JP2824989B2 - カラー画像処理方法及び装置 - Google Patents

カラー画像処理方法及び装置

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JP2824989B2 JP63201929A JP20192988A JP2824989B2 JP 2824989 B2 JP2824989 B2 JP 2824989B2 JP 63201929 A JP63201929 A JP 63201929A JP 20192988 A JP20192988 A JP 20192988A JP 2824989 B2 JP2824989 B2 JP 2824989B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カラー画像データを入力し、色調整するカ
ラー画像処理方法及び装置に関するものである。
[従来の技術] 一般にカラー画像データは、カラー画像を光学的に色
分解し、それぞれを電気信号に変換することにより得ら
れるが、一般に3つの色信号即ち、3原色信号(ER
EG,EB)で扱われることが多い。ここで、信号ER,EG
EBのそれぞれは赤,緑,青の色の強度を表わす信号で、
色分解する光学フイルタ等の特性、即ち例えば画像入力
装置の特性に大きく依存している。従つて、3原色信号
(ER,EG,EB)を基にカラー可視画像を形成するカラー
画像形成装置では、画像入力装置の特性に合わせてカラ
ー画像を再生する必要がある。この様なシステムとし
て、例えばテレビジヨンシステムは、画像入力装置であ
るビデオカメラの特性及び画像形成装置であるテレビモ
ニタ(受像機)の特性の合せ込みを考慮したシステムで
ある。また、カラー複写機では、カラー画像入力装置で
あるカラーリーダと、カラー画像形成装置であるカラー
プリンタの色特性を考慮して、入力したカラー画像が再
生される様に合せ込まれている。
この様な複写機のカラープリンタでは、常備されてい
るカラーリーダ以外(特性の異なる画像入力装置)から
入力されたカラー画像データ(例えば、テレビジヨンシ
ステムで扱つているビデオカメラ等よりのカラー画像信
号)を基に像形成する場合は、通常の複写の場合とでは
画像信号の色特性が異なるため何らかの調整が必要にな
る。
また、ユーザが用途に応じてきめ細かな色調整を行な
いたいという要望があり、このような要望に応じること
ができる色調整が必要となってくる。
[発明が解決しようとする課題] 一般に、カラー複写機等のように、カラー画像入力装
置とカラー画像形成装置が1対1で結合された閉じたシ
ステムでは、この色特性の合せ込み(整合)はある程度
できるが、1つのカラー画像形成装置に、複数の異なる
型のカラー画像入力装置が結合できるような開いたシス
テムでは、前述した色特性の合せ込みは容易ではない。
また、色特性の不明確なカラー画像入力装置で読み取
つたカラー画像データを、VTRカセツトテープ等のパツ
ケージメデイアに録画し、VTR(ビデオテープレコー
ダ)等の再生機で再生したカラー画像データをカラープ
リンタに出力する場合、合せ込む目標である画像入力装
置の色特性が不明であるため色特性の合せ込みを行うの
は容易ではない。
また、一般にカラー画像入力装置のカラー画像データ
は、3原色信号(ER,EG,EB)で表わされている。この
ため、3つの光源(赤,緑,青)の加法混色でカラー画
像を形成するテレビモニタでは色特性の合せ込み及び調
整が比較的容易にできるが、3つの色素(Y;イエロ,M;
マゼンタ,C;シアン)の減法混色でカラー画像を形成す
るカラープリンタでは、3原色信号(ER,EG,EB)から
3つの色素(Y,M,C)の量を制御する信号EY,EM,EC
画像データを変換する必要がある。この場合は特にシス
テムの伝達特性が複雑になり、色特性の合せ込み及び調
整が複雑になる。
以上説明したように、従来のカラー画像形成装置は特
定のカラー画像入力装置の特性に合せて色特性の合せ込
みを行つていたため、種々の色特性を有する複数のカラ
ー画像入力装置からのカラー画像データや、そのカラー
画像を入力したカラー画像入力装置の特性が不明確なカ
ラー画像データをカラー画像形成装置で出力して像形成
する場合、色の特性の整合がうまくいかないため、色の
再現性及び色調や明るさの点で再現性が低下するという
課題があった。
またユーザの用途に応じてきめ細かな色調整を簡単に
行うことができないという問題があつた。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ユーザ
の用途に応じた色調整が簡単に、且つきめ細かに設定で
き、さらに、この色調整に際して、選択された所望の色
相或は複数の異なる色相毎に彩度を調整できるカラー画
像処理方法及び装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明のカラー画像処理装
置は以下のような構成を備える。即ち、 カラー画像データを入力する入力手段と、 各々所定範囲を有する複数の異なる色相における彩度
の調整量を独立に、かつマニュアルで設定する設定手段
と、 前記各々独立に設定された複数の異なる色相における
彩度の調整量に基づき、前記入力カラー画像データを色
調整する色調整手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明のカラー画像処理装
置は以下のような構成を備える。即ち、 カラー画像データを入力する入力手段と、 選択された特定の範囲を有する色相における彩度の調
整量をマニュアルで設定する設定手段と、 前記特定の範囲を有する色相における前記設定された
彩度の調整量に基づき、前記入力カラー画像データを色
調整する色調整手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明のカラー画像処理方
法は以下のような工程を備える。即ち、 入力したカラー画像データに対する、各々所定範囲を
有する複数の異なる色相における彩度の調整量を独立
に、かつマニュアルで設定する設定工程と、 前記各々独立に設定された複数の異なる色相における
彩度の調整量に基づき、前記入力したカラー画像データ
を色調整する色調整工程とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明のカラー画像処理方
法は以下のような工程を備える。即ち、 入力したカラー画像データに対する、選定された特定
の範囲を有する色相における彩度の調整量をマニュアル
で設定する設定工程と、 前記特定の範囲を有する色相における前記設定された
彩度の調整量に基づき、前記入力したカラー画像データ
を色調整する色調整工程とを有することを特徴とする。
[作用] 以上の構成により、カラー画像データを入力し、その
入力したカラー画像データに対して、各々所定範囲を有
する複数の異なる色相における彩度の調整量を独立に、
かつマニュアルで設定し、これら各々独立に設定された
複数の異なる色相における彩度の調整量に基づき、入力
カラー画像データを色調整するように動作する。
また本発明によれば、入力したカラー画像データに対
する、選択された特定の範囲を有する色相における彩度
の調整量をマニュアルで設定し、特定の範囲を有する色
相における、その設定された彩度の調整量に基づき、入
力したカラー画像データを色調整するように動作する。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳
細に説明する。
[カラー画像処理装置の説明(第1図)] 第1図は実施例のカラー画像処理装置の概略構成を示
すブロツク図である。
図において、1,2は各々カラー原稿画像を読取つて光
電的に入力するカラーリーダのようなカラー画像入力装
置で、ここでは2つの画像入力装置の色特性が異なつて
いても良い。3,4は各カラー画像入力装置1、2と後述
する各種調整部等を含む画像処理部とのタイミング及び
信号の整合を行うインタフエース部である。5は信号
(ここでは入力した3原色信号ERI,EGI,EBI)の比較
及び階調の調整を行い、それぞれ対応する3原色信号
ER,EG,EBに変換して出力する階調調整部である。
6は階調調整された3原色信号ER,EG,EBを使用者
(人間)の視覚及び感覚に適合した色空間データ(L,H,
S)に変換する色空間変換器である。7はオペレータに
より色の調整指示が入力される色調整指示部、8は色調
整指示部の指示に従つて色空間データ(L,H,S)の調整
を行う色調整器である。9は色調整する対象画素の前後
の画素の色空間データの統計量を求める統計解析器、10
は統計解析器9で求めた統計量を表示したり、実際のカ
ラー画像を表示するカラーCRT等の表示部である。
11は色調整器8で色調整された色空間データ(L′,
H′,S′)をカラー画像形成部13に適合した信号(ここ
では色素をY,M,Cの量を制御する信号EY,EM,EC)に変
換する色空間変換器、12は信号EY,EM,ECの比較及び階
調の調整を行い、各信号に対応したEYO,EMO,ECO信号
を出力する階調調整部、13はEYO,EMO,ECO信号を基に
カラー画像データをカラー可視画像に変換する、例えば
電子写真方式や熱転写方式等々のカラー画像形成部であ
る。
以上の構成により、カラー画像入力装置1及び2は、
カラー原稿を読み取り電気信号に変換したカラー画像信
号をインタフエース部3及び4に出力する。このインタ
フエース部3及び4では、以下に続く処理とのタイミン
グを合せるとともに、カラー画像信号を赤,緑,青の3
原色信号ERI,EGI,EBIに変換する。また、カラー画像
入力装置が出力するカラー画像信号がアナログ量である
ときは、インタフエース部3,4はA/D変換を行つてデジタ
ル信号に変換して出力する。
従つて、インタフエース部2,3はカラー画像入力装置
1,2の特性及び構成に大きく依存し、それぞれ対応する
カラー画像入力装置1あるいは2に対応した特性を有し
ている。インターフエース部3或いは4から出力された
3原色信号ERI,EGI,EBIは、階調調整部5で階調調整
されて3原色信号ER,EG,EBとなる。ここで、特にテレ
ビジヨンのCRTに出すことを目的とする場合は、3原色
信号ERI,EGI,EBIはCRTのγ特性を考慮して前もつてγ
補正が行われているので、階調調整部5で補正の逆補正
を行う。
また、基準白や基準黒をカラー画像入力装置1,2が出
力する場合は、階調調整部5はダイナミツクレンジが広
くなる様に、例えば3原色信号ER,EG,EBを8ビツトで
量子化する時、基準白ではER=EG=EB=255(レベ
ル)、基準黒ではER=EG=EB=0に調整する。この様な
階調調整は、ルツクアツプテーブルの方式を用いてRAM
やROMで構成できる。この様に調整された3原色信号
ER,EG,EBは、色空間変換器6で人間(使用者)の視覚
及び感覚に適合する色空間のデータに変換される。
[色空間の変換方法の説明(第2図)] ここで色空間を変換する変換方式の一例を示す。ここ
で人間の視覚及び感覚に合う色空間として、明るい、暗
いといつた明るさの度合を表わす明度Lと、赤、黄、
緑、青、紫といつた色あいを表わす色相Hと、色が薄
い、色が鮮やかさといつた色の鮮やかさの度合を表わす
彩度Sとを3属性とし、第2図に示す様な円筒座標系で
示される色空間を用いる。
ここで、3原色信号ER,EG,EBを、 として直接変換する方法も考えられる。ここで、f1
f2,f3はそれぞれ関数を表わしている。また、3原色信
号ER,EG,EBはデイジタル信号であるから、濃度レベル
の数も限定される。即ち例えば量子化8ビツトならレベ
ルの数は“256"である。従つて、1式の関係は表(ルツ
クアツプテーブル)で表現することができるため、RAM
やROMを用いて色空間変換器6を構成できる。
このルツクアツプテーブルを求める手法の1例を以下
に示す。
まず3原色信号ER,EG,EBがどんな色を表現している
のか決めなければいけない。しかしカラー画像入力装置
1,2の色特性等によつて、階調調整された3原色信号
ER,EG,EBと像形成される色とは異なることが予想さ
れ、3原色信号ER,EG,EBと像形成される色の関係付り
を完全に行うことはできない。そこで、カラー画像入力
装置の1つであるテレビカメラは、通常カラーテレビ受
像機に表示することを目的としているため、ここでは3
原色信号ER,EG,EBが表わす色をカラーテレビ受像機で
再生される色に対応しているものとみなす。一般に、カ
ラー画像出力装置のなかでも、カラーテレビ受像機の色
再現範囲は比較的広いため、この様にカラー画像の色を
仮定しても後続の処理で色補正することができる。
カラーテレビ受像機の蛍光体の色の座標を、赤,緑,
青のそれぞれに対し(xR,yR,zR),(xG,yG,zG),
(xB,yB,zB)とし、また基礎刺激の色の座標を(xW
yW,zW)とする。これらは既知の値もしくは測定できる
値であり、CIE1931XYZ表色系での色度座標上にある。
そこでXYZ表色系と3原色信号ER,EG,EBの変換式は
一般に, で表わされ、上記蛍光体と基礎刺激の色の座標から9つ
の方程式を得ることができ、マトリツクスM1は、 より求めることができる。従つて、3原色信号ER,EG
EBをXYZ表色系へ変換する式は、 となる。ここでM1 -1は、M1の逆マトリクスである。な
お、基礎刺激である色(標準白色)を表わすXYZ表色系
の座標を、(XW,YW,ZW)で示す。また3原色信号ER
EG,EBは、標準白色に対してER=EG=EB=一定となる様
に調整されていることが多い。
次に、XYZ表色系から均等色空間であるCIE1976L*u*v*
に変換する。
ただしu′=4X/(X+15Y+3Z) v′=9Y/(X+15Y+3Z) この様な均等色空間は、CIE1976でL*u*v*の他にCIE19
76L*a*b*がある。この様な均等色空間での座標軸L*
u*,v*は直交座標系であり、これを円筒座標系に変換し
た座標系がLHS座標系である。
その変換は、 で表されるが、L,H,Sの量子化ステツプとL*,u*,v*
量子化ステツプは必ずしも等しくはない。また、均等色
変換として、CIE1976L*a*b*を用いることもできる。
式(2)〜(5)までの一連の変換から、式(1)の
関係を表わすデータを作り出すことができ、また、この
一連の変換を1ステツプごとに表わすデータをハード化
することや、複数のステツプをまとめてハード化するこ
とにより色空間変換器6を構成することもできる。
色空間変換器6でLHS色空間に変換された画像データ
(L,H,S)は、色調整器8に入力される。この色調整器
8は装置の立ち上げ時及びリセツト時に、デフォルト状
態で画像データ(L,H,S)は調整されずに色空間変換部1
1に出力されるように設定されている。後述するよう
に、オペレータが色調整指示装置7より色調整器8に対
して色調整を指示すると、色調整器8はその指示に従つ
て入力された画像データ(L,H,S)を色調整し、画像デ
ータ(L′,H′,S′)として色空間変換部11に出力す
る。
一方、統計解析器9は画像データ(L,H,S)の頻度分
布及び統計データ(平均値、モード、最大値、最小値等
々)を求め、表示部10に表示する。利用者であるオペレ
ータは表示部10の表示データを参考にしながら、色調整
指示部7より色調整の指示を行う。更に、統計解析器9
は色調整された画像データ(L′,H′,S′)に対しても
同様に、その統計データ及び頻度分布を求めて表示部10
に表示し、オペレータは表示部10の表示を参考にし色調
整を行う。この色調整を行う際には、LHS色空間の属性
である明度L,色相H,彩度Sをそれぞれ独立して調整する
ことができる。
この様にして色調整された画像データ(L′,H′,
S′)、あるいは未調整である画像データ(L,H,S)は、
色空間変換器11においてカラー画像形成部13における再
生画像データ(EY,EM,EC,EK)に変換される。
この時の変換式は、 なる関係式で表わされ、この式をもとにルツクアツプテ
ーブルにすることも可能である。
この変換式は、カラー画像形成部13のカラー画像形成
方式に依存し、予めある精度範囲で求めることができ
る。なお、EY,EM,EC,EKのそれぞれは画像形成部13で
用いる発色材(トナーやインク等々)の各色(イエロ,
マゼンタ,シアン,ブラック)の濃度制御信号に相当し
ている。
次に、画像データ(EY,EM,EC,EK)は階調調整部12
においてそれぞれ階調調整が行なわれ、画像データ(E
YO,EMO,ECO,EKO)をカラー画像形成部13に出力され
る。このカラー画像形成部13は、その画像データ
(EYO,EMO,ECO,EKO)に基づいて可視カラー画像を再
生して出力する。
[色調整指示の説明(第3図、第4図)] 以下に色調整指示の手法の一例を第3図,第4図を用
いて説明する。
第3図は明度Lの調整を指示する明度調整指示部で、
色調整指示部7と表示部10の一部に相当する。第4図は
色相Hと彩度Sとを独立に調整を指示する色味調整指示
部で色調整指示部7の一部に相当する。
第3図においてSW1〜SW5は明度Lの度合を指示するス
イツチで、SW1〜SW3は図中矢印の方向に上下移動させる
ことができる。また、SW4とSW5は押下することによりオ
ン・オフされ、オン状態のときはスイツチ内蔵されたLE
D等が点燈する。また、30はLED群で、LED1〜16は明度L
の統計パラメータの度合で表示しており、ここでは簡単
なために16個の場合で説明する。
また、31は液晶デイスプレイの表示画面を示し、明度
Lの頻度分布の形状を表現している。以上の構成に基づ
く、明度Lの調整法について説明する。電源立ち上げ時
及びリセツト時では色調整指示部7もデフォルト状態
で、LED1〜16及びLCD31の表示はクリアされており、SW4
とSW5はオン状態となり、色調整器8にデフォルト状態
を指示する。このデフォルト状態で色調整器8は色調整
をすることなく入力した画像データをそのまま出力す
る。
いま、色空間変換器6がデフォルト状態で画像データ
を入力すると、前述の様に画像データを(L,H,S)に変
換して色調整器8や統計解析器9に出力する。この統計
解析器10で求めた明度Lの頻度分布データは、表示部10
であるLCD31の縦方向を明度レベル、横方向を頻度とし
て分布91の様に表示する。更に、統計解析器10で求めた
モードm0,最大値MAX0,最小値MIN0がLED群30に表示さ
れ、このときLED群30の配列とLCD31の明度レベルとが対
応している。なお、第3図では上の方向を明度レベルの
高い方すなわち白方向とし、下の方向を逆に黒方向とす
る。
第3図の91においてモードm0は9番目のLED9に対応
し、最大値MAX0は4番目のLED4に、最小値MIN0は13番目
のLED13に対応して表示される。ここで、明度Lの分布
を全体的に明るくあるいは暗くする場合は、SW5を押し
てオフ状態にし、SW3を上に(明るくするとき)移動さ
せるか下に(暗くするとき)移動させる。また、明度L
の分布の範囲を変更するには、まずSW4を押してオフ状
態にし、SW1を移動させて明るい方の範囲を動かし、SW2
を移動させて暗い方の範囲を動かす。このとき頻度分布
データとモードm0,最大値MAX0と最小値MIN0とは、SW1,
SW2,SW3によつて指示された新規のモードm,最大値MAX,
最小値MINから新規の頻度分布データを作り出し、分布9
2に対応してLEDに表示する。即ち、LED群30の表示は、S
W1〜SW3の移動に同期する様に変化する。なお、元の頻
度分布データがない場合、即ち、電源立ち上げ時やリセ
ツト時には、この様な新規の分布92や分布91が表示され
ることはない。
以下に、このような新規の分布データの作り方を示
す。
いま旧分布データである明度L0と頻度D0の対応をD0
g1(L0)とすると、新規分布データである明度Lと頻度
Dの対応は、 D=g2(L)=g1(h(L)) となるが、ここでh(L)は、 で表わされる。ただし、MAX≦mのとき、頻度DはL≧M
AXで“0"となり、またMIN≧mのとき、頻度DはL≦MIN
で“0"となる。いま、SW4がオン状態ならばMIN=MIN0,M
AX=MAX0となり、SW5がオン状態ならばm=m0となる。
この様な新規の分布データの作成は色調整指示部7で
行い、表示部10に転送して表示する方式や、色調整指示
部7を介して各種パラメータ(m0,MAX0,MIN0)と指示
量(m,MAX,MIN)等を表示部10に転送して表示し、オペ
レータの指示により新規の分布データを作成して表示す
る方式等が考えられる。
また同様に、色調整指示部7より各種パラメータ
(m0,MAX0,MIN0)と指示量(m,MAX,MIN)を色調整器
8に送り、下式を用いて旧明度L0を新明度Lに変換す
る。
または、色調整指示部7で各種パラメータ(m0,MA
X0,MIN0)と指示量(m,MAX,MIN)より調整量(α1,β
1,α2,β2)を下式により求める。即ち、 α1=(MAX−m)/(MAX0−m0) β1=α1m0+m α2=(MIN−m)/(MIN0−m0) β2=α2m0+m を求め、各調整量(α1,β1,α2,β2)を色調整器8
に送り、 L=α1L0+β1(L0≧m0のとき) L=α2L0+β2(L0<m0のとき) と調整する方式も考えられる。
また、上記の方法いずれを実施しても演算を要する
が、この演算をハードウエアで行い、遂次、新規の明度
Lを作成する方法や、CPU等を用いてソフトウエアによ
り計算する方法や、前もつて計算した値をROMやRAMに記
憶してルツクアツプテーブルを作成する方法がある。
次に、色相Hの調整について説明する。
ここでは、簡単にするため色相を、赤(R),オレン
ジ(O),黄(Y),緑(G),青(B),紫(P)の
6つに分割して調整する場合で説明する。また実際、分
割する色相が増大すると使用者の操作が煩雑になるた
め、6つ程度に分割するのが適切である。
第4図に示したSW6〜SW11のそれぞれはこれら6つの
色相の調整を指示するためのスイツチである。SW18は色
相の調整をデフォルト状態で指示された調整状態にする
か、調整された色相状態にするかを切り換えるスイツチ
である。なお、ここではデフォルト状態は色相の調整な
しで通過させるようにしている。そして、色相の調整指
示をする場合は、SW18をオフ状態にしてSW6〜SW11で指
示された調整状態にする。
いま、調整する色相を、例えば緑(G)とするときに
ついて考えると、SW9をSW8の方向に動かすと、緑(G)
の色相HGを有する色が黄味をおびる。逆に、SW9をSW10
方向に動かすと、緑(G)の色相HGを有する色が青味を
おびてくる。この時、黄味及び青味の増加量はSW9のノ
ーマルポジシヨン(N・P)41からの距離ΔdGで決定さ
れる。
この調整方法は、この場合SW9のノーマルポジシヨン4
1からのズレ量ΔdG(ここでは反時計回り方向を正とす
る)を色調整指示部7が求め、色調整器8にも色相の調
整を指示する。この指示を受けた色調整器8は、画像デ
ータ(L,H,S)が緑(G)の色相HGの領域にあるか判定
をし、あれば元の画像データの色相HにΔH=fHG(Δd
G)を付加し、なければ元の画像データの色相Hをその
まま通過させる。なお、この色相の判定は、元の色相H
が前もつて決めた色相HGの領域(HGmin〜HGmax)内にあ
るか否かを大小関係を基に調べる。
即ち、HGmin≦H≦HGmaxならば、 H′=H+fHG(ΔdG)=H+ΔH ただし、ΔH=fHG(ΔdG)とする。
H<HGminまたはH>HGmaxならば、 H′=H とする。ここで、fHGは関数を表わしており、ルツクア
ツプテーブル等で構成できる。このようにして、他の色
相に関しても同様に行う。
次に、彩度Sの調整について説明する。
彩度Sの調整は、各色相Hごとに行う。従つてここで
は前述の色相Hの分割数が6つの場合で説明する。第4
図においてSW12〜SW19は彩度Sの調整を指示するスイツ
チである。SW19は彩度の調整をデフォルト状態か指示さ
れた調整状態にするかを切り換えるスイツチである。な
お、デフォルト状態は彩度の調整なしで通過させる場合
である。
彩度の調整指示をする場合はSW19をオフ状態にして調
整状態にする。彩度の調整を加える色相を例えば、緑
(G)にすると、SW15をSW9の方向へ動かすと緑(G)
の色相HGを有する色がより鮮やかになり、逆にSW9を白
色点42の方向へ動かすと緑(G)の色相HGを有する色が
より淡くなる。このときの鮮やかになる量及び淡くなる
量は、SW15のノーマルポジシヨン43からの距離ΔlGで決
定される。
従つて、彩度の調整方法は、緑色の場合SW15のノーマ
ルポジシヨン43からのズレ量ΔlG(白色点42方向を負と
する)を色調整指示部7が求め、色調整器8に彩度の調
整を指示する。指示を受けた色調整器8は画像データ
(L,H,S)が緑(G)の色相HGの領域にあるか否か判定
し、範囲内にあれば元の画像データの彩度SにΔS=f
SG(ΔlG)を付加する。範囲内になければ元の画像デー
タの彩度Sをそのまま通過させる。即ち、HGmin≦H≦H
Gmaxならば、 S′=S+fSG(ΔlG)=S+ΔS H<HGminまたはH>HGmaxならば、 S′=S とする。ここでfSGは関数を表わし、この関数による計
算値はルツクアツプテーブル等で構成できる。緑色以外
の他の色相の彩度調整についても同様にして調整でき
る。なお、ここでの彩度調整は、元の画像データの色相
Hに応じて行つていたが、調整された色相H′に対して
彩度調整を行うことも可能である。
なお、この実施例では、色調整指示部7の構成を第3
図,第4図に示す様なスイツチ群としたが、この様なデ
ザインを液晶デイスプレイやCRT上に表示し、キーボー
ドやタツチパネル等で入力された指示に対応して液晶デ
イスプレイやCRTの表示を変更することによつて、色調
整の指示や色調整の量を目で見て確認できる。
また第1図の構成のうち、5〜12をパソコンやワーク
ステーシヨン等の計算機によりソフト或いはハードウエ
アで処理することにより、種々の画像入力装置等からの
画像信号を使用者の感覚に適合するように調節して、種
々のカラー画像形成装置に出力し、最適な可視カラー画
像を形成できる。
以上説明したようにこの実施例によれば、各種画像入
力装置からのカラー画像データの各色成分データを、使
用者の視覚及び感覚に合う色空間データに変換すること
により、その色空間データの各々の属性データ、ここで
は明度,色相,彩度を調整することにより、色の調整及
び操作性が向上する。また、色調整指示量を色空間に適
合した形で表示することにより、色の調整指示量の確認
ができ色の操作性が向上する。
また更に、画像入力装置及び画像出力装置にとらわれ
ることなく、使用者の好みに応じた色の調整を行うこと
ができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、ユーザの用途に
応じた色調整を、きめ細かに、かつ簡単に設定すること
ができる。
更に、その色調整に際して、選択された所望の色相或
は複数の異なる色相毎に彩度を調整することができるの
で、再生画像の彩度をユーザの用途に応じて細かく設定
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例であるカラー画像処理装置の概
略構成を示すブロツク図、 第2図は色空間の概念図、 第3図は色調整指示部における明度調整指示を行う部分
の一例を示す図、そして、 第4図は色調整指示部における色味(彩度と色相)調整
を行う部分の一例を示す図である。 図中、1,2…カラー画像入力装置、3,4…インターフエー
ス部、5,12…階調調整部、6,11…色空間変換器、7…色
調整指示部、8…色調整器、9…統計解析器、10…表示
部、13…カラー画像形成部である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー画像データを入力する入力手段と、 各々所定範囲を有する複数の異なる色相における彩度の
    調整量を独立に、かつマニュアルで設定する設定手段
    と、 前記各々独立に設定された複数の異なる色相における彩
    度の調整量に基づき、前記入力カラー画像データを色調
    整する色調整手段と、 を有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 【請求項2】カラー画像データを入力する入力手段と、 選択された特定の範囲を有する色相における彩度の調整
    量をマニュアルで設定する設定手段と、 前記特定の範囲を有する色相における前記設定された彩
    度の調整量に基づき、前記入力カラー画像データを色調
    整する色調整手段と、 を有することを特徴とするカラー画像処理装置。
  3. 【請求項3】入力したカラー画像データに対する、各々
    所定範囲を有する複数の異なる色相における彩度の調整
    量を独立に、かつマニュアルで設定する設定工程と、 前記各々独立に設定された複数の異なる色相における彩
    度の調整量に基づき、前記入力したカラー画像データを
    色調整する色調整工程と、 を有することを特徴とするカラー画像処理方法。
  4. 【請求項4】入力したカラー画像データに対する、選択
    された特定の範囲を有する色相における彩度の調整量を
    マニュアルで設定する設定工程と、 前記特定の範囲を有する色相における前記設定された彩
    度の調整量に基づき、前記入力したカラー画像データを
    色調整する色調整工程と、 を有することを特徴とするカラー画像処理方法。
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