JP3190308B2 - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JP3190308B2
JP3190308B2 JP05725498A JP5725498A JP3190308B2 JP 3190308 B2 JP3190308 B2 JP 3190308B2 JP 05725498 A JP05725498 A JP 05725498A JP 5725498 A JP5725498 A JP 5725498A JP 3190308 B2 JP3190308 B2 JP 3190308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像信号を
入力し、色調整する画像処理方法及び装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にカラー画像データは、カラー画像
を光学的に色分解し、それぞれを電気信号に変換するこ
とにより得られるが、一般に3つの色信号即ち、3原色
信号(ER ,EG ,EB )で扱われることが多い。ここ
で、信号ER,EG,EB のそれぞれは赤,緑,青の色の強
度を表わす信号で、色分解する光学フイルタ等の特性、
即ち例えば画像入力装置の特性に大きく依存している。
従って、3原色信号(ER ,EG ,EB )を基にカラー
可視画像を形成するカラー画像形成装置では、画像入力
装置の特性に合わせてカラー画像を再生する必要があ
る。この様なシステムとして、例えばテレビジョンシス
テムは、画像入力装置であるビデオカメラの特性及び画
像形成装置であるテレビモニタ(受像機)の特性の合せ
込みを考慮したシステムである。また、カラー複写機で
は、カラー画像入力装置であるカラーリーダと、カラー
画像形成装置であるカラープリンタの色特性を考慮し
て、入力したカラー画像が再生される様に合せ込まれて
いる。
【0003】この様な複写機のカラープリンタでは、常
備されているカラーリーダ以外(特性の異なる画像入力
装置)から入力されたカラー画像データ(例えば、テレ
ビジョンシステムで扱っているビデオカメラ等よりのカ
ラー画像信号)を基に像形成する場合は、通常の複写の
場合とでは画像信号の色特性が異なるため何らかの調整
が必要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、カラー複写機
等のように、カラー画像入力装置とカラー画像形成装置
が1対1で結合された閉じたシステムでは、この色特性
の合せ込み(整合)はある程度できるが、1つのカラー
画像形成装置に、複数の異なる型のカラー画像入力装置
が結合できるような開いたシステムでは、前述した色特
性の合せ込みは容易ではない。
【0005】また、色特性の不明確なカラー画像入力装
置で読み取ったカラー画像データを、VTRカセットテ
ープ等のパッケージメディアに録画し、VTR(ビデオ
テープレコーダ)等の再生機で再生したカラー画像デー
タをカラープリンタに出力する場合、合せ込む目標であ
る画像入力装置の色特性が不明であるため色特性の合せ
込みを行うのは容易ではない。
【0006】また、一般にカラー画像入力装置のカラー
画像データは、3原色信号(ER ,EG ,EB )で表わ
されている。このため、3つの光源(赤,緑,青)の加
法混色でカラー画像を形成するテレビモニタでは色特性
の合せ込み及び調整が比較的容易にできるが、3つの色
素(Y;イエロ,M;マゼンタ,C;シアン)の減法混
色でカラー画像を形成するカラープリンタでは、3原色
信号(ER ,EG ,EB )から3つの色素(Y,M,
C)の量を制御する信号EY ,EM ,EC に画像データ
を変換する必要がある。この場合は特にシステムの伝達
特性が複雑になり、色特性の合せ込み及び調整が複雑に
なる。
【0007】以上説明したように、従来のカラー画像形
成装置は特定のカラー画像入力装置の特性に合せて色特
性の合せ込みを行っていたため、種々の色特性を有する
複数のカラー画像入力装置からのカラー画像データや、
そのカラー画像を入力したカラー画像入力装置の特性が
不明確なカラー画像データをカラー画像形成装置で出力
して像形成する場合、色の特性の整合がうまくいかない
ため、色の再現性及び色調や明るさの点で再現性が低下
するという課題があった。また、このようなカラープリ
ンタ等は、カラー画像入力装置に対して予めそれぞれの
色特性に対応できるように調整されて使用者に提供され
ているが、調整の複雑さ及び使用者の好みによる色調整
がむずかしい等の問題があった。また画像の明るさを調
整する場合、画像を精度よく調整することはむずかしい
という問題があった。また、画像の明るさをどのくらい
調整したかを確認することができず、調整がむずかしく
なるという問題があった。
【0008】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、頻度分布により画像の明るさ情報を確認しながら、
調整バーにより明るさの最大値、最小値を調整すること
ができる画像処理方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は以下のような構成を備える。
即ち、対象画像の明るさ情報の頻度分布を表示させる第
1の表示工程と、前記明るさ情報の最大値、最小値をそ
れぞれ独立に調整するための第1調整バーを前記頻度分
布とともに表示させる第2の表示工程と、前記第1調整
バーによる調整量を入力し、当該調整量に応じて前記対
象画像の明るさ情報を変換する変換処理工程と、を有す
ることを特徴とする。
【0010】上記目的を達成するために本発明の画像処
理方法は以下のような構成を備える。即ち、対象画像の
明るさ情報の頻度分布を表示させる第1の表示手段と、
前記明るさ情報の最大値、最小値をそれぞれ独立に調整
するための調整バーを前記頻度分布とともに表示する第
2の表示手段と、前記調整バーによる調整量を入力し、
当該調整量に応じて前記対象画像の明るさ情報を変換す
る変換処理手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0012】[カラー画像処理装置の説明 (図1)]
図1は、本実施の形態のカラー画像処理装置の概略構成
を示すブロック図である。
【0013】図において、1,2は各々カラー原稿画像
を読取って光電的に入力するカラーリーダのようなカラ
ー画像入力装置で、ここでは2つの画像入力装置の色特
性が異なっていても良い。3,4は各カラー画像入力装
置1、2と後述する各種調整部等を含む画像処理部との
タイミング及び信号の整合を行うインタフェース部であ
る。5は信号(ここでは入力した3原色信号ERI,EG
I,EBI)の比較及び階調の調整を行い、それぞれ対応
する3原色信号ER ,EG ,EB に変換して出力する階
調調整部である。
【0014】6は階調調整された3原色信号ER ,EG
,EB を使用者(人間)の視覚及び感覚に適合した色
空間データ(L,H,S)に変換する色空間変換器であ
る。7はオペレータにより色の調整指示が入力される色
調整指示部、8は色調整指示部の指示に従って色空間デ
ータ(L,H,S)の調整を行う色調整器である。9は
色調整する対象画素の前後の画素の色空間データの統計
量を求める統計解析器、10は統計解析器9で求めた統
計量を表示したり、実際のカラー画像を表示するカラー
CRT等の表示部である。
【0015】11は色調整器8で色調整された色空間デ
ータ(L′,H′,S′)をカラー画像形成部13に適
合した信号(ここでは色素をY,M,Cの量を制御する
信号EY ,EM ,EC )に変換する色空間変換器、12
は信号EY ,EM ,EC の比較及び階調の調整を行い、
各信号に対応したEYO,EMO,ECO信号を出力する階調
調整部、13はEYO,EMO,ECO信号を基にカラー画像
データをカラー可視画像に変換する、例えば電子写真方
式や熱転写方式等々のカラー画像形成部である。
【0016】以上の構成により、カラー画像入力装置1
及び2は、カラー原稿を読み取り電気信号に変換したカ
ラー画像信号をインタフェース部3及び4に出力する。
このインタフェース部3及び4では、以下に続く処理と
のタイミングを合せるとともに、カラー画像信号を赤,
緑,青の3原色信号ERI,EGI,EBIに変換する。ま
た、カラー画像入力装置が出力するカラー画像信号がア
ナログ量であるときは、インタフェース部3,4はA/
D変換を行ってデジタル信号に変換して出力する。
【0017】従って、インタフェース部2,3はカラー
画像入力装置1,2の特性及び構成に大きく依存し、そ
れぞれ対応するカラー画像入力装置1あるいは2に対応
した特性を有している。インターフェース部3或いは4
から出力された3原色信号ERI,EGI,EBIは、階調調
整部5で階調調整されて3原色信号ER ,EG ,EBと
なる。ここで、特にテレビジョンのCRTに出すことを
目的とする場合は、3原色信号ERI,EGI,EBIはCR
Tのγ特性を考慮して前もってγ補正が行われているの
で、階調調整部5で補正の逆補正を行う。
【0018】また、基準白や基準黒をカラー画像入力装
置1,2が出力する場合は、階調調整部5はダイナミッ
クレンジが広くなる様に、例えば3原色信号ER ,EG
,EB を8ビットで量子化する時、基準白ではER =
EG =EB =255(レベル)、基準黒ではER =EG
=EB =0に調整する。この様な階調調整は、ルックア
ップテーブルの方式を用いてRAMやROMで構成でき
る。この様に調整された3原色信号ER ,EG ,EB
は、色空間変換器6で人間(使用者)の視覚及び感覚に
適合する色空間のデータに変換される。
【0019】[色空間の変換方法の説明 (図2)]こ
こで色空間を変換する変換方式の一例を示す。ここで人
間の視覚及び感覚に合う色空間として、明るい、暗いと
いった明るさの度合を表わす明度Lと、赤、黄、緑、
青、紫といった色あいを表わす色相Hと、色が薄い、色
が鮮やかさといった色の鮮やかさの度合を表わす彩度S
とを3属性とし、図2に示す様な円筒座標系で示される
色空間を用いる。
【0020】ここで、3原色信号ER ,EG ,EB を、 L=f1(ER,EG,EB ) H=f2(ER,EG,EB ) S=f3(ER,EG,EB ) 式(1) として直接変換する方法も考えられる。ここで、f1,
f2,f3はそれぞれ関数を表わしている。また、3原色
信号ER,EG,EBはデイジタル信号であるから、濃度
レベルの数も限定される。即ち例えば量子化8ビットな
らレベルの数は“256”である。従って、1式の関係
は表(ルックアップテーブル)で表現することができる
ため、RAMやROMを用いて色空間変換器6を構成で
きる。
【0021】このルックアップテーブルを求める手法の
1例を以下に示す。
【0022】まず3原色信号ER ,EG ,EB がどんな
色を表現しているのか決めなければいけない。しかしカ
ラー画像入力装置1,2の色特性等によって、階調調整
された3原色信号ER ,EG ,EB と像形成される色と
は異なることが予想され、3原色信号ER ,EG ,EB
と像形成される色の関係付りを完全に行うことはできな
い。そこで、カラー画像入力装置の1つであるテレビカ
メラは、通常カラーテレビ受像機に表示することを目的
としているため、ここでは3原色信号ER ,EG ,EB
が表わす色をカラーテレビ受像機で再生される色に対応
しているものとみなす。一般に、カラー画像出力装置の
なかでも、カラーテレビ受像機の色再現範囲は比較的広
い方いため、この様にカラー画像の色を仮定しても後続
の処理で色補正することができる。
【0023】カラーテレビ受像機の蛍光体の色の座標
を、赤,緑,青のそれぞれに対し(xR ,yR ,zR
),(xG ,yG ,zG ),(xB ,yB ,zB )と
し、また基礎刺激の色の座標を(xW ,yW ,zW )と
する。これらは既知の値もしくは測定できる値であり、
CIE1931XYZ表色系での色度座標上にある。
【0024】そこでXYZ表色系と3原色信号ER ,E
G ,EB の変換式は一般に, |ER| |Rx RY RZ| |X| |EG|=|Gx GY GZ| × |Y| |EB| |Bx BY BZ| |Z| 式(2) で表わされ、上記蛍光体と基礎刺激の色の座標から9つ
の方程式を得ることができ、マトリックスM1 は、 より求めることができる。従って、3原色信号ER ,E
G ,EB をXYZ表色系へ変換する式は、 |X| |ER| |Y|= (M1)の-1乗 ・ |EG| 式(3) |Z| |EB| となる。ここでM1の-1乗は、M1の逆マトリクスであ
る。なお、基礎刺激である色(標準白色)を表わすXY
Z表色系の座標を、(XW ,YW ,ZW )で示す。また
3原色信号ER ,EG ,EB は、標準白色に対してER
=EG =EB =一定となる様に調整されていることが多
い。
【0025】次に、XYZ表色系から均等色空間である
CIE1976L* u* v* に変換する。
【0026】 L*= 116(Y/Yo)の1/3乗 −16 (Y/Yo>0.008856) u*= 13・L*(u'- uo') v*= 13・L*(v'- vo') 式(4) ただし u'= 4X/(X+15Y+3Z), v'= 9Y/(X+15Y+3Z) この様な均等色空間は、CIE1976でL* u* v*
の他にCIE1976L* a* b* がある。この様な均
等色空間での座標軸L* ,u* ,v* は直交座標系であ
り、これを円筒座標系に変換した座標系がLHS座標系
である。
【0027】その変換は、 L=L* H={tan(v* /u* )}の-1乗 S=(u*の2乗+v*の2乗)の平方根 式(5) で表されるが、L,H,Sの量子化ステップとL* ,u
* ,v* の量子化ステップは必ずしも等しくはない。ま
た、均等色変換として、CIE1976L* a*b* を
用いることもできる。
【0028】式(2)〜(5)までの一連の変換から、
式(1)の関係を表わすデータを作り出すことができ、
また、この一連の変換を1ステップごとに表わすデータ
をハード化することや、複数のステップをまとめてハー
ド化することにより色空間変換器6を構成することもで
きる。
【0029】色空間変換器6でLHS色空間に変換され
た画像データ(L,H,S)は、色調整器8に入力され
る。この色調整器8は装置の立ち上げ時及びリセット時
に、デフォルト状態で画像データ(L,H,S)は調整
されずに色空間変換部11に出力されるように設定され
ている。後述するように、オペレータが色調整指示装置
7より色調整器8に対して色調整を指示すると、色調整
器8はその指示に従って入力された画像データ(L,
H,S)を色調整し、画像データ(L′,H′,S′)
として色空間変換部11に出力する。
【0030】一方、統計解析器9は画像データ(L,
H,S)の頻度分布及び統計データ(平均値、モード、
最大値、最小値等々)を求め、表示部10に表示する。
利用者であるオペレータは、表示部10での表示データ
10に表示する。利用者であるオペレータは表示部10
の表示データを参考にしながら、色調整指示部7より色
調整の指示を行う。更に、統計解析器9は色調整された
画像データ(L′,H′,S′)に対しても同様に、そ
の統計データ及び頻度分布を求めて表示部10に表示
し、オペレータは表示部10の表示を参考にし色調整を
行う。この色調整を行う際には、LHS色空間の属性で
ある明度L,色相H,彩度Sをそれぞれ独立して調整す
ることができる。
【0031】この様にして色調整された画像データ
(L′,H′,S′)、あるいは未調整である画像デー
タ(L,H,S)は、色空間変換器11においてカラー
画像形成部13における再生画像データ(EY ,EM ,
EC ,EK )に変換される。この時の変換式は、 EY =fY(L′,H′,S′) EM =fM(L′,H′,S′) EC =fC(L′,H′,S′) EK =fK(L′,H′,S′) 式(6) なる関係式で表わされ、この式をもとにルックアップテ
ーブルにすることも可能である。
【0032】この変換式は、カラー画像形成部13のカ
ラー画像形成方式に依存し、予めある精度範囲で求める
ことができる。なお、EY ,EM ,EC ,EK のそれぞ
れは画像形成部13で用いる発色材(トナーやインク等
々)の各色(イエロ,マゼンタ,シアン,ブラック)の
濃度制御信号に相当している。
【0033】次に、画像データ(EY ,EM ,EC ,E
K )は階調調整部12においてそれぞれ階調調整が行な
われ、画像データ(EY0,EM0,EC0,EK0)をカラー
画像形成部13に出力される。このカラー画像形成部1
3は、その画像データ(EY0,EM0,EC0,EK0)に基
づいて可視カラー画像を再生して出力する。
【0034】[色調整指示の説明 (図3、図4)]以
下に色調整指示の手法の一例を図3,図4を用いて説明
する。
【0035】図3は明度Lの調整を指示する明度調整指
示部で、色調整指示部7と表示部10の一部に相当す
る。図4は色相Hと彩度Sとを独立に調整を指示する色
味調整指示部で色調整指示部7の一部に相当する。
【0036】図3においてSW1〜SW5は明度Lの度
合を指示するスイッチで、SW1〜SW3は図中矢印の
方向に上下移動させることができる。また、SW4とS
W5は押下することによりオン・オフされ、オン状態の
ときはスイッチ内蔵されたLED等が点燈する。また、
30はLED群で、LED1〜16は明度Lの統計パラ
メータの度合で表示しており、ここでは簡単なために1
6個の場合で説明する。
【0037】また、31は液晶デイスプレイの表示画面
を示し、明度Lの頻度分布の形状を表現している。以上
の構成に基づく、明度Lの調整法について説明する。電
源立ち上げ時及びリセット時では色調整指示部7もデフ
ォルト状態で、LED1〜16及びLCD31の表示は
クリアされており、SW4とSW5はオン状態となり、
色調整器8にデフォルト状態を指示する。このデフォル
ト状態で色調整器8は色調整をすることなく入力した画
像データをそのまま出力する。
【0038】いま、色空間変換器6がデフォルト状態で
画像データを入力すると、前述の様に画像データを
(L,H,S)に変換して色調整器8や統計解析器9に
出力する。この統計解析器10で求めた明度Lの頻度分
布データは、表示部10であるLCD31の縦方向を明
度レベル、横方向を頻度として分布91の様に表示す
る。更に、統計解析器10で求めたモードm0 ,最大値
MAX0 ,最小値MIN0 がLED群30に表示され、
このときLED群30の配列とLCD31の明度レベル
とが対応している。なお、図3では上の方向を明度レベ
ルの高い方すなわち白方向とし、下の方向を逆に黒方向
とする。
【0039】図3の91においてモードm0 は9番目の
LED9に対応し、最大値MAX0は4番目のLED4
に、最小値MIN0 は13番目のLED13に対応して
表示される。ここで、明度Lの分布を全体的に明るくあ
るいは暗くする場合は、SW5を押してオフ状態にし、
SW3を上に(明るくするとき)移動させるか下に(暗
くするとき)移動させる。また、明度Lの分布の範囲を
変更するには、まずSW4を押してオフ状態にし、SW
1を移動させて明るい方の範囲を動かし、SW2を移動
させて暗い方の範囲を動かす。このとき頻度分布データ
とモードm0 ,最小値MAX0 と最小値MIN0 とは、
SW1,SW2,SW3によって指示された新規のモー
ドm,最大値MAX,最小値MINから新規の頻度分布
データを作り出し、分布92に対応してLEDに表示す
る。即ち、LED群30の表示は、SW1〜SW3の移
動に同期する様に変化する。なお、元の頻度分布データ
がない場合、即ち、電源立ち上げ時やリセット時には、
この様な新規の分布92や分布91が表示されることは
ない。
【0040】以下に、このような新規の分布データの作
り方を示す。
【0041】いま旧分布データである明度L0 と頻度D
0 の対応をD0 =g1 (L0 )とすると、新規分布デー
タである明度Lと頻度Dの対応は、 D=g2(L)=g1(h(L)) となるが、ここでh(L)は、 (MAX0−m0)・(L−m)/ (MAX −m)+m0 (L ≧m のとき) h(L)= (m0−MIN0)・(L−m)/(m−MIN)+m0 (L<mのとき) で表わされる。ただし、MAX ≦mのとき、頻度DはL≧
MAX で“0”となり、またMIN ≧mのとき、頻度DはL
≦MIN で“0”となる。いま、SW4がオン状態ならば
MIN =MIN0,MAX =MAX0となり、SW5がオン状態なら
ばm=m0 となる。この様な新規の分布データの作成は
色調整指示部7で行い、表示部10に転送して表示する
方式や、色調整指示部7を介して各種パラメータ(m0
,MAX0,MIN0)と指示量(m,MAX ,MIN )等を表示
部10に転送して表示し、オペレータの指示により新規
の分布データを作成して表示する方式等が考えられる。
【0042】また同様に、色調整指示部7より各種パラ
メータ(m0 ,MAX0,MIN0)と指示量(m,MAX ,MIN
)を色調整器8に送り、下式を用いて旧明度L0 を新
明度Lに変換する。
【0043】 (MAX−m)・(L0 −m0 )/(MAX0 −m0)+m L= (L0 ≧m0 のとき) (MIN−m)・(L0 −m0 )/(MIN0−m0)+m (L0 <m0 のとき) または、色調整指示部7で各種パラメータ(m0 ,MAX
0,MIN0)と指示量(m,MAX ,MIN )より調整量(α1
,β1 ,α2 ,β2 )を下式により求める。即ち、 α1 =(MAX −m)/(MAX0−m0 ) β1 =α1・m0 +m α2 =(MIN −m)/(MIN0−m0 ) β2 =α2・m0 +m を求め、各調整量(α1 ,β1 ,α2 ,β2 )を色調整
器8に送り、 L=α1・L0 +β1 (L0 ≧m0 のとき) L=α2・L0 +β2 (L0 <m0 のとき) と調整する方式も考えられる。
【0044】また、上記の方法いずれを実施しても演算
を要するが、この演算をハードウェアで行い、遂次、新
規の明度Lを作成する方法や、CPU等を用いてソフト
ウェアにより計算する方法や、前もって計算した値をR
OMやRAMに記憶してルックアップテーブルを作成す
る方法がある。
【0045】次に、色相Hの調整について説明する。
【0046】ここでは、簡単にするため色相を、赤
(R),オレンジ(O),黄(Y),緑(G),青
(B),紫(P)の6つに分割して調整する場合で説明
する。また実際、分割する色相が増大すると使用者の操
作が煩雑になるため、6つ程度に分割するのが適切であ
る。
【0047】図4に示したSW6〜SW11のそれぞれ
はこれら6つの色相の調整を指示するためのスイッチで
ある。SW18は色相の調整をデフォルト状態で指示さ
れた調整状態にするか、調整された色相状態にするかを
切り換えるスイッチである。なお、ここではデフォルト
状態は色相の調整なしで通過させるようにしている。そ
して、色相の調整指示をする場合は、SW18をオフ状
態にしてSW6〜SW11で指示された調整状態にす
る。
【0048】いま、調整する色相を、例えば緑(G)と
するときについて考えると、SW9をSW8の方向に動
かすと、緑(G)の色相HG を有する色が黄味をおび
る。逆に、SW9をSW10方向に動かすと、緑(G)
の色相HG を有する色が青味をおびてくる。この時、黄
味及び青味の増加量はSW9のノーマルポジション(N
・P)41からの距離△dG で決定される。
【0049】この調整方法は、この場合SW9のノーマ
ルポジション41からのズレ量△dG (ここでは反時計
回り方向を正とする)を色調整指示部7が求め、色調整
器8にも色相の調整を指示する。この指示を受けた色調
整器8は、画像データ(L,H,S)が緑(G)の色相
HG の領域にあるか判定をし、あれば元の画像データの
色相Hに△H=fHG(△dG )を付加し、なければ元の
画像データの色相Hをそのまま通過させる。なお、この
色相の判定は、元の色相Hが前もって決めた色相HG の
領域(HGmin〜HGmax)内にあるか否かを大小関係を基
に調べる。即ち、HGmin≦H≦HGmaxならば、 H′=H+fHG(△dG )=H+△H ただし、△H=fHG(△dG )とする。
【0050】H<HGminまたはH>HGmaxならば、 H′=H とする。ここで、fHGは関数を表わしており、ルックア
ップテーブル等で構成できる。このようにして、他の色
相に関しても同様に行う。
【0051】次に、彩度Sの調整について説明する。
【0052】彩度Sの調整は、各色相Hごとに行う。従
ってここでは前述の色相Hの分割数が6つの場合で説明
する。図4においてSW12〜SW19は彩度Sの調整
を指示するスイッチである。SW19は彩度の調整をデ
フォルト状態か指示された調整状態にするかを切り換え
るスイッチである。なお、デフォルト状態は彩度の調整
なしで通過させる場合である。
【0053】彩度の調整指示をする場合はSW19をオ
フ状態にして調整状態にする。彩度の調整を加える色相
を例えば、緑(G)にすると、SW15をSW9の方向
へ動かすと緑(G)の色相HG を有する色がより鮮やか
になり、逆にSW9を白色点42の方向へ動かすと緑
(G)の色相HG を有する色がより淡くなる。このとき
の鮮やかになる量及び淡くなる量は、SW15のノーマ
ルポジション43からの距離△lG で決定される。
【0054】従って、彩度の調整方法は、緑色の場合S
W15のノーマルポジション43からのズレ量△lG
(白色点42方向を負とする)を色調整指示部7が求
め、色調整器8に彩度の調整を指示する。指示を受けた
色調整器8は画像データ(L,H,S)が緑(G)の色
相HG の領域にあるか否か判定し、範囲内にあれば元の
画像データの彩度Sに△S=fSG(△lG )を付加す
る。範囲内になければ元の画像データの彩度Sをそのま
ま通過させる。即ち、HGmin≦H≦HGmaxならば、S′
=S+fSG(△lG )=S+△S H<HGminまたはH>HGmaxならば、 S′=S とする。ここでfSGは関数を表わし、この関数による計
算値はルックアップテーブル等で構成できる。緑色以外
の他の色相の彩度調整についても同様にして調整でき
る。なお、ここでの彩度調整は、元の画像データの色相
Hに応じて行っていたが、調整された色相H′に対して
彩度調整を行うことも可能である。
【0055】なお、この実施の形態では、色調整指示部
7の構成を図3,図4に示す様なスイッチ群としたが、
この様なデザインを液晶デイスプレイやCRT上に表示
し、キーボードやタツチパネル等で入力された指示に対
応して液晶デイスプレイやCRTの表示を変更すること
によって、色調整の指示や色調整の量を目で見て確認で
きる。
【0056】また図1の構成のうち、5〜12をパソコ
ンやワークステーション等の計算機によりソフト或いは
ハードウェアで処理することにより、種々の画像入力装
置等からの画像信号を使用者の感覚に適合するように調
節して、種々のカラー画像形成装置に出力し、最適な可
視カラー画像を形成できる。
【0057】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、各種画像入力装置からのカラー画像データの各色成
分データを、使用者の視覚及び感覚に合う色空間データ
に変換することにより、その色空間データの各々の属性
データ、ここでは明度,色相,彩度を調整することによ
り、色の調整及び操作性が向上する。また、色調整指示
量を色空間に適合した形で表示することにより、色の調
整指示量の確認ができ色の操作性が向上する。
【0058】また更に、画像入力装置及び画像出力装置
にとらわれることなく、使用者の好みに応じた色の調整
を行うことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
象画像の明るさ情報の頻度分布を表示させ、その明るさ
情報の最大値、最小値をそれぞれ独立に調整するための
調整バーを頻度分布とともに表示させ、その調整バーに
よる調整量を入力すると、その調整量に応じて、その対
象画像の明るさ情報を変換することにより、頻度分布に
より画像の明るさ情報を確認しながら、調整バーにより
明るさの最大値、最小値を調整することができる。更
に、表示された調整バーによる調整量を目で確認しなが
ら対象画像の明るさを精度良く、かつ容易に調整するこ
とができるという効果がある。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のカラー画像処理装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】色空間の概念図である。
【図3】色調整指示部における明度調整指示を行う部分
の一例を示す図である。
【図4】色調整指示部における色味(彩度と色相)調整
を行う部分の一例を示す図である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象画像の明るさ情報の頻度分布を表示
    させる第1の表示工程と、 前記明るさ情報の最大値、最小値をそれぞれ独立に調整
    するための第1調整バーを前記頻度分布とともに表示さ
    せる第2の表示工程と、前記第1調整バーによる調整量を入力し、当該調整量に
    応じて前記対象画像の明るさ情報を変換する変換 処理工
    程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の表示工程、前記第2の表示工
    程、及び前記変換処理工程は、プログラムを実行するコ
    ンピュータの制御の下に実行されることを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記頻度分布を前記調整量に応じて変化
    させて表示させる第4の表示工程を更に有することを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 更に、前記明るさ情報の明度分布を調整
    するための第2調整バーを前記頻度分布と共に表示させ
    る工程と、 前記第2調整バーによる調整量を入力し、当該調整量に
    応じて前記対象画像の明るさ情報の明度分布を変更する
    工程と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】 前記対象画像はカラー画像であることを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 対象画像の明るさ情報の頻度分布を表示
    させる第1の表示手段と、 前記明るさ情報の最大値、最小値をそれぞれ独立に調整
    するための調整バーを前記頻度分布とともに表示する
    2の表示手段と、前記調整バーによる調整量を入力し、当該調整量に応じ
    て前記対象画像の明るさ情報を変換する変換 処理手段
    と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
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