502は、ステップS1107での結果を受けて補正色変換テーブルを作成し、格納部(メモリ1503)に格納してステップS1109の処理に進む。
ステップS1109において、CPU1502は、ステップS1108で作成した補正色変換テーブルを使用して入力画像の色変換を行い、ステップS1110の処理に進む。
ステップS1110において、CPU1502は、色処理された画像の出力指示をプリンタに対して行い、処理を終了する。
本実施形態によると、黒色点付近の階調性に関して、プロファイルの種類やグレー補償設定、入力画像の属性によって自動で設定を切り替えることができる。
尚、上述の実施形態では、プロファイルの種類については、デフォルトでは、最低明度が必ずL*=0になるRGB系プロファイルが入力された際に補正処理が行われるようにしてある。しかし、CMYK系プロファイルでも最低明度点が低いものも存在するので、判定方法は上述の限りではない。また、グレー補償設定については、グレー補償ON設定の最低明度が高くなる傾向にあるので上述のような判定方法になっているが、出力色再現特性によってはグレー補償OFFであっても補正を行うような判定方法にしても構わない。また入力画像属性については、特に階調性が重要となるイメージやグラデーションについて補正処理がかかるように設定しているが、目的やプリンタの出力色再現範囲によっては他の属性も補正する判定にすることも可能である。
さらに、上述の実施形態では、プロファイルの種類やグレー補償設定、入力画像の属性によって補正処理をするかしないかを判断しているが、図12のUI例のように補正の程度を段階的に調整することも可能である。図13は、図12の設定に基づいて処理する際に参照される、L_correctを決定する補正テーブルの例を示す図である。
また、ステップS1105、S1106の処理をステップS1101の前に行い、ソースプロファイルと出力色再現範囲との最低明度値の比較をした結果によって補正の有無を判断することも可能である。具体的には、「S1106のN=>S1104へ進む」及び「S1106のY=>S1101へ進む」とすればよい。
(他の実施形態)
以上述べた実施形態の他に次の形態を実施できる。
(1)上述の実施形態では、ネットワークを構成するハードウェア等が含まれるものの、各データ処理を順次実施するソフトウェアでも実現できるものである。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または、記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(または、CPUやMPU)が、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し、実行することによっても達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が、上述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶しはCD、MD、メモリカード、MO等のさまざまな記憶媒体に書き込み可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけではない。即ち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
(2)上述の実施形態では、図8又は図11示す処理手順は、上述した図15のホストコンピュータ1501のCPU1502が、メモリ1503にロードされているカラープロファイル作成ユーティリティプログラムを読み出して実行することにより行われる。
しかし、それらの一部の処理は、プリンタ(MFP)で行っても良い。例えば、図8のステップS801、S806、S808、及び図11のステップS1101、S1102、S1103、S1109、S1104等の処理手順である。これらは、MFP制御部18が、メモリ部19に格納された制御プログラムを読み出して実行することにより行われるようにしてもよい。この場合、所要のデータ(色変換テーブルその他)を予めプリンタ(MFP)も有するようにすればよい。又は、所要のデータや種々の指示コマンド等を、ステップS801、S806、S808、及びステップS1101、S1102、S1103、S1109、S1104の前後で、CPU1502とMFP制御部18との間で通信するようにすればよい。これらの変形形態は、当業者には容易に理解可能であろう。
(3)尚、上述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(実施形態の効果)
以上説明したように本実施形態によれば、第1の態様として、色変換処理を行うことができるカラー画像処理システム(1501)は、以下の機能を有する。即ち、設定又は出力条件を判定する出力条件判定手段(1502、S801、S1101〜S1103)と、ソースプロファイルと出力色再現範囲との最低明度値を比較する最低明度値比較手段(1502、S803、S1106)とを備える。さらに、上記出力条件判定手段による判定結果と上記最低明度値比較手段による比較結果とにより作成を要すると判断された場合、上記出力色再現範囲を補正し色変換テーブルを作成する補正色変換テーブル作成手段を備える。補正色変換テーブル作成手段は、(1502、S804〜S805、S1107〜S1108)を指す。また、上記出力条件判定手段による判定結果又は上記最低明度値比較手段による比較結果により、通常色変換テーブルと上記補正色変換テーブルとを使い分けて色変換処理を行う色変換処理手段(1502、S806、S808、S1109、S1104)を備える。
ここで、第2の態様として、上記補正色変換テーブル作成手段は、以下の機能を有する。即ち、最低明度を持つ色度点をあらかじめ設定した目標明度に補正し(S901)、それに伴い上記出力色再現範囲を明度と彩度に重み付けをすることにより(S902)その出力色再現範囲の全体のバランスを保ちながら補正する(S804、S1107、図9)。
また、第3の態様として、第1の態様において、上記出力条件判定手段は、以下の機能を有する。即ち、入力手段(プリンタドライバのユーザインタフェース又は画像形成装置のタッチパネルなど)が受け付けるユーザの指示による上記設定によって上記通常色変換テーブルを使い分ける(1502、S801)ことを特徴とすることができる。
また、第4の態様として、第1の態様において、上記出力条件判定手段は、上記出力条件によって上記通常色変換テーブルを自動的に使い分ける(1502、S1101〜S1103)ことを特徴とすることができる。
また、第5の態様として、第2の態様において、上記目標明度は、上記出力色再現範囲の最低明度(S901)又は形状(S902)に合わせて設定されることを特徴とすることができる。
また、第6の態様として、第2の態様において、上記目標明度について補正レベルを選択できるように、複数の目標明度を規定するパラメータ(L_correct)が設定されているテーブル(図13)を保持することを特徴とすることができる。
また、第7の態様として、第4の態様において、上記出力条件は、入力画像の属性情報、グレー補償設定、又はソースプロファイルの種類を含む(S1101〜S1103)ことを特徴とすることができる。
また、第8の態様として、第1の態様において、ソースプロファイルの変更又は補正レベル再設定によって、上記最低明度値比較手段と上記補正色変換テーブル作成手段とを順次起動し、上記補正色変換テーブルを再作成することを特徴とすることができる。
また、第9の態様として、第1の態様において、ネットワーク上で接続された色変換処理を行うことができる複数のカラー画像形成装置に関する、同じソースプロファイル、同じ画像が入力された際は、以下の機能を有する。即ち、各々のカラー画像形成装置の出力色再現範囲の最低明度点とソースプロファイルの最低明度点との関係から、各々のカラー画像形成装置の補正色変換テーブルを作成し補正を行うことを特徴とすることができる。
以上の構成により、本実施形態によると、ソースプロファイルと出力色再現範囲の最低明度点に差がある場合、ユーザの用途に応じて、黒色点付近の階調性を重視するか、ソースとの色差を重視するか、最適なものを選択して色変換を行うことができる。また、補正色変換テーブルは設定されたソースプロファイルや補正レベルによって随時更新されるような仕組みになっているため、あらかじめ複数パターンの色変換テーブルを保持しておく必要はない。
また本実施形態は、図4のように複数のMFPがネットワーク上に存在するシステムにおいて、同じソースプロファイル指定されている同じ画像データを、違う出力特性を持つ複数のプリンタで出力するような場合においても有効である。即ち図4のようなシステムにおいても、本実施形態によって、ソースプロファイルや各々の出力色再現範囲によって最適なレベルの補正が行われるため、黒色点付近の階調性に関して同様な印象の出力画像を得ることができる。
また本実施形態2によると、黒色点付近の階調性に関して、プロファイルの種類やグレー補償設定、入力画像の属性によって自動で設定を切り替えることができる。
本発明を適用できる実施形態の4Dカラー系MFPのプリンタ部の構造を示す断面図である。 本発明を適用できる実施形態の4Dカラー系MFPの作像部の構成を示す断面図である。 本発明を適用できる実施形態のMFPのモジュール構成を示すブロック図である。 本発明を適用できる実施形態の複数のMFPがネットワーク上に存在するシステムを示す図である。 ソースプロファイルの色再現範囲と出力色再現範囲の違いによる黒点付近の階調つぶれを説明した図である。 本発明を適用できる実施形態の黒点付近の階調性補正の有無を設定するドライバUIの一例を示す図である。 本発明を適用できる実施形態の黒点付近の階調性補正の有無を設定する本体パネルの一例を示す図である。 本発明を適用できる実施形態1のメイン処理のフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態のステップS804の出力色再現範囲を補正する処理のフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の出力色再現範囲の補正結果イメージを示す図である。 本発明を適用できる実施形態2のメイン処理のフローチャートの図である。 本発明を適用できる実施形態の黒点付近の階調性補正のレベルを設定するUIの一例を示す図である。 本発明を適用できる実施形態の図12の設定に基づいた補正テーブルの一例を示す図である。 本発明を適用できる実施形態のカラーマネージメント処理時のフローを示す図である。 本発明を適用できる実施形態のカラー画像処理システムの構成を示すブロック図である。 従来の出力色再現範囲の補正結果イメージを示す図である。 従来の複数のMFPがネットワーク上に存在するシステムを示す図である。
符号の説明
1 スキャナ部
2 レーザ露光部
3 感光ドラム
4 作像部
5 定着部
6 給紙/搬送部
7 ポリゴンミラー
8 両面搬送経路
9 シート収納庫
10 クリーナユニット
11 一次帯電器
12 電位センサ
13 現像器
14 転写帯電器
15 入力画像処理部
16 NIC部/RIP部
17 操作部
18 MFP制御部
19 メモリ部
20 出力画像処理部
21 プリンタ部
22 後処理部
41、42 クライアントPC
43 プリントサーバ
44 ネットワーク
45a、45b 白黒MFP
46a〜46c カラーMFP
1501 ホストコンピュータ
1502 CPU
1503 メモリ
1504 外部記憶
1505 入カ部
1506 インタフェース
1507 カラー画像出力装置

Claims (6)

  1. 色変換処理を行うことができるカラー画像処理システムにおいて、
    前記カラー画像処理システムの操作部からの黒点付近の階調性補正の指示の有無を判定する出力条件判定手段と、
    前記画像処理システムに設定されるソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値前記画像処理システムにおけるプリンタの出力色再現範囲の最低明度値を比較する最低明度値比較手段と、
    前記出力条件判定手段により黒点付近の階調性補正の指示があると判定された場合であり、かつ、前記最低明度値比較手段による比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値以上の場合、前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が必要と判断し、前記出力色再現範囲の最低明度値を最低明度補正目標値まで低下させる補正をした色変換テーブルを作成する補正色変換テーブル作成手段と、
    前記出力条件判定手段による判定結果又は前記最低明度値比較手段による比較結果に基づいて、前記出力色再現範囲を補正する前の色変換テーブルと前記補正色変換テーブルとを使い分けて色変換処理を行う色変換処理手段と
    を備えたことを特徴とするカラー画像処理システム。
  2. 前記出力条件判定手段により黒点付近の階調性補正の指示があると判定された場合であり、かつ、前記最低明度値比較手段による比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値未満の場合、前記補正色変換テーブル作成手段は、前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が不要と判断し、補正色変換テーブルを作成しないことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像処理システム。
  3. 色変換処理を行うことができるカラー画像処理システムにおいて、
    入力される画像データの属性情報を判定する判定手段と、
    前記画像処理システムに設定されるソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記画像処理システムにおけるプリンタの出力色再現範囲の最低明度値とを比較する最低明度値比較手段と、
    前記判定手段により、前記入力される画像データの属性がイメージもしくはグラデーションであり、かつ、前記最低明度値比較手段による比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値以上の場合、前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が必要と判断し、前記出力色再現範囲の最低明度値を最低明度補正目標値まで低下させる補正をした補正色変換テーブルを作成する補正色変換テーブル作成手段と、
    前記判定手段による判定結果又は前記最低明度値比較手段による比較結果に基づいて、前記出力色再現範囲を補正する前の色変換テーブルと前記補正色変換テーブルとを使い分けて色変換処理を行う色変換処理手段と
    を備えることを特徴とするカラー画像処理システム。
  4. 前記判定手段により前記入力画像の属性がイメージもしくはグラデーションであり、かつ、前記最低明度値比較手段による比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値未満の場合、前記補正色変換テーブル作成手段は前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が不要と判断し、補正色変換テーブルを作成しないことを特徴とする請求項3に記載のカラー画像処理システム。
  5. 色変換処理を行うことができるカラー画像処理システムのカラー画像処理方法において、
    前記カラー画像処理システムの操作部からの黒点付近の階調性補正の指示の有無を判定する出力条件判定ステップと、
    前記画像処理システムに設定されるソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記画像処理システムにおけるプリンタの出力色再現範囲の最低明度値とを比較する最低明度値比較ステップと、
    前記出力条件判定ステップにより黒点付近の階調性補正の指示があると判定された場合であり、かつ、前記最低明度値比較ステップによる比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値以上の場合、前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が必要と判断し、前記出力色再現範囲の最低明度値を最低明度補正目標値まで低下させる補正をした色変換テーブルを作成する補正色変換テーブル作成ステップと、
    前記出力条件判定ステップによる判定結果又は前記最低明度値比較ステップによる比較結果に基づいて、前記出力色再現範囲を補正する前の色変換テーブルと前記補正色変換テーブルとを使い分けて色変換処理を行う色変換処理ステップと
    を備えたことを特徴とするカラー画像処理方法。
  6. 色変換処理を行うことができるカラー画像処理システムのカラー画像処理方法において、
    入力される画像データの属性情報を判定する判定ステップと、
    前記画像処理システムに設定されるソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記画像処理システムにおけるプリンタの出力色再現範囲の最低明度値とを比較する最低明度値比較ステップと、
    前記判定ステップにより、前記入力される画像データの属性がイメージもしくはグラデーションであり、かつ、前記最低明度値比較ステップによる比較の結果、前記ソースプロファイルに対応した色再現範囲の最低明度値と前記出力色再現範囲の最低明度値の差が所定値以上の場合、前記出力色再現範囲を補正した色変換テーブルの作成が必要と判断し、前記出力色再現範囲の最低明度値を最低明度補正目標値まで低下させる補正をした補正色変換テーブルを作成する補正色変換テーブル作成ステップと、
    前記判定ステップによる判定結果又は前記最低明度値比較ステップによる比較結果に基づいて、前記出力色再現範囲を補正する前の色変換テーブルと前記補正色変換テーブルとを使い分けて色変換処理を行う色変換処理ステップと
    を備えることを特徴とするカラー画像処理方法。
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