JPH10117289A - カラー画像形成システム及びその色合わせ方法 - Google Patents

カラー画像形成システム及びその色合わせ方法

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JPH10117289A
JPH10117289A JP8269468A JP26946896A JPH10117289A JP H10117289 A JPH10117289 A JP H10117289A JP 8269468 A JP8269468 A JP 8269468A JP 26946896 A JP26946896 A JP 26946896A JP H10117289 A JPH10117289 A JP H10117289A
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color
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JP8269468A
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Akihiko Takahashi
秋彦 高橋
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的単純な構成で印刷を行う画像と同色の
画像をモニタに表示して色の調整変更を可能とする。 【解決手段】 入力する第1の画像データを印刷に適合
する第2の画像データに変換する第1変換手段11と、第
2の画像データの色合いを調整変更する調整変更手段15
と、第2の画像データに基づいて印刷を行う印刷手段21
と、第2の画像データをモニタ手段23に適合する第3の
画像データに変換する第2変換手段17と、第3画像デー
タに基づいて画像を表示するモニタ手段23とを有するカ
ラー画像形成システム10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタな
どと称され、コンピュータに接続してカラー画像の印刷
を行うカラー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、スキャナーなどを用いて得られた
カラー画像信号やコンピュータグラフィックスにより作
成されるフルカラーの画像信号を用いたコンピュータの
処理が行われることが多くなっている。そして、これら
コンピュータシステムの出力装置としては、フルカラー
プリンタの使用も増加している。
【0003】又、コンピュータに使用されているCRT
などのモニタ装置に適合させた画像データとしては、多
くの場合、NTSC規格などに準拠して、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3原色に対応
した輝度信号によって画像データが形成される。そし
て、カラープリンタなどの印刷手段には、インクジェッ
ト方式、電子写真方式、溶融型熱転写方式、昇華型熱転
写方式など、種々の形式のものが採用されている。しか
し、これら各種形式のプリンタにおいては、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のイン
クを用い、又は、これにブラック(K)のインクを含め
た4色のインクを用いることとし、CMYの3色又はC
MYKの4色の濃度信号により各色のインクの濃度を制
御する画像データが使用されている。
【0004】ところで、CRTなどのモニタ手段に表示
された画像を印刷手段でプリントアウトする際、使用者
はモニタ手段に表示されている色合いの印刷を希望して
いるものである。しかし、モニタ手段は加法混色原理に
より画像の色再現を行っている。又、印刷手段は減法混
色原理により色再現を行っている。このため、モニタ手
段により表示される画像を印刷手段で印刷すると、混色
原理の相違により、又、印刷手段に用いたインクの分光
吸収特性などにより、印刷された画像とモニタ手段に表
示された画像との色合いが一致しないことが多い。
【0005】このため、モニタ手段に入力する画像デー
タに基づいて印刷手段により印刷を行うに際し、今日で
は、マスキング処理という色補正の処理を行うこととし
ている。このマスキング処理は、多くの場合、γ補正の
処理を行った後、RGBの原色信号(1に正規化してい
る)として構成される3原色の輝度信号を、数1に示す
ように、補色の濃度信号(Dr,Dg,Db)に非線形
変換する輝度−濃度変換を行っている。
【0006】
【数1】
【0007】そして、この輝度−濃度変換により求めた
補色の濃度信号(Dr,Dg,Db)に基づいて、数2
に示すマトリックス演算を行ってCMY画像データであ
るCMY濃度信号に変換するものが多い。
【0008】
【数2】
【0009】このマトリックス演算に際しては、3行3
列のマトリックス係数を用いる線型マトリックス演算が
広く採用されており、比較的容易に近似色で表示するこ
とを可能としている。尚、補色の濃度信号(Dr,D
g,Db)をCMY濃度信号に変換するに際しては、高
次多項式による演算を行うマスキング処理が施されるこ
ともある。
【0010】そして、このマスキング処理によりRGB
信号をCMY信号に変換する変換手段と、更に変換した
CMY信号の各濃度の変更を行う整合調整手段とを用い
て、印刷手段に入力する画像データを形成することとし
たカラー画像形成装置であるシステムが多く使用されて
いる。即ち、変換手段と整合調整手段とを有するカラー
画像形成システムは、図6に示すように、入力される第
1の画像データとしてのRGB画像データをモニタ手段
23に入力してモニタ画面に画像を表示するものである。
又、この第1の画像データを、変換パラメータを設定す
ることにより変換手段33で輝度信号から濃度信号に変換
し、更にマトリックス演算によりCMY信号として第2
の画像データに変換するものである。そして、この印刷
手段21の入力に適合したCMY信号を整合調整手段35に
入力し、C信号、M信号、Y信号の各原色信号のレベル
調整を整合調整手段35で行うものである。このレベル調
整は、印刷手段21で画像を印刷する際の各インクを発色
させるための印加電圧レベル又は電圧印加時間を調整し
て色合いを変化させるものである。尚、整合調整手段35
で原色信号のレベル調整を行う際の調整量は、制御手段
31の操作に基づいて決定される。
【0011】従って、このカラー画像形成システム10で
は、制御手段31及び整合調整手段35により、設定したパ
ラメータに基づいて印刷手段21で印刷を行う際の色合い
を変更する調整が可能である。即ち、モニタ手段23に表
示された色合いに一致した色合いの画像を印刷するよう
に制御手段31を用いて調整することができるものであ
る。
【0012】尚、マスキング処理に使用するマトリック
ス係数の設定調整なども、この制御手段31により行って
いるものが多い。更に、カラー画像形成システム10とし
ては、モニタ画面に表示される画像の確認を行いつつ、
使用者の好みに合わせて印刷する画像の色合いを変更可
能とするものがある。
【0013】このカラー画像形成システム10は、図7に
示すように、入力手段13を用いて調整変更手段15により
第1の画像データとされたR信号、G信号、B信号であ
る各原色信号の値を変更し、モニタ画面に表示される画
像の色相や明度、又はコントラストなどを変更可能とす
るものである。このように、第1の画像データを調整変
更手段15により変更すれば、モニタ画面に表示される画
像の色合いを変化させることができる。従って、モニタ
画面で画像の色合いを確認しつつ、使用者の好みの色合
いに調整し、好みの色合いとした画像の印刷を行うこと
ができる。
【0014】又、他のカラー画像形成システム10として
は、図8に示すように、第1の画像データであるRGB
画像データの色合いを第1整合調整手段37及び第2整合
調整手段39により調整変更するものがある。このカラー
画像形成システム10では、第1整合調整手段37によって
第1の画像データの各原色信号の値を調整変更する。そ
して、調整変更した第1の画像データを変換手段33に入
力し、変換手段33により第2の画像データであるCMY
画像データに変換して印刷手段21に入力するものであ
る。更に、第1の画像データを第2整合調整手段39に入
力して色合いの調整変更を行い、調整変更したRGB画
像データをモニタ手段23に入力するものである(例え
ば、特開平7−23243号)。
【0015】このカラー画像形成システム10では、制御
手段31を用いて第1整合調整手段37や第2整合調整手段
39の調整パラメータを設定するものである。従って、カ
ラー画像形成システム10に入力される第1の画像データ
が一定とされていても、第1整合調整手段37により印刷
手段21で印刷する画像の色合いをRGBの3原色の値の
変更により調整変更することが可能である。又、第2整
合調整手段39によりモニタ手段23に表示される画像の色
合いをRGBの3原色の値の変更により調整変更するこ
とができる様にされている。
【0016】このため、第1整合調整手段37により印刷
手段21で印刷する画像の色合いをモニタ画面に表示され
る画像の色合いと一致させることができる。又、第2整
合調整手段39によりモニタ手段23に表示される画像の色
合いを印刷手段21で印刷する画像の色と一致させること
ができる。従って、印刷手段21で印刷した画像の色合い
にモニタ画面に表示された色合いを一致させるように第
2整合調整手段39の調整パラメータを設定することによ
り、容易に表示画面の色合いと印刷される画像の色合い
とを一致させることができる。更に、第2整合調整手段
39の調整パラメータを標準値に戻して第1整合調整手段
37の調整パラメータを第2整合調整手段39の調整パラメ
ータの値に応じて変更することにより、容易にモニタ画
面に表示される画像の色合いと印刷される画像の色合い
とを一致させることができるものである。
【0017】尚、このカラー画像形成システム10におい
ても、第1整合調整手段37や第2整合調整手段39は、モ
ニタ手段23に表示された画像の色合いと印刷手段21で印
刷する画像の色合いとを一致させるものである。従っ
て、モニタ画面で色合いの確認を行いつつ画像の色合い
を好みに合わせて変更することができるようにするに
は、図9に示すように、更に、入力手段13と調整変更手
段15とを設ける必要がある。このように、入力手段13と
調整変更手段15とを用いることにより、第1の画像デー
タであるRGB画像データの原色信号の値を変更し、こ
の調整変更したRGB信号を第1整合調整手段37及び第
2整合調整手段39に入力して画像の表示及び印刷を行う
ことになる。
【0018】又、カラー画像形成システム10としては、
図10に示すように、フレームメモリなどの記憶手段41
を有し、この記憶手段41に記録した画像データに基づい
て印刷手段21により印刷を行い、且つ、この画像データ
による画像をモニタ手段23に表示するものがある。この
カラー画像形成システム10では、制御手段31によりモニ
タ画像調整手段45とプリント画像調整手段43を利用し
て、輝度、コントラスト、色などの変更調整を同時に行
うことができるようにするものである(例えば、特開平
4−133582号)。従って、コントラストや色など
の変更した画像を確認しつつ、好みの画像を印刷するこ
とができるものである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータシステム
などの接続されるカラープリンタなどの印刷手段は、そ
のプリンタに使用するインクなどによりプリンタ毎に微
妙に色合いが異なるものである。又、モニタ手段におい
ても、CRTなどの機種により微妙に色合いが異なるも
のである。そして、多くの場合、モニタ手段に表示され
た画像の色を基準として印刷される画像の色合いを使用
者は求めている。このため、印刷手段で印刷した画像の
色とモニタ手段に表示された画像の色とをフルカラーで
は一致させる必要がある。
【0020】従って、カラープリンタでは、印刷手段に
入力する画像データとして、整合調整手段により色合い
を調整した画像データ印刷手段に入力することが一般的
に行われている。即ち、印刷される画像の色合いの微調
整を可能とし、印刷された画像の色合いをモニタ画面に
表示された画像に合わせることができるようにされてい
た。しかし、印刷された画像の色合いをモニタ画面に表
示された画像に合わせるためには、微調整を繰り返す毎
に確認のためのプリントアウトが必要である。従って、
印刷された画像の色合いとモニタ手段に表示する画像の
色合いとを一致させるには、手数と時間とを要する欠点
があった。
【0021】又、使用者の好みに合わせて印刷する画像
の色を変更することが可能なカラー画像形成システムと
するためには、色合いを好みに合わせて調整するために
調整変更手段を必要とする。そして、モニタ手段で変更
する色の確認を行うためには、モニタ手段に表示された
画像の色と印刷手段により印刷された画像の色との一致
を確保しておく必要がある。
【0022】このため、プリントアウトされた画像とモ
ニタ画面に表示される画像との色を一致させる設定調整
と、この設定を維持しつつ、別に好みに合わせて色を変
更する手段とが必要となる。即ち、画像データの信号を
好みに応じて調整することにより自由に色合いを変更さ
せる手段と、印刷手段の色とモニタ手段の色とを一致さ
せる設定調整として固定する設定を行うための手段とが
必要となり、用途によって同一の動作機能を有する2個
の手段を必要とし、装置が複雑となる欠点があった。更
に、コンピュータを使用して調整制御や画像データの変
換を行う場合、メモリの使用量が増加し、又、演算処理
などにも多くの時間がかかる欠点があった。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力される第
1の画像データを印刷に適合する第2の画像データに変
換する第1変換手段と、第2の画像データの色合いを調
整変更する調整変更手段と、第2の画像データに基づい
て印刷を行う印刷手段と、第2の画像データをモニタ手
段に適合する第3の画像データに変換する第2変換手段
と、第3の画像データに基づいて画像を表示するモニタ
手段とを有するカラー画像形成システムとする。
【0024】このように、第1の画像データを印刷手段
に適合した第2の画像データに変換する第1変換手段を
有するから、カラー画像形成システムに入力された画像
データにより印刷をおこなうことができる。そして、第
2の画像データの色合いを調整変更する調整変更手段を
有するから、一定の画像データがカラー画像形成システ
ムに入力される場合でも、印刷を行う画像の色合いを好
みに合わせて変更することができる。更に、調整変更さ
れた画像データをモニタ手段に適合した第3の画像デー
タに変換する第2変換手段と第3の画像データに基づい
て画像を表示するモニタ手段とを有しているから、好み
に合わせて変更した画像の色合いをモニタ画面で確認す
ることができる。尚、第2変換手段は、印刷手段に入力
される調整変更後の画像データを第3の画像データに変
換する故、一度設定されると、一定の印刷手段及びモニ
タ手段を使用していれば、印刷される画像の色とモニタ
画面の画像の色とを一致させておくことができる。
【0025】又、調整変更手段は、明度、彩度、色相、
グレーバランス、コントラストの少なくとも1つを、原
色信号を変更することにより調整することができるよう
にするものである。このように、明度、彩度、色相、グ
レーバランス、コントラストをパラメータとして第2の
画像データの原色信号を変更するようにすれば、色合い
の変更に際して調整を容易に行うことができる。
【0026】更に、第2の画像データは、シアン、マゼ
ンタ、イエローの3色、若しくは、ブラックを加えた4
色の画像データとすることがある。このように、第2の
画像データとして、CMYの3原色を構成する画像デー
タ、若しくはCMYKの4原色を構成する画像データと
すれば、減法混色原理による種々の形式のプリンタを使
用制御することが容易となる。
【0027】そして、第1の画像データ及び第3の画像
データは、レッド、グリーン、ブルーの画像データとす
ることがある。このように、第3の画像データをRGB
の3原色とすれば、NTSC規格などのモニタ装置が容
易に利用できる。従って、モニタ手段として多くの機器
の使用が可能となる。又、第1の画像データをRGBと
した3つの原色信号を構成する画像データとすれば、ビ
デオやテレビなどの多くの画像データを印刷することが
できる。
【0028】又、第1変換手段と、調整変更手段と、印
刷手段と、第2変換手段と、モニタ手段とを有すると共
に、更に、第2モニタ手段と第1の画像データを第2モ
ニタ手段に適合した画像データに変換する第3変換手段
とを設けることがある。このように、第2モニタ手段と
第3変換手段とを有するカラー画像形成システムとすれ
ば、好みにより調整した画像の他に、原画像を第2モニ
タ手段に表示して原画像を確認することもできる。
【0029】尚、第1変換手段と、調整変更手段と、印
刷手段と、第2変換手段と、モニタ手段とを有すると共
に、更に、第1の画像データが直接入力される第2モニ
タ手段を設けることもある。このように、第1の画像デ
ータが直接入力される第2モニタ手段を設ける場合は、
第1の画像データと第3の画像データとが同一系統の原
色信号の場合、好みにより調整した画像と合わせて原画
像を確認することができる。
【0030】そして、調整変更手段は、印刷手段に適合
する第2の画像データによる特定色の基準画像データを
出力可能とするカラー画像形成システムとすることもあ
る。このように、調整変更手段から基準画像データを出
力可能とすれば、印刷手段により印刷する画像とモニタ
手段に表示する画像との色合わせを容易に行うことがで
きる。
【0031】又、本発明は、入力される第1の画像デー
タを第1のパラメータによって印刷に適合する第2の画
像データに変換する第1変換手段と、第2の画像データ
の色合いを調整変更する調整変更手段と、第2の画像デ
ータに基づいて印刷を行う印刷手段と、第3の画像デー
タに基づいて画像を表示するモニタ手段と、第2の画像
データを第2のパラメータによってモニタ手段に適合す
る前記第3の画像データに変換する第2変換手段と、を
有するカラー画像形成システムの色合わせ方法であっ
て、第2の画像データに対応する複数の基準画像データ
を前記印刷手段に入力して複数のサンプル画像の印刷を
行い、この複数のサンプル画像のXYZ刺激値を測定す
る測色を行い、同一XYZ刺激値の画像を前記モニタ手
段に表示するために、前記第1変換手段に入力する前記
第1の画像データに対応する原色信号の値をモニタ手段
のモニタ特性と測定された前記XYZ刺激値とから算出
し、この算出した原色信号が前記複数の基準画像データ
を前記第1変換手段により変換して得られる第2画像デ
ータに近似するように前記第1のパラメーを算出し、算
出された第1のパラメータを第1変換手段の変換パラメ
ータとして用いるカラー画像形成システムの色合わせ方
法とするものである。
【0032】このように、印刷手段で印刷したサンプル
画像の測色を行い、この色をモニタ手段のモニタ特性を
考慮して、原色信号を基準画像データの原色信号に変換
するマトリックス係数を求めるから、印刷手段の画像と
モニタ手段の画像との色を一致させる第1変換手段のパ
ラメータを容易に設定することができる。更に、サンプ
ル画像のXYZ刺激値を測定する測色に際し、モニタ特
性である白基準に基づいてサンプル画像の測色を行うこ
とが好ましい。
【0033】このように、白基準を合わせて印刷した画
像の測色と画像データによるモニタの発色特性とを定め
れば、より正確に印刷手段による印刷した画像とモニタ
手段に表示する画像との色合いを一致させることができ
る。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明に係るカラー画像形成シス
テムとしての第1の実施の形態は、図1に示すように、
第1の画像データを第2の画像データに変換する第1変
換手段11と、第2の画像データを調整する調整変更手段
15及び調整量の設定入力を行う入力手段13と、第2の画
像データを第3の画像データに変換する第2変換手段17
と、印刷手段21及びモニタ手段23とを有するものであ
る。
【0035】そして、このカラー画像形成システム10と
しての印刷手段21には、CMY信号入力方式の昇華型熱
転写プリンタを使用し、モニタ手段23にはRGB信号入
力方式のCRTを使用した。又、第1画像データとし
て、コンピュータグラフィックスによるRGB信号デー
タを用い、CMYデータ及びRGBデータは各色8ビッ
ト256階調によるフルカラーのデジタル画像データを
マイクロコンピュータで処理して取り扱うこととした。
【0036】従って、このカラー画像形成システム10の
第1変換手段11は、コンピュータグラフィックスにより
作成されたRGB画像データを、印刷手段21であるプリ
ンタの入力形式であるCMY画像データに変換するもの
としている。この第1変換手段11は、図2に示すよう
に、入力される第1の画像データであるRGB画像デー
タに、γ補正の処理を行い(S101)、このγ補正処
理を施した画像データに輝度−濃度変換を施し(S10
2)、更に、マトリックス演算を行う(S103)もの
である。
【0037】このγ補正の処理や輝度−濃度変換は、従
来と同様に、マスキング処理の精度を高めるために行う
処理である。又、マトリックス演算は、RGB画像デー
タの輝度値をCMY画像データの濃度値に変換するもの
である。尚、マトリックス係数は後述の処理に基づいて
決定するものである。そして、調整変更手段15は、図2
に示したように、第1変換手段11で形成された第2の画
像データであるCMY画像データの各原色信号の値を入
力手段13の操作に基づいて調整変更するものである。
【0038】この入力手段13の操作による調整として
は、彩度、明度、色相、グレーバランス、及び、コント
ラストを、原色信号とされたC信号の値、M信号の値、
Y信号の値を加減調整して各色の濃度調整を行うことに
より、彩度や明度、色相などを調整変更することを可能
としているものである。従って、このカラー画像形成シ
ステム10では、コンピュータグラフィックスで作成され
たRGB画像データを、第1変換手段11でCMY画像デ
ータに変換し、印刷手段21である昇華型熱転写プリンタ
により印刷することとができる。そして、印刷手段21で
の印刷に際し、印刷する画像の彩度、明度、色相やグレ
ーバランス及びコントラストを入力手段13を用いて調整
変更し、使用者の好みに合わせた色合いの画像を印刷す
ることができるものである。
【0039】又、この第1の画像データから第2の画像
データへの変換及び第2の画像データの調整変更は、順
次生成した画像データの値を変更して使用する故、膨大
なメモリを使用することなく処理を行うことが可能とな
る。尚、彩度、明度、色相やグレーバランス及びコント
ラストの調整は、単純な調整としては、彩度、明度、色
相やグレーバランス及びコントラストの少なくとも1つ
を調整すれば、好みに合わせた微調整を行うことができ
るものである。又、彩度、明度、色相やグレーバランス
及びコントラストの複数を組み合わせると、より好み応
じた細かな調整が可能となるものである。
【0040】又、第2変換手段17は、印刷手段21に入力
するCMY画像データをモニタ手段23の入力信号形式で
あるRGB画像データに戻すものである。この第2変換
手段17では、マトリックス係数を用いたマスキング処理
によりRGB画像データに戻すものである。即ち、マト
リックス演算の後、濃度−輝度変換を行い、更にγ補正
の処理を行ってモニタ手段23に出力するものである。
【0041】従って、この第2変換手段17により、印刷
手段21に入力される画像データに基づいた画像をモニタ
画面に表示させることができる。即ち、入力手段13及び
調整変更手段15により色合いを変更調整した画像の表示
を行うことができるものである。そして、本実施の形態
としては、図3に示すように、調整変更手段15からYM
C画像データとして64枚のカラーパッチを印刷するた
めの画像データと、50枚のグレーパッチを印刷するた
めの画像データとを基準画像データとして出力し(S3
01)、印刷手段21によりこの基準画像データに基づく
サンプル画像の印刷を行った(S302)。
【0042】このカラーパッチは、Y信号、M信号、C
信号の各原色信号の値を1、80、160、255の4
段階とする組み合わせにより、64枚のカラーパッチの
画像データとした。尚、この64枚のカラーパッチの内
の4枚はグレーのパッチとなった。又、50枚のグレー
パッチは、YMC信号を5刻みとして5から250まで
の明るさの変化を有するグレーパッチとした。尤も、5
0枚のグレーパッチの内の2枚は、64枚のカラーパッ
チ中の4枚のグレーパッチの内の2枚と同一のものであ
る。
【0043】従って、基準画像データに基づくサンプル
画像としては、60枚のカラーパッチと52枚のグレー
パッチとにより112種類のサンプル画像の印刷を行う
ものである。そして、このカラーパッチやグレーパッチ
とした基準画像データに基づく112枚のプリントアウ
トされたサンプル画像につき、XYZ表色系の三刺激値
の測定を行った(S303)。このXYZ刺激値の測定
による測色は、Gretag社のSPM−50を用い、
2゜視野D65の基に測色した。
【0044】更に、このカラー画像形成システム10のモ
ニタ手段23として使用したCRTにおけるD65のEB
U蛍光体特性x1に基づき、数3に示す数式により前記
112枚のプリントアウトされたサンプル画像のXYZ
刺激値をモニタ画面に表示するためのRGB信号の値を
算出した(S304)。
【0045】
【数3】
【0046】更に、この算出したRGB信号の値に基づ
いて、γ補正の処理を施す演算を行い(305)、この
演算結果に更に輝度−濃度変換処理の計算を行うことに
より、濃度信号Dr,Dg,Dbの値を算出した(30
6)。そして、この算出した濃度信号を基準画像データ
としたCMY画像データのC値、M値、Y値に近似する
C1,M1,Y1を算出するマトリックス係数X1を算出し
た(S307)。
【0047】このマトリックス係数X1は、112個の
CMY画像データの組と、112個の濃度信号Dr,D
g,Dbの組み合わせに基づいて、数4の式により算出
するC1,M1,Y1の値と、基準画像データとしたC
値、M値、Y値との誤差の二乗の総和が最小となる3行
3列のマトリックス係数として求めるものである。
【0048】
【数4】
【0049】又、この3行3列のマトリックス係数X1
の逆行列として、更に第2マトリックス係数X2を算出
する。そして、この逆行列である第2マトリックス係数
X2を第2変換手段17に用い、先に求めたマトリックス
係数X1を第1変換手段11に用いるものである。尚、こ
の演算により求めるマトリックス係数X1は、3行3列
に限るものでなく、3行9列や3行10列などの高次の
マトリックス係数を最小二乗法などにより算出すること
もある。この場合も、求めたマトリックス係数を第1変
換手段11に用い、この高次のマトリックス係数の逆行列
とする第2マトリックス係数を第2変換手段17に用いる
ものである。
【0050】このように、基準画像データとして印刷手
段21に入力する第2の画像データの値を特定した画像デ
ータを作成し、この基準画像データによる印刷を行い、
この印刷された画像の色をモニタ手段23に表示する第3
の画像データであるRGB信号の値、即ち、第1の画像
データの値を算出し、更に、この算出した第3の画像デ
ータを前述の基準画像データの値に変換するパラメータ
を求め、このパラメータを第1変換手段11の変換パラメ
ータとし、この逆行列によるパラメータを第2変換手段
17の変換パラメータとするものである。
【0051】従って、第1変換手段11の変換パラメータ
は、入力される第1の画像データであるRGB信号を第
2の画像データであるCMY信号に変換するのに適した
パラメータとされるものである。又、第2変換手段17の
パラメータとしては、モニタ手段23に表示される色合い
に一致した色合いの印刷を印刷手段21に行わせるのに必
要な第3画像データを形成するように、第2の画像デー
タを第3の画像データに変換するパラメータを設定する
ことができる。
【0052】尚、基準画像データは、112種類に限る
ものではない。又、1枚のサンプル画像に多数の色を含
む基準画像データとすることも可能である。そして、サ
ンプル画像の印刷を行うとき、調整変更手段15における
調整量は0としてサンプル画像の印刷を行うものであ
る。このように、このカラー画像形成システム10では、
印刷手段21に入力する画像データをモニタ手段23に入力
する形式の画像データに変換する第2変換手段17を有す
る故、印刷手段21に入力する画像データに基づく画像を
モニタ画面に表示することができる。即ち、調整変更手
段15により調整され、印刷手段21で印刷を行う色合いに
調整された画像データをモニタ手段23のモニタ画面に表
示して色合いを確認することができる。
【0053】又、このモニタ手段23で表示する画像デー
タに第2の画像データを変換するに際しては、変換前の
CMY値による基準画像データを印刷手段21に入力して
サンプル画像の印刷を先ず行い、この印刷を行ったサン
プル画像のXYZ刺激値を測定し、更に、モニタ手段23
の表示特性を加味して同一刺激値のカラー表示を行うR
GB信号の値を求めている。そして、このRGB信号の
値を基準画像データに用いたCMY値に近似させる変換
係数としてのマトリックス係数X1及びこのマトリック
ス係数の逆行列とした第2マトリックス係数X2を求
め、この逆行列とした第2マトリックス係数X2を第2
変換手段17に使用するようにパラメータを設定する故、
印刷手段21で印刷する画像に近似した色合いの画像をモ
ニタ画面に表示することができる。
【0054】従って、印刷手段21により微調整を行う度
にプリントアウトを繰り返すことなく、モニタ手段23に
表示される画像の色合いを印刷手段21で印刷する画像の
色合いと一致させる画像データへの変換パラメータを容
易に決定することができる。更に、この実施の形態で
は、第1の画像データと第3の画像データとは同じRG
B信号であり、第1変換手段11の変換パラメータと第2
変換手段17の変換パラメータとは逆行列のマトリックス
係数として設定している故、第3の画像データを略正確
に第1の画像データに戻すことができる。
【0055】従って、第1変換手段11は、入力される第
1の画像データによる色を正確に印刷手段21で再現さ
せ、モニタ手段23でも再現させる第2の画像データに変
換することができる。そして、他の実施の形態として
は、図4に示すように、上述のカラー画像形成システム
10に第2モニタ手段27を付設するものである。
【0056】この実施の形態では、コンピュータグラフ
ィックスにより形成した第1の画像データであるRGB
信号を直接に入力する第2モニタ手段27を設けている
故、コンピュータグラフィックスによる原画像を第2モ
ニタ手段27に表示することができる。従って、第2モニ
タ手段27のモニタ画面と、第2変換手段17を介した画像
データが入力されるモニタ手段23のモニタ画面との2つ
の画面を列べたカラー画像形成システム10とすれば、調
整変更手段15により変更を行って印刷しようとする色合
いの画像と原画像の色合いとを比較して好みに合わせた
調整量を設定することができる。
【0057】又、図1に示したシステムの前記第1の実
施の形態は、第1の画像データがRGB信号による画像
データを入力するものとし、図2及び図3に示した処理
に基づいて画像データの変換を行って印刷及び表示を行
ったものである。しかし、第1の画像データがCMY信
号による画像データの場合、第1変換手段11のマトリッ
クスを「1」とすれば足りるものである。
【0058】この場合は、当該カラー画像形成システム
10に入力される第1の画像データが印刷手段21に適合し
た画像データである故、第1変換手段11では無変換とす
るパラメータで足りることになる。そして、前記実施の
形態と同様に、調整変更手段15で彩度、明度、色相やグ
レーバランス及びコントラストの調整を行えば、印刷手
段21で印刷する画像の色合いを好みに合わせることがで
きる。
【0059】又、第2変換手段17は、サンプル画像印刷
に基づいて算出したマトリックス係数X1の逆行列であ
る第2マトリックス係数X2を設定しておけば、調整変
更手段15で調整された画像データをモニタ手段23に適合
した画像データに変換し、印刷する画像の色合いに一致
した色合いの画像をモニタ画面に表示することができる
ことは、第1の実施の形態と同様である。
【0060】そして、第1の画像データがLAB表色系
やLUV表色系、更にはHLC表色系やHVC表色系に
より色が特定される画像データの場合においても、CM
Y信号による基準画像データの印刷を行い、印刷結果の
XYZ刺激値を測定し、この三刺激値となるLAB表色
系やLUV表色系の値をCMY信号の基準画像データの
値に変換するマトリックス係数を最小二乗法などにより
求めることができる。そして、このマトリックス係数を
第1変換手段11に用いれば、適宜の表色系による第1の
画像データを印刷手段21に入力するCMY信号に変換す
ることができる。尚、第2変換手段17は、第2の画像デ
ータであるCMY信号を第3の画像データであるRGB
信号に変換するものである故、前述の逆行列である第2
マトリックス係数X2と同様に算出すれば足りる。そし
て、カラー画像形成システム10に入力される画像データ
の形式に拘わらず、印刷手段21で印刷する画像の色合い
をモニタ画面で確認しつつ入力手段13により色合いを調
整して印刷する画像の色を決定することができること
は、前記の実施の形態と同様である。
【0061】更に、印刷手段21としてRGB信号の入力
により印刷が可能なプリンタを使用する場合は、調整変
更手段15からRGB信号による基準画像データを出力し
てサンプル画像の印刷を行うものである。この場合も、
基準画像データによるサンプル画像の印刷を行ってXY
Z刺激値の測定を先ず行う。そして、モニタ手段23の特
性x1により同一刺激値となるRGB信号の値を求め
る。更に、基準画像データとしたRGB信号の値を同一
刺激値の画像を表示するように演算により求めたRGB
信号の値に変換するマトリックス係数を算出するもので
ある。そして、この逆マトリックス係数を第2変換手段
17に使用すれば、印刷手段21が印刷する色合いと一致し
た色合いの画像をモニタ画面に表示することができる。
【0062】尚、カラー画像形成システム10に入力する
第1の画像データとモニタ手段23に入力する画像データ
の形式が異なる場合、図5に示すように、第3変換手段
25を介して第2モニタ手段27を設けることもある。この
場合は、第3変換手段25に使用するマトリックス係数
は、第1変換手段11に用いるマトリックス係数と第2変
換手段17に用いるマトリックス係数との積とすれば足り
るものである。
【0063】そして、今日、モニタ手段23とするCRT
などはRGB信号を入力するものが多く使用され、印刷
手段21とするプリンタなどはCMY信号を入力するもの
が多く用いられている。このため、前述の実施の形態
は、第2の画像データとしてCMY信号による画像デー
タを使用し、第1の画像データ及び第3の画像データと
してRGB信号による画像データを使用するカラー画像
形成システム10を説明した。しかし、印刷手段21に入力
する第2の画像データは、CMY画像データやRGB画
像データに限るものではない。即ち、XYZ刺激値など
に基づいた換算変換を行うマトリックス係数を求めるこ
とにより、適宜の信号形式を任意の信号形式に変更する
ことができる。従って、印刷手段21としては、適宜の入
力信号形式のものを用いることができるものである。
又、モニタ手段23も、RGB信号入力式のものに限るこ
となく、種々の形式のものを用いることができる。この
場合、第1変換手段11により入力される第1の画像デー
タを印刷手段21に適合した第2の画像データに変換し、
第2変換手段17により第2の画像データをモニタ手段23
の入力形式とする第3の画像データに変換すれば足りる
ものである。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、モニタ手段
と印刷手段とを有するカラー画像形成システムにおい
て、印刷手段に適合した第2の画像データに変換する第
1変換手段と、第2の画像データの色合いを調整変更す
る調整変更手段と、第2の画像データをモニタ手段に適
合した第3の画像データに変換する第2変換手段を有す
るカラー画像形成システムである。
【0065】従って、調整変更手段により印刷する画像
の色合いを調整することができ、この調整した色合いの
画像をモニタ手段に表示して色の確認を行いつつ、色の
調整を容易に行うことができる。又、請求項2に記載し
た発明は、調整変更手段を、明度、彩度、色相、グレー
バランス、コントラストの内の少なくとも1つを個々に
調整できる調整変更手段としたカラー画像形成システム
である。
【0066】従って、印刷手段に入力する第2の画像デ
ータの調整変更に際し、明度、彩度、色相、グレーバラ
ンス、コントラストをパラメータとして画像の色合いを
変更することができる。即ち、色の調整変更を容易に行
って好みの色合いに設定することが容易にできるもので
ある。そして、請求項3に記載した発明は、第2の画像
データを、イエロー、マゼンタ、シアンの3三色、若し
くは、ブラックを加えた4色の画像データとするカラー
画像形成システムとするものである。
【0067】従って、減法混色原理に基づくCMY信号
入力式のプリンタを印刷手段として使用するものあり、
種々のプリンタを印刷手段として用いることが容易にで
きるカラー画像形成システムである。又、請求項4に記
載した発明は、第1の画像データ及び第3の画像データ
を、レッド、グリーン、ブルーの画像データとするもの
である。
【0068】従って、加法混色原理に基づくRGB信号
入力式のモニタ装置をモニタ手段として使用するものあ
り、一般に普及しているモニタをモニタ手段として用い
ることが容易にできる。更に、入力データとしても普及
しているRGB信号の画像データを使用できる。即ち、
種々のモニタ装置から適宜のものを選択してモニタ手段
として使用し、好みの色合いに調整して印刷するカラー
画像形成システムを容易に組むことができるものであ
る。
【0069】そして、請求項5に記載した発明は、第1
変換手段、調整変更手段、印刷手段、第2変換手段及び
モニタ手段を有すると共に、更に、第2モニタ手段と第
1の画像データを第2モニタ手段に適合した画像データ
に変換する第3変換手段とを有するカラー画像形成シス
テムとするものである。従って、第2モニタ手段により
原画像を表示することができる。このため、調整変更し
た画像と原画像とを同時に見て比較することができ、好
みの色合いへの変更設定が容易となる。
【0070】尚、請求項6に記載した発明は、第1変換
手段と、調整変更手段と、印刷手段と、第2変換手段
と、モニタ手段とを有すると共に、更に、第1の画像デ
ータが直接入力される第2モニタ手段を有するカラー画
像形成システムとするものである。従って、第1の画像
データが第2モニタ手段の入力信号形式に適合している
とき、第2モニタ手段により原画像を表示することがで
きる。即ち、比較的単純な構成で調整変更した画像と原
画像とを同時に見て比較することができ、好みの色合い
への変更設定が容易となる。
【0071】又、請求項7に記載した発明は、調整変更
手段が、印刷手段に適合した第2の画像データによる特
定色の基準画像データを出力可能な調整変更手段とした
カラー画像形成システムとするものである。従って、基
準画像データに基づく印刷を印刷手段で行うことがで
き、モニタ手段との色合わせなどを容易に行うことがで
きる。
【0072】そして、請求項8に記載した発明は、第1
変換手段、調整変更手段、印刷手段、第2変換手段及び
モニタ手段を有するシステムにおいて、基準画像データ
によるサンプル画像の印刷を行い、この各サンプル画像
の測色を行い、同一刺激値の色となる画像をモニタ画面
に表示するために前記第1変換手段に入力する各原色信
号の値をモニタ特性から算出し、算出した原色信号の値
を基準画像データの値に近似させるマトリックス係数を
算出し、このマトリックス係数基づくパラメータを第2
変換手段の変換パラメータとするカラー画像形成システ
ムの色合わせ方法とするものである。
【0073】従って、印刷手段に入力される第2の画像
データをモニタ手段に適合した第3の画像データに変換
するとき、モニタ手段に表示される画像の色合いと印刷
手段により印刷する画像の色合いとを一致させる変換パ
ラメータを設定することができる。又、このパラメータ
の設定には、測色により刺激値を求め、刺激値を同一と
する画像データの変換係数を演算により算出するから、
印刷を繰り返して微調整を行う必要がなく、手数を要す
ることなく色合わせの設定を行うことができるものであ
る。
【0074】更に、第2変換手段の変換パラメータを算
出するに際し、刺激値を基準としてパラメータの算出を
行う故、第1の画像データを第2の画像データに変換す
る変換パラメータなども容易に算出設定することができ
る。従って、種々の表色系から他の表色系への変換が可
能なカラー画像形成システムの色合わせを行うことが容
易にできるものである。
【0075】又、請求項9に記載した発明は、サンプル
画像の測色に際し、モニタ特性である白基準に基づいて
サンプル画像の測色を行うカラー画像形成システムの色
合わせ方法とするものである。従って、第2変換手段の
変換パラメータや第1変換手段の変換パラメータを算出
するに際し、印刷する画像の色合いとモニタに表示する
画像の色合いとを正しく一致させるパラメータを求める
ことができる。即ち、モニタ手段に表示する画像の色に
より一致した色の印刷を印刷手段で印刷することができ
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成システムの第1の
実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明に係るカラー画像形成システムにおける
第1変換手段及び調整変更手段の処理内容を示すフロー
チャート図。
【図3】本発明に係るカラー画像形成システムに用いる
マトリックス係数の算出手順を示すフローチャート図。
【図4】本発明に係るカラー画像形成システムの他の実
施の形態を示すブロック図。
【図5】本発明に係るカラー画像形成システムのその他
の実施の形態を示すブロック図。
【図6】従来のカラー画像形成システムの一例を示すブ
ロック図。
【図7】従来のカラー画像形成システムの他の例を示す
ブロック図。
【図8】従来のカラー画像形成システムのその他の例を
示すブロック図。
【図9】従来のカラー画像形成システムの別の例を示す
ブロック図。
【図10】従来のカラー画像形成システムの他の別の例
を示すブロック図。
【符号の説明】
10 カラー画像形成システム 11 第1変換手段 13 入力手段 15 調整変更手段 17 第2変換手段 21 印刷手段 23 モニタ手段 25 第3変換手段 27 第2モニタ手
段 31 制御手段 33 変換手段 35 整合調整手段 37 第1整合調整
手段 39 第2整合調整手段 41 記憶手段 43 プリント画像調整手段 45 モニタ画像調
整手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される第1の画像データを印刷に適
    合する第2の画像データに変換する第1変換手段と、 前記第2の画像データの色合いを調整変更する調整変更
    手段と、 前記第2の画像データに基づいて印刷を行う印刷手段
    と、 前記第2の画像データをモニタ手段に適合する第3の画
    像データに変換する第2変換手段と、 前記第3の画像データに基づいて画像を表示するモニタ
    手段と、 を有することを特徴とするカラー画像形成システム。
  2. 【請求項2】 前記調整変更手段は、明度、彩度、色
    相、グレーバランス、コントラストの少なくとも1つを
    調整できることを特徴とする請求項1に記載したカラー
    画像形成システム。
  3. 【請求項3】 前記第2の画像データが、イエロー、マ
    ゼンタ、シアンの3色、若しくは、ブラックを加えた4
    色の原色信号を構成する画像データであることを特徴と
    する請求項1に記載したカラー画像形成システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の画像データ及び前記第3の画
    像データが、レッド、グリーン、ブルーとされる3色の
    原色信号を構成する画像データであることを特徴とする
    請求項1に記載したカラー画像形成システム。
  5. 【請求項5】 第2モニタ手段と、前記第1の画像デー
    タを前記第2モニタ手段に適合する画像データに変換す
    る第3変換手段と、を更に有することを特徴とする請求
    項1に記載したカラー画像形成システム。
  6. 【請求項6】 前記第1の画像データが直接入力される
    第2モニタ手段を更に有することを特徴とする請求項1
    に記載したカラー画像形成システム。
  7. 【請求項7】 前記調整変更手段は、前記印刷手段に適
    合する前記第2の画像データによる特定色の基準画像デ
    ータを出力可能とすることを特徴とする請求項1に記載
    したカラー画像形成システム。
  8. 【請求項8】 入力される第1の画像データを第1のパ
    ラメータによって印刷に適合する第2の画像データに変
    換する第1変換手段と、 前記第2の画像データの色合いを調整変更する調整変更
    手段と、 前記第2の画像データに基づいて印刷を行う印刷手段
    と、 第3の画像データに基づいて画像を表示するモニタ手段
    と、 前記第2の画像データを第2のパラメータによって前記
    モニタ手段に適合する前記第3の画像データに変換する
    第2変換手段と、を有するカラー画像形成システムの色
    合わせ方法であって、 前記第2の画像データに対応する複数の基準画像データ
    を前記印刷手段に入力して複数のサンプル画像の印刷を
    行い、 前記複数のサンプル画像のXYZ刺激値を測定する測色
    を行い、 同一XYZ刺激値の画像を前記モニタ手段に表示するた
    めに、前記第1変換手段に入力する前記第1の画像デー
    タに対応する原色信号の値を前記モニタ手段のモニタ特
    性と測定された前記XYZ刺激値とから算出し、 前記算出された原色信号が前記複数の基準画像データを
    前記第1変換手段により変換して得られる前記第2画像
    データに近似するように前記第1のパラメータを算出
    し、 算出された前記第1のパラメータを前記第1変換手段の
    変換パラメータとして用いることを特徴とするカラー画
    像形成システムの色合わせ方法。
  9. 【請求項9】 前記サンプル画像のXYZ刺激値を測定
    する測色に際し、モニタ特性である白基準に基づいてサ
    ンプル画像の測色を行うことを特徴とする請求項8に記
    載したカラー画像形成システムの色合わせ方法 。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008099240A (ja) * 2006-09-12 2008-04-24 Seiko Epson Corp 画像処理装置および画像処理方法
JP2017025139A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 ゾンデックス株式会社 調色支援システム

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