JP2010203489A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存のサイズを保持しつつ、大きな制御トルクを発生することができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】ハウジング7とロータ11とからなる外側回転部材13と、内側回転部材15と、パイロットクラッチ17と、アーマチャ19と、電磁石25とを備えた動力伝達装置1において、ロータ11が他側側壁部9から連続して軸方向外方に延設された内周側延設部27と第1の外周側延設部29と、他側側壁部9から連続して軸方向内方に延設された第2の外周側延設部31とを有し、内周側延設部27の端部側外周面33とコア23の内周面部35との間、及び第1の外周側延設部29の端部側内周面37とコア23の外周面部39との間に磁束透過部41,43を形成し、第2の外周側延設部31を円筒部5の外周側に固定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に適用される動力伝達装置に関する。
従来、外側回転部材と内側回転部材とを断続する多板クラッチを作動させる電磁石を備えた動力伝達装置としては、回転するハウジングの外部に配置された電磁石と、ハウジングに固定されて一体回転するロータと、ハウジング内に収容配置されたパイロットクラッチ、アーマチャ、カム機構、プレッシャプレート及びメインクラッチと、ハウジングと同軸的に配置されて相対回転可能なハブとを備えた駆動力伝達装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この動力伝達装置では、電磁石が励磁されたときに、電磁石の背面のコアと、このコアの内外周に径方向に対向し軸方向に延設された磁路形成部を備えたロータと、このロータに軸方向に対向し内外周部に磁路をなす摩擦面を兼ね備えたパイロットクラッチと、このパイロットクラッチと軸方向に対向するアーマチャとによって磁束ループを形成し、アーマチャをロータ側に吸引することでパイロットクラッチの摩擦面を押圧して電磁クラッチ部を形成し、パイロットトルクを発生させている。
この電磁クラッチ部が動力伝達装置の伝達トルクのトリガーとなって、発生するパイロットトルクがカム機構によって増幅された軸方向推力に変換され、プレッシャプレートを介してメインクラッチを押圧し、動力伝達装置における所定の駆動トルクが得られる。従って、このような動力伝達装置では、小型で大きな駆動力の伝達が可能であり、かつ制御性がよい。
しかしながら、上記特許文献1の動力伝達装置の構成においては、以下の課題のために、現行サイズを保持して大きな制御トルクを発生することが困難であった。
第1の課題は、ロータの外周面に、ハウジングとロータとの固定部(ねじ締結)が位置していることであった。この固定構造では、磁束の透過性を向上させるためにロータの磁路形成部の断面積を増加させようとすると、又は磁力を増大させるために電磁石のコイル巻き数を増加させようとすると、現行サイズに比べて径方向に大型化してしまう。具体的には、ロータの磁束透過断面積を確保するためにロータ外径が拡大し、現行の装置の外径が大きくなってしまうことになる。
第2の課題は、ハウジングとロータとを一体回転可能に固定させるためにはハウジングとロータとの固定部を確保しなければならず、固定部を確保するためにはロータの外周側のハウジングの円筒部を含めて、装置がさらに大型化してしまうことになる。
このような問題に対処すべく、電磁石、ロータ及びハウジング周りの構造については、種々の提案がなされている(例えば、特許文献2,3参照)。
特許文献2の動力伝達装置は、ハウジングとロータとの固定部(ねじ締結)については、ロータをハウジングの端部外周側に回折させて、ハウジング外周に対して固定させる構造である。
この動力伝達装置は、特許文献1の動力伝達装置に対して固定部の位置が異なるが、ロータの磁路断面積を確保し、かつ電磁石のコイルの巻き数を増加させるには、ハウジング端部が径方向に障害となり、上記第1の課題を解決することができない。また、固定部が最外径側に張り出すことになり、上記第2の課題も解決することができない。
特許文献3の動力伝達装置は、ハウジングとロータとの固定部(ねじ締結)については、ハウジングの軸方向中間部の外周にロータを回折させることによって、ハウジングとロータとが固定されており、電磁石の外周側の固定部を排除することができる。
特開2002−39216号公報 特開2000−240684号公報 特開2008−261434号公報
しかしながら、上記特許文献3の動力伝達装置では、ロータと電磁石のコアとの間の磁束透過部分が、パイロットクラッチと軸方向に対向するロータの背面側に半径方向に向けて形成されているので、磁路断面積が不足するばかりか、軸方向に大型化してしまう。
そこで、磁路断面積を増大させるために、磁束透過部を径方向に拡大することが考えられるが、電磁石の外周側にコアを拡大させても、電磁石はそのコアに外径を規制されてコイルの巻き数を十分確保することができない。また、コイルの巻き数を確保しようとすると、さらにコアを外径側に拡大せざるを得ず、装置が現行のサイズに収まらなくなってしまう。従って、特許文献3の動力伝達装置においても、上記第1と第2の課題を解決することができない。
そこで、この発明は、既存のサイズを保持しつつ、大きな制御トルクを発生することができる動力伝達装置の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、一側側壁部と円筒部とを備えたハウジングと、前記円筒部に固定され前記ハウジングの他側側壁部をなすロータと、前記ハウジングと前記ロータとからなる外側回転部材と、この外側回転部材の回転軸心部に配置された内側回転部材と、前記外側回転部材と前記内側回転部材との間でトルク伝達可能に配置される多板クラッチと、この多板クラッチと軸方向に隣接して前記外側回転部材の内部に配置されるアーマチャと、コイルとコアとを備え前記ロータに隣接して前記外側回転部材の外部に回転不能に配置された電磁石とを備えた動力伝達装置であって、前記ロータは前記他側側壁部から連続して軸方向外方に延設された内周側延設部と第1の外周側延設部と、前記他側側壁部から連続して軸方向内方に延設された第2の外周側延設部とを有し、前記内周側延設部の端部側外周面と前記コアの内周面部との間、及び前記第1の外周側延設部の端部側内周面と前記コアの外周面部との間には磁束透過部が形成され、前記第2の外周側延設部は前記円筒部の外周側に固定されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の動力伝達装置であって、前記円筒部の外周には径方向に突出した環状凸部が形成され、この環状凸部の軸方向に対向する側面に対して前記第2の外周側延設部が当接し軸方向への位置決めがなされていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の動力伝達装置であって、前記他側側壁部と前記第1の外周側延設部とは傾斜形状をなして連続形成され、この傾斜形状の前記ロータの半径方向内方には傾斜形状をなす前記コイルが対向配置されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の動力伝達装置であって、前記他側側壁部と前記内周側延設部とは傾斜形状をなして連続形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、前記円筒部の外周面と前記第2の外周側延設部の内周面との間はねじ締結部によって固定されており、前記ねじ締結部は前記第1の外周側延設部の外周径より小径部に位置されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、前記円筒部の端部には前記他側側壁部に向けて軸方向に凹凸形状をなす係合部が形成され、前記係合部には前記多板クラッチの外側プレートが係合されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、前記ハウジングと前記内側回転部材との間にはメインクラッチが配設され、前記多板クラッチの締結トルクは、前記多板クラッチの内側プレートと係合するカムリングと、前記メインクラッチを押圧するプレッシャ部材と、前記カムリングと前記プレッシャ部材との間に設けられたカム機構とを介して軸方向推力に変換され、前記メインクラッチを押圧して所定の駆動トルクが伝達されることを特徴とする。
請求項1の動力伝達装置は、ロータが他側側壁部から連続して軸方向外方に延設された内周側延設部と第1の外周側延設部と、他側側壁部から連続して軸方向内方に延設された第2の外周側延設部とを有しており、他側側壁部の軸方向外方にはロータとコアとの間の磁束透過部が形成され、他側側壁部の軸方向内方にはロータとハウジングとの間の固定部が形成されている。また、他側側壁部の軸方向外方の磁束透過部は、内周側延設部の端部側外周面とコアの内周面部との間、及び第1の外周側延設部の端部側内周面とコアの外周面部との間に形成されている。
このため、他側側壁部の軸方向内方にロータとハウジングとを固定する固定部が設けられているので、他側側壁部の軸方向外方において、第1の外周側延設部の外径側にロータとハウジングとを固定する固定部を設ける必要がない。また、他側側壁部の軸方向外方の磁束透過部が内周側延設部とコアと第1の外周側延設部との径方向の間に形成されているので、現行のサイズ内の寸法であっても内周側延設部とコアと第1の外周側延設部との間の磁路断面積を径方向に十分に確保することができる。加えて、電磁石の磁力を増大させたい場合には、磁路断面積の確保を考慮しつつ、コアの径方向、もしくは内周側延設部と第1の外周側延設部の径方向を設定し、現行のサイズでコイルの巻き数を増加させることができる。
従って、既存のサイズを保持しつつ、大きな制御トルクを発生することができる。
請求項2の動力伝達装置は、円筒部に形成された環状凸部の軸方向に対向する側面に対して第2の外周側延設部が当接し軸方向への位置決めがなされているので、ハウジングとロータとの軸方向の位置決めを確実に行うことができ、大径の外周側で位置決めが行われるので、外側回転部材の回転を安定させることができる。
請求項3の動力伝達装置は、他側側壁部と第1の外周側延設部とが傾斜形状をなして連続形成され、この傾斜形状のロータの半径方向内方には傾斜形状をなすコイルが対向配置されているので、コイルをロータに対して極力近接配置することにより、軸方向の大型化を抑制できる。また、傾斜形状をなすコイルは、巻き数を増大させることができ、磁力線が増大する。
また、ロータの他側側壁部と第1の外周側延設部とが傾斜形状をなして連続形成されているので、他側側壁部と第1の外周側延設部とが連続する部分が厚肉となり、回転時に遠心力を受けて拡径変形しやすい第1の外周側延設部を主としてロータの変形を防止することができる。これによれば、コアの外周面部と第1の外周側延設部の端部側内周面との間の磁束透過部(すなわちエアギャップ)を初期の設定に確実に保持することができ、クラッチの締結特性が安定する。また、他側側壁部と第1の外周側延設部とが連続する部分が傾斜形状となっているので、電磁クラッチに向けたロータの磁路透過断面積を増大させることができる。また、コイルをロータに対して近接配置させることができるので、ロータが磁束ループを近距離で透過形成させることができる。
請求項4の動力伝達装置は、他側側壁部と内周側延設部とが傾斜形状をなして連続形成されているので、他側側壁部と内周側延設部とが連続する部分が厚肉となり、ロータの変形を防止することができる。また、他側側壁部と内周側延設部とが連続する部分が傾斜形状となっているので、電磁クラッチに向けたロータの磁路透過断面積を増大させることができる。また、コイルをロータに対して近接配置させることができ、ロータが磁束ループを近距離で透過形成させることができる。
請求項5の動力伝達装置は、ねじ締結部が第1の外周側延設部の外周径より小径部に位置されているので、ねじ締結部によらず第1の外周側延設部の外径を規定でき、第1の外周側延設部における磁路透過断面積を十分に確保しつつ、ハウジングとロータを固定することができる。
請求項6の動力伝達装置は、円筒部の端部に他側側壁部に向けて軸方向に凹凸形状をなす係合部が形成され、係合部に多板クラッチの外側プレートが係合されているので、円筒部の端部に凹凸形状の係合部を設けることで、外側プレートの係合位置を外径側に拡大することができる。
従って、多板クラッチの摩擦径が大きくなり、クラッチ締結トルクが増大する。また、他側側壁部の磁路透過断面積も外径側に拡大できるので、磁束透過効率が向上してアーマチャの吸引力が向上し、結果、クラッチ締結トルクをさらに増大することが可能になる。
請求項7の動力伝達装置は、多板クラッチの締結トルクがカムリングとプレッシャ部材との間に設けられたカム機構を介して軸方向推力に変換され、プレッシャ部材がメインクラッチを押圧して所定の駆動トルクが伝達されるので、大型化を抑制し、制御性が高く、大きな駆動トルクを伝達可能とすることができる。
本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。 (a)本発明の第1実施形態に係るハウジングの側面図である。(b)図2(a)のX矢視図である。 (a)本発明の第1実施形態に係るハウジングに外側プレートを組付けたときの側面図である。(b)図3(a)のY矢視図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。
図1〜図4を用いて本発明の実施の形態に係る動力伝達装置について説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置1は、一側側壁部3と円筒部5とを備えたハウジング7と、円筒部5に固定されハウジング7の他側側壁部9をなすロータ11と、ハウジング7とロータ11とからなる外側回転部材13と、この外側回転部材13の回転軸心部に配置された内側回転部材15と、外側回転部材13と内側回転部材15との間でトルク伝達可能に配置される多板クラッチとしてのパイロットクラッチ17と、このパイロットクラッチ17と軸方向に隣接して外側回転部材13の内部に配置されるアーマチャ19と、コイル21とコア23とを備えロータ11に隣接して外側回転部材13の外部に回転不能に配置された電磁石25とを備えている。なお、電磁石25は、図示外の回り止め部材(ボルトやピンなど)によって図示外の静止側ケーシングなどに回転不能に固定されている。
そして、ロータ11は他側側壁部9から連続して軸方向外方に延設された内周側延設部27と第1の外周側延設部29と、他側側壁部9から連続して軸方向内方に延設された第2の外周側延設部31とを有し、内周側延設部27の端部側外周面33とコア23の内周面部35との間、及び第1の外周側延設部29の端部側内周面37とコア23の外周面部39との間には磁束透過部41,43(わずかに隙間を保持して対向するように設定されたエアギャップ)が形成され、第2の外周側延設部31は円筒部5の外周側に固定されている。
また、円筒部5の外周には径方向に突出した環状凸部45が形成され、この環状凸部45の軸方向に対向する側面46に対して第2の外周側延設部31の先端面が当接し軸方向への位置決めがなされている。
さらに、他側側壁部9と第1の外周側延設部29とは傾斜形状10をなして連続形成され、この傾斜形状のロータ11の半径方向内方には傾斜形状22をなすコイル21が対向配置されている。
また、他側側壁部9と内周側延設部27とは傾斜形状28をなして連続形成されている。
さらに、円筒部5の外周面と第2の外周側延設部31の内周面との間はねじ締結部47によって固定されており、ねじ締結部47は第1の外周側延設部29の外周径より小径部に位置されている。
また、円筒部5の端部には他側側壁部9に向けて軸方向に凹凸形状をなす係合部49が形成され、係合部49にはパイロットクラッチ17の外側プレート51が係合されている。
さらに、ハウジング7と内側回転部材15との間にはメインクラッチ53が配設され、パイロットクラッチ17の締結トルクは、パイロットクラッチ17の内側プレート55と係合するカムリング57と、メインクラッチ53を押圧するプレッシャ部材59と、カムリング57とプレッシャ部材59との間に設けられたカム機構61とを介して軸方向推力に変換され、メインクラッチ53を押圧して所定の駆動トルクが伝達される。
ここで、「軸方向外方」とは他側側壁部9から軸方向の電磁石25側に向けた方向とし、「軸方向内方」とは他側側壁部9から軸方向のハウジング7側に向けた方向とする。
図1〜図3に示すように、外側回転部材13は、ハウジング7と、ロータ11とから構成されている。ハウジング7は、一側側壁部3と、円筒部5とを備えている。一側側壁部3は、入出力部材のうち一方の回転部材(不図示)がボルトなどの固定手段によって連結固定される複数の固定部63が設けられ、一方の回転部材と一体回転される。この一側側壁部3には、連続する一部材として円筒部5が設けられている。なお、一側側壁部3には軸心側に向けて一体形成された底壁4を有しているが、本発明において必須ではない。しかしながら、後述するように、ハウジング7内部にオイルを密封する構造として底壁4は有効に機能している。
円筒部5は、中空状に形成され、内周にはスプライン形状の係合部65が形成され、メインクラッチ53の外側プレート67が係合されている。また、円筒部5の端部には他側側壁部9に向けて軸方向に凹凸形状をなす係合部49が形成され、係合部49にはパイロットクラッチ17の外側プレート51が係合されている。また、円筒部5の外周には径方向に突出した環状凸部45が形成されている。この円筒部5の端部の外周面には、ロータ11の第1の外周側延設部29の外周径より小径部に位置されたねじ締結部47が設けられており、ロータ11が一体回転可能に固定されている。
ロータ11は、磁性材料からなり、他側側壁部9と、内周側延設部27と、第1の外周側延設部29と、第2の外周側延設部31とから構成されている。他側側壁部9は、電磁石25とパイロットクラッチ17との軸方向間に配置されている。この他側側壁部9には、他側側壁部9から連続して軸方向外方に内周側延設部27と第1の外周側延設部29とが延設されている。
内周側延設部27と第1の外周側延設部29とは、他側側壁部9と傾斜形状10,28をなして連続形成されている。このように内周側延設部27と第1の外周側延設部29とを形成させることにより、内周側延設部27と他側側壁部9と第1の外周側延設部29とで形成された凹部内に電磁石25を配置させるとき、電磁石25を他側側壁部9を挟んでパイロットクラッチ17側に近接配置させることができる。これにより、ロータ11が磁束ループを近距離で透過形成させることができる。また、他側側壁部9と内周側延設部27及び第1の外周側延設部29とが連続する部分を傾斜形状10,28とすることで、アーマチャ19やパイロットクラッチ17からなる電磁クラッチに向けたロータ11の磁路透過断面積を増大させることができる。この内周側延設部27と第1の外周側延設部29の軸方向反対側(軸方向内方)には、他側側壁部9から連続して軸方向内方に第2の外周側延設部31が延設されている。
第2の外周側延設部31の内周面は、ねじ形状に形成され、円筒部5の端部の外周面との間でねじ締結部47を形成し、ハウジング7とロータ11が一体回転可能に固定されている。また、第2の外周側延設部31の端部の先端面は、環状凸部45の軸方向に対向する側面46に対して当接し軸方向への位置決めがなされている。また、ねじ締結部47の端部における第2の外周側延設部31とハウジング7との間には、外側回転部材13の内部を外部から区画するシール手段としてのOリング69が設けられている。このような外側回転部材13の回転軸心部には、内側回転部材15が外側回転部材13と相対回転可能に配置されている。なお、円筒部5と第2の外周側延設部31との間で支持部107によるセンタリング及び上記当接が気密に行われる場合には、Oリング69のようなシール手段を廃止することができる。さらに、円筒部5と第2の外周側延設部31との間は、スポット溶接などの固定手段を用いることも可能である。
内側回転部材15は、中空軸状に形成され外周でベアリング71、摺動リング73、Xリング75を介して外側回転部材13に回転可能に支持されている。なお、Xリング75は、外側回転部材13の内部に潤滑オイルを封入した後、外部に対して区画するシール手段となっている。また、内側回転部材15の内周には、スプライン形状の連結部77が形成され、入出力部材のうち他方の回転部材(不図示)が連結される。また、内側回転部材15の軸心側の中央部には、区画壁79が内側回転部材15と連続する一部材で設けられ、外側回転部材13の内部と外部とを区画している。この内側回転部材15と外側回転部材13とは、メインクラッチ53によって断続される。
メインクラッチ53は、外側回転部材13と内側回転部材15との間に配置され、複数の外側プレート67と複数の内側プレート81とからなる。複数の外側プレート67は、ハウジング7の係合部65に軸方向移動可能で外側回転部材13と一体回転可能に係合されている。複数の内側プレート81は、複数の外側プレート67に対して軸方向に交互に配置され、内側回転部材15の外周に軸方向移動可能で内側回転部材15と一体回転可能に係合されている。このメインクラッチ53は、パイロットクラッチ17と、アーマチャ19と、パイロットクラッチ17を作動させる電磁石25と、カムリング57と、プレッシャ部材59と、カム機構61によって作動され、外側回転部材13と内側回転部材15とを断続する。
パイロットクラッチ17は、ハウジング7の係合部49に軸方向移動可能で外側回転部材13と一体回転可能に係合する複数の外側プレート51と、カムリング57の外周に複数の外側プレート51に対して軸方向に交互に配置され軸方向移動可能でカムリング57と一体回転可能に係合する複数の内側プレート55とで構成されている。また、外側プレート51の外周側は、凹凸形状の係合部49と係合するように凹凸形状に形成されている。この係合部49の凹凸には、軸方向外方に向けて拡径するように鋳抜き形成などを用いて微小に傾斜するカム面が形成されており、パイロットクラッチ17が接続方向に作動したとき、回転による摩擦トルクを受けてより確実にパイロットクラッチ17が接続するようにされている。また、係合部49は、メインクラッチ53との係合部65よりも大径に形成されており、外側プレート51を外径側に拡大することができ、パイロットクラッチ17の摩擦径を大きくしクラッチ締結トルクを増大させることができる。このようにメインクラッチ53とパイロットクラッチ17の係合部65と係合部49とを独立して設けることにより、メインクラッチ53とパイロットクラッチ17とを独立して設計させることができる。このパイロットクラッチ17は、アーマチャ19の吸引移動によって締結される。
アーマチャ19は、磁性材料からなり、軸方向においてパイロットクラッチ17を挟んでロータ11の他側側壁部9と対向配置され、ハウジング7の内部に軸方向移動可能に配置されている。また、アーマチャ19は、軸方向のハウジング7側(軸方向内方)への移動が係合部65の端部と当接することによって規制されている。このアーマチャ19は、電磁石25への通電により電磁石25側に吸引されてパイロットクラッチ17を接続させる。
電磁石25は、コイル21とコア23とを備え、ロータ11に隣接してベアリング83を介して外側回転部材13の外部に配置されている。コイル21は、内周側延設部27と他側側壁部9と第1の外周側延設部29とで形成された凹部内に対向配置され、凹部内の形状に合わせた傾斜形状22をなしている。このようにコイル21を傾斜形状22とすることにより、現行サイズと同等のスペースであっても巻き数を増大させることができ、磁力線を増大させることができる。このコイル21の軸方向外方には、コア23が設けられている。なお、コイル21は、内周側に設けられた凹部に配置されたスナップリング24などの固定手段を用いてコア23に対する軸方向の位置決めがなされている。
コア23は、コネクタ85とリード線87とを介して通電を制御するコントローラ(不図示)に接続されており、コントローラによる制御によってメインクラッチ53で必要な摩擦トルクを生じさせるようにコイル21に通電される。このコア23の内周面部35と内周側延設部27の端部側外周面33との間、及びコア23の外周面部39と第1の外周側延設部29の端部側内周面37との間には磁束透過部41,43が形成されている。この磁束透過部41,43は、微小隙間を持って対向する部分のエアギャップとなっており、コア23からロータ11への磁束の受け渡しが可能となっている。この電磁石25への通電により、コア23、磁束透過部41,43、ロータ11、パイロットクラッチ17、アーマチャ19を介した磁力線が循環されて磁束ループが形成され、アーマチャ19が電磁石25側に吸引移動されてパイロットクラッチ17が締結される。このパイロットクラッチ17の締結トルクは、カムリング57と、プレッシャ部材59と、カム機構61とを介して軸方向推力に変換され、メインクラッチ53を押圧して所定の駆動トルクが伝達される。
カムリング57は、内側回転部材15の外周に軸方向移動可能に配置され、パイロットクラッチ17の内側プレート55が一体回転可能に連結されている。このカムリング57とロータ11との間には、カム機構61で生じるスラスト反力を受けるスラストベアリング89が配置されている。プレッシャ部材59は、内側回転部材15の外周に軸方向移動可能で内側回転部材15と一体回転可能に係合されている。このプレッシャ部材59は、カム機構61で生じるスラスト力によってメインクラッチ53側に軸方向移動され、メインクラッチ53を押圧する。
カム機構61は、カムリング57とプレッシャ部材59とに周方向に形成されたカム面を対向させ、この間に介在させたカムボール91とを備えている。カムボール91は、カムリング57とプレッシャ部材59との間に配置されている。このカムボール91は、パイロットクラッチ17の接続によってカムリング57とプレッシャ部材59との間に差回転が生じることにより、パイロットクラッチ17に生じる摩擦トルクに応じた強さでプレッシャ部材59をメインクラッチ53側へ軸方向押圧移動させるカムスラスト力を発生させる。
このように構成された動力伝達装置1は、電磁石25への通電によってアーマチャ19が吸引移動され、パイロットクラッチ17を押圧し、パイロットクラッチ17が接続される。パイロットクラッチ17が接続されるとカム機構61でカムスラスト力が発生してプレッシャ部材59がメインクラッチ53側に押圧移動される。このプレッシャ部材59の移動によりメインクラッチ53が接続され、外側回転部材13と内側回転部材15とが接続される。
このような動力伝達装置1では、ロータ11が他側側壁部9から連続して軸方向外方に延設された内周側延設部27と第1の外周側延設部29と、他側側壁部9から連続して軸方向内方に延設された第2の外周側延設部31とを有しており、他側側壁部9の軸方向外方にはロータ11とコア23との間の磁束透過部41,43が形成され、他側側壁部9の軸方向内方にはロータ11とハウジング7との間の固定部が形成されている。また、他側側壁部9の軸方向外方の磁束透過部41,43は、内周側延設部27の端部側外周面33とコア23の内周面部35との間、及び第1の外周側延設部29の端部側内周面37とコア23の外周面部39との間に形成されている。
このため、他側側壁部9の軸方向内方にロータ11とハウジング7とを固定する固定部が設けられているので、他側側壁部9の軸方向外方において、第1の外周側延設部29の外径側にロータ11とハウジング7とを固定する固定部を設ける必要がない。また、他側側壁部9の軸方向外方の磁束透過部41,43が内周側延設部27とコア23と第1の外周側延設部29との径方向の間に形成されているので、現行のサイズ内の寸法であっても内周側延設部27とコア23と第1の外周側延設部29との間の磁路断面積を径方向に十分に確保することができる。加えて、電磁石25の磁力を増大させたい場合には、磁路断面積の確保を考慮しつつ、コア23の径方向、もしくは内周側延設部27と第1の外周側延設部29の径方向を設定し、現行のサイズでコイル21の巻き数を増加させることができる。
従って、既存のサイズを保持しつつ、大きな制御トルクを発生することができる。
また、円筒部5に形成された環状凸部45の軸方向に対向する側面に対して第2の外周側延設部31が当接し軸方向への位置決めがなされているので、ハウジング7とロータ11との軸方向の位置決めを確実に行うことができ、大径の外周側で位置決めが行われるので、外側回転部材13の回転を安定させることができる。
さらに、他側側壁部9と第1の外周側延設部29及び内周側延設部27とが傾斜形状10をなして連続形成され、この傾斜形状10のロータ11の半径方向内方には傾斜形状22をなすコイル21が対向配置されているので、コイル21をロータ11に対して極力近接配置することにより、軸方向の大型化を抑制できる。また、傾斜形状22をなすコイル21は、巻き数を増大させることができ、磁力線が増大する。
また、ロータ11の他側側壁部9と第1の外周側延設部29及び内周側延設部27とが傾斜形状10,28をなして連続形成されているので、他側側壁部9と第1の外周側延設部29及び内周側延設部27とが連続する部分が厚肉となり、回転時に遠心力を受けて拡径変形しやすい第1の外周側延設部29を主としてロータ11の変形を防止することができる。これによれば、コア23の外周面部39と第1の外周側延設部29の端部側内周面37との間の磁束透過部43(すなわちエアギャップ)を初期の設定に確実に保持することができ、クラッチの締結特性が安定する。また、他側側壁部9と第1の外周側延設部29及び内周側延設部27とが連続する部分が傾斜形状10,28となっているので、電磁クラッチに向けたロータ11の磁路透過断面積を増大させることができる。また、コイル21をロータ11に対して近接配置させることができるので、ロータ11が磁束ループを近距離で透過形成させることができる。
さらに、ねじ締結部47が第1の外周側延設部29の外周径より小径部に位置されているので、ねじ締結部47によらず第1の外周側延設部29の外径を規定でき、第1の外周側延設部29における磁路透過断面積を十分に確保しつつ、ハウジング7とロータ11を固定することができる。
また、円筒部5の端部に他側側壁部9に向けて軸方向に凹凸形状をなす係合部49が形成され、係合部49にパイロットクラッチ17の外側プレート51が係合されているので、円筒部5の端部に凹凸形状の係合部49を設けることで、外側プレート51の係合位置を外径側に拡大することができる。
従って、パイロットクラッチ17の摩擦径が大きくなり、クラッチ締結トルクが増大する。また、他側側壁部9の磁路透過断面積も外径側に拡大できるので、磁束透過効率が向上してアーマチャ19の吸引力が向上し、結果、クラッチ締結トルクをさらに増大することが可能になる。
また、パイロットクラッチ17の締結トルクがカムリング57とプレッシャ部材59との間に設けられたカム機構61を介して軸方向推力に変換され、プレッシャ部材59がメインクラッチ53を押圧して所定の駆動トルクが伝達されるので、大型化を抑制し、制御性が高く、大きな駆動トルクを伝達可能とすることができる。
(第2実施形態)
図4を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置101は、円筒部5の外周面と第2の外周側延設部31の外周面にはねじ締結部103が形成され、このねじ締結部103にはハウジング7とロータ11とを連結固定する固定部材105が設けられている。
また、円筒部5の外周面と第2の外周側延設部31の内周面との間には、第1実施形態と同様にハウジング7とロータ11とを互いに径方向に位置決め支持する支持部107が設けられている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図4に示すように、円筒部5の環状凸部45の外周面と第2の外周側延設部31の環状凸部45に当接する端部の外周面には、ねじ締結部103が円筒部5から第2の外周側延設部31に連続するように設けられている。このねじ締結部103には、環状に形成され内周側がねじ形状に形成された固定部材105が組付けられている。この固定部材105には治具係合用の凹部109が形成され、固定部材105を一側側壁部3側から円筒部5の外周に嵌合し移動させ、治具によって固定部材105をねじ締結部103に組付けることにより、固定部材105と環状凸部45との間、及び第2の外周側延設部31の端部と環状凸部45との間で相互に押圧され、ハウジング7とロータ11とが一体回転可能に連結固定される。また、環状凸部45よりも軸方向外方の円筒部5の外周面と第2の外周側延設部31の内周面との間には、ハウジング7とロータ11とを互いに径方向に位置決め支持する支持部107が設けられている。この支持部107により、一体回転するハウジング7とロータ11とを径方向にセンタリングすることができ、外側回転部材13の回転を安定させることができる。
なお、パイロットクラッチ17の外側プレート51がメインクラッチ53の外側プレート67が係合する係合部65に係合されているが、第1実施形態のように径の異なる係合部を有するハウジングに対しても、ハウジングとロータと固定部材による固定構造を適用することができる。
このような動力伝達装置101では、円筒部5と第2の外周側延設部31のねじ締結部103にハウジング7とロータ11とを連結固定する固定部材105が設けられているので、第1の外周側延設部29の外径側に固定部を設ける必要がなく、第1の外周側延設部29側の設計の自由度を向上させることができ、既存のサイズを保持しつつ、大きな制御トルクを発生することができる。
また、円筒部5の外周面と第2の外周側延設部31の内周面との間にハウジング7とロータ11とを互いに径方向に位置決め支持する支持部107が設けられているので、一体回転するハウジング7とロータ11とを径方向に安定して支持することができ、外側回転部材13の回転の安定性を向上させることができる。
なお、本発明の実施の形態に係る動力伝達装置では、ハウジングとパイロットクラッチとの係合部が複数の凹凸形状となっているが、パイロットクラッチの外側プレートが軸方向に移動可能でハウジングと一体回転可能であれば、凹凸の数は少なくとも2つ以上あればよい。
1,101…動力伝達装置
3…一側側壁部
5…円筒部
7…ハウジング
9…他側側壁部
10,22,28…傾斜形状
11…ロータ
13…外側回転部材
15…内側回転部材
17…パイロットクラッチ(多板クラッチ)
19…アーマチャ
21…コイル
23…コア
25…電磁石
27…内周側延設部
29…第1の外周側延設部
31…第2の外周側延設部
33…端部側外周面
35…内周面部
37…端部側内周面
39…外周面部
41,43…磁束透過部
45…環状凸部
47,103…ねじ締結部
49…係合部
51…外側プレート
53…メインクラッチ
55…内側プレート
57…カムリング
59…プレッシャ部材
61…カム機構

Claims (7)

  1. 一側側壁部と円筒部とを備えたハウジングと、前記円筒部に固定され前記ハウジングの他側側壁部をなすロータと、前記ハウジングと前記ロータとからなる外側回転部材と、この外側回転部材の回転軸心部に配置された内側回転部材と、前記外側回転部材と前記内側回転部材との間でトルク伝達可能に配置される多板クラッチと、この多板クラッチと軸方向に隣接して前記外側回転部材の内部に配置されるアーマチャと、コイルとコアとを備え前記ロータに隣接して前記外側回転部材の外部に回転不能に配置された電磁石とを備えた動力伝達装置であって、
    前記ロータは前記他側側壁部から連続して軸方向外方に延設された内周側延設部と第1の外周側延設部と、前記他側側壁部から連続して軸方向内方に延設された第2の外周側延設部とを有し、前記内周側延設部の端部側外周面と前記コアの内周面部との間、及び前記第1の外周側延設部の端部側内周面と前記コアの外周面部との間には磁束透過部が形成され、前記第2の外周側延設部は前記円筒部の外周側に固定されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記円筒部の外周には径方向に突出した環状凸部が形成され、この環状凸部の軸方向に対向する側面に対して前記第2の外周側延設部が当接し軸方向への位置決めがなされていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載の動力伝達装置であって、
    前記他側側壁部と前記第1の外周側延設部とは傾斜形状をなして連続形成され、この傾斜形状の前記ロータの半径方向内方には傾斜形状をなす前記コイルが対向配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項3記載の動力伝達装置であって、
    前記他側側壁部と前記内周側延設部とは傾斜形状をなして連続形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記円筒部の外周面と前記第2の外周側延設部の内周面との間はねじ締結部によって固定されており、前記ねじ締結部は前記第1の外周側延設部の外周径より小径部に位置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記円筒部の端部には前記他側側壁部に向けて軸方向に凹凸形状をなす係合部が形成され、前記係合部には前記多板クラッチの外側プレートが係合されていることを特徴とする動力伝達装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の動力伝達装置であって、
    前記ハウジングと前記内側回転部材との間にはメインクラッチが配設され、前記多板クラッチの締結トルクは、前記多板クラッチの内側プレートと係合するカムリングと、前記メインクラッチを押圧するプレッシャ部材と、前記カムリングと前記プレッシャ部材との間に設けられたカム機構とを介して軸方向推力に変換され、前記メインクラッチを押圧して所定の駆動トルクが伝達されることを特徴とする動力伝達装置。
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