JP2010231995A - 放電灯点灯装置、灯具、及び車両 - Google Patents

放電灯点灯装置、灯具、及び車両 Download PDF

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Abstract

【課題】始動回路のインダクタンス値が小さく、且つ、ランプ電流が反転前の極性からゼロに達するまでの時間がDC−DC変換回路のスイッチング周期に近くても、必要な再点弧電圧を確保することができる放電灯点灯装置を提供する。
【解決手段】PWM信号発生回路16を開ループで制御するPWMオン信号制御回路17を備え、インバータ回路12の極性反転時に、オン幅が増大したPWM信号でDC−DC変換回路11のスイッチング素子Q0を駆動し、最初のPWM信号のオフ時に同期してインバータ回路12の極性を反転させ、始動回路13のインダクタンス成分Lpからエネルギーを回生して、DC−DC変換回路11の出力電力を増大させる。これに伴って、インバータ回路12の出力電圧Voが一時的に上昇する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放電灯を点灯させるための放電灯点灯装置、放電灯点灯装置によって点灯する灯具、及び灯具を搭載した車両に関する。
従来から、直流電力を入力して交流電力に変換し、HIDランプ(High-intensity discharge lamp:高輝度放電灯)等の高輝度放電灯を点灯させる放電灯点灯装置があった。図8に示す従来の放電灯点灯装置90では、電源PSの直流電圧を直流電力変換回路であるDC−DC変換回路91により直流電力に変換し、インバータ回路92で低周波の交番電力に変換して、その出力を、始動回路93を介して放電灯Laに供給する。
DC−DC変換回路91は、フライバックコンバータ方式であり、負荷である放電灯Laへ供給する直流電力は、トランスTの一次巻線に直列に接続されたスイッチング素子Q0を駆動するPWM信号(Pulse Width Modulation:パルス幅変調信号)を調整することで制御している。
インバータ回路92は、スイッチング素子Q1〜Q4から構成されるフルブリッジ構成であり、それぞれ対になるスイッチング素子Q1、Q4と、Q2、Q3を交互にオン/オフさせることで、DC−DC変換回路91から送られる直流電力を矩形波の交番電力に変換する。
始動回路93は、パルストランスPTの一次側に設けられたパルス駆動回路931から始動時パルス電流を供給することで、コイルの巻数比に応じて二次側に生じた高電圧を放電灯Laに印加し、放電を開始させる。
このように構成された放電灯点灯装置90において、インバータ回路92から放電灯Laに矩形波の低周波交番電力を供給するのは、音響共鳴現象を回避すると共に、電極磨耗やカタホレシス現象を抑制するためであるが、交番電力の極性反転時にランプ電流がゼロ点を通過するので、ランプ電流の極性が反転する一瞬、放電が止まることになる。
ランプ電流がゼロから反転して逆方向に電流が流れ始めるには、一般に再点弧電圧と呼ばれる所定の高電圧を放電灯Laに印加することが必要となる。
図9に示すように、インバータ回路92の出力電圧Voが反転すると、それに応じてランプ電流Ilaも反転を開始する。このランプ電流Ilaは、始動回路83のパルストランスPTに二次側インダクタンスLpがあるため、電圧Voほど急峻には変化することができず、所定の傾きdIla/dtを有して反転する。
再点弧電圧は、極性反転時におけるランプ電流Ilaの傾きdIla/dtが小さいほど大きくなり、必要な再点弧電圧がインバータ回路92から供給されないと、図10に示すように、ランプ電流Ilaがゼロ、或いは通常より低い電流を維持する時間Tzwが生じ、ノイズが発生したり、放電灯Laの寿命に悪影響を及ぼすことがある。また、時間Tzwがもっと長くなると、ちらつきや立ちち消えを惹起する。
再点弧電圧を低減し、ランプ電流Ilaの極性反転時におけるゼロ電流期間Tzwを抑制するには、始動回路93の直列インダクタンスLpを低減することで極性反転時における傾きdIla/dtを大きくすればよいが、始動性能の点から直列インダクタンスLpの低減には限界がある。
このため、図8に示す従来の放電灯点灯装置90では、以下に述べる方法で、反転時におけるDC−DC変換回路91の出力を増大させ、インバータ回路92の出力電圧Voを上昇させることで、必要とする再点弧電圧を確保している。
放電灯点灯装置90は、インバータ回路92のそれぞれ対になるスイッチング素子Q1、Q4と、Q2、Q3を交互にオン/オフする際に、スイッチング素子Q1、Q2、及びQ3、Q4が同時にオン状態となって回路が短絡状態にならないよう、全てのスイッチング素子Q1〜Q4をオフにするデッドタイムTdを設定し、このためにインバータ駆動信号発生回路94の中にデッドタイム付加回路941を備えている。
一方、デッドタイムTdの期間、PWM信号発生回路96には、出力フィードバック制御回路95の誤差増幅器953から出力されるPWM指令信号ではなく、通常の出力より大きな出力が得られる所定の指令信号981を供給することで、図11に示すように、DC−DC変換回路91の出力電圧V2を増大させている。
これにより、反転開始直後におけるインバータ回路92の出力電圧Voが増大し、必要な再点弧電圧を確保するとともに、出力電圧Voの上昇によってランプ電流Ilaの反転時における傾きdIla/dtを大きくすることができる(例えば、特許文献1参照)。
この方法では、極性が反転する場合、ランプ電流Ilaが反転前の極性からゼロに達するまでの時間Ttが短くなる。しかしながら、DC−DC変換回路91はスイッチング作用で電力変換するため、PWM条件を変えても直ちに出力が増加することはない。特に、フライバックコンバータや昇降圧チョッパ等、スイッチング素子Q0のオン条件で回路素子にエネルギーを蓄積し、オフ時に蓄積されたエネルギーを負荷側に放出するようなDC−DC変換回路91の場合は、スイッチングする度に出力電圧が階段状に増大するため、ランプ電流Ilaがゼロに達するまでの時間Ttが短くなり、DC−DC変換回路91のスイッチング周期Tswに近くなる(例えば、Tt≦3×Tsw)。
すると、ランプ電流Ilaがゼロに達するまでの時間Ttの間におけるスイッチング回数が減少し、必要な再点弧電圧を確保するためのインバータ回路92の出力電圧Voが得られにくくなる可能性があった。
これは、DC−DC変換回路91のスイッチング素子Q0がオンした時に反転動作が始まった場合と、オフした時に反転動作が始まった場合とでは、ランプ電流Ilaがゼロに達するまでの時間Ttに出力電圧Voが上昇するタイミングであるオフタイミングの回数が変わり、前者の場合は、ランプ電流Ilaがゼロを維持する時間Tzwにおけるインバータ回路92の出力電圧Voが低くなって必要な再点弧電圧を確保することが困難になる虞があった。
特開平08−222390号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、始動回路のインダクタンス値が小さく、且つ、ランプ電流が反転前の極性からゼロに達するまでの時間がDC−DC変換回路のスイッチング周期に近くても、インバータ回路の出力電圧を増大して、必要な再点弧電圧を確保することのできる放電灯点灯装置、放電灯点灯装置によって点灯する灯具、及び灯具を搭載した車両を提供することを目的とする。
本発明の放電灯点灯装置は、直流電源と、スイッチング素子のPWM信号によるスイッチング動作で前記直流電源の電圧を変換して直流電力を出力するDC−DC変換回路と、前記直流電力を前記DC−DC変換回路のスイッチング周波数に比べ低周波の交番電力に変換するインバータ回路を備え、前記インバータ回路の交番電力により放電灯を点灯させる放電灯点灯装置であって、所定の期間、前記直流電力を増大させるために、前記交番電力の極性が反転する直前のスイッチング条件に対し、前記極性の反転開始から前記PWM信号のオン幅を拡大するよう制御するPWMオン幅制御回路を備え、前記交番電力は、前記PWMオン幅制御回路によりオン幅が拡大するよう制御された直後の前記スイッチング素子のスイッチタイミングに同期して、極性が反転することを特徴とするものである。
この構成により、始動回路のインダクタンス値が小さく、且つ、ランプ電流が反転前の極性からゼロに達するまでの時間がDC−DC変換回路のスイッチング周期に近くても、インバータ回路の出力電圧を増大して、必要な再点弧電圧を確保することができる。
また、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記交番電力は、前記PWMオン幅制御回路により、オン幅が拡大するよう制御された直後の前記スイッチング素子のスイッチタイミングに同期して、オフとなるデッドタイムに入ることを特徴とするものである。
この構成により、デッドタイムの期間、DC−DC変換回路の出力電圧を増大させることができ、必要な再点弧電圧を確保することが可能となる。
更に、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記交番電力は、前記PWMオン幅制御回路によりオン幅が拡大するよう制御され、前記DC−DC変換回路から増大した前記直流電力が出力する直前に、前記デッドタイムに入ることを特徴とするものである。
この構成により、デッドタイムの期間、DC−DC変換回路の出力電圧を増大させることができ、必要な再点弧電圧を確保することが可能となる。
また、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記交番電力は、前記PWMオン幅制御回路により、オン幅が拡大するよう制御された直後のスイッチング素子のスイッチタイミングから所定の時間遅延して、前記デッドタイムに入ることを特徴とするものである。
この構成により、デッドタイムの期間、インバータ回路の反転開始からランプ電流がゼロに達する期間におけるスイッチング素子のオフ動作回数を多くすることができ、デッドタイムの期間、DC−DC変換回路の出力電圧を増大させることができ、必要な再点弧電圧を十分に確保することが可能となる。
また、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記インバータ回路の出力端と前記放電灯との間に接続されたインダクタンス成分と、前記インバータ回路の入力端、又は出力端、あるいは両端に接続されたコンデンサを備え、前記直流電力を増大させる所定の期間は、前記インダクタンス成分と前記コンデンサからなる共振周波数の1/2以下であることを特徴とするものである。
この構成により、所定の期間に効率よくDC−DC変換回路の出力電圧を上昇させることができ、必要な再点弧電圧を速やかに確保することが可能となる。
また、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記インダクタンス成分は、前記交番電力の反転開始から前記放電灯の電流がゼロに達するまでの時間が、前記直流電力を増大させる所定の期間における前記スイッチング素子のスイッチング周期より大きくなるような値を有するものであることを特徴とするものである。
この構成により、所定の期間に効率よくDC−DC変換回路の出力電圧を上昇させることができ、必要な再点弧電圧を速やかに確保することが可能となる。
また、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記交番電力の反転開始から前記放電灯の電流がゼロに達するまでの時間は、前記直流電力を増大させる所定の期間における前記スイッチング素子のスイッチング周期より小さくなるように、前記スイッチング素子のスイッチング周期を上限として定めたものであることを特徴とするものである。
この構成により、所定の期間に効率よくDC−DC変換回路の出力電圧を上昇させることができ、必要な再点弧電圧を速やかに確保することが可能となる。
また、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記直流電力を増大させる所定の期間における前記スイッチング素子のスイッチング動作は、開ループ制御されることを特徴とするものである。
この構成により、所定の期間に効率よくDC−DC変換回路の出力電圧を上昇させることができ、必要な再点弧電圧を速やかに確保することが可能となる。
また、本発明は、上記の放電灯点灯装置において、前記DC−DC変換回路の入力電圧、又は出力電圧、あるいはその双方を検出した値に基づいて、前記直流電力を増大させる所定の期間におけるスイッチング条件を演算する演算回路を備えることを特徴とするものである。
この構成により、所定の期間に効率よくDC−DC変換回路の出力電圧を上昇させることができ、必要な再点弧電圧を速やかに確保することが可能となる。
本発明の灯具は、上記の放電灯点灯装置を備えたことを特徴とするものである。
この構成により、ノイズを抑制するとともに、ちらつきや立ち消えがなく、寿命の長い灯具を提供できる。
本発明の車両は、上記の灯具を搭載したことを特徴とするものである。
この構成により、ノイズを抑制するとともに、ちらつきや立ち消えがなく、寿命の長い灯具を搭載した車両を提供できる。
本発明によれば、始動回路のインダクタンス値が小さく、且つ、ランプ電流が反転前の極性からゼロに達するまでの時間がDC−DC変換回路のスイッチング周期に近くても、インバータ回路の出力電圧を増大して、必要な再点弧電圧を確保することのできる放電灯点灯装置、放電灯点灯装置によって点灯する灯具、及び灯具を搭載した車両を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の概略構成を示す図 本発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の動作を説明するための動作波形図 本発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の概略構成を示す図 本発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の動作を説明するための動作波形図 本発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の動作を説明するための動作波形図 本発明の実施の形態3に係る灯具の概略構成を示す断面図 本発明の実施の形態3に係る灯具を備える車両の外観斜視図 従来の放電灯点灯装置の概略構成を示す図 従来の放電灯点灯装置の動作を説明するための動作波形図 従来の放電灯点灯装置の動作を説明するための動作波形図 従来の放電灯点灯装置の動作を説明するための動作波形図
以下、本発明の実施の形態に係る放電灯点灯装置、灯具、及び車両について、図面を用いて説明する。本発明の実施の形態に係る放電灯点灯装置は、高輝度放電灯であるHIDランプ等を点灯させるものである。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置の概略構成を示す図である。
図1において、本実施の形態の放電灯点灯装置10は、DC−DC変換回路11と、インバータ回路12と、始動回路13と、インバータ駆動信号発生回路14と、出力フィードバック制御回路15と、PWM信号発生回路16と、PWMオン信号制御回路17を備える構成である。
DC−DC変換回路11は、フライバックコンバータ方式であり、直流電源PSの両端子間にトランスTの一次巻線とスイッチング素子Q0からなる直列回路を接続し、PWM信号発生回路16からのPWM信号でスイッチング素子Q0をオン/オフすることで、トランスTの二次巻線に誘起される電圧をダイオードDおよび平滑コンデンサCによって整流、平滑化して所望の電圧V2の直流電力を出力する。なお、DC−DC変換回路11は上記の構成に限定されるものではなく、昇圧チョッパ、降圧チョッパ、及び昇降圧チョッパを用いて構成してもよい。
インバータ回路12は、スイッチング素子Q1〜Q4から構成されるフルブリッジ構成のインバータ回路であり、スイッチング素子Q1、Q2およびQ3、Q4の接続点を始動回路13への出力端とし、インバータ駆動信号発生回路14で発生した駆動信号に応答して、ドライブ回路121によりそれぞれ対になるスイッチング素子Q1、Q4と、Q2、Q3を交互にオン/オフさせることで、DC−DC変換回路11から出力される電圧V2の直流電力を電圧Voの矩形波交番電力に変換して出力する。なお、インバータ回路12は上記の構成に限定されるものではなく、ハーフブリッジ構成やチョッパ機能を兼用させた構成としてもよい。
始動回路13は、インバータ回路12の出力端子間に放電灯Laを介して二次巻線を接続したパルストランスPTと、その一次巻線に接続されたパルス駆動回路131から構成され、パルス駆動回路131によってパルストランスPTの一次巻線に所定の繰り返し周期でパルス電流を供給することにより二次巻線の両端子間に高電圧パルスを発生させ、この高電圧パルスをキック電圧として放電ランプLaを点灯させる。なお、始動回路13は上記の構成に限定されるものではなくLC共振電圧を利用する構成としてもよい。
インバータ駆動信号発生回路14は、音響的共鳴を生じない程度の周波数(例えば、400ヘルツ)で発振動作する低周波発振回路LF−OSCと、フリップフロップFF及びデッドタイム付加回路141から構成され、デッドタイム付加回路141によって全てのスイッチング素子Q1〜Q4をオフとするデッドタイムが付加された2相のクロック信号をドライブ回路121に供給する。
出力フィードバック制御回路15は、指令電流発生回路151と、減算器152及び誤差増幅器153から構成され、DC−DC変換回路11の出力電圧V2を検出することで等価的に放電灯Laの電圧を検出し、放電灯Laに供給すべき電力指令量から指令電流値を演算すると共に、DC−DC変換回路11の出力電流を検出することで等価的に放電灯Laの電流を検出する。そして、指令電流値と放電灯Laの電流との差分を演算し、誤差増幅器153を介することでPWM指令信号を生成してPWM信号発生回路16に出力する。
PWM信号発生回路16は、出力フィードバック制御回路15から出力されるPWM指令信号を受けて、DC−DC変換回路11の出力電圧V2を所望の値に調整することができるデューティのPWM信号を生成してスイッチング素子Q0に供給する。
PWMオン信号制御回路17は、エッジ検出/ワンショットパルス回路171と、オン信号幅増加回路172から構成され、低周波発振回路LF−OSCから送られる信号の立ち上り、或いは立ち下りを検出して所定幅のパルス信号を発生し、そのパルス幅の期間中DC−DC変換回路11の出力を増大させるように、スイッチング素子Q0のオン期間を増大させる信号をPWM信号発生回路16に与える。
次に、以上のように構成された放電灯点灯装置10において、インバータ回路12の出力電圧Voの極性反転時における動作を説明する。図2は、放電灯点灯装置10の動作を説明するための動作波形図である。
本実施の形態の放電灯点灯装置10では、出力電圧Voの極性反転は低周波発振回路LF−OSCの信号を基準にして決められる。
PWMオン信号制御回路17のエッジ検出/ワンショットパルス回路171は、低周波発振回路LF−OSCの信号が反転する立ち上り、あるいは立ち下りエッジを検出し、図2に示すようなパルス幅Teのパルス信号を発生する。以下、このパルス信号のパルス幅Teを「出力増大期間Te」と呼ぶこととする。
オン信号幅増加回路172は、PWM信号発生回路16に対して、出力増大期間Teの間中、出力フィードバック制御回路15から出力されるPWM指令信号によらず、スイッチング素子Q0のオン時間を所定値に増大させるように切り換える。これにより、PWM信号発生回路16は、出力フィードバック制御回路15によるフィードバック制御を受けることのない開ループ制御を行って、スイッチング素子Q0のオン時間を所定値に増大させたPWM信号を発生する。
出力増大期間Teにおいて、PWM信号発生回路16で発生するPWM信号のオン時間や周期は、DC−DC変換回路11の入力電圧Vinや出力電圧V2、あるいはその両方の電圧検出信号からインバータ回路12の反転時に必要な電力を確保し、且つ、回路素子の限界を超えないPWM信号条件を演算して調整される。または、予め用意したPWM定数テーブルを参照し、検出信号のレベルに対応するPWM信号条件を求める方法であってもよい。
本実施の形態では、フライバックコンバータであるDC−DC変換回路11のスイッチングモードを、スイッチング素子Q0がオフしてトランスTの二次巻線電流I2が略ゼロに達したときに、スイッチング素子Q0を再びオンさせる電流連続臨界モード(CCCM)で動作させているので、図2に示すように、出力増大期間Teにおけるスイッチング周期が、他の期間に比べて大きくなっている。
なお、DC−DC変換回路11のスイッチング動作は、CCCMに限定するものではなく、二次巻線電流I2がゼロの期間中のいずれかでスイッチング素子Q0を再びオンさせる電流不連続モード、又は二次巻線電流I2が流れている最中にオンさせる電流連続モード、あるいは、スイッチング周波数を固定して動作させる等、スイッチング動作条件はいずれであってもよい。
図1に戻り、PWM信号発生回路16は、PWMオン信号制御回路17からオン幅増大信号が入力されてオン信号幅が広がったPWM信号を発生し、スイッチング素子Q0に送る。すると、スイッチング素子Q0のオン期間が最初に増大されたスイッチング周期におけるオフタイミングTi時点を検出し、インバータ回路12の出力電圧が極性反転動作を開始する。
まず、インバータ回路12のスイッチング素子Q1〜Q4全てがオフするデッドタイムTdに入る。図2では、それまでオンしていたスイッチング素子Q2、Q3はオフする。このとき、スイッチング素子Q2、Q3には、逆並列に不図示のダイオードが接続されている(スイッチング素子がMOSFETの場合は、寄生ダイオードを使用する)ので、始動回路13のパルストランスPTのインダクタンス成分Lpに蓄えられていたエネルギーが、スイッチング素子Q1、Q4の逆並列ダイオードを介してDC−DC変換回路11の出力側で回生し、これによってスイッチング素子Q1、Q4は等価的にオン状態となり、インバータ回路12の出力電圧Voが瞬時に極性反転するとともに、ランプ電流の絶対値が低下し始める。
また、同時にスイッチング素子Q0がオフに切り換り、DC−DC変換回路11の出力電圧V2が増大し始める。DC−DC変換回路11はCCCM動作で駆動させているので、トランスTの二次巻線電流I2が略ゼロに達すると、スイッチング素子Q0は再びオンし、次のスイッチング周期に移行する。
所定のデッドタイムTdが経過すると、スイッチング素子Q1、Q4がオンする。なお、デッドタイムTdは、ランプ電流Ilaがゼロに達する時間Ttより小さい値に設定する必要がある。
このようにしてDC−DC変換回路11の出力電圧V2が徐々に上昇し、やがて出力増大期間Teが経過すると、オン信号幅増加回路172からのオン幅増大信号を停止させ、出力フィードバック制御回路15のフィードバック制御に戻って、PWM信号発生回路16におけるPWM信号条件がPWM指令信号によって決定されるように切り換えられる。
また、出力増大期間Teにおけるスイッチング素子Q0のスイッチング周期は、少なくとも反転動作を開始したTi時点から、ランプ電流Ilaがゼロに達するまでの時間より短くし、ランプ電流Ilaがゼロクロスするまでの間に、スイッチング素子Q0がオンからオフに移行して、トランスTに蓄積されたエネルギーが二次側に放出される動作を少なくとも2回以上設けることで、ランプ電流Ilaがゼロの時点におけるDC−DC変換回路11の出力電圧Voをなるべく高くすることができる。
インバータ回路12の出力電圧Voの極性反転時には、前述したように、始動回路13のインダクタンス成分Lpに蓄えられたエネルギーがDC−DC変換回路11の出力端に回生するので、極性の反転開始後はDC−DC変換回路11の出力が負荷である放電管Laには送られず、電圧を効率的に上昇させることができる。このことから、始動回路13からDC−DC変換回路11の出力端に回生されるエネルギーも、出力電圧の上昇に寄与することになる。
ランプ電流Ilaがゼロ点を通過すると、エネルギーの回生は終了するが、反転開始から所定期間の間は始動回路のインダクタンス成分Lpにインバータ回路12の出力電圧Voの一部が分圧され、この間は放電管Laに印加される電圧に対し、出力電圧Voを高くすることができる。
しかし、あまり長い時間DC−DC変換回路11の出力電圧Voを増大させても、放電灯Laで消費されるだけで、放電灯Laの電圧は上昇しない。このため、効率よくDC−DC変換回路11の出力電圧Voを上昇させることが可能な出力増大期間Teは、インバータ回路12の出力端に接続された始動回路13のインダクタンス成分Lpと、DC−DC変換回路11の出力端間に接続された平滑コンデンサCとからなる共振周期の1/2を上限とすることが望ましい。
また、インバータ回路出力2の出力端にフィルタ用コンデンサを設けている場合、及び始動回路13の入力端にコンデンサを設けている場合の出力増大期間Teは、それらコンデンサと平滑コンデンサCの合成容量と、始動回路13のインダクタンス成分Lpとの共振周期の1/2を上限とするのが望ましい。
出力増大期間Teでは、前述したようにフィードバック制御を行わず、所定のPWM条件でDC−DC変換回路11を駆動させる開ループ制御を行って、フィードバック制御の時よりも出力を大きくする。この期間、出力フィードバック制御回路15は、常に過大出力を検出するため、PWM指令値は出力を抑える方向に作用するが、出力増大期間Teの間は出力フィードバック制御回路15からのPWM指令信号は無視するので、ますますPWM指令値は出力を抑える方向に作用する。この指令状態のままで出力増大期間Teが終了し、PWM信号が出力フィードバック制御回路15から出力されるPWM指令信号に基づいたPWM信号に切り換わると、その直後にDC−DC変換回路11の出力を大幅に低下させてしまい、最悪の場合は放電灯Laが消灯してしまう。
これを回避するには、出力増大期間Teの間、フィードバック制御のための演算を停止させておくことが望ましい。あるいは、フィードバック制御を行うための各検出値をサンプルアンドホールド回路によってホールド状態にすることで、実質的にフィードバック制御のための演算が停止するようにすればよい。
以上説明したように、このような本発明の実施の形態1に係る放電灯点灯装置10によれば、PWM信号発生回路16を開ループで制御するPWMオン信号制御回路17を設け、インバータ回路12の極性反転時に、オン幅が増大したPWM信号でDC−DC変換回路11のスイッチング素子Q0を駆動し、最初のPWM信号のオフ時に同期してインバータ回路12の極性を反転させ、始動回路13のインダクタンス成分Lpからエネルギーを回生して、DC−DC変換回路11の出力電力を増大させる。これにより、インバータ回路12の出力電圧が上昇し、必要な再点弧電圧を確保して放電灯Laを安定に点灯させることができる。
なお、本実施の形態は、PWMオン信号制御回路17がPWM信号発生回路16に対してスイッチング素子Q0のオン時間を所定値に増大させるように制御するものであるが、これに限るものではなく、出力フィードバック制御回路15から出力されるPWM指令信号のレベルを切り換えることによって、スイッチング素子Q0のオン時間を所定値に増大させる方式としてもよい。又は、出力フィードバック制御回路15で発生する指令電流を切り換える方式など、DC−DC変換回路11のスイッチング条件を瞬時に切り換える何れの方法であってもよい。
また、本実施の形態における放電灯点灯装置10の回路構成は、上記したものに限ることはなく、同等の動作をするものであれば他の回路構成でもよい。更に、マイコン等を利用してソフトウェア上で同様の動作を実現するものであってもよく、例えば、インバータ回路における極性反転タイミングの同期を、PWM信号による割込み処理へ移行させ、反転処理を開始するようなものであってもよい。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置の概略構成を示す図である。なお、図1と同じ機能を有する構成要素については、同一符号を付して説明を簡略にし、若しくは省略する。
図3において、本発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置20は、DC−DC変換回路21と、インバータ回路22と、始動回路13と、インバータ駆動信号発生回路24と、出力フィードバック制御回路15と、PWM信号発生回路16と、PWMオン信号制御回路17を備える構成である。
DC−DC変換回路21は、実施の形態1において示した図1の放電灯点灯装置10のDC−DC変換回路11に対し、ダイオードDが逆方向に接続され、これに伴って出力電圧V2がGNDレベルに対して負電位となる構成である。
インバータ回路22は、DC−DC変換回路21の出力極性に伴って、図1のDC−DC変換回路11とは接続極性が逆のスイッチング素子Q1〜Q4を備える。
インバータ駆動信号発生回路24は、図1のインバータ駆動信号発生回路14に加え、フリップフロップFF1と、後述する遅延時間Tyを生成するための遅延回路242を有する構成である。
以上のように構成された放電灯点灯装置20の通常の動作及び機能は、図1に示した実施の形態1と同じである。
実施の形態1における放電灯点灯装置10では、出力極性の反転動作を開始するのはDC−DC変換回路11のスイッチング素子Q0がオフに移行するタイミングであり、反転を開始した直後からトランスTに蓄積されたエネルギーが二次側に放出されるように動作するものであった。
しかし、スイッチング素子Q0がオフに移行したタイミングを検出してから反転動作を開始するまでには、回路における信号の伝搬遅延やスイッチング動作の遅延などが存在するので、反転動作を開始する以前に、トランスTに蓄積されたエネルギーが二次側に放出され始めてしまうことが考えられる。
そして、反転動作の前に二次側に放出されたエネルギーの一部は、平滑コンデンサCの電圧上昇に寄与し、その他は負荷である放電灯Laで消費されてしまい、DC−DC変換回路11の出力電圧V2への寄与率が低くなってしまう。
特に、DC−DC変換回路21がフライバックコンバータ方式の場合、トランスTの巻線電流I1,I2は、図4に示すようにのこぎり波状になり、スイッチング素子Q0がオフした直後に最も大きく、その後は徐々に低下する。すなわち、出力側に送られるエネルギーは、スイッチング素子Q0のオフ直後がもっとも大きく、時間の2乗に比例して小さくなる。従って、スイッチング素子Q0がオフした時点でインバータ回路12の反転動作を開始していないと、DC−DC変換回路21の出力電圧V2の増大効果が小さくなってしまう。
これは、DC−DC変換回路11がフライバックコンバータ方式の場合だけでなく、昇降圧チョッパなど、スイッチング素子Q0のオン条件で回路素子にエネルギーを蓄積し、オフで蓄積されたエネルギーを負荷側に放出するような方式でも同様である。
本実施の形態では、図4に示すTs時点において、DC−DC変換回路21の出力電圧を増大させるPWM条件に切り換え、直後のスイッチング素子Q0のオン信号を検出して、オンタイミングのTgから所定時間Ty経過後のTi時点でインバータ回路22の反転動作を開始し、スイッチング素子Q1〜Q4全てをオフするデッドタイムTdから反転動作を開始するものである。
遅延時間Tyは、DC−DC変換回路11の出力電圧を増加させるPWM条件におけるスイッチング素子Q0のオン時間よりも短く設定することで、スイッチング素子Q0がオフする前に反転動作を開始させることができる。
図5に示すように、出力切り換えを行う時点Tsで既にスイッチング素子Q0がオンしている場合はPWM条件を切り換えず、それまでと同様のスイッチング条件とし、次にオンするタイミングTgからPWM条件を切り換えるようにすることが望ましい。これは、遅延時間の計測開始時間がTs点から始まると、オン時点からの遅延時間がTyより長くなり、反転動作が開始される前に、スイッチング素子Q0がオフしてしまう可能性があるからである。
そのため、図3に示す本実施の形態の放電灯点灯装置20では、インバータ駆動信号発生回路24において、インバータ回路22の出力極性を指示する低周波発振器LF−OSCの出力をDフリップフロップFF1に入力し、PWM信号発生回路16からのPWM信号のオンタイミングで同期させた信号を出力する。この信号をPWMオン信号制御回路17に入力することで、DC−DC変換回路21の出力電圧を増加させる切り換えタイミングと、インバータ回路22の反転動作の開始点を決めるための遅延時間の計測開始点を合わせるようにしている。
また、PWM信号発生回路16からのPWM信号をフリップフロップFFに入力し、遅延回路242でTy時間遅延させた信号をデッドタイム付加回路141を介してインバータ回路22のドライバ回路121に送ることで、スイッチング素子Q1〜Q4をスイッチング素子Q0のオンタイミングからTy時間遅れて反転動作を開始させている。
なお、遅延時間Tyは所定条件に固定してもよいが、PWM信号のオン時間が大きく変動する場合は、オン時間の条件に合わせて調整してもよい。
これによって、反転開始からランプ電流Ilaがゼロに達する期間におけるDC−DC変換回路21のスイッチング素子Q0のオフ動作回数を多くすることができ、ランプ電流Ilaがゼロ時点におけるインバータ回路22の出力電圧Voをより高くすることが可能となって、再点弧電圧を十分に確保できるようになる。
なお、本実施の形態における放電灯点灯装置20の回路構成は、上記したものに限定することはなく、同等の動作をするものであれば他の回路構成であってもよい。更に、マイコン等を利用してソフトウェア上で同様の動作を実現したものであってもよく、例えば、インバータ回路22の反転タイミングの同期を、PWM信号による割込み処理へ移行させることによって反転処理を開始するようなものであってもよい。
以上説明したように、このような本発明の実施の形態2に係る放電灯点灯装置20によれば、Ts時点において、DC−DC変換回路21の出力電圧を増大させるPWM条件に切り換える時点の直後にスイッチング素子Q0のオン信号を検出して、オンタイミングから所定時間経過後の時点でインバータ回路22の反転動作を開始し、スイッチング素子Q1〜Q4全てをオフするデッドタイムから反転動作を開始する。これにより、反転開始からランプ電流Ilaがゼロに達する期間におけるDC−DC変換回路21のスイッチング素子Q0のオフ動作回数を多くすることができ、ランプ電流Ilaがゼロ時点におけるインバータ回路12の出力電圧Voをより高くすることが可能となって、再点弧電圧を十分に確保できるようになる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る灯具の概略構成を示す断面図、図7は、本発明の実施の形態3に係る灯具を備える車両の外観斜視図である。
図6において、灯具100は、前面が開口した略箱状の筐体101の内部に、ソケット102に装着された放電灯Laと、放電灯Laの光を前方に反射する反射板103と、グレアを防止する遮光板104を収納する構成であり、放電灯Laの発光光は、筐体101の前面の開口部に装着された透光カバー105を介して外部に照射される。
また、筐体101の下部外側には、実施の形態1又は実施の形態2に係る放電灯点灯装置10又は20がケースに収納されて取付けられ、ケーブル106を介してソケット102に接続されている。この放電灯点灯装置10(20)には、スイッチSW及びヒューズFを介してバッテリからなる直流電源PSが接続されている。
このように構成された灯具100は、例えば、図7に示す車両200の車体における前部の左右両側にそれぞれ前照灯として配設される、
このような本発明の実施の形態3によれば、ノイズを抑制するとともに、ちらつきや立ち消えがなく、寿命の長い灯具並びに車両を提供できる。
10、20 放電灯点灯装置
11、21 DC―DC変換回路
12、22 インバータ回路
13 始動回路
14、24 インバータ駆動信号発生回路
15 出力フィードバック制御回路
16 PWM信号発生回路
17 オン信号幅制御回路
100 灯具
200 車両
La 放電灯
PS 直流電源
Q0〜Q4 スイッチング素子

Claims (11)

  1. 直流電源と、スイッチング素子のPWM信号によるスイッチング動作で前記直流電源の電圧を変換して直流電力を出力するDC−DC変換回路と、前記直流電力を前記DC−DC変換回路のスイッチング周波数に比べ低周波の交番電力に変換するインバータ回路を備え、前記インバータ回路の交番電力により放電灯を点灯させる放電灯点灯装置であって、
    所定の期間、前記直流電力を増大させるために、前記交番電力の極性が反転する直前のスイッチング条件に対し、前記極性の反転開始から前記PWM信号のオン幅を拡大するよう制御するPWMオン幅制御回路を備え、
    前記交番電力は、
    前記PWMオン幅制御回路によりオン幅が拡大するよう制御された直後の前記スイッチング素子のスイッチタイミングに同期して、極性が反転する放電灯点灯装置。
  2. 請求項1に記載の放電灯点灯装置であって、
    前記交番電力は、
    前記PWMオン幅制御回路により、オン幅が拡大するよう制御された直後の前記スイッチング素子のスイッチタイミングに同期して、オフとなるデッドタイムに入る放電灯点灯装置。
  3. 請求項2に記載の放電灯点灯装置であって、
    前記交番電力は、
    前記PWMオン幅制御回路によりオン幅が拡大するよう制御され、前記DC−DC変換回路から増大した前記直流電力が出力する直前に、前記デッドタイムに入る放電灯点灯装置。
  4. 請求項2に記載の放電灯点灯装置であって、
    前記交番電力は、
    前記PWMオン幅制御回路により、オン幅が拡大するよう制御された直後のスイッチング素子のスイッチタイミングから所定の時間遅延して、前記デッドタイムに入る放電灯点灯装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の放電灯点灯装置であって、
    前記インバータ回路の出力端と前記放電灯との間に接続されたインダクタンス成分と、
    前記インバータ回路の入力端、又は出力端、あるいは両端に接続されたコンデンサを備え、
    前記直流電力を増大させる所定の期間は、
    前記インダクタンス成分と前記コンデンサからなる共振周波数の1/2以下である放電灯点灯装置。
  6. 請求項5に記載の放電灯点灯装置であって、
    前記インダクタンス成分は、
    前記交番電力の反転開始から前記放電灯の電流がゼロに達するまでの時間が、前記直流電力を増大させる所定の期間における前記スイッチング素子のスイッチング周期より大きくなるような値を有するものである放電灯点灯装置。
  7. 請求項5に記載の放電灯点灯装置であって、
    前記交番電力の反転開始から前記放電灯の電流がゼロに達するまでの時間は、
    前記直流電力を増大させる所定の期間における前記スイッチング素子のスイッチング周期より小さくなるように、前記スイッチング素子のスイッチング周期を上限として定めたものである放電灯点灯装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の放電灯点灯装置であって、
    前記直流電力を増大させる所定の期間における前記スイッチング素子のスイッチング動作は、
    開ループ制御される放電灯点灯装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の放電灯点灯装置であって、
    前記DC−DC変換回路の入力電圧、又は出力電圧、あるいはその双方を検出した値に基づいて、
    前記直流電力を増大させる所定の期間におけるスイッチング条件を演算する演算回路を備える放電灯点灯装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の放電灯点灯装置を備えた灯具。
  11. 請求項10の灯具を搭載した車両。
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