JP2020175633A - 画像形成制御装置、画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム - Google Patents

画像形成制御装置、画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】Kの色材の使用の程度をユーザーが簡易に調整するための技術を提供する。【解決手段】画像形成制御装置は、複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する。画像形成制御装置は、黒の色材の使用量が相互に相違する複数の色変換テーブルを所定の明度で結合し、所定の明度に渡ってスムージング処理を実行することによって、入力画像データを複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための合成カラーテーブルを生成するテーブル合成部と、所定の明度を設定するためのユーザー入力を受け付ける入力画面を表示する操作表示部と、合成カラーテーブルを使用して色変換を実行し、色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成制御装置、画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムに関し、特に、色変換処理に関する。
画像形成装置は、一般に減法混色のCMYK色空間のインクで画像を再現するためにデバイスプロファイルを使用して色変換を行う。デバイスプロファイルの調整に関しては、たとえば特許文献1は、予め用意された標準の色変換テーブルを、ユーザーが修正用操作画面で色を確認しつつ、イメージの編集作業に応じて修正する技術を提案している。この技術によれば、精度よく所望の色再現を行う色変換テーブルを構築することができるとしている。一方、特許文献2は、印刷画像の画質調整に関わる印刷条件と、プリンタ特性に関わる印刷条件と、プリンタ個体差に関わる印刷条件との大きくは3種類の印刷条件に応じて最適な色変換テーブルLUTを合成し、合成した色変換テーブルを参照して色変換処理を行う技術を提案している。この技術によれば、印刷条件に拘わらず常に高画質の画像を印刷することができるとしている。
特開2000−032281号公報 特開2001−128018号公報
しかし、従来は、下色除去(Under Color Removal:UCR)やグレー成分置換(Gray Component Replacement:GCR)の程度、すなわち黒(K)の色材の使用の程度をユーザーが調整する方法については十分な検討が行われていなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、Kの色材の使用の程度をユーザーが簡易に調整するための技術を提供することを目的とする。
本発明は、複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御装置を提供する。前記画像形成制御装置は、前記黒の色材の使用量が相互に相違する複数の色変換テーブルを所定の明度で結合し、前記所定の明度に渡ってスムージング処理を実行することによって、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための合成カラーテーブルを生成するテーブル合成部と、前記所定の明度を設定するためのユーザー入力を受け付ける入力画面を表示する操作表示部と、前記合成カラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部とを備える。
本発明の画像形成装置は、複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行する画像形成部と、前記画像形成制御装置とを備える。
本発明は、複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御方法を提供する。前記画像形成制御方法は、前記黒の色材の使用量が相互に相違する複数の色変換テーブルを所定の明度で結合し、前記所定の明度に渡ってスムージング処理を実行することによって、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための合成カラーテーブルを生成するテーブル合成工程と、前記所定の明度を設定するためのユーザー入力を受け付ける入力画面を表示する操作表示工程と、前記合成カラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御工程とを備える。
本発明は、複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成装置に画像形成を実行させるための画像形成制御装置を制御する画像形成制御プログラムを提供する。前記画像形成制御プログラムは、前記黒の色材の使用量が相互に相違する複数の色変換テーブルを所定の明度で結合し、前記所定の明度に渡ってスムージング処理を実行することによって、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための合成カラーテーブルを生成するテーブル合成部、前記所定の明度を設定するためのユーザー入力を受け付ける入力画面を表示する操作表示部、及び前記合成カラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部として前記画像形成制御装置を機能させる。
本発明によれば、Kの色材の使用の程度をユーザーが簡易に調整するための技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の全体構成を示す概略構成図である。 一実施形態に係るカラーテーブルの内容を示す説明図である。 一実施形態に係る合成テーブル生成処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る合成テーブル生成処理の例を示す説明図である。 一実施形態に係るテーブル結合処理及びスムージング処理の内容を示す説明図である。 一実施形態に係る合成テーブルの例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の全体構成を示す概略構成図である。画像形成システム10は、画像形成装置100と、パーソナルコンピュータ200と、これらを接続するローカルエリアネットワーク(単にLANとも呼ばれる。)500とを備えている。
画像形成装置100は、制御部110と、画像形成部120と、画像読取部130と、記憶部140と、通信インターフェース部(通信I/Fとも呼ばれる。)150とを備えている。画像読取部130は、原稿から画像を読み取ってRGB画像データである画像データIDを生成し、画像形成部120に送信する。RGB画像データは、デバイス依存(画像読取部130に依存)の画像データである。
画像読取部130は、入力プロファイルで定義された特性を有している。入力プロファイルを使用すれば、デバイス依存のRGB画像データである画像データIDをLab色空間の画像データであるLab画像データに変換することができる。これにより、画像形成装置100は、Lab色空間を経由して、たとえばsRGB画像データ等に変換してスキャンデータとして出力することができる。
画像形成部120は、出力プロファイルで定義された特性を有している。出力プロファイルを使用すれば、Lab画像データをCMYK色空間の画像データであるCMYK画像データに変換することができる。画像形成部120の特性は、シミュレーションプロファイルでシミュレートすることができる。シミュレーションプロファイルを使用すれば、CMYK画像データをLab画像データに変換することができる。出力プロファイル及びシミュレーションプロファイルは、ルックアップテーブル(LUT)141〜143として構成されている。CMYK画像データは、複数の色材(たとえばCMYK)の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データである。
画像形成装置100は、入力プロファイルと出力プロファイルとを組み合わせたデバイスリンクプロファイルを有している。デバイスリンクプロファイルは、複写処理において、色変換処理の負担を軽減させて印刷速度を向上させることができる。なお、出力プロファイルとシミュレーションプロファイルは、不可逆の関係にある。すなわち、出力プロファイルを使用してLab画像データをCMYK画像データに変換し、シミュレーションプロファイルを使用してそのCMYK画像データをLab画像データに変換すると、画像形成部120の特性に起因して変換前後のLab画像データ間において色差ΔEが発生する。
画像形成部120は、複写時にはデバイスリンクプロファイルを使用してRGB画像データを変換してCMYK画像データを生成する。CMYK画像データは、画像形成部120で利用可能なCMYKの色材で画像を再現するためのデバイス依存(画像形成部120に依存)の画像データである。画像形成部120は、CMYK画像データに対してRIP処理を実行してビットマップデータであるドットデータを生成する。ドットデータは、CMYKのインクで形成されるドットの形成状態を表すデータである。なお、色材は、CMYKに限定されず、他の複数の色材(たとえばCMYKlclmやCMYK+Orange+Green等)でもよい。
画像形成部120は、ドットデータに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出する。この例では、パーソナルコンピュータ200から受信した印刷ジョブに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出するものとする。ドットデータは、印刷媒体上のドットの形成状態を表すビットマップデータである。印刷媒体は、画像形成媒体とも呼ばれる。
パーソナルコンピュータ200は、制御部210と、操作表示部230と、記憶部240とを備えている。制御部210は、テーブル合成部211と、画像解析部212とを有している。操作表示部230は、モニタープロファイルで定義される特性を有し、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力(単にユーザー入力とも呼ばれる。)を受け付ける。
制御部110及び210は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部110及び210は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェースに関連するコントローラ機能を備え、それぞれ画像形成装置100及びパーソナルコンピュータ200の全体を制御する。
記憶部140,240は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部110等が実行する画像形成制御プログラムやデータを記憶する。記憶部140は、BK増量カラーテーブル(LUT_Hとも呼ばれる。)141と、BK減量カラーテーブル(LUT_Lとも呼ばれる。)142と、標準テーブル(LUT_Nとも呼ばれる。)143とを格納している。記憶部240は、操作表示部230のディスプレイ用のICCプロファイル(モニタープロファイル:図示略)と、3つの合成カラーテーブル(LUT_Sとも呼ばれる。)241〜243を格納している。合成カラーテーブルは、単に合成テーブルとも呼ばれる。
図2は、一実施形態に係るカラーテーブルの内容を示す説明図である。図2(a)は、一実施形態に係るK増量カラーテーブル141を示している。図2(b)は、一実施形態に係るK減量カラーテーブル142を示している。図2(a)及び図2(b)では、K増量カラーテーブル141及びK減量カラーテーブル142は、縦軸が明度Lで横軸が彩度SのHLS色空間の双円錐モデルと、CMYKの各階調値を格納する表とで示されている。図2(a)及び図2(b)では、双円錐モデルのうちの一の色相角が示されている。図2(a)及び図2(b)では、Kの階調値が色の濃度で表現されている。すなわち、双円錐モデルにおいて、色の濃度が濃いほど、Kの階調値が高いことを示している。
K増量カラーテーブル141は、下色除去(Under Color Removal:UCR)やグレー成分置換(Gray Component Replacement:GCR)の程度が大きく、黒(K)の使用量が多い一方、総インク量が少ないテーブルである。一方、K減量カラーテーブル142は、下色除去やグレー成分置換の程度が小さく、黒(K)の使用量が少ない一方、総インク量が多いテーブルである。標準テーブル143は、下色除去やグレー成分置換の程度が中間的なテーブルである。
K増量カラーテーブル141及びK減量カラーテーブル142は、出力プロファイル及びシミュレーションプロファイルとして構成され、図2(a)及び図2(b)には、出力プロファイルが示されている。すなわち、図2(a)のK増量カラーテーブル141及び図2(b)のK減量カラーテーブル142は、出力プロファイルの入力値(設計値とも呼ばれる。)としてのLab色空間のL値、a値及びb値とCMYKの各階調値との関係を示し、L値の順にソートされた各レコード(各行)を有するデータベースとして構成されている。
具体的には、Lab色空間のL値が最も小さな色(L値18)では、K増量カラーテーブル141のCMYKの各階調値は、Kの階調値が最大階調値なっている一方、CMYの各階調値はゼロである。すなわち。K増量カラーテーブル141は、L値が最も小さな色(L値18)をKの色材のみで再現する。一方、L値が最も小さな色(L値18)では、K減量カラーテーブル142のCMYKの階調値は、それぞれ150、100、10及び200となっている。すなわち、K減量カラーテーブル142は、L値が最も小さな色(L値18)を階調値200でKの色材を使用して再現し、コンポジットカラーも使用するので、総インク量が多くなっている。
図3は、一実施形態に係る合成テーブル生成処理の内容を示すフローチャートである。合成テーブル生成処理は、K増量カラーテーブル141とK減量カラーテーブル142とを使用して、処理対象の画像に対してユーザーのニーズに合致したカラーテーブルを生成する処理である。合成テーブル生成処理は、操作表示部230に表示される図示しない印刷設定画面におけるテーブルの合成の選択に応じて起動される。
ステップS10では、テーブル合成部211は、閾値設定処理を実行する。閾値設定処理では、テーブル合成部211は、K増量カラーテーブル141とK減量カラーテーブル142との接続割合を決定するための明度Lの閾値を操作表示部230の入力画面(図示略)でユーザーに問い合わせる。テーブル合成部211は、ユーザー入力に応じて閾値Thを決定する。この例では、閾値Thとして30の明度Lが設定されたものとする。
なお、この際は、画像解析部212は、印刷対象画像の明度のヒストグラム(図示略)を生成し、このヒストグラムを操作表示部230の入力画面に表示し、閾値Thの設定の際の参考情報としてユーザーに提供することもできる。加えて、操作表示部230は、ヒストグラムの一部の明度範囲を特定するユーザー入力を受け付け、そのユーザー入力に応じて特定された一部の明度範囲の色で再現する画像領域を特定する表示を表示することもできる。印刷対象画像は、画像形成対象画像とも呼ばれる。
画像解析部212は、画像領域を特定する表示として、たとえば画像領域を囲む線や矢印等のシンボルや記号で示すことができる。これにより、ユーザーは、人の顔やフルーツの表面等の粒状性や艶の再現性が重要視されている画像領域であるか否か等を考慮しつつ閾値Thを設定することができる。
図4は、一実施形態に係る合成テーブル生成処理の例を示す説明図である。合成テーブル生成処理では、テーブル合成部211は、閾値Thを低くすると、K増量カラーテーブル141の割合が比較的に小さな合成テーブル145を生成し、閾値Thを高くすると、K増量カラーテーブル141の割合が比較的に大きな合成テーブル146を生成することができる。
ステップS20では、テーブル合成部211は、K増量カラーテーブル141及びK減量カラーテーブル142を画像形成装置100から取得し、K増量カラーテーブル141及びK減量カラーテーブル142の各レコードのL値と閾値Thを比較する。テーブル合成部211は、L値が閾値Th以上の場合には、処理をステップS30に進め、L値が閾値Th未満の場合には、処理をステップS40に進める。
図5は、一実施形態に係るテーブル結合処理及びスムージング処理の内容を示す説明図である。図5(a)は、K増量カラーテーブル141とK減量カラーテーブル142とを結合するテーブル結合処理の一例を示している。この例では、テーブル合成部211は、閾値Th(30)でテーブル結合処理を実行する。具体的には、明度Lが40乃至94の各レコード(各行)は、明度Lが閾値Th(30)以上なので、K減量カラーテーブル142のレコードが採用され(ステップS30)、明度Lが18及び20の各レコード(各行)は、明度Lが閾値Th(30)未満なので、K増量カラーテーブル141のレコードが採用される(ステップS40)。各レコードは、色変換データを格納している。
このように、テーブル合成部211は、明度Lが閾値Th(30)以上の領域(+のハッチング領域)におけるK減量カラーテーブル142の各レコードと、明度Lが閾値Th(30)未満の領域(−のハッチング領域)におけるK増量カラーテーブル141の各レコードとを閾値Th(30)を境界にして結合している。このような処理は、K増量カラーテーブル141及びK減量カラーテーブル142の全レコードについて実行される(ステップS50)。
ステップS60では、テーブル合成部211は、K増量カラーテーブル141とK減量カラーテーブル142とが閾値Th(30)を境界にして結合されている結合デーブルを記憶部240に格納する。
ステップS70では、テーブル合成部211は、スムージング処理を実行する。スムージング処理では、テーブル合成部211は、K増量カラーテーブル141及びK減量カラーテーブル142という相互に特性が相違する2つのテーブルの階調の滑らかな連続性を実現する。スムージング処理は、閾値Thの明度Lに渡って、たとえば近似式(たとえば多項式近似)やスプライン補完といった方法で実現することができる(図5(b)参照)。この例では、点線で示される各階調は、スプライン補完を用いたスムージング処理によって閾値Thの明度Lの近傍でも滑らかな階調変化を実現している。これにより、テーブル合成部211は、合成テーブル241を生成することができる。
ステップS80では、テーブル合成部211は、合成テーブル格納処理を実行する。合成テーブル格納処理では、テーブル合成部211は、合成テーブル241をパーソナルコンピュータ200の記憶部240に格納する。
図6は、一実施形態に係る合成テーブル241乃至243の例を示す説明図である。図6(a)は、閾値Th=30の第1の合成テーブル241を示している。図6(b)は、閾値Th=100の第2の合成テーブル242を示している。図6(c)は、閾値Th=50の第3の合成テーブル243を示している。
第1の合成テーブル241は、小さい閾値Th(30)で結合されたK減量カラーテーブル142の割合が大きいテーブルである。第1の合成テーブル241は、コンポジットブラックを多く使用して粒状感の小さな艶のある優れた画像品質や滑らかなグレイトーンを実現することができる。第2の合成テーブル242は、大きい閾値Th(100)で結合されたK増量カラーテーブル141の割合が大きいテーブルである。第2の合成テーブル242は、コンポジットブラックを増量されたKの色材に置換し、総インク量を低減させることができる。第3の合成テーブル243は、第1の合成テーブル241と第2の合成テーブル242の中間的な特性を有している。
これにより、制御部210は、画像形成制御部として機能し、たとえば第1の合成テーブル241を使用して色変換が実行されたCMYK画像データを含む印刷ジョブ(画像形成ジョブとも呼ばれる。)を画像形成装置100に送信することができる。画像形成装置100は、CMYK画像データを含む印刷ジョブに基づいて印刷用紙上に吐出して画像を形成して印刷出力を実行する。
なお、制御部210は、第1の合成テーブル241を使用して色変換が実行されたCMYK画像データの代わりに、第1の合成テーブル241で色変換を実行するための制御データ(第1の合成テーブル241を含んでもよい。)を印刷ジョブに含めることもできる。
このように、一実施形態に係る画像形成装置100は、明度Lの閾値を使用してK増量カラーテーブル141とK減量カラーテーブル142との割合を可変に結合することができる。これにより、ユーザーは、印刷対象画像の特性や予算(インクコスト)を考慮し、ユーザーの望む色変換を実現することができる。さらに、Kの色材の残量が少ない場合には、K減量カラーテーブル142の割合を多くし、CMYのいずれかの色材の残量が少ない場合には、K増量カラーテーブル141の割合を多くするといった柔軟な利用も可能となる。
C.変形例:
本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
変形例1:上記実施形態では、BK増量カラーテーブル及びBK減量カラーテーブルは、いずれも同一の最低明度(明度L=18)及び最高明度(明度L=94)の再現範囲を有しているが、かならずしも同一の再現範囲を有する必要はない。具体的には、BK増量カラーテーブルが低明度の範囲をカバーする一方、BK減量カラーテーブルが高明度の範囲をカバーするように構成されていていも良い。このような構成では、たとえば印刷対象画像が明度の高い領域のみで構成されている場合には、BK減量カラーテーブルを使用し、たとえば印刷対象画像が明度の低い領域のみで構成されている場合には、BK増量カラーテーブルを使用し、双方に跨がっている場合には、明度分布等に応じて合成するといった広範な利用方法も可能である。
変形例2:上記実施形態では、BK増量カラーテーブルとBK減量カラーテーブルといった2つの色変換テーブルが合成されているが、2つの色変換テーブルに限定されず、黒の色材の使用量が相互に相違する複数(3以上を含む)の色変換テーブルを結合することもできる。
変形例3:上記実施形態では、パーソナルコンピュータが画像形成制御装置として構成され、画像形成装置で入力画像データに基づいて画像形成制御方法を実行させているが、所定の画像形成制御プログラムをインストールして画像形成装置が画像形成制御装置として機能するように構成してもよい。
変形例4:上記実施形態では、CMYKのインクが使用されているが、CMYKに限定されず、他の複数の色材(たとえばCMYKlclmやCMYK+Orange+Green等)や特色(スポットカラーや特練色)を含んでいてもよい。本発明は、複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用する印刷に適用可能である。
変形例5:上記実施形態では、パーソナルコンピュータから印刷ジョブを受信して印刷する構成が例示されているが、本発明は、複写処理にも適用可能である。
10 画像形成システム
100 画像形成装置
110,210 制御部
120 画像形成部
130 画像読取部
140,240 記憶部
150 通信インターフェース部
200 パーソナルコンピュータ
210 制御部
211 テーブル合成部
212 画像解析部
500 ローカルエリアネットワーク

Claims (7)

  1. 複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御装置であって、
    前記黒の色材の使用量が相互に相違する複数の色変換テーブルを所定の明度で結合し、前記所定の明度に渡ってスムージング処理を実行することによって、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための合成カラーテーブルを生成するテーブル合成部と、
    前記所定の明度を設定するためのユーザー入力を受け付ける入力画面を表示する操作表示部と、
    前記合成カラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部と、
    を備える画像形成制御装置。
  2. 請求項1記載の画像形成制御装置であって、
    前記合成カラーテーブルは、Lab色空間の画像データであるLab画像データを前記色材階調データに色変換するための色変換データを格納し、
    前記テーブル合成部は、前記所定の明度を閾値とし、前記閾値以上の明度の色に対して前記黒の色材の使用量が少ない色変換テーブルの色変換データを使用し、前記閾値未満の明度の色に対して前記黒の色材の使用量が多い色変換テーブルの色変換データを使用して前記結合を実行する画像形成制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成制御装置であって、さらに、
    前記入力画像データの明度のヒストグラムを生成する画像解析部を備え、
    前記操作表示部は、前記入力画面において画像形成対象画像の明度のヒストグラムを表示する画像形成制御装置。
  4. 請求項3記載の画像形成制御装置であって、
    前記操作表示部は、前記ヒストグラムの一部の明度範囲を特定するユーザー入力を受け付け、前記ユーザー入力に応じて前記特定された一部の明度範囲の色で再現する画像領域を特定するための表示を表示する画像形成制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成制御装置と、
    複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、前記画像形成制御装置によって生成された前記画像形成ジョブに基づき画像形成媒体上に画像形成を実行する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  6. 複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成装置を制御する画像形成制御方法であって、
    前記黒の色材の使用量が相互に相違する複数の色変換テーブルを所定の明度で結合し、前記所定の明度に渡ってスムージング処理を実行することによって、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための合成カラーテーブルを生成するテーブル合成工程と、
    前記所定の明度を設定するためのユーザー入力を受け付ける入力画面を表示する操作表示工程と、
    前記合成カラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御工程と、
    を備える画像形成制御方法。
  7. 複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成装置に画像形成を実行させるための画像形成制御装置を制御する画像形成制御プログラムであって、
    前記黒の色材の使用量が相互に相違する複数の色変換テーブルを所定の明度で結合し、前記所定の明度に渡ってスムージング処理を実行することによって、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための合成カラーテーブルを生成するテーブル合成部、
    前記所定の明度を設定するためのユーザー入力を受け付ける入力画面を表示する操作表示部、及び
    前記合成カラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部として前記画像形成制御装置を機能させる画像形成制御プログラム。

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