JP7378702B2 - 画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム - Google Patents

画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成制御装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムに関し、特に、色変換処理に関する。
画像形成装置は、一般に複数の有彩色の色材を含む複数の色材(たとえばCMYK色材)を使用して画像を再現するために出力プロファイルを使用して色変換を行う。出力プロファイルは、画像形成装置において色材の減法混色で再現可能な色空間を規定している。減法混色で再現可能な出力色空間は、一般に加法混色で再現可能な入力色空間よりも狭いので、画像形成装置で再現可能な色空間に圧縮するためのガマットマッピングと呼ばれる技術が採用されている。通例では、ガマットマッピングは、人間の視覚感度において色差が均等となるように設計されているLch色空間で色相や輝度を保存しつつ幾何学的なルールに基づいて彩度を圧縮する。ガマットマッピングの方法としては、たとえば特許文献1は、均等色空間上の各格子点に、その色値が移動すべき方向を表すベクトルを割り当て、そのベクトルに基づいて入力色値に対する移動の方向を求めて、入力色値を出力装置の色再現域にマッピングする技術を提案している。これにより、特許文献1は、複雑なルール設定を行うことなく、より精密な制御が可能なガマットマッピングを実現できるとしている。
特開2012-244423号公報
しかし、従来のガマットマッピングは、色相や輝度を保存しつつ入力色空間に対する出力色空間の視覚における絶対的な色の忠実性に着目して行われ、被写体の粒状感やざらざら感といった質感の再現については十分な検討が行われていなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、被写体の質感の再現性を向上させるための技術を提供することを目的とする。
本発明は、複数の有彩色の色材を含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるために画像形成装置を制御する画像形成制御装置を提供する。前記画像形成制御装置は、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための標準カラーテーブルと、前記標準カラーテーブルが含む複数の格子を調整し、前記複数の格子の輝度の分布の粗密の偏りの大きさを低減させることによって、画像に含まれる被写体の質感の再現性を向上させた質感優先カラーテーブルとを生成するテーブル生成部と、前記標準カラーテーブルと前記質感優先カラーテーブルとを含む複数のカラーテーブルのうちのいずれか1つの選択を受け付ける操作表示部と、前記操作表示部を介して選択されたカラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部とを備える。
本発明は、複数の有彩色の色材を含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるために画像形成装置を制御する画像形成制御方法を提供する。前記画像形成制御方法は、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための標準カラーテーブルと、前記標準カラーテーブルが含む複数の格子を調整し、前記複数の格子の輝度の分布の粗密の偏りの大きさを低減させることによって、画像に含まれる被写体の質感の再現性を向上させた質感優先カラーテーブルとを生成するテーブル生成工程と、前記標準カラーテーブルと前記質感優先カラーテーブルとを含む複数のカラーテーブルのうちのいずれか1つの選択を受け付ける操作表示工程と、前記操作表示部を介して選択されたカラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御工程とを備える。
本発明は、複数の有彩色の色材を含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるために画像形成装置を制御する画像形成制御装置を制御するための画像形成制御プログラムを提供する。前記画像形成制御プログラムは、入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための標準カラーテーブルと、前記標準カラーテーブルが含む複数の格子を調整し、前記複数の格子の輝度の分布の粗密の偏りの大きさを低減させることによって、画像に含まれる被写体の質感の再現性を向上させた質感優先カラーテーブルとを生成するテーブル生成部、前記標準カラーテーブルと前記質感優先カラーテーブルとを含む複数のカラーテーブルのうちのいずれか1つの選択を受け付ける操作表示部及び、前記操作表示部を介して選択されたカラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部として前記画像形成制御装置を機能させる。
本発明によれば、被写体の質感の再現性を向上させるための技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の全体構成を示す概略構成図である。 一実施形態に係る入力色空間の内容を示す説明図である。 一実施形態に係るカラーテーブル生成処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係るガマットマッピングで使用されるLch色空間を示す説明図である。 一実施形態に係る粒状性再現用調整処理の内容を示すフローチャートである。 一実施形態に係る彩度調整処理の内容を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム10の全体構成を示す概略構成図である。画像形成システム10は、画像形成装置100と、パーソナルコンピュータ200と、これらを接続するローカルエリアネットワーク(単にLANとも呼ばれる。)500とを備えている。
画像形成装置100は、制御部110と、画像形成部120と、操作表示部130と、記憶部140と、通信インターフェース部(通信I/Fとも呼ばれる。)150と、画像読取部160とを備えている。操作表示部130は、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力(単にユーザー入力とも呼ばれる。)を受け付ける。画像形成装置100は、操作表示部130を介して標準モードと質感優先モードとを含む複数の画像形成モードうちのいずれか1つの選択を受け付けることができる。
画像読取部160は、原稿から画像を読み取ってRGB画像データである画像データIDを生成し、画像形成部120に送信する。RGB画像データは、デバイス依存(画像読取部160に依存)の画像データである。制御部110は、テーブル選択部111と、テーブル生成部112とを有している。テーブル選択部111及びテーブル生成部112の機能については後述する。
画像読取部160は、入力プロファイルで定義された特性を有している。入力プロファイルを使用すれば、デバイス依存のRGB画像データである画像データIDをLch色空間(又はLab色空間)の画像データであるLch画像データに変換することができる。これにより、画像形成装置100は、Lch色空間を経由して、たとえばsRGB画像データ等に変換してスキャンデータとして出力することができる。
画像形成部120は、出力プロファイルで定義された特性を有している。出力プロファイルを使用すれば、Lch画像データをCMYK色空間の画像データであるCMYK画像データに変換することができる。画像形成部120の特性は、シミュレーションプロファイルでシミュレートすることができる。シミュレーションプロファイルを使用すれば、CMYK画像データをLch画像データに変換することができる。入力プロファイル、出力プロファイル及びシミュレーションプロファイルは、ルックアップテーブル(LUT)141,142として構成されている。CMYK画像データは、複数の色材(たとえばCMYK)の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データである。
画像形成装置100は、入力プロファイルと出力プロファイルとを組み合わせたデバイスリンクプロファイルを有している。デバイスリンクプロファイルは、複写処理において、色変換処理の負担を軽減させて印刷速度を向上させることができる。なお、出力プロファイルとシミュレーションプロファイルは、不可逆の関係にある。すなわち、出力プロファイルを使用してLch画像データをCMYK画像データに変換し、シミュレーションプロファイルを使用してそのCMYK画像データをLch画像データに変換すると、画像形成部120の特性に起因して変換前後のLch画像データ間において色差が発生する。
画像形成部120は、複写時にはデバイスリンクプロファイルを使用してRGB画像データを変換してCMYK画像データを生成する。CMYK画像データは、画像形成部120で利用可能なCMYKの色材で画像を再現するためのデバイス依存(画像形成部120に依存)の画像データである。画像形成部120は、CMYK画像データに対してRIP処理を実行してビットマップデータであるドットデータを生成する。ドットデータは、CMYKのインクで形成されるドットの形成状態を表すデータである。なお、色材は、CMYKに限定されず、他の複数の色材(たとえばCMYKlclmやCMYK+Orange+Green等)でもよい。
画像形成部120は、ドットデータに基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出する。この例では、パーソナルコンピュータ200から受信した印刷ジョブ(画像形成ジョブとも呼ばれる。)に基づいて印刷媒体(図示せず)に画像を形成して排出するものとする。ドットデータは、印刷媒体上のドットの形成状態を表すビットマップデータである。印刷媒体は、画像形成媒体とも呼ばれる。
パーソナルコンピュータ200は、制御部210と、操作表示部230と、記憶部240とを備えている。操作表示部230は、モニタープロファイルで定義される特性を有し、タッチパネルとして機能するディスプレイ(図示せず)や各種ボタンやスイッチ(図示せず)からユーザーの操作入力(単にユーザー入力とも呼ばれる。)を受け付ける。
制御部110及び210は、RAMやROM等の主記憶手段、及びMPU(Micro Processing Unit)やCPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備えている。また、制御部110及び210は、各種I/O、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、バス、その他ハードウェア等のインターフェースに関連するコントローラ機能を備え、それぞれ画像形成装置100及びパーソナルコンピュータ200の全体を制御する。
記憶部140,240は、非一時的な記録媒体であるハードディスクドライブやフラッシュメモリー等からなる記憶装置で、制御部110等が実行する画像形成制御プログラムやデータを記憶する。記憶部140は、標準カラーテーブル141と、粒状性優先カラーテーブル142とを格納している。標準カラーテーブル141は、操作表示部130で標準モードが選択されたときにテーブル選択部111で選択されるカラーテーブル(入力プロファイル、出力プロファイル及びシミュレーションプロファイル)である。粒状性優先カラーテーブル142は、操作表示部130で質感優先モードが選択されたときにテーブル選択部111で選択されるカラーテーブル(入力プロファイル、出力プロファイル及びシミュレーションプロファイル)である。
記憶部240は、操作表示部230のディスプレイ用のICCプロファイル(モニタープロファイル:図示略)と、画像形成装置100の出力プロファイル及びシミュレーションプロファイル(ルックアップテーブル(LUT)241,242)とを格納している。ルックアップテーブル(LUT)241,242は、標準カラーテーブル241と、粒状性優先カラーテーブル142とを含んでいる。この例では、ルックアップテーブル(LUT)241,242は、モニタープロファイルを除いて、それぞれルックアップテーブル(LUT)141,142と同一のデータである。
図2は、一実施形態に係る入力色空間CS1の内容を示す説明図である。図2(a)は、入力色空間として立方的に記述されたRGB色空間を示している。図2(b)は、立方的に記述されたRGB色空間を明度軸のW(白)からK(黒)の方向に見た図である。明度軸は、明度のみの無彩色を表しているのでグレー軸とも呼ばれる。
入力色空間CS1は、図2(a)に示されるように、頂点K(黒)から頂点R(赤)まで延びている辺であるR軸と、頂点K(黒)から頂点G(緑)まで延びている辺であるG軸と、頂点K(黒)から頂点B(青)まで延びている辺であるB軸とを有している。入力色空間CS1には、RGBの各軸において0乃至255の256階調のRGBデータが格納されている。
入力色空間CS1には、図2(b)に示されるように、R(赤)、Y(黄)、G(緑)、C(シアン)、B(青)、M(マゼンタ)の各色相面を含む48個の等色相面のピーク(Peak値)と、その間の色相とが色相角で格納されることになる。入力色空間CS1には、図2(b)の中心点(明度軸に対応)からPeak値(彩度最大値)まで半径方向への距離に応じた彩度を有する色が格納されることになる。
図3は、一実施形態に係るカラーテーブル生成処理の内容を示すフローチャートである。カラーテーブル生成処理は、ガマットマッピングを実行し、画像形成装置100の入力プロファイル、出力プロファイル及びシミュレーションプロファイルとしてのルックアップテーブル(LUT)141,142及びルックアップテーブル(LUT)241,242を生成する処理である。この例では、画像形成装置100は、ルックアップテーブル(LUT)141,142を生成し、パーソナルコンピュータ200に送信する。パーソナルコンピュータ200は、ルックアップテーブル(LUT)141,142をルックアップテーブル(LUT)241,242として格納する。
ステップS100では、制御部110のテーブル生成部112は、標準カラーテーブル(標準プロファイルとも呼ばれる。)生成処理を実行する。標準カラーテーブル生成処理では、テーブル生成部112は、Lch色空間で輝度、色相及び彩度を保存しつつ幾何学的なルールに基づいて、公知の方法で彩度を圧縮することによってRGB色空間(入力画像データの色空間)からLch色空間への色変換、すなわち、RGB画像データをLch画像データに変換する入力プロファイルを生成することができる。この入力プロファイルは、標準カラーテーブル141の一部を構成する。
ステップS200では、テーブル生成部112は、CMYK色空間(又はCMY色空間)で輝度、色相及び彩度を保存しつつ幾何学的なルールに基づいて、公知の方法で彩度を圧縮することによってLch色空間からCMYK色空間(出力画像データの色空間)への色変換、すなわち、Lch画像データをCMYK画像データに変換する標準カラーテーブル(出力プロファイル)を生成することができる。この出力プロファイルは、標準カラーテーブル141の一部を構成する。
図4は、一実施形態に係るガマットマッピングで使用されるLch色空間を示す説明図である。図4は、Lch色空間における色相と彩度とを極座標で示している。輝度値Lの計算式は、Lch色空間やLab色空間の輝度値Lの計算式と同一である。この例では、出力色空間CS2は、Lch色空間において、一例として色相を48個の色相面で量子化し、Rの色相面から色相角0度、7.5度、15度、22.5度~352.5度の色相面で規定されるものとする。出力色空間CS2は、CMYKの色材を使用して減法混色で再現可能な色空間である。この例では、CMYK色空間は、N個(Nは自然数)の格子点を有するものとする。
ステップS300では、テーブル生成部112は、CMYK色空間において輝度値設定処理を実行する。この例では、テーブル生成部112は、格子点間の輝度値が等間隔となるようにN個の格子点を設定する。
ステップS400では、テーブル生成部112は、粒状性再現用調整処理の初期状態(N=1)を設定する。初期状態(N=1)は、出力色空間CS2の輝度軸の最小値Mmin(ベタのブラック)の格子が選択されている状態である。
図5は、一実施形態に係る粒状性再現用調整処理(ステップS500)の内容を示すフローチャートである。図6は、一実施形態に係る粒状性再現用調整処理の内容を示す説明図である。図6は、一例としてY色相面における粒状性再現用調整処理の内容を示している。図6(a)は、輝度軸上に全ての格子点を仮想的に移動した場合におけるN個の格子点の分布(この例では等間隔)を示している。現実には、N個の格子点(Lmin(L1)乃至Lmax(LN))は、CMYK色空間において様々な色相や彩度で存在する。
ステップS510では、テーブル生成部112は、格子点選択処理を実行する。格子点選択処理では、テーブル生成部112は、最初に初期値(N=1)に基づいて格子点Lmin(L1)を選択する。以下では、N=5及びN=7の格子点(L5,L7)を例にして説明する。
ステップS520では、テーブル生成部112は、近傍格子点探索処理を実行する。この例では、テーブル生成部112は、N個の格子点の中で格子点L5の輝度値に輝度値が最も近い近傍格子点G5aを探索したものとする。
ステップS530では、テーブル生成部112は、階調値調整処理を実行する。階調値調整処理では、テーブル生成部112は、色相と彩度とを維持しつつ、近傍格子点G5aの輝度値が格子点L5の輝度値となるように、出力プロファイルにおける近傍格子点G5aのCMYKの各階調値とLchの各階調値とを調整する。これにより、テーブル生成部112は、粒状性優先カラーテーブル142(Lch→CMYK)用の格子点G5を取得することができる。
ステップS540では、テーブル生成部112は、格子点G5のLch値に基づき、画像形成部120によってCMYKの色材を使用して再現可能な色域GMp(印刷ガマット)の範囲内であるか否かを判断する。テーブル生成部112は、取得した格子点の色が色域GMpの範囲内でない場合には、処理をステップS550に進め、取得した格子点の色が色域GMpの範囲内である場合には、処理をステップS560に進める。この例では、格子点G5は、色域GMpの範囲内なので、テーブル生成部112は、処理をステップS560に進める。
ステップS560では、テーブル生成部112は、格子データ設定処理を実行する。格子データ設定処理では、テーブル生成部112は、格子点G5のデータに基づいて、色変換テーブル(RGB→Lch)用のデータやモニタープロファイルも併せて生成し、粒状性優先カラーテーブル142(RGB→Lch、Lch→CMYK及びRGB→CMYK)用のデータの一部とする。なお、テーブル生成部112は、操作表示部230で再現可能な色域GMd(ディスプレイガマット)の範囲内であるか否かを判断し、モニタープロファイルについても同様の処理を実行するようにしてもよい。
ステップS570では、テーブル生成部112は、次の格子点の選択のための演算処理(N=N+1)を実行する。テーブル生成部112は、次の格子点L6を選択して格子点L5と同様の処理を実行する(ステップS510乃至ステップS560)。
次に、テーブル生成部112は、図6(b)のウィンドウWに示されるように、格子点L7を選択して近傍格子点G7aを探索する(ステップS510及びS520)。テーブル生成部112は、階調値調整処理を実行し、すなわち、図6(b)の拡大ウィンドウEWに示されるように、近傍格子点G7aを輝度調整量Laだけ調整して格子点G7を取得する(ステップS530)。これにより、近傍格子点G7aは、色域GMp(ガマット)の範囲外の格子点G7に調整され、処理がステップS550に進められる(ステップS540)。
ステップS550では、テーブル生成部112は、彩度調整処理を実行する。彩度調整処理では、テーブル生成部112は、近傍格子点G7を彩度調整量Caだけ調整して格子点G7cを取得する。これにより、近傍格子点G7は、色域GMp(ガマット)の範囲内の格子点G7cに調整されることになる。
このような粒状性再現用調整処理(ステップS500)は、テーブル生成部112によって、最後の格子点(Lmax(N=N))まで実行され(ステップS580)、最後の格子点(Lmax)についての処理が完了すると、処理がステップS600(図3参照)に戻される。このように、テーブル生成部112は、複数の格子の輝度値に基づいて順に(昇順又は降順)で輝度値を調整する。
ステップS600では、テーブル生成部112は、粒状性優先カラーテーブル142(RGB→Lch、Lch→CMYK及びRGB→CMYK)を画像形成装置100の記憶部140に格納する。テーブル生成部112は、さらに、粒状性優先カラーテーブル142に対してモニタープロファイルを含むカラーテーブルをプリンタドライバの一部とし、粒状性優先カラーテーブル242がパーソナルコンピュータ200にインストールされるように設定する。
このように、一実施形態に係る画像形成システム10は、格子点の輝度値の分布を一様に分散させることができる。本願発明者は、被写体の粒状感やざらざら感といった質感の再現性と画像のエントロピーの関係を調査し、ガマットマッピングにおける画像のエントロピーの過度の低下が質感に関する情報の喪失につながることを見いだした。本願発明者は、このような知見に基づいて、画像形成システム10は、格子点の輝度値の分布を一様に分散させることによって、ガマットマッピングにおける出力色空間CS2のエントロピーの過度の低下を抑止する方法を新規に創作した。
変形例:本発明は、上記実施形態だけでなく、以下のような変形例でも実施することができる。
変形例1:上記実施形態では、テーブル生成部112は、色空間内の格子点間隔を輝度値において等間隔とするように構成されているが、必ずしも等間隔とする必要は無い。テーブル生成部112は、たとえば隣接する格子点の間隔が予め設定されている閾値以下となった場合に、その間隔を広げるように構成されていてもよし、複数の格子の輝度値が同一である場合に、輝度値が同一の複数の格子のうちの少なくとも1つの輝度値を調整して相違する輝度値とするようにしてもよい。
このように、本願発明は、格子点の分布の粗密の偏りを緩和(低減)してエントロピーを増加させて、質感の再現性を向上させるものであればよい。粒状性優先カラーテーブルは、質感優先カラーテーブルとも呼ばれる。粒状性の再現性は、たとえばRMS粒状度やウィーナースペクトルを使用して評価することができる。
変形例2:上記実施形態では、画像形成装置100が出力プロファイル及びシミュレーションプロファイル(ルックアップテーブル(LUT)241,242)を生成しているが、画像形成制御装置として機能するパーソナルコンピュータ200が生成してもよい。出力プロファイル及びシミュレーションプロファイルは、パーソナルコンピュータ200で使用しても良いし、画像形成装置に提供して画像形成装置側で使用してもよい。この例では、制御部210は、画像形成制御部、テーブル選択部及びテーブル生成部として機能する。
変形例3:上記実施形態では、CMYKのインクが使用されているが、CMYKに限定されず、他の複数の色材(たとえばCMYKlclmやCMYK+Orange+Green等)や特色(スポットカラーや特練色)を含んでいてもよい。本発明は、複数の有彩色の色材と黒の色材とを含む複数の色材を使用する印刷に適用可能である。
変形例4:上記実施形態では、パーソナルコンピュータから印刷ジョブを受信して印刷する構成が例示されているが、本発明は、複写処理にも適用可能である。
10 画像形成システム
100 画像形成装置
110,210 制御部
111 テーブル選択部
112 テーブル生成部
120 画像形成部
130 操作表示部
140,240 記憶部
150 通信インターフェース部
160 画像読取部
200 パーソナルコンピュータ
210 制御部
230 操作表示部
500 ローカルエリアネットワーク

Claims (8)

  1. 複数の有彩色の色材を含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるために画像形成装置を制御する画像形成制御装置であって、
    入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための標準カラーテーブルと、前記標準カラーテーブルが含む複数の格子を調整し、前記複数の格子の輝度の分布の粗密の偏りの大きさを低減させることによって、画像に含まれる被写体の質感の再現性を向上させた質感優先カラーテーブルとを生成するテーブル生成部と、
    前記標準カラーテーブルと前記質感優先カラーテーブルとを含む複数のカラーテーブルのうちのいずれか1つの選択を受け付ける操作表示部と、
    前記操作表示部を介して選択されたカラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部と、
    を備える画像形成制御装置。
  2. 請求項1記載の画像形成制御装置であって、
    前記テーブル生成部は、前記複数の格子の輝度値に基づく順に、前記複数の格子の色相と彩度の値を維持しつつ前記複数の格子の輝度値を調整することによって前記質感優先カラーテーブルとを生成する画像形成制御装置。
  3. 請求項2記載の画像形成制御装置であって、
    前記テーブル生成部は、前記複数の格子の輝度値の間隔が等間隔となるように、前記複数の格子の色相と彩度の値を維持しつつ前記複数の格子の輝度値を調整することによって前記質感優先カラーテーブルとを生成する画像形成制御装置。
  4. 請求項2記載の画像形成制御装置であって、
    前記テーブル生成部は、前記複数の格子のうち輝度値が同一の格子が存在する場合に、前記輝度値が同一の格子のうちの少なくとも1つの輝度値を調整して相違する輝度値とすることによって前記質感優先カラーテーブルを生成する画像形成制御装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像形成制御装置であって、
    前記テーブル生成部は、前記調整の格子の色が前記色材階調データによって再現可能な色域の範囲内であるか否かを判断し、前記色域の範囲内でないとの判断に応じて彩度を小さくして前記色域の範囲内とする画像形成制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成制御装置であって、
    前記質感は、RMS粒状度又はウィーナースペクトルによって示される粒状性である画像形成制御装置。
  7. 複数の有彩色の色材を含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるために画像形成装置を制御する画像形成制御方法であって、
    入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための標準カラーテーブルと、前記標準カラーテーブルが含む複数の格子を調整し、前記複数の格子の輝度の分布の粗密の偏りの大きさを低減させることによって、画像に含まれる被写体の質感の再現性を向上させた質感優先カラーテーブルとを生成するテーブル生成工程と、
    前記標準カラーテーブルと前記質感優先カラーテーブルとを含む複数のカラーテーブルのうちのいずれか1つの選択を受け付ける操作表示工程と、
    前記操作表示工程を介して選択されたカラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御工程と、
    を備える画像形成制御方法。
  8. 複数の有彩色の色材を含む複数の色材を使用し、画像形成媒体上に画像形成を実行させるために画像形成装置を制御する画像形成制御装置を制御するための画像形成制御プログラムであって、
    入力画像データを前記複数の色材の各濃度を表す色材階調値を有する色材階調データに色変換するための標準カラーテーブルと、前記標準カラーテーブルが含む複数の格子を調整し、前記複数の格子の輝度の分布の粗密の偏りの大きさを低減させることによって、画像に含まれる被写体の質感の再現性を向上させた質感優先カラーテーブルとを生成するテーブル生成部、
    前記標準カラーテーブルと前記質感優先カラーテーブルとを含む複数のカラーテーブルのうちのいずれか1つの選択を受け付ける操作表示部及び、
    前記操作表示部を介して選択されたカラーテーブルを使用して前記色変換を実行し、前記色材階調データに基づいて画像形成媒体上に画像形成を実行させるための画像形成ジョブを生成する画像形成制御部として前記画像形成制御装置を機能させる画像形成制御プログラム。

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