JPH07177367A - カラー画像記録装置 - Google Patents

カラー画像記録装置

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JPH07177367A
JPH07177367A JP5319377A JP31937793A JPH07177367A JP H07177367 A JPH07177367 A JP H07177367A JP 5319377 A JP5319377 A JP 5319377A JP 31937793 A JP31937793 A JP 31937793A JP H07177367 A JPH07177367 A JP H07177367A
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JP
Japan
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color
data
mapping data
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Withdrawn
Application number
JP5319377A
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English (en)
Inventor
Tatsunari Sato
達成 佐藤
Keiji Kunimi
敬二 国見
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Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】表示装置の特性を含んだR,G,Bなどに即対
応した色補正と、色調整に対応した最適なマッピングデ
ータを生成し、高精度に補正を行う。 【構成】TVガンマ特性値とR,G,Bを標準色空間の
X,Y,Zに変換するマトリクスと、カラー画像記録装
置3のY,M,C階調サンプルの分光反射率あるいは分
光反射率から求まる吸収散乱係数比、あるいはY,M,
C,R,G,B,W,Bkの3刺激値と面積率増加特性
値と、色調整用の変換テーブル値とを複数格納しておく
特性値格納手段1と、キースイッチ5からの特性値選択
信号6により格納データから一式のデータを選択して、
マッピングデータ演算手段7により演算されたマッピン
グデータを用いて入力画像データを補正する色補正手段
8と、RGBの基本特性値に対応した複数のガンマ特性
制御データを持ち、特性値選択信号6により1つを選択
し、色補正データに従い、手段4で記録ヘッド9を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像記録装置に
係わり、特に、R,G,Bで記述された各種入力画像デ
ータに対応して色補正を行うカラー画像記録装置に関わ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラープリンタ、カラー複写
機、カラーFAX等で、色調整・色補正方法についての
数多くの方法が提案されている。
【0003】一般的に、色調整は、入力画像データR
(レッド),G(グリーン),B(ブルー)を明度、彩
度、色相に変換して調整し、色補正は、濃度差最小ある
いは色差最小となるマスキングマトリクスを求め、これ
を用いて入力画像データを補正している。
【0004】文献[色知覚空間における画像の選択的色
調整:画像電子学会誌VOL18,No5(1989)]には、色調整
と色補正を分離せず、結合させて色空間内での代表格子
点に対して色調整と色補正されたY(イエロー),M
(マゼンダ),C(シアン)を求めておき、これらを用
いてマッピング補正を行う方法が示されている。この方
法における色補正は、濃度差最小の条件でマスキングマ
トリクスを求めて行う方法である。
【0005】特開平1-234251号公報には、多数の色票を
印刷し、それぞれを測色し,色票のデータに対して最も
近い色を印刷するマッピングデータを設定し,マッピン
グデータ以外は,補間して色補正する方法が開示されて
いる。
【0006】特開平1-238937号公報には、記録装置の色
再現系を固定して、R,G,B入力データを一定の規格
例えばテレビジョンで用いられているNTSC規格に従
うR,G,B値に直し、色補正する方法が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術に
おいては、色調整と色補正を結合したとしても色補正の
マスキング係数は、色調整の程度に関係なく固定されて
いるので、色調整された画像を最適な色補正条件で色補
正することができず、色補正誤差が大きくなるという問
題がある。
【0008】第2の従来技術においては、表示装置の特
性が変わる度に多数の色票を印刷し、それぞれの色を測
定する必要があり、煩雑で測色誤差も大きい。
【0009】第3の従来技術においては、入力画像デー
タの色再現範囲を制限してしまい、表示されている色の
欠落を生じるという問題がある。
【0010】本発明の目的は、NTSCやハイビジョン
仕様のR,G,Bやワークステーションなどの画像表示
システムの表示装置の特性を含んだR,G,Bなどに即
対応した色補正と、色調整に対応した最適なマッピング
データを生成し、高精度に補正を行うカラー画像記録装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、NTSCやハイビジョン仕様のR,G,
Bやワークステーションなどの画像表示システムの表示
装置の特性を含んだR,G,Bなどの基本特性値を持
ち、これらの中から指定された特性値を用いて入力デー
タの色空間内の複数の代表点に対する色調整処理を行
い、これら代表点を印刷するための最も近いY,M,C
マッピングデータを記録装置の特性値と色再現モデルか
ら計算し、これらを色補正手段に前もってセットしてお
き、入力画像データを該色補正手段で高速に補正するよ
うにした。
【0012】さらに詳しく言えば、カラースキャナもし
くはカラーカメラ等から取り込まれた3色色分解信号ま
たは表示装置に出力する画像データを入力し、これらの
画像データを補正して色合わせや色調整を行い、補正デ
ータを記録手段で印刷するカラー画像記録装置におい
て、入力装置や表示装置あるいは規格化されたR,G,
Bの基本特性値すなわちTVガンマ特性値とR,G,B
を標準色空間の3刺激値X,Y,Zに変換するマトリク
スと、記録装置の基本特性値すなわちY,M,C階調サ
ンプルの分光反射率あるいはこの分光反射率から求まる
吸収散乱係数比、あるいはY,M,C,R,G,B,W
(ホワイト),Bk(ブラック)の3刺激値と面積率増
加特性値と、色調整用の変換テーブル値とを複数格納し
ておく手段と、特性値選択信号によりそれらの格納デー
タから一式のデータを選択し、これらを用いて色補正用
のマッピングデータを演算する手段と、マッピングデー
タを入力してセットし、入力画像データを入力してはマ
ッピングデータを用いて補正する色補正手段と、R,
G,Bの基本特性値に対応した複数のガンマ特性制御デ
ータを持ち、特性値選択信号により1つを選択し、これ
により記録ヘッドを制御する手段とを備えることにより
上記目的を達成する。
【0013】別の構成を示すと、演算用メモリを含む演
算手段と、画像データ入力あるいは制御信号入出力を行
う手段と、画像データを格納するメモリと、表示装置あ
るいは規格化されたR,G,Bの基本特性値すなわちT
Vガンマ特性値とR,G,Bを標準色空間のX,Y,Z
に変換するマトリクスと、記録装置の基本特性値すなわ
ちY,M,C階調サンプルの分光反射率あるいはこの分
光反射率から求まる吸収散乱係数比、あるいはY,M,
C,R,G,B,W,Bkの3刺激値と面積率増加特性
値と、色調整用の変換テーブル値と各種設定値を格納し
た記憶カードあるいはフロッピーディスクなどの記憶媒
体との入出力を行う手段と、入力画像データを色補正す
る色補正手段と、記録ヘッドを制御する手段からなり、
ホストコンピュータあるいはキースイッチからの指示に
より、記憶カードあるいはフロッピーディスクなどの記
憶媒体との入出力を行う手段から、記憶媒体に入ってい
る表示装置あるいは規格化されたR,G,Bの基本特性
値の中から指示された特性値を演算手段に呼び込み、演
算手段は、これら特性値を用いてマッピングデータを生
成し、これらを色補正手段にセットし、色補正手段は画
像メモリから画像データを入力してはマッピングデータ
を用いて補正し、特性値選択指令によりR,G,Bの基
本特性値に対応したガンマ特性制御データを選択してセ
ットされた記録ヘッド制御手段は、色補正データをヘッ
ド制御信号に変えて、記録ヘッドに印画データを送るよ
うにしたカラー画像記録装置により達成される。
【0014】さらに、演算装置と記憶装置と表示装置と
画像記録装置を備えた印刷システムにおいて、表示装置
と画像記録装置の色特性値を記憶装置に格納しておき、
表示装置上で各装置の色特性値を選択あるいは設定する
と共に表示装置、画像記録装置に設定値を送ってセット
し、これら色特性値を用いて、表示装置と画像記録装置
の色再現モデルを形成し、これを用いてR,G,Bデー
タの表示装置上での明度、彩度、色相を計算し、この色
を印刷するためのY,M,CあるいはY,M,C,Bk
の印刷データを画像記録装置の色再現モデルを用いて計
算し、これをR,G,Bデータを複数に分割した格子点
あるいは代表点に対して行い、Y,M,CあるいはY,
M,C,Bkのマッピングデータを生成し、これらを用
いて印刷対象とする画像データを色補正し、これら色補
正データを画像記録装置に送って印刷する印刷システム
により達成される。
【0015】
【作用】ホストコンピュータあるいはキースイッチから
の特性値選択信号により、表示装置あるいは規格化され
たR,G,BのTVガンマ特性値とR,G,Bを標準色
空間のX,Y,Zに変換するマトリクスが一式選択さ
れ、色補正係数演算手段はこれら特性値を用いて、R,
G,B空間を分割した複数の代表点データの表示装置上
の3刺激値X,Y,Zを計算し、これらを均等色空間例
えばテレビジョンおよび印刷で用いられているL,a,
b規格に変換し、さらにこのL,a,bから円柱座標系
に変換した明度(L)、色相(H)、彩度(S)を計算
し、予めユーザーが設定したホストコンピュータあるい
はキースイッチからの指令により色調整用の複数の変換
テーブルの中から1つを選択した色調整変換テーブルに
より代表点データのL,H,Sを調整し、これらをこれ
らに対応した記録用マッピングデータを求めるための目
標値とする。
【0016】一方、ホストコンピュータあるいはキース
イッチからの特性値選択信号により、入力画像データ
R,G,Bのガンマ特性値に対応した記録装置の特性値
と色再現モデル式が選択され、これらを用いて前記代表
点データの目標値を印刷するためのY,M,Cの組み合
わせをそれぞれ計算し、これら複数の代表点に対応する
YMCマッピングデータをスムージングして画像記録装
置の色再現空間に格子状に並んだ複数のマッピングデー
タとし、これらを色補正手段にセットする。そして、入
力画像データを色補正手段に入力すると色調整と色補正
されたデータが記録ヘッド制御手段に出力され、R,
G,Bの基本特性値に対応したガンマ特性を持つ記録ヘ
ッド制御手段は、そのデータに従って記録ヘッドに印刷
データを送る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、画像データは、8ビットのR,G,Bで表
されるものとし、印刷データは、Y,M,Cの8ビット
のデータで表されるものとする。
【0018】図1に、本発明の一実施例であるカラー画
像記録装置の回路構成を示す。特性値格納手段1は、表
示装置2あるいは規格化されたR,G,Bの基本特性値
であるTVガンマ特性値とR,G,Bそれに白色点Wの
3刺激値X,Y,Z、あるいはこれらの3刺激値から計
算して求めることができる、R,G,Bを標準色空間の
X,Y,Zに変換するマトリクスと、カラー画像記録装
置3の基準ガンマ特性たとえば濃度リニア特性における
Y,M,C階調サンプルの分光反射率あるいはこの分光
反射率から求まる吸収散乱係数比、あるいはY,M,
C,R,G,B,W,Bkの3刺激値と基準ガンマにお
ける面積率増加特性値と、色調整用の変換テーブル値と
を格納している。なお、表示装置2あるいは規格化され
たR,G,Bのガンマ特性に対応したカラー画像記録装
置3の特性値を複数格納していてもよい。
【0019】記録ヘッド制御手段4は、表示装置2のガ
ンマ特性に対応したいくつかのガンマ特性制御データを
格納している。この制御データにより、カラー画像記録
装置3のガンマ特性が決まる。記録ヘッド制御手段4
は、記録ヘッド9に入力し印字記録する。
【0020】まず、表示装置2あるいはキースイッチ5
からの特性値選択信号6により、表示装置2あるいは規
格されたR,G,Bの基本特性値と、カラー画像記録装
置3の基本特性値と、色調整用の変換テーブル値とをマ
ッピングデータ演算手段7に読み込む。また、指定され
た表示装置2のガンマ特性に対応したビデオガンマ特性
となるよう記録ヘッド制御手段4のガンマ制御データを
選択あるいは設定する。
【0021】色補正手段8は、マッピングデータ演算手
段7で作成したマッピングデータを読み込み、表示装置
2からのカラー画像データに対して色補正処理を行い、
記録ヘッド制御手段4に出力する。
【0022】マッピングデータ演算手段7は、R,G,
B空間を分割して得られる複数の代表格子点データ、例
えば、R,G,Bデータの上位3ビットを取れば729
点、上位4ビットを取れば4913点のデータをTVガ
ンマ補正し、これをR,G,B−X,Y,Z変換マトリ
クスで表示装置2上の3刺激値X,Y,Zを計算する。
これらを均等色空間例えばL,a,bに変換し、さらに
このL,a,bから円筒座標系に変換した明度L、色相
H、彩度Sを計算する。均等色空間としては、L,a,
b以外に、均等色空間であるL,u,vやVs1s2
(マンセル空間)等があり、それぞれ円筒座標系に変換
すれば、明度、彩度、色相の感覚量を計算することがで
きる。
【0023】次に、予めユーザーが設定する表示装置2
あるいはキースイッチ5からの特性値選択信号6により
色調整用の複数の変換テーブルの中から1つを選択した
色調整変換テーブルにより代表点データのL,H,Sを
調整する。図2、図3および図4にそれぞれの調整カー
ブ例を示す。
【0024】図2は、明度の調整に用いるもので、明度
の入力データと出力データの関係を表し、例えば、図中
のは入力画像データの明度範囲が狭い場合に、明度を
広げる調整カーブとなる。
【0025】また、図中のに示すようにカラー画像記
録装置3の明度再現範囲に制限しておくことは、一般的
に行われる。
【0026】図3は、彩度の調整に用いるもので彩度の
入力データと出力データの関係を表し、例えば入力画像
データの彩度が低い場合、図中ののように彩度を増す
ような調整カーブとする。また、図中のに示すように
彩度を下げるような調整カーブもユーザーの好みにより
必要とされる。
【0027】図4は、色相の調整に用いるもので、色相
の入力データと出力データの関係を表し、図中のに示
すように全体的に色相をずらしたり、図中のに示すよ
うに特定の色の色相をずらすなどの色加減の調整をする
カーブとなる。これらのカーブにより調整されたデータ
をこれらに対応した記録用マッピングデータを求めるた
めの目標値としてマッピングデータ演算手段7に備わる
メモリに格納する。
【0028】一方、表示装置2あるいはキースイッチ5
からの特性値選択信号6で選択されたカラー画像記録装
置3の特性値、具体的には、Y,M,C階調サンプルの
分光反射率あるいはこの分光反射率から求まる吸収散乱
係数比、あるいはY,M,C,R,G,B,W,Bkの
3刺激値と面積率増加特性値を特性値格納手段1からマ
ッピングデータ演算手段7に呼び込む。なお、濃度階調
法の記録装置では、吸収散乱係数比を用いたいわゆる色
材の混色モデルといわれる色再現モデルが提案されてお
り、面積階調法の記録装置には、Y,M,C,R,G,
B,W,Bkそれぞれの3刺激値と面積率から混色の色
を推定するいわゆるノイゲバウアの混色モデルが提案さ
れている。
【0029】基準のガンマ特性における色材の混色モデ
ルに使われる基礎データを図5に示す。図5には、Mの
0から255の階調データに対する吸収散乱係数比が示
されている。図中の丸点は、Y,M,Cの階調色票の吸
収散乱係数比を測定したもので、そのほかのデータは、
補間して求めている。255を越えるデータは、混色の
吸収散乱係数比が、単色の吸収散乱係数比より大きくな
る場合があり、外挿して求めておく。
【0030】図6は、横軸に階調データ、縦軸に面積率
を示し、ノイゲバウアの混色モデルにおける基礎データ
である面積率増加特性を表す。
【0031】カラー画像記録装置3のガンマ特性は、記
録ヘッド制御手段4の制御データによって決まるので、
予めガンマ特性は分かっている。この特性カーブと基準
のガンマ特性カーブからカラー画像記録装置3のガンマ
特性カーブに対応する吸収散乱係数比や面積率増加特性
を修正する。予め計算した値を特性値格納手段1に格納
しておいて選択してもよい。
【0032】あらかじめ設定してある上記説明の色再現
モデルを用いて代表点データの目標値を印刷するための
Y,M,Cの組み合わせをそれぞれ計算して代表点に対
するマッピングデータとする。例として、ノイゲバウア
の色再現モデルを用いて、Y,M,Cを求める方法を示
す。重なり方が分散している場合の、ノイゲバウアのモ
デル式は(1)式に示すようになる。
【0033】
【数1】
【0034】ここで、Tmixは、混色の3刺激値を表
す。また、Xy,Xm,Xcは、Y,M,C転写インクの面積率
を表し、[Tij]は、W,Y,M,C,R,G,B,B
k各色の3刺激値を表す3行8列のマトリクスを表す。
また、重なり方が集中している場合、同時に存在する色
は、白地W、1次色P(Y,M,C)、2次色Q(R,
G,B)、および黒Bkとなり、ノイゲバウアのモデル
式は(2)式のようになる。
【0035】
【数2】
【0036】ここで、[Tij]はW,P,Q,Bkの各
3刺激値を表す3行4列のマトリクス、MAX,MID,MINは
それぞれ最大値、中間値、最小値を表す。カラープリン
タでの重なり方は、分散と集中の間の中間的な重なり方
であったり、ノイゲバウアの式からずれる場合もあるの
で、上記分散と集中のノイゲバウアの式それぞれに重み
をつけ、最も適合する重み係数を求めて、色再現モデル
とする。なお、昇華型プリンタの濃度階調に対する色再
現モデルとしては、コンピュータカラーマッチングで用
いられている減法混色モデルがある。
【0037】これらのモデルを用いて目標色を印刷する
Y,M,Cの組合せを求める方法を示す。まず、ある初
期値Y0,M0,C0に対する面積率を第6図から求め、
これらを用いて混色のX,Y,Zをそれぞれ(1)式で
求める。このX,Y,Zから(3)式によりL,a,b
を求める。
【0038】
【数3】
【0039】ここで、X0,Y0,Z0は、白色点の3刺
激値である。
【0040】さらにこのL,a,bから(4)式により
円筒座標系へ変換し、L,H,Sを求める。
【0041】
【数4】
【0042】これと代表点の目標値との誤差dL,d
H,dSを求め、これから(5)式の連立方程式を解い
てY,M,Cの増減値を算出する。
【0043】
【数5】
【0044】ここでそれぞれの傾きは、初期値Y0,M
0,C0におけるものである。
【0045】これらdY,dM,dCと初期値を足して
新たな初期値Y0,M0,C0とし、上記(1)〜(4)
の演算を繰り返す。収束した値が求める値である。な
お、目標値との誤差に重み係数を掛けることにより、
L,H,Sのそれぞれの色差に優先次順位をつけ、例え
ば明度の収束誤差を他の色相、彩度の収束誤差に比べ小
さくできる。
【0046】また、L,H,Sを直交座標系であるL,
a,bかL,u,vかV,s1,s2に直して、収束計
算してもよい。そして、目標値との誤差に重み係数を掛
ける場合は、明度とその他の色度に分けて重み係数を掛
ける。明度の収束誤差を小さくすると、色相、彩度の収
束誤差が大きくなる。
【0047】次に、上記で求めた複数の代表点に対応す
るY,M,Cマッピングデータをスムージングする。ス
ムージングは、マッピングデータY,M,Cそれぞれに
対して、一つの色の階調が増加する方向に平均化を行う
と共に他の1色あるいは2色の平坦化も合わせて行うよ
うにする。第7図は、スムージング前のあるY方向の代
表点に対応するマッピングデータをプロットしたもので
ある。収束値が必ずしも滑らかなつながりとならないの
で、マッピングデータの凹凸をなだらかにする必要があ
る。
【0048】スムージングしたデータをカラー画像記録
装置3の色再現空間に格子状に並んだ複数のマッピング
データとし、これらを色補正手段8にセットする。な
お、いくつかの特性値の組み合わせについてマッピング
データを計算し、これらマッピングデータをマッピング
データ演算手段7あるいは色補正手段8に格納してお
き、特性値選択信号6により選択するようにしてもよ
い。色補正手段8は、例えばマッピング色補正方式であ
り、入力色空間の代表格子点データに対するマッピング
データは、1対1で対応させ、それ以外は、線形補間で
計算する。
【0049】第8図に1ブロックにおけるマッピングの
様子を示す。この図の記号を用いると、線形補間演算式
は、(6)式のように書ける。
【0050】
【数6】
【0051】入力画像データは前記マッピングデータを
セットされた色補正手段8に入力されると、色調整と色
補正を施されたデータとなり、このデータを記録ヘッド
制御手段4に出力する。記録ヘッド制御手段4は、RG
Bの基本特性値に対応したガンマ特性となるよう、前記
表示装置2あるいはキースイッチ5からの特性値選択信
号6によりガンマカーブが選択されており、色補正手段
8からのデータを入力して、ガンマ補正し、記録ヘッド
9にデータを送って記録を行う。
【0052】第9図のフローチャートに沿って、マッピ
ングデータ演算手段7の動作を説明する。ステップ10
0で、ユーザーにより表示装置2、カラー画像記録装置
3の選択及び色調整カーブの選択が行われる。カラー画
像記録装置3の色再現モデルは、あらかじめ設定されて
いる。ステップ101で、表示装置2の特性値、カラー
画像記録装置3の特性値、色調整テーブル値を読み込
む。ステップ102でR,G,B色空間を等分割したと
きの格子点のデータを順番に生成する。ステップ103
で、代表格子点のデータをTVガンマ補正する。ステッ
プ104で、RGB−XYZ変換する。ステップ105
で、XYZ−Lab変換する。ステップ106で、La
b−LHSに変換する。ステップ107で、選択された
色調整カーブでL,H,Sを調整する。ステップ108
で、再現すべきL,H,Sを目標値とし、色再現モデル
を用いて、L,H,Sの印刷色を記録するためのY,
M,Cを計算する。ステップ109で、Y,M,Cを格
納する。ステップ110で、すべての代表格子点につい
てY,M,Cマッピングデータを求めたかを判断し、す
べてのマッピングデータを揃えたら、ステップ111
で、スムージング処理を行い、ステップ112で、色補
正手段8にマッピングデータをセットする。色補正手段
8では、不揮発性のメモリを備えており、設定値が変わ
らなければマッピングデータを維持する。
【0053】記録ヘッド制御手段4においては、特性値
選択信号6により入力画像データの特性値に対応したガ
ンマ特性がセットされるが、これは、マッピング色補正
においては、例えばグレーにおいて、マッピング点でグ
レーであっても、マッピング点間のグレーがグレーとは
ならない場合がある。そこで、この誤差をできるだけ小
さくするため、カラー画像記録装置3のガンマ特性と表
示装置2のガンマ特性を濃度あるいは輝度に合わせてリ
ニアリティを高めることにより、減少させることができ
る。なお、ガンマ特性を自由に変えられない場合は、無
理に変えず、ガンマ特性を固定し、これに対するカラー
画像記録装置3の特性値を用いてマッピングデータを演
算する。
【0054】第10図は、前記カラー画像記録装置3に
画像メモリ10を付加したものである。これにより、カ
ラー画像データを一度読み込めば、色補正データを順次
生成するというものである。入力画像データを色補正手
段8で色補正し、Y,M,Cの印刷データを生成し、こ
れらを一旦、画像メモリ10に蓄えられる。そして、こ
の画像メモリ10から補正データを面順次あるいは点順
次に記録ヘッド制御手段4に送る。なお、入力画像デー
タを一旦画像メモリ10に貯え、この画像メモリ10か
らR,G,Bデータを読みだしては、色補正手段8で色
補正し、記録ヘッド制御手段4に送ってもよい。
【0055】第11図は、カラー画像記録装置3の色再
現空間を有効に使うため、マッピングデータ伸長テーブ
ル11を設けたものである。例えばシアンインクは、他
のY,M成分を多く含み、表示装置2のシアン系を印刷
しようとすると、低階調のシアンにより明るいシアン色
となるが、表示装置2と異なり、紙の上では、色あせた
ものとなる。そこで、高階調のシアンも使うようマッピ
ングデータを伸長する。なお、マッピングデータ演算手
段7にマッピングデータ伸長テーブル11を入れこんだ
構成でもよい。第12図にマッピングデータ伸長変換カ
ーブを示す。低階調のマッピングデータが伸長され、色
再現空間を広めることになる。これにより、濃いめのコ
ントラストのある画像を記録することができる。
【0056】マッピング色補正では、第13図に示すよ
うに、R,G,B,Bkの連続階調サンプルを記録した
場合、測定点間においてその中央付近で最大となるよう
な補間誤差が生じる。特にグレーは目立つ場合がある。
そこで、Bk,R,G,Bにおいては、全ての階調デー
タに対してマッピングデータを求めておき、マッピング
色補正後のデータと平均化すると、補間誤差が緩和され
る。第14図は、補間誤差低減回路12の構成を示して
おり、まず、Bk,R,G,B階調データ検出回路13
により入力R,G,BデータからBk,R,G,B階調
データを検出し、検出通知信号14をBk,R,G,B
マッピングデータテーブル15に送る。Bk,R,G,
Bマッピングデータテーブル15は、検出通知信号14
で指定されたデータを出力する。
【0057】一方、入力R,G,Bデータを色補正手段
8で色補正し、色補正手段8から色補正データを出力す
る。平均化処理手段16は、マッピングデータと色補正
データとを単純に平均化するかまたはそれぞれに重みを
つけて平均化し、この平均化されたデータを記録ヘッド
制御手段4に出力する。
【0058】第1図において、マッピングデータ演算手
段7で生成したマッピングデータを用いて、非線形マス
キング色補正係数を求め、これを色補正手段8にセット
し、マスキング色補正を行ってもよい。マッピングデー
タは、色差最小の条件で求めたものであり、入力R,
G,Bとマッピングデータの関係から最小2乗法により
マスキングマトリクスを求めることができる。R,G,
Bの上位3ビットを取ると729点の代表格子点がで
き、4ビットを取ると4913点の代表格子点ができ
る。このような多数の入出力データ対から非線形マスキ
ングマトリクスを精度よく求めることができる。また、
赤系の色をよく合わせようとする場合は、最小2乗法に
おいて、赤系の入出力データを追加し、マスキングマト
リクスを求めるようにする。
【0059】ここで、グレーがあっていない場合、上記
3×9色補正マトリクスの行毎に正規化係数を掛けた値
を色補正手段8にセットするようにする。
【0060】以上説明した実施例によれば、入力画像デ
ータの特性にマッチしたマッピングデータを生成できる
と共に、色調整後の画像に最適なマッピングデータを生
成するので、最適な色補正、色調整が可能である。
【0061】第15図は、他の実施例であり、バス構成
のものを示している。この実施例は、演算用メモリを含
む演算回路17と、画像データ入力あるいは制御信号入
出力を行うデータ入出力回路18と、画像データを格納
する画像メモリ19と、表示装置2あるいは規格化され
たR,G,Bの基本特性値すなわちTVガンマ特性値と
R,G,Bを標準色空間のX,Y,Zに変換するマトリ
クスと、カラー画像記録装置3の基本特性値すなわち
Y,M,C階調サンプルの分光反射率あるいはこの分光
反射率から求まる吸収散乱係数比、あるいはY,M,
C,R,G,B,W,Bkの3刺激値と面積率増加特性
値と、色調整用の変換テーブル値と各種設定値を格納し
たメモリカード20あるいはフロッピーディスクなどの
記憶媒体との入出力を行うメモリカード入出力回路21
と、色補正を行う色補正回路8と、記録ヘッド9を制御
する記録ヘッド制御回路4とからなる。
【0062】表示装置2あるいはキースイッチ5からの
特性値選択指令により、表示装置2あるいは規格化され
たR,G,BのTVガンマ特性値とR,G,Bを標準色
空間のX,Y,Zに変換するマトリクスが一式選択さ
れ、演算回路17はこれら特性値を用いて、RGB空間
を分割した複数の代表点データの表示装置上の3刺激値
X,Y,Zを計算し、これらを均等色空間例えばL,
a,bに変換し、さらにこのL,a,bから円柱座標系
に変換した明度L、色相H、彩度Sを計算し、予めユー
ザーが設定した表示装置3あるいはキースイッチ5から
の特性値選択指令により色調整用の複数の変換テーブル
の中から1つを選択した色調整変換テーブルにより代表
点データのL,H,Sを調整し、これらをこれらに対応
した記録用マッピングデータを求めるための目標値とす
る。
【0063】一方、表示装置2あるいはキースイッチ5
からの特性値選択指令により、メモリカード20から、
入力画像データR,G,Bのガンマ特性値に対応したカ
ラー画像記録装置3の特性値と色再現モデル式が選択さ
れ、メモリカード入出力回路21を介して演算回路17
に入力され、これらを用いて前記代表点データの目標値
を印刷するためのY,M,Cの組み合わせをそれぞれ計
算し、これら複数の代表点に対応するY,M,Cマッピ
ングデータをスムージングしてカラー画像記録装置3の
色再現空間に格子状に並んだ複数のマッピングデータと
し、これらを色補正回路8にセットし、色補正回路8は
画像メモリ19から画像データを入力してはマッピング
データを用いて補正し、特性値選択指令によりR,G,
Bの基本特性値に対応したガンマ特性制御データを選択
してセットされた記録ヘッド制御回路4は、色補正デー
タをヘッド制御信号に変えて、記録ヘッド9に送り、記
録を行う。
【0064】本実施例によれば、カラー画像記録装置の
インクを変えた場合、記録紙を変えた場合、表示装置を
変えた場合、などの変更がある場合、メモリカードの複
数の特性値を選択するか他のカードに変更することによ
り、ベストのカラーハードコピーが可能となる。
【0065】さらに他の実施例を第16図に示す。これ
は、表示装置2、カラー画像記録装置3、記憶装置2
2、演算装置23からなる印刷システムである。この印
刷システムの色補正動作を第17図のフローチャートを
用いて示す。記憶装置22には、カラー画像記録装置3
用ドライバファイルがあり、その中に特性値ファイルや
変換テーブルファイルを持っている。ステップ200
で、カラー画像記録装置3用ドライバソフトを動作さ
せ、表示装置2の画面上に、表示装置2、カラー画像記
録装置3、色調整カーブなどの設定項目を示す。ステッ
プ201で、ユーザーは、画面上に表示された設定画面
を見ながらマウスあるいはキーボードを操作し、表示装
置2のメーカー名と型式、カラー画像記録装置3のメー
カー名と型式を選択指定し、色調整をしたい場合は、画
面に表示されている調整カーブから選択あるいは、調整
カーブをマウス等で修正して指定する。ステップ202
で、演算装置23に記憶装置22のファイルから選択さ
れた表示装置2とカラー画像記録装置3の特性値、及び
色調整用変換テーブル値を読み込み、ステップ203
で、読み込んだデータを用いてRGB色空間上の729
あるいは4913点の代表点に対するマッピングデータ
を計算し、ステップ204で、演算装置23に備わるメ
モリに格納する。なお、マッピングデータファイルを作
成してもよい。表示装置2やカラー画像記録装置3の特
性が変わらなければ、このファイルを読みだして色補正
処理してもよい。
【0066】次に色補正処理の流れを示す。ステップ2
05で、演算装置23からガンマ指定信号をカラー画像
記録装置3に送りセットする。ステップ206で、表示
画像を印刷指定し、ステップ207で、マッピング色補
正を行い、ステップ208で、これらをカラー画像記録
装置3に転送し記録を行う。
【0067】本実施例によれば、色補正処理をすべてソ
フトで行うため、カラー画像記録装置のハード量を低減
できる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、NTSCやハイビジョ
ン仕様のR,G,Bやワークステーションなどの画像表
示システムの表示装置の特性を含んだR,G,Bなどに
即対応した色補正と、色調整に対応した最適なマッピン
グデータを生成し、高精度に補正を行うことができる。
【0069】本発明によれば、マッピング色補正におけ
る補間誤差による色むらを低減できるので、画質向上の
効果がある。
【0070】本発明によれば、色補正によるつぶれを低
減できるので、画質向上の効果がある。
【0071】本発明によれば、マッピングデータの凹凸
を低減できるので、滑らかな画質となる。
【0072】本発明によれば、カラー画像記録装置の色
再現空間を広げることができるので、コントラストのあ
る画質となる。
【0073】本発明によれば、マッピング色補正回路よ
り簡単な回路構成となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカラー画像記録装置の構成
図である。
【図2】本発明に用いる、明度を調整するカーブを示す
図である。
【図3】本発明に用いる、彩度を調整するカーブを示す
図である。
【図4】本発明に用いる、色相を調整するカーブを示す
図である。
【図5】本発明に用いる、色材の混色モデルに使われる
基礎データを示す図である。
【図6】本発明に用いる、ノイゲバウアの混色モデルに
使われる面積率増加特性を示す図である。
【図7】本発明に用いる、スムージング前のあるY方向
の代表点に対するマッピングデータを示す図である。
【図8】本発明によるマッピング色補正のマッピングの
様子を示す図である。
【図9】本発明のマッピングデータ演算手段の動作を示
すフローチャートである。
【図10】第1図に画像メモリを付加した図である。
【図11】第1図にマッピングデータ伸長テーブルを付
加した図である。
【図12】第11図のマッピングデータ伸長テーブルの
伸長変換カーブを示す図である。
【図13】本発明に用いる、マッピング色補正時の補間
処理による補間誤差を示す図である。
【図14】補間誤差低減回路の構成を示す図である。
【図15】本発明の他の実施例のカラー画像記録装置の
構成図である。
【図16】本発明の他の実施例であるカラー画像記録装
置を含む印刷システムの構成を示す図である。
【図17】図16に示す印刷システムの色補正動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1…特性値格納手段、2…表示装置、3…カラー画像記
録装置、4…記録ヘッド制御手段、5…キースイッチ、
6…特性値選択信号、7…マッピングデータ演算手段、
8…色補正手段、9…記録ヘッド、10…画像メモリ、
11…マッピングデータ伸長テーブル、12…補間誤差
低減回路、13…KRGB階調データ検出回路、14…
検出通知信号、15…KRGBマッピングデータテーブ
ル、16…平均化処理手段、17…演算回路、18…デ
ータ入出力回路、19…画像メモリ、20…メモリカー
ド、21…メモリカード入出力回路、22…記憶装置、
23…演算装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/69 9/79 H04N 1/46 Z 9/79 H

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラースキャナもしくはカラーカメラ等か
    ら取り込まれた3色色分解信号または表示装置に出力す
    る画像データを入力し、これらの画像データを補正して
    色合わせや色調整を行い、補正した画像データを記録手
    段で印刷するカラー画像記録装置において、入力装置や
    表示装置あるいは規格化されたR,G,Bの基本特性値
    すなわちTVガンマ特性値とR,G,Bを標準色空間の
    X,Y,Zに変換するマトリクスと、記録装置の基本特
    性値すなわちY,M,C階調サンプルの分光反射率ある
    いはこの分光反射率から求まる吸収散乱係数比、あるい
    はY,M,C,R,G,B,W,Bkの3刺激値と面積
    率増加特性値と、色調整用の変換テーブル値とを複数格
    納しておく手段と、特性値選択信号によりそれらの格納
    データから一式のデータを選択し、これらを用いて色補
    正用のマッピングデータを演算する手段と、該マッピン
    グデータを入力してセットし、入力画像データを入力し
    ては該マッピングデータを用いて補正する色補正手段
    と、R,G,Bの基本特性値に対応した複数のガンマ特
    性制御データを持ち、特性値選択信号により1つを選択
    し、色補正データに従い、記録ヘッドを制御する手段と
    からなることを特徴とするカラー画像記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載において、ホストコンピュー
    タあるいはキースイッチからの特性値選択信号により、
    表示装置あるいは規格化されたR,G,BのTVガンマ
    特性値とR,G,Bを標準色空間のX,Y,Zに変換す
    るマトリクスが一式選択され、色補正係数演算手段はこ
    れら特性値を用いて、R,G,B空間を分割した複数の
    代表点データの表示装置上の3刺激値X,Y,Zを計算
    し、これらを均等色空間に変換し、さらにこの均等色空
    間から円柱座標系に変換した明度、色相、彩度を計算
    し、予めユーザーが設定したホストコンピュータあるい
    はキースイッチからの指令により色調整用の複数の変換
    テーブルの中から1つを選択した色調整変換テーブルに
    より代表点データの明度,色相,彩度を調整し、これら
    をこれらに対応した記録用マッピングデータを求めるた
    めの目標値とし、一方、ホストコンピュータあるいはキ
    ースイッチからの特性値選択信号により、入力画像デー
    タR,G,Bのガンマ特性値に対応した記録装置の特性
    値と色再現モデル式が選択され、これらを用いて前記代
    表点データの目標値を印刷するためのY,M,Cの組み
    合わせをそれぞれ計算し、これら複数の代表点に対応す
    るY,M,Cマッピングデータをスムージングして画像
    記録装置の色再現空間に格子状に並んだ複数のマッピン
    グデータとし、これらを色補正手段にセットするように
    したことを特徴とするカラー画像記録装置。
  3. 【請求項3】請求項2項記載において、前記色再現モデ
    ル式として、Y,M,Cのインクの重なりが分散してい
    る場合と集中している場合のノイゲバウアの式にそれぞ
    れ重みをつけて、最も適合する重み係数を複数の色サン
    プルを測定することにより決定するようにしたことを特
    徴とするカラー画像記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載において、前記色補正
    手段は、いくつかの特性値の組み合わせに対してマッピ
    ングデータを計算し、これらをマッピングデータ演算手
    段あるいは色補正手段に格納しておき、特性値選択信号
    により一式のマッピングデータを選択するようにしたこ
    とを特徴とするカラー画像記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載において、前記色補正手段
    は、記録ヘッド制御手段の制御データを固定して記録装
    置のガンマ特性を固定し、これに対する特性値を用いて
    マッピングデータを演算するようにしたことを特徴とす
    るカラー画像記録装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載において、前記色補正手段
    は、グレーやR,G,Bの入力に対しては、予め、全て
    の階調に対するマッピングデータを計算しておき、グレ
    ーやR,G,Bデータを検出した場合、色補正を行った
    後のデータとグレー、R,G,B専用のマッピングデー
    タとを用いて、それらの平均あるいはある重みをつけて
    平均し、色補正を行うことを特徴とするカラー画像記録
    装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載において、目標とする色を印
    刷するためのマッピングデータを求める方法は、色再現
    モデルを用いて、ある初期値からニュートン法による収
    束計算により最適値を探索し、この探索途中における明
    度Lと彩度C、色相Hの目標値との誤差に重み係数を掛
    けて収束させ、目標値の明度、彩度、色相とのそれぞれ
    の色差に優先順位をつけるようにしたことを特徴とする
    カラー画像記録装置。
  8. 【請求項8】請求項2記載において、スムージングは、
    マッピングデータY,M,Cそれぞれに対して、一つの
    色の階調が増加する方向に平均化を行うと共に他の1色
    あるいは2色の平坦化も合わせて行うようにしたことを
    特徴とするカラー画像記録装置。
  9. 【請求項9】請求項2記載において、マッピングデータ
    をマッピングデータ伸長補正用変換テーブルで補正し、
    色再現空間を広げるようにしたことを特徴とする画像処
    理装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載において、色補正手段が、
    3×9のマスキング色補正であり、色補正手段にセット
    されるマトリックスの係数は入力R,G,Bと出力マッ
    ピングデータを用いて、最小2乗法で求めたことを特徴
    とするカラー画像記録装置。
  11. 【請求項11】請求項7記載において、前記色補正手段
    は、グレーがあっていない場合、上記3×9色補正マト
    リクスの行毎に正規化係数を掛けた値を色補正手段にセ
    ットするようにしたことを特徴とするカラー画像記録装
    置。
  12. 【請求項12】演算用メモリを含む演算手段と、画像デ
    ータ入力あるいは制御信号入出力を行う手段と、画像デ
    ータを格納するメモリと、表示装置あるいは規格化され
    たR,G,Bの基本特性値すなわちTVガンマ特性値と
    R,G,Bを標準色空間のX,Y,Zに変換するマトリ
    クスと、記録装置の基本特性値すなわちY,M,C階調
    サンプルの分光反射率あるいはこの分光反射率から求ま
    る吸収散乱係数比、あるいはY,M,C,R,G,B,
    W,Bkの3刺激値と面積率増加特性値と、色調整用の
    変換テーブル値と各種設定値を格納した記憶カードある
    いはフロッピーディスクなどの記憶媒体との入出力を行
    う手段と、色補正を行う画像処理手段と、記録ヘッドを
    制御する手段とを備え、ホストコンピュータあるいはキ
    ースイッチからの特性値選択指令により、表示装置ある
    いは規格化されたR,G,BのTVガンマ特性値とR,
    G,Bを標準色空間のX,Y,Zに変換するマトリクス
    が一式選択され、色補正係数演算手段はこれら特性値を
    用いて、R,G,B空間を分割した複数の代表点データ
    の表示装置上の3刺激値X,Y,Zを計算し、これらを
    均等色空間に変換し、さらにこの均等色空間から円柱座
    標系に変換した明度、色相、彩度を計算し、予めユーザ
    ーが設定したホストコンピュータあるいはキースイッチ
    からの指令により色調整用の複数の変換テーブルの中か
    ら1つを選択した色調整変換テーブルにより代表点デー
    タの明度,色相,彩度を調整し、これらをこれらに対応
    した記録用マッピングデータを求めるための目標値と
    し、一方、ホストコンピュータあるいはキースイッチか
    らの特性値選択指令により、記憶カードから入力画像デ
    ータR,G,Bのガンマ特性値に対応した記録装置の特
    性値と色再現モデル式が選択され、これらを用いて前記
    代表点データの目標値を印刷するためのY,M,Cの組
    み合わせをそれぞれ計算し、これら複数の代表点に対応
    するYMCマッピングデータをスムージングして画像記
    録装置の色再現空間に格子状に並んだ複数のマッピング
    データとし、これらを色補正手段にセットし、色補正手
    段は画像メモリから画像データを入力しては該マッピン
    グデータを用いて補正し、特性値選択指令によりR,
    G,Bの基本特性値に対応したガンマ特性制御データを
    選択してセットされた記録ヘッド制御手段は、色補正デ
    ータをヘッド制御信号に変えて、記録ヘッドに送るよう
    にしたことを特徴とするカラー画像記録装置。
  13. 【請求項13】請求項2又は12記載において、前記均
    等色空間は、L,a,b又はL,u,v又はV,s1,
    s2のいずれかであることを特徴とするカラー画像記録
    装置。
  14. 【請求項14】演算装置と記憶装置と表示装置と画像記
    録装置を備えた印刷システムにおいて、表示装置と画像
    記録装置の色特性値を記憶装置に格納しておき、表示装
    置上で各装置の色特性値を選択あるいは設定すると共に
    表示装置、画像記録装置に設定値を送ってセットし、こ
    れら特性値を用いて、表示装置と画像記録装置の色再現
    モデルを形成し、これを用いてR,G,Bデータの表示
    装置上での明度L,色相H,彩度Cを計算し、この色を
    印刷するためのY,M,CあるいはY,M,C,Bkの
    印刷データを画像記録装置の色再現モデルを用いて計算
    し、これをR,G,Bデータを複数に分割した格子点あ
    るいは代表点に対して行い、Y,M,CあるいはY,
    M,C,Bkのマッピングデータを生成し、これらを用
    いて印刷対象とする画像データを色補正し、これら色補
    正データを画像記録装置に送って印刷するようにしたこ
    とを特徴とする印刷システム。
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