JP3736648B2 - 色変換方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、色彩情報を含む信号から、印刷システムやカラー・プリンタなどの画像再現系が必要とする色信号を生成する色変換方法および色変換装置に関し、特に下色除去を行って黒色の信号を含む複数の色信号を生成する色変換方法および色変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばカラー写真などをもとに印刷物を作成する場合、印刷のための画像信号はカラーイメージ・スキャナを用い、次のようにして生成していた。すなわち、カラー写真をスキャナにかけて光学的に走査し、そのカラー画像を表すR、G、B(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)の信号(以下、RGB信号という)を得る。次に、これらの信号から、印刷を行う場合の各色材の量に対応するY、M、C(Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン)の値を求め、さらにこれらの値から、比較演算などによってグレー成分を求める。そして、下色除去(UCR)を行って墨加刷量を決定し、最終的に、黒色色材も含めた4色の色材の量に対応するY、M、C、K(K:黒)の信号(以下、YMCK信号という)を得る。この下色除去を行って決める墨加刷量は、スキャナのオペレータが色分解の際に、経験にもとづいて調整し、決めていた。
一方、画像のディジタル化が進む近年、スキャナを使用せず、オペレータが調整を行うことなく、例えばテレビやコンピュータから得られるビデオ信号としてのRGB信号、あるいは色彩値(例えば、CIEXYZ三刺激値)を直接YMCK信号に変換するということも行われている。その際の墨加刷量の決定は、例えばY、M、Cの3色の値に対する所定の比較演算などによってグレー成分を求め、それをもとに行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、印刷における色再現では相加則および比例則は成立せず、もとの色彩を再現するためには、下色除去の量をY、M、Cそれぞれで異なった量とする必要がある。また、ある色彩を再現する場合、さまざまな墨加刷量で、その色彩を再現することができる。一般に、墨加刷量を多くすると、割高な他の色材の使用量を減らすことができ、コストの面で有利となる。一方、彩度の高い色や明るい色の場合には、墨加刷量を抑えたほうが、実際に得られる画像は良質となる。墨加刷量を決める際にはこのようなことも考慮しなければならない。
従って、上述したスキャナを用いる場合、各色の下色除去量およびそれに置き換わる墨加刷量を決定するのは非常に困難な作業であり、熟練を要するものとなっている。しかも、熟練者であっても、適切な墨加刷量を決めることは難しく、過剰な墨加刷、あるいは墨加刷の不足が生じる場合もある。また、オペレータによって結果が異なったり、あるいは同じオペレータでも常に同じ結果が得られないという問題もある。
【0004】
一方、スキャナを用いず、RGB信号などから直接YMCK信号を生成する方法では、画像によって、必ずしも満足のいく結果が得られない場合がある。例えば自然画像において、鮮やかな色、すなわち彩度の高い色や明るい色、人物の肌などを印刷再現する場合、墨成分が多すぎると、たとえ目標とする色の色彩値が得られていたとしても視覚的にざらつきを感じるなど、画質が劣化して見えてしまう。
本発明の目的は、このような問題を解決し、色彩に関する情報を含む信号から自動的に墨加刷量を適切な値に設定して、黒を含む少なくとも4色の信号を生成し、目標とする色を正しく実現しつつ、高画質の画像再現を可能とする色変換方法および装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換方法において、前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を用意する信号入力ステップと、明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出ステップと、墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定ステップと、前記限界墨加刷量検出ステップで求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定ステップで決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定ステップと、明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定ステップで決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定ステップとを備え、前記係数決定ステップでは、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定することを特徴とする。
本発明はまた、色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換方法において、前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を用意する信号入力ステップと、明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出ステップと、墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定ステップと、前記限界墨加刷量検出ステップで求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定ステップで決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定ステップと、明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定ステップで決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定ステップとを備え、前記係数決定ステップでは、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定することを特徴とする。
本発明はまた、色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換方法において、前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を用意する信号入力ステップと、明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出ステップと、墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定ステップと、前記限界墨加刷量検出ステップで求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定ステップで決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定ステップと、明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定ステップで決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定ステップとを備え、前記係数決定ステップでは、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、且つ、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定することを特徴とする。
【0006】
本発明はまた、色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換装置において、前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を出力する信号入力手段と、明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出手段と、墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定手段と、前記限界墨加刷量検出手段が求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定手段が決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定手段と、明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定手段が決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定手段とを備え、前記係数決定手段は、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定することを特徴とする。
本発明はまた、色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換装置において、前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を出力する信号入力手段と、明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出手段と、墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定手段と、前記限界墨加刷量検出手段が求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定手段が決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定手段と、明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定手段が決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定手段とを備え、前記係数決定手段は、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定することを特徴とする。
本発明はまた、色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換装置において、前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を出力する信号入力手段と、明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出手段と、墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定手段と、前記限界墨加刷量検出手段が求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定手段が決定した前記墨加刷係数Aとにもとづい て、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定手段と、明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定手段が決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定手段とを備え、前記係数決定手段は、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、且つ、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定することを特徴とする。
【0007】
【作用】
本発明の色変換方法では、信号入力ステップで、色情報を含む信号を受け取り、受け取った信号にもとづいて明度、色相、彩度にそれぞれ対応する値を用意し、限界墨加刷量検出ステップではこれらの値にもとづいて、第1のデータベースを参照して墨加刷量の最小値と最大値とを求める。一方、係数決定ステップにおいては、信号入力ステップで用意した明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて、墨加刷係数を決定する。そして、墨加刷量決定ステップは、限界墨加刷量検出ステップで求めた墨加刷量の最大値と最小値との差に、係数決定ステップで決定した墨加刷係数を乗じて墨加刷量を決める。その後、色信号決定ステップで、信号入力ステップで用意した明度、色相、彩度を表す値と、墨加刷量決定ステップで決定した墨加刷量とに対応する少なくとも3色の色信号の値を、第2のデータベースを参照して求め、それらの値を表す信号と、墨加刷量の信号とを出力する。
【0008】
すなわち、本発明の色変換方法では、墨加刷量の上限および下限は、限界墨加刷量検出ステップで求めた墨加刷量の最大値と最小値とによって決まる。従って、過剰な墨加刷が行われたり、あるいは墨加刷が不足するといったことを回避できる。また、最終的な墨加刷量は、係数決定ステップで明度、色相、彩度から決定した墨加刷係数によって決めるので、これら三属性のそれぞれに応じた適切な墨加刷量が得られる。さらに、三属性をもとに墨加刷量を決めることから、目標色の明るさ、色相、鮮やかさに対する墨加刷効果の調整や変更を、人間の感覚にもとづいて容易かつ的確に行える。
その結果、本発明の色変換方法により、彩度の高い色や明るい色、あるいは肌色なども、目標色に忠実に、高画質で再現することが可能となる。さらに人手による、技量と経験に頼った調整が不要となるので、調整に熟練を要するという問題および再現性の問題も解決する。また、墨加刷効果の調整や変更も容易かつ的確に行えるようになる。
【0009】
また、本発明の色変換装置では、信号入力手段は、色情報を含む信号を受け取り、受け取った信号にもとづいて明度、色相、彩度にそれぞれ対応する値を出力し、限界墨加刷量検出手段ではこれらの値にもとづいて、第1のデータベースを参照して墨加刷量の最小値と最大値とを求める。一方、係数決定手段は、信号入力手段が出力した明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて、墨加刷係数を決定する。そして、墨加刷量決定手段は、限界墨加刷量検出手段が求めた墨加刷量の最大値と最小値との差に、係数決定手段が決定した墨加刷係数を乗じて墨加刷量を決める。その後、色信号決定手段は、信号入力手段が出力した明度、色相、彩度を表す値と、墨加刷量決定手段が決定した墨加刷量とに対応する少なくとも3色の色信号の値を、第2のデータベースを参照して求め、それらの値を表す信号と、墨加刷量の信号とを出力する。
すなわち、本発明の色変換装置では、墨加刷量の上限および下限は、限界墨加刷量検出手段が求めた墨加刷量の最大値と最小値とによって決まる。従って、過剰な墨加刷が行われたり、あるいは墨加刷が不足するといったことを回避できる。また、最終的な墨加刷量は、係数決定手段が明度、色相、彩度から決定した墨加刷係数によって決めるので、これら三属性のそれぞれに応じた適切な墨加刷量が得られる。さらに、三属性をもとに墨加刷量を決めることから、目標色の明るさ、色相、鮮やかさに対する墨加刷効果の調整や変更を、人間の感覚にもとづいて容易かつ的確に行える。
その結果、本発明の色変換装置により、彩度の高い色や明るい色、あるいは肌色なども、目標色に忠実に、高画質で再現することが可能となる。さらに人手による、技量と経験に頼った調整が不要となるので、調整に熟練を要するという問題および再現性の問題も解決する。また、墨加刷効果の調整や変更も容易かつ的確に行えるようになる。
【0010】
【実施例】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1に示した色変換装置は本発明の色変換装置の一例であり、かつ本発明の色変換方法を実施するものである。
信号入力手段1は、色彩情報を含む入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度にそれぞれ対応する値を出力する。
詳しく説明すると、上記入力信号が明度、色相、彩度を表すものである場合には、信号入力手段1はその信号が表す明度、例えばL* 、色相、例えばH* ab、彩度、例えばC* abを出力する。
また、入力信号が、例えばカラーテレビなどで画像を表示するためのRGB信号である場合、信号入力手段1は次のようなマスキングによる変換処理を行う。まず、RGB信号が表す値を以下の変換式を用いてXYZ三刺激値に変換する。
【0011】
【数1】
Figure 0003736648
【0012】
ここで、R、G、BはそれぞれR、G、Bの各階調値(8ビット)を表し、r、g、bはR、G、Bの各蛍光体のガンマ係数、X、Y、ZはCIEXYZ三刺激値を表す。変換行列の各要素aij(1,j=1,2,3)は各原色蛍光体の色度点、白色の色度点を測色して得られるものであり、入力信号がNTSC規格のCRTに対するRGB信号である場合には、次のようになる。また、この場合、ガンマ係数はすべて2.2とする。
【0013】
【数2】
Figure 0003736648
【0014】
信号入力手段1はその後、得られたXYZ三刺激値を用い、「JIS Z 8729 L*** 表色系およびL*** 表色系による物体色の表示方法」に示されている次式より明度L* およびクロマティックネス指数a* 、b* を求める。
【0015】
【数3】
* =116(Y/Yn)1/3 −16
* =500[(X/Xn)1/3 −(Y/Yn)1/3
* =200[(Y/Yn)1/3 −(Z/Zn)1/3
X/Xn > 0.008856
Y/Yn > 0.008856
Z/Zn > 0.008856
ただし、Xn、Yn、Znは完全拡散反射面のXYZ三刺激値である。
信号入力手段1はさらに、求めたクロマティックネス指数a* 、b* にもとづいて、極座標変換を行う次式より色相を表す(に対応する)H* abおよび彩度を表す(に対応する)C* abを計算し、先に求めた明度L* と共に出力する。
【0016】
【数4】
* ab=arcsin(b* /a*
* ab={(a*2 +(b*21/2
また、入力信号がCIEXYZ値を表すものである場合には、信号入力手段1は、その信号が表すXYZ三刺激値から[数3]の各式を用いてまず明度L* およびクロマティックネス指数a* 、b* を求め、さらに[数4]の各式を用いて色相を表す(に対応する)H* abおよび彩度を表す(に対応する)C* abを計算し、明度L* と共に出力する。
一方、入力信号がハードコピー装置などで扱われるYMCK信号である場合には、信号入力手段1はその信号より、LUT(ルックアップ・テーブル)を参照してL* 、H* ab、C* abを求める。LUT内にYMCK信号の値に一致するYMCK値がない場合には、その値に近い値によって得られるL* 、H* ab、C* ab値から、補間処理によってL* 、H* ab、C* ab値を求める。
【0017】
上記LUTは例えば、YMCKの値を10%きざみで変化させ、それらの値の組み合せで再現される色票を作成し、次にそれらを測色計を用いて測色して、YMCK値とL* 、H* ab、C* ab値とを対応づけることにより作成する。また、XYZ三刺激値を求めるLUTを同様にして作成することも可能であり、そのようなLUTを用いた場合には、得られたXYZ三刺激値から、[数3]、[数4]によってL* 、H* ab、C* ab値を求めることになる。
限界墨加刷量検出手段2は、信号入力手段1からの明度L* 、色相H* ab、彩度C* abにもとづいて、墨加刷量の最大値Kmaxと最小Kminとを求める。この限界墨加刷量検出手段2は最大墨加刷量検出手段21、最小墨加刷量検出手段22、ならびにデータベース23を備え、検出手段21、22はそれぞれデータベース23を参照して墨加刷量の最大値Kmaxおよび最小値Kminを求める。
【0018】
ここで、まず図2を参照して墨加刷可能範囲について説明する。
この図は、本実施例の色変換装置が出力する色信号によって画像を再現する再現系の色域を、ある色相面で切断して模式的に表したものである。
縦軸は明度Lを表し、上に行くほど明るく、下に行くほど暗くなる。横軸は彩度Cを表し、縦軸上の色は無彩色であり、縦軸から左右に遠ざかるほど彩度は高くなる。また、縦軸を境に左右それぞれは等色相面であり、左右の色相は補色の関係にある。
図中、実線5で囲まれた領域が、この再現系においてY、M、Cの3色のみで再現できる色域であり、一方、破線6で囲まれた領域が、墨加刷量k=1の墨加刷(100%の墨加刷)を行い、そしてY、M、Cの3色の組み合せにより再現できる色域である。
【0019】
従って、右下がりの斜線で示した領域Iの色は、1未満のある特定範囲の墨加刷量(Kmax<1.0)において再現できる色であり、右上がりの斜線で示した領域IIの色は、0を越えるある特定範囲の墨加刷量(Kmin>0.0)において再現できる色である。そして、これら2つの領域I、IIが重なった領域IIIの色は、墨加刷量が0でもあるいは1でも、あるいはその間の値(Kmin=0.0、Kmax=1.0)であっても再現できる色である。すなわち、この領域IIIの色は、K=0〜1の任意の墨加刷量で再現できる色となる。
このように、領域IIIの色を再現する場合には墨加刷量は限定されないが、領域I、IIの色を再現する場合には、墨加刷量はある範囲に限定される。すなわち、この再現系で画像を再現する場合には、再現系の仕様上、領域I、IIの色彩に対しては墨加刷量をある範囲に限定する必要がある。
【0020】
そこで、データベース23では、上記領域I、II内の色彩に対応する特定の組み合せの明度L* 、色相H* ab、彩度C* abに対しては、墨加刷量をある範囲に限定するため、墨加刷量の最大値Kmaxを1より小さく、一方、最小値Kminを0より大きくしている。その結果、再現系に対して過剰な墨加刷を要求するといったことを防止できる。また、肌色の再現では墨加刷量を抑えることにより画質が向上することが知られている。従って、このデータベース23では、肌色を表現するある範囲の色彩に対しても、墨加刷の範囲を制限するよう、墨加刷量kの最大値および最小値を適切に設定している。これにより良好な肌色を再現することが可能となる。なお、このような墨加刷量の制限は、肌色に限らず、どのような画像を再現するかに応じて、特定範囲の色彩に対して実施してもよい。
【0021】
最大墨加刷量検出手段21は、信号入力手段1から受け取った明度L* 、色相H* ab、彩度C* abをもとに、データベース23を検索し、墨加刷量の最大値Kmaxを取得して出力する。一方、最小墨加刷量検出手段22は、信号入力手段1から受け取った明度L* 、色相H* ab、彩度C* abをもとに、データベース23を検索し、墨加刷量の最小値Kminを取得して出力する。なおその際、信号入力手段1からの明度L* 、色相H* ab、彩度C* abに完全に一致する三属性に対して墨加刷量の最大値および最小値が格納されていない場合には、入力手段1からの三属性の値に近いものに対して格納されている墨加刷量の最大値および最小値より、補間処理を行って、墨加刷量の最大値Kmaxおよび最小値Kminを求める。
一方、墨加刷係数決定手段3は、信号入力手段1から与えられる明度L* より、次式によって係数ALを求める。
【0022】
【数5】
AL=t+sL*
ここでs、tは定数であり、s<0である。この式をグラフで表すと図3の直線40のようになる。このグラフの横軸は明度L* を表し、縦軸が係数ALを表している。このグラフからわかるように、係数ALは、明度L* が大きくなると、それにつれて直線的に小さくなっている。後述するように、色信号決定手段5は、係数ALに比例する墨加刷量を決定するので、このように係数ALを決めることによって、墨加刷量は明度L* が大きくなると、それにつれて直線的に少なくなる。従って、明度の高い画像では墨加刷量を抑え、良好な画像を再現できる。墨加刷係数決定手段3はまた、信号入力手段1から与えられる彩度C* abより、次式によって係数ACを求める。
【0023】
【数6】
AC=1−C* abu
ここでuは定数である。この式をグラフで表すと図4の曲線50のようになる。このグラフの横軸は彩度C* abを表し、縦軸が係数ACを表している。このグラフからわかるように、係数ACは、彩度C* abが大きくなると、最初は緩やかに、その後、急速に小さくなっている。後述するように、色信号決定手段5は、係数ACに比例する墨加刷量を決定するので、このように係数ACを決めることによって、墨加刷量は彩度C* abが大きくなると、最初は緩やかに、その後、急速に小さくなる。従って、彩度がある程度高い画像では墨加刷量を大きく抑制して、良好な画像を再現することができる。
そして、墨加刷係数決定手段3は次式のように係数ALと係数ACとを乗じ、墨加刷係数Aを求めて、出力する。
【0024】
【数7】
A=AL×AC
なお、[数5]、[数6]を用いる代りに、多項式や非線型関数を用いることも可能であり、さらには計算を行う代りにLUTを用いてもよく、明度に対する係数ALの関係および彩度に対する係数ACの関係をさまざまに設定して、より多様な墨加刷量の制御を行うことができる。また、色相による重みづけを加え、墨加刷係数Aを次のような関数で決めるようにしてもよく、
【0025】
【数8】
A=f(L* ,H* ab,C* ab)
さらには、次のようにしてもよい。
【0026】
【数9】
A=f(L* (H* ab),C* ab)
係数Aを色相の関数とした場合には、色相によって墨加刷量を制御でき、より精密な墨加刷量の調整が可能となる。
墨加刷量決定手段4は、限界墨加刷量検出手段2からの最大墨加刷量Kmaxおよび最小墨加刷量Kminと、墨加刷係数決定手段3からの墨加刷係数Aとを用いて、次式により墨加刷量Kを決定し、その値を出力する。
【0027】
【数10】
K=A(Kmax−Kmin)+Kmin
色信号決定手段5はデータベース51を備えており、墨加刷量決定手段4からの墨加刷量kと、信号入力手段1からの明度L* 、色相H* ab、彩度C* abを用いてデータベース51を検索し、YMC信号の値を求める。
ここでデータベース51について詳しく説明する。データベース51は、模式的に示すと図5のようなかたちで情報を保持している。すなわち、データベース51は、明度L* 、色相H* ab、彩度C* abのさまざまな値の組み合せに対応する多数のカードを備えている。各カードには、特定の明度、色相、彩度の組み合せに対する、墨加刷量kの値が、kminからkmaxの範囲で記載され、さらに、各墨加刷量kの値に対応してY、M、Cの各信号の値y、m、cが記載されている。
ここで、墨加刷量kがある範囲に限定されているのは、すでに説明したように限界墨加刷量検出手段2により各色彩に対して墨加刷量の範囲が限定され、従って、墨加刷量決定手段4が決定する墨加刷量kもその範囲内のものとなっているからである。そして、ある色彩に対応するカードに記載されいるkmaxおよびkminの値は、データベース23において同じ色彩に対応するkmaxおよびkminの値にそれぞれ一致している。
【0028】
従って、図5を参照して色信号決定手段5における処理を比喩的に説明すると次のようになる。
色信号決定手段51はまず、信号入力手段1からの明度L* 、色相H* ab、彩度C* abに対応するカードを見つける。次に、そのカード上で、墨加刷量決定手段4からの墨加刷量kの値に一致する墨加刷量kの値を見つけ、その値が記載されている行に示されているY、M、Cの各信号の値y、m、cを読み取る。そして、色信号決定手段5は読み取った値のY、M、Cの各信号を発生し、同時に、墨加刷量決定手段4からの墨加刷量kの値の墨加刷信号を発生し、これら4色Y、M、C、Kの信号を、色変換装置の最終結果として出力する。
なお、色信号決定手段5がデータベース51を検索する際、カード上に墨加刷量決定手段4からの墨加刷量kの値に一致する墨加刷量kの値が記載されていない場合には、カードに記載されている、墨加刷量決定手段4からの墨加刷量kの値に近い値に対応して記載されているy、m、cの値をもとに、補間処理を行ってy、m、cの値を求める。また、信号入力手段1からの明度L* 、色相H* ab、彩度C* abそのものに一致する値のカードがない場合には、近い値のL* 、H* ab、C* abのカードを見つけ、それらに記載されている値をもとに、同様の補間処理を行ってy、m、cの値を得る。
【0029】
以上、本発明による色変換装置の一例について説明したが、これはあくまでも一例であり、発明の趣旨に沿って、種々に変形することは可能である。例えば、信号入力手段1への入力信号は上述したもの以外にも、CIEALBやCIELUV、さらにY、u’、v’などを表すものであってもよく、そのような入力信号に対しても、信号入力手段1は、公知の変換式などを用いて明度L* 、色相H* ab、彩度C* abを求めるようにできる。また、入力信号から明度、色相、彩度を求める場合に、上述の例では、マスキング、数式による変換、LUTの参照を行ったが、それら以外にも、多項式を用いたり、あるいはニューラル・ネットワークを用いることも可能である。また、ここでは明度、色相、彩度としてL* 、H* ab、C* abを用いたが、これに限らず、例えば、L* 、H* uv、C* uv、あるいは、マンセル表色系のH,V,C(色相、明度、クロマ)を用いてもよい。
また、データベース51が保持する情報はデータベース23が保持する情報を含んでいるので、データベース51を色信号決定手段5と限界墨加刷量検出手段2とで共用する構成としてもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の色変換方法では、信号入力ステップで、色情報を含む信号を受け取り、受け取った信号にもとづいて明度、色相、彩度にそれぞれ対応する値を用意し、限界墨加刷量検出ステップではこれらの値にもとづいて、第1のデータベースを参照して墨加刷量の最小値と最大値とを求める。一方、係数決定ステップにおいては、信号入力ステップで用意した明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて、墨加刷係数を決定する。そして、墨加刷量決定ステップは、限界墨加刷量検出ステップで求めた墨加刷量の最大値と最小値との差に、係数決定ステップで決定した墨加刷係数を乗じて墨加刷量を決める。その後、色信号決定ステップで、信号入力ステップで用意した明度、色相、彩度を表す値と、墨加刷量決定ステップで決定した墨加刷量とに対応する少なくとも3色の色信号の値を、第2のデータベースを参照して求め、それらの値を表す信号と、墨加刷量の信号とを出力する。
【0031】
すなわち、本発明の色変換方法では、墨加刷量の上限および下限は、限界墨加刷量検出ステップで求めた墨加刷量の最大値と最小値とによって決まる。従って、過剰な墨加刷が行われたり、あるいは墨加刷が不足するといったことを回避できる。また、最終的な墨加刷量は、係数決定ステップで明度、色相、彩度から決定した墨加刷係数によって決めるので、これら三属性のそれぞれに応じた適切な墨加刷量が得られる。さらに、三属性をもとに墨加刷量を決めることから、目標色の明るさ、色相、鮮やかさに対する墨加刷効果の調整や変更を、人間の感覚にもとづいて容易かつ的確に行える。
その結果、本発明の色変換方法により、彩度の高い色や明るい色、あるいは肌色なども、目標色に忠実に、高画質で再現することが可能となる。さらに人手による、技量と経験に頼った調整が不要となるので、調整に熟練を要するという問題および再現性の問題も解決する。また、墨加刷効果の調整や変更も容易かつ的確に行えるようになる。
【0032】
また、本発明の色変換装置では、信号入力手段は、色情報を含む信号を受け取り、受け取った信号にもとづいて明度、色相、彩度にそれぞれ対応する値を出力し、限界墨加刷量検出手段ではこれらの値にもとづいて、第1のデータベースを参照して墨加刷量の最小値と最大値とを求める。一方、係数決定手段は、信号入力手段が出力した明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて、墨加刷係数を決定する。そして、墨加刷量決定手段は、限界墨加刷量検出手段が求めた墨加刷量の最大値と最小値との差に、係数決定手段が決定した墨加刷係数を乗じて墨加刷量を決める。その後、色信号決定手段は、信号入力手段が出力した明度、色相、彩度を表す値と、墨加刷量決定手段が決定した墨加刷量とに対応する少なくとも3色の色信号の値を、第2のデータベースを参照して求め、それらの値を表す信号と、墨加刷量の信号とを出力する。
【0033】
すなわち、本発明の色変換装置では、墨加刷量の上限および下限は、限界墨加刷量検出手段が求めた墨加刷量の最大値と最小値とによって決まる。従って、過剰な墨加刷が行われたり、あるいは墨加刷が不足するといったことを回避できる。また、最終的な墨加刷量は、係数決定手段が明度、色相、彩度から決定した墨加刷係数によって決めるので、これら三属性のそれぞれに応じた適切な墨加刷量が得られる。さらに、三属性をもとに墨加刷量を決めることから、目標色の明るさ、色相、鮮やかさに対する墨加刷効果の調整や変更を、人間の感覚にもとづいて容易かつ的確に行える。
その結果、本発明の色変換装置により、彩度の高い色や明るい色、あるいは肌色なども、目標色に忠実に、高画質で再現することが可能となる。さらに人手による、技量と経験に頼った調整が不要となるので、調整に熟練を要するという問題および再現性の問題も解決する。また、墨加刷効果の調整や変更も容易かつ的確に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色変換装置の一例であり、かつ本発明の色変換方法を実施する色変換装置の一例を示すブロック図である。
【図2】図1の色変換装置の出力信号によって画像を再現する再現系の色域を示す模式色度図である。
【図3】墨加刷係数を決める係数ALと明度L* との関係を示すグラフである。
【図4】墨加刷係数を決める係数ACと彩度C* abとの関係を示すグラフである。
【図5】色信号決定手段が利用するデータベースの内容を示す模式図である。
【符号の説明】
1 信号入力手段
2 限界墨加刷量検出手段
3 墨加刷係数決定手段
4 墨加刷量決定手段
5 色信号決定手段
21 最大墨加刷量検出手段
22 最小墨加刷量検出手段
23、51 データベース

Claims (14)

  1. 色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換方法において、
    前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を用意する信号入力ステップと、
    明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出ステップと、
    墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定ステップと、
    前記限界墨加刷量検出ステップで求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定ステップで決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定ステップと、
    明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定ステップで決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定ステップとを備え、
    前記係数決定ステップでは、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する、
    ことを特徴とする色変換方法。
  2. 色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換方法において、
    前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を用意する信号入力ステップと、
    明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出ステップと、
    墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定ステップと、
    前記限界墨加刷量検出ステップで求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定ステップで決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定ステップと、
    明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定ステップで決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定ステップとを備え、
    前記係数決定ステップでは、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する、
    ことを特徴とする色変換方法。
  3. 色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換方法において、
    前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を用意する信号入力ステップと、
    明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出ステップと、
    墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定ステップと、
    前記限界墨加刷量検出ステップで求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定ステップで決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定ステップと、
    明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力ステップで用意した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定ステップで決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定ステップとを備え、
    前記係数決定ステップでは、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、且つ、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する、
    ことを特徴とする色変換方法。
  4. 前記係数決定ステップでは、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが直線的に小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する請求項1又は3記載の方法。
  5. 前記係数決定ステップでは、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが最初は穏やかに、後に急速に小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する請求項2又は3記載の方法。
  6. 前記信号入力ステップでは、前記入力信号が表す値を明度、色相、彩度に対応する値とするか、またはマスキング、多項式による計算、ルックアップ・テーブルの参照、ニューラル・ネットワークの中の少なくとも1つによって、前記入力信号から明度、色相、彩度にそれぞれ対応する値を求める請求項1乃至5の何れか1項記載の方法。
  7. 前記第1および第2のデータベースは、明度、色相、彩度の値に対応する、最小値Kminおよび最大値Kmaxを含む墨加刷量を保持し、さらに墨加刷量に対応する前記少なくとも3色の色信号の値を保持する同一のデータベースである請求項1乃至6の何れか1項記載の方法。
  8. 色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換装置において、
    前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を出力する信号入力手段と、
    明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出手段と、
    墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定手段と、
    前記限界墨加刷量検出手段が求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定手段が決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定手段と、
    明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定手段が決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定手段とを備え、
    前記係数決定手段は、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する、
    ことを特徴とする色変換装置。
  9. 色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換装置において、
    前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を出力する信号入力手段と、
    明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出手段と、
    墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定手段と、
    前記限界墨加刷量検出手段が求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定手段が決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定手段と、
    明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定手段が決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定手段とを備え、
    前記係数決定手段は、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する、
    ことを特徴とする色変換装置。
  10. 色彩に関する情報を含む入力信号から、画像再現系が必要とする、黒色を含む少なくとも4色の色信号を得る色変換装置において、
    前記入力信号を受け取り、その信号にもとづいて明度、色相、彩度に対応する値を出力する信号入力手段と、
    明度、色相、彩度の値に対応する墨加刷量の最小値と最大値とを保持する第1のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値に対応する色彩を前記画像再現系で再現する上で墨加刷量Kが取り得る値の下限値及び上限値である墨加刷量の最小値Kminと最大値Kmaxとを求める限界墨加刷量検出手段と、
    墨加刷量Kを前記最小値Kminと前記最大値Kmaxとの間の特定の値に定めるための墨加刷係数Aを、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度の値の中の少なくとも1つにもとづいて決定する係数決定手段と、
    前記限界墨加刷量検出手段が求めた前記墨加刷量の最大値Kmax及び最小値Kminと、前記係数決定手段が決定した前記墨加刷係数Aとにもとづいて、K=A(Kmax−Kmin)+Kminの式に従って墨加刷量を決める墨加刷量決定手段と、
    明度、色相、彩度の値ならびに墨加刷量に対応する、前記4色から前記黒色を除いた少なくとも3色の色信号の値を保持する第2のデータベースを参照して、前記信号入力手段が出力した前記明度、色相、彩度を表す値と、前記墨加刷量決定手段が決定した前記墨加刷量とに対応する前記少なくとも3色の色信号の値を求め、それらの値を表す信号と、前記墨加刷量の信号とを出力する色信号決定手段とを備え、
    前記係数決定手段は、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、且つ、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する、
    ことを特徴とする色変換装置。
  11. 前記係数決定手段は、前記明度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが直線的に小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する請求項8又は10記載の装置。
  12. 前記係数決定手段は、前記彩度が大きくなると、前記墨加刷係数Aが最初は穏やかに、後に急速に小さくなるように、前記墨加刷係数を決定する請求項9又は10記載の装置。
  13. 前記信号入力手段は、前記入力信号が表す値を明度、色相、彩度に対応する値とするか、またはマスキング、多項式による計算、ルックアップ・テーブルの参照、ニューラル・ネットワークの中の少なくとも1つによって、前記入力信号から明度、色相、彩度にそれぞれ対応する値を求める請求項8乃至12の何れか1項記載の装置。
  14. 前記第1および第2のデータベースは、明度、色相、彩度の値に対応する、最小値Kminおよび最大値Kmaxを含む墨加刷量を保持し、さらに墨加刷量に対応する前記少なくとも3色の色信号の値を保持する同一のデータベースである請求項8乃至13の何れか1項記載の装置。
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